JP4441905B2 - カメラ制御装置、カメラ制御方法、及び監視システム - Google Patents
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例えば、ビルの各階の出入り口や各室内を撮影する監視カメラを夫々設置し、警備員室に監視カメラの映像信号を集め、警備員などのオペレータが各個所を映した映像をモニターテレビで監視し、さらに映像信号を録画しておくという監視システムである。
このような監視システムで、監視用カメラの数が多い場合には、コントローラという映像信号切換装置を用い、監視する順序と次のカメラの信号に切換わるまでの時間等を設定しておけば、自動で順次監視個所が切換わるので、監視者は1台のモニター画面を注視していればよい。このようないわゆる自動巡回監視方法も広く行われている。
この昼夜連続カメラは、例えば下記特許文献1にあるように、明るい時は通常のカラーカメラとして働き、夜間等の暗くて照度不足のときは、外部からのコントロールでカメラ内部の光路に入っている赤外光カットフィルタを外し、白黒カメラとして感度を上げて撮像するようにした「夜間モード」を持つカメラである。
しかし、この昼夜連続カメラは通常のカメラに比べると高価なため、すべての監視用カメラを昼夜連続カメラとすることは経済的ではないので、例えば、夜間特に監視が必要と思われる出入り口を監視するカメラは昼夜連続カメラ、夜間は監視が必要でない室内を監視するカメラは通常のカラーカメラといった使い分けが行われることが多い。
また夜間に前記モニターテレビの自動巡回監視を行うと、ほとんど写っていない通常のカラーカメラの暗い映像も一定時間モニター画面に表示され、監視の効率が悪いという問題もあった。
1)第1〜第3のカメラを含む複数のカメラから出力された複数の映像信号を予め設定された順序で切り換える映像切換部と、夜間における撮影モード信号を出力する動作指示部と、昼間に前記複数のカメラに撮影を行わせる通常モード信号を前記複数のカメラにそれぞれ出力すると共に、夜間において前記動作指示部で前記夜間撮影モード信号が出力されたときに、前記第1のカメラに撮影を中止させるスタンバイモード信号を出力し、前記第2のカメラに昼間よりも撮影感度を上げて撮影を行わせる夜間モード信号を出力し、前記第3のカメラに前記スタンバイモード信号及び前記夜間モード信号を出力せずに前記通常モード信号をそのまま出力して昼夜の区別なく撮影を行わせるモード制御部と、を備えていることを特徴とするカメラ制御装置。
2)前記複数のカメラのうち所定のカメラを選択する選択部をさらに備え、前記映像切換部は、前記所定のカメラの映像信号を除いた他のカメラの映像信号を切り換えることを特徴とする1)記載のカメラ制御装置。
3)第1〜第3のカメラを含む複数のカメラから出力された映像信号を予め設定された順序で切り換える信号切換ステップと、昼間に前記複数のカメラに撮影を行わせる通常モード信号を前記複数のカメラにそれぞれ出力する昼間動作指示ステップと、夜間における撮影モード信号を出力する動作指示ステップと、夜間において前記撮影モード信号が出力されたときに、前記第1のカメラに撮影を中止させるスタンバイモード信号を出力し、前記第2のカメラに昼間よりも撮影感度を上げて撮影を行わせる夜間モード信号を出力し、前記第3のカメラに前記スタンバイモード信号及び前記夜間モード信号を出力せずに前記通常モード信号をそのまま出力して昼夜の区別なく撮影を行わせるカメラ制御ステップと、を有することを特徴とするカメラ制御方法。
4)前記複数のカメラのうち所定のカメラを選択するカメラ選択ステップをさらに有し、前記信号切換ステップでは、前記映像信号を予め設定された順序で切り換えるときに、前記所定のカメラの映像信号を除いた他のカメラの映像信号を切り換えることを特徴とする3)記載のカメラ制御方法。
5)第1〜第3のカメラを含む複数の監視カメラと、前記複数の監視カメラを制御する監視カメラ制御装置と、を備え、前記監視カメラ制御装置は、前記複数の監視カメラから出力された複数の映像信号を予め設定された順序で切り換える映像切換部と、夜間における撮影モード信号を出力する動作指示部と、昼間に前記複数の監視カメラに撮影を行わせる通常モード信号を前記複数の監視カメラにそれぞれ出力すると共に、夜間において前記動作指示部で前記夜間撮影モード信号が出力されたときに、前記第1のカメラに撮影を中止させるスタンバイモード信号を出力し、前記第2のカメラに昼間よりも撮影感度を上げて撮影を行わせる夜間モード信号を出力し、前記第3のカメラに前記スタンバイモード信号及び前記夜間モード信号を出力せずに前記通常モード信号をそのまま出力して昼夜の区別なく撮影を行わせるモード制御部と、を備えていることを特徴とする監視システム。
6)前記監視カメラ制御装置は、前記複数の監視カメラのうち所定の監視カメラを選択する選択部をさらに備え、前記映像切換部は、前記所定の監視カメラの映像信号を除いた他の監視カメラの映像信号を切り換えることを特徴とする5)記載の監視システム。
コントローラ14には信号切換回路141、モード制御回路142、電源供給回路143、メモリ144、CPU145の各回路が内蔵されており、さらに外部モニター出力端子146と、監視用モニターテレビ15を接続する出力端子147、操作ユニット16を接続する接続端子148が備わっている。
まず、オートシーケンスの項目では、映像信号の巡回監視の対象にするカメラは「あり」を、対象としない場合は「なし」を選択する。次に夜間の動作では、昼夜連続カメラなど夜間も使えるものは「夜間撮影モード(以下、夜間モード)」、通常のカラーカメラであって夜間に照明があり監視ができるものは「通常動作モード(以下、通常モード)」、夜間は照度不足で監視ができないものは「スタンバイ(待機)モード」を選択する。
上記の設定が終わると、オペレータは次に操作ユニット16の自動巡回監視ボタン(図示せず)を押し、各カメラを動作させて監視を開始する。
このときの自動巡回監視は、まずCPU145はメモリ144に記憶されているデータテーブルを読み出し、1番目のデータのオートシーケンスを確認する。この場合オートシーケンスは「あり」なので、CPU145は信号切換回路141に1番目の入力信号を選択するように指示を出す。こうしてカメラ−1 11aの映像信号は信号切換回路141を経由して出力端子147から監視モニターテレビ15に送られ表示される。
こうして順次オートシーケンスのデータを繰り返し読み出し、オートシーケンスが「あり」のカメラの映像信号を監視モニターテレビ15に映し出すことで自動巡回監視が行われる。
なお、上記2番目にオートシーケンス「なし」の設定をしたカメラ−2 11bのモニター監視動作については後述する。
夜間になるとオペレータは操作ユニット16にある「夜間動作」ボタン(図示せず)を押す。この操作により、制御信号がコントローラ14内のCPU145に伝送される。
CPU145はメモリ144に記憶されているデータテーブルを参照して、まず夜間の動作の設定が「夜間モード」となっているカメラ入力を選択し、それに接続されているカメラに、モード制御回路142を経由して「夜間モード信号」を送る。
前記データテーブルでは、カメラ入力1、3、5が「夜間モード」に設定されているので、これに接続されている昼夜連続カメラ11a、11c、11eに接続線12a、12c、12eを通して「夜間モード信号」が伝送される。この制御信号の伝送は制御線を用いて例えばRS485規格のシリアル通信で行われる。
CPU37は「夜間モード信号」が入力されると、フィルタ駆動部39に制御信号を送り、フィルタ駆動部39はIR(赤外)カットフィルタ31を光軸から外すように動作する。また同時にCPU37は映像信号処理部33に制御信号を送り、信号処理を白黒モードとして感度を向上させる。こうすることで昼夜連続カメラ11a、11c、11eは、夜間であっても監視が可能なカメラとして動作する。
図2のデータテーブルでは、カメラ入力4と6がスタンバイモードに設定されているので、カメラ−4 11dとカメラ−6 11fに「スタンバイモード信号」が送られる。このカメラは、夜間は使えないカラーカメラで、内部は図4に示す構成になっている。
こうして、この2台のカメラのCPU47には端子45を経由して「スタンバイモード信号」が入力される。CPU47は「スタンバイモード信号」が入力されると電源供給部48に制御信号を送り、電源供給部48から撮像素子42と映像信号処理部43に供給されている電源を遮断する動作を行う。
これによりカメラ−4 11dとカメラ−6 11fは、パワーセーブに移行し、電力消費が最小限の状態になる。
なお、夜間動作で監視システムが動作中に、何らかの理由ですべてのカメラを動作させたい場合は、前記「夜間動作解除」ボタンを押せば、明るさに関係なく通常モードに復帰させることが可能であることは前記説明から明らかである。
自動巡回監視は図2のオートシーケンスで設定されているが、前記説明のように、夜間は通常のカラーカメラは照度不足となり撮影不可であるため、スタンバイモードに設定し主要な回路電源を遮断して省電力を図るようにしている。その場合には映像信号が得られないので、自動巡回監視のシーケンスから外すほうが監視の効率面から有効である。
したがって、図1のCPU145は、オートシーケンスの設定で「なし」の場合と、夜間の動作設定で「スタンバイモード」になっているカメラ入力の映像信号については自動巡回監視のシーケンスから外れるように信号切換回路141を制御することとなる。
また、本実施例では、昼夜連続カメラはすべて夜間も動作させる設定であるが、これに限ることなく、夜間の動作の設定で「スタンバイモード」を選択すれば、夜間はカメラ内部のCPUの制御により動作を停止し、省電力化が図れるようになる。
12a〜12f 接続ケーブル
13a〜13f カメラ接続端子
14 コントローラ
15 監視用モニターテレビ
16 操作ユニット
30、40 レンズ
31、41 IR(赤外線)カットフィルタ
32、42 撮像素子
33、43 映像信号処理部
34、44 映像信号出力端子
35、45 制御入力端子
36、46 電源入力端子
37、47 CPU
38、48 電源供給部
39 フィルタ駆動部
141 信号切換回路
142 モード制御回路
143 電源供給回路
144 メモリ
145 CPU
146 外部モニター出力端子
147 監視モニター接続端子
148 操作ユニット接続端子
Claims (6)
- 第1〜第3のカメラを含む複数のカメラから出力された複数の映像信号を予め設定された順序で切り換える映像切換部と、
夜間における撮影モード信号を出力する動作指示部と、
昼間に前記複数のカメラに撮影を行わせる通常モード信号を前記複数のカメラにそれぞれ出力すると共に、夜間において前記動作指示部で前記夜間撮影モード信号が出力されたときに、前記第1のカメラに撮影を中止させるスタンバイモード信号を出力し、前記第2のカメラに昼間よりも撮影感度を上げて撮影を行わせる夜間モード信号を出力し、前記第3のカメラに前記スタンバイモード信号及び前記夜間モード信号を出力せずに前記通常モード信号をそのまま出力して昼夜の区別なく撮影を行わせるモード制御部と、
を備えていることを特徴とするカメラ制御装置。 - 前記複数のカメラのうち所定のカメラを選択する選択部をさらに備え、
前記映像切換部は、前記所定のカメラの映像信号を除いた他のカメラの映像信号を切り換えることを特徴とする請求項1記載のカメラ制御装置。 - 第1〜第3のカメラを含む複数のカメラから出力された映像信号を予め設定された順序で切り換える信号切換ステップと、
昼間に前記複数のカメラに撮影を行わせる通常モード信号を前記複数のカメラにそれぞれ出力する昼間動作指示ステップと、
夜間における撮影モード信号を出力する動作指示ステップと、
夜間において前記撮影モード信号が出力されたときに、前記第1のカメラに撮影を中止させるスタンバイモード信号を出力し、前記第2のカメラに昼間よりも撮影感度を上げて撮影を行わせる夜間モード信号を出力し、前記第3のカメラに前記スタンバイモード信号及び前記夜間モード信号を出力せずに前記通常モード信号をそのまま出力して昼夜の区別なく撮影を行わせるカメラ制御ステップと、
を有することを特徴とするカメラ制御方法。 - 前記複数のカメラのうち所定のカメラを選択するカメラ選択ステップをさらに有し、
前記信号切換ステップでは、前記映像信号を予め設定された順序で切り換えるときに、前記所定のカメラの映像信号を除いた他のカメラの映像信号を切り換えることを特徴とする請求項3記載のカメラ制御方法。 - 第1〜第3のカメラを含む複数の監視カメラと、
前記複数の監視カメラを制御する監視カメラ制御装置と、
を備え、
前記監視カメラ制御装置は、
前記複数の監視カメラから出力された複数の映像信号を予め設定された順序で切り換える映像切換部と、
夜間における撮影モード信号を出力する動作指示部と、
昼間に前記複数の監視カメラに撮影を行わせる通常モード信号を前記複数の監視カメラにそれぞれ出力すると共に、夜間において前記動作指示部で前記夜間撮影モード信号が出力されたときに、前記第1のカメラに撮影を中止させるスタンバイモード信号を出力し、前記第2のカメラに昼間よりも撮影感度を上げて撮影を行わせる夜間モード信号を出力し、前記第3のカメラに前記スタンバイモード信号及び前記夜間モード信号を出力せずに前記通常モード信号をそのまま出力して昼夜の区別なく撮影を行わせるモード制御部と、
を備えていることを特徴とする監視システム。 - 前記監視カメラ制御装置は、
前記複数の監視カメラのうち所定の監視カメラを選択する選択部をさらに備え、
前記映像切換部は、前記所定の監視カメラの映像信号を除いた他の監視カメラの映像信号を切り換えることを特徴とする請求項5記載の監視システム。
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