JP4447267B2 - 車両用操作パネルモジュール - Google Patents
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Description
まず、筐体201があり、この筐体201の前面壁203であって中央部には表示部205が横方向に延長された状態で設けられている。上記表示部205には、噴出口表示部207と、内外気切換表示部209と、温度表示部211と、ファン風量表示部213が上下二段にわたって配置されている。
尚、図7に示すように、表示部205の背面側には夜間照明用の光源261が設置されている。
図8はオーディオ等の他の車載用機器と既に説明した操作部をモジュール化する場合の例を示すものであり、エスカッションと称されるフロントパネル263に、既に説明したレバー式自動車用空気調和装置の操作部のユニットが組み付けられている。上記フロントパネル263の背面側には、突起265、267、269が突出・配置されている。上記突起265は、噴出口のルーバを取り付けるためのものであり、上記突起267は、オーディオ機器のシャーシや基板を取り付ける為のものであり、上記突起269はモジュールを車両のインストゥルメントパネル270(図9に示す)に取り付けるためのものである。
尚、図9は上記モジュールを車両に組み込んだ様子を示す図であり、図中符号271はシャーシであり、符号273は運転者、符号275は操作ハンドルを示している。
まず、モジュール化に際して、自動車用空気調和装置の操作部の筐体201とフロントパネル263を予め一体成形させることができないという問題があった。これは成形時における型抜きの問題に起因するものである。すなわち、従来の場合には、噴出口選択用レバー233、内外気切換用レバー235、温度調節用レバー237が、筐体201の上下両面に夫々配置されていて、それに伴い、筐体201の上下両面において各種突起物が存在する構成になっている。その為、筐体201の成形時にはその上下両面において型抜きが必要となる。一方、フロントパネル263の場合には、その前面側及び後面側において各種突起物があり、その為、前後方向から型抜きを行う必要がある。その結果、筐体201の上面側の型抜きがフロントパネル263の後面側における型抜きと干渉してしまうことになり、それが原因して、自動車用空気調和装置の操作部の筐体201とフロントパネル263とを一体成形することができなかったものである。
又、別の問題として車両内における居住空間、特に、運転者273の足元の空間が狭くて車両内居住性が悪いという問題があった。すなわち、図9に示すように、モジュールとしての寸法が上下方向と前後方向に比較的大きいために運転者273側に寄っていて、結局、運転者273の前部のスペースが狭められてしまうためである。
又、請求項2による車両用操作パネルモジュールは、請求項1記載の車両用操作パネルモジュールにおいて、上記筐体とフロントパネルはL字状に一体化されていて、上記複数の突起物は筐体の下面側に配置されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による車両用操作パネルモジュールは、請求項1又は請求項2記載の車両用操作パネルモジュールにおいて、オーディオ機器が一体化されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による車両用操作パネルモジュールは、請求項3記載の車両用操作パネルモジュールにおいて、上記オーディオ機器用の基板が上記フロントパネルに対して平行な状態で取り付けられていることを特徴とするものである。
そして、筐体とフロントパネルを一体成形によって、部品点数の削減、組付工数の削減を図ることができ、結局、コストの低減を図ることが可能になった。
又、各種空調用操作レバーが横一列に並んでいるので、モジュールの上下高さ寸法が小さくなり、その結果、運転者の膝元の空間が広がるものであり、いわゆる居住空間を拡大して車両内居住性を向上させることができるようになった。
又、筐体とフロントパネルをどのような形状で一体成形するかは任意であるが、例えば、L字状として、複数の突起物を筐体の下面側に配置することが考えられる。その場合には、筐体の型抜きは下面側のみとなり、フロントパネル側の型抜きと干渉することはなく、両者の一体成形が可能になる。
又、オーディオ機器用の基板が上記フロントパネルに対して平行な状態で取り付けられた場合には、それによって、モジュールの奥行寸法を小さくすることができ、それによっても、運転者の膝元の空間が広がるものであり、車両内居住性の向上を図ることができる。
まず、モジュール1があり、該モジュール1は、図2及び図3に示すように、略L字状に形成されていて、前面壁体3と、底面壁体5とから構成されている。上記前面壁体3がエスカッションと称されるフロントパネルであり、又、底面壁体5が操作部の筐体に該当するものである。本実施の形態の場合には、これら前面壁体3と底面壁体5とを「L」字状になるように予め一体成形しているものである。
尚、噴出口選択用ノブ23や内外気切換用ノブ27の基部にも同様のボール受け部が設けられている。
まず、自動車用空気調和装置の操作部の筐体(底部壁体3)とエスカッションと称されるフロントパネル(前面壁体3)を一体成形することが可能になった。これは、従来そのような一体成形を拒んでいた型抜きの問題を解消したからである。すなわち、モジュール1を略L字状に形成し、且つ、噴出口選択用ノブ23、温度調節用ノブ25、内外気切換用ノブ27を下部に横一列に配置し、それによって、各種突起物、具体的には、レバー取付部31、39、47、ワイヤ固定部35、43、51等を底面壁体5の裏側に集中して配置し、図3に示すように、底面壁体5の上面には何等突起物を設けない構成にしたからである。つまり、底面壁体5に関しては下方のみから型抜きを行えば良く、よって、前面壁体3側の型抜き(前後方向からの型抜き)と干渉するようなことがないからである。
尚、図3に示すように、ワイヤ固定部35やレバー取付部39等においてはいわゆる肉盗み部79が必要となるが、それらの一部を底部壁体5の端に設けることにより型抜きが可能になる。又、そのような処理ができない個所については、肉盗みした別の成形部品を用意して底部壁体5の所定個所に嵌め込むようにしている。具体的には、図2に示すように、ワイヤ固定部35、ワイヤ固定部43、ワイヤ固定部51等である。
そして、自動車用空気調和装置の操作部の筐体としての底面壁体5とエスカッションとしての前面壁体3を一体成形するようにしたので、部品点数の削減、組付工数の削減を図ることができ、結局、コストの低減を図ることが可能になった。
又、噴出口選択用ノブ23、温度調節用ノブ25、内外気切換用ノブ27を横一列に配列したことによって、ラジオ基板71を空気調和装置操作部まで延長することができ、そして、ラジオ基板71に光源用LED77をマウントすることができるようになり、それによって、配線をなくしコストの低減を図ることが可能になった。
又、表面の表示部7にもラジオの操作部9を一体化して部品数を低減することができる。
又、噴出口選択用ノブ23、温度調節用ノブ25、内外気切換用ノブ27が一列に並んでいるので、モジュールパネルの上下高さ寸法が小さくなり、その結果、図4に示すように、運転者83の膝元の空間が広がるものである。
又、ラジオ用基板71を前面壁3と平行に配置しているので、その個所の厚みを薄くすることができ、それによっても、車両にレイアウトする際に運転者83の足元の空間を広く確保することが可能になった。これは特に軽自動車のトラックのように室内スペースが狭い車種では効果が大きいものである。
又、ラジオの操作部10の各スイッチ10a〜10iがシート(銘板)によって作られているので、ゴミ・埃・水が機器の内部に入り難く、拭き取り掃除もしやすい。特にトラックなどの農業や林業、水産業で使われて汚れやすい使用現場では効果がある。
例えば、各種空調用操作レバーの種類、数等はこれを特に限定するものではない。
又、前記一実施の形態では、オーディオ機器としてラジオ受信機を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
3 前面壁体
5 底面壁体
7 表示部
23 噴出口選択用ノブ
25 温度調整用ノブ
27 内外気切替用ノブ
29 噴出口選択用レバー
31 レバー取付部材
33 噴出口選択用ワイヤ
35 ワイヤ固定部
37 内外気切換用レバー
39 レバー取付部材
41 内外気切換用ワイヤ
43 ワイヤ固定部
45 温度調節用レバー
47 レバー取付部材
49 温度調節用ワイヤ
51 ワイヤ固定部
Claims (4)
- 空調用操作部の筐体と、
上記筐体の前面側において筺体に対して横方向に移動可能な状態で取り付けられると共に横一列に配置された複数の空調用操作レバーと、
上記筐体に設けられ上記複数の空調用操作レバーとの関係で機能すると共に上記筐体の外面側にのみ設けられた複数の突起物と、
上記筐体の前面側において上記筺体と一体成形されその後面側であって上記筺体の内面側にのみ複数の突起物を備え、それによって、上記筺体の前面側において上記筺体と一体成形が可能になったフロントパネルと、
を具備したことを特徴とする車両用操作パネルモジュール。 - 請求項1記載の車両用操作パネルモジュールにおいて、
上記筐体とフロントパネルはL字状に一体化されていて、上記複数の突起物は筐体の下面側に配置されていることを特徴とする車両用操作パネルモジュール。 - 請求項1又は請求項2記載の車両用操作パネルモジュールにおいて、
オーディオ機器が一体化されていることを特徴とする車両用操作パネルモジュール。 - 請求項3記載の車両用操作パネルモジュールにおいて、
上記オーディオ機器用の基板が上記フロントパネルに対して平行な状態で取り付けられていることを特徴とする車両用操作パネルモジュール。
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