JP4448646B2 - プリンタシステム及びその制御方法、並びにコンピュータが読出し可能なプログラム - Google Patents

プリンタシステム及びその制御方法、並びにコンピュータが読出し可能なプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタシステムにおける制御技術に関し、特に、障害要因を検出した場合の印刷動作の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、プリンタシステムの多くは、例えば両面印刷の表裏不一致等の原因となる重送の検出や、かすれ等の原因となるインク不足の検出など、印刷エラーの原因となる障害要因を検出する機能を備えている。
【0003】
重送を検出する技術としては、例えば特開2001−341896号に開示されている、シート長に基づき重送を検出する技術が知られている。また、用紙の厚みや透過光量に基づいて重送を検出する技術などが開発されている。
【0004】
また、インク不足を検出する技術としては、例えば特開2001−46289号に開示されている、印刷で吐出したインクのドット数に基づいて現在装着されているインクカートリッジの今までのインク総消費量を推定し、推定した総消費量が一定の値に達したかどうかで判断する技術が知られている。また、圧力波等でインク液面までの距離を計測して判断する技術などが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプリンタシステムでは、所定の障害要因がひとたび生じると、クリティカルな障害が発生したとして常に印刷動作を停止する構成となっている場合が多く、このような印刷動作の停止は印刷効率の低下を招く原因となっていた。
【0006】
本願の発明者らは、障害要因の性質について考察した結果、所定の障害要因に関しては必ずしも固定的に印刷エラーを引き起こすわけではなく、プリンタの動作状況によってはむしろ印刷を停止させずに継続させる方が好ましい場合があることを見出した。
【0007】
例えば、両面印刷の表面(最初に印刷がなされる面)を印刷している動作状況において重送を検出した場合、ひととおり表面を印刷した後、裏面の印刷を開始する前に不要用紙を除去すれば、表裏を正しく対応させることができるため、重送を検出した時点で即座に印刷を停止する必要はない。一方、裏面(表面の印刷の後に印刷がなされる面)を印刷している動作状況において重送を検出した場合、表裏を正しく対応させて印刷するためには、その時点で印刷を停止させて、重送により排紙されてしまった用紙をセットし直す必要がある。
【0008】
また例えば、用紙を排紙した後、次の印刷を開始するまでのあいだにインク残量が一定値以下となっていることを検出した場合、以降の印刷途中でインク残量の低下が発生しないように、印刷を停止してカートリッジの交換を促すことが望ましい。一方、1枚の用紙を印刷している途中にインク残量が一定値以下となっていることを検出した場合、その1枚についてはインクが無くなる前に印刷を終了できる可能性が高いため、即座に印刷を停止する必要性は低い。
【0009】
このように、同一の障害要因が生じた場合であっても、プリンタの動作状況によって好ましい制御内容が異なる場合があることがわかった。
【0010】
そこで、本発明は、所定の障害要因を検出した場合に適切に印刷動作を制御し、スループットを向上させて効率よく印刷を行うことができるプリンタシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のプリンタシステムは、所定の障害要因が検出された場合に、システムの動作状況に基づいて、前記所定の障害要因のエラーレベルを決定する決定手段と、前記決定したエラーレベルに基づいて印刷動作を制御する手段と、を備え、前記エラーレベルは、少なくとも印刷停止と印刷非停止の2つのレベルを含んでいることを特徴とする。
【0012】
好適には、前記決定手段は、重送が検出された場合に、両面印刷の表面の印刷を実行している動作状況では重送のエラーレベルを印刷非停止とし、両面印刷の裏面の印刷を実行している動作状況では重送のエラーレベルを印刷停止とする。
【0013】
また好適には、前記決定手段は、インク不足が検出された場合に、一の用紙について印刷を開始した後、該一の用紙を排紙する前という動作状況では、インク不足のエラーレベルを印刷非停止とし、用紙の排紙後、次の用紙について印刷を開始する前という動作状況では、インク不足のエラーレベルを印刷停止とする。
【0014】
本発明のプリンタシステムは、複数枚の両面印刷を実行する場合に、一方の面について複数枚連続して印刷した後、他方の面について複数枚連続して印刷する構成を採るプリンタシステムであって、前記一方の面について印刷を行っている際に重送を検出した場合は印刷動作を継続して行い、前記他方の面について印刷を行っている際に重送を検出した場合は印刷動作を停止することを特徴とする。
【0015】
この場合、前記一方の面について検出した重送の回数を記憶しておき、前記一方の面について複数枚連続して印刷した後、前記記憶する重送回数を出力することが望ましい。
【0016】
本発明のプリンタシステムにおける印刷動作の制御方法は、所定の障害要因が検出された場合に、システムの動作状況に基づいて、前記所定の障害要因のエラーレベルを決定する工程と、前記決定したエラーレベルに基づいて印刷動作を制御する工程と、を備え、前記エラーレベルは、少なくとも印刷停止と印刷非停止の2つのレベルを含んでいることを特徴とする。
【0017】
本発明の制御方法は、コンピュータにより実施することができるが、そのためのコンピュータプログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリ及び通信ネットワークなどの各種の媒体を通じてコンピュータにインストールまたはロードすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態のプリンタ1のハードウェア構成を表すブロック図である。
【0019】
プリンタ1は、用紙をプリンタ内に供給する給紙機構10、印字を行う印刷エンジン11、及び用紙をプリンタ機外に排出する排紙機構12等により構成される動力機構部2を備える。印刷エンジン11は、紙送機構、キャリッジ機構、印刷ヘッドなどを含んで構成される。
【0020】
これら動力機構部2を制御し印刷動作を行わせるのは、CPU(プロセッサ)13、ROM14、RAM15、LCDパネル及びLCDコントローラ16、通信インタフェース17等からなるプリンタ制御部3である。CPU13は、内部バスを介して各手段14〜17にアクセス可能に構成されており、ホスト装置から通信インタフェース17を介して送られてくる印刷ジョブに従い、動力機構部2を制御して実際に印刷動作を行なわせる。なお、動力機構部2が独立してCPUを備えていてもよく、その場合は、動力機構部2のCPUが、パラレルインタフェース等を介してCPU13と通信を行い、印刷エンジン11を制御して印刷動作を行わせることになる。
【0021】
動力機構部2、プリンタ制御部3の構成・動作は原則として従来のプリンタ装置の構成・動作と同様である。ただし、本プリンタ1は、所定の障害要因が検出された場合に、本プリンタ1の動作状況に基づいて前記所定の障害要因のエラーレベルを決定し、前記決定したエラーレベルに基づいて印刷動作を制御する点で、従来の構成と異なっている。
【0022】
図2に、プリンタ制御部3における機能構成図を示す。図に示すように、プリンタ制御部3は、動作状況別ステータス記憶手段20、パネルIF手段21、通信IF手段22、印刷制御手段23、重送検出手段24、インク不足検出手段25等を備えて構成される。上記の各手段は、ROM14又はRAM15に格納されるアプリケーションプログラムをCPU13が実行することにより機能的に実現される。なお、プリンタ制御部3は、上記の各手段のほか、一般的なプリンタが備える画像処理(サイズ変換処理、孤立ノイズ除去、シャープネスなど)手段を備えることができる。
【0023】
動作状況別ステータス記憶手段20は、所定の障害要因について、動作状況別のステータスを記憶している(図3)。ステータスは、印刷を停止すべき状況(印刷停止エラーレベル)であることを示すステータス(エラーステータス;ER)と、印刷を停止する必要はないが改善すべき状況(印刷非停止エラーレベル)であることを示すステータス(ワーニングステータス;WR)とを、少なくとも含むように規定される。
【0024】
図では、動作状況別にステータスを記憶する障害要因として、重送、インク不足(軽度)を例示している。図からわかるように、本実施形態では、重送に関する動作状況として、両面印刷の表面印刷時、裏面印刷時の2種類を規定しており、それぞれWRとERに対応している。また、インク不足(軽度)に関する動作状況として、一の用紙について印刷を開始した後、該一の用紙を排紙する前(以下、「用紙内タイミング」と呼ぶ。)、用紙の排紙後、次の用紙について印刷を開始する前(以下、「用紙間タイミング」と呼ぶ。)の2種類を規定しており、それぞれWRとERに対応している。
【0025】
パネルIF手段21は、LCDや操作キーなどから構成されるLCDパネル及びLCDコントローラ16を介して、ユーザからプリンタ1に対するコマンドを受け付けるとともに、ユーザに対してステータス等を出力する。
【0026】
通信IF手段22は、ホスト装置2より、ネットワーク3及び通信インタフェース16を介して、例えばIEEE1284.D4形式で、印刷ジョブ(印刷データ及び制御コマンド)を受信し、これを受信バッファ(図示せず)に格納する。
【0027】
印刷制御手段23は、従来のプリンタ装置と同様に、印刷ジョブの解析、印刷イメージの生成、印刷エンジン11の制御等を実行する。
【0028】
例えば、受信バッファから印刷データを順番に読み出し、これを解析してラスタ形式の印刷イメージを1バンド分又は1ページ分生成し、イメージバッファ(図示せず)に格納する。印刷データが画像圧縮データを含む場合は、伸長処理を施して画像データを復元し、かかる画像データに対し、印刷動作において通常行われる所定の画像処理(例えば、色変換処理、誤差拡散法等のディザ処理など)を施し、印刷イメージを生成する。
【0029】
また、受信バッファから制御コマンドを順番に読み出し、これを解釈して動力機構部2に所定の指示(印字要求、紙送り要求、給紙/排紙要求など)を出力する。例えば、印刷エンジン11の紙送機構等を制御して印刷開始に必要な状態を整え、所定単位分(例えば1パス分)の印刷イメージを印刷エンジン11に転送するとともに、印刷エンジン11を制御しながら印刷を実行する。
【0030】
重送検出手段24は、例えば、動力機構部2が備える用紙検出センサーの出力結果及び用紙搬送量に基づいて用紙長を計測し、この用紙長の計測値が基準値よりも大きい場合に重送が生じていると判定する。なお、重送検出方法として他の従来技術を用いてもよい。
【0031】
インク不足検出手段25は、印刷エンジン10に転送される所定単位分の印刷イメージについて、これを印刷した場合に吐出されるインクドット数を算出する。そして、インクドット数に1ドット当たりのインク吐出量を乗算して、印刷を実行した場合に吐出されるインク消費量を算出し、ROM14(PROM)又はRAM15に記憶するインク残量を更新する。そして、更新後のインク残量に基づき、(X1<更新後のインク残量≦X2)が成立する場合はインク不足(軽度)と判定し、(更新後のインク残量≦X1)が成立する場合はインク不足(重度)と判定する。X1、X2は設計に応じて定めることができる。なお、インク不足検出方法として他の従来技術を用いてもよい。
【0032】
(両面印刷)
本プリンタ1は、複数枚の用紙についてまとめて両面印刷を実行可能に構成されている。具体的には、まず、一方の面(表面)について複数枚連続して印刷を行い、次に、ユーザが表面の印刷が終了した複数枚の用紙を上下逆にしてプリンタにセットし、その後、他方の面(裏面)について複数枚連続して印刷を行う。
【0033】
また、本プリンタ1は、両面印刷において重送が検出された場合に、装置の動作状況に基づいて重送のエラーレベルを決定し、前記決定したエラーレベルに基づいて印刷動作を制御するように構成されている。
【0034】
以下、図4に示すフローチャートを参照しながら、両面印刷を実行する際の処理の流れについて説明する。なお、各ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して、又は並列して実行することができる。
【0035】
両面印刷は、ホスト装置から受信した印刷ジョブに両面印刷を示す制御コマンドが含まれている場合に、その処理を開始する。まず、印刷制御手段23は、動作状況に「表面印刷」をセットするとともに、重送回数に0をセットする(S100)。
【0036】
次に、印刷制御手段23は、受信した印刷ジョブに基づいて、動作状況が示す側の片面について順次印刷イメージを生成し、印刷エンジン11を制御して、印刷を実行する(S101)。
【0037】
印刷の実行中、重送検出手段24は、1枚分の印刷動作ごとに、上述した方法で重送の有無を判定する(S102)。
【0038】
重送が生じていないと判定された場合、印刷制御手段23は印刷動作を継続する(S103)。
【0039】
一方、重送が生じていると判定された場合、印刷制御手段23は、動作状況別ステータス記憶手段20を参照して、動作状況に対応するステータスを読み出し(S104)、前記読み出したステータスをホスト装置へ送信する(S105)。
【0040】
そして、印刷制御手段23は、前記読み出したステータスがERである場合は(S106:YES)、印刷動作を停止し(S107)、パネルIF手段を介して(又はホスト装置経由で)ユーザに「重送が発生しました。不要な用紙を取り除いて下さい」等のメッセージを出力して、ユーザからの入力を待つ(S112)。ユーザは、かかるメッセージ等を参照して、必要に応じて不要用紙を除去した後、印刷再開の指示を入力する。印刷制御手段23は、ユーザから印刷再開の指示を受け付けた場合、S101に戻る。
【0041】
一方、前記読み出したステータスがER以外(WR等)である場合は(S106:NO)、重送回数に1を加算して、印刷動作を継続する(S108)。
【0042】
印刷動作を継続した場合、印刷制御手段23は、動作状況が示す側の片面について全て印刷が終了したかどうかを判断し(S109)、終了するまでS101以降の処理を繰り返す。
【0043】
一方、終了している場合であって、動作状況が裏面印刷を示している場合は(S110:NO)、両面印刷を終了する。
【0044】
また、終了している場合であって、動作状況が表面印刷を示している場合は(S110:YES)、重複回数をホスト装置へ送信するとともに、動作状況に「裏面印刷」をセットする(S111)。
【0045】
そして、パネルIF手段を介して(又はホスト装置経由で)ユーザに「裏面印刷の準備が整ったら印刷指示を入力して下さい」等のメッセージを出力して、ユーザからの入力を待つ(S112)。このとき、重送回数が1以上である場合は、「重送がX回発生しています。不要用紙を除去して下さい」等のメッセージ(Xは重送回数)を出力して、ユーザに不要用紙の除去を促す。ユーザは、かかるメッセージ等を参照して、必要に応じて不要用紙を除去した後、表面の印刷が終了した複数枚の用紙を上下逆にしてプリンタにセットし、裏面印刷の指示を入力する。印刷制御手段23は、ユーザから裏面印刷の指示を受け付けた場合、S101に戻る。
【0046】
以下、このように処理を構成することによる作用効果を説明する。
【0047】
両面印刷では、同じ重送という障害要因であっても、表面を印刷している状況なのか裏面を印刷している状況なのかによって、印刷動作を停止する必要性が異なっている。表面を印刷している状況では、ひととおり表面を印刷した後、裏面の印刷を開始する前に不要用紙を除去すればよいため、重送が発生した時点で印刷動作を停止する必要性はない。一方、裏面を印刷している状況では、表裏を正しく対応させて印刷するために、重送が発生した時点で印刷を停止させて、余分に排紙されてしまった用紙をセットし直す必要がある。
【0048】
かかる考察に基づき、本実施形態では、重送が検出された場合に、従来のように常にクリティカルな障害要因として印刷を停止するのではなく、動作状況に応じて制御内容を切り替えて、すなわち、両面印刷の表面を印刷している状況では印刷動作を停止せず、裏面を印刷している状況では印刷動作を停止する構成としている。
【0049】
かかる構成のもとでは、両面印刷の表面を印刷している状況で重送が生じても印刷動作が停止せずスループットが向上するため、効率よく両面印刷を行うことが可能となる。また、ユーザは、表面印刷において重送が生じたとしても、その都度、印刷指示を入力して印刷を再開させる必要がないため、プリンタの稼動状況をチェックする負担から解放されることになる。
【0050】
(連続印刷)
本プリンタ1は、複数枚の用紙について連続して印刷を実行しているときに、インク不足(軽度)が検出された場合、装置の動作状況に基づいてインク不足(軽度)のエラーレベルを決定し、前記決定したエラーレベルに基づいて印刷動作を制御するように構成されている。
【0051】
以下、図5に示すフローチャートを参照しながら、連続して印刷を実行する際の処理の流れについて説明する。なお、各ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して、又は並列して実行することができる。
【0052】
印刷制御手段23は、例えば、ホスト装置から受信した印刷ジョブが複数用紙にわたる印刷内容を含む場合や、複数の印刷ジョブに基づき続けて印刷する場合などに、連続して印刷を実行する。上述した両面印刷も連続印刷の一形態である。
【0053】
まず、印刷制御手段23は、受信した印刷ジョブに基づいて、順次印刷イメージを生成し、印刷エンジン11を制御して、印刷を実行する(S200)。
【0054】
印刷の実行中、インク不足検出手段25は、上述したように、所定単位分の印刷イメージごとにインク残量を更新し、インク不足を判定する(S201)。
【0055】
インク不足が生じていないと判定された場合、印刷制御手段23は印刷動作を継続する(S209)。また、インク不足(重度)が生じていると判定された場合、印刷制御手段23は、ERステータスをホスト装置へ送信するとともに(S202)、印刷動作を停止する(S207)。そして、パネルIF手段を介して(又はホスト装置経由で)ユーザに「インク切れです。カートリッジを交換して下さい」等のメッセージを出力して、ユーザからの入力を待つ(S208)。ユーザは、かかるメッセージ等を参照して、必要に応じてカートリッジの交換等を行った後、印刷再開の指示を入力する。印刷制御手段23は、ユーザから印刷再開の指示を受け付けた場合、S200に戻る。
【0056】
一方、インク不足(軽度)が生じていると判定された場合、印刷制御手段23は、印刷エンジン11の状態等に基づいて、動作状況が用紙内タイミングであるか用紙間タイミングであるかを判断する(S203)。そして、動作状況別ステータス記憶手段20を参照して、動作状況に対応するステータスを読み出し(S204)、前記読み出したステータスをホスト装置へ送信する(S205)。
【0057】
そして、印刷制御手段23は、前記読み出したステータスがERである場合は(S206:YES)、印刷動作を停止し(S207)、パネルIF手段を介して(又はホスト装置経由で)ユーザに「インク切れです。カートリッジを交換して下さい」等のメッセージを出力して、ユーザからの入力を待つ(S208)。ユーザは、かかるメッセージ等を参照して、必要に応じてカートリッジの交換等を行った後、印刷再開の指示を入力する。印刷制御手段23は、ユーザから印刷再開の指示を受け付けた場合、S200に戻る。
【0058】
一方、前記読み出したステータスがER以外(WR等)である場合は(S206:NO)、印刷動作を継続する(S209)。
【0059】
印刷動作を継続した場合、印刷制御手段23は、全て印刷が終了したかどうかを判断し(S210)、終了するまでS200以降の処理を繰り返す。
【0060】
以下、このように処理を構成することによる作用効果を説明する。
【0061】
連続して印刷を実行する場合、同じインク不足という障害要因であっても、用紙内タイミングなのか用紙間タイミングなのかによって、印刷動作を停止する必要性が異なっている。用紙内タイミングでは、軽度なインク不足であれば、現在印刷中の1枚についてはインクが無くなる前に印刷を終了できる可能性が高く、また印刷中に印刷動作を停止することの悪影響(印刷品質の低下、用紙の無駄など)を避けるうえでも、とりあえず該1枚については印刷動作を継続して、該1枚について印刷が終了した時点でカートリッジの交換を促す方が好ましい。一方、用紙間タイミングでは、軽度なインク不足であっても、以降において印刷中に十度のインク不足が発生することを回避するために、また用紙間なので上述のような悪影響がない点からも、印刷動作を停止してカートリッジの交換を促すことが望ましい。
【0062】
かかる考察に基づき、本実施形態では、インク不足が検出された場合に、従来のように常にクリティカルな障害要因として印刷を停止するのではなく、インク不足を軽度/重度に場合分けするとともに、動作状況に応じて制御内容を切り替えて、すなわち、インク不足(軽度)が検出された場合、用紙内タイミングでは印刷動作を停止せず、用紙間タイミングでは印刷動作を停止する構成としている。
【0063】
かかる構成のもとでは、用紙内タイミングでは軽度のインク不足によっては印刷動作が停止しないため、印刷中に印刷動作を停止することの悪影響を回避することが可能となる。
【0064】
(その他)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々に変形して適用することが可能である。
【0065】
例えば、ホスト装置において受信したステータスに基づき印刷動作の停止/非停止を判断するように構成してもよい。ホスト装置が停止と判断した場合、プリンタ1へのデータ送信を中止し(又は/及び停止コマンドを送信し)、プリンタ1はそれを受けて印刷動作を停止する構成が考えられる。
【0066】
また例えば、両面印刷の表面を印刷している状況において重送を検出した場合に、紙送機構を制御して通常の排紙位置とずらして排紙するように構成してもよい。このように構成することで、裏面の印刷のために用紙をセットし直す際に、ユーザが容易に不要用紙の位置を見つけることができるようになる。
【0067】
また例えば、両面印刷における動作状況別にステータスを記憶する障害要因は、重送に限られるものではなく、意図しない用紙が入り込んでしまうような障害要因(例えば、給紙が適切に行われず白紙排紙がなされる場合など)に対しても、同様に処理することができる。
【0068】
最後に、本発明のプリンタシステムは、プリンタ1単体として把握することができるのみならず、プリンタ1及びホスト装置の組み合わせとして把握することもできる。また、プリンタの種類に依らずに適用することが可能である。例えば、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、ラベルプリンタ等の一般的にプリンタと呼ばれる機器のほか、印刷機能を備えた種々の情報処理装置(コピー機、ファックス、ハンディターミナルなど)に対しても適用できる。なお、レーザプリンタ等に適用する場合は、インク残量に代えてトナー残量を検出する構成とすればよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の障害要因を検出した場合に、プリンタ動作状況に応じて適切に印刷動作を制御し、スループットを向上させて効率よく印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態におけるプリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】 第1の実施形態におけるプリンタ制御部の機能構成を示すブロック図である。
【図3】 動作状況別ステータス記憶手段のデータ構造を説明するための図である。
【図4】 両面印刷を実行する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 連続して印刷を実行する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 動力機構部
3 プリンタ制御部
10 給紙機構
11 印刷エンジン
12 排紙機構
13 CPU
14 ROM
15 RAM
16 LCDパネル及びLCDコントローラ
17 通信インタフェース
20 動作状況別ステータス記憶手段
21 パネルIF手段
22 通信IF手段
23 印刷制御手段
24 重送検出手段
25 インク不足検出手段

Claims (2)

  1. 複数枚の両面印刷を実行する場合に、一方の面について複数枚連続して印刷した後、ユーザによってプリンタにセットされた前記一方の面の印刷が終了した複数枚の用紙の他方の面について複数枚連続して印刷する構成を採るプリンタシステムであって、
    重送エラー検出時に印刷処理を停止するか継続するかという制御に関して、前記一方の面について印刷を行っている際に重送を検出した場合は印刷動作を継続するように制御し、前記他方の面について印刷を行っている際に重送を検出した場合は印刷動作を停止するように制御することを特徴とするプリンタシステム。
  2. 前記一方の面について検出した重送の回数を記憶しておき、前記一方の面について複数枚連続して印刷した後、前記記憶する重送回数を出力することを特徴とする請求項1記載のプリンタシステム。
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