JP4448802B2 - 電磁調理器 - Google Patents
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Description
また、電磁調理器の制御で扱いやすいように、電流検出回路からの出力を整流し加熱コイルに流れる電流のピーク値に追随する電流情報を出力する包絡線検出回路を備えたものが紹介されている(例えば、特許文献2参照)。
また、後者のトランジスタを用いた方式のものでは、そのベース・エミッタ間の逆耐電圧の関係から入力電圧の適用範囲に制限が生じ、そのための対策や適用面での制約を考慮する必要がある。
また、この発明の第2の目的は、従来の包絡線検出回路の欠点を簡便に解消して有用な電流情報を入手できる電磁調理器を得ることである。
上記包絡線検出回路は、上記微分回路からの出力を整流する整流手段、コンデンサ、このコンデンサと直列に接続され上記整流手段からの出力を所定の充電時定数で上記コンデンサに充電するための充電用抵抗、および上記コンデンサと並列に接続され上記コンデンサの電荷を所定の放電時定数で放電させるための放電用抵抗を備え、上記コンデンサの電圧を上記電流情報として出力し、
上記整流手段は、そのコレクタ端子に制御電圧が入力され、そのベース端子に上記微分回路からの出力が入力され、そのエミッタ端子から上記整流出力を取り出すトランジスタで構成し、
上記微分回路は、その両端に上記電圧検出回路からの出力が入力される、微分用コンデンサと微分用抵抗との直列接続体を備え、上記微分用抵抗の電圧を上記微分出力とするとともに、上記電圧検出回路からの正極性出力が順電圧となる極性で上記微分用抵抗と直列に接続された順方向ダイオード、および上記微分用抵抗と順方向ダイオードとの直列接続体と並列に接続され上記電圧検出回路からの正極性出力が逆電圧となる極性の逆方向ダイオードと逆方向抵抗との直列接続体を備えたものである。
また、包絡線検出回路は、微分回路からの出力を整流する整流手段、コンデンサ、このコンデンサと直列に接続され整流手段からの出力を所定の充電時定数でコンデンサに充電するための充電用抵抗、およびコンデンサと並列に接続されコンデンサの電荷を所定の放電時定数で放電させるための放電用抵抗を備え、コンデンサの電圧を電流情報として出力するので、加熱コイルに流れる電流のピーク値に追随する電流情報が確実に得られる。
更に、整流手段は、そのコレクタ端子に制御電圧が入力され、そのベース端子に微分回路からの出力が入力され、そのエミッタ端子から整流出力を取り出すトランジスタで構成したので、コンデンサへの充電電流はトランジスタの制御電源から供給されるため、入力段での電流分流による精度低下の問題がない。
また、微分回路は、その両端に電圧検出回路からの出力が入力される、微分用コンデンサと微分用抵抗との直列接続体を備え、微分用抵抗の電圧を微分出力とするとともに、電圧検出回路からの正極性出力が順電圧となる極性で微分用抵抗と直列に接続された順方向ダイオード、および微分用抵抗と順方向ダイオードとの直列接続体と並列に接続され電圧検出回路からの正極性出力が逆電圧となる極性の逆方向ダイオードと逆方向抵抗との直列接続体を備えたので、簡便な構成で、包絡線検出回路のトランジスタの耐電圧保護が確実になされる。
図1は、この発明の実施の形態1における電磁調理器全体の概要を示す構成図である。図1において、スイッチング素子8のオンオフ動作により直流電源の電圧を所定の高周波交流電圧に変換して電磁加熱用の加熱コイル1と共振コンデンサ3との直列接続体に供給するインバータ回路2と、共振コンデンサ3の両端の電圧を検出する電圧検出回路4と、この電圧検出回路4からの出力を微分する微分回路5と、この微分回路5からの出力を整流し加熱コイル1に流れる電流のピーク値に追随する電流情報を出力する包絡線検出回路6と、各種制御情報および包絡線検出回路6からの電流情報を基にスイッチング素子8のオンオフ動作を制御する制御部7とを備えている。
これに対し、図4に示すような周波数一定型ハーフブリッジインバータでは、図5に示すように、還流ダイオード38が導通する期間では加熱コイル1と共振コンデンサ3とに流れる電流は等しくなくなるが、通常の使用形態では、加熱コイル1の正極側の電流のピーク値は、負極側の還流ダイオード38に流れる電流のピーク値よりも大きいため、共振コンデンサ3の電圧の微分によって加熱コイル電流のピーク値情報は検出可能である。この点については、後段で更に詳述する。
先ず、微分回路5aは、その両端に電圧検出回路4からの出力が入力される、微分用コンデンサ9と微分用抵抗10との直列接続体と、微分用抵抗10と並列に接続されたクランプ用ダイオード28とを備えている。
ここで、ダイオード28は、後段のトランジスタを用いた包絡線検出回路6aの有する使用上の制約を解消するために設けたものであるが、この機能特性については、後述する包絡線検出回路6aの部分で再度触れるものとする。
VinB>Vbe(=Vf1)+Vcの場合、コンデンサ25は、抵抗22を通って充電され、図8斜線部の面積に比例した電圧だけコンデンサ25の電圧は増加する。なお、Vbeは、トランジスタ20のベース・エミッタ間の順方向電圧である。
VinB<Vbe(=Vf1)+Vcの場合、コンデンサ25は、抵抗23と抵抗22、24という経路を通って放電され、コンデンサ25の電圧は減少する。抵抗23、抵抗24の抵抗値は、抵抗22の抵抗値の1000倍程度であるため、充電に比べ、放電による電圧の減少は遅い。
インバータのスイッチング周期における加熱コイル1の電流のピークは、火力(スイッチング素子の導通比)や、鍋の種類に応じて変化する。また、インバータのスイッチング周期における加熱コイル1の電流のピークは、インバータに入力される電圧に比例することが分かっている。そのため、商用電源の電圧のピーク値付近で1〜数点サンプリングして制御を行っている。
そして、包絡線検出回路6aは、100Hz(120Hz)の周期でコンデンサ25の充放電を繰り返し、100Hz(120Hz)の周期のコイル電流ピーク値に追随する。即ち、加熱コイル1の電流のピーク値が大きくなると充電の頻度が増し、包絡線検出回路6aの出力であるコンデンサ25の電圧VoutBが増加していき、加熱コイル1の電流のピーク値が小さくなると放電し続け、コンデンサ25の電圧はVc=VoutBのピーク値−Vbe(Vf1)まで減少する。
この対策のため、従来は、種々複雑な回路が検討されているが、この発明の実施の形態1では、先に図6の微分回路5aで説明したように、クランプ用ダイオード28を設け、包絡線検出回路6aへの入力電圧VinBは、図7に示すように、その負極性電圧の絶対値がVfに抑制される。従って、Vf<Vbe=Vf1≒5となるよう、クランプ用ダイオード28の特性を選定するだけでよく、簡便な構成で包絡線検出回路の使用上の制約を解消し信頼性の高い運転特性が得られるわけである。
図11は、この発明の実施の形態2における微分回路5bおよび包絡線検出回路6bを示す構成図である。包絡線検出回路6bは、先の実施の形態1における包絡線検出回路6aと同様であるので、説明を省略し、ここでは、主として、微分回路5bについて説明する。微分回路5bは、その両端に電圧検出回路4からの出力が入力される、微分用コンデンサ9と微分用抵抗10との直列接続体を備え、更に、電圧検出回路4からの正極性出力が順電圧となる極性で微分用抵抗10と直列に接続された順方向ダイオード31、および微分用抵抗10と順方向ダイオード31との直列接続体と並列に接続され電圧検出回路4からの正極性出力が逆電圧となる極性の逆方向ダイオード30と逆方向抵抗29との直列接続体を備えている。
また、VinAの増加時と減少時との電流の経路のインピーダンスが等しくなるので、微分する波形への影響が少なくなり、検出精度が向上する。
図13は、この発明の実施の形態3における微分回路5cおよび包絡線検出回路6cを示す構成図である。更に、微分回路5cは、電圧検出回路4の出力を極性反転する反転増幅回路5c1と微分回路5c2とから構成される。即ち、オペアンプを使用した微分回路5c2には、出力が反転するという特徴があるため、入力電圧VinAを反転させる反転増幅回路5c1と微分回路5c2とを組み合わせている。なお、反転増幅回路5c1は、オペアンプを使用した周知の回路であるので、内部の構成の説明は省略する。
微分回路5c2は、オペアンプ1、反転増幅回路5c1の非接地側出力端子とオペアンプ17の反転入力端子との間に接続された微分用コンデンサ15、およびオペアンプ17の反転入力端子と出力端子との間に接続された微分用抵抗11を備え、オペアンプ17の出力端子から微分出力VinBを取り出すとともに、オペアンプ17の非反転入力端子に印加する基準電圧Vrefを調整することにより微分出力の出力範囲を調整するようにしている。
入力VinA1が減少した場合、VinA2は増加し、ダイオード12とコンデンサ15に電流が流れ、微分回路5c2の出力は基準電圧Vrefより低い電圧となる。しかし、基準電圧Vrefと微分回路5c2の出力との差は、ダイオード12によりVfまでにクランプされる。
そのため、包絡線検出回路6cの出力可能範囲は任意に設定可能となる。包絡線検出回路6cの出力可能範囲を大きく取れることで加熱コイル1の電流ピークの小さな違いも検出することが容易となる。
図16は、この発明の実施の形態4における微分回路5および包絡線検出回路6を示す構成図である。なお、図16では、微分回路5の前段に必要となる反転増幅回路は図示を省略している。先の実施の形態3の図13と異なるのは、オペアンプ17の非反転入力端子と接地との間に補償用ダイオード32を接続する点である。そして、この補償用ダイオード32と包絡線検出回路6のダイオード21とを、互いに同一の特性で同一環境下に配置するようにする。
以上の構成を採用することにより、微分回路5の出力VoutC1に付加される補償用ダイオード32の順方向電圧に相当する+Vfの電圧が、包絡線検出回路6で減じられるダイオード21の順方向電圧に相当する−Vfの電圧で相殺される。従って、包絡線検出回路6からは、温度などによるダイオード21の順方向電圧Vfの変化の影響を受けずにより高精度に共振コンデンサ3に流れている電流のピーク値に比例した出力が得られるわけである。
上記実施の形態1〜4においては、加熱コイル1の電流の正極側のピーク値のみ検出される。ところで、フルブリッジインバータ(図2)やデューティ固定型ハーフブリッジインバータ(図3)は、加熱コイル1の電流波形の正極側と負極側とが対称であるため、正極のピーク値のみを検出するだけでよい。
しかし、周波数一定型ハーフブリッジインバータ(図4)は、既述したように、還流ダイオード38の存在により、加熱コイル1の電流波形の正極側と負極側とが非対称となり、正側アームスイッチング素子の導通時間t1と負側アームスイッチング素子の導通時間t2(図17参照)の比である導通比D=t1/t2<1の範囲においては、加熱コイル1の電流の正極側のピーク値が負極側のピーク値よりも大きく、また、導通比D<1の範囲では正負極のピーク値が比例関係にあるため正極のピーク値のみの検出で支障はない。
また、負極側のピーク値を検出するには、微分回路の前段に反転増幅回路を追加することで検出が可能である。
この実施の形態6では、共振コンデンサ3の電圧を検出する電圧検出回路4の適用例について説明する。共振コンデンサ3に生じる電圧は数百Vとなるため、そのまま微分回路5に入力すると高耐電圧部品が必要となる。そのため、共振コンデンサ3の電圧を低電圧に変換する回路を用いる。
図18は、低電圧に変換する回路として差動増幅回路を用いたもので、抵抗をR1=A×R2、R3=A×R4とすることで、共振コンデンサ3の両端の電圧(V2−V1)を(V2−V1)/Aに変換する。また、共振コンデンサ3の両端から見た差動増幅回路の入力インピーダンスを高くするために、抵抗R1〜R4は、数kΩ以上とする。
また、ハーフブリッジインバータのように、共振コンデンサ3の片側電位が一定の場合には、図19示す、数kΩ以上の高抵抗48、49の直列接続となる分圧回路を用いることができる。この分圧回路の抵抗に流れる電流は微分回路5に流れる電流より数百倍大きくなるように設定する、または分圧回路の後段にインピーダンス変換回路を追加する必要がある。
この実施の形態7では、先の形態例での説明と一部重複するが、以上で説明した本願発明になる電圧検出回路、微分回路および包絡線検出回路で求められる、加熱コイルに流れる電流のピーク値に追随する電流情報を適用し電磁調理器で実行される各種制御の態様例について説明する。
また、負荷の種類によらない均一な加熱を行うためにも、負荷の種類を判別しそれに応じた制御(例えば、スイッチング周波数を負荷に応じて切り替える、共振コンデンサ3を負荷に応じて切り替える、加熱コイル1のターン数を負荷に応じて切り替えるなど)を行う必要がある。
そのため、あらかじめ設定しておいた負荷判別用のスイッチング素子導通時間でスイッチング素子8を導通制御し、共振コンデンサ3に流れている電流のピーク値に比例した電流情報を、先の各実施の形態に示す方法で検出し、更に、負荷判別用のスイッチング素子導通時間における共振コンデンサ3に流れる電流のピーク値に比例した情報や、あるいは共振コンデンサ3に流れる電流のピーク値に比例した電流情報と共振コンデンサ電圧のピーク情報との組み合わせなどから、負荷の種類の判別を行い、負荷の種類に応じた制御を行う。
図20は、周波数一定型ハーフブリッジ電流共振型インバータ回路2(以下、単に、インバータ回路2と称す)の回路図である。インバータ回路2は、正側アームスイッチング素子33と負側アームスイッチング素子34とが直列に接続される。各スイッチング素子33、34には、正側アームダイオード35と負側アームダイオード36とがそれぞれ並列に接続される。負側アームスイッチング素子34にはスナバコンデンサ37および加熱コイル1と共振コンデンサ3との直列接続体が並列接続される。共振コンデンサ3には還流ダイオード38が並列接続される。制御部7は、制御情報を基に、一定周波数で正側アームスイッチング素子33と負側アームスイッチング素子34とを交互に導通制御する。図21は、周波数一定型ハーフブリッジ電流共振型インバータ回路2における加熱コイル1に流れる電流波形の例である。
図22は、複数の負荷の種類を用いて、あらかじめ設定しておいた負荷判別用のスイッチング素子導通時間で正側アームスイッチング素子33と負側アームスイッチング素子34とを導通制御した場合の加熱コイル1に流れる電流波形である。負荷の種類(加熱コイル1に流れる電流の時間変化)に応じて、加熱コイル1に流れる電流のピーク値は異なるため、加熱コイル1に流れる電流のピーク値から負荷の種類の判別が可能である。加熱コイル1と共振コンデンサ3とは直列接続となっているため、還流ダイオード38〜加熱コイル1〜負側アームスイッチング素子34という経路で電流が流れている期間を除いて、加熱コイル1と共振コンデンサ3とには等しい電流が流れる。つまり、共振コンデンサ3に流れる電流の片側ピーク値(図22の正極側)に追従する情報を検出することでも負荷の種類を判別できる。
また、加熱コイル1と共振コンデンサ3とが直列に接続されるフルブリッジ電流共振型インバータ回路と加熱コイル1と共振コンデンサ3とが並列に接続される電圧共振型インバータ回路においても加熱コイル1と共振コンデンサ3とに流れる電流には相関があるため、共振コンデンサ3に流れる電流のピーク値に追従した電流情報から負荷の種類を判別し、負荷に応じた制御を行うことは可能である。
以下、周波数一定型ハーフブリッジ電流共振型インバータ回路2を例にインバータ回路に流れる電流を所定値以下に制限する方法を説明する。
このように、包絡線検出回路6の出力電圧に応じてスイッチング素子33、34の導通比Dを制御することで、共振コンデンサ3に流れる電流を所定の範囲内に制限することが可能となる。
また、共振コンデンサ3に流れる電流の負極側のピーク値は正極側のピーク値と相関があり、スイッチング素子33、34の導通比Dが1以下であれば正極側のピーク値と負極側のピーク値とは比例関係となる。そのため、スイッチング素子33、34の導通比Dが1以上にならないような制御を行えば、共振コンデンサ3に流れる電流の正極側のピーク値に比例する情報のみで周波数一定型ハーフブリッジ電流共振型インバータ回路を構成する部品に流れる電流を所定の範囲内に制限することが可能である。
更に、フルブリッジ電流共振型インバータ回路、電圧共振型インバータ回路であっても、共振コンデンサに流れる電流のピーク値に比例した情報からスイッチング素子の導通時間を制御することでインバータを構成する部品に流れる電流を所定の範囲内に制限することも可能である。
5,5a,5b,5c 微分回路、5c1 反転増幅回路、
6,6a,6b,6c 包絡線検出回路、8 スイッチング素子、
9,15 微分用コンデンサ、10,11 微分用抵抗、
12,28 クランプ用ダイオード、17 オペアンプ、20 トランジスタ、
21 ダイオード、22 充電用抵抗、23,24 放電用抵抗、25 コンデンサ、
29 逆方向抵抗、30 逆方向ダイオード、31 順方向ダイオード、
32 補償用ダイオード、38 還流ダイオード。
Claims (4)
- スイッチング素子のオンオフ動作により直流電源の電圧を交流電圧に変換して電磁加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとの直列接続体に供給するインバータ回路、上記共振コンデンサの両端の電圧を検出する電圧検出回路、この電圧検出回路からの出力を微分する微分回路、およびこの微分回路からの出力を整流し上記加熱コイルに流れる電流のピーク値に追随する電流情報を出力する包絡線検出回路を備え、
上記包絡線検出回路は、上記微分回路からの出力を整流する整流手段、コンデンサ、このコンデンサと直列に接続され上記整流手段からの出力を所定の充電時定数で上記コンデンサに充電するための充電用抵抗、および上記コンデンサと並列に接続され上記コンデンサの電荷を所定の放電時定数で放電させるための放電用抵抗を備え、上記コンデンサの電圧を上記電流情報として出力し、
上記整流手段は、そのコレクタ端子に制御電圧が入力され、そのベース端子に上記微分回路からの出力が入力され、そのエミッタ端子から上記整流出力を取り出すトランジスタで構成し、
上記微分回路は、その両端に上記電圧検出回路からの出力が入力される、微分用コンデンサと微分用抵抗との直列接続体を備え、上記微分用抵抗の電圧を上記微分出力とするとともに、上記電圧検出回路からの正極性出力が順電圧となる極性で上記微分用抵抗と直列に接続された順方向ダイオード、および上記微分用抵抗と順方向ダイオードとの直列接続体と並列に接続され上記電圧検出回路からの正極性出力が逆電圧となる極性の逆方向ダイオードと逆方向抵抗との直列接続体を備えた電磁調理器。 - スイッチング素子のオンオフ動作により直流電源の電圧を交流電圧に変換して電磁加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとの直列接続体に供給するインバータ回路、上記共振コンデンサの両端の電圧を検出する電圧検出回路、この電圧検出回路からの出力を微分する微分回路、およびこの微分回路からの出力を整流し上記加熱コイルに流れる電流のピーク値に追随する電流情報を出力する包絡線検出回路を備え、
上記包絡線検出回路は、上記微分回路からの出力を整流する整流手段、コンデンサ、このコンデンサと直列に接続され上記整流手段からの出力を所定の充電時定数で上記コンデンサに充電するための充電用抵抗、および上記コンデンサと並列に接続され上記コンデンサの電荷を所定の放電時定数で放電させるための放電用抵抗を備え、上記コンデンサの電圧を上記電流情報として出力し、
上記整流手段は、そのアノード端子に上記微分回路からの出力が入力され、そのカソード端子から上記整流出力を取り出すダイオードで構成し、
上記微分回路は、上記電圧検出回路の出力を極性反転する反転増幅回路、オペアンプ、上記反転増幅回路の非接地側出力端子と上記オペアンプの反転入力端子との間に接続された微分用コンデンサ、および上記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された微分用抵抗を備え、上記オペアンプの出力端子から上記微分出力を取り出すとともに、上記オペアンプの非反転入力端子に印加する基準電圧を調整することにより上記微分出力の出力範囲を調整するようにした電磁調理器。 - スイッチング素子のオンオフ動作により直流電源の電圧を交流電圧に変換して電磁加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとの直列接続体に供給するインバータ回路、上記共振コンデンサの両端の電圧を検出する電圧検出回路、この電圧検出回路からの出力を微分する微分回路、およびこの微分回路からの出力を整流し上記加熱コイルに流れる電流のピーク値に追随する電流情報を出力する包絡線検出回路を備え、
上記包絡線検出回路は、上記微分回路からの出力を整流する整流手段、コンデンサ、このコンデンサと直列に接続され上記整流手段からの出力を所定の充電時定数で上記コンデンサに充電するための充電用抵抗、および上記コンデンサと並列に接続され上記コンデンサの電荷を所定の放電時定数で放電させるための放電用抵抗を備え、上記コンデンサの電圧を上記電流情報として出力し、
上記整流手段は、そのアノード端子に上記微分回路からの出力が入力され、そのカソード端子から上記整流出力を取り出すダイオードで構成し、
上記微分回路は、上記電圧検出回路の出力を極性反転する反転増幅回路、オペアンプ、上記反転増幅回路の非接地側出力端子と上記オペアンプの反転入力端子との間に接続された微分用コンデンサ、上記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された微分用抵抗、およびそのアノード端子が上記オペアンプの非反転入力端子に接続されそのカソード端子が接地された補償用ダイオードを備え、上記オペアンプの出力端子から上記微分出力を取り出すとともに、上記整流手段を構成するダイオードと上記補償用ダイオードとを、互いに同一の特性で同一環境下に配置するようにした電磁調理器。 - 上記共振コンデンサに並列に還流ダイオードが接続される場合、上記スイッチング素子を構成するそれぞれ正側アーム素子および負側アーム素子の通電時間t1とt2との比t1/t2=Dを導通比としたとき、上記インバータ回路は、導通比D<1の範囲で上記スイッチング素子をオンオフ動作させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電磁調理器。
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