JP4449768B2 - 偏光変換素子およびこれを備える投射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光変換素子およびこれを備える投射装置に関する。
液晶パネルを有するプロジェクタは、光源から液晶パネルへ入射する光(通常は無偏光光)の光量損失を抑えて効率良く利用するために、入射する光の偏光方向を1つに揃えて射出するための光学素子を備えている。特許文献1の従来の光学素子は、透明平行平板の一方の面に偏光分離膜を設けておき、これにシリンドリカルレンズを通過した光束を45°の角度で入射させ、その入射光を一方の偏光成分をもつ反射光と他方の偏光成分をもつ透過光に分離する板状の偏光素子である。反射光は、入射方向と90°の角度でそのまま射出し、透過光は、偏光方向を変換され、透明平行平板の反対側の面で内部反射し、反射光と平行に射出する。この光学素子によれば、射出光の偏光方向が1つに揃うので光の利用効率が向上する(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−107505号公報(第2頁、図1)
特許文献1の光学素子は、板状の透明平行平板であるので、素子自体が大きくなる。また、入射光に対して透明平行平板を45°に斜設し、さらにシリンドリカルレンズと透明平行平板上に設けられたストライプ状の偏光分離膜との位置合わせを行う必要があり、プロジェクタ製造時の光学的な位置合わせが難しいという問題がある。
(1)本発明の請求項1に係る発明の偏光変換素子は、透明部材からなる本体と、この本体に設けられ、光源から発する光を入射させる入射部と、入射部の周囲に形成される環状反射部と、環状反射部と相対して光の射出側に形成される偏光分離部とを有する偏光変換素子であって、入射光の一方の偏光成分の光を透過させて偏光分離部から射出するとともに、入射光の他方の偏光成分の光を偏光分離部で内部反射させ、環状反射部で一方の偏光成分の光と同じ偏光成分の光に変換して再反射させた後に偏光分離部から射出することを特徴とする。
(2)請求項2に係る発明は、請求項1の偏光変換素子において、入射部は、集光機能を有することを特徴とする。
(3)請求項3に係る発明は、請求項1または2の偏光変換素子において、偏光分離部は、円錐凹面形状であることを特徴とする。
(4)請求項4に係る発明は、請求項3の偏光変換素子において、偏光分離部は、円錐凹面の回転対称軸の近傍のみ凹曲面形状であり、この凹曲面形状の部分から一方の偏光成分の光を回転対称軸と平行に射出することを特徴とする。
(5)請求項5に係る発明の投射装置は、光源と、光源から発する光を1つの偏光成分の光として射出する請求項1〜4のいずれかの偏光変換素子と、射出された光を入射させる表示パネルと、表示パネルを通過した光をスクリーンへ投影する光学系とを備えることを特徴とする。
(6)請求項6に係る発明は、請求項5の投射装置において、光源は、点光源であることを特徴とする。
本発明の偏光変換素子は、透明部材である本体に設けられた偏光分離部と環状反射部とにより内部多重反射を利用して偏光方向を1つに揃えるように構成されるので、素子自体が小型であり、また、これを投射装置に組み込む際、光学的な位置調整を簡便に行うことができる。
以下、本発明の偏光変換素子および投射装置について図1〜4を参照しながら説明する。図1〜4中、同じ構成部品には同一符号を付し、方向をXYZ直交座標で表す。
〈第1の実施の形態〉
図1は、本発明の第1の実施の形態によるプロジェクタの構成を模式的に示す全体構成図である。図2は、本発明の第1の実施の形態による偏光変換素子の構造を模式的に示す図であり、図2(a)は偏光変換素子10の断面図、図2(b)は偏光変換素子10の上面図(半分のみ図示)、図2(c)は偏光変換素子10の下面図(半分のみ図示)である。図3は、本発明の第1の実施の形態による偏光変換素子による偏光変換過程を説明するための図である。
図1に示されるように、プロジェクタ100は、金属基板2に実装され、無偏光の光である光L1を放射する小型の点光源、たとえばLED1と、LED1からの光の偏光方向を揃えて射出する偏光変換素子10と、スクリーンに投影する文字や図形情報などが表示される液晶パネル3と、液晶パネル3からの光をスクリーンに向けて投射する光学ユニット4とを備えている。
偏光変換素子10の構造を図2を参照して説明する。
偏光変換素子10は、透明材料で製造された有底円筒形状の素子本体10aを有し、素子本体10aの下部が円筒状の脚部10bとなっている。そして、図2(b)、図2(c)に示されるように、Z軸と平行な回転対称軸を有する回転対称形状である。偏光変換素子10の素子本体10aには、LED1からの光L1を入射させる入射部11と、入射部11の周囲に形成される環状反射部13と、光L1の射出側の面に形成される偏光分離部12とが設けられている。
偏光変換素子10は、LED1の放射光L1の偏光成分を1つに揃えて射出する素子である。すなわち、LED1から入射部11に入射する入射光L1のうち、p偏光成分の光は偏光分離部12で光路をやや広げて透過する。LED1から入射部11に入射する入射光L1のうち、s偏光成分の光は、偏光分離部12で反射して環状反射部13に入射し、環状反射部12でp偏光成分の光に変換されて反射し、偏光分離部12を透過する。
偏光変換素子10にこのような光学的機能を発揮させるため、偏光変換素子10の入射部11は、入射した光L1を略平行光とするように曲率がつけられている凸レンズ形状である。偏光分離部12は、XY平面と所定角度をなす円錐凹面を呈し、素子本体10aの円錐凹面上に偏光分離膜(PBS)を形成して構成されている。環状反射部13は、XY平面と所定角度をなす円錐凸面を呈し、素子本体10aの円錐凸面上に1/4波長板13aと全反射膜13bを順に形成して構成されている。なお、入射部11は、集光機能をもっていればよく、凸レンズ形状の代わりにフレネルレンズ形状としてもよい。
図2および図3を参照しながら、偏光変換素子10による偏光変換過程について説明する。無偏光の光L1は、点光源であるLED1から一定の放射角度で放射され、全部の光が偏光変換素子10の入射部11へ入射する。入射した光L1は、図3(a)に示されるように、入射部11の屈折作用により略平行光となって偏光変換素子10の内部を進む。
その平行光のうち、一方の偏光成分(p偏光)の光は、図3(b)に示されるように、偏光分離部12を通って透過光L2として外部へ射出する。このとき、透過光L2は、偏光分離部12が円錐凹面となっているため、屈折作用を受け、光軸AXに対して角度θ1だけ外側に向って射出する(図2参照)。
また、平行光のうち、他方の偏光成分(s偏光)の光は、偏光分離部12で内部反射し、その反射光L3は、偏光変換素子10の内部を進行し、環状反射部13へ到達する。このとき、すべての反射光L3が環状反射部13へ向かうように、偏光分離部12の円錐凹面の傾斜角度と環状反射部13の円錐凸面の傾斜角度との関係が設定されている。
環状反射部13へ到達した反射光L3は、1/4波長板13aを通過することによりs偏光の直線偏光から円偏光となり、全反射膜13bで反射されて再び1/4波長板13aを通過することにより円偏光からp偏光の直線偏光となる。つまり、s偏光の反射光L3は、偏光方向が90°回転してp偏光の直線偏光光L4に変換される。このp偏光の直線偏光光L4は、図3(c)に示されるように、偏光分離部12へ向かう。偏光分離部12へ到達したp偏光の直線偏光光L4は、図3(d)に示されるように、偏光分離部12を透過できるので、透過光L4として外部へ射出する。この透過光L4は、偏光分離部12の円錐凹面に斜めに入射するため、屈折作用を受け、光軸AXに対して角度θ2だけ内側に向って射出する(図2参照)。
この結果、偏光変換素子10から射出されるすべての光、つまり透過光L2と透過光L4は、p偏光の偏光成分をもつ光となる。すなわち、透過光L2は、図3(e)に示されるように、光軸AXに対して外側に向って射出する光束となり、透過光L4は、図3(f)に示されるように、光軸AXに対して内側に向って射出する光束となり、p偏光の偏光成分をもつ2つの光束が偏光変換素子10から射出され、重ね合わされることになる。これら2つの光束を併せたp偏光光は、LED1からの光L1とほぼ同じ光量を維持している。
また、点光源であるLED1からの光L1は、偏光変換素子10から射出されるときには所定サイズの光束断面積(ビーム径)となる。これは、偏光変換素子10に入射した光L1のうちs偏光成分の光を偏光分離部12と環状反射部13とで内部多重反射させてビーム径を拡大しているためである。ビーム径は、偏光分離部12の円錐凹面の傾斜角度と環状反射部13の円錐凸面の傾斜角度を変えることにより、液晶パネル3の照明範囲に応じてその大きさを調節することができる。
再び、図1を参照して、偏光変換素子10から射出された後の透過光L2,L4の進行過程を説明する。これら2つの光束を併せたp偏光光は、液晶パネル3に達し、液晶パネル3を透過することで偏光方向が90°回転したs偏光光となる。このs偏光光である透過光L5は、光学ユニット4へ導かれる。
光学ユニット4は、プリズムブロック5と集光ミラー6とを有し、プリズムブロック5には、偏光分離膜(PBS)5aと1/4波長板5bが設けられている。プリズムブロック5の入射側の面5AはXY面に平行であり、射出側の面5BはYZ面に平行である。偏光分離膜5aは、入射側の面5Aと射出側の面5Bのいずれに対しても45°をなす面に配設され、1/4波長板5bは、射出側の面5Bに配設されている。
上述したように、液晶パネル3を透過するs偏光光である透過光L5は、光学ユニット4へ導かれる。プリズムブロック5の入射面5Aに垂直入射した透過光L5は、偏光分離膜5aで−X方向へ反射される。その反射光L6は、1/4波長板5bを通過することによりs偏光の直線偏光から円偏光となり、集光ミラー6で+X方向へ反射されて再び1/4波長板5bを通過することにより円偏光からp偏光の直線偏光となる。すなわち、p偏光の直線偏光である透過光L5は、偏光方向が90°回転してs偏光の直線偏光光である透過光L7に変換される。この透過光L7が+X方向へ進み、偏光分離膜5aを透過し、液晶パネル3の液晶画面の像が拡大されて不図示のスクリーンに投影される。
本実施の形態では、光軸AXに対して外側に向って射出する透過光L2と光軸AXに対して内側に向って射出する透過光L4とにより、液晶パネル3が照明されるので、液晶パネル3の光軸方向の位置により、液晶画面の中央部と周辺部の照明光量の比を変えることができる。一般に、LEDの発光強度は光軸方向が最も大きく、指向性も強い。また、光学系は一般に中央が明るく周辺ほど暗くなる。従って、通常の照明では、画面上、中央に対して周辺が暗くなる傾向があるが、本実施の形態の偏光変換素子10は、射出角度の異なる2つの光束を生成するので、液晶画面の周辺部を中央部と同等の明るさで照明することができる。その結果、スクリーン上でも周辺光量落ちのない投影像が得られる。
また、液晶パネル3を照明する光が平行光に近ければ近いほど焦点深度が大きくなるので、液晶画面上のゴミや傷などの欠陥が目立ち易くなる。本実施の形態のプロジェクタ100では、偏光変換素子10から射出される2つの光束が光軸AXに平行ではないので、液晶画面上の欠陥が目立ち難い。その結果、スクリーン上でも欠陥が目立たない投影像が得られる。
第1の実施の形態による偏光変換素子10は、次の作用効果を奏する。
(a)入射部11と、環状反射部13と、偏光分離部12とが設けられた偏光変換素子1は回転対称形状であり、偏光分離部12と環状反射部13とにより内部多重反射を利用して偏光方向を1つに揃えるように構成されるので、素子自体が小型である。
(b)入射部11が凸レンズ形状であるので、点光源であるLED1からの光L1を無駄なく導入して平行光とすることができる。
(c)偏光分離部12と環状反射部13とで内部多重反射させてビーム径を拡大でき、拡大の程度は、偏光分離部12の円錐凹面と環状反射部13の円錐凸面の傾斜角度で任意に調節できる。
また、第1の実施の形態による偏光変換素子10を備えるプロジェクタ100は、次の作用効果を奏する。
(d)偏光変換素子10の回転対称軸をLED1からの光L1の光軸に一致させるだけで、光学調整が簡単に済む。
(e)点光源であるLED1とのマッチングが良く、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
(f)偏光変換素子10が射出角度の異なる2つの光束を生成するので、液晶パネル3の液晶画面の周辺部を中央部と同等の明るさで照明することができる。
(g)偏光変換素子10から射出される2つの光束が光軸AXに平行ではないので、平行光束による照明と比べて液晶画面上の欠陥が目立ち難い。
〈第2の実施の形態〉
図4は、本発明の第2の実施の形態による偏光変換素子の構造を模式的に示す断面図である。図4(a)は、偏光変換素子20の光軸付近の光路を示す図であり、図4(b)は、偏光変換素子20の光軸から離れた周辺部の光路を示す図であり、図4(c)は、偏光変換素子20の偏光分離部22の部分拡大図である。図4では、図1〜3と同じ構成部品には同一符号を付し、説明を省略する。
図4に示される偏光変換素子20が図1に示される第1の実施の形態による偏光変換素子10と異なる点は、偏光分離部22の形状である。すなわち、偏光変換素子10の偏光分離部12が円錐凹面形状であるのに対し、偏光変換素子20の偏光分離部22は、光軸AXの付近だけ凹球面形状を呈し、その外周側は偏光分離部12と同様の円錐凹面形状である。具体的には、図4(c)の部分拡大図のように、偏光分離部22は、領域Aで表わされている凹球面部22aと、この凹球面部22aを取り囲むリング状の円錐凹面部22bとから成っている。もちろん、凹球面部22aと円錐凹面部22bには、偏光分離膜が形成されている。
入射部11から偏光変換素子20へ入射した光L1は、略平行光となって偏光変換素子20の内部を進む。その平行光は、図4(a)に示されるように、光軸AX近傍を進み、偏光分離部22の凹球面部22aへ到達する平行光と、図4(b)に示されるように、光軸AXから離れた周辺部を進み、偏光分離部22の円錐凹面部22bへ到達する平行光とを含んでいる。円錐凹面部22bへ到達する平行光の進行については、第1の実施の形態で説明したのと同様であるので、説明を省略し、光軸AX近傍を進み、凹球面部22aへ到達する平行光について説明する。
凹球面部22aへ到達した平行光のうち、一方の偏光成分(p偏光)の光は、凹球面部22aを通って透過光L8として外部へ射出する。このとき、透過光L8は、図4(b)に示される透過光L2ほどは光軸AXに対して外側に傾斜しない。特に、透過光L8に含まれる光軸AX上の光線は、屈折による角度の変化はなく、直進する。
凹球面部22aへ到達した平行光のうち、他方の偏光成分(s偏光)の光は、凹球面部22aで反射し、その反射光L9は、拡がり角度αで入射部11の方へ向かう。このとき、反射光L9は、図4(b)に示される反射光L3ほどは光軸AXに対して外側に傾斜しないので、環状反射部13へ導かれずに入射部11へ導かれ、入射部11から外部へ出て行くことになり、この射出光の分だけ光量損失が生じる。
以上により、偏光変換素子20から射出されるすべての光、つまり透過光L2、透過光L4および透過光L8は、p偏光の偏光成分をもつ光となる。この偏光変換素子20を偏光変換素子10の代わりにプロジェクタ100に搭載した場合、偏光変換素子20以外の構成は第1の実施の形態と同様であるから、装置構成の説明は省略する。
ところで、第1の実施の形態による偏光変換素子10では、透過光L2が光軸AXに対して外側に向かって射出するため、偏光変換素子10の上方(+Z方向)の光軸AX付近には透過光L2が到達しない。また、偏光変換素子10内で内部反射して射出する透過光L4は光軸AXに対して内側に向って射出するが、偏光変換素子10の直上では透過光L4が光軸AXまで届かない。そのため、偏光変換素子10からの射出光、つまり透過光(L2+L4)が存在しないゾーンには液晶パネル3を配置できず、液晶パネル3の位置に制約が生じる。
これに対し、第2の実施の形態による偏光変換素子20では、光軸AX上の光線を含む透過光L8があるので、射出光(透過光)が存在しないゾーンは生じない。従って、液晶パネル3の配置に制約は生じない。液晶パネル3を偏光変換素子20の直上に配置すれば、プロジェクタ装置全体を小型化できる。
第2の実施の形態による偏光変換素子20も、第1の実施の形態による偏光変換素子10と同じく、前述した(a)〜(c)の作用効果を奏する。
また、第2の実施の形態による偏光変換素子20を備えるプロジェクタも、前述した(d)〜(g)の作用効果を奏するとともに、液晶パネル3を偏光変換素子20の直上に配置することも可能であり、プロジェクタ装置全体を小型化できるという効果が得られる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、第1および第2の実施の形態では、点光源としてLED1を使用しているが、小型の放電ランプでも、ELなどの発光素子を使用してもよい。また、図1に示したプロジェクタ100では、液晶パネル3の後段に光学ユニット4を配置し、透過光L5を偏光分離膜5aで−X方向に曲げ、集光ミラー6で+X方向へ反射させるという光学系を用いているが、透過光L5を偏光分離膜で+X方向に曲げ、レンズで拡大して投影する光学系を用いてもよい。また、第2の実施の形態では、偏光変換素子20の偏光分離部22を光軸AXの付近だけ凹球面形状としたが、この部分を非球面で形成してもよく、射出光のムラが緩和される曲面であればどのような曲面でも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタの構成を模式的に示す全体構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る偏光変換素子の構造を模式的に示す図である。図2(a)は偏光変換素子10の断面図、図2(b)は偏光変換素子10の上面図、図2(c)は偏光変換素子10の下面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る偏光変換素子による偏光変換過程を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る偏光変換素子の構造を模式的に示す断面図である。図4(a)は、偏光変換素子20の光軸付近の光路を示す図であり、図4(b)は、偏光変換素子20の光軸から離れた周辺部の光路を示す図であり、図4(c)は、偏光変換素子20の偏光分離部22の部分拡大図である。
符号の説明
1:LED
2:金属基板
3:液晶パネル
4:光学ユニット
5:プリズムブロック
6:集光ミラー
10,20:偏光変換素子
10a:素子本体
11:入射部
12,22:偏光分離部
13:環状反射部
13a:1/4波長板
13b:全反射膜
22a:凹球面部
22b:円錐凹面部
100:プロジェクタ
L1:光(入射光)
L2,L4,L5,L7,L8:透過光
L3,L6,L9:反射光

Claims (6)

  1. 透明部材からなる本体と、この本体に設けられ、光源から発する光を入射させる入射部と、前記入射部の周囲に形成される環状反射部と、前記環状反射部と相対して前記光の射出側に形成される偏光分離部とを有する偏光変換素子であって、
    前記入射光の一方の偏光成分の光を透過させて前記偏光分離部から射出するとともに、
    前記入射光の他方の偏光成分の光を前記偏光分離部で内部反射させ、前記環状反射部で前記一方の偏光成分の光と同じ偏光成分の光に変換して再反射させた後に前記偏光分離部から射出することを特徴とする偏光変換素子。
  2. 請求項1に記載の偏光変換素子において、
    前記入射部は、集光機能を有することを特徴とする偏光変換素子。
  3. 請求項1または2に記載の偏光変換素子において、
    前記偏光分離部は、円錐凹面形状であることを特徴とする偏光変換素子。
  4. 請求項3に記載の偏光変換素子において、
    前記偏光分離部は、前記円錐凹面の回転対称軸の近傍のみ凹曲面形状であり、この凹曲面形状の部分から前記一方の偏光成分の光を前記回転対称軸と平行に射出することを特徴とする偏光変換素子。
  5. 光源と、
    前記光源から発する光を1つの偏光成分の光として射出する請求項1〜4のいずれか一項に記載の偏光変換素子と、
    前記射出された光を入射させる表示パネルと、
    前記表示パネルを通過した光をスクリーンへ投影する光学系とを備えることを特徴とする投射装置。
  6. 請求項5に記載の投射装置において、
    前記光源は、点光源であることを特徴とする投射装置。
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