JP4446625B2 - 地震検出情報出力システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地震振動を検出し、検出された振動データを出力紙に出力する地震検出情報出力システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の地震検出情報出力システムとして、地震振動を検出する振動検出部と、振動検出部により検出された振動データに基づいて地震情報データデータを生成するCPUを有するシステム本体と、地震情報データに含まれる警報データに基づいて警報を発する警報部とを備えたものが知られている。
【0003】
この地震検出情報出力システムは、一般に表示用地震計と呼ばれ、振動検出部の検出器にて南北(前後)、東西(左右)、上下方向の加速度を検出し、地震振動を加速度データとして処理している。システム本体は、LEDからなる警報ランプを有し、所定の警報条件となった場合にこの警報ランプが点灯するようになっている。また、所定の警報条件となると、警報部から警報音が発せられ、システム周囲の人間は、発生した地震が警報条件に該当するものであることを認識できるようになっている。
【0004】
また、システム本体はプリンタを有し、プリンタにて振動データが波形データとして出力紙に出力され、これにより、地震観測者、システム管理者等は、地震による振動データを把握できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記地震検出情報出力システムでは、振動データのみが出力紙に出力されるため、システム管理者等が振動データと警報データの関係を把握することができないという問題点があった。この出力波形を把握できないと、システム管理者等は、例えば警報条件の設定等のような、システムの設定を適切に行うことができない。
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、システム管理者等が振動データと地震情報データの関係を容易に把握することのできる地震検出情報出力システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、地震検出情報出力システム1であって、
地震振動を検出する振動検出器(例えば、第1の検出器101、第2の検出器102、第3の検出器103等)と、
前記振動検出器により検出された波形データである振動データD1に基づいて地震情報データD2を生成する地震情報生成手段(例えば、CPU207等)と、
前記振動データと前記地震情報データとを、一の出力紙219aに出力する出力手段(例えば、CPU207及びプリンタ219等)とを備え、
前記地震情報データは、前記地震情報生成手段が前記振動データと予め設定された警報条件(例えば、第1の警報条件C1、第2の警報条件C2、第3の警報条件C3等)とに基づいて生成した矩形状のデータである警報データ(例えば、第1の警報データD2a、第2の警報データD2b、第3の警報データD2c)を有し、
前記出力手段により、前記振動データと前記警報データとが、共通の時間軸を用いて一の前記出力紙に出力されるよう構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、一の出力紙に振動データと地震情報データとが出力されるので、地震観測者、システム管理者等は振動データと地震情報データとの関係を容易に把握することができる。即ち、振動データのみが出力され、地震情報データが出力されない従来のもののように、地震情報データに対応した振動データ等のような地震観測者等が欲するデータが出力されないということはない。
【0009】
従って、振動データと地震情報データとの関係を用いて、地震観測者、システム管理者等が地震の解析、システムの設定等を行うに際して極めて便利である。また、地震は稀に発生するものであり、地震に関するデータを頻繁に取得することはできないが、一度の地震で得られたデータを有効に活用することができ、実用に際して極めて有利である。
【0011】
また、一の出力紙に振動データと警報データとが共通の時間軸を用いて出力されるので、地震観測者、システム管理者等は振動データと警報データとの関係を容易に把握することができる。特に、振動データが時間軸と振動値とによる波形データであり、警報条件が振動値等に基づいて設定される場合に、地震観測者、システム管理者等は地震振動において警報データが変化したタイミング等を正確に把握することができる。
【0012】
従って、振動データと警報データとの関係を用いて警報条件の設定を行うに際し、システム管理者等は一度に得られた振動データから適切な警報条件の検討を行うことができる。適切な警報条件が設定されると、例えば、警報データに基づいて警報表示を行う表示手段を備えたものである場合に、的確な警報表示を行うことができる。
【0013】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の地震検出情報出力システムにおいて、
前記地震情報生成手段は、前記振動データと複数の前記警報条件とに基づいて複数の警報データを生成するものであって、
前記出力手段により、前記振動データと前記各警報データとが一の前記出力紙に出力されるようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、一の出力紙に振動データと複数の警報データとが出力されるので、地震観測者、システム管理者等は振動データと各警報データとの関係を容易に把握することができる。特に、振動データが時間軸と振動値とによる波形データであり、各警報条件が振動値等に基づいて別個に設定される場合に、地震観測者、システム管理者等は地震振動において各警報データが変化したタイミング等を、別個に正確に把握することができる。
【0015】
従って、振動データと各警報データとの関係を用いて各警報条件の設定を行うに際し、システム管理者等は一度に得られた振動データから適切な各警報条件の検討を行うことができる。例えば、各警報データに基づいて各警報データごとに警報表示を行う表示手段を備えたものである場合に、各警報表示を振動値のレベルで多段階で警報表示する、地震の震動特性に応じて警報表示する等の設定が容易である。
【0016】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の地震検出情報出力システムにおいて、
前記地震情報データは、前記地震情報生成手段が前記振動データに基づいて生成した震度データD2d,D2eを有し、
前記出力手段により、前記振動データと前記震度データとが一の前記出力紙に出力されるようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2の作用に加え、一の出力紙に振動データと震度データとが出力されるので、地震観測者、システム管理者等は振動データと震度データとの関係を容易に把握することができる。また、例えば、振動データが、前後振動データ、左右振動データ及び上下振動データを有する場合は、前後振動データ、左右振動データ及び上下振動データから地震振動の特性を把握するとともに、前後振動データ、左右振動データ及び上下振動データの何れのデータと震度データとが密接に関わっているか等を把握することもできる。
【0018】
従って、振動データと震度データとの関係を用いて、地震観測者、システム管理者等が地震の解析、システムの設定等を行うに際してさらに便利である。
【0019】
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3の何れか1項記載の地震検出情報出力システムにおいて、
前記振動データは、前後振動データD1a、左右振動データD1b及び上下振動データD1cを有するものであって、
前記前後振動データと、前記左右振動データと、前記上下振動データのうち、少なくとも2つに基づいて合成振動データD1dを生成する振動データ合成手段(例えば、CPU207等)を備え、
前記出力手段により、前記合成振動データと前記地震情報データとが一の前記出力紙に出力されるようにしたことを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、地震観測者、システム管理者等は合成振動データにより地震の特性を把握するとともに、合成振動データと地震情報データとの関係を容易に把握することができる。また、合成振動データの周波数等から振動データが地震によるものか否か等を判定して、地震情報データが地震により得られたものか否か等を判断することもできる。
【0021】
従って、合成振動データと地震情報データとの関係を用いて、地震情報データを的確に記憶部等に記憶させるようシステムを設定することができるなど、システム管理者等がシステムの設定を行うに際して極めて便利である。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の一実施形態を示すもので、図1は地震検出情報出力システムの概略構成ブロック図、図2は出力手段により出力された出力紙を示す図である。
【0023】
本実施形態における地震検出情報出力システム1は表示用震度計であり、図1に示すように、この地震検出情報出力システム1は、地震振動を検出する検出部100と、検出された振動データD1に基づいて地震情報データD2を生成して振動データD1及び地震情報データD2を出力するシステム本体200と、地震情報データD2に含まれる第1の警報データD2a、第2の警報データD2b、第3の警報データD2cに基づいて警報を発する警報部300とを有している。
【0024】
検出部100は、南北(前後)方向の加速度を検出する第1の検出器101と、東西(左右)方向の加速度を検出する第2の検出器102と、上下方向の加速度を検出する第3の検出器103とを備えている。即ち、本実施形態においては、各検出器101〜103により、前後、左右及び上下方向の加速度を検出し、これらを前後振動データD1a、左右振動データD1b、上下振動データD1cとしている。
【0025】
システム本体200は、第1の検出器101に接続された第1の増幅器201と、第2の検出器102に接続された第2の増幅器202と、第3の検出器103に接続された第3の増幅器203とを有している。また、システム本体200は、第1の増幅器201に接続された第1のA/D変換器204と、第2の増幅器202に接続された第2のA/D変換器205と、第3の増幅器203に接続された第3のA/D変換器206とを有し、各A/D変換器204〜206はそれぞれCPU(Central Processing Unit)207に接続している。
【0026】
即ち、地震等の振動により各検出器101〜103で検出された加速度(各振動データD1a,D1b,D1c)は、まず、アナログの加速度信号として各増幅器201〜203へ送信され、各増幅器201〜203にて各A/D変換器204〜206にて認識可能な範囲に増幅される。そして、各増幅器201〜203から送信されたアナログの加速度信号を、各A/D変換器204〜206にてデジタル変換し、デジタルの加速度信号がCPU207へ送信される。
【0027】
システム本体200は、GPS(Global Positioning System)アンテナ208及びGPS受信機209を有し、GPS受信機209はCPU207に接続している。GPS受信機209は、GPSアンテナ208にて衛星から受信した電波をもとに高精度な時刻を測定し、時刻情報データD3をCPU207に送信する。
【0028】
また、システム本体200は、CPU207にそれぞれ接続されたROM210(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)211を有している。即ち、CPU207は、ROM210に格納されたプログラムやデータをRAM211に格納するとともに、RAM211を作業領域として各種の処理を実行する。
【0029】
また、システム本体200は、検出された加速度の最大値等を表示する表示部212を有している。表示部212はCPU207に接続され、所定方向の加速度、合成加速度等の最大値等を表示し、地震観測者、システム管理者等が加速度等を視認できるようになっている。
【0030】
また、システム本体200は、第1の警報条件入力部213、第2の警報条件入力部214、第3の警報条件入力部215を有している。各警報条件入力部213〜215はCPU207に接続し、それぞれ第1の警報条件C1、第2の警報条件C2、第3の警報条件C3を、地震観測者、システム管理者等が入力できるよう構成されている。ここで、各警報条件C1〜C3として、前後、左右、上下の何れかの加速度レベル、前後及び左右の加速度を合成した水平方向の加速度レベル等が基準値として設定できるようになっている。
【0031】
地震情報生成手段としてのCPU207は、各振動データD1a,D1b,D1cと、この各警報条件C1〜C3とに基づいて、各警報条件C1〜C3ごとに第1の警報データD2a、第2の警報データD2b、第3の警報データD2cを生成する。本実施形態においては、CPU207は、各振動データD1a,D1b,D1cから各警報条件C1〜C3との比較に必要な値を選択、または算出し、この値が各警報条件C1〜C3で設定された基準値を超えた場合に、各警報データD2a,D2b,D2cは警報状態を示すようになっている。また、各警報条件C1〜C3で設定された基準値を超えない場合、各警報データD2a,D2b,D2cは非警報状態を示すようになっている。
【0032】
また、システム本体200は、第1の警報ランプ216、第2の警報ランプ217、第3の警報ランプ218を有している。各警報ランプ216〜218はそれぞれCPU207に接続され、各警報データD2a,D2b,D2cが警報状態の場合に、各警報データD2a,D2b,D2cに対応した各警報ランプ216〜218が点灯するようになっている。
【0033】
また、システム本体200はプリンタ219を有し、プリンタ219はCPU207に接続されている。即ち、本実施形態においては、CPU207とプリンタ219とで出力手段をなしている。プリンタ219は、一の出力紙に振動データD1及び地震情報データD2を、時刻情報データD3とともに出力するようになっている。
【0034】
警報部300は、第1の警報出力部301と、第2の警報出力部302と、第3の警報出力部303とを有している。各警報出力部301〜303は、各警報データD2a,D2b,D2cが警報状態である場合に、各警報データD2a,D2b,D2cに対応した各警報出力部301〜303が警報音を発するようになっている。
【0035】
以上のように構成された地震検出情報出力システム1におけるCPU207の処理動作について説明する。
【0036】
CPU207は、各A/D変換器204〜206から送信された各振動データD1a,D1b,D1cと、各警報条件入力部213〜215から送信された各警報条件C1〜C3とに基づいて各警報データD2a,D2b,D2cを生成する。
【0037】
そして、第1の警報データD2aが警報状態を示したときには、第1の警報ランプ216を点灯するとともに、第1の警報出力部301から警報音を発する。第2・第3の警報データD2b、D2cが警報状態を示したときも、第1の警報データD2aが警報状態を示したときと同様である。これにより、システム本体200の周囲の人間は、設定した各警報条件C1〜C3の加速度レベルを上回る地震が発生したことを認識することができる。
【0038】
また、CPU207は、振動データD1、地震情報データD2及び時刻情報データD3をプリンタ219へ送信し、プリンタ219から一枚の出力紙219aに各データD1〜D3が出力される。
【0039】
ここで、出力紙219aにおける各データD1〜D3の出力形態等について説明する。
【0040】
図2に示すように、出力紙219aの縦方向を時間軸として、出力紙219aの横方向に各データD1〜D3が並んで出力される。本実施形態においては、左側に時刻情報データD3が、中央に地震情報データD2が、右側に振動データD1が出力される。
【0041】
振動データD1は、左方から前後振動データD1a、左右振動データD1b、上下振動データD1cの順に並べられ、それぞれ左右方向を振動値(加速度)とする波形データとして出力される。
【0042】
地震情報データD2は、左方から第1の警報データD2a、第2の警報データD2b、第3の警報データD2cの順に並べられ、それぞれ非警報状態であるときは左側、警報状態となった場合は右側を示す、矩形状のデータとして出力される。
【0043】
時刻情報データD3は、時刻が認識できるように、所定時間おきに右側に振れた矩形状のデータとして出力される。
【0044】
このように、本実施形態の地震検出情報出力システム1によれば、一の出力紙219aに振動データD1と地震情報データD2とが出力されるので、地震観測者、システム管理者等は振動データD1と地震情報データD2との関係を容易に把握することができる。即ち、振動データのみが出力され、地震情報データが出力されない従来のもののように、地震情報データに対応した振動データ等のような地震観測者等が欲するデータが出力されないということはない。
【0045】
従って、振動データD1と地震情報データD2との関係を用いて、地震観測者、システム管理者等が地震の解析、システムの設定等を行うに際して極めて便利である。また、地震は稀に発生するものであり、地震に関するデータを頻繁に取得することはできないが、一度の地震で得られたデータを有効に活用することができ、実用に際して極めて有利である。
【0046】
また、本実施形態の地震検出情報出力システム1によれば、一の出力紙219aに各振動データD1a,D1b,D1cと各警報データD2a,D2b,D2cとが共通の時間軸を用いて出力されるので、地震観測者、システム管理者等は、地震振動において各警報データD2a,D2b,D2cが非警報状態から警報状態へ変化したタイミング等を正確に把握することができる。
【0047】
従って、各振動データD1a,D1b,D1cと各警報データD2a,D2b,D2cとの関係を用いて各警報条件C1〜C3の設定を行うに際し、システム管理者等は一度に得られた各振動データD1a,D1b,D1cから適切な各警報条件C1〜Cの検討を行うことができる。適切な各警報条件C1〜C3が設定されると、各警報ランプ216〜218及び各警報出力部301〜303を用いて、地震発生時に的確に警報を発することができる。
【0048】
尚、前記実施形態においては、地震情報データD2として各警報データD2a,D2b,D2cが出力紙219aに出力されるものを示したが、例えば、図3及び図4に示すように、地震情報データD2として震度データD2d,D2eを出力するようにしてもよい。ここで、震度データD2d,D2eはCPU207により、各振動データD1a,D1b,D1cに基づいて生成されるものであり、図3における震度データD2dは震度階級を、図4における震度データD2eは計測震度値を示したものである。この震度データD2d,D2eは、具体的には、各振動データD1a,D1b,D1cを、フーリエ変換、フィルタリング、逆フーリエ変換、フィルタリングの順で演算処理し、演算処理された各成分からベクトル波形を合成した後、その対数をとることにより求められる。
【0049】
この場合、地震観測者、システム管理者等は振動データD1と震度データD2d,D2eとの関係を容易に把握することができる。また、前後振動データD1a、左右振動データD1b及び上下振動データD1cの何れのデータと震度データD2d,D2eとが密接に関わっているか等を把握することもできる。
【0050】
従って、振動データと震度データとの関係を用いて、地震観測者、システム管理者等が地震の解析、システムの設定等を行うに際して極めて便利である。
【0051】
また、前記実施形態においては、振動データD1として前後振動データD1a、左右振動データD1b、上下振動データD1cが出力紙219aに出力されるものを示したが、例えば、図5に示すように、各振動データD1a,D1b,D1cの少なくとも2つを合成した合成振動データD1dを出力するようにしてもよい。この場合、CPU207は振動データ合成手段をなし、各振動データD1a,D1b,D1cの少なくとも2つに基づいて合成振動データD1dを生成する。ここで、合成振動データD1dは、前後振動データD1a及び左右振動データD1bとを合成した水平方向に関するデータであってもよいし、前後振動データD1a、左右振動データD1b及び上下振動データD1を合成したデータであってもよい。
【0052】
この場合、システム管理者等は合成振動データD1dにより地震の特性を把握するとともに、合成振動データD1dと地震情報データD2との関係を容易に把握することができる。また、合成振動データD1dの周波数等から振動データD1が地震により得られたものか否か等を判定して、地震情報データD2が地震により得られたものか否か等を判断することもできる。
【0053】
従って、合成振動データD1dと地震情報データD2との関係を用いて、地震情報データD2を的確にRAM111等に記憶させるようシステムを設定することができるなど、システム管理者等がシステムの設定を行うに際して極めて便利である。
【0054】
また、前記実施形態においては、プリンタ219がシステム本体200に内蔵されたものを示したが、プリンタがシステム本体の外部に設置され、プリンタをシステム本体に接続したものであってもよい。
【0055】
また、前記実施形態においては、3つの警報条件C1〜C3が設定され、3つの警報データD2a,D2b,D2cが出力されるものを示したが、設定される警報条件及び出力される警報データの数はいくつであってもよい。
【0056】
また、前記実施形態においては、地震情報データD2として警報データD2a,D2b,D2cのみが出力紙219aに出力されるものを示したが、地震情報データD2として警報データ及び震度データを一の出力紙に出力するようにしてもよい。
【0057】
また、前記実施形態においては、いわゆる表示用地震計に本発明を適用したものを示したが、強震計、計測震度計に本発明を適用することも可能であることは勿論であるし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、振動データと地震情報データとの関係を用いて、地震観測者、システム管理者等が地震の解析、システムの設定等を行うに際して極めて便利である。また、地震は稀に発生するものであり、地震に関するデータを頻繁に取得することはできないが、一度の地震で得られたデータを有効に活用することができ、実用に際して極めて有利である。
【0059】
また、振動データと警報データとの関係を用いて警報条件の設定を行うに際し、システム管理者等は一度に得られた振動データから適切な警報条件の検討を行うことができる。適切な警報条件が設定されると、例えば、警報データに基づいて警報表示を行う表示手段を備えたものである場合に、的確な警報表示を行うことができる。
【0060】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、振動データと各警報データとの関係を用いて各警報条件の設定を行うに際し、システム管理者等は一度に得られた振動データから適切な各警報条件の検討を行うことができる。例えば、各警報データに基づいて各警報データごとに警報表示を行う表示手段を備えたものである場合に、各警報表示を振動値のレベルで多段階で警報表示する、地震の震動特性に応じて警報表示する等の設定が容易である。
【0061】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、振動データと震度データとの関係を用いて、地震観測者、システム管理者等が地震の解析、システムの設定等を行うに際してさらに便利である。
【0062】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか1項の効果に加え、合成振動データと地震情報データとの関係を用いて、地震情報データを的確に記憶部等に記憶させるようシステムを設定することができるなど、システム管理者等がシステムの設定を行うに際して極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す地震検出情報出力システムの概略構成ブロック図である。
【図2】出力手段により出力された出力紙を示す図である。
【図3】出力手段により出力された出力紙を示す図である。
【図4】出力手段により出力された出力紙を示す図である。
【図5】出力手段により出力された出力紙を示す図である。
【符号の説明】
1 地震検出情報出力システム
100 振動検出部
101 第1の検出器
102 第2の検出器
103 第3の検出器
200 システム本体
207 CPU
219 プリンタ
219a 出力紙
C1 第1の警報条件
C2 第2の警報条件
C3 第3の警報条件
D1 振動データ
D1a 前後振動データ
D1b 左右振動データ
D1c 上下振動データ
D1d 合成振動データ
D2 地震情報データ
D2a 第1の警報データ
D2b 第2の警報データ
D2c 第3の警報データ
Claims (4)
- 地震振動を検出する振動検出器と、
前記振動検出器により検出された波形データである振動データに基づいて地震情報データを生成する地震情報生成手段と、
前記振動データと前記地震情報データとを、一の出力紙に出力する出力手段とを備え、
前記地震情報データは、前記地震情報生成手段が前記振動データと予め設定された警報条件とに基づいて生成した矩形状のデータである警報データを有し、
前記出力手段により、前記振動データと前記警報データとが、共通の時間軸を用いて一の前記出力紙に出力されるよう構成した
ことを特徴とする地震検出情報出力システム。 - 前記地震情報生成手段は、前記振動データと複数の前記警報条件とに基づいて複数の警報データを生成するものであって、
前記出力手段により、前記振動データと前記各警報データとが一の前記出力紙に出力されるようにした
ことを特徴とする請求項1記載の地震検出情報出力システム。 - 前記地震情報データは、前記地震情報生成手段が前記振動データに基づいて生成した震度データを有し、
前記出力手段により、前記振動データと前記震度データとが一の前記出力紙に出力されるようにした
ことを特徴とする請求項1又は2記載の地震検出情報出力システム。 - 前記振動データは、前後振動データ、左右振動データ及び上下振動データを有するものであって、
前記前後振動データ、前記左右振動データ及び前記上下振動データのうち、少なくとも2つに基づいて合成振動データを生成する振動データ合成手段を備え、
前記出力手段により、前記合成振動データと前記地震情報データとが一の前記出力紙に出力されるようにした
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の地震検出情報出力システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001143298A JP4446625B2 (ja) | 2001-05-14 | 2001-05-14 | 地震検出情報出力システム |
Applications Claiming Priority (1)
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