JP4442229B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

本発明は、演奏操作子の操作で楽音信号を発生する楽音信号発生手段と、該楽音信号発生手段からの楽音信号を音響変換するスピーカと、前記楽器本体を側板近傍で支持する前方脚とを備えた電子楽器、特に楽器本体に鍵盤部を備えた電子鍵盤楽器に適した電子楽器に関する。
従来、電子楽器として、楽器本体を脚部で支持する構造のものがある。楽器本体は、鍵等の操作子や該操作子を支持するフレームあるいは各種操作子操作を検出する回路基板等を備えた演奏装置(例えば鍵盤装置)を棚板に載置するとともに、該演奏装置の後方側(演奏者と反対側)を表示部や操作スイッチ等を配置したパネル面として構成されている。また、電子鍵盤楽器としては、例えば特許第2745952号公報、特開2002−244661号公報に開示されているように、楽器本体をその両側に配置した立て板状の脚部によって支えるような構造のものが多い。
電子楽器はスピーカによって楽音を発生するが、前記特許第2745952号公報のような形態のものでは、スピーカを楽器本体内に収容されることが多い。しかし、楽器本体内はスペース(容積)が小さいのであまりよい音響特性が得られない。このため、前記特開2002−244661号公報のように楽器本体と別にスピーカボックスを設けるようにしたものもある。
特許第2745952号公報 特開2002−244661号公報
スピーカボックスを楽器本体と別に設ける場合でも、スピーカボックスの容積が大きい方が音響特性(特に低音特性)を良くすることができるが、前記特開2002−244661号公報のようにスピーカボックスを単に楽器本体の下に配置すると、演奏者は特にペダル操作等の足操作がやりにくくなると言う問題がある。さらに、演奏者に対して圧迫感を与えることにもなる。また、例えば鍵盤楽器では鍵盤を最も手前(演奏者側)に配置する必要があり、なおかつペダル操作を制限しない形でスピーカボックス容積の増大を図ろうとすると前後長の増大にならざるを得ず、これによって必然的に楽器本体の前後方向の幅も大となる。したがって、楽器全体のサイズも大きくなり、持ち運び不便で、高コストにもなるという点で、改善の余地を残している。なお、この明細書において、電子楽器の「上下左右」を指す場合、演奏時の演奏者側(鍵盤側)から見た正立状態の「上下左右」とする。また、「前後方向(あるいは奥行き方向)」を指す場合、演奏者側を「前」、背面側を「後」とする。
本発明は、前後方向に薄型に構成することができて音響特性の優れた電子楽器を提供することを課題とする。
請求項1の電子楽器は、鍵盤装置等を有する楽器本体を、楽器本体の側板近傍に固定した前方脚と楽器本体の後部側から床面まで延設したスピーカボックスとによって支持するようにした。これにより、スピーカボックスは上下方向に容積を確保できるので、スピーカボックス及び楽器本体を前後方向に幅を小さくすることができ、容積確保により音響特性を良好にしながら、前後方向に薄型の電子楽器を可能にした。床面にスピーカボックスが必然的に置かれることから、さらに音響特性(特に低音)を良好にするものである。
また、請求項1の電子楽器は、上記の構成に加えて、楽音信号発生手段を含む電気回路部材収納部が上部に設けられた収納ボックスをスピーカボックスの間に介在させて設け、この収納ボックスの下方にペダル装置を配設した。これにより、奥行き方向のペダルの安定性を高めるとともに、収納ボックスの上部に設けた電気回路部材収納部の重量によりさらに安定性を高めるようにした。さらに、スピーカボックスを含む支持部材の水平断面形状を演奏者側に斜面を有した台形とし、前記左右斜面に形成された取付孔に左右のスピーカを取付けるとともに電気回路部材収納部及び収納ボックスを該台形の高さ相当の前後幅とし、スピーカボックスの間の電気回路部材収納部において電気回路部材におけるアンプ等の放熱板やその他の部材を配置し易くした。
請求項2の電子楽器は、請求項1と同様に、鍵盤装置等を有する楽器本体を、楽器本体の側板近傍に固定した前方脚と楽器本体の後部側から床面まで延設したスピーカボックスとによって支持するようにした。これにより、スピーカボックスは上下方向に容積を確保できるので、スピーカボックス及び楽器本体を前後方向に幅を小さくすることができ、容積確保により音響特性を良好にしながら、前後方向に薄型の電子楽器を可能にした。床面にスピーカボックスが必然的に置かれることから、さらに音響特性(特に低音)を良好にするものである。また、スピーカボックスを含む支持部材の水平断面形状を演奏者側に斜面を有した台形とし、前記左右斜面に形成された取付孔に左右のスピーカを取付け、スピーカボックスの間に電気回路部材収納部を設けて電気回路部材におけるアンプ等の放熱板やその他の部材を配置し易くした。さらに、各スピーカボックス間を該スピーカボックスの下部位置で橋渡しする水平板橋渡し部材を設け、この水平板橋渡し部材の下面に足操作用のペダルを揺動自在に固着した。これにより、スピーカボックスの下部に近い位置でペダルを固定するようにした。
請求項1の電子楽器によれば、スピーカボックスを後方脚として構成したので、スピーカボックス自体の上下寸法を大とすることができ、前後方向に薄型に形成してもボックス容積を大とすることができ、例えば低音域が延びるなど音響特性を良好にすることができる。したがって、前後方向に薄型に構成することができるとともに音響特性の優れた電子楽器が得られる。なお、スピーカボックスを前後方向に薄型に形成すると演奏者に圧迫感を与えない電子楽器となる。また、後方脚体や、楽器両側部に配置する脚体としてのサイドパネルを新たに設ける必要もなくなる。
また、請求項1の電子楽器によれば、従来のように床面から相当離れた位置(例えば棚板やスピーカボックス下面)から垂下された棒状取り付け部材を介してペダル装置を取り付けるものより、ペダルの安定性が高まるとともに、収納ボックスの上部に設けられた電気回路部材収納部の重量によりさらに安定性が高まり、ペダル操作もし易くなる。さらに、スピーカボックスを含む支持部材の水平断面形状を台形とするとともに電気回路部材収納部及び収納ボックスを該台形の高さ相当の前後幅としているので、スピーカボックスの間の電気回路部材収納部において電気回路部材におけるアンプ等の放熱板やその他の部材を配置し易くなる。また、支持部材の台形の各斜面(バッフル板)にスピーカが設けられていることで、両スピーカの音響特性が前方に開くハート型となるので、ステージなどの広い場所での演奏にも耐え得る。
請求項2の電子楽器によれば、請求項1と同様に、スピーカボックスを後方脚として構成したので、スピーカボックス自体の上下寸法を大とすることができ、前後方向に薄型に形成してもボックス容積を大とすることができ、例えば低音域が延びるなど音響特性を良好にすることができる。したがって、前後方向に薄型に構成することができるとともに音響特性の優れた電子楽器が得られる。また、スピーカボックス間を橋渡しする水平板橋渡し部材がペダル位置の低い位置になるので、後方脚としてのスピーカボックスの上部は必然的に楽器本体の例えば棚板と固定されるが、下部は自重により床面に設置固定され、この下部に近いその位置でペダルが固定されることになる。したがって、ペダルが安定し、操作時の安定性が良い。また、この水平板橋渡し部材の部分の質量が増えるので、音響分離性も良好となる。さらに、スピーカボックスを含む支持部材の水平断面形状を台形としているので、スピーカボックスの間に電気回路部材収納部を設けて電気回路部材におけるアンプ等の放熱板やその他の部材を配置し易くなる。また、支持部材の台形の各斜面(バッフル板)にスピーカが設けられていることで、両スピーカの音響特性が前方に開くハート型となるので、ステージなどの広い場所での演奏にも耐え得る。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態における電子鍵盤楽器の正面図(図1(A) )及び右側面図(図1(B) )、図2は同電子鍵盤楽器の上面図、図3は支持部材(スピーカボックス等)の背面分解状態と楽器全体の各部の取り付け位置関係を示す概略図である。楽器本体1は、水平な棚板11、「演奏操作子」としての白鍵wk、黒鍵bk及び操作パネルP等を備えた鍵盤装置12、鍵盤装置12の側部を覆う側板13、白鍵wkの端部に配置された拍子木部14、鍵盤装置12の操作パネルPの側部を覆う鍵盤隠しサイド板15、正面の口棒部16等を備えている。また、該楽器本体1の上面部で白鍵wk、黒鍵bk、操作パネルP、拍子木部14及び鍵盤隠しサイド板15を覆うように開閉自在な蓋17を備えている。171は蓋17の先端部に左右全幅にわたって蓋17と一体に設けた蓋前板部である。なお、蓋17は、図1(A) 及び図2では左半分は閉めた状態を示し、図1(A) では右半分は開けた状態を、図2では右半分を外した状態を示している。
楽器本体1の左右両側の側板13,13の前端部近傍には、楽器本体1を支持する前方脚2,2がそれぞれ取り付けられている。この前方脚2は、図2の二点鎖線の吹き出し部に図示したように、前方脚2の上端部分2aの側面部2b,2cにおいて側板13のそれぞれ前端面13a、口棒部16の左右端面16aが締結部材JTによってネジにて結合されている。また、前方脚2は中間部分においてその内側側面から棚板11の裏面内部に掛けて配設された金属製のステー21及び図示しない金具によって、楽器本体1に取り付けられている。そして、図1に示したように、前方脚2,2は、その下部を床面GLまで延長されている。なお、前方脚2の下端面にはキャスタ22が取り付けられている。
楽器本体1の後部側には、左右のスピーカ31,31を収納し保持する左右一対のスピーカボックス3,3が設けられ、このスピーカボックス3,3はその下部を床面GL(近傍)まで延設することで後方脚とされている。また、スピーカボックス3,3の背面には、裏蓋32,32(図3)が取り付けられる。なお、スピーカボックス3,3のバッフル板33,33にはスピーカ31,31の取付孔33a,33aが形成されている。両スピーカボックス3,3の間には、フロント板41、水平板橋渡し部材42及び裏蓋43(図3)が設けられ、スピーカボックス3,3、裏蓋32,32、フロント板41、水平板橋渡し部材42及び裏蓋43は一体に組み付けることにより楽器本体1を支持する支持部材Aを構成している。なお、スピーカボックス3,3の裏側には、後方に床面GLまで延設された倒れ防止金具34,34(図1(B) ,図2)が着脱自在に取り付けられている。
楽器本体1の後部側の上部には支持部材Aの幅とほぼ同幅を有するリアパネル5が設けられるとともに、支持部材A及びリアパネル5の両端には、リアパネル5の上端までの高さを有するサイドリアパネル6,6が設けられている。リアパネル5とサイドリアパネル6,6は両背面に取り付けられた金具51(図3)によって互いに固定されている。また、支持部材A及びサイドリアパネル6,6の下端は、これらを結合する結合ベース部材7の上に固定されている。なお、この結合ベース部材7の裏面にはキャスタ71(図1)が取り付けられている。
支持部材Aにおいて、フロント板41内部は電気回路部材収納部Bとされ、この電気回路部材収納部Bには、鍵盤装置12の操作に応じて楽音信号を発生する制御部101(楽音信号発生手段)を含む電気回路部10(図1)が収納されている。なお、制御部101は、CPUや音源チップなどによりデジタル楽音信号を発生する電子回路基板で構成されている。また、電気回路部10のトランス102が水平板橋渡し部材42の上に載置固定されている。水平板橋渡し部材42の下部は収納ボックスCとされている。水平板橋渡し部材42の裏面にはペダル保持用フレーム81が取り付けられ、このペダル保持用フレーム81によってペダル8が水平板橋渡し部材42の下面に揺動自在に固着されている。そして、ペダル8の先端操作部はフロント板41の下端部に形成されたペダル開口部41a(図1(A) )を介して演奏者側に露出されている。
図4は楽器本体1の右側を示す一部平面図であり、楽器本体1の第1カバー及び第2カバーを外した状態を示している。なお、図4中CLは楽器のセンターラインであり、パネルスイッチ等の細部の部品以外はこのセンターラインCLを軸としてほぼ全体として左右対称構造となっている。図5は楽器本体1と右側のスピーカボックス3との取り付け状態を示す斜視図であり、楽器本体1の第2カバーを外した状態を示している。楽器本体1において、操作パネルPの後端部Rは支持金具111を介して棚板11に固定され、鍵盤隠しサイド板15の上端面から僅かに低い位置に操作パネルPは設置される。
また、楽器本体1の後部両サイドには段部1aが形成され、この段部1aにサイドリアパネル6が当接され、このサイドリアパネル6はその下端部において結合ベース部材7側の固定金具72によって固定される。楽器本体1の後部において、段部1aから中央側の部分はスピーカボックス3と連結する矩形に出っ張った連結箱部1bとされている。この連結箱部1bの幅w1は支持部材Aの幅と同幅とされ、この連結箱部1bが支持部材A上に載置され固定される。なお、この楽器本体1(棚板11)と支持部材A(スピーカボックス3)とはスピーカボックス3の上端のL型の取付け金具35(図3)によって固定される。
連結箱部1b内の棚板11には、スピーカボックス3の水平断面領域の内側に対応する部分でスピーカボックス3の内部に貫通する多数の透孔11bが形成されている。鍵盤装置12の操作パネルPの後端部Rと段部1aとの間には幅狭部Sが形成され、連結箱部1b内の幅狭部S寄りの位置にモニタスピーカ(ツイータ)20が配設されている。また、操作パネルPの左右後端部からモニタスピーカ20のさらに中央寄りの位置にかけて、多数の透孔からなるトーンエスケープ30が形成されている。このトーンエスケープ30は、操作パネルPのパネル面形成時に鉄板にプレス及びパンチング加工を施すことにより形成されている。そして、操作パネルPの後上面部は、連結箱部1b及び幅狭部Sを覆うように、第1カバー18a(図5)と第2カバー18b(図5の一点鎖線)とが取り付けられている。第1カバー18a、第2カバー18bは一体に設けてもよく、鍵盤蓋としての第3カバー18c、第4カバー18dは、第2カバー18bの先端面からヒンジ部h1を介して結合されている(図1(B) )第3カバー18cと第4カバー18dとはヒンジ部h2で結合されている。
なお、図4に示したように、操作パネルPにはLED12a、音色選択スイッチ12b、液晶表示器12c等が配設され、拍子木部14にはパワースイッチ12dが配設されている。また、図4には破線によりスピーカ31、バッフル板33、ペダル8、フロント板41も図示してあるが、バッフル板33及びフロント板41の前面にはサランネット9が配設されている。
以上の構成により、楽器本体1は側板13,13の近傍に固定した左右端の2本の前方脚2,2と、後方の支持部材Aとにより支持される。床面まで延設したスピーカボックス3はそれ自体の上下寸法が大となり、上下方向に大きな容積が確保されている。したがって、特に低音域の音響特性が良好になる。また、スピーカ31の背面からの音はスピーカボックス3内からその上部に伝わり、棚板11の多数の透孔11bを介して楽器本体1の前記連結箱部1bに導かれ、幅狭部S及びトーンエスケープ30(多数の透孔)を介して演奏者側に放音される。したがって、演奏者にとって低音特性のよい楽音が良く聞こえる。さらに、モニタスピーカ20の音もトーンエスケープ30から放音される。したがって、中高音域の音響特性も良好になる。
しかも、スピーカボックス3の前後方向の厚みが薄く、楽器本体1ひいては楽器全体が前後に薄型になり、演奏者に対して圧迫感を与えない電子鍵盤楽器となっている。
また、電気回路部材収納部Bを載置した収納ボックスCをスピーカボックス3,3の間に介在させ、この収納ボックスCの下方にペダル8を配設しているので、奥行き方向のペダル8の安定性が高くなっており、ペダル操作もし易くなっている。すなわち、収納ボックスCに連結するスピーカボックス3,3の下端は楽器の自重により床面に対して固定されるのでペダル保持用フレーム81が固定され、ペダル8が安定する。例えば、従来、楽器本体の下部に床面から相当離れた位置にある棚板の下面から棒状の部材を垂下し、その下にペダル装置を取り付けるものがあるが、このようなものよりも、奥行き方向にペダルが安定する。さらに、収納ボックスCに載置された電気回路部材収納部Bの例えばトランス101の重量により、ペダル8の安定性がさらに高くなり、且つ楽器全体の安定性も高くなっている。
また、スピーカボックス3,3の間を橋渡しする水平板橋渡し部材42を備え、水平板橋渡し部材42はピーカボックス3,3の間でしかも該スピーカボックス3,3の下部位置に配置され、この水平板橋渡し部材42の下面にペダル保持用フレーム81を介してペダル8が揺動自在に固着されているので、スピーカボックス3,3の下部に近い位置でペダル8が固定され、ペダル操作の安定性が良好になっている。
また、水平板橋渡し部材42に電気回路部材収納部Bを載置するようになっているので、左右のスピーカ31,31に対して、音響的に電気回路部材収納部Bによって左右を良好に分離できる。また、電気回路部材収納部Bには電気回路部材10が収納されているので、このスピーカボックス3,3の間の部分の質量が大となり、音響的に干渉することがなくなり、特に低音特性が良好となっている。さらに、電気回路部材収納部Bの下部の重量が大きくなるので、支持部材A(後方脚)が倒れようとするベクトルが内向き(前方向き)になるとともに、楽器全体の重心が下がり、薄型でも倒れにくくなる。
実施形態では、スピーカボックス3,3の下に結合ベース部材7を取り付けるようにしているので、スピーカボックス3,3、裏蓋32,32、フロント板41、水平板橋渡し部材42及び裏蓋43からなる支持部材Aが、全体的に堅牢なものとなる。なお、この結合ベース部材7はなくてもよい。すなわち、本発明において、後方脚を構成するためにスピーカボックスをその下部を床面まで延設するという構成は、結合ベース部材7のような部材がある場合もない場合も含んでいる。
実施形態におけるトーンエスケープ30は多数の透孔であるが、できれば異物等の侵入を防いでかつ放音できる形状であればどのような形状でもよい。またトーンエスケープを形成する部分の材質は金属には限らないが、操作パネルPと一体に樹脂成型してもよい。また、実施形態では、スピーカボックス3,3の上部の棚板11に形成した透孔11bからの音を上記トーンエスケープ30から演奏者側に放音するようにしているが、このトーンエスケープ30を無くし、鍵盤装置後方で且つ操作パネル面の上方に、透孔11bに連通する放音用間隙を設け、透孔11bからの音をこの放音用間隙から演奏者側に放音するようにしてもよい。さらに、トーンエスケープ30と放音用間隙との両方を設けてこの両方から放音するようにしてもよい。
この放音用間隙としては、一例として例えば次のように構成することができる。実施形態の電子鍵盤楽器において、楽器本体1の操作パネルPの後方部を覆う第1カバー18a及び第2カバー18bを改良し、少なくとも第2カバー18bを操作パネルPの上面より高くして、この第2カバー18bと操作パネルPの後部との間に放音用間隙を形成するようにしてもよい。この場合、操作パネルPを後方側に延長して第2カバー18bの下に潜り込ませて、放音用間隙を例えば実施形態における連結箱部1bに連通するようにするとよい。
また、実施形態の電子楽器は、モニタスピーカ20を備えた好適な実施形態となっているが、このモニタスピーカ20は無くてもよい。
支持部材Aの水平断面形状が台形であり、該台形の高さ相当部分すなわちフロント板41と裏蓋43とにより挟まれた部分が、前記電気回路部材収納部Bとなっているので、フロント板41と裏蓋43とは並行であり、電気回路部材10におけるアンプ等の放熱板やその他の部材を配置し易くなる。例えば、並行でなく斜面で囲まれた空間だとすると、放熱板の高さを斜面倣って順次変える必要があるが、実施形態ではこのような必要がない。
支持部材Aは、水平断面形状が台形をしており、台形の中央に、かつ、低いところに重い電気部品を配したので重心が楽器の中央で低いところに形成できている。すなわち安定感がある。また台形の並行面のフロント板41側に上記電気部品を固着すると、重心が前よりになるのでさらに安定する。これによって倒れ防止金具34,34を不要にすることができる。
リアパネル5は、幅狭部S及びトーンエスケープ30から前方に放音された音を後方に発散させることがないので、音質向上に一役かっている。つまり、リアパネル5は音質向上板でもある。
また、支持部材Aの水平断面形状が台形であり、スピーカ31,31はこの台形の各斜面(バッフル板33,33)にスピーカ31が設けられているので、両スピーカ31,31の音響特性が前方に開くハート型となるので、ステージなどの広い場所での演奏にも耐え得る。
また、実施形態の電子楽器においては、両サイドリアパネル6,6は楽器本体に対して着脱自在に固着されるので、ユーザの注文に応じてデザインを選択することができる。
実施形態の電子楽器において、電気回路部材10は裏蓋43に固着されており、フロント板41を取り外すだけで、内部の電気回路部材10に対するメンテナンス作業を容易に行うことができる。なお、電気回路部材はフロント板41に固着した場合には、裏蓋43を取り外してメンテナンスを行うことができる。
実施形態ではスピーカボックス3,3の間にフロント板41、水平板橋渡し部材42及び裏蓋43をそれぞれ別部材として設けるようにしているが、これらの部材とスピーカボックス3,3は一体の部材で構成してもよい。また、左右のスピーカボックス3,3の間に別体で構成した箱状の部材を設けるようにしてもよい。
実施形態では、結合ベース部材7の裏面に床当接部材としてキャスタ71を設けるようにしているが、このような床当接部材はなくてもよい。
実施形態では、電子鍵盤楽器を例に説明したが、楽器本体に演奏操作子を備え、この演奏操作子の操作による楽音をスピーカで楽音を発生するような電子楽器であれば、鍵盤楽器でなくてもよい。
本発明の実施形態における電子鍵盤楽器の正面図及び右側面図である。 同電子鍵盤楽器の上面図である。 実施形態における支持部材の背面分解状態と楽器全体の各部の取り付け位置関係を示す概略図である。 実施形態における楽器本体の右側を示す一部平面図である。 実施形態における楽器本体と右側のスピーカボックスとの取り付け状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…楽器本体、2…前方脚、3…スピーカボックス(後方脚)、8…ペダル、10…電気回路部、11…棚板、12…鍵盤装置、13…側板、31…スピーカ、42…水平板橋渡し部材、A…支持部材、B…電気回路部材収納部、C…収納ボックス、GL…床面、81…ペダル保持用フレーム、101…制御部(楽音信号発生手段)、102…トランス、wk…白鍵(演奏操作子)、bk…黒鍵(演奏操作子)、P…操作パネル

Claims (2)

  1. 演奏操作子を有する楽器本体と、演奏操作子の操作で楽音信号を発生する楽音信号発生手段と、該楽音信号発生手段からの楽音信号を音響変換するスピーカと、前記楽器本体を該本体の側板近傍で支持する前方脚とを備えた電子楽器において、
    前記前方脚はその上部を前記楽器本体に固定するとともに下部を床面まで延長して構成し、
    前記楽音信号発生手段を含む電気回路部材収納部が上部に設けられた収納ボックスを間に介在させて、前記スピーカを保持する左右のスピーカボックスを、前記楽器本体の後部側を支持する支持部材の一部として設けるとともに、該スピーカボックスをその下部を床面まで延設することで後方脚として構成し、
    前記スピーカボックスを含む前記支持部材の水平断面形状が演奏者側に斜面を有した台形で、前記左右斜面に形成された取付孔に左右のスピーカが取付けられるとともに前記電気回路部材収納部及び収納ボックスが該台形の高さ相当の前後幅を有し、
    前記収納ボックスの下方にペダル装置を配設したことを特徴とする電子楽器。
  2. 演奏操作子を有する楽器本体と、演奏操作子の操作で楽音信号を発生する楽音信号発生手段と、該楽音信号発生手段からの楽音信号を音響変換するスピーカと、前記楽器本体を該本体の側板近傍で支持する前方脚とを備えた電子楽器において、
    前記前方脚はその上部を前記楽器本体に固定するとともに下部を床面まで延長して構成し、
    前記楽音信号発生手段を含む電気回路部材収納部が上部に設けられた収納ボックスを間に介在させて、前記スピーカを保持する左右のスピーカボックスを、前記楽器本体の後部側を支持する支持部材の一部として間隔を開けて設けるとともに、該スピーカボックスをその下部を床面まで延設することで後方脚として構成し、
    前記スピーカボックスを含む前記支持部材の水平断面形状が演奏者側に斜面を有した台形で、前記左右斜面に形成された取付孔に左右のスピーカが取付けられるとともに前記電気回路部材収納部及び収納ボックスが該台形の高さ相当の前後幅を有し、
    前記各スピーカボックス間を該スピーカボックスの下部位置で橋渡しする水平板橋渡し部材を設け、該水平板橋渡し部材の下面に足操作用のペダルを揺動自在に固着したことを特徴とする電子楽器。
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