JP4448422B2 - 抵抗溶接装置 - Google Patents

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本発明は、例えば、複数の被覆電線の芯線などの溶着対象物同士を溶接する抵抗溶接装置に関する。
例えば、被覆電線の芯線などの溶接対象物同士を溶接する際に、従来から周知の抵抗溶接装置を用いることがある。抵抗溶接装置は、一対の電極を備え、これら一対の電極間に複数の溶接対象物を挟み、一対の電極を互いに近づく方向に加圧して、一対の電極間に溶接電流を通電する。抵抗溶接装置は、前記溶接対象物に抵抗発熱を発生させて、溶接対象物を溶融するなどして、複数の溶接対象物同士を溶接する。
前述した従来の抵抗溶接装置は、予め定められた所定の力で一対の電極同士を互いに近づく方向に加圧し、予め定められた所定の時間、前述した溶接電流を電極間に通電してきた。抵抗溶接では、溶接対象物同士の接触面積の大きさによって、溶接対象物同士の接合強度が異なる。このため、前述した従来の抵抗溶接装置では、溶接の開始から所定の時間が経過すると、抵抗溶接を停止するため、溶接対象物同士の接合強度は、接触面積の大きさにより種々変化することとなる。このため、前述した従来の抵抗溶接装置は、溶接対象物同士を所望の強度で接合できないとともに、溶接対象物の溶接状況の良否(所望の接合強度以上で接合されているか否か)を正確に判定できない。このように、前述した従来の抵抗溶接装置は、溶接対象物同士の溶接状況を正確に把握できない。
したがって、本発明の目的は、溶接対象物の溶接状況の良否を正確に判定できる又は溶接対象物を所望の強度で確実に溶接できることを可能とするために、溶接対象物の溶接状況を正確に把握できる抵抗溶接装置を提供することにある。
前述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の抵抗溶接装置は、一対の電極を備え、これら一対の電極間に複数の軸芯に直交する断面が円形の線条の溶接対象物を挟んで一対の電極を互いに近づける方向に加圧した状態で一対の電極間に溶接電流を通電することで、前記複数の溶接対象物同士を溶接する抵抗溶接装置において、複数の溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギを求めることで、複数の溶接対象物同士の溶接状況を把握するエネルギ算出手段と、前記溶接電流の電流値を測定する電流値測定手段と、前記一対の電極間の電圧値を測定する電圧値測定手段と、前記溶接対象物の溶接中に前記一対の電極が互いに近づいた距離を測定する変位測定手段と、を備え、前記エネルギ算出手段は、前記電流値測定手段が測定した電流値と、前記電圧値測定手段が測定した電圧値とに基づいて、前記溶接対象物に付与されたエネルギを算出し、前記変位測定手段が測定した前記一対の電極が互いに近づいた距離をhとし、前記溶接対象物の前記軸芯に直交する断面の半径をrとすると、前記溶接対象物同士の接触面積S 0 を〔r 2 −{r−(h/2)} 2 〕×πとして算出して、前記溶接対象物に付与されたエネルギと前記溶接対象物同士の接触面積とに基づいて、単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギを算出することを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の抵抗溶接装置は、請求項1に記載の抵抗溶接装置において、前記エネルギ算出手段が算出した単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、前記溶接対象物の溶接状況の良否を判定する判定手段を備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の抵抗溶接装置は、請求項2に記載の抵抗溶接装置において、前記単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギと溶接対象物同士の接合強度との関係を記憶した第1の記憶手段を備え、前記判定手段は、前記第1の記憶手段が記憶した関係に基づいて、溶接対象物同士の接合強度が予め定められた所望の接合強度以上であるか否かを判定することで前記溶接対象物の溶接状況の良否を判定することを特徴としている。
請求項4に記載の本発明の抵抗溶接装置は、請求項1に記載の抵抗溶接装置において、前記エネルギ算出手段が算出した単位面積当たりの前記溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、一対の電極間に通電される溶接電流を制御する制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項5に記載の本発明の抵抗溶接装置は、請求項4に記載の抵抗溶接装置において、前記単位面積当たりの前記溶接対象物に付与されたエネルギと溶接対象物同士の接合強度との関係を記憶した第1の記憶手段を備え、前記制御手段は、前記第1の記憶手段が記憶した関係に基づいて、溶接対象物同士の接合強度が予め定められた所望の接合強度となるように、前記溶接電流を制御することを特徴としている。
請求項1に記載した本発明の抵抗溶接装置によれば、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、溶接対象物の溶接状況を把握するので、溶接対象物の溶接状況を正確に把握することができる。
電流値測定手段が測定した電流値と、電圧値測定手段が測定した電圧値とに基づいて、溶接対象物に付与されたエネルギを算出する。このため、溶接対象物に付与されたエネルギを正確に算出することができる。
また、電極が近づいた距離と溶接対象物同士の接触面積との関係と、変位測定手段が測定した一対の電極が近づいた距離と、に基づいて、溶接対象物同士の接触面積を算出する。このため、溶接対象物同士の接触面積を正確に算出することができる。これにより、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギを正確に算出でき、溶接対象物の溶接状況をより一層正確に把握することができる。
請求項2に記載した本発明の抵抗溶接装置によれば、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、溶接対象物の溶接状況の良否を判定するので、溶接対象物の溶接状況の良否を正確に判定することができる。
請求項3に記載した本発明の抵抗溶接装置によれば、予め定められた溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギと接合強度との関係に基づいて、溶接対象物の溶接状況の良否を判定するので、所望の接合強度以上の接合強度で溶接対象物同士が溶接されているか否かを判定できる。したがって、溶接対象物の溶接状況の良否をより正確に判定することができる。
請求項4に記載した本発明の抵抗溶接装置によれば、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、電極間に通電する溶接電流を制御するので、所望の接合強度で溶接対象物同士を溶接することができる。
請求項5に記載した本発明の抵抗溶接装置によれば、予め定められた溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギと接合強度との関係に基づいて、電極間に通電する溶接電流を制御するので、所望の接合強度で溶接対象物同士を確実に溶接することができる。
なお、前述したエネルギとは、溶接電流を通電する間の該溶接電流の電流値と電極間の電圧値との積を、溶接電流を通電する時間で積分して得られる値である。則ち、通電時間と、溶接電流を通電する際の電力値(W:ワット数)と、の積である。例えば、溶接電流を通電する間に、図15中の二点鎖線に示すように前述した電力値が変化すると、図15中に平行鎖線で示す部分の面積が、前述したエネルギである。なお、図15中に平行鎖線で示す部分の面積は、図15中の二点鎖線に示す前述した電力値の実測値を近似した図15中に実線で示す部分の面積である。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、溶接対象物の溶接状況を把握するので、溶接対象物の溶接状況を正確に把握することができる。
電流値測定手段が測定した電流値と、電圧値測定手段が測定した電圧値とに基づいて、溶接対象物に付与されたエネルギを算出する。このため、溶接対象物に付与されたエネルギを正確に算出することができる。
また、電極が近づいた距離と溶接対象物同士の接触面積との関係と、変位測定手段が測定した一対の電極が近づいた距離と、に基づいて、溶接対象物同士の接触面積を算出する。このため、溶接対象物同士の接触面積を正確に算出することができる。これにより、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギを正確に算出でき、溶接対象物の溶接状況をより一層正確に把握することができる。
請求項2に記載の本発明は、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、溶接対象物の溶接状況の良否を判定するので、溶接対象物の溶接状況の良否を正確に判定することができる。
請求項3に記載の本発明は、予め定められた溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギと接合強度との関係に基づいて、溶接対象物の溶接状況の良否を判定するので、溶接対象物の溶接状況の良否をより正確に判定することができる。
請求項4に記載の本発明は、溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、電極間に通電する溶接電流を制御するので、所望の接合強度で溶接対象物同士を溶接することができる。
請求項5に記載の本発明は、予め定められた溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの溶接対象物に付与されたエネルギと接合強度との関係に基づいて、電極間に通電する溶接電流を制御するので、所望の接合強度で溶接対象物同士を確実に溶接することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる抵抗溶接装置を、図1ないし図11を参照して説明する。図1に示す本実施形態の抵抗溶接装置1は、図3及び図4に示す一対の電線2の芯線3同士を溶接して、これら芯線3を電気的、機械的に接続するとともに、芯線3同士の接合強度が予め定められた所望の接合強度以上であるか否かを判定して、芯線3同士の溶接状況の良否を判定する。
勿論、抵抗溶接装置1は、芯線3同士の接合強度が予め定められた所望の接合強度以上であると芯線3同士の溶接状況を良と判定し、芯線3同士の接合強度が予め定められた所望の接合強度を下回ると芯線3同士の溶接状況を不良と判定する。
電線2は、図3及び図4に示すように、導電性の芯線3と、該芯線3を被覆した絶縁性の被覆部4とを備えている。
芯線3は、複数の素線が撚られて構成されている。素線は、例えば、銅合金などの導電性の金属からなる。また、芯線3は、一本の素線から構成されても良い。被覆部4は、合成樹脂からなる。前記電線2は、前述した芯線3と被覆部4とを備えて、断面丸形に形成されている。
前述した電線2は、被覆部4の一部が除去されて芯線3が露出している。そして、電線2は、露出した芯線3同士が互いに重ねられて、これら芯線3同士が溶接されている。なお、図示例では、電線2の長手方向は、互いに直交(交差)している。なお、前述した電線2の芯線3は、本明細書に記した溶接対象物をなしている。
本実施形態の抵抗溶接装置1は、電線2の露出した芯線3同士を重ねて、これら芯線3を一対の電極15,16間に挟んで、芯線3同士を溶接する。
抵抗溶接装置1は、図2に示すように、溶接装置本体5(図1に示す)と、シリンダ6と、変位測定手段としてのリニアエンコーダ7と、溶接電源8と、電流値測定手段としての電流計9と、電圧値測定手段としての電圧計10と、制御装置11と、品質管理装置12とを備えている。
溶接装置本体5は、図1に示すように、ベース板13と、このベース板13から立設した立設板部14と、一対の電極15,16とを備えている。ベース板13は、厚手の平板状に形成されており、工場のフロア上などに設置される。立設板部14は、ベース板13から上方に向かって立設している。
電極15,16は、それぞれ、ホルダ17と、電極本体18とを備えている。電極本体18は、棒状に形成され、かつホルダ17に取り付けられている。一方の電極15のホルダ17は、ベース板13から上方に立設した格好でこのベース板13に固定されている。一方の電極15の電極本体18は、ホルダ17から鉛直方向に沿って上方に向かって立設した状態で、前記ホルダ17に取り付けられている。
他方の電極16のホルダ17は、一方の電極15の電極本体18と、他方の電極16の電極本体18が鉛直方向に沿って相対する状態でシリンダ6の後述するロッド20に取り付けられている。他方の電極16の電極本体18は、ホルダ17から鉛直方向に沿って下方に向かって立設した状態で、前記ホルダ17に取り付けられている。
一対の電極15,16は、シリンダ6のロッド20が伸長すると電極本体18が互いに近づき、シリンダ6のロッド20が縮小すると電極本体18が互いに離れる。このように、一対の電極15,16の電極本体18は、シリンダ6のロッド20が伸縮することで、互いに接離する。なお、接離とは、互いに近づいたり離れることを示す。
シリンダ6は、図1及び図2に示すように、筒状のシリンダ本体19と、このシリンダ本体19から伸縮自在に設けられたロッド20とを備えている。シリンダ本体19は、ロッド20の長手方向が鉛直方向に沿いかつロッド20がシリンダ本体19から下方に向かって伸長する状態に立設板部14に取り付けられている。シリンダ6は、シリンダ本体19内に加圧された気体が供給されるなどして、ロッド20がシリンダ本体19から伸縮する。シリンダ6は、ロッド20がシリンダ本体19から伸縮することで、一対の電極15,16の電極本体18を互いに接離する。
リニアエンコーダ7は、図2に示すように、検出子21を備えている。検出子21は、前述したシリンダ6のロッド20に取り付けられた電極16の電極本体18に貼り付けられたスケールテープ(図示せず)の鉛直方向の移動量を検出する。こうして、検出子21則ちリニアエンコーダ7は、一対の電極15,16が互いに接離(相対)する方向の電極16の変位を検出する。則ち、検出子21則ちリニアエンコーダ7は、溶接対象物としての芯線3同士の溶接中に一対の電極15,16が互いに近づいた距離則ち電極16の変位を検出する。リニアエンコーダ7は、溶接対象物としての芯線3同士の溶接中に一対の電極15,16が互いに近づいた距離則ち電極16の変位を、制御装置11と品質管理装置12との双方に向かって出力する。
溶接電源8は、図2に示すように、制御装置11と接続しており、制御装置11からの命令に基づいて、一対の電極15,16間に溶接電流を通電する。なお、溶接電源8は、溶接電流の電流値が制御装置11からの命令どおりに変更しても良く、溶接電流の電流値を変更しなくても良い。
電流計9は、図2に示すように、前述した溶接電源8と電極16との間に設けられ、かつこれらと電気的に接続している。また、電流計9は、制御装置11と品質管理装置12との双方と接続している。電流計9は、前述した溶接電流の電流値を測定して、この測定した電流値を制御装置11と品質管理装置12との双方に向かって出力する。
電圧計10は、図2に示すように、一対の電極15,16双方と電気的に接続している。また、電圧計10は、制御装置11と品質管理装置12との双方と接続している。電圧計10は、前述した溶接電流が通電したときの一対の電極15,16間の電圧値を測定して、この測定した電圧値を制御装置11と品質管理装置12との双方に向かって出力する。
制御装置11は、周知のRAMと、ROMと、CPUなどを備えたコンピュータである。制御装置11は、前述したシリンダ6と、リニアエンコーダ7と、溶接電源8と、電流計9と、電圧計10などと接続して、抵抗溶接装置1全体の制御をつかさどる。制御装置11は、一対の電極15,16間に溶接対象物としての電線2の芯線3を挟むと、前述したシリンダ6に予め定められた所定の力で一対の電極15,16間の芯線3が互いに近づく方向に加圧させる。
そして、制御装置11は、溶接電源8に電極15,16間に溶接電流を通電させる。そして、制御装置11は、前述した電流計9からの電流値に基づいて、溶接電流の電流値などを予め定められた電流値に保つ。制御装置11は、品質管理装置12から溶接作業を停止する信号が入力すると、前述した溶接電流の通電を停止するとともに、シリンダ6による加圧を停止する。また、制御装置11は、前述した溶接作業を開始する際に、溶接作業を開始する信号を品質管理装置12に向かって出力する。
品質管理装置12は、周知のRAM22と、ROM23と、CPU24などを備えたコンピュータである。RAM22は、CPU24の演算実行時に必要なデータを一時的に保持する。ROM23は、CPU24の動作プログラムなどを記憶している。ROM23は、以下に示す式1を記憶している。
Figure 0004448422
前記式1中のrは、前述した電線2の芯線3の半径を示している。また、hは、一対の電線2の芯線3を互いに近づける方向に加圧して抵抗溶接した際に、これらの芯線3同士が互いに近づいた距離則ち一対の電線2の芯線3同士の溶接中に一対の電極15,16が互いに近づいた距離(電極16の変位)を示している。
また、抵抗溶接を行って、一対の電線2の芯線3が互いに近づくと、一対の電線2の芯線3同士の接触した箇所が、図5に示すように、つぶれることとなる。そして、一対の電線2の芯線3同士の接触面25が、図6に示すように、円形になる。この接触面25の半径をraとすると、前記半径rと距離hとが図5に示す関係となるので、このraは以下の式2で示すことができる。
Figure 0004448422
このため、前記接触面25の面積(接触面積)S0は、前述した式1で示すことができる。このように、ROM23は、前述した式1を記憶している。式1は、前述した距離hと接触面積S0との関係を示している。このため、ROM23は、一対の電線2の芯線3同士の溶接中に一対の電極15,16が互いに近づいた距離hと、電線2の芯線3同士の接触面積S0との関係を記憶している。なお、式1は、前述した距離hと、接触面積S0との関係を示している。
また、ROM23は、図9中に実線で示す一対の電線2の芯線3同士を溶接した際に、これら芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの芯線3に付与されたエネルギと、一対の電線2の芯線3同士の接合強度との関係を記憶している。前述したエネルギは、溶接電流を通電する間の該溶接電流の電流値と電極間の電圧値との積を、溶接電流を通電する時間で積分して得られる値である。則ち、通電時間と、溶接電流を通電する際の電力値(W:ワット数)と、の積である。単位面積あたりのエネルギとは、前述したエネルギを接触面積S0で除して得られる値である。
また、接合強度は、一対の電線2の芯線3同士を接合した際に、図11に示すように、矢印K1,K2に沿って芯線3を互いに分離しようとした際に、芯線3同士が分離した矢印K1,K2方向の力である。前述したROM23に記憶された単位面積あたりのエネルギと接合強度の関係は、図9に示すように、種々条件を変更して電線2の芯線3同士を抵抗溶接により溶接した際に、前述した単位面積あたりのエネルギと接合強度とを測定し、測定した結果の回帰曲線である。
また、ROM23は、溶接電流を電極15,16間に通電する時間を予め記憶している。ROM23は、溶接対象物としての芯線3同士の溶接状況の良否を判定するための接合強度を予め記憶している。前述したROM23は、本明細書に記した第1の記憶手段と第2の記憶手段との双方をなしている。
CPU24は、前述した電流計9と、電圧計10と、リニアエンコーダ7と、制御装置11と接続している。CPU24には、電流計9からの電流値と、電圧計10からの電圧値と、リニアエンコーダ7からの一対の電線2の芯線3同士の溶接中に一対の電極15,16が互いに近づいた距離hとが入力する。また、CPU24には、制御装置11から溶接作業を開始する信号が入力する。
CPU24は、溶接電流の通電を開始してから(制御装置11から溶接作業を開始する信号が入力してから)、ROM23に記憶された時間が経過すると、前記制御装置11に溶接作業を停止する信号を出力する。CPU24は、溶接作業を開始する信号が入力してから則ち一対の電線2の芯線3同士の溶接を開始してから前述した電流計9と電圧計10とに基づいて、図10中に平行斜線で示す溶接対象物としての電線2の芯線3に付与されたエネルギを算出する。
また、CPU24は、リニアエンコーダ7からの一対の電線2の芯線3同士の溶接中に一対の電極15,16が互いに近づいた距離hと、前述した式1に基づいて、接触面積S0を算出する。そして、CPU24は、溶接作業が終了してから、前述したように算出したエネルギと、接触面積S0とに基づいて、単位面積あたりのエネルギを算出し、この単位面積あたりのエネルギと図9に示す関係に基づいて接合強度を算出する。なお、接合強度は、本明細書に記した溶接対象物同士の溶接状況を示している。このように、CPU24は、接合強度を算出することで、溶接対象物としての電線2の芯線3同士の溶接状況を把握する。
CPU24は、算出した接合強度がROM23に記憶された予め定められた所望の接合強度以上であるか否かを判定する。CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度以上であると判定すると、溶接対象物としての芯線3同士の溶接状況を良と判定する。CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度を下回ると判定すると、溶接対象物としての芯線3同士の溶接状況を不良と判定する。
このように、CPU24は、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギと、図9に示す単位面積あたりのエネルギと接合強度との関係とに基づいて(則ち把握した溶接状況に基づいて)、一対の電線2の芯線3同士の接合強度が予め定められた接合強度以上であるか否かを判定することで、溶接対象物としての一対の電線2の芯線3同士の溶接状況の良否を判定する。なお、CPU24は、本明細書に記したエネルギ算出手段と判定手段との双方をなしている。
前述した構成の抵抗溶接装置1を用いて、溶着対象物としての一対の電線2の芯線3同士を溶接する際は、まず、品質管理装置12のROM23に一対の電線2の芯線3同士の目標となる接合強度(予め定められた所望の接合強度に相当する)と所望の接合強度を得ることができる溶接電流の通電時間を入力するとともに、制御装置11に予め定められた所望の接合強度を得ることができる溶接電流の電流値などを入力する。そして、図7に示すように、一対の電極15,16の電極本体18間に互いに重ねられた一対の電線2の芯線3を挟む。
その後、制御装置11が、シリンダ6のロッド20を伸長して、所望の荷重値(圧力)で一対の電極15,16を互いに近づける方向に加圧して、溶接電源8に溶接電流を一対の電極15,16間に通電させる。このとき、制御装置11は、溶接作業を開始する信号を品質管理装置12のCPU24に向かって出力する。すると、一対の電極15,16間に溶接電流が流れて、互いに重なった芯線3に抵抗発熱が生じる。そして、互いに重なった芯線3の一部が溶けて、図10に示すように、一対の電極15,16が互いに徐々に近づいていく。
品質管理装置12のCPU24は、溶接電流の通電を開始してからROM23に記憶された時間が経過すると、制御装置11に向かって溶接作業を停止する信号を出力して、制御装置11に抵抗溶接を停止させる。則ち、溶接作業を終了する。CPU24は、溶接電流の通電中則ち溶接作業中に一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギ(図10中に平行斜線で示す部分の面積)を算出し、図10などに示す電極16の変位などから芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの付与されたエネルギを算出する。
さらに、CPU24は、算出した単位面積あたりのエネルギなどに基づいて、芯線3同士の接合強度を算出する。そして、CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度以上であるか否かを判定する。CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度以上であると判定すると、溶接対象物としての一対の電線2の芯線3同士の溶接状況を良であると判定する。CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度を下回ると判定すると、溶接対象物としての一対の電線2の芯線3同士の溶接状況を不良であると判定する。則ち、CPU24は、単位面積あたりの芯線3同士の接触面25に付与されたエネルギなどに基づいて、溶接状況の良否を判定する。
互いに重なった芯線3は、一部が溶けているので、溶接電流が通電しなくなると、冷却されて互いに徐々に金属結合する。こうして、芯線3は、いわゆる抵抗溶接によって互いに接合(機械的に固定)される。こうして、一対の電線2は、図8に示すように、芯線3同士が所謂抵抗溶接によって、互いに接合される。
本実施形態によれば、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギに基づいて、一対の電線2の芯線3同士の溶接状況を把握するので、正確に芯線3同士の溶接状況を把握できる。
また、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギに基づいて、一対の電線2の芯線3同士の溶接状況の良否を判定するので、正確に芯線3同士の溶接状況の良否を判定できる。
また、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギと接合強度との関係に基づいて、溶接対象物としての芯線3同士の接合強度を算出する。このため、溶接対象物としての芯線3同士の接合強度を正確に算出することができる。
このように、接触面25の単位面積あたりの芯線3に付与されたエネルギと接合強度との関係に基づいて、芯線3同士の溶接状況の良否を判定するので、予め定められた所望の強度以上の接合強度で芯線3同士が溶接されているか否かを判定できる。したがって、芯線3同士の溶接状況の良否をより正確に判定することができる。
さらに、電流計9が測定した電流値と、電圧計10が測定した電圧値とに基づいて、一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギを算出する。このため、一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギを正確に算出することができる。
また、ROM23が記憶した電極15,16が近づいた距離hと一対の電線2の芯線3同士の接触面積S0との関係と、リニアエンコーダ7が測定した一対の電極15,16が近づいた距離hと、に基づいて、一対の電線2の芯線3同士の接触面積S0を算出する。このため、一対の電線2の芯線3同士の接触面積S0を正確に算出することができる。これにより、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギを正確に算出でき、一対の電線2の芯線3同士の溶接状況をより一層正確に把握することができるとともに、一対の電線2の芯線3同士の溶接状況の良否をより一層正確に判定することができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる抵抗溶接装置1を、図12などに基づいて説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の抵抗溶接装置1は、図12に示すように、溶接装置本体5と、シリンダ6と、変位測定手段としてのリニアエンコーダ7と、溶接電源8と、電流値測定手段としての電流計9と、電圧値測定手段としての電圧計10と、制御装置11と、品質管理装置12とを備えている。
品質管理装置12のCPU24は、溶接作業を開始する信号が入力してから則ち一対の電線2の芯線3同士の溶接を開始してから前述した電流計9と電圧計10とに基づいて、図10中に平行斜線で示す溶接対象物としての電線2の芯線3に付与されたエネルギを算出する。また、CPU24は、リニアエンコーダ7からの一対の電線2の芯線3同士の溶接中に一対の電極15,16が互いに近づいた距離hと、前述した式1に基づいて、接触面積S0を算出する。そして、CPU24は、前述したように算出したエネルギと、接触面積S0とに基づいて、単位面積あたりのエネルギを算出し、この単位面積あたりのエネルギと図9に示す関係に基づいて接合強度を算出する。このように、CPU24は、接合強度を算出することで、溶接対象物としての電線2の芯線3同士の溶接状況を把握する。CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度となると、前記制御装置11に溶接作業を停止する信号を出力する。
このように、CPU24は、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積当たりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギと、図9に示す単位面積当たりのエネルギと接合強度との関係とに基づいて(則ち把握した溶接状況に基づいて)、一対の電線2の芯線3同士の接合強度が予め定められた接合強度となるように、制御装置11を介して溶接電源8を制御する。則ち、CPU24は、一対の電極15,16間に溶接電流を通電するか否か又は通電する溶接電流の値を制御する。このように、CPU24は、溶接電流を制御する。なお、CPU24は、本明細書に記したエネルギ算出手段と制御手段との双方をなしている。
前述した構成の抵抗溶接装置1を用いて、溶着対象物としての一対の電線2の芯線3同士を溶接する際は、まず、品質管理装置12のROM23に一対の電線2の芯線3同士の目標となる接合強度(予め定められた所望の接合強度に相当する)を入力する。そして、一対の電極15,16の電極本体18間に互いに重ねられた一対の電線2の芯線3を挟む。
その後、制御装置11が、シリンダ6のロッド20を伸長して、所望の荷重値(圧力)で一対の電極15,16を互いに近づける方向に加圧して、溶接電源8に溶接電流を一対の電極15,16間に通電させる。このとき、制御装置11は、溶接作業を開始する信号を品質管理装置12のCPU24に向かって出力する。すると、一対の電極15,16間に溶接電流が流れて、互いに重なった芯線3に抵抗発熱が生じる。そして、互いに重なった芯線3の一部が溶けて、一対の電極15,16が互いに徐々に近づいていく。
すると、品質管理装置12のCPU24は、一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギ(図10中に平行斜線で示す部分の面積)を算出し、電極16の変位などから芯線3同士の接触面25の単位面積当たりの芯線3に付与されたエネルギを算出する。さらに、CPU24は、算出した単位面積当たりのエネルギなどに基づいて、芯線3同士の接合強度を算出する。そして、CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度になると、制御装置11に向かって溶接作業を停止する信号を出力して、制御装置11に抵抗溶接を停止させる。則ち、CPU24は、算出した接合強度が予め定められた所望の接合強度になるまで抵抗溶接を行う則ち溶接電流を電極15,16間に通電する。
互いに重なった芯線3は、一部が溶けているので、溶接電流が通電しなくなると、冷却されて互いに徐々に金属結合する。こうして、芯線3は、いわゆる抵抗溶接によって互いに接合(機械的に固定)される。こうして、一対の電線2は、芯線3同士が所謂抵抗溶接によって、互いに接合される。
本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様に、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギに基づいて、一対の電線2の芯線3同士の溶接状況を把握するので、正確に芯線3同士の溶接状況を把握できる。
また、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギに基づいて、電極15,16間に通電する溶接電流を制御するので、所望の接合強度で一対の電線2の芯線3同士を溶接することができる。
また、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギと接合強度との関係に基づいて、電極15,16間に通電する溶接電流を制御するので、所望の接合強度で一対の電線2の芯線3同士を確実に溶接することができる。
さらに、電流計9が測定した電流値と、電圧計10が測定した電圧値とに基づいて、一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギを算出する。このため、一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギを正確に算出することができる。
また、ROM23が記憶した電極15,16が近づいた距離hと一対の電線2の芯線3同士の接触面積S0との関係と、リニアエンコーダ7が測定した一対の電極15,16が近づいた距離hと、に基づいて、一対の電線2の芯線3同士の接触面積S0を算出する。このため、一対の電線2の芯線3同士の接触面積S0を正確に算出することができる。これにより、一対の電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの一対の電線2の芯線3に付与されたエネルギを正確に算出でき、正確に芯線3同士の溶接状況を把握できるとともに、所望の接合強度で一対の電線2の芯線3同士をより一層確実に溶接することができる。
次に、本発明の発明者らは、前述した実施形態の抵抗溶接装置1と、従来から周知の抵抗溶接装置で、一対の電線2の芯線3同士を種々の条件で溶着した。そして、これらの溶接対象物としての一対の電線2の芯線3同士の接合強度などを調べた。結果を図9及び図13に示す。
図13は、従来より周知の抵抗溶接装置で一対の電線2の芯線3同士を溶接したときの溶接電流を通電してから通電を停止するまでの電極16の変位(電極15,16が互いに近づいた距離h)と、一対の電線2の芯線3同士の接合強度との関係を示している。図9は、前述した実施形態の抵抗溶接装置1で一対の電線2の芯線3同士を溶接したときの電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの芯線3に付与されたエネルギと、一対の電線2の芯線3同士の接合強度との関係を示している。
図13では、電極16の変位と電線2の芯線3同士の接合強度との間には、何ら相対的な関係を導き出すことができない。このため、溶接を開始してからの電極16の変位を基にしても、抵抗溶接の溶接状況の良否の判定が困難であることが明らかとなった。さらに、溶接を開始してからの電極16の変位を基にしても、抵抗溶接の制御が困難であることが明らかとなった。このように、溶接を開始してからの電極16の変位を基にしても、抵抗溶接における溶接対象物の溶接状況を把握することが困難であることが明らかとなった。
図9では、一対の電線2の芯線3同士を溶接したときの電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの付与されたエネルギと、一対の電線2の芯線3同士の接合強度との間には、図9中に実線で示す回帰曲線(期間内データの中心を通る曲線)を導き出すことができる。このため、電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積あたりの付与されたエネルギを基にすることで、抵抗溶接の溶接状況の良否の判定が可能であることが明らかとなった。さらに、電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積当たりの付与されたエネルギを基にすることで、抵抗溶接の制御が可能であることが明らかとなった。このように、電線2の芯線3同士の接触面25の単位面積当たりの付与されたエネルギを基にすることで、抵抗溶接における溶接状況を把握できることが明らかとなった。
また、前述した実施形態では、ROM23が式1を記憶することで、電極15,16が近づいた距離hから電線2の芯線3同士の接触面積S0を算出している。しかしながら、本発明では、図14に示す電極15,16が近づいた距離hと電線2の芯線3同士の接触面積S0との関係を予め求めておき、この関係をROM23に記憶することで、電極15,16が近づいた距離hから電線2の芯線3同士の接触面積S0を算出しても良い。
前述した実施形態では、電線2を互いに交差(直交)した状態で芯線3同士を溶接している。しかしながら、本発明では、電線2を、平行やT字状をなすよう等の種々の姿勢で芯線3同士を溶接しても良い。さらに、本発明では、3本以上の電線2の芯線3同士を溶接しても良い。
また、本発明では、電線2に限らず従来から周知のフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)、フレキシブルプリントサーキット(Flexible Printed Circuit:FPC)、薄い導体と薄い絶縁性の樹脂とを積層してシート状に形成された導体薄膜シートなどの導体同士を溶接しても良い。要するに、本発明では、種々のものを溶接しても良い。
さらに、本発明では、制御装置11と品質管理装置12とを一体のコンピュータとしても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる抵抗溶接装置の溶接装置本体の構成を示す説明図である。 図1に示された抵抗溶接装置の構成を示すブロック図である。 図1に示された抵抗溶接装置で溶接対象物としての芯線同士が溶接された一対の電線を示す斜視図である。 図3中のIV−IV線に沿った断面図である。 図4中の下方に位置する電線の芯線を示す説明図である。 図5中の矢印VI方向からみた平面図である。 図3に示された電線の芯線を一対の電極間に挟んだ状態を示す断面図である。 図7に示された一対の電線の芯線同士を接合した状態を示す断面図である。 図2に示された抵抗溶接装置のROMが記憶した単位面積あたりのエネルギと接合強度との関係を示す説明図である。 図2に示された抵抗溶接装置で一対の電線の芯線同士を溶接する際の電力値の変化と電極の変位の変化を示す説明図である。 図4に示された互いに溶接された一対の電線の芯線間の接合強度を測定する条件などを示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる抵抗溶接装置の構成を示すブロック図である。 従来より周知の抵抗溶接装置で溶接電流を通電してからの電極の変位と接合強度との関係を示す説明図である。 本発明の抵抗溶接装置の変形例のROMが記憶した電極の変位と接触面積との関係の変形例を示す説明図である。 本発明の抵抗溶接装置が溶接対象物に付与するエネルギを示す説明図である。
符号の説明
1 抵抗溶接装置
3 芯線(溶接対象物)
7 リニアエンコーダ(変位測定手段)
9 電流計(電流値測定手段)
10 電圧計(電圧値測定手段)
15,16 電極
23 ROM(第1の記憶手段、第2の記憶手段)
24 CPU(エネルギ算出手段、判定手段、制御手段)
25 接触面
h 電極が互いに近づいた距離
S0 接触面積

Claims (5)

  1. 一対の電極を備え、これら一対の電極間に複数の軸芯に直交する断面が円形の線条の溶接対象物を挟んで一対の電極を互いに近づける方向に加圧した状態で一対の電極間に溶接電流を通電することで、前記複数の溶接対象物同士を溶接する抵抗溶接装置において、
    複数の溶接対象物同士の接触面の単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギを求めることで、複数の溶接対象物同士の溶接状況を把握するエネルギ算出手段と、
    前記溶接電流の電流値を測定する電流値測定手段と、
    前記一対の電極間の電圧値を測定する電圧値測定手段と、
    前記溶接対象物の溶接中に前記一対の電極が互いに近づいた距離を測定する変位測定手段と、を備え、
    前記エネルギ算出手段は、前記電流値測定手段が測定した電流値と、前記電圧値測定手段が測定した電圧値とに基づいて、前記溶接対象物に付与されたエネルギを算出し、
    前記変位測定手段が測定した前記一対の電極が互いに近づいた距離をhとし、前記溶接対象物の前記軸芯に直交する断面の半径をrとすると、前記溶接対象物同士の接触面積S 0 を〔r 2 −{r−(h/2)} 2 〕×πとして算出して、
    前記溶接対象物に付与されたエネルギと前記溶接対象物同士の接触面積とに基づいて、単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギを算出することを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 前記エネルギ算出手段が算出した単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、前記溶接対象物の溶接状況の良否を判定する判定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の抵抗溶接装置。
  3. 前記単位面積あたりの前記溶接対象物に付与されたエネルギと溶接対象物同士の接合強度との関係を記憶した第1の記憶手段を備え、
    前記判定手段は、前記第1の記憶手段が記憶した関係に基づいて、溶接対象物同士の接合強度が予め定められた所望の接合強度以上であるか否かを判定することで前記溶接対象物の溶接状況の良否を判定することを特徴とする請求項2記載の抵抗溶接装置。
  4. 前記エネルギ算出手段が算出した単位面積当たりの前記溶接対象物に付与されたエネルギに基づいて、一対の電極間に通電される溶接電流を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の抵抗溶接装置。
  5. 前記単位面積当たりの前記溶接対象物に付与されたエネルギと溶接対象物同士の接合強度との関係を記憶した第1の記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の記憶手段が記憶した関係に基づいて、溶接対象物同士の接合強度が予め定められた所望の接合強度となるように、前記溶接電流を制御することを特徴とする請求項4記載の抵抗溶接装置。
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