JP4446158B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式等の画像記録装置に係り、より詳しくは記録ヘッドを搭載したキャリッジの支持装置の構成に関する。
従来の画像記録装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に沿って往復移動可能に支持するために、丸軸状のガイド軸に、キャリッジが摺動可能に支持されたものが主流であった。
この丸軸のガイド軸によれば、寸法精度が良い、剛性が高いなどの理由から、記録ヘッドのノズル面から被記録媒体の表面までの、いわゆるペーパーギャップの変動を小さくでき、高品質の記録画像を得やすいが、高価であった。また、メンテナンスや交換などのために、キャリッジをガイド軸から取り外すときは、まずフレームからガイド軸を取り外し、その上で更にガイド軸からキャリッジを取り外さなければならず、組み付けるときはその逆の手順を実行しなければならないので、キャリッジの装着が非常に困難であるという問題があった。
コスト削減を目的として、特許文献2では、垂直方向に立設したメインフレームの高さ方向の中途部に断面Z形の第1のキャリッジガイド板を切り起こし形成し、その水平状の第1の位置規制板の上面には、キャリッジの一方の下面から下向きに突出させた第1のガイド部を当接させている。この第1のガイド部の下面(摺動面)と対向するようにキャリッジの下部から横向きに突出させた第3のガイド部は、第1の位置規制板の下面に臨ませる。
また、キャリッジの側部から下向きU字状に突設した部位には、第1の位置規制板の先端から垂直上向きに屈曲させた第2の位置規制板の表裏両面を挟むように、一対の第2のガイド部が設けられている。
さらに、キャリッジの他方の下面から下向き突出させた第4のガイド部の下面(摺動面)を水平状の第2のキャリッジガイド板における第3位置規制面(上面)に当接(摺接)させたものであった。
特開平5−270091号公報(図1〜図4参照) 特開2002−254746号公報(図2参照)
しかしながら、特許文献2の構成では、第1のキャリッジガイド板における水平状の第1の位置規制板を第1のガイド部と第3のガイド部とにより垂直方向に挟むと共に、第1の位置規制板に連設された垂直状の第2の位置規制板を両面を一対の第2のガイド部で水平方向に挟むようにしているから、キャリッジを第1のキャリッジガイド板から外すには、下方側の第3のガイド部をキャリッジから取り外すなどの作業が必要となり、キャリッジのキャリッジガイド板に対する着脱作業が困難であるという問題があった。
本発明は、これら従来の技術の問題点を解決すべくなされたものであり、ガイド軸を使用しないで、キャリッジの着脱作業が容易で、且つ製造コストも低減できる画像記録装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の画像記録装置は、被記録媒体上に画像を記録可能な記録ヘッドを搭載して主走査方向に往復移動するキャリッジと、前記主走査方向と直交する被記録媒体の搬送方向の上流側に配置した第1ガイド部材と下流側に配置した第2ガイド部材とを備えた画像記録装置において、前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材のほぼ水平な上面には、それぞれ前記キャリッジを支持し、且つ前記記録ヘッドのヘッド面と平行な第1摺動面が形成されており、前記キャリッジには、その下面側から突出して前記両ガイド部材の前記第1摺動面に当接する第1の摺動凸部と、前記第1及び第2ガイド部材のそれぞれを前記各第1摺動凸部と協働して挟み込むように配置された抜け防止爪とを備え、前記第2ガイド部材は、前記第1摺動面に対してほぼ直交するように立設した第2摺動面を備え、前記キャリッジは、前記第2摺動面に当接して摺動可能な第2摺動凸部と、前記第2摺動凸部と前記第2摺動面を挟んで対向する第3摺動凸部を前記第2摺動面の方向に弾力付勢するための弾性部材とを備え、前記第1及び第2ガイド部材には、その所定位置に、前記各抜け防止爪がキャリッジの主走査方向と交差する方向に離脱可能にする切欠き部を備え、前記キャリッジの移動方向に沿って延びるエンコーダストリップは、その検査面が前記第2ガイド部材における第2摺動面と平行状となるように配置されており、前記第2ガイド部材における各切欠き部は、前記第1摺動面と第2摺動面とに跨がって形成され、前記キャリッジが前記離脱方向への移動時に、前記エンコーダストリップがキャリッジから外れる状態のとき、前記第2摺動面側の切欠き部の高さ位置に前記抜け防止爪が位置するように設定されているものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像記録装置において、画像記録装置の本体の静止位置に備えたインク貯蔵部から前記キャリッジに接続する湾曲可能なインク供給管を介してインクを供給するように構成し、前記キャリッジに対するインク供給管を結合する部位に近い第2ガイド部材に、前記第2摺動面が形成されているものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像記録装置において、前記抜け防止爪は、前記記録ヘッドによる被記録媒体への記録範囲より外側に配置されているものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジは、前記第2摺動凸部の突出量を調整するための調整手段を備えたものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の画像記録装置において、前記第1及び第2摺動凸部の少なくとも一方における摺動面には、潤滑用のグリース保持用の凹溝が形成されているものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像記録装置において、前記第1摺動凸部は、前記第1及び第2ガイド部材に跨がる三角形の各頂点に配置されているものである。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジが前記第1及び第2ガイド部材に沿って摺接する時には、前記抜け防止爪は、当該第1及び第2ガイド部材に対して非当接であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジがその記録ヘッドの表面側からの外力を受けるとき、前記抜け防止爪は、前記第1及び第2ガイド部材に対して当接可能な位置に配置されているものである。
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置において、前記第1及び第2摺動凸部の摺動面は、キャリッジの主走査方向に対して凸湾曲面状に形成されているものである。
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジを合成樹脂材にて一次成形した後、前記第1及び第2摺動凸部における摺動面を形成する部位をアウトサート成形したものである。
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至13のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジにおける前記第1及び第2摺動凸部の摺動面が、キャリッジに対する記録ヘッドの組み付け時におけるノズル面の基準、フレーム基準及び走査時の基準となるように設定したものである。
請求項15に記載の発明は、請求項1乃至14のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジに対する主走査方向への移動のためのベルトの取り付け位置は、当該ベルトの主走査方向の両端の高さ位置より高くなるように設定したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記抜け防止爪は、前記キャリッジの主走査方向に沿って少なくとも2つを適宜離間させて配置させ、前記キャリッジを主走査方向と交差する方向に離脱させるとき、前記全ての抜け防止爪が同時に前記第1及び第2ガイド部材から離脱できるように、前記第1及び第2ガイド部材に設けられる切欠き部は、前記抜け防止爪と同じ数及び同じ配置間隔で形成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像記録装置において、前記切欠き部の少なくとも1つには、前記抜け防止爪が前記キャリッジの離脱方向に抜け外れることを阻止するための塞ぎ部材を着脱可能に装着したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジの上面には着脱可能な蓋カバー体が設けられており、この蓋カバー体には、前記キャリッジの離脱方向への移動時に、前記第1または第2ガイド部材のうちいずれか一方のガイド部材に対して外れるのを防止する阻止爪が、前記抜け防止爪とは異なる箇所に設けられているものである。
請求項1に記載の発明によれば、水平状の第1ガイド部材と第2ガイド部材との各上面の第1摺動面に対して、キャリッジの下面側から突出する第1摺動凸部が当接するので、キャリッジの自重だけで両ガイド部材に支持された状態で、主走査方向に移動可能である。キャリッジを第1及び第2のガイド部材に沿わせて移動させる時に、キャリッジが浮き上がらず、且つ第2摺動面を基準にして正確に移動させることができる。そして、互いに直交する第1摺動面と第2摺動面とが第2ガイド部材に存在していても、キャリッジに設けた抜け防止爪を除去することなく、所定位置で両ガイド部材からキャリッジを簡単に離脱させて交換できるという効果を奏する。
また、請求項1に記載の発明によれば、第1ガイド部材または第2ガイド部材のうち一方のガイド部材は、前記第1摺動面に対してほぼ直交するように立設した第2摺動面を備え、前記キャリッジは、前記第2摺動面に当接して摺動可能な第2摺動凸部と、前記第2の摺動凸部と前記第2摺動面を挟んで対向する第3の摺動凸部を前記第2摺動面の方向に弾力付勢するための弾性部材とを備えたものであるから、両ガイド部材上に載ったキャリッジを第2摺動面に沿って直線的に移動させることを確実に保証することができる。
そして、請求項1に記載の発明によれば、エンコーダストリップを外すことなく、キャリッジの交換作業を実行できるから、その作業を簡単にできるという効果を奏する。また、エンコーダストリップを外さないので、その後のキャリッジの移動位置の調整作業も必要が無くなる。
請求項5に記載の発明によれば、インク供給管がキャリッジに接続されていることによる影響力が作用し易い一方のガイド部材に第2摺動面を備えることにより、第2摺動面に対する第2摺動凸部の当接状態を確実にすることができるという効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、キャリッジを両ガイド部材から離脱させる作業位置と、キャリッジの待機位置とを近づけて、キャリッジの移動距離を少なくできる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明による効果に加えて、記録の画質を適正にするためのキャリッジの姿勢の調整を、両ガイド部材に組み込んだ状態で実行でき、調整作業が容易になるという効果を奏する。
請求項8に記載の発明によれば、ガイド部材の摺動面に対する摩擦抵抗を少なくでき、異音の発生やキャリッジの移動のための消費エネルギーを低減でき、キャリッジがガイド部材に対して無理な力が作用せずに軽快に摺動できるという効果を奏する。
請求項9に記載の発明によれば、両ガイド部材に対してキャリッジがいわゆる3点支持されるから、当該キャリッジの姿勢を安定させることができるという効果を奏する。
請求項10に記載の発明によれば、キャリッジの移動時に、両ガイド部材に対して抜け防止爪が非当接であるから、ガイド部材に対して無理な力が作用せずに一層軽快にキャリッジが摺動できるという効果を奏する。
請求項11に記載の発明によれば、メンテナンス動作時に記録ヘッドに外力が作用してもキャリッジが傾く等のおそれがなく、メンテナンス作業を確実に実行できるという効果を奏する。
請求項12に記載の発明によれば、第1及び第2摺動凸部の第1及び第2摺動面に対する当接が線接触的となり、キャリッジを軽快に移動させることができると共に、一方の第2摺動凸部の突出量を変更させてキャリッジの姿勢を調整したときにも、2つの第2摺動凸部が第2摺動面に対して確実に当接でき、キャリッジの姿勢調整が正確にできるという効果を奏する。
請求項13に記載の発明によれば、キャリッジ自体に必要な強度、変形防止等の設計的要求事項と摺動凸部に要求される耐摩耗性や小さい摩擦係数等との異なる要求に対応する材質を簡単に選択でき、キャリッジの耐久性を向上させ、画像記録装置の品質を向上させることに簡単に応じることができるという効果を奏する。
請求項14に記載の発明によれば、画像記録の品質に直接影響する基準位置または基準面をキャリッジに設けた第1及び第2摺動凸部によって規定できるから、画像記録装置の組み立て性を向上且つ簡易にできるという効果を奏する。
請求項15に記載の発明によれば、キャリッジを主走査方向に沿って移動させるときに、キャリッジが両ガイド部材から浮き上がることを確実に防止でき、記録画像の品質を一定に保持できるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、各ガイド部材の主走査方向に対して少なくとも2つの抜け防止爪でキャリッジが浮き上がるのを防止しているから、不用意にキャリッジの姿勢が変動しない、特にメンテナンス時に下方からの外力が作用しても、キャリッジが傾くなどの不都合が生じない。また、キャリッジを両ガイド部材から離脱させるときに、全ての抜け防止爪が全ての切欠き部から一度に外れるようにキャリッジの離脱及び装着姿勢を規制でき、キャリッジの交換作業時に画像記録装置の各部品を不注意で損傷させたり、破損することを確実に防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、キャリッジの交換作業以外の通常動作時に、キャリッジが不用意にガイド部材から外れない。
請求項4に記載の発明によれば、蓋カバー体はフレキシブルフラットケーブルの上側を押える機能を有し、蓋カバーを脱着できる位置ではキャリッジを脱着できないし、キャリッジを脱着できる位置では蓋カバー体を脱着できないので、キャリッジがガイド部材から容易に脱着するのを防止できるという効果を奏する。
次に、本発明を具体化した最良の実施形態について説明する。図1は本発明のインクジェット式の記録ヘッドが備えられた画像記録装置の側断面図、図2は画像記録装置の本体外カバー及び画像読取装置における蓋カバー体を外した状態の斜視図、図3は画像読取装置を除いた状態の画像記録装置の平面図、図4は画像読取装置を除いた状態の画像記録装置の斜視図、図5はキャリッジの支持手段を示す平面図、図6はキャリッジの支持手段を示す斜視図、図7は図3のVII −VII 線矢視要部拡大側断面図、図8は図3の VIII −VIII線矢視要部拡大側断面図、図9はキャリッジの下面方向からの斜視図、図10はキャリッジの下面図、図11は蓋体を外した状態のキャリッジの斜視図、図12は蓋体を外した状態のキャリッジの左側面図、図13はメンテナンス部でのキャリッジの支持状態を示す左側面図、図14(a)、(b)及び図15(a)、(b)はガイド部材からキャリッジを外す順序を示す側面説明図、図16(a)はキャリッジの姿勢調節手段(第2摺動凸部の突出量調整手段)の正面図、図16(b)は裏面図、図17図11のXVII−XVII線矢視断面図、図18(a)はメンテナンスにおける第2ガイド部材の切欠き部等を示す斜視図、図18(b)は各部分の断面図、図19は第2ガイド部材に対するキャリッジの付勢手段の断面図である。
本実施形態の画像記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device )に本発明を適用したものであり、図1に示すように、装置における合成樹脂製の記録装置本体2の底部には、記録装置本体2の前側(図1において左側)の開口部2aから差込み可能な給紙カセット3が配置されている。
本実施形態では、給紙カセット3は、被記録媒体としての例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等にカットされた用紙Pをその短辺が用紙搬送方向(副走査方向、X軸方向)と直交する方向(図1において紙面と直交する方向、主走査方向、Y軸方向)に延びるようにして複数枚積層(堆積)されて収納できる形態とする(図1参照)。なお、給紙カセット3の前端には、リーガルサイズ等の長い用紙Pの後端部を支持する補助支持部材3aがX軸方向に移動可能に装着されている。図1では、補助支持部材3aが記録装置本体2から外部に突出する位置に配置されている状態を示しているが、A4サイズ等の給紙カセット3内に納まってしまう(開口部2aから記録装置本体2の外部へ突出しない)用紙Pを用いる場合には、収納部3bに補助支持部材3aを給紙の妨げとならないように収納することができる。
また、給紙カセット3の奥側(図1において右側)には、用紙分離用の土手部8が配置されている。また、記録装置本体2側には、上端部が上下方向に回動可能なアーム6aが装着され、このアームの下端に設けられた給紙ローラ6と、土手部8とにより、給紙カセット3に積層(堆積)された被記録媒体である用紙Pを一枚ずつ分離搬送する。分離された用紙Pは上横向きのUターンパス(給送路)9を介して給紙カセット3より後方の上側(高い位置)に設けられた記録部7に給送される。記録部7は、後に詳述するように、プリンタ機能などを実現するためのインクジェット式の記録ヘッド4が搭載された往復動可能なキャリッジ5等からなる。
記録部7にて記録された用紙Pがその記録面を上向きにして排出される排紙部10は、給紙カセット3の上側に形成されており、排紙部10に連通する排紙口10aが記録装置本体2の前面に向かって開口されている。
記録装置本体2の上部には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための画像読取装置12が配置されている。この画像読取装置12の底壁11が後述する上カバー体30の上方からほぼ隙間なく重畳されるように構成されている。この画像読取装置12は図示しない枢軸部を介して記録装置本体2の一側端に対して上下開閉回動可能に構成され、さらに、画像読取装置12の上面を覆う原稿カバー体13の後端は画像読取装置12の後端に対して枢軸12aを中心に上下回動可能に装着されている。
記録装置本体2の上側には、画像読取装置12の前方に各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部14とが設けられており、画像読取装置12と操作パネル部14との平面視投影面積内に、記録部7と排紙部10並びにこの排紙部10の一側に設けられたインク貯蔵部15が位置するように配置されている。また、補助支持部材3aを収納部3bに収納した状態では、給紙カセット3のX軸方向の長さと、画像読取装置12及び操作パネル部14のX軸方向の長さとはほぼ等しくなっている。従って、この画像記録装置1は平面視略正方形状の略直方体となるので、製品として出荷する梱包時にも梱包が容易となるとともに、梱包用の箱も小型化が可能となる。
画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13を上側に開けて原稿を載置することができる載置用ガラス板16が設けられ、その下側に原稿読取り用のイメージスキャナ装置(CIS:Contact Image Sensor) 17が図1の紙面と直交する方向(主走査方向、図2〜図6におけるY軸方向)に往復移動可能に設けられている。
インク貯蔵部15は、記録装置本体2の上方に向かって開放されており、インク貯蔵部15には、フルカラー記録のための4色のインクを各々収容した平面視の面積が小さく、且つ高さ寸法の高いほぼ矩形箱状のインクカートリッジ19(個別の色、即ち、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)用インクのカートリッジに対しては符号19a〜19dを付する、図2〜図4参照)を、X軸線方向に沿って一列状に収納でき、上方から着脱可能となるように構成されている。
そして、各インクカートリッジ19(個別には符号19a〜19dで示す)からインクジェット式の記録ヘッド4に複数本(実施形態では4本)のインク供給管(インクチューブ)20(個別には符号20a〜20dで示す、図7参照)を介してインクを供給するように構成されている。なお、4色よりも多数のインク色を使用する場合(6色〜8色等)には、そのインク色の数に応じたインクカートリッジをインク貯蔵部15に収納可能に構成すれば良いし、インク供給管20もインクカートリッジの数に合わせて増やせばよい。
記録部7は、図3〜図6に示すように、メインフレーム21における左右一対の側板21aにて支持され、Y軸方向(主走査方向)に延びる横長の板状のガイド部材22、23と、これら両ガイド部材22,23に跨がって摺動自在に支持(搭載)されて往復移動可能に構成されたキャリッジ5と、記録ヘッド4が搭載されたキャリッジ5を往復移動させるために用紙搬送方向(矢印A方向)の下流側に配置されたガイド部材23の上面にそれと平行状に配置されたタイミングベルト24と、そのタイミングベルト24を駆動するCR(キャジッジ)モータ25(実施形態ではDCモータであるが、ステッピングモータ等他のモータでもよい。)と、記録ヘッド4の下面側にて搬送される用紙Pを支持する板状のプラテン26と、主走査方向に沿って延びるように配置されてキャリッジ5のY軸方向(主走査方向)位置を検知するためのエンコーダストリップ47等を備える。この帯状のエンコーダストリップ47は検査面(Y軸方向に一定間隔で配置されたスリットの形成面)が垂直方向に沿うように配置されている。
また、プラテン26を挟んで搬送上流側にレジストローラ対27が配置されて用紙Pを記録ヘッド4の下面に送られる。プラテン26の下流側には、用紙Pの上面に接する拍車(図示せず)と下面側の排紙ローラ28とが配置され記録済みの用紙Pが排紙部10に搬送される。
また、搬送される用紙Pの幅(用紙Pの短辺)より外側には、その一端側(実施形態では図3で左側の側板21aに近い部位)にインク受け部(図示せず)が、また、他端側(図3及び図5で右側の側板21aに近い部位)にメンテナンスユニット50がそれぞれ配置されている。これにより、記録ヘッド4はインク受け部に設けられたフラッシング位置にて記録動作中に定期的にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出を行い、インク受け部にてインクを受ける。メンテナンスユニット50部分では、キャリッジ5は待機位置であって記録ヘッド4のノズル面のクリーニングを行い、また、色毎にインクを選択的に吸引したり、記録ヘッド4上の図示しないバッファタンク内の気泡を除去するための回復処理等を行う。
また、用紙搬送方向の下流側のガイド部材23の下面から記録装置本体2の前端の排紙口10aまでの間を排出部10の上方を覆うようにした仕切板(下カバー体)29が配置されている。さらに、この仕切板(下カバー体)29の上側には適宜空間を隔て、且つキャリッジ5及びその往復移動経路の上方を覆うようにした上カバー体30が配置されている。なお、この上カバー体30の中途部には、キャリッジ5の往復移動経路が上方から見えるようにする矩形状の窓孔31が穿設されている(図2参照)。用紙Pが記録部7内で紙ジャムを起こした場合等には、利用者は画像読取装置12を記録装置本体2から回動させて、この窓孔31から用紙Pを取り出すことができる。この場合、インク供給管20はプラテン26上に引き回されていないので、用紙Pの除去が容易となる。
用紙搬送方向の上流側のガイド部材22及び下流側のガイド部材23はほぼ水平状態であって、両ガイド部材22、23の上面のうちキャリッジ5の配置に近い側は、キャリッジ5における記録ヘッド4の下面(ノズルが形成されたヘッド面)と平行な第1摺動面51、52が形成されている。また、下流側のガイド部材23における用紙搬送方向の上流側を上向き屈曲させたほぼ垂直(鉛直)なガイド片53には、用紙搬送の下流側に向く第2摺動面54が形成されている(図5及び図6参照)。
キャリッジ5には、その下面側から突出して両ガイド部材22、23のそれぞれの第1摺動面51、52に当接する第1摺動凸部55a,55bと、第1及び第2ガイド部材22、23を第1摺動凸部55a,55bとそれぞれ協働して挟み込むように配置された複数の抜け防止爪56a,56bとが備えられている。
実施形態では、第1ガイド部材22の第1摺動面51に当接する1つの第1摺動凸部55aは、キャリッジ5の左右(主走査方向)のほぼ中央部に配置されている。第2ガイド部材23の第1摺動面52に当接する左右(主走査方向)に適宜隔てて配置された2つの第1摺動凸部55bと、第1及び第2ガイド部材22、23のそれぞれ下面側に望む左右2つずつの抜け防止爪56a,56bとは、それぞれ、キャリッジ5の平面視において左右両側片に近い側に設けられている(図5、図9及び図10参照)。
3つの第1摺動凸部55a、55b、55bは、キャリッジ5の平面視において、三角形(2等辺三角形が好ましい)の各頂点に配置されることにより、第1及び第2ガイド部材22、23に対してキャリッジ5が安定して支持される。また、第1摺動凸部55a、55bはそれぞれキャリッジ5の自重を両ガイド部材22、23に対して受けながら軽快に摺動するため、第1摺動凸部55a、55bの下面(支持面、摺動面)には、X軸方向に長い潤滑用のグリース保持用の凹溝58が主走査方向(Y軸方向)に適宜間隔で複数本形成されている(図9参照)。
他方、第1ガイド部材22及び第2ガイド部材23には、図5に示すように、用紙Pへの記録領域よりも主走査方向(Y軸方向)の外側の位置に、メンテナンスユニット50に近い位置であって、距離Y3だけ偏倚した所定位置に複数(左右2つずつ)の切欠き部57a,57bが形成されている。これにより、キャリッジ5を両ガイド部材22、23から離脱させる作業位置と、キャリッジ5の待機位置とを近づけて、キャリッジ5の移動距離を少なくできる。
第1ガイド部材22における2つの切欠き部57a間の距離Y4及び第2ガイド部材23における2つの切欠き部57b間の距離Y4は、それぞれ前記左右2つずつの抜け防止爪56a,56bの配置間隔に等しく設定されている(図5及び図10参照)。
第1ガイド部材22における切欠き部57aは、第1ガイド部材22の下流側縁を開放するように平面視ほぼ矩形状に形成される。第2ガイド部材23における切欠き部57bは、第2ガイド部材23の上流側の縁から上向きのガイド片52に跨がった角部を側断面L字状に開放するように形成されている(図6、図14(a)〜(b)、図15(a)3(b)参照)。また、一方の切欠き部57bには、通常の使用時には抜け防止爪56bが抜け出るのを防止するための塞ぎ部材90が嵌め入れられている。この塞ぎ部材90は例えば、合成樹脂製で側断面コ字型の形成したものであり、図18(a)及び図18(b)に示すように、塞ぎ部材90は、第2ガイド部材23の切欠き部57bに対して外角側から嵌合するが、作業者の手により取外し可能に構成されている。
キャリッジ5には、第2ガイド部材23における第2摺動面54に当接させる2箇所の第2摺動凸部59、60が設けられている。一方の第2摺動凸部59はキャリッジ5のホルダケース61と一体的に形成されており、垂直なガイド片53を挟持片62と第2摺動凸部59とで挟み込むように配置され、挟持片62と第2摺動凸部59との間は、主走査方向及び下方が開放されている(図9及び図10参照)。
他方の第2摺動凸部60及び挟持片63は、第2ガイド部材23の垂直なガイド片53に対するキャリッジ5の装着姿勢を調整する姿勢調整手段64を介して設けられており、第2摺動凸部60はキャリッジ5の他方の側面に近い位置(前記一方の第2摺動凸部59から大きく離れた位置)に設けられている。実施形態では、図7、図11〜図13、図16及び図17に示すように、第2摺動凸部60及び挟持片63が一体的に備えられた調節体ブロック65は、ホルダケース61の一側面61aに摺接し、且つホルダケース61の一側面61aの上下部位に突設された上下ガイドブロック66a,66bに支持されてX軸方向に沿って摺動可能に配置されている(図17参照)。また、調節体ブロック65の内径部の空所に相対向する一対の当接面67a,67bが形成されている。表面に調節摘み68を有するダイヤル板69の裏面には、偏心丸軸70が一体的に形成されており、この偏心丸軸70には、ホルダケース61の一側面61aから突設した丸支軸71が嵌まる軸孔72が形成されている。
ダイヤル板69における偏心丸軸70を丸支軸71に被嵌すると、この偏心丸軸70の外周面(直径部)が一対の当接面67a,67bに常時当接状態となる。ダイヤル板69の表面の外周寄り部位には、円周方向に適宜間隔で目盛兼用の凹溝(ノッチ溝)73が形成されている。このダイヤル板69の表面側を覆う断面コ字型の板バネ体74は、その中央部が切り欠かれて調節摘み68及び凹溝(ノッチ溝)73が露出可能である。板バネ体74の一対の弾性片74aの上下中途部には、凹溝(ノッチ溝)73に係脱でき且つ押圧する断面横向きV字状の押圧部75がそれぞれ屈曲形成されている(図11及び図17参照)。板バネ体74の上下の取り付け片74bには、ホルダケース61の上下ガイドブロック66a,66bの外面に突設した係合爪76に係合する取付け孔77が貫通形成されている(図17等参照)。調節摘み68ひいてはダイヤル板69の回動位置に応じて調節体ブロック65がX軸方向に移動し、ガイド片53に対する第2摺動凸部60の突出量が調整でき、一方の第1摺動凸部59の摺動面がガイド片53に当接している箇所を中心として平面視でのキャリッジ5の姿勢が変更調節できるものである。
なお、調節摘み68の表面に穿設されている孔78(図11、図12及び図16参照)は、ダイヤル板69の回動位置ひいては調節体ブロック65のX軸方向の位置が基準位置にあるとき(記録ヘッド4のノズル列が第2ガイド部材23の垂直なガイド片53と直交するように配置されるときを基準位置という)をセットするための治具セット孔である。
また、一対の第2摺動凸部59、60のY軸方向の間には、第2ガイド部材の垂直なガイド片53を一対の第2摺動凸部59、60の摺動面に常時押圧付勢するための付勢手段79が設けられている。この実施形態は、図9、図10及び図19に示すように、ホルダケース61の下面側に、平面視ほぼコ字型の支持部80を下向きに一体形成し、片面に第3摺動凸部82が形成された側断面コ字型の押圧体81におけるバネ受け部83を支持部80の内部でX軸方向に移動可能に配置する。平面視弓形の弾性部材である板バネ84の両端は支持部80の内面で支持され、板バネ84の中央部がバネ受け部83に押圧し、もって第3摺動凸部82がガイド片53を一対の第2摺動凸部59、60の摺動面方向に弾力付勢して常時摺接できるように構成したものである。
そして、第1摺動凸部55a,55b、第2摺動凸部59、60及び第3摺動凸部82の各摺動面は、主走査方向(Y軸方向)に対して凸湾曲状に形成されている。つまり、これらの摺動面は、第1摺動面51、52、第2摺動面54に対してそれぞれ、X軸方向に線接触することになる。
キャリッジ5には、その位置を検知するための光透過式センサ(ホトカプラ)85を備える。キャリッジ5のホルダケース61と後述する連結片34との付け根部近傍には、エンコーダストリップ47がY軸方向に通過し得る下方開放状のガイド溝86が形成されており、そのガイド溝86に隣接した位置には、エンコーダストリップ47の表裏両面を挟んでホトカプラ85が配置されている(図9、図13等参照)。ホトカプラ85もY軸方向と下方とに開放されている。
さらに、キャリッジ5におけるホルダケース61と連結片34との付け根部近傍には、タイミングベルト24の一部を連結固定するための取付け部87が設けられている。そして、この取付け部87はタイミングベルト24の両端の巻回部(プーリ部24a,24b)の高さ位置より若干高いに設けられているため、タイミングベルト24の張力により、キャリッジ5は常時下流側ガイド部材23の上面に対して押圧するような力が作用する。
キャリッジ5の上面には、ホルダケース61の上面を塞ぐための蓋カバー体41が着脱可能に装着されている。この蓋カバー体41の下面側には、後述するフレキシブルフラットケーブル40からの信号を受けて、記録ヘッド4に所定の駆動信号を出力するための制御基板(図示せず)が配置されている。蓋カバー体41を着脱するのは制御基板の交換などのメンテナンスのために必要である。蓋カバー体41には、上流側のガイド部材22の下面に臨ませるようにする阻止爪39が一体的に下向きに形成されている(図5、図9及び図10参照)。この阻止爪39は抜け防止爪56aとほぼ同じ高さに配置され、且つ一方の抜け防止爪56aに対して主走査方向にY5(<Y4、図5参照)だけ偏倚した位置にある。
次に、インク貯蔵部15に収納されている各インクカートリッジ19と記録部7における記録ヘッド4とを常時連結している可撓性を有するインク供給管20の配置構造について詳述する。
実施形態では、各インク供給管20a〜20dは互いに独立したチューブ体であり、また、全てのインク供給管20b〜20dの長さを等しくして使用する。
図3及び図4に示すように、複数(実施形態では4本)のインク供給管20の根元部は、インク貯蔵部15の一端部15aの部分にて束ねられて下カバー体29の上面にてその一側端部(図3で右端部)からY軸方向に沿って他端部(図3で左端部)の方向に延設する。このとき、全てのインク供給管20a〜20dの根元部はほぼ水平な下カバー体29の上面に沿った横一列状に並んでいる。このインク供給管20の少なくとも一部(中途部等)が、下カバー体29の上面に支持されるようになっている。
次いで、全てのインク供給管20a〜20dを、その中途部が下カバー体29における横長の縦仕切り板32の片方の縦面(ほぼ鉛直面)に沿うように捩じり、この縦仕切り板32の片方の縦面と対峙してネジ等で固定した合成樹脂製の縦板状の固定体33との間に、全てのインク供給管20a〜20dの中途部を縦一列状に配列させて固定(抱持または挟持)する。この固定体33と縦仕切り板32の片方の縦面とで全てのインク供給管20a〜20dを固定(抱持)した部分が中間固定部となる。なお、この中間固定部は、例えば、下向きU字状もしくは上向きU字状の固定体(図示せず)に全てのインク供給管20a〜20dの中途部を縦一列状に配列させて固定(抱持もしくは挟持)する構成であっても良い。
キャリッジ5には、用紙搬送下流方向(矢印A方向)にほぼ水平に延びる連結片34が設けられており、全てのインク供給管20a〜20dの先端部は、連結片34における図3で左端に設けられた結合部(接続部)35に、ほぼ水平状の横一列の配列で接続されている。そして、中間固定部(固定体33)の箇所から結合部(接続部)35までの間で、全てのインク供給管20a〜20dの中途部の向きを左方から右方へと転換させると共に、この全てのインク供給管20a〜20dの列(配列)の位相を、中間固定部(固定体33)側のほぼ鉛直方向から結合部(接続部)35側のほぼ水平方向へと異ならせるように捩じる。換言すると、キャリッジ5の移動経路と中間固定部(固定体33)との間で4本のインク供給管20a〜20dの中途部を平面視で180度向きが変わるように湾曲配置させる。そして、この湾曲状中途部における、中間固定部側に延びる4本のインク供給管20a〜20dの配列方向と、キャリッジ5でのインク供給管20a〜20dの結合部35側に延びる4本のインク供給管20a〜20dの配列方向との位相を異ならせるように引き回すものである。また、中間固定部(固定体33)の箇所から結合部(接続部)35までの間で、全てのインク供給管20a〜20dが互いに独立状に離れていることは勿論である。
このように、全てのインク供給管20a〜20dの中途部(中間固定部(固定体33)の箇所から結合部(接続部)35までの間、非結束乃至非拘束の領域)で、中間固定部(固定体33)側に延びる方向とキャリッジ5における結合部35側に延びる方向とを180度異ならせるように湾曲(反転)させると共に、この湾曲状中途部における、中間固定部(固定体33)側に延びるインク供給管20a〜20dの配列方向と、キャリッジ5における結合部35側に延びるインク供給管20a〜20dの配列方向との位相を異ならせるようにねじると、各インク供給管20a〜20dが互いに独立して湾曲しながらも、全てのインク供給管20a〜20dが纏まり易くなる。特に、中間固定部(固定体33)側でのインク供給管20a〜20dの配列が縦方向(鉛直方向)であって、結合部35側の配列が水平方向となる場合には、移動中のインク供給管20a〜20dの配列がその湾曲中途部での縦方向に暴れる(乱れる)ことが少なくなり、移動中のインク供給管20a〜20dの姿勢が安定するのである。
その結果、キャリッジ5がY軸方向(主走査方向)に往復移動する場合のインク供給管20a〜20dの通過する領域(可動領域、非結束乃至非拘束の領域)の空間高さを小さくでき、記録装置本体2の高さをコンパクトにできる。また、結合部35側でインク供給管20a〜20dの配列が水平方向であればキャリッジ5側に密集している他の部品と干渉を少なくし、キャリッジ5部分での高さ寸法を低くすることができる。さらに、全てのインク供給管20a〜20dが互いに独立であっても、移動中の姿勢が安定するので別途チューブ結束装置を不要とし、組み立て性も向上してコスト低減に寄与することができる。
この実施形態をさらに詳述すると、ブラック(BK)インクを供給するインク供給管20aの内直径は1.6mm,外径は2.4mm であり、シアン(C)インクを供給するインク供給管20b、マゼンタ(M)インクを供給するインク供給管20c及びイエロー(Y)用インクを供給するインク供給管20dの3本のインク供給管の内直径は1.2mm,外径は2.0mm である。従って、インク供給管20aの軸線に関する曲げ剛性(断面二次モーメント)はシアン等のカラーインク用のインク供給管20b〜20dの曲げ剛性の1.91倍である。実施形態において、ブラック(BK)インク用のインク供給管20aの内径を他のカラーインクの場合に比べて大きくしたのは、モノクロ記録の場合に記録速度をカラー記録より大きくするため、記録ヘッド4におけるブラック(BK)インク用のノズル数を他のカラーインク用のノズル数より多く(実質的にはノズル列を倍に)したため、その単位時間当りのインク供給量を増大させるためである。
そして、インク貯蔵部15の一端部15aの部分で最も用紙搬送上流側に、ブラック(BK)インク用のインク供給管20aが配置され、次いで、その下流側にシアン(C)インク用のインク供給管20b、マゼンタ(M)インク用のインク供給管20c及びイエロー(Y)用インク用のインク供給管20dが順番に配列されている。そして、図3及び図7の実施形態では、中間固定部(固定体33)の箇所では鉛直方向の上から順にインク供給管20a,20b,20c,20dが並ぶように配列される。
従って、前記湾曲状中途部では、ブラック(BK)インク用のインク供給管20aの曲率半径Rが最も大きく、シアン(C)インク用のインク供給管20b、マゼンタ(M)インク用のインク供給管20c及びイエロー(Y)用インク用のインク供給管20dの順に曲率半径が小さくなっている。
このように、曲げ剛性の大きいブラック(BK)インク用のインク供給管20aの曲率半径Rを他の曲げ剛性の小さいインク供給管20b〜20dより大きくすることにより、曲げに対するブラック(BK)インク用のインク供給管20aの湾曲変形による負担を減らすことができ、全てのインク供給管20a〜20dの耐久性をほぼ均一にできるのである。
そして、固定体33による中間固定部において、曲げ剛性の大きいインク供給管20aの配置高さ位置が、結合部35の位置での全てのインク供給管20a〜20dの中心線を通る(結ぶ)水平高さ位置よりも高い位置となるように設定すれば、インク供給管20aが結合部35に向かって下向きに引き回される作用力が働く。そして、用紙搬送上流側及び下流側のガイド部材22、23に対してキャリッジ5が上方から載置している場合には、前記下向きの作用力によりキャリッジ5が両ガイド部材22、23から浮き上がるのを確実に防止でき、安定した主走査方向(Y方向)の往復移動を安定させることができる。
本実施形態では、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド4のノズルから選択的にインク滴を吐出させる指令信号を記録装置本体2側に設けた図示しない制御部から伝送するためのフレキシブルフラットケーブル40が、キャリッジ5がY軸方向(主走査方向)に往復移動する場合のインク供給管20a〜20dの通過する領域(可動領域、非結束乃至非拘束の領域)に、インク供給管20の延びる方向とほぼ平行状に配置されている(図3、図4参照)。
そして、インク供給管20における湾曲中途部と、フレキシブルフラットケーブル40における湾曲中途部との凸湾曲方向がキャリッジ5の往復移動方向に対して互いに反対向きに設定されている。換言すると、キャリッジ5の結合部35に対するインク供給管20の延びる方向と、キャリッジ5に対するフレキシブルフラットケーブル40の延びる方向とが互いに離反するように設定されている。また、上下カバー体30、29の間の空間内でフレキシブルフラットケーブル40の中途部40aで上下に反転するように湾曲形成されている。
このように構成することで、インク供給管20とフレキシブルフラットケーブル40とを鉛直方向においてほぼ同一高さ(ほぼ同一水平面内)に配置でき、結果として画像記録装置1全体を薄型化できる。
上記の構成により、通常の記録動作時には、図13に示すように、キャリッジ5における1つの第1摺動凸部55aの摺動面は、上流側の第1ガイド部材22の第1摺動面51に摺接し、他の2つの第1摺動凸部55bは下流側の第2ガイド部材23に第1摺動面52に摺接する。そして、第2ガイド部材23における垂直なガイド片52が左右の第2摺動凸部59、60と対応する挟持片62、63との間に挟まっている。板バネ84の付勢力にて、第3摺動凸部82がガイド片52の上流側の面を押圧することにより、ガイド片52の下流側に面する第2摺動面54に左右の第2摺動凸部59、60が摺接するのである。
この状態では、各抜け防止爪56aと阻止爪39とは第1ガイド部材22の下面側に位置し、各抜け防止爪56bは下流側の第2ガイド部材23の下面側に位置して、両ガイド部材22、23からキャリッジ5が上向きに離脱不能となっている。ガイド片52と平行なエンコーダストリップ47はホトカプラ85の検査溝85a内に位置している。
三角形の3つの頂点位置の第1摺動凸部55a,55b,55bにより、キャリッジ5が両ガイド部材22、23の水平面である第1摺動面51、52に対して安定した平面が決定され、且つキャリッジ5における記録ヘッド4のノズル面の基準高さ位置とすることができる。垂直方向のガイド片52に対して左右の第2摺動凸部59、60とその間の第3摺動凸部82とで挟持することで、第2摺動面54がキャリッジ5ひいては記録ヘッド4の主走査方向の往復移動の基準となる。
さらに、姿勢調製手段64により、記録ヘッド4のノズル列が第2ガイド部材23の垂直なガイド片53と直交するように配置されて基準位置を設定できる。また、キャリッジ5の連結片34における結合部35に接続したインク供給管20の先端部寄り部位が湾曲する箇所に近い部位にガイド片53を配置したので、インク供給管20の湾曲による反力にて、キャリッジ5の第2摺動凸部59、60をガイド片53の第2摺動面54に押しつけする作用が働き、キャリッジ5の移動時の姿勢の安定性を一層向上させることができる。
次に、キャリッジ5ごと記録ヘッド4を交換する作業のため、第1及び第2ガイド部材22、23からキャリッジ5を取り外すには、まず、蓋カバー体41をキャリッジ5及び両ガイド部材22、23から外す必要がある。そのためには、図5におけるメンテナンスユニット50の近傍までキャリッジ5を右方へ移動させて、第1ガイド部材22における左側の切欠き部57aの箇所に阻止爪39を合わせる。この状態では、4つの抜け防止爪56a,56bは、4箇所の切欠き部57a,57bと位置が合わないから、ホルダケース61が両ガイド部材22、23から離脱できないので、阻止爪39を切欠き部57aから上方へ抜き出してホルダケース61から蓋カバー体41を外す。次いで、前記塞ぎ部材90を一方の切欠き部57bから除去し、キャリッジ5をさらに右方に移動させ、4つの抜け防止爪56a,56bを、4箇所の切欠き部57a,57bと位置合わせした位置で停止させる(図14(a)参照)。
この状態で、まず、図14(b)に示すように、キャリッジ5を、第2ガイド部材23における切欠き部57bのガイド片52側の上縁(高さ寸法H1)までほぼ水平状態で持ち上げる。この上昇移動により、第1ガイド部材22の切欠き部57aに対して抜け防止爪56aが上方に抜け出る(通過する)と共に、切欠き部57bのガイド片52側の上縁に抜け防止爪56bがほぼ当接する位置まで上昇する。同時に、垂直のガイド片52の上縁も第2摺動凸部59、60と挟持片62、63と下端まで抜け出る。同時に第3摺動凸部82からも外れる。同様に、エンコーダストリップ47のほぼ上縁もホトカプラ85の箇所から下方に抜け出る。次いで、図15(a)に示すように、キャリッジ5全体を第2ガイド部材23側(搬送方向下流側)へほぼ水平移動させる。その移動距離は、切欠き部57bの第2ガイド部材23の奥側縁までの寸法W1より若干大きい距離である。なお、この水平移動時にガイド片52の上縁が第2摺動凸部59、60、第3摺動凸部82の下面及び第1摺動凸部55bの側面と干渉しないような隙間91が形成されている。この水平移動により、抜け防止爪56bが垂直のガイド片52の切欠き部57bから完全に抜け出る(通過する)ので、このまま、再度キャリッジ5全体を上昇させる(図15(b)参照)ことで、キャリッジ5から抜け防止爪56bを除去する手間をなくしたもとで、側断面L字状の第2ガイド部材23から簡単にキャリッジ5を取り外す(離脱する)ことができるのである。また、垂直状態のエンコーダストリップ47を第2ガイド部材23から外すことなく、キャリッジ5を簡単に両ガイド部材22、23から離脱できるのである。なお、これらの作業の途中または作業後にタイミングベルト24を取付け部87から外すことができる。
他方、キャリッジ5をメンテナンスユニット50と対面させて、記録ヘッド4のノズル面を下方からキャップ(図示せず)で被せてノズルから色毎にインクを選択的に吸引したり、記録ヘッド4上の図示しないバッファタンク内の気泡を除去するための回復処理等を行う。その場合には、キャリッジ5をメンテナンスユニット50のキャップ部と平面視で合致する位置に移動させる。この状態でキャップを上昇させたとき、キャリッジ5が両ガイド部材22、23から離脱しないようにする。そのための実施形態として、図5において、第1ガイド部材22の一対の切欠き部57a、第2ガイド部材23の一対の切欠き部57bからY3だけ右方にキャリッジ5を移動させてその位置で停止する。その部位における第2ガイド部材23の搬送方向上流側における垂直方向のガイド片52との屈曲角部が側断面において若干の丸みを呈していると、キャリッジ5がキャリッジにて上向きに押し上げられるときの力で、抜け防止爪56bの先端縁が前記屈曲角部を上向きに通過するおそれがある。それを防止するため、図18(a)及び図18(c)に示すように、第2ガイド部材23の搬送方向上流側の水平片の外縁93がガイド片52の外面に一致するように形成するのである。これにより、上昇しようとする抜け防止爪56bの先端縁は第2ガイド部材23の搬送方向上流側の水平片の外縁93に干渉されて、抜け不能にすることができる。
また、キャリッジ5のY軸方向(左右方向)の重心位置に対して記録ヘッド4が左右いずれかに偏倚して配置されている場合、この記録ヘッド4にキャップが被さるように下から押し上げると、キャリッジ5には左右いいずれかの方向に回転しようとするモーメントが作用する。このような状態のときにもキャリッジ5が両ガイド部材22、23から外れないようにするには、キャリッジ5の平面視において記録ヘッド4の左右方向の側部(キャリッジ5のY軸方向(左右方向)の重心位置を挟んで左右に大きく離れた位置)に一対の抜け防止爪56a,56bを配置することにより、キャリッジ5の片方のみが両ガイド部材22、23から離脱することを確実に防止できる。
第1摺動凸部55a,55b、第2摺動凸部56a,56b及び第3摺動凸部82の少なくともいずれか1つまたは全部の摺動面を形成するための材料を、摩擦係数の小さい、または耐摩耗性を有する材料(ナイロン等の合成樹脂)とするため、これらの摺動凸部の基部を強度が要求されるホルダケース61と一体的に一次成形(射出成形)した後、各摺動凸部の摺動面を形成する部位に対して摩擦係数の小さい、または耐摩耗性を有する材料を二次成形(アウトサート成形)することにより、異なる設計的要求を満足するように2種類の材料で物品を簡単に形成できる。
本発明の実施形態の画像記録装置の側断面図である。 記録装置本体の斜視図である。 上カバー体を除去した状態の記録装置本体の平面図である。 上カバー体を除去した状態の記録装置本体の斜視図である。 キャリッジと一対のガイド部材の平面図である。 キャリッジと一対のガイド部材の斜視図である。 図3のVII −VII 線矢視拡大側断面図である。 図3の VIII −VIII線矢視拡大側断面図である。 キャリッジの下面側を示す斜視図である。 キャリッジの下面図である。 蓋カバー体を外した状態のキャリッジの斜視図である。 蓋カバー体を外した状態のキャリッジの側面図である。 第1及び第2ガイド部材に載置されたキャリッジの側面図である。 (a)は蓋カバー体を外した状態で取外し位置に位置させたキャリッジの側面図、(b)はキャリッジを所定距離だけ上昇させた説明図である。 (a)はキャリッジを所定距離だけ水平移動させた状態を示す説明図、(b)はキャリッジを両ガイド部材から完全に離脱させた状態を示す説明図である。 (a)は姿勢調整手段の正面部、(b)は調節体ブロックを示す裏面図である。 図11のXVII−XVII線矢視拡大断面図である。 (a)は第2ガイド部材における切欠き部等を示す斜視図、(b)は図18のXIVIIb−XVIIIb線矢視断面図、(c)は図18のXIVIIc−XVIIIc線矢視断面図である。 第2ガイド部材の垂直方向のガイド片に対する押圧手段の断面図である。
1画像記録装置
2記録装置本体
3給紙カセット
4記録ヘッド
5キャリッジ
7記録部
19(19a〜19d)インクカートリッジ
20(20a〜20d)インク供給管
22第1ガイド部材
23第2ガイド部材
29下カバー体(下仕切り板)
30上カバー体
32縦仕切り板
33固定体(中間固定部)
35結合部
36弾性連通体
37突起部
40フレキシブルフラットケーブル
41蓋カバー体
43案内溝
44ガイドシャフト

Claims (15)

  1. 被記録媒体上に画像を記録可能な記録ヘッドを搭載して主走査方向に往復移動するキャリッジと、前記主走査方向と直交する被記録媒体の搬送方向の上流側に配置した第1ガイド部材と下流側に配置した第2ガイド部材とを備えた画像記録装置において、
    前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材のほぼ水平な上面には、それぞれ前記キャリッジを支持し、且つ前記記録ヘッドのヘッド面と平行な第1摺動面が形成されており、
    前記キャリッジには、その下面側から突出して前記両ガイド部材の前記第1摺動面に当接する第1の摺動凸部と、前記第1及び第2ガイド部材のそれぞれを前記各第1摺動凸部と協働して挟み込むように配置された抜け防止爪とを備え、
    前記第2ガイド部材は、前記第1摺動面に対してほぼ直交するように立設した第2摺動面を備え、
    前記キャリッジは、前記第2摺動面に当接して摺動可能な第2摺動凸部と、前記第2摺動凸部と前記第2摺動面を挟んで対向する第3摺動凸部を前記第2摺動面の方向に弾力付勢するための弾性部材とを備え、
    前記第1及び第2ガイド部材には、その所定位置に、前記各抜け防止爪がキャリッジの主走査方向と交差する方向に離脱可能にする切欠き部を備え、
    前記キャリッジの移動方向に沿って延びるエンコーダストリップは、その検査面が前記第2ガイド部材における第2摺動面と平行状となるように配置されており、
    前記第2ガイド部材における各切欠き部は、前記第1摺動面と第2摺動面とに跨がって形成され、
    前記キャリッジが前記離脱方向への移動時に、前記エンコーダストリップがキャリッジから外れる状態のとき、前記第2摺動面側の切欠き部の高さ位置に前記抜け防止爪が位置するように設定されていることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記抜け防止爪は、前記キャリッジの主走査方向に沿って少なくとも2つを適宜離間させて配置され、
    前記キャリッジを主走査方向と交差する方向に離脱させるとき、前記全ての抜け防止爪が同時に前記第1及び第2ガイド部材から離脱できるように、前記第1及び第2ガイド部材に設けられる切欠き部は、前記抜け防止爪と同じ数及び同じ配置間隔で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記切欠き部の少なくとも1つには、前記抜け防止爪が前記キャリッジの離脱方向に抜け外れることを阻止するための塞ぎ部材を着脱可能に装着したことを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記キャリッジの上面には着脱可能な蓋カバー体が設けられており、この蓋カバー体には、前記キャリッジの離脱方向への移動時に、前記第1または第2ガイド部材のうちいずれか一方のガイド部材に対して外れるのを防止する阻止爪が、前記抜け防止爪とは異なる箇所に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 画像記録装置の本体の静止位置に備えたインク貯蔵部から前記キャリッジに接続する湾曲可能なインク供給管を介してインクを供給するように構成し、
    前記キャリッジに対するインク供給管を結合する部位に近い第2ガイド部材に、前記第2摺動面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 前記抜け防止爪は、前記記録ヘッドによる被記録媒体への記録範囲より外側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 前記キャリッジは、前記第2摺動凸部の突出量を調整するための調整手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 前記第1及び第2摺動凸部の少なくとも一方における摺動面には、潤滑用のグリース保持用の凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 前記第1摺動凸部は、前記第1及び第2ガイド部材に跨がる三角形の各頂点に配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 前記抜け防止爪は、前記キャリッジが前記第1及び第2ガイド部材に沿って摺接する時には、当該第1及び第2ガイド部材に対して非当接であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像記録装置。
  11. 前記キャリッジがその記録ヘッドの表面側からの外力を受けるとき、前記抜け防止爪は、前記第1及び第2ガイド部材に対して当接可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 前記第1及び第2摺動凸部の摺動面は、キャリッジの主走査方向に対して凸湾曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置。
  13. 前記キャリッジを合成樹脂材にて一次成形した後、前記第1及び第2摺動凸部における摺動面を形成する部位をアウトサート成形したことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の画像記録装置。
  14. 前記キャリッジにおける前記第1及び第2摺動凸部の摺動面が、キャリッジに対する記録ヘッドの組み付け時におけるノズル面の基準、フレーム基準及び走査時の基準となるように設定したことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の画像記録装置。
  15. 前記キャリッジに対する主走査方向への移動のためのベルトの取り付け位置は、当該ベルトの主走査方向の両端の高さ位置より高くなるように設定したことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の画像記録装置。
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