JP2009019520A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の排気浄化装置において、SOx被毒回復制御を実行することに起因する、触媒劣化を抑制すると共に還元剤の消費を抑制する技術を提供する。
【解決手段】SOx被毒回復制御の実行の際、NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒を580℃のSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温すると共にNOx触媒の周囲雰囲気を排気空燃比A/F=13.0の高還元雰囲気とし、NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなる程、NOx触媒をより高温(最低の580℃から徐々に最高で700℃まで)へ昇温すると共にNOx触媒の周囲雰囲気をより低還元雰囲気(排気空燃比A/F=13.0の最高還元雰囲気から徐々に排気空燃比A/F=14.5の最低還元雰囲気)とする。
【選択図】図2
【解決手段】SOx被毒回復制御の実行の際、NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒を580℃のSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温すると共にNOx触媒の周囲雰囲気を排気空燃比A/F=13.0の高還元雰囲気とし、NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなる程、NOx触媒をより高温(最低の580℃から徐々に最高で700℃まで)へ昇温すると共にNOx触媒の周囲雰囲気をより低還元雰囲気(排気空燃比A/F=13.0の最高還元雰囲気から徐々に排気空燃比A/F=14.5の最低還元雰囲気)とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒という)の性能の回復を図る際に、NOx触媒に永久的に吸蔵される永久被毒SOx量が多い程、NOx触媒をより昇温させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、NOxトラップを伴わない触媒について、当該触媒からSOxを放出させるSOx被毒回復制御を実行する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−291039号公報
特表2003−509614号公報
ところで、NOx触媒について実行されるSOx被毒回復制御では、NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気にすることにより発生するHCの白煙やH2Sの臭いを抑制するため、例えば、排気空燃比A/F=14.4のスライトリッチの低還元雰囲気にしていた。このような低還元雰囲気でNOx触媒からSOxを放出させるためには、NOx触媒を例えば650℃の高温に昇温させなければならなかった。
しかし、NOx触媒を例えば650℃の高温に昇温させることは、NOx触媒の劣化を促進させてしまう。また、NOx触媒を例えば650℃の高温に昇温するためには、還元剤を大量に消費してしまう。還元剤が燃料である場合には、燃費を悪化させてしまう。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内燃機関の排気浄化装置において、SOx被毒回復制御を実行することに起因する、触媒劣化を抑制すると共に還元剤の消費を抑制する技術を提供することにある。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、
排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒と、
前記吸蔵還元型NOx触媒にSOxが規定値以上吸蔵された場合に、前記吸蔵還元型NOx触媒よりも上流から還元剤を供給し、前記吸蔵還元型NOx触媒を昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気を還元雰囲気とすることで、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたSOxを放出させるSOx被毒回復制御を実行するSOx被毒回復制御実行手段と、
を備え、
前記SOx被毒回復制御実行手段は、前記吸蔵還元型NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、前記吸蔵還元型NOx触媒をSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気とし、前記吸蔵還元型NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなる程、前記吸蔵還元型NOx触媒をより高温へ昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気をより低還元雰囲気とすることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置である。
排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒と、
前記吸蔵還元型NOx触媒にSOxが規定値以上吸蔵された場合に、前記吸蔵還元型NOx触媒よりも上流から還元剤を供給し、前記吸蔵還元型NOx触媒を昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気を還元雰囲気とすることで、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたSOxを放出させるSOx被毒回復制御を実行するSOx被毒回復制御実行手段と、
を備え、
前記SOx被毒回復制御実行手段は、前記吸蔵還元型NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、前記吸蔵還元型NOx触媒をSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気とし、前記吸蔵還元型NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなる程、前記吸蔵還元型NOx触媒をより高温へ昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気をより低還元雰囲気とすることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置である。
本発明では、NOx触媒中の貴金属の活性が高いNOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒を高温へ昇温することで触媒劣化が促進されてしまうことを抑制するた
め、NOx触媒をSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温してSOx被毒回復制御を実行する。この際、NOx触媒が比較的低温な温度であると、NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気にしないとNOx触媒に吸蔵されたSOxを放出させることができない。そこで、NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気とする。
め、NOx触媒をSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温してSOx被毒回復制御を実行する。この際、NOx触媒が比較的低温な温度であると、NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気にしないとNOx触媒に吸蔵されたSOxを放出させることができない。そこで、NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気とする。
つまり、SOx被毒回復制御実行手段は、NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒をSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温すると共にNOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気とする。
これによると、NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、SOx被毒回復制御を実行する際にNOx触媒をSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温し、NOx触媒を比較的高温な温度へ昇温することで触媒劣化が促進されてしまうことを抑制できる。
また、NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時にSOx被毒回復制御を実行する際にNOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気とすることは、NOx触媒を比較的高温な温度へ昇温させることよりも、NOx触媒へ供給する還元剤の消費量が少なくてすむ。よって、SOx被毒回復制御における還元剤の消費を抑制できる。還元剤が燃料である場合には、燃費を向上できる。
しかし、NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなっていくと、NOx触媒中の貴金属の活性が低くなっていき、SOx被毒回復制御においてSOxを放出させるためにはNOx触媒をより高温に昇温する必要がある。また、SOx被毒回復制御を実行する際にNOx触媒がより高温な温度になっていくと、NOx触媒の周囲雰囲気はより低還元雰囲気であってもNOx触媒に吸蔵されたSOxを放出させることができる。
そこで、SOx被毒回復制御実行手段は、NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなる程、NOx触媒をより高温へ昇温すると共にNOx触媒の周囲雰囲気をより低還元雰囲気とする。
これによると、NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなるのに従って、NOx触媒をより高温へ昇温するので、SOx被毒回復制御を実行することに起因するNOx触媒の触媒劣化を抑制できる効果を小さくなりつつもできるだけ得ることができる。
また、NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなるのに従って、NOx触媒の周囲雰囲気をより低還元雰囲気とするので、SOx被毒回復制御を実行することに起因する還元剤の消費を抑制できる効果を小さくなりつつもできるだけ得ることができる。
本発明によると、内燃機関の排気浄化装置において、SOx被毒回復制御を実行することに起因する、触媒劣化を抑制することができると共に還元剤の消費を抑制することができる。
以下に本発明の具体的な実施例を説明する。
<実施例1>
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関及びその排気系の概略構成を示す図である。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関及びその排気系の概略構成を示す図である。
図1に示す内燃機関1は、ピストンと共に燃焼室を形成する気筒を4つ有する水冷式の4ストロークサイクル・ディーゼルエンジンである。内燃機関1は、車両に搭載されている。
内燃機関1には、排気通路2が接続されている。排気通路2の途中には、吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒という)3が内部に設置された触媒コンバータ4が配置されている。
NOx触媒3は、内燃機関1が通常の運転状態にある時のように排気空燃比が高い時には、排気中のNOxを吸蔵し、排気空燃比が低くなり且つ排気中に還元成分が存在する時(還元雰囲気の時)には、吸蔵されたNOxを放出する触媒である。
触媒コンバータ4よりも上流の排気通路2には、燃料添加弁5が配置されている。燃料添加弁5は、排気中に還元剤たる燃料を添加することができる。
触媒コンバータ4の直上流の排気通路2には、排気空燃比センサ6が配置されている。排気空燃比センサ6は、触媒コンバータ4の入口部の直上流を流通する排気空燃比を検出する。
また、触媒コンバータ4の直下流の排気通路2には、排気温度センサ7が配置されている。排気温度センサ7は、触媒コンバータ4の出口部の直下流を流通する排気温度を検出する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU8が併設されている。このECU8は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
ECU8には、排気空燃比センサ6及び排気温度センサ7が電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU8に入力されるようになっている。ECU8は、排気空燃比センサ6の検出値からNOx触媒の周囲雰囲気の排気空燃比A/Fを推定する。また、ECU8は、排気温度センサ7の検出値からNOx触媒3の温度を推定する。
一方、ECU8には、燃料添加弁5や内燃機関1内の燃料噴射弁などが電気配線を介して接続されており、該ECU8によりこれらの機器が制御される。
ECU8は、内燃機関1の運転状態を基に、触媒コンバータ4のNOx触媒3に吸蔵されたSOxの吸蔵量を演算して、このSOxの吸蔵量が規定値以上に吸蔵された場合には、SOx被毒回復制御を実行する。ここで、規定値とは、NOx触媒3のNOx吸蔵能力が低下し、エミッションが過剰に悪化するおそれがあると判断できるSOx吸蔵量である。
SOx被毒回復制御は、燃料添加弁5から排気中に燃料を間欠的に添加することによって、NOx触媒3の周囲雰囲気をリッチ空燃比且つ還元剤である燃料が存在する還元雰囲気とすると共にNOx触媒3の温度をSOx放出可能な温度にまで上昇させ、NOx触媒3に吸蔵されたSOxを放出させるものである。
なお、本実施例では、燃料添加弁5から燃料を排気中に添加することで、NOx触媒3に還元剤たる燃料を供給するようにしているが、これに限られず、内燃機関1の膨張行程及び/又は排気行程中に主噴射とは別に内燃機関1の気筒内に配置された燃料噴射弁から気筒内へ燃料を噴射する、いわゆるポスト噴射を実行して、NOx触媒3に還元剤たる燃
料を供給するようにしてもよい。
料を供給するようにしてもよい。
ところで、NOx触媒3について実行されるSOx被毒回復制御では、従来、NOx触媒3の周囲雰囲気を高還元雰囲気にすることにより発生するHCの白煙やH2Sの臭いを抑制するため、例えば、排気空燃比A/F=14.4のスライトリッチの低還元雰囲気にしていた。このような低還元雰囲気でNOx触媒3からSOxを放出させるためには、NOx触媒3を例えば650℃の高温に昇温させなければならなかった。
しかし、NOx触媒3を例えば650℃の高温に昇温させることは、NOx触媒3の劣化を促進させてしまう。また、NOx触媒3を例えば650℃の高温に昇温するためには、還元剤たる燃料を大量に消費してしまう。還元剤が燃料である本実施例のような場合には、燃費を悪化させてしまう。
そこで、本実施例では、NOx触媒3中の貴金属の活性が高いNOx触媒3の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒3を高温へ昇温することで触媒劣化が促進されてしまうことを抑制するため、NOx触媒3を例えば580℃のSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温してSOx被毒回復制御を実行する。この際、NOx触媒3が例えば580℃の比較的低温な温度であると、NOx触媒3の周囲雰囲気を例えば排気空燃比A/F=13.0の高還元雰囲気にしないとNOx触媒3に吸蔵されたSOxを放出させることができない。そこで、NOx触媒3の触媒劣化度合いが小さい時は、NOx触媒3の周囲雰囲気を例えば排気空燃比A/F=13.0の高還元雰囲気とする。
つまり、SOx被毒回復制御を実行する場合に、NOx触媒3の触媒劣化度合いが小さい時は、図2に示すように、NOx触媒3を例えば580℃のSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温すると共にNOx触媒3の周囲雰囲気を例えば排気空燃比A/F=13.0の高還元雰囲気とする。
これによると、NOx触媒3の触媒劣化度合いが小さい時は、SOx被毒回復制御を実行する際にNOx触媒3を例えば580℃のSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温し、NOx触媒3を例えば650℃の比較的高温な温度へ昇温することで触媒劣化が促進されてしまうことを抑制できる。
また、NOx触媒3の触媒劣化度合いが小さい時にSOx被毒回復制御を実行する際にNOx触媒3の周囲雰囲気を例えば排気空燃比A/F=13.0の高還元雰囲気とすることは、NOx触媒3を例えば650℃の比較的高温な温度へ昇温させることよりも、NOx触媒3へ供給する燃料の消費量が少なくてすむ。よって、SOx被毒回復制御における燃料の消費を抑制できる。したがって、燃費を向上できる。
しかし、NOx触媒3の触媒劣化度合いが大きくなっていくと、NOx触媒3中の貴金属の活性が低くなっていき、SOx被毒回復制御においてSOxを放出させるためにはNOx触媒3を例えば580℃より高温に昇温する必要がある。また、SOx被毒回復制御を実行する際にNOx触媒3がより高温な温度になっていくと、NOx触媒3の周囲雰囲気はより低還元雰囲気であってもNOx触媒3に吸蔵されたSOxを放出させることができる。
そこで、SOx被毒回復制御を実行する場合に、NOx触媒3の触媒劣化度合いが大きくなる程、図2に示すように、NOx触媒3をより高温、例えば最低の580℃から徐々に最高で700℃まで昇温すると共にNOx触媒3の周囲雰囲気をより低還元雰囲気、例えば排気空燃比A/F=13.0の最高還元雰囲気から徐々に排気空燃比A/F=14.5の最低還元雰囲気とする。
これによると、NOx触媒3の触媒劣化度合いが大きくなるのに従って、NOx触媒3をより高温、例えば最低の580℃から徐々に最高で700℃まで昇温する。よって、SOx被毒回復制御を実行してNOx触媒3が比較的高温な温度になることに起因するNOx触媒3の触媒劣化を抑制できる効果を、NOx触媒3がより高温になるに従い小さくなりつつもできるだけ得ることができる。
また、NOx触媒3の触媒劣化度合いが大きくなるのに従って、NOx触媒3の周囲雰囲気をより低還元雰囲気、例えば排気空燃比A/F=13.0の最高還元雰囲気から徐々に排気空燃比A/F=14.5の最低還元雰囲気とする。よって、SOx被毒回復制御を実行して燃料をNOx触媒3に供給することに起因する燃料の消費を抑制できる効果を、小さくなりつつもできるだけ得ることができる。
次に、本実施例によるSOx被毒回復制御ルーチンについて説明する。図3は、本実施例によるSOx被毒回復制御ルーチンを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。また、本ルーチン実行するECU8が、本発明のSOx被毒回復制御実行手段に相当する。
ステップS101では、ECU8は、SOx被毒回復制御を実行する条件が成立したか否かを判別する。
SOx被毒回復制御を実行する条件は、NOx触媒3に吸蔵されたSOx吸蔵量が規定値以上となった場合に、条件が成立したと判別される。
ステップS101において、SOx被毒回復制御を実行する条件が成立しない場合には、本ルーチンを一旦終了する。また、SOx被毒回復制御を実行する条件が成立する場合には、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、ECU8は、触媒劣化判定を行う。触媒劣化判定は、ECU8が積算している熱履歴積算時間を図4のマップに当てはめることで、ag1〜ag5の触媒劣化判定値に振り分けるものである。この触媒劣化判定値が、NOx触媒3の触媒劣化度合いを示している。また、熱履歴積算時間は、例えばSOx被毒回復制御を実行してNOx触媒が例えば580℃以上の高温になった時間などを積算したものである。
具体的には、熱履歴積算時間が10時間までであると、触媒劣化判定値をag1に振り分ける。熱履歴積算時間が10時間〜20時間であると、触媒劣化判定値をag2に振り分ける。熱履歴積算時間が20時間〜50時間であると、触媒劣化判定値をag3に振り分ける。熱履歴積算時間が50時間〜100時間であると、触媒劣化判定値をag4に振り分ける。熱履歴積算時間が100時間を超えると、触媒劣化判定値をag5に振り分ける。
ステップS102に引き続くステップS103では、ECU8は、SOx被毒回復制御を実行する際の、NOx触媒3の周囲雰囲気の排気空燃比A/F及びNOx触媒3の温度を設定する。NOx触媒3の周囲雰囲気の排気空燃比A/F及びNOx触媒3の温度は、ステップS102で求められた触媒劣化判定値を図5のマップに当てはめることで設定される。
具体的には、触媒劣化判定値がag1であると、排気空燃比A/F=13.0、NOx触媒3の温度は580℃に設定される。触媒劣化判定値がag2であると、排気空燃比A/F=13.8、NOx触媒3の温度は600℃に設定される。触媒劣化判定値がag3
であると、排気空燃比A/F=14.0、NOx触媒3の温度は620℃に設定される。触媒劣化判定値がag4であると、排気空燃比A/F=14.2、NOx触媒3の温度は650℃に設定される。触媒劣化判定値がag5であると、排気空燃比A/F=14.5、NOx触媒3の温度は700℃に設定される。
であると、排気空燃比A/F=14.0、NOx触媒3の温度は620℃に設定される。触媒劣化判定値がag4であると、排気空燃比A/F=14.2、NOx触媒3の温度は650℃に設定される。触媒劣化判定値がag5であると、排気空燃比A/F=14.5、NOx触媒3の温度は700℃に設定される。
ステップS103に引き続くステップS104では、ECU8は、SOx被毒回復制御を実行する。このSOx被毒回復制御の際、NOx触媒3の周囲雰囲気の排気空燃比A/F及びNOx触媒3の温度は、ステップS103で設定された設定値を用いて制御される。つまり、排気空燃比センサ6及び排気温度センサ7の検出値からNOx触媒3の周囲雰囲気の排気空燃比A/F及びNOx触媒3の温度を推定して、ステップS103で設定された設定値に実際に到達させるよう制御する。
そして、SOx被毒回復制御が実行された後に、NOx触媒3からSOxがほとんど放出されなくなったと判断できた場合には、SOx被毒回復制御を終了し、本ルーチンを一旦終了する。
以上の本ルーチンによれば、SOx被毒回復制御の際に、NOx触媒3の周囲雰囲気の排気空燃比A/F及びNOx触媒3の温度を、触媒劣化判定値に応じて変更する。これによって、NOx触媒3を高温な温度へ昇温することで触媒劣化が促進されてしまうことを抑制できる。またこれと共に、NOx触媒3の周囲雰囲気を高還元雰囲気として、NOx触媒3を高温な温度へ昇温させることよりも、NOx触媒3へ供給する燃料の消費を抑制し、燃費を向上できる。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。
1 内燃機関
2 排気通路
3 NOx触媒
4 触媒コンバータ
5 燃料添加弁
6 排気空燃比センサ
7 排気温度センサ
8 ECU
2 排気通路
3 NOx触媒
4 触媒コンバータ
5 燃料添加弁
6 排気空燃比センサ
7 排気温度センサ
8 ECU
Claims (1)
- 排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒と、
前記吸蔵還元型NOx触媒にSOxが規定値以上吸蔵された場合に、前記吸蔵還元型NOx触媒よりも上流から還元剤を供給し、前記吸蔵還元型NOx触媒を昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気を還元雰囲気とすることで、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたSOxを放出させるSOx被毒回復制御を実行するSOx被毒回復制御実行手段と、
を備え、
前記SOx被毒回復制御実行手段は、前記吸蔵還元型NOx触媒の触媒劣化度合いが小さい時は、前記吸蔵還元型NOx触媒をSOx放出可能な比較的低温な温度に昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気を高還元雰囲気とし、前記吸蔵還元型NOx触媒の触媒劣化度合いが大きくなる程、前記吸蔵還元型NOx触媒をより高温へ昇温すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の周囲雰囲気をより低還元雰囲気とすることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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EP2947289A1 (en) | 2014-05-23 | 2015-11-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormality diagnosis apparatus for exhaust gas purification apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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