JP4443690B2 - グランドピアノのフレームの取付方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積揚や響板などを組み立てたベース組立品にフレームを取り付けるためのグランドピアノのフレームの取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
グランドピアノのフレームは、積揚および響板などから成るバック組立品とともにバック機構を構成し、取り付けた弦の張力を支持するなどの役割を果たすものである。図6および図7は、バック組立品へのフレームの従来の取付方法の一例を示している。このバック組立品1は、一体に組み立てられた積揚2、支柱(図示せず)および奥框3と、これらの上面を覆うように接着された響板4などで構成されている。響板4には、その表面に長駒5および短駒6が、裏面に複数の響棒(図示せず)があらかじめ取り付けられているとともに、響板4を響棒の取付前に強制乾燥させ、取付後に常態で放置することによって、響棒の拘束により表面側が盛り上がることで、ムクリ(クラウン)があらかじめ形成されている。また、長駒5および短駒6は、所定の厚さを有するとともに、それらの上面への駒突きおよび駒ピン打ちまでを完了した単体加工済みのものであり、そのような単体加工がなされた後、響板4の表面に接着されている。
【0003】
上記構成のバック組立品1にフレーム7を取り付けるにはまず、バック組立品1の上面の外周に沿う所定の複数の個所に、響板4の上面から積揚2の途中まで、両側のダボ穴8a、8aおよび中央の下穴8bから成る1組の穴を、例えばNC機に取り付けた三つ目ドリルで形成する。この場合、ダボ穴8a、8aの深さは、図7に示すように、積揚2の下面を基準とし、そこからダボ穴8aの底面までの高さが一定の所定の高さHになるように設定される。次いで、各ダボ穴8aにその底面まで所定長さLの木製のダボ9を打ち込んだ後、ダボ9の上にフレーム7を載せ、フレーム7にあらかじめ形成したボルト孔10および下穴8bに取付ねじ11を通し、締め付けることによって、フレーム7がバック組立品1に取り付けられる。これにより、図7に示すように、フレーム7の設置高さ(積揚2の下面からフレーム7の下面までの高さ)HFが、ダボ穴8aの底面の高さHとダボ9の長さLとの和に等しい一定値に設定される(HF=H+L)。
【0004】
以上のように、長駒5および短駒6を所定の厚さに設定するとともに、フレーム7の設置高さHFを一定値に設定することによって、駒圧(フレーム7に張られた弦と長駒5および短駒6の上面との間の相対的な高さ)をある程度、コントロールできる。その結果、伝統的に行われていた、手間のかかる駒圧出し作業(響板4を積揚2に取り付けた後、適正な駒圧を得るために長駒5などの上面を削る作業)を省略できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のフレームの取付方法では、フレーム7の設置高さHFは、上述した方法により、積揚2の下面を基準として比較的、精度良く設定できるのに対し、長駒5および短駒6の積揚2の下面からの高さは響板4のムクリ量に応じて変化し、このムクリは、上述したように響板2自身の盛り上がりによって形成されるため、ムクリ量を正確にコントロールすることは非常に困難である。このため、長駒5などの高さがピアノごとにある程度ばらつくことは避けられず、その結果、長駒5などとフレーム7との相対的な高さ関係によって定まる駒圧もまた、ピアノごとにばらついてしまうため、適正な駒圧を確保できないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、駒圧出しや駒圧の再調整を必要とすることなく、簡単な方法で、響板の実際のムクリ量およびその分布に応じた適正な駒圧を確保することができるグランドピアノのフレームの取付方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、駒を上面に接着した響板を組み込んだバック組立品にフレームを取り付けるためのグランドピアノのフレームの取付方法であって、基準面からの駒の高さを駒の複数の所定位置において測定する駒高さ測定工程と、バック組立品の上面の外周に沿う複数の位置に、複数のフレームベースを測定された駒の高さに応じた所定高さで取り付けるフレームベース取付工程と、複数のフレームベースにフレームを載せた状態で、このフレームをバック組立品に対して固定するフレーム固定工程と、を備えていることを特徴としている。
【0008】
この取付方法によれば、フレームは、駒を上面に接着した響板を組み込んだバック組立品に、次のようにして取り付けられる。すなわち、まず、基準面からの駒の高さを駒の複数の所定位置において測定し、次いで、バック組立品の上面の外周に沿う複数の位置に、複数のフレームベースを測定された駒の高さに応じた所定高さで取り付け、さらに、これらのフレームベースにフレームを載せた状態で、フレームをバック組立品に対して固定する。
【0009】
以上のように、本発明の取付方法では、響板をバック組立品に組み込んだ状態での駒の実際の高さを測定するとともに、複数のフレームベースを、測定された駒の高さに応じた所定高さで、バック組立品に取り付ける。したがって、駒と、フレームベース上に載った状態で固定されるフレームとの相対的な高さ関係、すなわち駒圧を、それ以前に形成された響板の実際のムクリ量に応じて、適切にコントロールできる。その結果、フレームを上記のように取り付けた状態で、適正な駒圧を得ることができ、その後の駒圧出しや駒圧の再調整は不要となる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1において、複数のフレームベースの所定高さは、各フレームベースに近い位置で測定された駒の高さに応じてそれぞれ決定されることを特徴としている。
【0011】
この取付方法によれば、複数のフレームベースの取付高さを、各フレームベースに近い位置における駒の実際の高さに応じてそれぞれ決定するので、響板の実際のムクリ量およびその分布に応じた最適な駒圧を、精度良く得ることができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1または2において、複数のフレームベースは、互いに同じ所定高さの複数の埋込部材で構成され、フレームベース取付工程は、バック組立品の上面の複数の位置に、測定された駒の高さに応じた所定深さで複数の埋込穴をそれぞれ形成する埋込穴形成工程と、複数の埋込穴にそれらの底面まで複数の埋込部材をそれぞれ埋め込む埋込部材設置工程と、を備えていることを特徴としている。
【0013】
この取付方法では、バック組立品の上面の複数の位置に、測定した駒の実際の高さに応じた所定深さで、複数の埋込穴を形成するとともに、これらの埋込穴にそれらの底面まで、フレームベースとしての同じ所定高さの埋込部材を埋め込むことによって、駒と埋込部材上に載せられるフレームとの相対的な高さ関係、すなわち駒圧を適切にコントロールでき、適正な駒圧を得ることができる。また、この取付方法は、従来の取付方法に対して、駒の高さを測定する工程と、その結果に応じて決定した所定深さで埋込穴を形成する工程とを付加しただけのものであるので、比較的簡単に実施することができる。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1または2において、複数のフレームベースは複数の埋込部材で構成され、フレームベース取付工程は、バック組立品の上面の複数の位置に複数の埋込穴をそれぞれ形成する埋込穴形成工程と、複数の埋込穴に複数の埋込部材をそれぞれ埋め込む埋込部材設置工程と、埋め込まれた複数の埋込部材の上面を、測定された駒の高さに応じた所定高さになるようにそれぞれ切削する埋込部材切削工程と、を備えていることを特徴としている。
【0015】
この取付方法では、バック組立品の上面の複数の位置に形成した複数の埋込穴に埋め込んだ複数の埋込部材の上面を、測定した駒の高さに応じた所定高さになるように切削することによって、請求項3の取付方法と同様、適正な駒圧を得ることができる。
【0016】
請求項5に係る発明は、請求項3または4において、複数の埋込穴が複数のダボ穴で構成され、複数の埋込部材が、複数のダボ穴にそれぞれ打ち込まれる複数のダボで構成されていることを特徴としている。
【0017】
この取付方法では、埋込部材がダボ穴に打ち込まれるダボで構成されるので、従来の取付方法で用いられているダボをそのまま適用できることで、より一層、簡単に実施することができる。
【0018】
請求項6に係る発明は、請求項1または2において、複数のフレームベースは複数の調整ねじで構成され、フレームベース取付工程は、バック組立品の上面の複数の位置に、複数の調整ねじを、その高さが測定された駒の高さに応じた所定高さになるようにそれぞれねじ込むねじ取付工程を備えていることを特徴としている。
【0019】
この取付方法では、バック組立品の上面の複数の位置にねじ込んだ複数の調整ねじのねじ込み量を、その高さが、測定した駒の高さに応じた所定高さになるように調整することによって、請求項3および4の取付方法と同様、適正な駒圧を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、すでに説明した従来のグランドピアノと同じ構成要素については、同じ符号を用いるものとする。
【0021】
図1〜図3および図6は、本発明の第1実施形態によるグランドピアノのフレームの取付方法を示している。フレーム7を取り付けるバック組立品1は、従来と同様の構成のものであり、一体に組み立てられた積揚2、支柱(図示せず)および奥框3と、これらの上面を覆うように接着された響板4などを有しており、これらはいずれも木質材で構成されている。また、響板4には、前述した従来と同様の方法で、ムクリがあらかじめ形成されるとともに、その表面には、所定の厚さおよび形状を有する、駒ピン打ちまでを完了した単体加工済みの長駒5(駒)および短駒6(駒)が接着されている。
【0022】
上記構成のバック組立品1にフレーム7を取り付けるにはまず、図1(a)に示すように、駒高さセンサ12によって、長駒5および短駒6の高さを、積揚2の下面を基準面として測定する。この駒高さセンサ12は、ダボ穴8aおよび下穴8bを形成するためのNC機に取り付けられていて、NC機の制御により駆動されることで、長駒5および短駒6の任意の位置における高さを測定することが可能である。本実施形態では、駒高さの測定位置が、後述する理由により、図2に示す7個所、すなわち、短駒6の低音側端部、中央部および高音側端部(それぞれ測定位置▲1▼〜▲3▼)と、長駒5の低音側端部、中央部、それよりも高音側の部位、および高音側端部(それぞれ測定位置▲4▼〜▲7▼)に設定されている。
【0023】
次いで、測定された駒高さに応じて、ダボ9を打ち込むための各ダボ穴8aの深さを決定する。これらのダボ穴8aは、図1(a)に示すように、従来と同様、両側の2個を1組として計10組、それらの間のねじ用の下穴8bとともに、バック組立品1の上面外周部の所定位置に形成される。各ダボ穴8aの深さは、次のようにして決定される。すなわち、図2に示すように、駒高さの測定位置▲1▼〜▲7▼は、これらに最も近い1組のダボ穴8a、8aにそれぞれ対応づけられており、例えば、測定位置▲1▼は、これに最も近い位置C、Dのダボ穴8a、8aに対応している。そして、各1組のダボ穴8a、8aの深さは、これに対応する測定位置で測定された駒高さに応じ、最適な駒圧が得られるよう、経験に基づいて決定された所定の関係式に従って算出される。
【0024】
これにより、ダボ穴8aの深さは、対応する測定位置の駒高さが高いときには、図3(a)に示すように、ダボ9の設置高さが高くなるよう、より浅く設定される一方、駒高さが低いときには、同図(b)に示すように、ダボ9の設置高さが低くなるよう、より深く設定される。また、各1組のダボ穴8a、8a(例えば位置A、Bのダボ穴)の深さは、互いに同じとしても、異ならせてもよい。なお、図2の例では測定位置▲1▼〜▲7▼に対応づけられていない3組のダボ穴8a、8aがあるが、これらのダボ穴8a、8aの深さについては、それぞれに最も近い位置で駒高さをさらに測定し、その結果に応じて決定してもよく、あるいは、両側の2組のダボ穴8aの深さの算出結果から、補間計算によって決定することも可能である。
【0025】
次いで、図1(b)に示すように、バック組立品1の上面外周部の所定位置に、複数のダボ穴8aを、上述のように決定したそれぞれの深さになるように、図示しないNC機を用いて、下穴8bとともに形成する。次に、各ダボ穴8aにその底面まで所定の一定長さの木製のダボ9を打ち込む。これにより、ダボ9の設置高さは、対応する測定位置の駒高さが高いときには、より高くなる一方、駒高さが低いときには、より低くなる(図3参照)。次いで、図6に示すように、ダボ9の上にフレーム7を載せ、フレーム7に形成したボルト孔10および下穴8bに取付ねじ11を通し、締め付けることによって、フレーム7がバック組立品1に取り付けられる。
【0026】
以上のように、本実施形態によれば、各ダボ穴8aの深さ、したがって各ダボ9の取付高さを、それに最も近い位置で測定された長駒5または短駒6の実際の高さに応じてそれぞれ決定するので、長駒5および短駒6と、ダボ9上に載った状態で固定されるフレーム7との相対的な高さ関係、すなわち駒圧を、それ以前に形成された響板4の実際のムクリ量やその分布に応じて、精度良く最適にコントロールできる。その結果、フレーム7を上記のように取り付けた状態で、最適な駒圧を得ることができ、その後の駒圧出しや駒圧の再調整は不要となる。また、本実施形態のフレーム7の取付方法は、フレームベースとして従来と同様のダボ9を用いるとともに、従来の取付方法に対して、長駒5および短駒6の高さを測定する工程と、その結果に応じて決定した所定深さでダボ穴8aを形成する工程とを付加しただけのものであるので、比較的簡単に実施することができる。
【0027】
図4は、本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は、上述した第1実施形態と比較し、駒高さに応じてダボ穴8aの深さをコントロールするのに代えて、ダボ穴8aに打ち込んだダボ9の上面を切削することによって、各ダボ9の高さを駒高さに応じた所定高さにコントロールするようにした点が異なるものであり、他の構成は、第1実施形態とまったく同様である。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様、フレーム7を取り付けた状態で、響板4の実際のムクリ量やその分布に応じた最適な駒圧を、精度良く得ることができる。
【0028】
図5は、本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は、前述した2つの実施形態のダボ穴8aおよびダボ9に代えて、バック組立品1のこれらと同じ位置に複数の調整ねじ13をフレームベースとしてねじ込み、そのねじ込み量を調整することによって、各調整ねじ13の高さを駒高さに応じた所定高さにコントロールするようにした点が異なるものであり、他の構成は、前記両実施形態とまったく同様である。したがって、本実施形態においても、両実施形態の前述した効果を同様に得ることができる。
【0029】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1および第2実施形態では、フレーム7を載置するフレームベースとして、ピン状のダボ9を用いているが、フレームベースの構成は任意である。例えば、バック組立品1に形成した収容穴に隙間嵌めされるブロック状のフレームベースを採用し、収容穴の深さや、フレームベース自身の高さを、測定した駒高さに応じてコントロールするようにしてもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成等を適宜、変更することが可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のグランドピアノのフレームの取付方法は、駒圧出しや駒圧の再調整を必要とすることなく、簡単な方法で、響板の実際のムクリ量およびその分布に応じた適正な駒圧を確保することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるグランドピアノのフレームの取付方法のうち(a)駒高さの測定状況、および(b)ダボ穴の形成後の状態を示す図である。
【図2】駒高さの測定位置とダボ穴との対応関係を示す図である。
【図3】駒高さに応じたダボ穴およびダボの設置状況を示す図である。
【図4】第2実施形態による、駒高さに応じたダボ穴およびダボの設置状況を示す図である。
【図5】第3実施形態による、駒高さに応じた調整ねじの設置状況を示す図である。
【図6】第1および第2実施形態および従来におけるバック組立品へのフレームの取付状況を示す斜視図である。
【図7】従来の取付方法によるフレームの取付状況を示す図である。
【符号の説明】
1 ベース組立品
4 響板
5 長駒(駒)
6 短駒(駒)
7 フレーム
8a ダボ穴
9 ダボ(フレームベース)
11 取付ねじ
12 駒高さセンサ
13 調整ねじ

Claims (6)

  1. 駒を上面に接着した響板を組み込んだバック組立品にフレームを取り付けるためのグランドピアノのフレームの取付方法であって、
    基準面からの前記駒の高さを当該駒の複数の所定位置において測定する駒高さ測定工程と、
    前記バック組立品の上面の外周に沿う複数の位置に、複数のフレームベースを前記測定された駒の高さに応じた所定高さで取り付けるフレームベース取付工程と、
    前記複数のフレームベースに前記フレームを載せた状態で、このフレームを前記バック組立品に対して固定するフレーム固定工程と、
    を備えていることを特徴とするグランドピアノのフレームの取付方法。
  2. 前記複数のフレームベースの前記所定高さは、各フレームベースに近い位置で測定された前記駒の高さに応じてそれぞれ決定されることを特徴とする、請求項1に記載のグランドピアノのフレームの取付方法。
  3. 前記複数のフレームベースは、互いに同じ所定高さの複数の埋込部材で構成され、
    前記フレームベース取付工程は、
    前記バック組立品の上面の前記複数の位置に、前記測定された駒の高さに応じた所定深さで複数の埋込穴をそれぞれ形成する埋込穴形成工程と、
    前記複数の埋込穴にそれらの底面まで前記複数の埋込部材をそれぞれ埋め込む埋込部材設置工程と、
    を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載のグランドピアノのフレームの取付方法。
  4. 前記複数のフレームベースは複数の埋込部材で構成され、
    前記フレームベース取付工程は、
    前記バック組立品の上面の前記複数の位置に複数の埋込穴をそれぞれ形成する埋込穴形成工程と、
    前記複数の埋込穴に前記複数の埋込部材をそれぞれ埋め込む埋込部材設置工程と、
    前記埋め込まれた複数の埋込部材の上面を、前記測定された駒の高さに応じた所定高さになるようにそれぞれ切削する埋込部材切削工程と、
    を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載のグランドピアノのフレームの取付方法。
  5. 前記複数の埋込穴が複数のダボ穴で構成され、前記複数の埋込部材が、前記複数のダボ穴にそれぞれ打ち込まれる複数のダボで構成されていることを特徴とする、請求項3または4に記載のグランドピアノのフレームの取付方法。
  6. 前記複数のフレームベースは複数の調整ねじで構成され、
    前記フレームベース取付工程は、
    前記バック組立品の上面の前記複数の位置に、前記複数の調整ねじを、その高さが前記測定された駒の高さに応じた所定高さになるようにそれぞれねじ込むねじ取付工程を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載のグランドピアノのフレームの取付方法。
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