JP4442176B2 - 積層固体コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
特徴としている。
この特徴によれば、前記陽極体の一部を摩擦撹拌溶接にて接続することで、該接続部の表面にエッチング処理層や酸化皮膜層を有していても、これらエッチング処理層や酸化皮膜層が摩擦撹拌溶接におけるプローブの回転により破壊されて、地金同士が溶融して一体化するようになるため、エッチング処理層や酸化皮膜層の有無にかかわらず、前記陽極体の良好な接続を有する積層固体コンデンサを得ることができる。また、積層する陽極体の枚数に対しては、その陽極体の高さに対応してプローブの高さを変更することで、陽極体の積層枚数の変更に対しても容易に対応可能となり、従って積層する陽極体の枚数にかかわらず、前記陽極体の良好な接続を有する積層固体コンデンサを得ることができる。更に、摩擦撹拌溶接の際に、積層される陽極体の間に補強基材を挟持したので、金属箔の間に介在させた補強部材の一部が金属箔とともに接合され、機械的な接合強度を高めることができ、接続性の信頼性を向上させることもできる。
前記補強基材を前記陽極端子として用いて成ることを特徴としている。
この特徴によれば、陽極端子と陽極体とが摩擦撹拌溶接にて電気的、機械的に強固に接続されるとともに、陽極端子と陽極体との接続を別途実施する必要がなく、工程を簡素化できる。
前記補強基材が前記陽極体を成す金属材料と同種の金属材料であることを特徴としている。
この特徴によれば、溶接による合金形成等による金属拡散等の問題を回避できるとともに、これら異金属間における電池形成等による腐食等の問題も回避できる。
陽極体表面に誘電体酸化皮膜層を形成する工程と、誘電体酸化皮膜層が形成された陽極体表面に固体電解質層並びに陰極層とを形成する工程と、複数の陽極体をその間に補強基材を挟持して積層する工程と、該積層された陽極体の一部を摩擦撹拌溶接にて電気的、機械的に接続する工程と、複数の陽極体が積層されて形成されたコンデンサ素子を、該コンデンサ素子中の陽極体に電気的に接続された陽極端子並びにコンデンサ素子中の陰極層に電気的に接続された陰極端子の一部が外表面に露出するように外装ケースに封入、或いは絶縁性外装樹脂にて被覆する工程と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記陽極体の一部を摩擦撹拌溶接にて接続することで、該接続部の表面にエッチング処理層や酸化皮膜層を有していても、これらエッチング処理層や酸化皮膜層が摩擦撹拌溶接におけるプローブの回転により破壊されて、地金同士が溶融して一体化するようになるため、エッチング処理層や酸化皮膜層の有無にかかわらず、前記陽極体の良好な接続を有する積層固体コンデンサを得ることができる。また、積層する陽極体の枚数に対しては、その陽極体の高さに対応してプローブの高さを変更することで、陽極体の積層枚数の変更に対しても容易に対応可能となり、従って積層する陽極体の枚数にかかわらず、前記陽極体の良好な接続を有する積層固体コンデンサを得ることができる。更に、摩擦撹拌溶接の際に、積層される陽極体の間に補強基材を挟持したので、金属箔の間に介在させた補強部材の一部が金属箔とともに接合され、機械的な接合強度を高めることができ、接続性の信頼性を向上させることもできる。
複数の陽極体が積層された積層体を、少なくとも前記摩擦撹拌溶接を実施する溶接部に位置する該積層体内の各陽極体間に間隙をほぼ有しない仮接合状態とし、該仮接合状態において前記摩擦撹拌溶接を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、積層体の実際に溶接にて接続される接続部に位置する各陽極体間に間隙をほぼ有しない仮接合状態にて摩擦撹拌溶接を実施することで、接続部に空隙等の溶接欠陥部を生じることを大幅に低減でき、よって摩擦撹拌溶接によって、より安定して良好な電気的、機械的な接続状態を得ることができる。
前記仮接合状態とする方法が、前記積層体の上下方向からの加圧による加締めを含むことを特徴としている。
この特徴によれば、予め積層体を加圧して加締めることで、陽極体のエッチング処理層および酸化皮膜層を変形させて陽極体内における空隙を少なくできるとともに、各陽極体間の間隙を低減し、実際に溶接にて接続される接続部に位置する各陽極体を良好に密接させることができるとともに、摩擦撹拌溶接における積層体に積層された陽極体の位置ずれ等による不良を大幅に低減できるばかりか、溶接以前の積層体の取り扱い性も大幅に向上でき、摩擦撹拌溶接における作業性を向上できる。
前記仮接合状態とする方法が、超音波溶接、コールドウエルド、アーク溶接のいずれかを含むことを特徴としている。
この特徴によれば、積層体に積層されている各陽極体同士が、超音波溶接、コールドウエルド、アーク溶接のいずれかにより加圧されて陽極体のエッチング処理層および酸化皮膜層を変形させて陽極体内における空隙を少なくでき、かつ各陽極体間の間隙を低減することができるとともに、仮接続が成されて比較的強固に固定されるため、積層体に積層された陽極体の位置ずれ等をより生じ難くなるとともに、溶接以前の積層体の取り扱い性もより一層向上できる。
前記固体電解質層並びに陰極層とを形成する工程を、前記摩擦撹拌溶接による陽極体の接続工程の後に実施することを特徴としている。
この特徴によれば、固体電解質層或いは陰極層の形成を摩擦撹拌溶接後に実施することで、摩擦撹拌溶接による固体電解質層への機械的ストレスの印加に伴う陽極体と固体電解質層及び固体電解質層と陰極層の間の密着力の低下による電気的特性の低下、例えば静電容量の減少や等価直列抵抗の上昇を回避することができる。
積層された複数の陽極体が摩擦撹拌溶接により接続されて形成されたコンデンサ素子を、所定の大きさに切断する工程を有することを特徴としている。
この特徴によれば、切断後に摩擦撹拌溶接を実施する場合に比較して摩擦撹拌溶接を実施し易く、溶接部の変形や破損も生じ難くできるばかりか、切断ピッチを変更するだけで、寸法の異なるコンデンサ素子を簡便に作製できるようになるため、生産性を高めることができる。
前記所定の大きさに切断する切断位置が、摩擦撹拌溶接により溶接接続された接続部上とされていることを特徴としている。
この特徴によれば、溶接する箇所数を低減でき、摩擦撹拌溶接の工程を簡素化することができる。
2 コンデンサ素子
3 外装(封止)樹脂
4 陽極体
5 陽極端子(補強部材)
6 陰極端子
7 導電性ペースト
8 補強部材
9 補強部材(陽極端子)
10 金属箔(アルミニウム箔)
11 酸化皮膜層
12 固体電解質層
13 陰極層
14 接続部
15 補強板
16 加工盤
20 スターロッド
21 プローブ
Claims (10)
- 誘電体酸化皮膜層と固体電解質層と陰極層とをその表面に有する複数の陽極体が積層されたコンデンサ素子を、該コンデンサ素子の前記陽極体に接続された陽極端子並びに前記陰極層に接続された陰極端子の一部が外表面に露出するように外装ケースに封入、或いは絶縁性外装樹脂にて被覆して成る積層固体コンデンサにおいて、前記コンデンサ素子に積層される陽極体の一部を、当該積層される陽極体の間に補強基材を挟持し、摩擦撹拌溶接にて電気的、機械的に接続したことを特徴とする積層固体コンデンサ。
- 前記補強基材を前記陽極端子として用いて成ることを特徴とする請求項1に記載の積層固体コンデンサ。
- 前記補強基材が前記陽極体を成す金属材料と同種の金属材料であることを特徴とする請求項1または2に記載の積層固体コンデンサ。
- 陽極体表面に誘電体酸化皮膜層を形成する工程と、誘電体酸化皮膜層が形成された陽極体表面に固体電解質層並びに陰極層とを形成する工程と、複数の陽極体をその間に補強基材を挟持して積層する工程と、該積層された陽極体の一部を摩擦撹拌溶接にて電気的、機械的に接続する工程と、複数の陽極体が積層されて形成されたコンデンサ素子を、該コンデンサ素子中の陽極体に電気的に接続された陽極端子並びにコンデンサ素子中の陰極層に電気的に接続された陰極端子の一部が外表面に露出するように外装ケースに封入、或いは絶縁性外装樹脂にて被覆する工程と、を有することを特徴とする積層固体コンデンサの製造方法。
- 複数の陽極体が積層された積層体を、少なくとも前記摩擦撹拌溶接を実施する溶接部に位置する該積層体内の各陽極体間に間隙をほぼ有しない仮接合状態とし、該仮接合状態において前記摩擦撹拌溶接を実施することを特徴とする請求項4に記載の積層固体コンデンサの製造方法。
- 前記仮接合状態とする方法が、前記積層体の上下方向からの加圧による加締めを含むことを特徴とする請求項5に記載の積層電解コンデンサの製造方法。
- 前記仮接合状態とする方法が、超音波溶接、コールドウエルド、アーク溶接のいずれかを含むことを特徴とする請求項5または6に記載の積層電解コンデンサの製造方法。
- 前記固体電解質層並びに陰極層とを形成する工程を、前記摩擦撹拌溶接による陽極体の接続工程の後に実施することを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の積層固体コンデンサの製造方法。
- 積層された複数の陽極体が摩擦撹拌溶接により接続されて形成されたコンデンサ素子を、所定の大きさに切断する工程を有することを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の積層固体コンデンサの製造方法。
- 前記所定の大きさに切断する切断位置が、摩擦撹拌溶接により溶接接続された接続部上とされていることを特徴とする請求項9に記載の積層固体コンデンサの製造方法。
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