JP2006057493A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路中に二つの触媒を備える排気装置の触媒暖機中に、上流側の触媒を熱劣化を防止しつつ、下流側の触媒を早期活性化させる。
【解決手段】エンジンの排気通路に、上流側に排気浄化用の第1触媒11、その下流側に所定間隔をもって排気浄化用の第2触媒5を配置した排気浄化装置において、排気温度を上昇させる排気昇温手段6と、第1触媒11の温度を検出または推定する第1触媒温度検知手段24と、第1触媒11の温度が所定温度を超えないように排気昇温手段6を断続的に作動させることによって、第2触媒5を昇温させる触媒昇温制御手段6と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の触媒装置に関し、特に、触媒の昇温制御に関する。
自動車等の排気ガスに含まれるHC、CO、NOxを浄化するために、排気通路中に触媒を設ける方法が知られている。触媒としては、理論空燃比付近でHC、CO、NOxを浄化し得る三元触媒が一般に用いられる。
三元触媒には、活性温度に達するまでは低温条件下での燃焼時に排出されやすいHCを十分に浄化できないという問題があり、これを解決するために、三元触媒の他にゼオライト等のHC吸着剤により排気中のHCを一時的に吸着しておく機能を有するHC吸着型触媒を設ける方法が知られている。
しかしながら、HC吸着型触媒の温度が上昇して捕捉されたHCが吸着剤から脱離を開始する温度に達しても、この時点では通常は触媒金属がまだ十分に活性化していないため、HCの排出を抑制する効果は必ずしも十分ではない。
特許文献1には、点火時期のリタード等によって排気温度を上昇させ、触媒温度の上昇に伴い点火時期をMBT側に進角することによって触媒の早期活性化を図りつつ触媒未暖機中のHC等の排出量を低減する技術が開示されている。
特開2000−45844号
しかしながら、特許文献1では2つの触媒金属を1つの触媒装置内に備える構成となっており、上記の技術を一方の触媒を排気マニホールド直下に、他方の触媒を床下にそれぞれ設ける構成に適用すると、床下触媒を暖機する場合に、排気マニホールド触媒直下に設けた触媒は高温に保持されることになり、触媒機能の劣化が促進されてしまうという問題があった。
そこで、本発明では、2つの触媒を所定間隔をもって直列に配置する構成において、上流側の触媒が高温に保持されて性能が劣化することを防止しつつ、両触媒の早期活性化を可能にすることを目的とする。
本発明の排気浄化装置は、エンジンの排気通路に、上流側に排気浄化用の第1触媒、その下流側に所定の間隔をもって排気浄化用の第2触媒を配置した排気浄化装置において、排気温度を上昇させる排気昇温手段と、前記第1触媒の温度を検出または推定する第1触媒温度検知手段と、前記第1触媒の温度が所定温度を超えないように前記排気昇温手段を断続的に作動させることによって、前記第2触媒を昇温させる触媒昇温制御手段と、を備える。
本発明によれば、上流側の第1触媒が所定温度を超えないようにしつつ、排気昇温手段によって下流側の第2触媒を昇温させるので、例えば前記所定温度を第1触媒が劣化しない上限温度に設定することにより、第1触媒が高温に保持されて性能が劣化することを防止しつつ第2触媒を早期活性化させることができる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態を適用するシステムの構成を表す図である。
1、2はそれぞれエンジン本体を構成するシリンダブロック、シリンダヘッドである。
シリンダヘッド2に設けた吸気ポート15には吸気マニホールド17を、そして排気ポート16には排気マニホールド18をそれぞれ接続する。
吸気マニホールド17の上流には、上流側から順にエアクリーナ13、吸入空気量を検出するエアフロメータ7、吸入空気量を調節するスロットル弁14を設ける。なおスロットル弁14の近傍にはスロットル弁14の開度を検出するスロットルセンサ8を設ける。
排気マニホールド18の直下流には第1触媒としてのHC吸着型触媒11を設け、その下流の排気通路9のいわゆる床下位置には第2触媒としての三元触媒5を設ける。
排気マニホールド18のHC吸着型触媒11より上流には、排気の空燃比を検出する空燃比センサ10と、排気温度を検出する第1触媒温度検知手段としての第1排気温センサ24を、そして三元触媒5の上流側近傍には排気温度を検出する第2触媒温度検知手段としての第2排気温センサ21をそれぞれ設ける。
シリンダブロック1にはピストン22を摺動可能に備え、また、冷却水温を検出する水温センサ12を設ける。
シリンダヘッド2の下面には凹部を設け、この凹部とピストン22の頂面とシリンダ壁とで燃焼室23を画成する。凹部の略中央には点火栓4を、そして凹部の下端面付近には燃焼室23内に向けて燃料を噴射するように燃料噴射弁3を設ける。また、点火栓4を挟むように吸気ポート15と排気ポート16を開口させ、これらの開口部を図示しないカムシャフトにより駆動される吸気弁19、排気弁20によって、ピストン22に応動して開閉する。
エアフロメータ7、スロットルセンサ8、空燃比センサ10、排気温センサ21の各検出値は排気昇温手段および触媒昇温制御手段としてのコントロールユニット(C/U)6に入力する。C/U6はこれらの検出値に基づいて点火栓4の点火時期や燃料噴射弁3の燃料噴射量等を決定する。
上記のような構成において、HC吸着型触媒11、三元触媒5がともに未活性の状態でエンジンを始動すると、HC吸着型触媒11には排気マニホールド18を通過した直後の比較的高温の排気が流れるが、この排気は排気通路9で放熱されて温度が低下した状態で三元触媒5を通過する。
したがって、床下の三元触媒5は排気マニホールド18直下流に設けたHC吸着型触媒11に比べて昇温に要する時間が長くなる。
一般に触媒を早期に活性化させるための暖機としては、点火時期のリタードすることによって排気温度を上昇させる方法が用いられる。しかし上記のように排気マニホールド18直下流に設けたHC吸着型触媒11と床下に設けた三元触媒5とでは暖機に要する時間が異なり、床下に設けた三元触媒5が活性化するまで点火時期リタードを行うと、排気マニホールド18直下流のHC吸着型触媒11が過熱して性能劣化するという問題がある。
そこで、本実施形態では、図2のフローチャートに示す制御を行うことによって、HC吸着型触媒11を過熱させることなく、床下の三元触媒5を早期に活性化させる。
以下、図2のステップにしたがって説明する。なお、図中の「マニ触媒」はマニホールド直下流に設けた触媒、すなわちHC吸着型触媒11を指し、「床下触媒」は三元触媒5を指す。したがって、マニ触媒の温度TC1はHC吸着型触媒11の温度、床下触媒の温度TC2は三元触媒5の温度である。
ステップS101で水温センサ12の検出値TWNを読込み、予め設定した水温TWN1であるか否かを判定する。なお、水温TWN1はエンジン未暖機状態の水温を設定する。
水温TWNがTWN1より高い場合、つまり暖機の必要がない場合には本制御を実施しない。TWN1より低い場合にはステップS102に進む。
ステップS102では点火時期をリタードして排気温度を上昇させる。ここでのリタード量は、エンジンが安定して運転することが可能な範囲でできるだけ大きくする。
ステップS103では空燃比を理論空燃比よりリーン側に制御(空燃比リーン化制御)する。これによって、HC排出量増加の原因となる点火時期リタードを行っても、HC排出量の増加を抑制することができる。
ステップS104では、三元触媒5の温度TC2が予め設定した温度T3に達したか否かの判定を行う。なお、T3は三元触媒5が活性化する温度と略同等に設定し、三元触媒5の温度は第2排気温センサ21の検出値に基づいて推定する。三元触媒5の温度を推定する方法としては、排気温と触媒温度との関係を予めマップ化してC/U6に格納しておき、検出した排気温で前記マップを検索してもよいし、排気温を触媒温度に変換するための係数を予め求めておき、演算によって算出してもよい。
三元触媒5の温度TC2がT3に達している場合、すなわち三元触媒5が活性化した場合にはステップS105、S106で点火時期をMBTに、空燃比を理論空燃比に設定して本制御を終了する。
T3に達していない場合、すなわち三元触媒5が未活性の場合には、ステップS107に進む。
ステップS107では、HC吸着型触媒11の温度TC1が、予め設定した温度TMAX1に達したか否かを判定する。なお、HC吸着型触媒11の温度TC1は第1排気温センサ24の検出値に基づいて推定し、TMAX1はHC吸着型触媒11の劣化が急速に進む温度に設定する。HC吸着型触媒11の温度の推定は、前述した三元触媒5の温度の推定と同様の方法で行う。
温度TC1がTMAX1に達していない場合にはステップS102に戻り、達している場合にはステップS108、S109でステップS105、S106と同様に点火時期をMBTに、空燃比を理論空燃比に設定し、ステップS110に進む。点火時期をMBTに進角することによって排気音は低下するので、HC吸着型触媒11が劣化する程度の高温に保持されることを防止できる。
ステップS110ではHC吸着型触媒11の温度TC1が予め設定した温度TMAX2まで低下したか否かの判定を行い、低下している場合にはステップS102に進み、再び排気温を昇温する。温度TC1がTMAX2まで低下していない場合にはステップS108に戻る。なお、TMAX2はTMAX1よりも低い温度に設定する。
図2のフローチャートにしたがって制御を行った結果について図4を参照して説明する。
図4は触媒の温度、点火時期、空燃比と、HC吸着型触媒11、三元触媒5から排出されるHCの量についてのタイムチャートである。
t0でエンジンを始動すると、HC吸着型触媒11と三元触媒5の温度が上昇する。
t1で水温TWNが予め設定した水温TWN1よりも低いと判定し、点火時期リタードにより排気温を昇温して両触媒の暖機を促進させ、また空燃比リーン化制御を行うことによってHC排出量の低減を図る。
t3でHC吸着型触媒11の温度TC1がTMAX1に達すると、点火時期をMBTに進角し、空燃比を理論空燃比に設定する。これによりHC吸着型触媒11の温度TC1は低下し、三元触媒5の温度TC2の上昇は鈍くなる。
t4でHC吸着型触媒11の温度TC1がTMAX2まで低下すると、再び点火時期リタード、空燃比リーン化制御を行う。これにより三元触媒5の温度TC2の上昇率が増大する。
そしてt5で三元触媒5の温度TC2がT3に達したら本制御を終了する。
HC吸着型触媒11からのHC排出量は、エンジン始動後に増大している。これはHC吸着型触媒11が活性化していないことと、エンジン始動時の燃料噴射量増量によるものである。自立運転開始後には設定通りのリーン空燃比となるため、徐々に排出量は低減する。そして、t2でHC吸着型触媒11は活性化しているので、t2経過後まもなくHC排出量はほぼゼロまで減少する。
三元触媒5からのHC排出量は、HC吸着型触媒11と同様にエンジン始動後に増大し、その後徐々に低減する。しかし、t2経過後も未活性の状態なので、その低減率は小さく、t5で活性化した後に、ほぼゼロとなる。
以上のように、本実施形態では、排気マニホールド18の直下流にHC吸着型触媒11、その下流側に所定の間隔をもって三元触媒5を配置した排気浄化装置において、点火時期リタードによって排気温度を上昇させる排気昇温手段と、HC吸着型触媒11の温度を推定するための排気温度を検出する第1排気温センサ24と、HC吸着型触媒11の温度が性能劣化が促進される程度の高温にならないように断続的に点火時期リタードを行うことによって、下流側に設けた三元触媒5を昇温させるので、下流側に設けた三元触媒5の暖機を促進しつつ、上流側のHC吸着型触媒11が高温に保持されて劣化することを防止できる。
点火時期をリタードする時には、空燃比を理論空燃比よりもリーン側に制御するので、触媒暖機中の点火時期リタード時のHC排出量を抑制することができる。
なお、本実施形態では2つの排気温センサ21、24を用いてHC吸着型触媒11、三元触媒5の温度をそれぞれ推定したが、HC吸着型触媒11と三元触媒5の間に一つの排気温センサを設け、この検出値に基づいて両触媒の温度を推定してもよい。
第2実施形態について説明する。
本実施形態のシステムの構成は基本的に第1実施形態と同様であるが、HC吸着型触媒11と三元触媒5の位置が異なり、HC吸着型触媒11を床下に、そして三元触媒5を排気マニホールド18直下流に設ける。
次に、本実施形態の制御について図3のフローチャートを参照して説明する。なお、図中の「マニ触媒」はマニホールド直下流に設けた触媒、すなわち三元触媒5を指し、「床下触媒」はHC吸着型触媒11を指す。したがって、マニ触媒の温度TC1は三元触媒5の温度、床下触媒の温度TC2はHC吸着型触媒11の温度である。
ステップS201で水温センサ12の検出値TWNを読込み、予め設定した水温TWN1であるか否かを判定する。水温TWNがTWN1より高い場合は本制御を実施しない。TWN1より低い場合にはステップS202に進む。なお、水温TWN1はエンジン未暖機状態の水温を設定する。
ステップS202では点火時期をリタードする。ここでのリタード量は、エンジンが安定して運転できる範囲でできるだけ大きくする。
ステップS203では空燃比を理論空燃比よりリーン側に制御する。
ステップS204では第1排気温センサ24の検出値に基づいて三元触媒5の温度TC1を推定し、TC1が予め設定した温度T1に達したか否かを判定する。T1は三元触媒5が活性化する温度に設定する。
三元触媒5の温度TC1がT1に達していない場合にはステップS202に戻り、達している場合にはステップS205に進む。
ステップS205では点火時期をMBT(Minimum advance for best torque)まで進角させ、ステップS206で空燃比を理論空燃比に設定する。
ステップS207では、第2排気温センサ21の検出値に基づいてHC吸着型触媒11の温度TC2を推定し、TC2が予め設定したT2に達したか否かを判定する。なお、T2はHC吸着型触媒11に吸着しているHCが脱離を開始する温度と略同等の温度に設定する。
HC吸着型触媒11の温度TC2がT2に達していない場合にはステップS205に戻り、達している場合にはステップS208に進む。
ステップS208ではステップS202と同様に点火時期をリタードし、ステップS209ではステップS203と同様に空燃比をリーン側に設定する。
ステップS210では、HC吸着型触媒11の温度TC2が予め設定した温度T3に達したか否かの判定を行う。達している場合にはステップS211、S212でステップS205、S206と同様に点火時期をMBTに、空燃比を理論空燃比に設定する。達していない場合には、ステップS201に進む。なお、T3はHC吸着型触媒5が活性化する温度に設定する。
ステップS213では三元触媒5の温度TC1が予め設定した温度TMAX1に達したか否かを判定する。達していない場合にはステップS208に戻る。達している場合にはステップS214でステップS211と同様に点火時期をMBTに進角し、ステップS215に進む。なお、TMAX1は三元触媒5の劣化が急速に進む温度に設定する。
また、ステップS205、S206と異なり、ステップS214で点火時期をMBTに進角した後に空燃比を理論空燃比に戻さないのは、HC吸着型触媒11のHC吸着効率は図6のHC吸着型触媒効率マップに示すように空燃比がリーンになるほど高くなるという特性を利用し、より高効率でHC吸着型触媒11を機能させるためである。
ステップS215では三元触媒5の温度TC1が予め設定した温度TMAX2まで低下したか否かの判定を行い、低下している場合にはステップS208に、低下していない場合にはステップS214に進む。なお、TMAX2はTMAX1よりも低い温度に設定する。
図3のフローチャートにしたがって制御を行った結果について図5を参照して説明する。
図5は図4と同様に触媒の温度、点火時期、空燃比と、HC吸着型触媒11、三元触媒5から排出されるHCの量についてのタイムチャートである。
t0でエンジンを始動すると、HC吸着型触媒11と三元触媒5の温度が上昇する。
t1で水温TWNが予め設定した水温TWN1よりも低いと判定し、点火時期リタード、空燃比リーン化制御を行うことによって排気温を上昇させて両触媒5、11の暖機を促進する。
t2で三元触媒5が活性化温度に略等しい温度T1に達すると、点火時期をMBTに進角し、空燃比を理論空燃比に設定する。これにより、暖機中の燃費を向上、HC排出量の低減を図ることができる。
t3でHC吸着型触媒11がHC脱離温度に略等しい温度T2に達すると、点火時期をリタードし、空燃比を理論空燃比よりリーン側に設定する。これにより、HC吸着型触媒11が活性化するまでの時間を短縮され、HC排出量を低減することができる。
t4で三元触媒5の温度TC1がTMAX1に達したら点火時期をMBTに進角する。これにより三元触媒5の温度TC1は低下し、HC吸着型触媒11の温度TC2の上昇は鈍くなる。
t5で三元触媒5の温度TC1がTMAX2まで低下したら点火時期をリタードする。これにより両触媒の暖機が促進される。
t6でHC吸着型触媒11の温度が活性化温度に達したら、本制御を終了する。
三元触媒5からのHC排出量は、エンジン始動後に増大している。これは三元触媒5が活性化していないことと、エンジン始動時の燃料噴射量増量によるものである。自立運転開始後には設定通りのリーン空燃比となるため、徐々に排出量は低減する。そして、t2で三元触媒5は活性化しているので、t2経過後まもなくHC排出量はほぼゼロまで減少する。
HC吸着型触媒11からのHC排出量は、三元触媒5と同様にエンジン始動後増大し、その後徐々に減少するが、t2経過時点では未活性の状態なので、三元触媒5のようにゼロまでは減少しない。t3でHC脱離温度に達すると、吸着していたHCが脱離を開始するのでHC排出量は再び増大する。しかし、空燃比がリーンのままなのでO2発生量が多く、このO2によってHCが浄化されて徐々に減少し、t6経過後はほぼゼロとなる。
以上により本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加え、下流側に設けたHC吸着型触媒11のの温度が所定温度に達した場合には、HC吸着型触媒11が活性化するまでの間、空燃比を理論空燃比よりもリーン側に固定するので、HC吸着型触媒11を効率の良い状態で使用することができ、HC排出量を低減することができる。
排気マニホールド18の直下流に設けた三元触媒5が活性化温度に達したら点火時期をMBTに進角するので、触媒暖機中の燃費を向上させることができる。
HC吸着型触媒11がHC脱離温度に達したら、点火時期をリタードすることによって暖機を促進するので、脱離開始からHC吸着型触媒11が活性化するまでの時間を短縮し、HC排出量を低減することができる。
また、温度T1〜T3の設定次第で、床下に備える触媒の温度を任意のタイミングで昇温させることが可能である。
なお、第1、2実施形態ではいわゆる筒内直噴式エンジンについて説明を行ったが、吸気ポート内に燃料噴射を行うエンジンについても同様に適用可能である。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本発明は、排気通路中に2つの排気浄化用触媒を備える機関に適用可能である。
本実施形態のシステムの構成を表す図である。 第1実施形態の制御フローチャートである。 第2実施形態の制御フローチャートである。 第1実施形態の制御を実行した場合のタイムチャートである。 第2実施形態の制御を実行した場合のタイムチャートである。
符号の説明
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 燃料噴射弁
4 点火栓
5 三元触媒
6 コントロールユニット(C/U)
7 エアフロメータ
8 スロットルセンサ
9 排気通路
10 空燃比センサ
11 HC吸着型触媒
12 水温センサ
13 エアクリーナ
14 スロットル弁
15 吸気ポート
16 排気ポート
17 吸気マニホールド
18 排気マニホールド
19 吸気弁
20 排気弁
21 第2排気温センサ
22 ピストン
23 燃焼室
24 第1排気温センサ

Claims (7)

  1. エンジンの排気通路に、上流側に排気浄化用の第1触媒、その下流側に所定の間隔をもって排気浄化用の第2触媒を配置した排気浄化装置において、
    排気温度を上昇させる排気昇温手段と、
    前記第1触媒の温度を検出または推定する第1触媒温度検知手段と、
    前記第1触媒の温度が所定温度を超えないように前記排気昇温手段を断続的に作動させることによって、前記第2触媒を昇温させる触媒昇温制御手段と、を備えることを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記排気昇温手段は、点火時期リタードにより排気温度を上昇させる請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記所定温度は、前記第1触媒の熱劣化が促進される温度である請求項1または2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記触媒昇温制御手段は、前記排気昇温手段の作動時に空燃比を理論空燃比よりもリーン側に制御する請求項1〜3のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  5. 前記第1触媒がHC吸着型触媒、前記第2触媒が三元触媒である請求項1〜4のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  6. 前記第1の触媒が三元触媒、前記第2触媒がHC吸着型触媒である請求項1〜4のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  7. 前記第2触媒の温度を検出または推定する第2触媒温度検知手段を備え、
    前記第2触媒の温度が所定温度に達した場合には、前記触媒昇温制御手段は前記第2触媒が活性化するまでの間、空燃比を理論空燃比よりもリーン側に固定する請求項5に記載の排気浄化装置。
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