JP6931692B2 - 抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造と、抵抗溶接方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層された複数個の金属製ワークに対して抵抗溶接を行う際の抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造と、抵抗溶接方法に関する。
抵抗溶接は、積層された複数個の金属製ワーク同士を接合する手法として広汎に採用されている。具体的には、抵抗溶接装置は第1電極と第2電極を備え、これら第1電極と第2電極の間に複数個の金属製ワークを挟むとともに、第1電極と第2電極によって金属製ワークを押圧する。この状態で、第1電極と第2電極の間に溶接電流を流す。この通電の際、金属製ワーク同士の抵抗に基づいて生じるジュール熱により、金属製ワーク同士が溶融する。
周知の通り、ジュール熱の値は、溶接電流や金属製ワーク同士の抵抗に基づいて算出される。そこで、抵抗溶接に先んじ、スパッタ等を発生させることなく金属製ワークを溶融させることが可能な範囲内となるようにジュール熱を調節するべく、積層された金属製ワークの抵抗が検出(測定)される。抵抗溶接時には、その検出値に基づいて設定された値の溶接電流が供給される。
抵抗の測定方法としては、特許文献1に記載されたものが知られている。この場合、先ず、第1電極と第2電極を直接接触させて両電極間の電気抵抗(オフセット抵抗値)を求める。次に、第1電極と第2電極の間に金属製ワークを挟み、この状態で、第1電極から第2電極までの電気抵抗(総抵抗値)を求める。そして、総抵抗値からオフセット抵抗値を差し引いて算出される値を、金属製ワークの抵抗値と評価する。
特開2007−50442号公報
面積が比較的大である広大な金属製ワークの略中央部に抵抗溶接を行う場合があり得る。このようなときには、第1電極を支持する第1支持部材と、第2電極を支持する第2支持部材とが長尺な抵抗溶接装置が用いられる。この場合において、金属製ワークを挟んだ両電極の間で測定された抵抗値に基づく値の溶接電流で抵抗溶接を行うと、金属製ワーク同士の間に十分な接合力が得られないことがある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、抵抗溶接時に必要な溶接電流の値を精確に設定することが可能な抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造と、金属製ワーク同士の間に十分な接合力が得られる抵抗溶接方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、積層された複数個の金属製ワークの中の一方の最外に位置する第1最外ワークに接触する第1電極と、他方の最外に位置する第2最外ワークに接触する第2電極と、前記複数個の金属製ワークを挟んだ前記第1電極と前記第2電極の間に溶接電流を流すための交流電源とを備える抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造であって、
前記抵抗検出手段は、第1検出端子及び第2検出端子を有し、
前記第1検出端子が前記第1電極に接続され、
且つ前記第2検出端子が前記第2最外ワークに接続される、抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造が提供される。
また、本発明の別の一実施形態によれば、積層された複数個の金属製ワークの中の一方の最外に位置する第1最外ワークに接触する第1電極と、他方の最外に位置する第2最外ワークに接触する第2電極と、前記複数個の金属製ワークを挟んだ前記第1電極と前記第2電極の間に溶接電流を流すための交流電源とを備える抵抗溶接装置によって抵抗溶接を行う抵抗溶接方法であって、
第1検出端子及び第2検出端子を有する抵抗検出手段の、前記第1検出端子を前記第1電極に接続し、且つ前記第2検出端子を前記第2最外ワークに接続する接続工程と、
前記第1検出端子と前記第2検出端子との間の抵抗を検出する抵抗検出工程と、
前記第1電極と前記第2電極の間に溶接電流を流して抵抗溶接を行う溶接工程と、
を有する抵抗溶接方法が提供される。
本発明によれば、抵抗溶接装置における抵抗検出手段の第1検出端子を、積層体中の一方の最外ワークに接触する第1電極に接続する一方、第2検出端子を、前記積層体中の他方であって第2電極が接触する最外ワークに接続するようにしている。そして、このように接続された第1検出端子と第2検出端子との間の抵抗を検出するとともに、溶接電流を、その検出値に応じた値に設定する。これにより、積層された金属製ワークの抵抗を精確に評価することが可能となり、且つ抵抗溶接時に必要な溶接電流の値を精確に設定することが可能となる。従って、抵抗溶接の間にスパッタが飛散することが回避される。また、接合部が十分な接合力を示す接合品が得られる。
抵抗溶接装置を構成する溶接ガンと金属製ワークとの間に、第1実施形態に係る接続構造を形成した状態を模式的に示す要部概略構成図である。 第1実施形態に係る接続構造が形成された金属製ワークと溶接ガンの概略平面図である。 図3A及び図3Bは、抵抗溶接装置と金属製ワークとの間に従来技術に係る接続構造を形成した状態を模式的に示す要部概略構成図である。 第1実施形態の変形例に係る接続構造を形成した状態を模式的に示す要部概略構成図である。 抵抗溶接装置と金属製ワークとの間に第2実施形態に係る接続構造を形成した状態を模式的に示す全体概略構成図である。 第2実施形態の変形例に係る接続構造を形成した状態を模式的に示す全体概略構成図である。
以下、本発明に係る抵抗溶接方法につき、それを行う際に設けられる抵抗検出手段の接続構造との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
第1実施形態に係る接続構造につき、図1を参照し、抵抗溶接装置を構成する可搬式X型溶接ガン(以下、単に「溶接ガン」とも表記する)10との関係で説明する。溶接ガン10は第1電極12と第2電極14を備え、これら第1電極12、第2電極14は、それぞれ、第1アーム部材16(第1支持部材)、第2アーム部材18(第2支持部材)の先端に設けられる。
具体的には、第1アーム部材16、第2アーム部材18は長尺な柱状形状をなし、互いに対向するように延在する。第1電極12は、第1アーム部材16の先端の、第2アーム部材18を臨む端面に設けられる。一方、第2電極14は、第2アーム部材18の先端の、第1アーム部材16を臨む端面に設けられる。
第2アーム部材18の、第1アーム部材16を臨む端面には、その基端(第2電極14が設けられた先端と反対側の端部)に回動用シリンダ20が設けられる。該回動用シリンダ20を構成する回動用ロッド22の先端は、第1アーム部材16の、第2アーム部材18を臨む端面に連結される。さらに、第1アーム部材16において、回動用ロッド22との連結部と第1電極12との間には、回動用ロッド22側に偏倚するようにして第1リンク部材24が設けられる。第1リンク部材24は、第2アーム部材18に向かって延在する。
その一方で、第2アーム部材18において、回動用シリンダ20と第2電極14との間には、第1リンク部材24に向かって延在する第2リンク部材26が設けられる。第1リンク部材24と第2リンク部材26には挿通孔(図示せず)がそれぞれ形成されており、互いに重なり合った挿通孔に連結ピン28が挿通される。
この構成において、回動用ロッド22が前進(図1において上昇)すると、第1アーム部材16の基端が第2アーム部材18の基端から離間するとともに、第1アーム部材16の先端及び第1電極12が第2アーム部材18の先端及び第2電極14に接近するように回動する。すなわち、溶接ガン10が閉状態となる。これに対し、回動用ロッド22が後退(図1において下降)すると、第1アーム部材16の基端が第2アーム部材18の基端に接近するとともに、第1アーム部材16の先端及び第1電極12が第2アーム部材18の先端及び第2電極14から離間するように回動し、溶接ガン10が開状態となる。いずれの場合においても、回動中心は連結ピン28である。
溶接ガン10は、さらに、抵抗検出手段としての溶接タイマ30と、溶接電流の値を設定する制御回路32と交流電源34を含んで構成される溶接電源36とを備える。溶接タイマ30と溶接電源36は信号配線38を介して電気的に接続され、溶接電源36と第1電極12、第2電極14は制御配線40a、40bを介して電気的に接続される。また、溶接タイマ30は、信号配線42a、42bの各先端に設けられた第1検出端子44、第2検出端子46を有する。
抵抗溶接によって接合される金属製ワークにつき概略説明する。図1には、3個の金属製ワーク(例えば、鋼製部材)の平坦部位を積層して形成された積層体50が示されている。すなわち、積層体50は、一方の最外に位置する第1最外ワーク52と、他方の最外に位置する第2最外ワーク54と、これら第1最外ワーク52と第2最外ワーク54の間に介装される中間ワーク56とを含む。第1最外ワーク52、中間ワーク56及び第2最外ワーク54はいずれも、金属からなる金属製ワークであり、ある程度の磁性を示す。
このような積層体50が、第1電極12と第2電極14に挟まれる。第1最外ワーク52には第1電極12が接触するとともに、第2最外ワーク54には第2電極14が接触する。
第1実施形態に係る接続構造は、主には溶接タイマ30、第1電極12、第2最外ワーク54の間で形成される。すなわち、溶接タイマ30は、上記したように第1検出端子44、第2検出端子46を有する。この中の第1検出端子44は第1電極12に電気的に接続されるとともに、第2検出端子46は、第2最外ワーク54に電気的且つ物理的に接続される。
図2は、接続構造が形成された積層体50と溶接ガン10の概略平面図である。図2に示すように、第2検出端子46は、第1アーム部材16と、これに対向する第2アーム部材18に重ならないように、第2最外ワーク54の、第1アーム部材16及び第2アーム部材18からオフセットされた位置に接続される。換言すれば、第2検出端子46は、第2最外ワーク54の、第1アーム部材16と第2アーム部材18の間に介在する部位以外の部位に接続される。
第1実施形態に係る接続構造は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、抵抗溶接方法との関係で説明する。
溶接ガン10を用いて抵抗溶接を行うに際しては、先ず、上記の接続構造を形成する接続工程を実施する。具体的には、溶接ガン10を開状態とし、第1電極12と第2電極14の間に積層体50を挿入する。この挿入の前(又は後)に、積層体50中の第2最外ワーク54に対し、第2検出端子46を接続する。この場合の接続位置は、第1アーム部材16及び第2アーム部材18からオフセットされた位置である。また、第1電極12と第2電極14の間への積層体50の挿入により、第2電極14が第2最外ワーク54に接触する(接続される)。なお、第1検出端子44は、第1電極12に対して予め電気的に接続されている。
上記の接続工程を行った後、溶接ガン10を閉状態として抵抗検出工程を実施する。このために回動用シリンダ20を付勢し、回動用ロッド22を前進させる。この前進に伴い、第1アーム部材16が連結ピン28を回動中心として回動する。具体的には、第1アーム部材16の基端が第2アーム部材18の基端から離間する一方で、第1アーム部材16の先端が第2アーム部材18の先端に接近する。その結果、第1電極12が第1最外ワーク52に接触して該第1最外ワーク52を押圧する。すなわち、積層体50に押圧力が付与される。
この状態で、第1検出端子44と第2検出端子46との間の抵抗(以下、「端子間抵抗」とも表記する)を検出するための測定用電流が流される。端子間抵抗は、溶接タイマ30によって検出される。
ここで、第1検出端子44を第1電極12に接続し、且つ第2検出端子46を第2電極14に接続する従来技術を図3A及び図3Bにそれぞれ示す。いずれの場合においても、溶接タイマ30内の電圧計は、積層体50に対して並列接続される。
本発明者らは、鋭意検討により、従来技術に係る接続構造において、溶接タイマ30によって検出される第1電極12と第2電極14との間の抵抗(電極間抵抗)が、図3Aに示すように積層体50の外縁部近傍を抵抗溶接する際と、図3Bに示すように積層体50の中央部近傍を抵抗溶接する際とで相違するとの知見を得た。すなわち、積層体50の外縁部では低抵抗であり、中央部に近接するにつれ(内部側となるにつれ)高抵抗となる。換言すれば、第1アーム部材16と第2アーム部材18の間に介在する部位の面積が大きくなるほど電極間抵抗が高くなる。この理由は、積層体50の、第1アーム部材16と第2アーム部材18の間に介在する部位の磁性が電極間抵抗の値に影響を及ぼすためであると推察される。
そして、高抵抗となる内部側に対して抵抗溶接を行う際に、外縁部に対して抵抗溶接を行う際と同値の溶接電流を流すと、溶接電流が流れ難くなるために内部側で発生するジュール熱が外縁部側に比して小さくなる。このように溶接電流が低下することが、十分な接合力が得られない原因であると考えられる。
これに対し、第1実施形態に係る接続構造では、第2最外ワーク54が、積層体50と溶接タイマ30で形成される電気回路の一部となる。すなわち、この電気回路では、測定用電流は、例えば、第1電極12から溶接タイマ30を経て、第2最外ワーク54に流れる。従って、第2最外ワーク54から溶接タイマ30内の電圧計に測定用電流の分流が取り出される。
このため、積層体50の磁性が電気回路に影響を及ぼすことが回避される。これにより電気回路内の状態変化に起因するインダクタンスの変化が抑制されるので、抵抗(インピーダンス)が変化することを抑制することができる。しかも、第2検出端子46が、第2最外ワーク54の、第1アーム部材16、第2アーム部材18からオフセットされた位置に接続されるので、端子間抵抗の値に磁性の影響が及び難い。以上のことが相俟って、第1実施形態によれば、端子間抵抗を精確に検出することができる。従って、積層体50の精確な抵抗を評価することができる。
溶接タイマ30は、検出された端子間抵抗を、信号配線38を介する情報信号として制御回路32に送る。この情報信号を受けた制御回路32は、積層体50に発生するジュール熱の値(熱量)が所定の範囲内となるように溶接電流の値を設定し、制御配線40a、40bを介して、第1電極12及び第2電極14に交流として供給する。これに伴い、溶接工程が進行する。
このように、溶接工程では、上記のようにして検出された端子間抵抗に対応した適切な値の溶接電流が供給される。従って、溶接箇所(ワーク同士の接触界面)において十分な大きさのナゲットが成長する。このため、接合部が十分な接合力を示す接合品が得られる。また、抵抗溶接の最中にスパッタが飛散することが回避される。
所定時間の通電(溶接工程)が終了した後、回動用シリンダ20を付勢し、回動用ロッド22を後退させる。この後退に伴い、第1アーム部材16の先端及び第1電極12が第2アーム部材18の先端及び第2電極14から離間する一方で、第1アーム部材16の基端が第2アーム部材18の基端に接近するように、第1アーム部材16が連結ピン28を回動中心として回動する。すなわち、溶接ガン10が開状態となる。
積層体50の別部位に対して抵抗溶接を行うには、当該別部位が第1電極12と第2電極14の間に介在するように、溶接ガン10を積層体50に対して相対的に移動させ、溶接ガン10を閉状態とする。この当該別部位に対しても、上記と同値の溶接電流が流れる。端子間抵抗が磁性の影響を受けることなく精確に検出されることで積層体50の抵抗が精確に評価されているので、この別部位を、スパッタの飛散を回避しながら、接合力に優れた接合部とすることができる。
図1に示した例では、該図1の上方に位置する電極を第1電極12、下方に位置する電極を第2電極14としているが、これとは逆に、図4に示すように、上方に位置する電極を第2電極14、下方に位置する電極を第1電極12としてもよい。なお、図4では、溶接電源36や制御配線40a、40b等の図示を省略している。前述の図3A、図3B、後述の図5及び図6においても同様である。
この場合、最下方に位置する金属製ワークが第1最外ワーク52、最上方に位置する金属製ワークが第2最外ワーク54となる。そして、第1電極12に第1検出端子44、第2最外ワーク54に第2検出端子62を接続すればよい。ここで、この例では、クランプ形状の第2検出端子62を採用している。また、この例においても、溶接電流は、第1電極12及び第2電極14に交流として供給される。
次に、図5を参照して第2実施形態に係る接続構造につき説明する。なお、図1〜図4に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この場合、抵抗溶接装置70は、溶接ガン10と、積層体72を保持する保持手段としての台座74を含んで構成される。台座74は、基台部76と、該基台部76の上面から突出した第1支柱部78、少なくとも1個の第2支柱部80とを有する絶縁体からなる。さらに、第1支柱部78の上面には比較的小径の位置決め用ピン部82が立設される。以上の構成において、第1支柱部78の上面には、位置決め用ピン部82を避けるようにして円環形状の第2検出端子84が配設される。該第2検出端子84が信号配線42bを介して溶接タイマ30に接続されていることは勿論である。なお、溶接タイマ30の第1検出端子44は、第1電極12に対し、信号配線42aを介して予め電気的に接続されている。
一方、積層体72には、第1最外ワーク52の上面から中間ワーク56を経て第2最外ワーク54の下面に至るまで、位置決め用孔86が貫通形成される。位置決め用孔86には、前記位置決め用ピン部82が通される。なお、第1支柱部78の上面の縁部から縁部までの距離は、位置決め用孔86の直径に比して長寸に設定されている。
抵抗溶接装置70にて抵抗溶接を行う際には、積層体72の位置決め用孔86に位置決め用ピン部82を通す。第1支柱部78の上面の縁部から縁部までの距離が位置決め用孔86の直径に比して長寸に設定されているので、第2最外ワーク54が第1支柱部78の上面に載置される。換言すれば、第2最外ワーク54の一部位が、第2検出端子84を介して第1支柱部78の上面に接触する。また、第2最外ワーク54の別部位が第2支柱部80の上面に載置される。以上の載置により、積層体72が台座74に保持される。さらに、位置決め用孔86に位置決め用ピン部82が通されているので、積層体72が位置ズレを起こすことが回避される。
第2最外ワーク54の一部位が第1支柱部78の上面に載置されると同時に、該部位が第2検出端子84に接触する。これにより、第2最外ワーク54に第2検出端子84が電気的且つ物理的に接続される。この場合においても、第1実施形態と同様の電気回路が形成される。
以降は第1実施形態と同様にして、端子間抵抗の値に基づいて溶接電流の値が設定され、その値の溶接電流(交流)が第1電極12及び第2電極14に供給される。これにより、抵抗溶接が実施される。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の電気回路が形成されるので、抵抗溶接の最中にスパッタが飛散することを回避しながら、溶接箇所である接合部が十分な接合力を示す接合品を得ることができる。
第2検出端子84を、第1支柱部78の上面に配設することに代替し、図6に示すように、1個の第2支柱部80の上面に配設するようにしてもよい。この場合においても、第1支柱部78の上面に第2検出端子84を配設したときと同様に、端子間抵抗の値に基づいて溶接電流の値が設定される。
以上の第2実施形態の場合、積層体72を台座74に保持することに伴って接続構造が形成される。すなわち、第2検出端子84を第2最外ワーク54に接続する作業が不要である。このため、抵抗検出工程を効率よく実施することができる。また、第2検出端子84を、第2最外ワーク54の、第1アーム部材16と第2アーム部材18の間に介在する部位以外の部位に接続することが容易となるという利点もある。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、積層する金属製ワークの個数は複数個であればよい。すなわち、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。いずれの場合においても、一方の最外に位置する金属製ワークに第1電極12を接触させるとともに、他方の最外に位置する金属製ワークに第2電極14を接触させればよい。そして、第1検出端子44を第1電極12に接続し、且つ第2検出端子46を、第2電極14が接触する最外ワークに接続する。
また、溶接ガンは、図1、図5及び図6に示したX型のものに限定されるものではなく、例えば、C型溶接ガン等、他の形状の溶接ガンであってもよい。
10…可搬式X型溶接ガン 12…第1電極
14…第2電極 16…第1アーム部材
18…第2アーム部材 20…回動用シリンダ
30…溶接タイマ 32…制御回路
34…交流電源 36…溶接電源
44…第1検出端子 46、62、84…第2検出端子
50、72…積層体 52…第1最外ワーク
54…第2最外ワーク 56…中間ワーク
70…抵抗溶接装置 74…台座
78…第1支柱部 80…第2支柱部
82…位置決め用ピン部 86…位置決め用孔

Claims (7)

  1. 積層された複数個の金属製ワークの中の一方の最外に位置する第1最外ワークに接触する第1電極と、他方の最外に位置する第2最外ワークに接触する第2電極と、前記複数個の金属製ワークを挟んだ前記第1電極と前記第2電極の間に溶接電流を流すための交流電源とを備える抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造であって、
    前記抵抗検出手段は、第1検出端子及び第2検出端子を有し、
    前記第1検出端子が前記第1電極に接続され、
    且つ前記第2検出端子が前記第2最外ワークに接続される、抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造。
  2. 請求項1記載の接続構造において、前記抵抗溶接装置は、前記第1電極が設けられた第1支持部材と、前記第1支持部材に対向するとともに前記第2電極が設けられた第2支持部材とを備え、
    前記第2検出端子が、前記第2最外ワークの、前記第1支持部材と前記第2支持部材の間に介在する部位以外の部位に接続される、抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造。
  3. 請求項1記載の接続構造において、前記複数個の金属製ワークが保持手段に保持されるとともに、前記第2検出端子が、前記保持手段の、前記第2最外ワークが接触する部位に配設される、抵抗溶接装置における抵抗検出手段の接続構造。
  4. 積層された複数個の金属製ワークの中の一方の最外に位置する第1最外ワークに接触する第1電極と、他方の最外に位置する第2最外ワークに接触する第2電極と、前記複数個の金属製ワークを挟んだ前記第1電極と前記第2電極の間に溶接電流を流すための交流電源とを備える抵抗溶接装置によって抵抗溶接を行う抵抗溶接方法であって、
    第1検出端子及び第2検出端子を有する抵抗検出手段の、前記第1検出端子を前記第1電極に接続し、且つ前記第2検出端子を前記第2最外ワークに接続する接続工程と、
    前記第1検出端子と前記第2検出端子との間の抵抗を検出する抵抗検出工程と、
    前記第1電極と前記第2電極の間に溶接電流を流して抵抗溶接を行う溶接工程と、
    を有する抵抗溶接方法。
  5. 請求項4記載の抵抗溶接方法において、前記溶接工程で、前記抵抗検出工程にて検出された抵抗の値に基づいて設定された値の溶接電流を流して抵抗溶接を行う抵抗溶接方法。
  6. 請求項4又は5記載の抵抗溶接方法において、前記抵抗溶接装置が、前記第1電極が設けられた第1支持部材と、前記第1支持部材に対向するとともに前記第2電極が設けられた第2支持部材とを備えるものであるとき、前記第2検出端子を、前記第2最外ワークの、前記第1支持部材と前記第2支持部材の間に介在する部位以外の部位に接続する抵抗溶接方法。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の抵抗溶接方法において、前記複数個の金属製ワークが保持手段に保持されるとき、前記第2検出端子を、前記保持手段の、前記第2最外ワークが接触する部位に配設する抵抗溶接方法。
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