JP2007239624A - 内燃機関の触媒昇温システムおよび触媒昇温方法 - Google Patents

内燃機関の触媒昇温システムおよび触媒昇温方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の排気通路に設けられた触媒を目標温度にまでより速やかに昇温させることを課題とする。
【解決手段】内燃機関の排気通路に設けられた触媒を、吸入空気量を減少させることで目標温度にまで昇温させるときに、該触媒の温度が比較的低い場合は、該触媒の温度が比較的高い場合に比べて吸入空気量を多くする。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に設けられた触媒を昇温させる内燃機関の触媒昇温システムおよび触媒昇温方法に関する。
特許文献1には、内燃機関の排気通路に設けられた触媒を昇温させるときに、内燃機関での主燃料噴射および主燃料噴射に先立つパイロット噴射の実行時期を遅角させ、その後、吸入空気量を減少させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、触媒より下流側に設けられた排気絞り弁を閉弁することで、触媒を昇温させる技術が開示されている。
特開2001−227381号公報 特開平7−97918号公報 特許3454351号公報 特開平2004−162633号公報 特開2005−163591号公報
内燃機関の排気通路に設けられた触媒を昇温させるときに吸入空気量を減少させる場合がある。吸入空気量を減少させた場合、気筒内での作動ガス量が減少するため排気の温度が上昇する。その結果、触媒を昇温させることが出来る。
しかしながら、排気の温度が上昇すると、触媒より上流側の排気通路に吸収される熱量が増加する。また、吸入空気量を減少させると必然的に排気の流量も減少する。そのため、吸入空気量が比較的少ない場合は、吸入空気量が比較的多い場合に比べて、排気の温度自体は高くなるが、触媒に供給される単位時間当たりの熱量が減少するために触媒の昇温速度は低下する虞がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、内燃機関の排気通路に設けられた触媒を目標温度にまでより速やかに昇温させることが出来る技術を提供することを課題とする。
本発明は、内燃機関の排気通路に設けられた触媒を昇温させるときに、該内燃機関の吸入空気量を段階的または連続的に減少させるものである。
より詳しくは、第一の発明に係る内燃機関の触媒昇温システムは、
内燃機関の吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段を備え、
該吸入空気量制御手段によって吸入空気量を減少させることで、前記内燃機関の排気通路に設けられた触媒を目標温度にまで昇温させる内燃機関の触媒昇温システムにおいて、
前記触媒を前記目標温度まで昇温させるときに、前記触媒の温度が比較的低い場合は、前記触媒の温度が比較的高い場合に比べて吸入空気量を多くすることを特徴とする。
ここで、目標温度とは、触媒の種類や昇温の目的等に基づいて予め定められた温度である。
本発明においては、吸入空気量を減少させることで排気温度を上昇させ、それによって触媒を目標温度まで昇温させる。そして、このように触媒を昇温させるときであっても、触媒の温度が比較的低い場合は、吸入空気量を比較的多くすることで排気の流量を比較的多くする。これによって、触媒に供給される単位時間当たりの熱量が多くなるため該触媒の温度をより速やかに上昇させることが出来る。
そして、本発明においては、触媒の温度が上昇すると吸入空気量がさらに減少される。これにより、排気の温度をさらに上昇させることで、触媒の温度を更に上昇させて目標温度にまで到達させることが出来る。
従って、本発明によれば、触媒を目標温度にまでより速やかに昇温させることが出来る。
本発明においては、内燃機関の吸気弁または排気弁のバルブタイミングを調整することで吸入空気量を制御しても良い。
例えば、内燃機関の吸気弁の閉弁時期を進角することによって吸入空気量を減少させることが出来る。この場合、本発明では、触媒を目標温度まで昇温させるときに、触媒の温度が比較的低い場合は、触媒の温度が比較的高い場合に比べて吸気弁の閉弁時期をより遅い時期とする。これにより、触媒の温度が比較的低い場合は、触媒の温度が比較的高い場合に比べて吸入空気量を多くすることが出来る。
また、上記においては、内燃機関の排気弁の閉弁時期を進角することで吸入空気量を減少させても良い。排気弁の閉弁時期を進角させた場合、気筒内に残る残留ガスが増加するため吸入空気量が減少することになる。そして、上記の場合、本発明では、触媒を目標温度まで昇温させるときに、触媒の温度が比較的低い場合は、触媒の温度が比較的高い場合に比べて排気弁の閉弁時期をより遅い時期とする。これにより、前記と同様、触媒の温度が比較的低い場合は、触媒の温度が比較的高い場合に比べて吸入空気量を多くすることが出来る。
尚、気筒内に残る残留ガスは吸入空気に比べて温度が高いため、該残留ガスが多くなると排気の温度はより高くなる。従って、排気弁の閉弁時期を進角させた場合、排気の温度をより高くすることが出来る。
本発明においては、目標温度を触媒の活性温度の下限値としても良い。この場合、本発明によって、触媒をより速やかに活性化させることが出来る。
第二の発明に係る内燃機関の触媒昇温方法は、
内燃機関の排気通路に設けられた触媒を目標温度まで昇温させるときに、該触媒の温度が前記目標温度より低い所定触媒温度に達するまでの間は、前記内燃機関の吸入空気量を第一の所定吸入空気量まで減少させ、その後、前記触媒の温度が前記所定触媒温度を超えてからは前記内燃機関の吸入空気量を前記第一の所定吸入空気量より更に少ない第二の所定吸入空気量まで減少させることを特徴とする。
ここで、目標温度とは、前記と同様、触媒の種類や昇温の目的等に基づいて予め定められた温度である。
また、所定触媒温度とは、吸入空気量を第一の所定吸入空気量まで減少させることで到達できる触媒の温度の上限値以下の温度である。また、第一の所定吸入空気量とは、排気の流量および温度が、触媒をある程度速やかに昇温させることが出来る流量および温度と
なる量である。第二の所定吸入空気量とは、排気の温度が、触媒の温度を目標温度に到達させることが出来る温度となる量である。
本発明によれば、前記と同様、触媒を目標温度にまでより速やかに昇温させることが出来る。
本発明に係る内燃機関の触媒昇温システムおよび触媒昇温方法によれば、内燃機関の排気通路に設けられた触媒を目標温度にまでより速やかに昇温させることが出来る。
以下、本発明に係る内燃機関の触媒昇温システムおよび触媒昇温方法の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図1は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は車両駆動用のディーゼルエンジンである。内燃機関1の気筒2内にはピストン3が摺動自在に設けられている。気筒2内上部の燃焼室11には、吸気ポート4と排気ポート5とが開口している。
吸気ポート4および排気ポート5の燃焼室11への開口部は、それぞれ吸気弁6および排気弁7によって開閉される。また、吸気ポート4および排気ポート5は、それぞれ吸気通路8および排気通路9に接続されている。気筒2には燃焼室11に燃料を直接噴射する燃料噴射弁10が設けられている。
吸気通路8にはエアフローメータ14およびスロットル弁15が設けられている。排気通路9には、排気中の粒子状物質(以下、PMと称する)を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタと称する)17が設けられている。また、該フィルタ17より上流側の排気通路9には吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒と称する)16が設けられている。尚、該触媒16は酸化機能を有していれば良く、例えば、酸化触媒であっても良い。
排気通路9におけるNOx触媒16より下流側且つフィルタ17より上流側には排気の温度を検出する温度センサ19が設けられている。また、排気通路9におけるフィルタ17より下流側には排気絞り弁18が設けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するためのECU20が併設されている。該ECU20には、エアフローメータ14および温度センサ19が電気的に接続されている。これらの出力値がECU20に入力される。ECU20は、温度センサ19の検出値に基づいてNOx触媒16の温度を推定する。
また、ECU20には、燃料噴射弁10や、スロットル弁15、排気絞り弁18が電気的に接続されている。ECU20によってこれらが制御される。
<フィルタ再生制御>
本実施例においては、フィルタ17に捕集されたPMを除去すべくフィルタ再生制御が行われる。本実施例に係るフィルタ再生制御においては、NOx触媒16の温度が活性温度に達していない場合、先ず後述する触媒昇温制御を実行することでNOx触媒16の温度を活性温度まで上昇させる。次に、燃料噴射弁10によって副燃料噴射を実行する。こ
の副燃料噴射は、内燃機関1の一燃焼サイクル中における主燃料噴射よりも後の時期であって噴射された燃料の少なくとも一部が未燃の状態で排出される時期に実行される燃料噴射である。
副燃料噴射が実行されると、未燃燃料がNOx触媒16に供給されることになる。そして、該未燃燃料がNOx触媒16によって酸化され、そのときの酸化熱によって排気温度が上昇する。この排気温度の上昇に伴ってフィルタ17の温度が上昇し、該フィルタ17に捕集されたPMが酸化され除去される。
尚、本実施例に係るフィルタ再生制御では、副燃料噴射での燃料噴射量を制御することで、フィルタ17の温度を予め定められた再生温度に制御する。ここで、再生温度は、フィルタ17に捕集されたPMを除去することが出来、且つ、フィルタ17の劣化が過剰に促進されないと判断出来る温度である。
<触媒昇温制御>
次に、本実施例に係る触媒昇温制御について説明する。本実施例に係る触媒昇温制御では、スロットル弁15の開度を小さくすることで内燃機関1の吸入空気量を減少させる。吸入空気量を減少させると気筒2内での作動ガス量が減少するため排気の温度が上昇する。その結果、NOx触媒16を昇温させることが出来る。
ここで、吸入空気量とNOx触媒16の温度との関係について図2に基づいて説明する。図2において、縦軸はNOx触媒16の温度Tcを表しており、横軸は吸入空気量を減少させた時点からの経過時間tを表している。また、TcaはNOx触媒16の活性温度の下限値を表している。また、曲線L1は吸入空気量を第一所定吸入空気量にまで減少させたときのNOx触媒16の温度変化を表しており、曲線L2は吸入空気量を第一所定吸入空気量より少ない第二所定吸入空気量にまで減少させたときのNOx触媒16の温度変化を表している。
上述したように、本実施例では、吸入空気量を減少させることで気筒2内での作動ガス量を減少させ、それによって排気の温度を上昇させてNOx触媒16を昇温させる。このとき、図2に示すように、吸入空気量を第二所定吸入空気量にまで減少させることによって、NOx触媒16の温度を活性温度の下限値Tca以上に上昇させることが出来る。
しかしながら、排気の温度が高くなるほど、NOx触媒16より上流側の排気通路9に吸収される熱量はより増加する。また、吸入空気量を減少させるほど必然的に排気の流量もより減少する。そのため、吸入空気量を第二所定吸入空気量にまで減少させた場合、吸入空気量を第一所定吸入空気量に制御した場合に比べて、排気の温度自体は上昇するがNOx触媒16に供給される単位時間当たりの熱量が減少する。つまり、図2に示すように、吸入空気量を第二所定吸入空気量に制御した場合、吸入空気量を第一所定吸入空気量に制御した場合に比べて、NOx触媒16が到達する温度は高くなるが、該NOx触媒16がある程度の温度にまで上昇する間の昇温速度は低くなる。
そこで、本実施例では、触媒昇温制御を実行するときに、NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0以下のときは、吸入空気量を第一所定吸入空気量に制御する。そして、NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0を超えてからは吸入空気量を更に減少させて第二所定吸入空気量に制御する。
ここで、所定触媒温度T0はNOx触媒16の活性温度の下限値Tcaよりも低い温度であって、吸入空気量を第一所定吸入空気量にまで減少させることで到達させることが可能な温度である。また、第一所定吸入空気量は、排気の流量および温度がNOx触媒16
をある程度速やかに昇温させることが出来る流量および温度となる量である。また、第二所定吸入空気量は、排気の温度がNOx触媒16の温度を活性温度に到達させることが出来る温度となる量である。
吸入空気量を第一所定吸入空気量に制御することで、吸入空気量を第二所定吸入空気量にまで減少させた場合に比べてNOx触媒16に供給される単位時間当たりの熱量を多くすることが出来る。そのため、NOx触媒16の温度を所定触媒温度T0にまでより速やかに上昇させることが出来る。そして、NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0を超えてからは吸入空気量を第二所定吸入空気量に制御することで、NOx触媒16の温度を更に上昇させて活性温度にまで到達させることが出来る。
図3における曲線L3は、本実施例に係る触媒昇温制御を実行した場合のNOx触媒16の温度変化を表している。尚、図3において、縦軸および横軸は、図2と同様、NOx触媒16の温度Tcおよび吸入空気量を減少させた時点からの経過時間tを表している。また、曲線L2は、図2と同様、触媒昇温制御の実行を開始した時点から吸入空気量を第二所定吸入空気量にまで減少させたときのNOx触媒16の温度変化を表している。
図3に示すように、本実施例によれば、NOx触媒16の温度を活性温度にまでより速やかに上昇させることが出来る。
ここで、本実施例に係る触媒昇温制御のルーチンについて図4に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返される。
本ルーチンでは、ECU20は、先ずS101において、触媒昇温制御の実行条件が成立しているか否かを判別する。本実施例においては、フィルタ再生制御の実行条件が成立しており且つNOx触媒16の温度が活性温度よりも低い場合に、触媒昇温制御の実行条件が成立していると判定される。このS101において、肯定判定された場合、ECU20はS102に進み、否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
S102において、ECU20はNOx触媒16の温度Tcが所定触媒温度T0以下であるか否かを判別する。このS102において、肯定判定された場合、ECU20はS103に進み、否定判定された場合、ECU20はS104に進む。
S103に進んだECU20は、スロットル弁15の開度Rsを第一所定開度Rs1にまで減少させる。ここで、第一所定開度Rs1は吸入空気量が第一所定吸入空気量となる開度である。その後、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
一方、S104に進んだECU20は、スロットル弁15の開度Rsを第二所定開度Rs2にまで減少させる。ここで、第二所定開度Rs2は、第一所定開度Rs1よりも小さい開度であって吸入空気量が第二所定吸入空気量となる開度である。その後、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
以上説明したルーチンによれば、NOx触媒16を活性温度にまで昇温させるときに、該NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0以下のときは吸入空気量が第一所定吸入空気量にまで減少され、該NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0を超えたときは吸入空気量が第二所定吸入空気量にまでさらに減少される。
尚、本実施例では、スロットル弁15によって吸入空気量を制御したが、排気絞り弁18によって吸入空気量を制御しても良い。
排気絞り弁18の開度を小さくすることで排気通路9内の圧力が上昇するため、気筒2内に残る残量ガス量が増加する。その結果、吸入空気量が減少する。また、残留ガスは吸入空気に比べて温度が高いため、該残留ガス量が多くなることで排気の温度がより高くなる。そのため、排気絞り弁18の開度を小さくすることで吸入空気量を減少させた場合、排気の温度をより高くすることが出来る。
そして、触媒昇温制御実行時において、排気絞り弁18の開度を上述したスロットル弁15の開度制御と同様に制御することで、NOx触媒16の温度を活性温度にまでより速やかに上昇させることが出来る。
また、NOx触媒16の温度が活性温度となった後、フィルタ17の温度を再生温度にまで更に上昇させる場合においても、上記した触媒昇温制御と同様に吸入空気量を制御しても良い。
つまり、フィルタ17の温度が再生温度に達するまでの間において、途中までは吸入空気量を比較的多い量とし、途中から吸入空気量を比較的少ない量に制御する。これにより、フィルタ17を再生温度にまでより速やかに昇温させることが出来る。
<実施例2>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図5は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。本実施例においては、吸気弁6および排気弁7に、バルブタイミングを制御する可変動弁機構12、13がそれぞれ設けられている。該可変動弁機構12、13はECU20に電気的に接続されており、該ECU20によって制御される。これら以外の構成は実施例1と同様であるため、同様の構成要素には同様の参照番号を付してその説明を省略する。
また、本実施例においても、実施例1と同様、フィルタ再生制御が行われる。
<触媒昇温制御>
ここで、本実施例に係る触媒昇温制御について説明する。本実施例に係る触媒昇温制御においては、可変動弁機構12、13によって吸気弁6または排気弁7の閉弁時期を進角することで吸入空気量を減少させ、それによって、NOx触媒16を昇温させる。
吸気弁6の閉弁時期を進角させて吸気行程の途中とすることで吸入空気量を減少させることが出来る。また、排気弁7の閉弁時期を進角させて排気行程の途中とした場合、気筒2内に残る残留ガス量が増加する。その結果、吸入空気量が減少する。また、排気弁7の閉弁時期を進角させることで吸入空気量を減少させた場合、実施例1において排気絞り弁18の開度を小さくした場合と同様、排気の温度をより高くすることが出来る。
そして、NOx触媒16を昇温させるべく吸気弁6または排気弁7の閉弁時期を進角する場合であっても、これらの閉弁時期を比較的遅くすることで吸入空気量を比較的多くすることが出来る。つまり、吸気弁6または排気弁7の閉弁時期の進角度合いを制御することで、実施例1に係る触媒昇温制御と同様に吸入空気量を制御することが出来る。
以下、本実施例に係る触媒昇温制御のルーチンについて図6に示すフローチャートに基づいて説明する。ここでは、排気弁7の閉弁時期を進角させることでNOx触媒16を昇温させる場合を例に挙げて説明する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返される。尚、本ルーチンにおいて、S101およびS102は実施例1に係る触媒昇温制御のルーチンと同様であるためその説明を省略
する。
本ルーチンでは、S102において、肯定判定された場合、ECU20はS203に進み、否定判定された場合、ECU20はS204に進む。
S203において、ECU20は、排気弁7の閉弁時期tbを第一所定時期tb1にまで進角させる。ここで、第一所定時期tb1は吸入空気量が第一所定吸入空気量となる時期である。その後、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
一方、S204に進んだECU20は、排気弁7の閉弁時期tbを第二所定時期tb2に進角させる。ここで、第二所定時期tb2は第一所定時期tb1よりも早い時期であって、吸入空気量が第二所定吸入空気量となる時期である。その後、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
以上説明したルーチンによれば、NOx触媒16を活性温度にまで昇温させるときに、該NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0以下のときは排気弁7の閉弁時期tbが第一所定時期tb1にまで進角される。これにより、吸入空気量が比較的多い第一所定吸入空気量となる。そして、NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0を超えたときは排気弁7の閉弁時期tbがさらに進角されて第二所定時期tb2に制御される。これにより、吸入空気量がさらに少ない第二所定吸入空気量にまで減少される。
従って、本実施例によれば、実施例1と同様、NOx触媒16の温度を活性温度にまでより速やかに上昇させることが出来る。
尚、吸気弁6の閉弁時期を制御することによって、吸入空気量を上記と同様に制御しても良い。
実施例1および2においては、フィルタ再生制御実行時における触媒昇温制御を例に挙げて説明したが、本実施例に係る触媒昇温制御を、NOx触媒16に吸蔵されたSOxを放出・還元させるSOx被毒回復制御の実行時に適用しても良い。
また、実施例1および2においては、吸入空気量を段階的に制御する場合について説明したが、吸入空気量をNOx触媒16の温度に応じて徐々に減少させても良い。
内燃機関1や外気温度が低いときは排気中の未燃燃料が増加し易い。そこで、NOx触媒16を昇温させるときに、内燃機関1または外気温度が所定温度以下の場合は、実施例1および2に係る触媒昇温制御を禁止し、昇温開始時から吸入空気量を第二所定吸入空気量にまで減少させても良い。ここで、所定温度とは、排気中の未燃燃料が過剰に多くなる虞があると判断出来る温度である。
この場合、NOx触媒16の温度が所定触媒温度T0に達するまでの間においても排気の流量が比較的少なくなる。そのため、未燃燃料の排出量を抑制することが出来る。
以上説明した実施例は、可能な限り組み合わせることが出来る。
実施例1に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 吸入空気量とNOx触媒の温度との関係を示す図。 実施例1に係る触媒昇温制御を適用した場合のNOx触媒の温度変化を説明するための図。 実施例1に係る触媒昇温制御のルーチンを示すフローチャート。 実施例2に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例2に係る触媒昇温制御のルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
6・・・吸気弁
7・・・排気弁
8・・・吸気通路
9・・・排気通路
10・・燃料噴射弁
12・・可変動弁機構
13・・可変動弁機構
14・・エアフローメータ
15・・スロットル弁
16・・吸蔵還元型NOx触媒
17・・パティキュレートフィルタ
18・・排気絞り弁
19・・温度センサ
20・・ECU

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段を備え、
    該吸入空気量制御手段によって吸入空気量を減少させることで、前記内燃機関の排気通路に設けられた触媒を目標温度にまで昇温させる内燃機関の触媒昇温システムにおいて、
    前記触媒を前記目標温度まで昇温させるときに、前記触媒の温度が比較的低い場合は、前記触媒の温度が比較的高い場合に比べて吸入空気量を多くすることを特徴とする内燃機関の触媒昇温システム。
  2. 前記吸入空気量制御手段が、前記内燃機関の吸気弁または排気弁のバルブタイミングを調整することで吸入空気量を制御することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の触媒昇温システム。
  3. 前記吸入空気量制御手段が、前記内燃機関の吸気弁または排気弁の閉弁時期を進角することで吸入空気量を減少させるものであって、
    前記触媒を前記目標温度まで昇温させるときに、前記触媒の温度が比較的低い場合は、前記触媒の温度が比較的高い場合に比べて前記吸気弁または前記排気弁の閉弁時期をより遅い時期とすることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の触媒昇温システム。
  4. 前記目標温度が、前記触媒の活性温度の下限値であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の触媒昇温システム。
  5. 内燃機関の排気通路に設けられた触媒を目標温度まで昇温させるときに、該触媒の温度が前記目標温度より低い所定触媒温度に達するまでの間は、前記内燃機関の吸入空気量を第一の所定吸入空気量まで減少させ、その後、前記触媒の温度が前記所定触媒温度を超えてからは前記内燃機関の吸入空気量を前記第一の所定吸入空気量より更に少ない第二の所定吸入空気量まで減少させることを特徴とする内燃機関の触媒昇温方法。
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