JP4449677B2 - 触媒活性化制御装置 - Google Patents
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Description
なお、バルブオーバラップを増大することにより触媒の昇温を促す技術の一例として、以下の特許文献1の技術が存在する。
また、触媒の中心近傍における温度に基づいて触媒が活性化したか否かを判定する手法では、触媒内での温度分布が生じているため、精度良く触媒が活性化したか否かを判定することはできず、適切な排ガス浄化作用が得られないという課題もある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、触媒を早期に活性させることのできる触媒活性化制御装置を提供することを目的とする。
該触媒の出口から該触媒内へ逆流する排ガス量を調整する逆流調整手段と、該触媒のガス容量に相関した目標排ガス逆流量となるように該逆流調整手段を制御する逆流制御手段とをそなえることを特徴としている。
また、請求項1または2記載の内容において、内燃機関の吸気バルブと排気バルブとのオーバラップを制御するオーバラップ制御手段をそなえ、該逆流調整手段が該オーバラップ制御手段であることを特徴としている(請求項3)。
また、吸気バルブと排気バルブとが同時に開放している期間(即ち、バルブオーバラップ)を制御することで、触媒内へ逆流する排ガス量を迅速且つ精度良く制御することができる(請求項2)。
図1に示すように、車両用のエンジン(内燃機関)11には吸気系12と排気系13とECU14とが主にそなえられ、このうち、排気系13には上流側三元触媒(第1の触媒)15,エアフローセンサ16,NOx吸蔵触媒(第2の触媒)17Aおよび下流側三元触媒(第2の触媒)17Bが設けられるとともに、吸気系12には、インジェクタ18が設けられている。さらに、このエンジン11には、可変バルブタイミング機構(VVT機構)20,吸気側カムシャフト28,排気側カムシャフト29,吸気側カム30,排気側カム31がそなえられている。
なお、このVVT機構20には、さまざまな種類のものを適用できるので、その構造等についての詳しい説明は省略するが、吸気バルブ22と排気バルブ21とのそれぞれのバルブタイミングを連続的に変更できるタイプに限らず、例えば、複数のバルブタイミングをあらかじめ設定しておき、この中から適当な時期を選択するようなタイプのものであってもよい。
また、NOx吸蔵触媒17Aは、排ガスがリーン空燃比である場合にNOxを一旦吸蔵するとともに、排ガスがリッチ空燃比である場合にNOxを放出してNOxをN2(窒素)等に還元させることができるようになっている。なお、このNOx吸蔵触媒17Aは、貴金属として白金(Pt)、ロジウム(Rh)等を有した触媒として構成されており、吸蔵材としてはバリウム(Ba)等のアルカリ金属、アルカリ土類金属が採用されている。
また、VVT制御部26は、MCC15の出口15bからMCC15内へ逆流させる排ガスの量(体積)の目標を目標逆流量FBTとして設定することもできるようになっている。なお、本実施形態において、この目標逆流量FBTは、ECU14の図示しないメモリに前もって記録されているMCC15の内部容積(ガス容量)Vc1として設定されるようになっている。
VVT制御部26は、目標逆流量FBTとしてのMCC15の内部容積Vc1とエアフローセンサ16によって検出された排ガス逆流量FBとを比較し、この比較結果に基づいて、バルブオーバラップを増大させたり減少させたりすることができるようになっている。
本実施形態に係る触媒活性化制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
その後、ステップS12において、VVT制御部26が、MCC15の内部容積Vc1(目標逆流量)とエアフローセンサ16によって検出された排ガス逆流量FBとを比較し、排ガス逆流量FBがMCC15の内部容積Vc1に満たない(即ち、排ガス逆流量FB<触媒容積VC1である)か否かを判定する。
なお、ここで目標逆流量FBTとしてMCC15の容積Vc1が設定されているのは、MCC15が、排気系13において最も上流側に位置している触媒だからである。つまり、最も昇温され易いMCC15を優先的に活性化させることで、排ガス性能を速やかに高めることができるのである。
このように、エンジン11の吸気行程中にバルブオーバラップを設定することにより、MCC15へは出口15bから排ガスを逆流させることができ、これにより、MCC15内における排ガスの流速の分布を概ね均一にすることができる。したがって、MCC15の中心近傍のみならず、外周近傍を含めたMCC15全体の昇温を図ることが可能となり、MCC15の早期活性化が実現される。
ここで、図2のフローチャートに示すフィードバック制御を行なう理由について説明すると、エンジン11の吸気行程中にバルブオーバラップを設定するということは、次行程の燃焼に用いられる混合気中に含まれる排ガスの割合が増大、即ち、内部EGRガスを増大させることになる。しかしながら、内部EGRガスを過剰に増大させると、エンジン11の燃焼が不安定となる。そこで、本実施形態においては、目標逆流量FBTをMCC15の容積Vc1とすることで、過剰なオーバラップが設定されてエンジン11の燃焼が不安定となることを防ぎながら、適切な量の排ガスをMCC15に逆流させて、速やかにMCC15の昇温が図れるようにしているのである。
また、MCC15の容積Vc1に応じてMCC15内へ逆流させる排ガス量(目標逆流量FBT)を設定することで、効率よくMCC15を活性化させることができる。
ところで、上述した第1実施形態においては、図2に示すように、MCC15へ逆流する排ガス量FBがMCC15の容積Vc1となるようにフィードバック制御する場合を例にとって説明したが、このようなフィードバック制御を用いず、より簡素なオープンループ制御としてもよい。
本実施形態におけるVVT制御部42は、排気バルブ21および吸気バルブ22をそれぞれ独立して変更すべくVVT機構20を制御するものであって、バルブオーバラップを設定することができるようになっている。
ここで、MCC15の容積Vc1は固定値であるため目標バルブオーバラップは予め求めることができ、本実施形態において、この目標バルブオーバラップはVVT制御部42に前もって記憶されるようになっている。
図4のフローチャートで示すように、VVT制御部42はMCC15の内部の容積Vc1と等しい量の排ガスをMCC15へ逆流させるために必要なバルブオーバラップ(目標バルブオーバラップ)を読み出し(ステップS21)、読み出された目標バルブオーバラップとなるようにVVT機構20を制御する(ステップS22)。このように、吸気行程中にバルブオーバラップを設定することで、MCC15へ出口15bから排ガスを逆流させ、これにより、MCC15の全体を昇温することが可能となり、MCC15の早期活性化が実現される。
上述のように、第2実施形態に係る触媒活性化制御装置によれば、MCC15内へ排ガスを逆流させることで、MCC15を速やかに昇温することが可能となり、触媒の早期活性化を実現できる。
また、MCC15の容積Vc1と等しい体積の排ガスをMCC15へ逆流させるべく、エンジン11の吸気行程において、吸気バルブ21と排気バルブ22とが同時に開放している時期(即ち、バルブオーバラップ)をオープンループ制御することで、MCC15内へ逆流する排ガス量を迅速に制御することができる。
例えば、上述の各実施形態においては、吸気行程中にバルブオーバラップを設定する場合を例にとって説明したが、吸気バルブ22の開放時期に関わらず、吸気行程中に排気バルブ21を開放することで触媒15,17に排ガスを逆流させることが可能である。
また、上述の第1実施形態においては、エアフローセンサ16によって計測された排ガス逆流量FBに基づいてバルブオーバラップをフィードバック制御する場合を例にとって説明したが、排ガス逆流量FBに基づいたPID制御や、排ガス逆流量FBに基づいたモデル式による制御やファジイ制御等の現代制御理論を用いた制御などであってもよい。
また、上述の第1実施形態において、排ガス逆流量FBはエアフローセンサ16を用いて計測しているが、エンジンの運転条件に基づいたマップから得られるようにしてもよい。ここで、エンジンの運転条件としてのパラメータ、例えば、バルブオーバラップの期間(バルブオーバラップ量),エンジン回転速度,体積効率,吸気管圧,正味平均有効圧のうちいずれか1以上を用いるようにすればよい。
また、上述の各実施形態においては、MCC15に限らず、NOx吸蔵触媒17Aや下流側三元触媒17Bのようにエンジン11から離れて配設された触媒に対しても排ガスを逆流させ、昇温が図れる旨を説明したが、MCC15のように、エンジンに近接して設けられた触媒の昇温を図る場合に本発明は特に有効である。理由は以下の通りである。
13 排気系
15 上流側三元触媒(MCC;第1の触媒;触媒)
17A NOx吸蔵触媒(第2の触媒;触媒)
17B 下流側三元触媒(第2の触媒;触媒)
20 VVT機構(逆流調整手段)
21 排気バルブ
22 吸気バルブ
26 VVT制御部(オーバラップ制御手段,逆流制御手段)
Claims (2)
- 内燃機関の排気系に設けられる触媒の昇温を制御する触媒活性化制御装置であって、
該触媒の出口から該触媒内へ逆流する排ガス量である排ガス逆流量を調整する逆流調整手段と、
該排ガス逆流量を検出する排ガス逆流量検出手段と、
該排ガス逆流量検出手段にて検出された該排ガス逆流量が目標排ガス逆流量となるように該逆流調整手段を制御する逆流制御手段とをそなえた
ことを特徴とする、触媒活性化制御装置。 - 該内燃機関の吸気バルブと排気バルブとのオーバラップを制御するオーバラップ制御手段をそなえ、
該逆流調整手段が該オーバラップ制御手段である
ことを特徴とする、請求項1記載の触媒活性化制御装置。
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