JP4443121B2 - 不適当な操作による影響を回避可能なコンピューターシステムと方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源状態とシステムモードに従って、キーボードエンコーダーにより受信した機能信号の有効・無効を判定するシステムと方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
多くのコンピューターシステムは、例えば、ＣＤ／ＭＰ３とＶＣＤ／ＤＶＤプレーヤーなど、実用的な電気製品或いは機能が統合出来る。ユーザーは、リモコンにより、特定の電気製品や機能を選択及び操作することが出来る。コンピューターシステムは、ＡＶ、ＰＣの２つのモード下で動作する。コンピューターシステムは通常、ＰＣモードで動作し、ＡＶモードでは、オーディオ／ＭＰ３／ＶＣＤ／ＤＶＤ／ＴＶプレーヤーとして動作する。
【０００３】
ＰＣモードの時、オペレーティングシステム（ｏｐｅｒａｔｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ、ＯＳ）は、それぞれのアプリケーションの対応するキーの機能を定義することが出来る。ユーザーが不適当な操作を実行した場合、好ましい機能が、悪影響を受ける。
【０００４】
オフ状態の時、コンピューターシステムはパワーボタンにより起動される。モードスイッチ制御はこの操作を実行することが出来ない。しかし、ユーザーは、一つの制御だけで、ＰＣ機能なしでも関連するアプリケーションを有効にしたいので、公知の制御方法は使い勝手がよくない。
【０００５】
【特許文献１】
台湾公告 第５０４６４１号
【特許文献２】
台湾公告 第４４８３４９号
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電源状態とシステムモードに従って、キーボードエンコーダーにより受信した機能信号の有効・無効を判定するシステムと方法を提供し、コンピューターシステムの使いやすい操作を提供し、不適格な操作によるシステム故障を回避することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、電源状態とシステムモードの分析により、受信した機能信号の有効・無効を判定するシステムと方法を提供する。本発明の実施例によると、システムは、入力ユニット、システム電源状態ピン、キーボードエンコーダー、からなる。
【０００８】
システム電源状態ピンは、コンピューターシステムの電源状態をオン、オフまたはスタンバイ状態として記録する。キーボードエンコーダーは、入力ユニットから機能信号を受信し、システム電源状態ピンを検査し、前記電源状態を確認すると共に、コンピューターシステムに相応するシステムモードがＡＶモードまたはＰＣモードにあるかを検査し、コンピューターシステムのシステム電源状態ピンとシステムモードに従って、機能信号の有効化を試みる。
【０００９】
本発明の実施例によると、電源状態とシステムモードの分析により、受信した機能信号の有効・無効を判定する方法が提供される。先ず、システム電源状態ピンは、コンピューターシステムの電源状態を記録する。次に、入力ユニットからの機能信号が、キーボードエンコーダーにより受信される。その後、電源状態が、システム電源状態ピンを確認することにより得られ、コンピューターシステムのシステムモードが確認される。最後に、コンピューターシステムの電源状態とシステムモードに従って、機能信号の有効性を確認する。
【００１０】
システムがオン状態で、ＡＶモード、且つ、機能信号がモードスイッチキー或いはＡＶモードの機能キーに対応する時、機能信号はキーボードエンコーダーにより有効にされる。更に、システムがオフ状態、或いはスタンバイ状態で、機能信号がモードスイッチキーかパワーボタンに対応する時、キーボードエンコーダーにより有効にされる。
【００１１】
機能信号がモードスイッチキーに対応する場合、キーボードエンコーダーは、コンピューターシステムをオンにし、モードスイッチキーにより指定されたモード下でコンピューターシステムを動作させる。機能信号がパワーボタンに対応する場合、キーボードエンコーダーは、コンピューターシステムをオンにし、キーボードエンコーダーに記録された先のシステムモードでコンピューターシステムを動作させる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
上述した本発明の目的、特徴、及び長所をいっそう明瞭にするため、以下に本発明の好ましい実施の形態を挙げ、図を参照にしながらさらに詳しく説明する。
【００１３】
実施例１：
図１は本発明の実施例による、電源状態とシステムモードの分析により、受信した機能信号の有効・無効を判定するシステム構造を示す図である。
【００１４】
本システムは、キーボードエンコーダー１００、入力ユニット１１０、コンピューターシステム１２０及びシステム電源状態ピン１３０、からなる。
【００１５】
キーボードエンコーダー１００は入力ユニット１１０から信号（機能信号）を受信し、受信した信号の有効化を試み、コンピューターシステム１２０に伝送するか否かを決定する。入力ユニット１１０は、リモコンかキーボードである。システム電源状態ピン１３０は、ハードウェア信号を備え、コンピューターシステム１２０の電源状態、例えば、パワーオン、オフ、スタンバイ状態を記録するのに用いられる。
【００１６】
キーボードエンコーダー１００は、システム電源状態ピン１３０とコンピューターシステム１２０のシステムモード１０１を検査し、信号が現在のシステムモードに適用できるか否かを判定し、相関する操作を定義する。注意すべきことは、コンピューターシステム１２０の現在のシステムモードも、コンピューターシステム１２０がオフになる前のシステムモードも、キーボードエンコーダー１００に記録出来ることである。
【００１７】
図２は、本発明の実施例による、電源状態とシステムモードの分析により、受信した機能信号の有効・無効を判定する方法のフローチャートである。
【００１８】
先ず、工程Ｓ２０１において、システム電源状態ピン１３０は、コンピューターシステム１２０の電源状態を記録する。次に、工程Ｓ２０２において、入力ユニット１１０からの機能信号が、キーボードエンコーダー１００により受信される。
【００１９】
その後、工程Ｓ２０３において、コンピューターシステム１２０の電源状態は、システム電源状態ピン１３０を確認することにより得られ、工程Ｓ２０４において、コンピューターシステム１２０のシステムモード１０１が確認される。最後に、工程Ｓ２０５において、キーボードエンコーダー１００により、コンピューターシステムの電源状態とシステムモード１０１に従って、機能信号の有効性を確認する。
【００２０】
図３は、本発明の実施例による、機能信号判定の方法のフローチャートである。
先ず、工程Ｓ３０１において、入力ユニット１１０から機能信号が受信される。その後、工程Ｓ３０２において、コンピューターシステム１２０の電源状態が確認される。
【００２１】
システムがオンの場合、工程Ｓ３０３において、コンピューターシステム１２０の現在のシステムモードが確認される。システムがＡＶモードの場合、工程Ｓ３０４において、機能信号はモードスイッチキー或いはＡＶモードの機能キーに対応するかを確認する。対応しない場合は、工程Ｓ３０５において、キーボードエンコーダー１００は機能信号を有効にすることが出来ず、機能信号に対応する操作は実行されない。もし、対応する場合、工程Ｓ３０６において、キーボードエンコーダー１００は機能信号を有効にし、機能信号に対応する操作が実行されるか又は機能信号はコンピューターシステム１２０に転送される。
【００２２】
例えば、システムがオン、且つＡＶモードの場合、モードスイッチキー及びオーディオモードの機能キーだけが有効になる。システムがオン、且つＡＶモードの場合、モードスイッチキー及びＡＶモードの機能キーだけが有効になる。
【００２３】
システムがオン、且つコンピューターシステム１２０がＰＣモードの場合、工程Ｓ３０７において、機能信号はＡＶモードの機能キーに対応するか確認する。もし、対応する場合、工程Ｓ３０５において、キーボードエンコーダー１００は、機能信号を有効にすることが出来ず、機能信号に対応する操作は実行されない。もし、対応しない場合、工程Ｓ３０６において、キーボードエンコーダー１００は機能信号を有効にし、機能信号に対応する操作が実行されるか又は機能信号はコンピューターシステム１２０に転送される。
【００２４】
更に、システムがオフ状態或いはスタンバイ状態の場合、工程Ｓ３０８において、機能信号がモードスイッチキー、或いはパワーボタンに対応するか確認する。機能信号がモードスイッチキーに対応する場合、工程Ｓ３０９において、キーボードエンコーダー１００は、コンピューターシステム１２０をオンにし、モードスイッチキーにより指定されたモード下でコンピューターシステム１２０を動作させる。機能信号がパワーボタンに対応する場合、工程Ｓ３１０において、キーボードエンコーダー１００は、コンピューターシステム１２０を起動状態にし、キーボードエンコーダー１００に前もって記録された先のシステムモードでコンピューターシステム１２０を動作させる。
【００２５】
これにより、本発明による、電源状態とシステムモードの分析により、受信した機能信号の有効・無効を判定するシステム及び方法は、コンピューターシステムの操作を便利にし、不適当な操作により生じるシステム障害を回避する。
【００２６】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明をに限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【００２７】
【発明の効果】
コンピューターシステムの操作を便利にし、不適当な操作により生じるシステム障害を回避する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例による、電源状態とシステムモードの分析により、受信した機能信号の有効・無効を判定するシステム機構を示す図である。
【図２】本発明の実施例による、電源状態とシステムモードの分析により、受信した機能信号の有効・無効を判定する方法のフローチャートである。
【図３】本発明の実施例により機能信号を判定する方法のフローチャートである。

Claims (8)

1. 不適当な操作による影響を回避可能なコンピューターシステムであって、
   ユーザの操作に応じた機能信号を送信する入力ユニットと、
   コンピューターシステムの電源状態をオン、オフまたはスタンバイ状態として記録するシステム電源状態ピンと、
   前記入力ユニットから前記機能信号を受信し、記録された前記電源状態を確認すべく前記システム電源状態ピンを検査すると共に、前記コンピューターシステムに相応するシステムモードがＡＶモードまたはＰＣモードにあるかを検査し、前記システム電源状態ピンの検査結果と前記システムモードの検査結果に従って、前記機能信号を有効または無効にするキーボードエンコーダーと、からなり、
   前記キーボードエンコーダーは、
   前記コンピューターシステムがオフ状態或いはスタンバイ状態であり、且つ、前記機能信号がモードスイッチキー或いはパワーボタンの操作に対応しているという条件が満たされたときに、当該機能信号を有効にして前記コンピューターシステムをオンにし、
   前記コンピューターシステムがオン状態であり、且つ前記機能信号がモードスイッチキー或いは起動中のシステムモードの機能キーに対応する時に、当該機能信号を有効にすることを特徴とするシステム。
2. 前記機能信号が前記パワーボタンの操作に対応する場合、前記キーボードエンコーダーは前記コンピューターシステムをオンにし、前記キーボードエンコーダーに記録されている先のシステムモード下でコンピューターシステムを動作させることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
3. 前記入力ユニットはキーボードであることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
4. 前記入力ユニットはリモコンであることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
5. コンピューターシステムにおける、不適当な操作による影響を回避する方法であって、
   システム電源状態ピンがコンピューターシステムの電源状態をオン、オフまたはスタンバイ状態として記録する工程と、
   キーボードエンコーダーが入力ユニットからユーザの操作に応じた機能信号を受信する工程と、
   前記キーボードエンコーダーが、前記システム電源状態ピンを検査し、前記電源状態を検査する工程と、
   前記キーボードエンコーダーが、前記コンピューターシステムに相応するシステムモードがＡＶモードまたはＰＣモードにあるかを検査する工程と、
   前記キーボードエンコーダーが、前記コンピューターシステムの前記システム電源状態ピンの検査結果と前記システムモードの検査結果に従って、前記機能信号の有効化を試みる工程と、
   からなり、前記機能信号の有効化を試みる工程は、前記システムがオフ状態或いはスタンバイ状態であり、且つ、前記機能信号がモードスイッチキー或いはパワーボタンの操作に対応するものであるという条件が満たされたときに、前記キーボードエンコーダーが当該機能信号を有効にして前記コンピューターシステムをオンにし、前記システムがオン状態であり、且つ前記機能信号がモードスイッチキー或いは起動中のシステムモードの機能キーに対応する時に、当該機能信号を有効にすることを含むことを特徴とする方法。
6. 前記機能信号が前記パワーボタンの操作に対応する場合、前記キーボードエンコーダーは、前記キーボードエンコーダーに記録されている先のシステムモード下でコンピューターシステムを動作させることを特徴とする請求項５に記載の方法。
7. 前記入力ユニットはキーボードであることを特徴とする請求項５に記載の方法。
8. 前記入力ユニットはリモコンであることを特徴とする請求項５に記載の方法。

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