JP4449633B2 - 受信装置 - Google Patents

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この発明は受信装置に関し、特に受信方向の切換えが可能なアンテナから放送信号を受信する受信装置に関する。
テレビ放送には、VHF(Very High Frequency)およびUHF(Ultra High Frequency)の周波数帯域が割当てられている。一般的に、テレビ放送の信号(以下、放送信号と称する)の受信には八木アンテナが用いられる。
八木アンテナは、反射器、放射器および導波器で構成され、反射器の働きにより導波器側へ強い指向性を有するとともに利得が大きいといった長所を有する。
良好な受信のため、八木アンテナは放送局の方向とその指向性が一致するように設置される。一般的には八木アンテナは家屋の屋根等に固定して設置されるので、一旦設置されてしまうと、その指向性を変更することは容易ではない。
そのため、複数の放送局が分散して存在している場合には、八木アンテナはその指向性に応じた特定の方向にある放送局の放送信号しか受信できなかった。
そこで、指向性を切換えることによって分散して存在する各放送局からの電波を受信できるアンテナ(スマートアンテナ)が提案されている。
このスマートアンテナは、たとえば複数のアンテナ素子で構成され、各アンテナ素子が適切な振幅および位相によって励振されることで指向性を切換えることができる。
したがって、上述のスマートアンテナを用いることで、放送局が分散して存在している場合でも各放送局からの電波が受信可能となる。
受信方向を切換えるアンテナの例として、たとえば特開平7−7442号公報(特許文献1)では、アンテナを所定角度回転させたときに得られるAGC電圧の極値からアンテナ位置を設定する回転式アンテナの衛星自動追尾制御方法が開示される。また、特開平11−298226号公報(特許文献2)には、複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを用い、受信チャネルを変更するごとにアンテナの指向性を全方角にスキャンさせてアンテナの指向性を設定するビームステアリング機能付き受信機の例が開示される。
特開平7−7442号公報 特開平11−298226号公報
ユーザの利便性の観点から、放送信号を受信する受信装置の多くはテレビ放送に割当てられているチャネル群から視聴可能なチャネルを検索して受信可能なチャネルを決定する、いわゆるオートスキャン機能を有している。特に、デジタルテレビ放送およびアナログテレビ放送が視聴可能な受信装置ではアナログテレビ放送のみ受信する場合よりも検索対象のチャネル数が多くなる。よってオートスキャン機能はユーザの利便性を向上する点で受信装置にとって今後さらに重要な機能になる。
しかしスマートアンテナを用いた従来の受信装置の受信方向検索処理では、割当てられたチャネルに対する受信方向の決定のために全方向が検索対象となっていた。よって、受信可能なチャネル数が増えるほど全体の検索時間が長くなるという課題があった。
この発明は上述の課題を解決するものであって、その目的は、選局に応じて受信方向を切換えるアンテナに受信方向を指示する受信装置において、受信方向設定のための方向検索処理に要する時間を短縮することが可能な受信装置を提供することである。
この発明は要約すれば、受信方向の切換えが可能なアンテナに対して受信方向を指定して放送信号を受信する受信装置であって、放送信号を受信して放送信号の受信状態を示す受信情報を出力する受信部を備える。
受信部は、デジタルテレビ放送信号を受信し、所定の誤り訂正処理を行なって得られる誤り率に応じた受信情報を出力するデジタルデコーダと、アナログテレビ放送信号を受信し、所定の同期信号捕捉処理を行なった結果に応じた受信情報を出力するアナログデコーダとを含む。
受信装置は、初期方向および初期方向から360度にわたり90度ずつ回転させた方向の各々をアンテナに対して指定し、各方向に対応する受信情報を受けて受信状態を判定して第1の受信方向を決定し、第1の受信方向から正および負の向きに45度ずつ回転させた第1,第2の方向をアンテナに対して各々指定し、第1,第2の方向の各々に対応する受信情報を受けて受信状態を判定し、第1の受信方向の判定結果と第1,第2の方向の各々の判定結果から第2の受信方向を決定し、第2の受信方向から正および負の向きに22.5度ずつ回転させた第3,第4の方向をアンテナに対して各々指定し、第3,第4の方向の各々に対応する受信情報を受けて受信状態を判定し、第2の受信方向の判定結果と第3,第4の方向の各々の判定結果から第3の受信方向を決定し、第3の受信方向を放送信号の受信方向として決定する方向決定部をさらに備える。
この発明の別の局面に従うと、受信方向の切換えが可能なアンテナに対して受信方向を指定して放送信号を受信する受信装置であって、放送信号を受信して放送信号の受信状態を示す受信情報を出力する受信部と、初期方向および初期方向から360度にわたり第1の角度ずつ回転させた方向の各々をアンテナに対して指定し、各方向に対応する受信情報を受けて受信状態を判定して第1の受信方向を決定し、第1の受信方向から正および負の向きに第1の角度より小さい第2の角度ずつ回転させた第1,第2の方向をアンテナに対して各々指定し、第1,第2の方向の各々に対応する受信情報を受けて受信状態を判定し、第1の受信方向の判定結果と第1,第2の方向の各々の判定結果から第2の受信方向を決定し、第2の受信方向から正および負の向きに第2の角度より小さい第3の角度ずつ回転させた第3,第4の方向をアンテナに対して各々指定し、第3,第4の方向の各々に対応する受信情報を受けて受信状態を判定し、第2の受信方向の判定結果と第3,第4の方向の各々の判定結果から第3の受信方向を決定し、第3の受信方向を放送信号の受信方向として決定する方向決定部とを備える。
好ましくは、方向決定部は、外部から初期方向の情報を受信して、第1の受信方向を決定する。
好ましくは、受信装置は、初期方向の情報を記憶する記憶部をさらに備え、第3の受信方向の情報は記憶部に記憶される。
より好ましくは、方向決定部は、外部からの指示に応じて、初期方向の情報を記憶部から読み出すか外部から受信するかを切換える。
好ましくは、受信部は、デジタルテレビ放送信号およびアナログテレビ放送信号を受信して受信情報を出力する。
より好ましくは、受信部は、デジタルテレビ放送信号を受信し、所定の誤り訂正処理を行なって得られる誤り率に応じた受信情報を出力するデジタルデコーダと、
アナログテレビ放送信号を受信し、所定の同期信号捕捉処理を行なった結果に応じた受信情報を出力するアナログデコーダとを含む。
この発明の受信装置によれば、受信可能なチャネルの受信方向を設定するのに要する時間を短縮することが可能になる。また、この発明の受信装置によれば、方向検索処理におけるユーザの負担を軽減することが可能になる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1を参照して、受信装置1は、アンテナ30から放送信号を受信し、アンテナ30に対してチャネルが切換るごとに、受信方向を切換えるための切換指示を出力する。また、受信装置1は、テレビ40に対して映像信号および音声信号を出力する。
アンテナ30はスマートアンテナである。たとえば、アンテナ30は複数のアンテナ素子を含む。各々のアンテナ素子の駆動が受信装置1の切換指示に応じた振幅および位相によって励振されることでアンテナ30の受信方向が決定される。また、別の例として、たとえば、アンテナ30はパルス信号である切換指示を受け、受けたパルス信号の数に応じて回転角度を変化させるステッピングモータを備える。なお、アンテナ30が受信するテレビ放送は地上放送あるいは衛星放送のいずれであってもよい。
受信装置1は、アンテナ30から放送信号を受信して所定の信号処理を行ない、映像信号および音声信号を出力するとともに、放送信号の受信状態を示す受信情報を出力する受信部2と、チャネルに応じた受信方向を検索して決定する方向検索処理において、受信部2から受信情報を受信して放送信号が受信されたか否かを判定する判定処理を行ない、判定処理の結果から受信方向を決定する方向決定部3とを備える。
受信部2は、チューナ10と、デジタルデコーダ12と、アナログデコーダ14と、MPEGデコーダ16とを含む。
チューナ10は、受信した放送信号の中から選択されたチャネルに対応する放送信号を抽出して出力する。デジタルデコーダ12は、チューナ10から放送信号を受け、MPEG(Moving Picture Experts Group)信号に復号するとともに、誤り訂正処理を行なって放送信号に含まれるデータの誤り率を演算し、その誤り率を受信情報として出力する。
ここで、デジタルテレビ放送信号は、リード・ソロモン符号および畳み込み符号で符号化されて送信される。そのため、デジタルデコーダ12は、上述の復号処理において誤り訂正ができる。この誤り訂正の処理過程において、デジタルデコーダ12は、受信した放送信号の受信データ誤り率を演算し、その受信データ誤り率を制御部20へ出力する。このとき、デジタルデコーダ12は、受信した放送信号に含まれる所定のデータ数毎に誤り訂正を行なうので、受信開始から1フレーム(1/30秒)以内で受信データ誤り率の演算ができる。
なお、デジタルテレビ放送には、日本のISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)方式の他に、米国のATSC(Advanced Television Systems Committee)方式およびヨーロッパのDVB−T(Digital Video Broadcasting for Terrestrial)がある。いずれの方式においても、放送信号は符号化されて送信されるため、誤り訂正が可能であり、その処理過程において受信データ誤り率が演算できる。したがって、この発明の実施の形態1におけるデジタルデコーダ12は、上述のいずれの方式を用いてもよい。
アナログデコーダ14は、チューナ10から受けた放送信号を復号してデジタル信号に変換し、映像および音声のデジタル信号をMPEGデコーダ16に出力する。アナログデコーダ14は映像信号の復号を行なうため、たとえば周波数分離処理、同期信号分離処理などの各種処理によって水平同期信号および垂直同期信号を捕捉する。アナログデコーダ14は水平同期信号の捕捉結果を受信情報として出力する。
なお、水平同期信号は、垂直同期信号に対して十分に周波数が高い。そのため、水平同期信号は、垂直同期信号に比較して、ノイズ等の影響を受けやすい。つまり、水平同期信号を捕捉できたか否かで受信状態を判断することができる。
なお、アナログテレビ放送は、日本や米国等のNTSC(National System Committee)方式の他に、ドイツやイギリス等のPAL(Phase Alternation by Line)方式およびフランス等のSECAM(Sequentiel Couleur a Memoire)方式があるが、いずれの方式においても放送信号に水平同期信号が含まれているため、水平同期信号の捕捉の可否を検出できる。
したがって、この発明の実施の形態1におけるアナログデコーダ14は、上述のいずれの方式を用いてもよい。
MPEGデコーダ16は、デジタルデコーダ12またはアナログデコーダ14から受けた信号を映像信号および音声信号に復号してテレビ40に出力する。
方向決定部3は、制御部20と、受信方向切換部22とを含む。
制御部20はチューナ10にチャネルを指示し、デジタルデコーダ12またはアナログデコーダ14から受信情報を受けて判定処理を行ない、指示したチャネルに対するアンテナ30の受信方向を決定する。
制御部20での判定処理の例について説明する。たとえばデジタルデコーダ12から送られる誤り率の結果が所定の基準値(たとえば10%)以下であれば、放送信号が受信されたと判定される。また、たとえばアナログデコーダ14から受信情報として水平同期信号が捕捉されたことを示す信号が送られると放送信号が受信されたと判定される。
制御部20は、判定処理のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)20Aと、実行されるプログラムやプログラム実行結果、方向検索処理によって決定された受信方向の情報をチャネルごとに記憶するメモリ20Bとを含む。
受信方向切換部22は、制御部20からアンテナ30の受信方向に関する情報を受信し、その情報に応じた方向に受信方向を切換えるようアンテナ30に切換指示を送る。
受信装置1は、さらに、リモコン42からの指令を受信して制御部20に方向検索処理開始を指示する信号を送るリモコン受信部44を備える。
図2は、図1のアンテナ30の受信方向の例を説明する図である。
図2を参照して、アンテナ30の受信方向には時計回りに1〜16までの番号が付される。各番号と方角との対応付けは方向検索処理の前に設定される。たとえば番号1の方向に対応する方角は北であり、番号5,9,13は東、南、西の方角にそれぞれ対応する。なお、以後、受信方向を説明する際には方角を用いて説明する。
図3は、図1の受信装置1の方向検索処理の概要を示すフローチャートである。
図3を参照して、処理が開始されると、まずステップS1では、ユーザによって方向検索処理を開始するための初期方向が設定される。初期方向は、たとえばユーザがリモコンを操作してテレビ40の画面に方向選択メニューを表示させ、メニュー内で方角を選択することによって決定される。決定された初期方向の情報はたとえば図1のメモリ20Bに記憶される。
以後の処理は方向決定部3によって行なわれる。ステップS2ではアナログ放送およびデジタル放送のチャネル群から受信方向を決定するためのチャネルが選択される。次に、ステップS3ではメモリ20Bから初期方向の情報が読み出される。続いて、ステップS4では後述する方向検索処理が行なわれ、選択されたチャネルの放送信号に対する受信方向が決定される。
続いて、ステップS5においてアナログ放送およびデジタル放送で割当てられたチャネルに対し、受信方向が設定されている場合には処理が終了する。一方、受信方向が設定されていないチャネルが存在する場合にはステップS2に戻る。
図4は、図3のステップS4の処理を詳細に示すフローチャートである。
図4を参照して、処理が開始されると、まずステップS11ではアンテナ30の受信方向として、初期方向、および初期方向から90°、180°および270°回転させた方向の計4つの方向が各々指定され、各方向に対応する受信情報を受けて受信状態を判定した結果から第1の受信方向が決定される全方向検索処理が行なわれる。
続いてステップS12では、第1の受信方向が存在するかどうかが判定される。第1の受信方向が存在する場合には後述するステップS13に進む。一方、ステップS11で指定された4つの方向の中に第1の受信方向が存在しない場合、該当のチャネルの放送信号は受信できないと判断され、処理が終了する。
続いてステップS13では、第1の受信方向に対し+45°および−45°の方向にアンテナ30の受信方向が指定され、各々の受信方向に対する方向検索処理の結果から第2の受信方向が決定される、第1の絞込み検索が行なわれる。
続いてステップS14では、第2の受信方向に対し+22.5°および−22.5°の方向にアンテナ30の受信方向が指定され、各々の受信方向に対する方向検索処理の結果から第3の受信方向が決定される、第2の絞込み検索が行なわれる。ステップS14で第3の受信方向が決定されると処理が終了する。
図5は、図4の各々のステップで指定される受信方向の例を示す図である。
図5を参照して、指定結果A1は図4のステップS11で初期方向が北の場合に指定される受信方向の例を示す。ステップS11では初期方向および初期方向から90°、180°および270°だけ回転させた方向、つまり北、東、南、西がアンテナ30に指定されて全方向検索処理が行なわれ、第1の受信方向が決定される。
指定結果A2は図4のステップS13で第1の受信方向が北の場合に指定される受信方向の例を示す。ステップS13では北を中心に±45°の方向、つまり北東および北西がアンテナ30に指定され、北、北東、北西の中から第2の受信方向が決定される第1の絞込み検索が行なわれる。
指定結果A3は図4のステップS14で第2の受信方向が北の場合に指定される受信方向の例を示す。ステップS14では北を中心に±22.5°の方向、つまり北北東および北北西の方角がアンテナ30に指定され、北、北北東、北北西の中から第3の受信方向が決定される第2の絞込み検索が行なわれる。
指定結果A4は図4のステップS11〜S14によって決定された受信方向を示す。図5で示される例では、受信方向は北である。
要約すると、全方向検索では指定結果A1に示されるように4方向に対して検索処理が行なわれ、第1,第2の検索処理では指定結果A2,A3に示されるようにそれぞれ指定方向を中心とした2方向に対して検索処理が行なわれる。検索回数は8回になり、16方向に受信方向を切換えることが可能なアンテナでは全方向を検索する場合に比較して検索回数が半分になる。全方向検索時に大まかなアンテナの受信方向を決定することによって以後の方向検索に要する時間が短縮される。
図6は、図4のステップS11の処理を詳細に示すフローチャートである。
図6を参照して、処理が開始されると、まずステップS21ではアンテナ30の受信方向が初期方向に指定される。
続いて、ステップS22では初期方向から受信した放送信号の受信情報によって受信状態が判定される判定処理が行なわれる。
判定処理の例について説明する。たとえば図1のデジタルデコーダ12から送られる誤り率の結果が所定の基準値(たとえば10%)以下であれば、放送信号が受信されたと判定される。また、たとえば図1のアナログデコーダ14から送られる受信情報が水平同期信号を捕捉したことを示す信号であれば、放送信号が受信されたと判定される。
続いて、ステップS23では、指定された4つの方向の各々に対して判定処理が行なわれたか否かによって以後の処理が分岐される。4つの方向のすべてに対して判定処理が行なわれた場合にはステップS24に進む。ステップS24では4つの方向のうち、放送信号の受信が可能と判定された方向が第1の受信方向に決定される。
なお、ステップS22での判定処理の結果、放送信号の受信が可能と判定された方向が2つ以上ある場合には、以下に示す処理が行なわれる。
たとえば北および東の2つの方向が受信可能な方向と判定される場合、ステップS24ではアンテナ30の方向が2つの方向の中間にある方向、つまり北東に指定され、受信情報が取得される。ステップS24では、北、東、北東の各々に対応する受信情報から受信レベルが最も高くなる方向が第1の受信方向に決定される。
放送信号がデジタル放送信号であれば、たとえば誤り率が最も低くなる方向が第1の受信方向に決定される。また、放送信号がアナログ放送信号を受信する場合であれば、たとえば水平同期信号の捕捉結果が最も良好な方向が第1の受信方向に決定される。
さらに、ステップS24で受信可能と判定される方向が3つある場合、3つのうちの2つの方向の間の方向にアンテナ30の方向が指定され、各々の方向に対する受信情報が取得される。たとえば、受信可能な方向が北,東,南であれば、アンテナ30の方向が北東および南東に指定され、指定された各々の方向に対する受信情報が取得され、上述のように受信レベルが最も高い方向が第1の受信方向に決定される。
なお、4つの方向のいずれも受信可能な方向と判定される場合は異常受信と判断され、第1の受信方向処理は決定されずに処理が終了する。
一方、ステップS23において判定処理が行なわれていない受信方向が1つでも存在する場合にはステップS25に進む。ステップS25では、アンテナ30の受信方向がまだ検索を行なっていない方向に指定され、再びステップS22に戻る。
ステップS24で第1の受信方向が決定されると処理が終了する。
図7は、図4のステップS13の処理を詳細に示すフローチャートである。
図7を参照して、処理が開始されると、まずステップS31では第1の受信方向に対し+45°の方向にアンテナ30の受信方向が指定される。次にステップS32では図6のステップS22と同様に、指定された方向で放送信号が受信可能か否かを判定する判定処理が行なわれる。
続いて、ステップS33では第1の受信方向に対し−45°の方向にアンテナ30の受信方向が指定される。ステップS34ではステップS32と同様に判定処理が行なわれる。
続いて、ステップS35では、第1の受信方向、および第1の受信方向に対し±45°の方向、つまり3つの方向から第2の受信方向を決定する決定処理が行なわれる。
なお、ステップS35での決定処理は図6のステップS24での決定処理と同様に、受信可能な方向が2つ以上ある場合、さらに受信可能な方向の間にある方向が指定されて受信情報が取得され、ステップS32,S34で受信可能と判定された方向およびステップS35で指定された方向の中から最も受信レベルの高い方向が第2の受信方向に決定される。
図8は、図4のステップS14の処理を詳細に示すフローチャートである。
図8を参照して、処理が開始されると、まずステップS41では第2の受信方向に対し+22.5°の方向にアンテナ30の受信方向が指定される。次にステップS42では図7のステップS32と同様に、判定処理が行なわれる。
続いて、ステップS43では第2の受信方向に対し−22.5°の方向にアンテナ30の受信方向が指定される。ステップS44ではステップS42と同様に判定処理が行なわれる。
続いて、ステップS45では、第2の受信方向および第2の受信方向に対し±22.5°の方向、つまり3方向から第3の受信方向を決定する決定処理が行なわれる。
以上のように実施の形態1の受信装置によれば、最初に指定した4つの方向から第1の受信方向を決定し、次に第1の受信方向を中心にして周囲の方向を検索することで検索処理回数を減少させ、検索時間を短縮させることが可能になる。
さらに、実施の形態1の受信装置によれば、最も多くのチャネルの放送信号を受信可能な方向をユーザが初期方向として指定することによって方向検索に要する時間を短縮することが可能になる。
[実施の形態2]
実施の形態2の受信装置は、方向検索処理におけるユーザの操作負担を軽減することが可能な受信装置である。
図9は、実施の形態2の受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
図9を参照して、受信装置1Aは、メモリ24を含む点において図1の受信装置1と異なり、その他の部分については受信装置1と同様である。よって、受信装置1と同様の部分についての説明は以後繰返さない。
メモリ24は、方向検索処理によってチャネルごとに決定される第3の受信方向の情報を次回の方向検索処理における初期方向の情報として記憶する。なお、受信装置1Aの出荷時(初期状態)において、メモリ24には初期方向の情報が予め書き込まれていてもよいし、書き込まれていなくてもよい。
メモリ24は不揮発的に情報を保持する記憶装置であり、たとえばフラッシュメモリである。
制御部20はユーザの指定により、リモコン受信部44から入力される情報かメモリ24に記憶される情報のいずれかを切換えて、方向検索処理における初期方向の情報を取得する。
図10は、図9の受信装置1Aにおける方向検索処理を示すフローチャートである。
図10を参照して、処理が開始されると、まずステップS51では制御部20によってメモリ24に初期方向のデータが記憶されているか否かが確認される。
続いて、ステップS52においてデータが記憶されている場合にはステップS53に進み、記憶されていない場合にはステップS54に進む。
ステップS53では、メモリ24に記憶されている情報を使用するか否かがユーザによって決定され、ユーザの決定によって以後の処理が分岐される。ステップS53において記憶されている情報が使用される場合にはステップS55に進む。一方、記憶されている情報が使用されず、ユーザによって受信方向が再度指定される場合にはステップS54に進む。
ステップS54では、図3のステップS1と同様に、ユーザがテレビ40に表示されたメニュー画面をリモコンによって操作することにより、初期方向が指定される。
ステップS53あるいはステップS54に続いて、ステップS55ではアナログ放送およびデジタル放送のチャネル群から受信方向を決定するためのチャネルが選択される。
ステップS56では、制御部20は方向検索処理のため初期方向のデータを読出す。ステップS53で初期方向のデータがユーザによって指定されたデータを使用すると決定された場合、CPU20Aは、メモリ20Bに一時的に記憶されているユーザ指定のデータを読み出す。一方、ステップS53でメモリ24に記憶されているデータを読み出すと決定された場合、CPU20Aは、チャネルに応じた受信方向のデータをメモリ24から読出す。
続いてステップS57では図3のステップS4と同様の方向検索処理が行なわれる。
さらに、ステップS58においてアナログ放送およびデジタル放送で割当てられたチャネルに対し受信方向が設定されている場合には処理が終了する。一方、受信方向が設定されていないチャネルが存在する場合にはステップS55に戻る。
以下、実施の形態2の受信装置によって得られる効果について説明する。
たとえば、転居などの理由によって受信装置の設置場所が移動した場合、一般的に受信方向の再設定が行なわれる。実施の形態1の受信装置では、受信方向の再設定時にユーザが初期方向を指定する必要がある。よって、設置場所の移動のたびに、ユーザはできるだけ多くのチャネルの放送信号が受信可能な方向を把握して、その方向を受信装置に指定する必要がある。
一方、実施の形態2の受信装置では、メモリにチャネルごとの受信方向が予め記憶されている場合、ユーザは受信方向を指定することなく初回の方向検索処理を実行させることができる。また、メモリにチャネルごとの受信方向が予め記憶されていない場合であっても、一旦方向検索処理が実行されるとチャネルごとの受信方向がメモリに記憶される。よって、たとえば受信装置の設置場所が移動した場合、ユーザが移動場所における最適な受信方向を把握していなくても、実施の形態2の受信装置では方向検索処理が実行可能である。
以上のように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、最初に指定した4つの方向から第1の受信方向を決定し、次に第1の受信方向を中心にして周囲の方向を検索することで検索処理回数を減少させ、検索時間を短縮させることが可能になる。
さらに、実施の形態2によれば、ユーザが初期方向を指定する手間を省くことが可能になるのでユーザの操作負担が軽減される。
なお、実施の形態1,2において示されるアンテナ30の受信方向の数、全方向検索や第1,第2の絞込み検索の角度は、この発明を説明するための一例である。たとえばアンテナ30の受信方向の数が24の場合であれば、全方向検索での角度を60°として6方向を選択し、第1の絞込み検索の角度を±30°、第2の絞込み検索を±15°としてもよい。つまり、アンテナ30の受信方向の数に応じて全方向検索での角度および第1,第2の絞込み検索での角度は適切に設定される。
また、実施の形態1,2の受信装置では初期方向はユーザによって指定される例を示したが、受信装置によって予め初期方向が指定されても良い。この場合、初期方向が最適な受信方向に対して大きくずれていると検索時間が長くなる可能性があるが、ユーザが初期方向を指定する必要がなくなり、ユーザの操作負担がさらに軽減される。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1のアンテナ30の受信方向の例を説明する図である。 図1の受信装置1の方向検索処理の概要を示すフローチャートである。 図3のステップS4の処理を詳細に示すフローチャートである。 図4の各々のステップで指定される受信方向の例を示す図である。 図4のステップS11の処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のステップS13の処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のステップS14の処理を詳細に示すフローチャートである。 実施の形態2の受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図9の受信装置1Aにおける方向検索処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1A 受信装置、2 受信部、3 方向決定部、10 チューナ、12 デジタルデコーダ、14 アナログデコーダ、16 MPEGデコーダ、20 制御部、20A CPU、20B,24 メモリ、22 受信方向切換部、30 アンテナ、40 テレビ、42 リモコン、44 リモコン受信部、S1〜S58 ステップ、A1〜A4 指定結果。

Claims (6)

  1. 受信方向の切換えが可能なアンテナに対して前記受信方向を指定して放送信号を受信する受信装置であって、
    前記放送信号を受信して前記放送信号の受信状態を示す受信情報を出力する受信部を備え、
    前記受信部は、
    デジタルテレビ放送信号を受信し、所定の誤り訂正処理を行なって得られる誤り率に応じた前記受信情報を出力するデジタルデコーダと、
    アナログテレビ放送信号を受信し、所定の同期信号捕捉処理を行なった結果に応じた前記受信情報を出力するアナログデコーダとを含み、
    初期方向および前記初期方向から360度にわたり90度ずつ回転させた方向の各々を前記アンテナに対して指定し、各方向に対応する前記受信情報を受けて前記受信状態を判定して第1の受信方向を決定し、前記第1の受信方向から正および負の向きに45度ずつ回転させた第1,第2の方向を前記アンテナに対して各々指定し、前記第1,第2の方向の各々に対応する前記受信情報を受けて前記受信状態を判定し、前記第1の受信方向の判定結果と前記第1,第2の方向の各々の判定結果から第2の受信方向を決定し、前記第2の受信方向から正および負の向きに22.5度ずつ回転させた第3,第4の方向を前記アンテナに対して各々指定し、前記第3,第4の方向の各々に対応する前記受信情報を受けて前記受信状態を判定し、前記第2の受信方向の判定結果と前記第3,第4の方向の各々の判定結果から第3の受信方向を決定し、前記第3の受信方向を前記放送信号の前記受信方向として決定する方向決定部をさらに備える、受信装置。
  2. 受信方向の切換えが可能なアンテナに対して前記受信方向を指定して放送信号を受信する受信装置であって、
    前記放送信号としてデジタルテレビ放送信号およびアナログテレビ放送信号を受信して前記放送信号の受信状態を示す受信情報を出力する受信部と、
    初期方向および前記初期方向から360度にわたり第1の角度ずつ回転させた方向の各々を前記アンテナに対して指定し、各方向に対応する前記受信情報を受けて前記受信状態を判定して第1の受信方向を決定し、前記第1の受信方向から正および負の向きに前記第1の角度より小さい第2の角度ずつ回転させた第1,第2の方向を前記アンテナに対して各々指定し、前記第1,第2の方向の各々に対応する前記受信情報を受けて前記受信状態を判定し、前記第1の受信方向の判定結果と前記第1,第2の方向の各々の判定結果から第2の受信方向を決定し、前記第2の受信方向から正および負の向きに前記第2の角度より小さい第3の角度ずつ回転させた第3,第4の方向を前記アンテナに対して各々指定し、前記第3,第4の方向の各々に対応する前記受信情報を受けて前記受信状態を判定し、前記第2の受信方向の判定結果と前記第3,第4の方向の各々の判定結果から第3の受信方向を決定し、前記第3の受信方向を前記放送信号の前記受信方向として決定する方向決定部とを備える、受信装置。
  3. 前記方向決定部は、外部から前記初期方向の情報を受信して、前記第1の受信方向を決定する、請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記受信装置は、前記初期方向の情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記第3の受信方向の情報は前記記憶部に記憶される、請求項2に記載の受信装置。
  5. 前記方向決定部は、外部からの指示に応じて、前記初期方向の情報を前記記憶部から読み出すか外部から受信するかを切換える、請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記受信部は、
    前記デジタルテレビ放送信号を受信し、所定の誤り訂正処理を行なって得られる誤り率に応じた前記受信情報を出力するデジタルデコーダと、
    前記アナログテレビ放送信号を受信し、所定の同期信号捕捉処理を行なった結果に応じた前記受信情報を出力するアナログデコーダとを含む、請求項に記載の受信装置。
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