JP2018044496A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気後処理装置内の温度をより迅速に昇温できるようにする。
【解決手段】排気バルブ20及び吸気バルブ18の開閉タイミングを変化可能な吸気可変バルブ機構22及び排気可変バルブ機構23を備えたエンジン10のECU70において、排気後処理装置40における排気ガス温度を測定する排気ガス温度センサ61からの検出値に基づいて、排気ガス温度が所定の温度以下であるか否かを判定する温度判定部71と、排気ガス温度が所定温度以下である場合に、排気バルブ20を排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、その後、吸気バルブ18を閉状態としている状態で、排気バルブ20を一旦開状態にして、排気行程で圧縮された排気ガスを排気側に流すようにし、その後、吸気行程中に吸気バルブ18を開状態とする後処理装置暖気モードを実行するように可変バルブ機構22,23を制御するバルブ制御部72とを備えるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、吸気バルブ及び排気バルブの開閉タイミングを変更することのできる可変バルブ機構を備える内燃機関の制御装置に関する。
近年、排気ガス規制の強化に伴い、内燃機関を始動させた後に、内燃機関の排気系にある排気後処理装置をできるだけ早期に排気ガスを浄化できる状態にすることが要請されている。例えば、冷間運転時に排気バルブの開閉タイミングを進角化させることで、触媒を迅速に昇温させて早期活性化を図る技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−221053号公報
内燃機関を始動させた後に、排気後処理装置を、排気ガスを浄化できる状態にすることについては、更なる早期化が要請されている。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、排気後処理装置内の温度をより迅速に昇温させることのできる技術を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明の一観点に係る内燃機関の制御装置は、排気バルブ及び吸気バルブの開閉タイミングを変化可能な可変バルブ機構を備えた内燃機関の制御装置であって、内燃機関には、内燃機関から排出された排気ガスを浄化するための排気後処理装置が接続されており、排気後処理装置における排気ガス温度を測定する排気ガス温度センサからの検出値に基づいて、排気後処理装置における排気ガス温度が所定の温度以下であるか否かを判定する排気ガス温度判定手段と、排気ガス温度が所定温度以下である場合に、排気バルブを排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、その後、吸気バルブを閉状態としている状態で、排気バルブを一旦開状態にして閉状態として、排気行程で圧縮された排気ガスを排気側に流すようにし、その後、吸気行程中に吸気バルブを開状態とする後処理装置暖気モードを実行するように可変バルブ機構を制御するバルブ制御手段とを備える。
上記内燃機関の制御装置において、バルブ制御手段は、後処理装置暖気モードにおいて、排気バルブを排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、その後、吸気バルブを閉状態としている状態で、排気バルブを一旦開状態にして閉状態とする制御を、排気行程の上死点に到達する以前に完了させるようにしてもよい。
また、上記内燃機関の制御装置において、内燃機関の冷却水温度を測定する冷却水温度センサからの検出値に基づいて、冷却水温度が所定の温度以下であるか否かを判定する冷却水温度判定手段を更に備え、バルブ制御手段は、冷却水温度が所定の温度以下である場合に、排気バルブを排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、吸気バルブを排気行程の上死点よりも前に開状態とさせる冷却水暖気モードを実行するように可変バルブ機構を制御し、冷却水温度が所定の温度を超えた場合であって、排気ガス温度が所定の温度以下である場合に、後処理装置暖気モードを実行するように可変バルブ機構を制御するようにしてもよい。
また、上記内燃機関の制御装置において、バルブ制御手段は、排気ガス温度が所定の温度を超えた場合には、所定の通常モードを実行するように可変バルブ機構を制御するようにしてもよい。
本発明によれば、排気後処理装置内の温度をより迅速に昇温させることができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関を含む排気浄化システムの模式的な構成図である。 本発明の一実施形態に係る排気バルブ及び吸気バルブの通常モード時の開閉タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る排気バルブ及び吸気バルブの冷却水暖気モード時の開閉タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る排気バルブ及び吸気バルブの後処理装置暖気モード時の開閉タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関暖気制御処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る内燃機関における、シリンダ内圧と、シリンダ容積と、の関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る各モードにおけるシリンダ内排気熱量を説明する図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を含む排気浄化システムを説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関を含む排気浄化システムの模式的な構成図である。
排気浄化システム1は、内燃機関の一例としてのディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10と、エンジン10の排気系に設けられた排気後処理装置40と、制御装置の一例としての電子制御ユニット(以下、ECU)70と、冷却水温度センサ60と、排気ガス温度センサ61と、エンジン回転センサ62と、を有する。
エンジン10は、ピストン14を往復移動可能に収容するシリンダ13が設けられたシリンダブロック11と、シリンダブロック11の上部に図示しないボルトによって固定されたシリンダヘッド12とを備えている。なお、図1中では、一気筒のみを示し、他の気筒については図示を省略している。なお、エンジン10は複数気筒に限定されず、単気筒であってもよい。ピストン14は、コネクティングロッド15を介してクランクシャフト16に接続されている。
シリンダヘッド12には、吸気ポート17とシリンダ13との間を開閉可能な吸気バルブ18と、シリンダ13と排気ポート19との間を開閉可能な排気バルブ20とが設けられている。また、シリンダヘッド12には、シリンダ13内に燃料を噴射するインジェクタ21が設けられている。さらに、シリンダヘッド12の上部には、吸気バルブ18の開閉タイミング(バルブタイミング)を調整可能な吸気可変バルブ機構22と、排気バルブ20の開閉タイミングを調整可能な排気可変バルブ機構23とが設けられている。
吸気可変バルブ機構22は、公知の構造であり、後述する各モード(通常モード、冷却水暖気モード、後処理装置暖気モード)での吸気バルブ18の開閉タイミングを調整することができれば、どのような機構であってもよく、カムを備えず任意のタイミングで吸気バルブ18の開閉タイミングを調整することのできる機構であってもよく、各モードに対応する吸気バルブ18の開閉動作を行わせる複数のカムを用意しておき、実行するモードによって使用するカムを切り替える機構であってもよく、吸気バルブ18の開閉動作を行わせるカムを図示しないカムシャフトに対して進角または遅角させることができる機構であってもよい。
排気可変バルブ機構23は、公知の構造であり、後述する各モード(通常モード、冷却水暖気モード、後処理装置暖気モード)での排気バルブ20の開閉タイミングを調整することができれば、どのような機構であってもよく、カムを備えず任意のタイミングで排気バルブ20の開閉タイミングを調整することのできる機構であってもよく、各モードに対応する排気バルブ20の開閉動作を行わせる複数のカムを用意しておき、実行するモードによって使用するカムを切り替える機構であってもよく、排気バルブ20の開閉動作を行わせるカムを図示しないカムシャフトに対して進角または遅角させることができる機構であってもよい。
シリンダヘッド12の吸気ポート17には吸気通路24が接続されている。吸気通路24には、上流側から順に、エアフィルタ25、ターボチャージャ30のコンプレッサ32、インタークーラ26等が設けられている。
シリンダヘッド12の排気ポート19には排気通路27が接続されている。排気通路27には、排気上流側から順に、ターボチャージャ30のタービン31、排気後処理装置40等が設けられている。
ターボチャージャ30は、排気ガスにより回転駆動するタービン31と、タービン31と同軸に設けられて吸気を圧送するコンプレッサ32とを備えている。
排気後処理装置40は、排気通路27内に排気上流側から順に、酸化触媒41と、ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ(以下、フィルタ)42と、選択的還元触媒(以下、SCR)43とを備えている。排気通路27の酸化触媒41よりも上流側には、排気通路27内に燃料を噴射する燃料噴射装置44が設けられている。なお、エンジン10の多段噴射によるポスト噴射を用いる場合は、この燃料噴射装置44を省略してもよい。また、排気通路27のSCR43よりも上流側には、排気通路27内に尿素水を噴射する尿素水噴射装置45が設けられている。また、排気通路27のSCR43よりも上流側には、SCR43の入口における排気ガス温度を測定する排気ガス温度センサ61が設けられている。
SCR43は、例えば、ハニカム構造体等のセラミック製担体表面にゼオライト等を担持して形成されており、多孔質性の隔壁で区画された多数のセルを備えて構成されている。SCR43は、還元剤として供給されるNHを吸着すると共に、吸着したNHで通過する排気ガス中からNOxを選択的に還元浄化する。
また、排気通路27と吸気通路24との間には、排気再循環装置(EGR装置)50が配置されている。EGR装置50は、排気通路27を流れる排気ガスの一部を吸気通路24に環流(再循環)させる。より詳しくは、EGR装置50は、排気通路27と吸気通路24とを連通するEGR通路51と、EGRガスを冷却するEGRクーラ52と、EGRガス流量を調整するEGRバルブ53とを備えている。
冷却水温度センサ60は、エンジン10の図示しない冷却水循環路内を流れる冷却水の温度を検出する。排気ガス温度センサ61は、酸化触媒41,フィルタ42を通過してSCR43に流入する排気ガスの温度を検出する。本実施形態では、排気ガス温度センサ61により測定された温度を、排気後処理装置40のSCR43の触媒を示す温度として用いている。エンジン回転センサ62は、クランクシャフト16の回転角と、クランクシャフト16の回転数を検出する。これら各種センサ60〜62で検出されるセンサ値は、電気的に接続されたECU70に送信される。
ECU70は、エンジン10の各種制御を行うもので、公知のCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。また、ECU70は、排気ガス温度判定手段及び冷却水温度判定手段の一例としての温度判定部71と、バルブ制御手段の一例としてのバルブ制御部72とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU70に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
温度判定部71は、冷却水温度センサ60からのセンサ値に基づいて、エンジン10を冷却する冷却水の温度(冷却水温度)が、冷却水の暖気を行う基準となる所定の温度(基準水温)以下であるか否かを判定し、判定結果をバルブ制御部72に通知する。
また、温度判定部71は、排気温度センサ61からのセンサ値に基づいて、排気後処理装置40における排気ガスの温度(排気ガス温度)が、排気後処理装置40の暖気を行う基準となる所定の温度(基準排気ガス温度)以下であるか否かを判定し、判定結果をバルブ制御部72に通知する。
バルブ制御部72は、温度判定部71から冷却水温度が基準水温以下であるとの判定結果の通知を受けた場合には、吸気可変バルブ機構22及び排気可変バルブ機構23を制御して、吸気バルブ18及び排気バルブ20を冷却水暖気モードで動作させる。冷却水暖気モードにおける吸気バルブ18及び排気バルブ20の開閉タイミングについては、後述する。
また、バルブ制御部72は、温度判定部71から冷却水温度が基準水温を超え、且つ排気ガス温度が基準排気ガス温度以下であるとの判定結果の通知を受けた場合には、吸気可変バルブ機構22及び排気可変バルブ機構23を制御して、吸気バルブ18及び排気バルブ20を後処理装置暖気モードで動作させる。後処理装置暖気モードにおける吸気バルブ18及び排気バルブ20の開閉タイミングについては、後述する。
また、バルブ制御部72は、温度判定部71から排気ガス温度が基準排気ガス温度を超えるとの判定結果の通知を受けた場合には、吸気可変バルブ機構22及び排気可変バルブ機構23を制御して、吸気バルブ18及び排気バルブ20を通常モードで動作させる。通常モードにおける吸気バルブ18及び排気バルブ20の開閉タイミングについては、後述する。
次に、バルブ制御部72が吸気可変バルブ機構22及び排気可変バルブ機構23を制制することにより実行する、通常モード、冷却水暖気モード、後処理装置暖気モードにおける吸気バルブ18及び排気バルブ20の開閉タイミングについて説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る排気バルブ及び吸気バルブの通常モード時の開閉タイミングを示す図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る排気バルブ及び吸気バルブの冷却水暖気モード時の開閉タイミングを示す図であり、図4は、本発明の一実施形態に係る排気バルブ及び吸気バルブの後処理装置暖気モード時の開閉タイミングを示す図である。
通常モードでは、図2に示すように、排気バルブ20は、膨張行程の途中から開弁が開始され、排気行程の上死点(TDC)を超え、その後の吸気行程において、閉弁される。一方、吸気バルブ18は、排気行程の上死点(TDC)よりも前の時点から開弁が開始され、圧縮工程において閉弁される。
冷却水暖気モードでは、図3に示すように、排気バルブ20は、膨張行程の通常モードにおける開弁の開始時点よりも進角させた時点から開始され、排気行程の上死点(TDC)よりも前の時点で閉弁される。なお、本実施形態では、冷却水暖気モードにおける排気バルブ20の開閉タイミングは、通常モードにおける開閉タイミングを全体的に同一の角度だけ進角化させたものとしている。一方、吸気バルブ18は、通常モードと同様に排気行程の上死点(TDC)よりも前の時点から開弁が開始され、圧縮工程において閉弁される。この冷却水暖気モードでは、排気バルブ20が閉弁された後にシリンダ13内に残っている排気ガスが圧縮行程で圧縮されて加熱され、その後、吸気バルブ18が開弁されることにより、排気ガスは吸気側に流れることとなる。吸気側に流れた排気ガスの熱は、吸気ポート17やシリンダ13に伝達され、エンジン10を冷却する冷却水の温度上昇に寄与することとなる。
後処理装置暖気モードでは、図4に示すように、排気バルブ20は、膨張行程の通常モードにおける開弁の開始時点よりも進角させた時点から開始され、排気行程の上死点(TDC)よりも前の時点で閉弁され、その後、排気行程の上死点(TDC)よりも前の時点で一時的に開弁される、すなわち、開弁され、閉弁される。ここで、このモードにおいて、排気バルブ20を一旦閉状態とした後に、一時的に排気バルブ20を開弁する制御を排気促進制御という。一方、吸気バルブ18は、排気バルブ20が閉弁され、且つ、排気行程の上死点(TDC)以降の時点から開弁が開始され、圧縮工程において閉弁される。この後処理装置暖気モードでは、排気バルブ20が閉弁された後にシリンダ13内に残っている排気ガスが圧縮行程で圧縮されて加熱され、その後、排気バルブ20が一時的に開弁されると、加熱された排気ガスは排気側に流れることとなる。排気側に流れた排気ガスの熱は、排気通路27を流れて、排気後処理装置40の各部(SCR43等)の温度上昇に寄与することとなる。
次に、本発明の一実施形態に係る排気浄化システム1の動作について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る内燃機関暖気制御処理のフローチャートである。内燃機関暖気制御処理は、例えば、エンジン10を始動させた後に実行される。
内燃機関暖気制御処理が開始されると、まず、温度判定部71オンは、冷却水温度センサ60からのセンサ値に基づいて、冷却水温が基準水温以下であるか否かを判定する(ステップS11)。
この結果、冷却水温が基準水温以下である場合(ステップS11:YES)には、冷却水の暖気をする必要があるので、冷却水温が基準水温以下である旨をバルブ制御部72に通知し、通知を受けたバルブ制御部72は、冷却水暖気モードの実行を開始する(ステップS12)。これにより、冷却水の温度上昇が促進されることとなる。
一方、冷却水温が基準水温以下でない場合(ステップS11:NO)には、温度判定部71は、排気ガス温度センサ61からのセンサ値に基づいて、排気ガス温度が基準排気ガス温度以下であるか否かを判定する(ステップS13)。
この結果、排気ガス温度が基準排気ガス温度以下である場合(ステップS13:YES)には、排気後処理装置40の暖気をする必要があるので、冷却水温が基準水温を超え、且つ排気ガス温度が基準排気ガス温度以下である旨をバルブ制御部72に通知し、通知を受けたバルブ制御部72は、後処理装置暖気モードの実行を開始する(ステップS14)。これにより、排気後処理装置40の各部の温度上昇が促進されることとなる。
一方、排気ガス温度が基準排気ガス温度以下でない場合(ステップS13:NO)には、排気後処理装置40の暖気も終了したことを示しているので、冷却水温が基準水温を超え、且つ排気ガス温度が基準排気ガス温度を超えている旨をバルブ制御部72に通知し、通知を受けたバルブ制御部72が、通常モードの実行を開始し(ステップS15)、処理を終了する。
次に、冷却水暖気モードと、後処理装置暖気モードとにおける熱の流れについて詳細に説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る内燃機関における、シリンダ内圧と、シリンダ容積と、の関係を示す図である。図6は、冷却水暖気モード及び後処理装置暖気モードのように、排気バルブ20の閉弁時期を進角化させた場合における、シリンダ内圧と、シリンダ内の燃焼室の容積との関係を示す図である。図7は、本発明の一実施形態に係る各モードにおけるシリンダ内排気熱量を説明する図である。
冷却水暖気モード及び後処理装置暖気モードのように、排気バルブ20の閉弁時期を排気行程の上死点よりも進角化させると、図6に示すように、排気行程の上死点近傍に近い範囲Uにおいては、排気バルブ20が閉弁されているので、シリンダ13内の残留している排気ガスが圧縮されることとなり、排気ガス圧力が上昇するとともに、排気ガス温度が上昇する。したがって、冷却水暖気モード及び後処理装置暖気モードにおいては、図7に示すように、シリンダ13内の排気熱量が通常モードよりも多くなる。
ここで、冷却水暖気モードにおいては、シリンダ13内の残留している排気ガスが圧縮されることとなり、排気ガス圧力が上昇した後、吸気バルブ18が開状態となるので、排気行程において圧縮されて温度が上昇した排気ガスが吸気ポート17側に流れる。このため、図7に示すように、吸気ポート17側に流れた排気ガスの熱は、吸気ポート17等に伝わることとなる。この結果、エンジン10を冷却する冷却水の早期の温度上昇をもたらすこととなる。
一方、後処理装置暖気モードにおいては、シリンダ13内の残留している排気ガスが圧縮されることとなり、排気ガス圧力が上昇した後、一時的に排気バルブ20が開状態となるので、圧縮されて温度が上昇した排気ガスが、排気ポート19を介して排気側、すなわち、排気後処理装置40へと流れる。このため、冷却水暖気モードでは吸気ポート17側に熱を与えていた排気ガスの熱は、図7に示すように、排気後処理装置40を含む排気側の各部に伝えられることとなり、排気後処理装置40に与えられる熱量が増加する。この結果、排気後処理装置40の各部の早期の温度上昇を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る排気浄化システム1によると、排気後処理装置40における排気ガス温度が所定の温度以下である場合に、排気バルブ20を排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、その後、吸気バルブ18を閉状態としている状態で、排気バルブ20を一旦開状態にして、排気行程で圧縮された排気ガスを排気側に流すようにし、その後、吸気行程中に吸気バルブ18を開状態とする後処理装置暖気モードを実行するように吸気可変バルブ機構33及び排気可変バルブ機構23を制御するようにしたので、排気行程において、排気バルブ20を閉じた後に圧縮されて、温度が上昇した排気ガスを、排気側に流すことができ、これにより、排気後処理装置40の温度を迅速に上昇させることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、冷却水暖気モード及び後処理装置暖気モードでは、通常モードの排気バルブ20の開期間の全体を一定の角度だけ進角化させるようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、排気バルブ20の開弁の開始時点を通常モードと同じ時点とし、閉弁の時点だけを早めるようにしてもよい。この場合には、排気バルブ20の開口面積を増加させる速度や、開口面積を減少させる速度の少なくとも一方を、通常モードと異ならせる(例えば、速くする)ようにしてもよい。
また、上記実施形態では、後処理装置暖気モードでは、通常モードの吸気バルブ18の開期間の全体を一定の角度だけ遅角化させるようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、吸気バルブ18の閉弁の時点を通常モードと同じ時点とし、開弁の時点だけを異なるタイミングとするようにしてもよい。この場合には、吸気バルブ18の開口面積を増加させる速度や、開口面積を減少させる速度の少なくとも一方を、通常モードと異ならせる(例えば、速くする)ようにしてもよい。
また、上記実施形態では、後処理装置暖気モードの排気促進制御は、排気行程の上死点よりも前に排気バルブ20が閉弁状態となるように制御していたが、本発明はこれに限られず、例えば、排気促進制御を、排気行程の上死点よりも前に排気バルブ20を開弁し、排気行程の上死点よりも後に排気バルブ20を閉弁するようにしてもよく、また、排気行程の上死点の直後に排気バルブ20を一時的に開弁するようにしてもよく、要は、排気行程において圧縮されることにより温度が上昇した排気ガスの内の適切な量が排気側に流れるようにできればよい。
また、上記実施形態では、排気後処理装置40の温度として、SCR43の直前の排気ガス温度を測定するようにしていたが、本発明はこれに限られず、排気後処理装置40の別の位置(例えば、酸化触媒31の入口、フィルタ42の入口等)の排気ガス温度を測定し、その温度を排気後処理装置40の温度とするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、排気後処理装置40は、SCR43を備えるようにしていたが、SCR43に変えてLNT(リーンNOx吸蔵還元触媒)を備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、エンジンをディーゼルエンジンとしていたが、本発明はこれに限られず、ガソリンエンジン等の他の内燃機関にも広く適用することが可能である。
1 排気浄化システム
10 エンジン
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
13 シリンダ
14 ピストン
15 コネクティングロッド
16 クランクシャフト
17 吸気ポート
18 吸気バルブ
19 排気ポート
20 排気バルブ
21 インジェクタ
22 吸気可変バルブ機構
23 排気可変バルブ機構
24 吸気通路
25 エアフィルタ
26 インタークーラ
27 排気通路
30 ターボチャージャ
31 タービン
32 コンプレッサ
40 排気後処理装置
41 酸化触媒
42 フィルタ
43 SCR
44 燃料噴射装置
45 尿素水噴射装置
50 EGR装置
51 EGR通路
52 EGRクーラ
53 EGRバルブ
60 冷却水温度センサ
61 排気ガス温度センサ
62 エンジン回転センサ
70 ECU
71 温度判定部
72 バルブ制御部

Claims (4)

  1. 排気バルブ及び吸気バルブの開閉タイミングを変化可能な可変バルブ機構を備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関には、前記内燃機関から排出された排気ガスを浄化するための排気後処理装置が接続されており、
    前記排気後処理装置における排気ガス温度を測定する排気ガス温度センサからの検出値に基づいて、前記排気後処理装置における排気ガス温度が所定の温度以下であるか否かを判定する排気ガス温度判定手段と、
    前記排気ガス温度が所定温度以下である場合に、前記排気バルブを排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、その後、前記吸気バルブを閉状態としている状態で、前記排気バルブを一旦開状態にして閉状態として、前記排気行程で圧縮された排気ガスを排気側に流すようにし、その後、吸気行程中に前記吸気バルブを開状態とする後処理装置暖気モードを実行するように前記可変バルブ機構を制御するバルブ制御手段と
    を備える内燃機関の制御装置。
  2. 前記バルブ制御手段は、前記後処理装置暖気モードにおいて、前記排気バルブを排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、その後、前記吸気バルブを閉状態としている状態で、前記排気バルブを一旦開状態にして閉状態とする制御を、前記排気行程の前記上死点に到達する以前に完了させる
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の冷却水温度を測定する冷却水温度センサからの検出値に基づいて、前記内燃機関の前記冷却水温度が所定の温度以下であるか否かを判定する冷却水温度判定手段を更に備え、
    前記バルブ制御手段は、前記冷却水温度が所定の温度以下である場合に、前記排気バルブを排気行程の上死点に到達する前に閉状態とさせ、前記吸気バルブを前記排気行程の上死点に到達する前に開状態とさせる冷却水暖気モードを実行するように前記可変バルブ機構を制御し、前記冷却水温度が所定の温度を超えた場合であって、前記排気ガス温度が所定の温度以下である場合に、前記後処理装置暖気モードを実行するように前記可変バルブ機構を制御する
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記バルブ制御手段は、前記排気ガス温度が所定の温度を超えた場合には、所定の通常モードを実行するように前記可変バルブ機構を制御する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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