JP4441006B2 - 配管固定用保持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は自動車、各種機械装置等に給油や給気を行う供給路として用いる配管を保持固定するための、配管固定用保持具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車、各種機械装置等に於いて、エンジンや動力部に、給油や給気を行うための供給路となる金属管、その他の各種配管を安定良く配設するために、複数の配管を並列状に一段又は複数の段列状に配列して、保持固定する配管固定用保持具が存在する。この保持具(1)は、固定本体(2)を、NBR、その他の軟弾性材で形成するとともに、図9に示す如く、固定本体(2)の一面に、金属管等の配管(3)を装着するための複数の配管凹部(4)を、並列状に凹設している。
【0003】
また、この固定本体(2)を、金属製のブラケット(5)に接続固定し、このブラケット(5)を自動車や各種機械装置の他の部材に、ボルトやビス等により取り付けている。そして、保持具(1)の配管凹部(4)に、配管(3)を装着すると、軟弾性材製の固定本体(2)が弾性的に密着する。
【0004】
このように、保持具(1)を軟弾性材で形成する事により、外部からの振動や、配管(3)内を油やガスが流動する事によって生じる配管(3)の振動を吸収するとともに、振動音の発生を防止可能としていた。また、保持具(1)が振動を吸収する効果により、隣接する他の配管(3)や、保持具(1)を接続した他部品等への振動の伝達を防止可能するとともに、エンジンの振動等、他の部品から配管(3)側に伝達される振動も吸収可能としていた。この軟弾性材製の保持具(1)の防振・防音効果により、給油・給気作業を円滑に行おうとするものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固定本体(2)を軟弾性材で形成する事は、保持具(1)に、配管(3)の保持力や形状保持性に乏しいという欠点を与えるものとなった。そのため、配管(3)を配管凹部(4)に装着する際の挿入力で、固定本体(2)が大きく変形し、作業性を悪くしたり、各配管(3)を平行に装着できない等の不具合を生じる事があった。また、配管(3)を、エンジンやオイルタンク等の連結先に連結する際の変形力が加わると、配管(3)が軸方向に摺動したり、円周方向に回転してしまい、配管(3)が保持具(1)から脱落したり、連結作業を良好に行えなくなる等の不具合を生じていた。
【0006】
また、前述の如く、給油や給気作業時の配管(3)の振動は、軟弾性材製の固定本体(2)が吸収するが、外部から強い振動や変形力が加わり、配管(3)が大きく振動した場合は、配管(3)が保持具(1)から脱落したり、配管(3)が連結先から分離してしまう可能性があった。そのため、油漏れやガス漏れを生じたり、自動車や機械装置の耐久性を悪くする等の不具合を生じる可能性があった。
【0007】
また、上記従来例では、固定本体(2)を軟弾性材で形成しているが、他の異なる従来例として、固定本体(2)を、PP等の硬質材で形成したものが存在する。このような保持具(1)だと、配管凹部(4)による配管(3)の保持力が高まり、配管(3)の回転や摺動を良好に防止する事ができる。しかしながら、硬質材製であるため、配管(3)の挿入に大きな力が必要である等、組付性が悪く、また、保持具(1)の防音・防振効果が乏しく、騒音の原因となったり、配管(3)の緩みや脱落を招き、給油・給気作業に支障を来すものとなっていた。
【0008】
また、他の異なる従来例として、特開平9−166247号公報記載の発明、特開平9−317946号公報記載の発明、特開平9−170679号公報記載の発明等が存在するが、何れの保持具も、軟弾性材あるいは硬質材の、適宜の一種類の素材で形成している。そのため、何れの発明も、防音・防振効果はあるが、配管(3)の保持性に弱いとか、保持性は良好だが、防音・防振効果が低い等、全ての欠点を解消するものではなかった。
【0009】
また、図10に示す従来例は、固定本体(2)を軟弾性材で形成するとともに、この固定本体(2)の表面に、配管凹部(4)を設けた硬質材製の係合本体(6)を、複数個埋め込み挿入している。この係合本体(6)は、配管(3)の抜き出し方向の表面側に、先端を突き当て係合可能な係合片(7)を、配管凹部(4)内に突出している。また、固定本体(2)の背面側に、硬質材製の外周枠(8)を配置するとともに、この外周枠(8)の背面側に金属製のブラケット(5)を接続固定している。
【0010】
上述の如き保持具(1)に配管(3)を装着するには、係合本体(6)に設けた配管凹部(4)の挿入側から、配管(3)を押し込むと、硬質材製の係合本体(6)が弾性変形するとともに、係合本体(6)の外周に配置した、軟弾性材製の固定本体(2)が弾性変形して、挿入経路が拡開し、配管(3)を配管凹部(4)に容易に挿入する事ができる。また、硬質材製の外周枠(8)を配置しているので、形状保持性も良好で、保持具(1)は、配管(3)装着の妨げとなるような大きな変形を生じる事がないものである。そして、配管凹部(4)内に配管(3)を装着すると、係合片(7)の先端が、配管(3)の抜き出し方向の表面に突き当て係合し、配管(3)を配管凹部(4)方向に押さえつけるとともに、硬質材製の配管凹部(4)の内周面が配管(3)の外周を強く保持する。この係合本体(6)の保持力により、配管(3)の抜けを防止するとともに、配管(3)の回転や摺動を良好に防止可能なものとなり、配管(3)の連結作業等を容易に行う事ができる。
【0011】
そして、配管(3)の使用時には、多少の振動は軟弾性材製の固定本体(2)により、吸収する事が可能である。しかしながら、配管(3)の外周には、硬質材製の係合本体(6)を配置しているので、配管(3)が大きく振動した場合には、配管(3)と係合本体(6)とが接触して振動音を生じたり、隣接する他の配管(3)や、保持具(1)を取り付けた他部品に振動が伝達し易く、防振・防音効果は低いものであった。
【0012】
本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、金属管等の配管の保持力に優れるとともに、防音・防振効果に優れた保持具を得ようとするものである。そして、給油・給気作業による配管の振動や振動音の発生を防止するとともに、他の部品からの振動の伝達を防止する。また、配管の回転や摺動を防止し、保持具からの配管の抜けや、配管の連結先との分離を防止する。このような効果により、配管及び各種部品の脱落を防いで、油漏れやガス漏れ等の事故のない、安全な給油・給気作業を行うとともに、装置の耐久性を向上するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の如き課題を解決するため、配管を装着する複数の配管凹部を設けた軟弾性材製の固定本体と、この固定本体内に一部を埋め込み挿入する硬質材製の係合本体とから成り、この係合本体は、上記固定本体内に埋め込む基盤部と、この基盤部に基端部を連結して先端を固定本体から突出する複数の係合片とで構成し、この係合片は基盤部から各配管凹部の内周とは固定本体の肉厚を介した位置で、前記内周の形状に沿って外部に突出し、この突出先端を、配管凹部方向に折り返す事により配管凹部に挿入する配管の抜き出し方向の表面に突き当て係合可能としたものである
【0014】
また、軟弾性材製の固定本体は、エラストマー樹脂で形成しても良い。
【0015】
また、硬質材製の係合本体は、ポリエーテル樹脂、炭化水素系樹脂、もしくはポリアミド樹脂で形成しても良い。
【0016】
また、配管凹部は、固定本体の表面に、複数個設けても良い。
【0017】
また、配管凹部は、固定本体の表面及び背面に、複数個設けても良い。
【0018】
【作用】
本発明は上述の如く構成したものであり、金属管、その他の配管を保持具に装着するには、固定本体の配管凹部に臨ませて配管を配置し、挿入方向に押し込む。この挿入の際、配管の抜けを防止するため、配管凹部の挿入側の内径が配管の外径よりも径小に形成してあっても、配管に押圧されて、軟弾性材製の固定本体が弾性変形し、配管凹部の挿入経路を拡開するので、配管を容易に挿入できるものとなる。また、配管凹部内に、係合本体の係合片を突出しているが、この係合片も、固定本体が弾性変形する事により、配管の挿入経路の拡開方向に移動するので、配管の挿入に支障を来す事がない。
【0019】
そして、配管凹部への配管を装着すると、係合本体に突出形成した硬質材製の係合片が、先端を配管の抜き出し方向の表面に突き当て係合するので、配管の抜き出し方向への移動を防止するものとなる。また、この係合片が、配管を配管凹部内に強く押圧して固定するので、保持性に優れたものとなり、配管が軸方向に摺動したり、円周方向に回転するのを良好に防止可能となる。また、配管の外周には、軟弾性材製の固定本体が配管凹部を介して弾性的に密着するものとなる。
【0020】
そして、各配管を、ガソリンタンク等、油やガスの供給源と連結したり、エンジン等の供給先と連結する作業を行っても、保持具が各配管を強固に保持しているので、配管が摺動したり、回転したりする事がなく、連結作業を円滑に行う事ができる。
【0021】
また、上述の如く配管の配設が完了した装置に於いて、外部からの振動や、実際に給油や給気作業を行った際に配管内を油やガスが流動する反動で、配管が振動する。しかし、この配管は、硬質材の係合片が接触してはいるものの、軟弾性材製の固定本体も配管の外周に密着しているので、この軟弾性材が振動を吸収して、振動音の発生や、隣接する配管への振動の伝達を防止可能である。また、油やガスの流動方向に配管が摺動したり、回転しようとする力が作用しても、配管の表面に、硬質材製の係合片を突き当て係合しているので、配管を強く固定する事が可能で、配管の摺動や回転を防止する事ができる。そのため、配管のズレや脱落を防ぐとともに、配管の連結先との分離を防ぎ、給油・給気作業を円滑に行う事ができる。
【0022】
また、この防振・防音効果により、保持具を取り付けた他部品への振動等の伝達も防止するとともに、エンジンの振動等、他の部品から振動が伝達されても、軟弾性材製の固定本体がこの振動を吸収して、配管への伝達を防止するものとなる。
【0023】
また、本発明の保持具は、軟弾性材製の固定本体に、硬質材製の係合本体を埋め込み挿入しているので、保持具の形状保持性が高まる。そのため、固定本体の配管凹部に強く配管を挿入しても、作業を損なうような大きな変形は生じないものとなる。このように、保持具は、軟弾性材製の固定本体と硬質材製の係合本体とで形成する事により、配管の装着が容易で、優れた防音・防振効果を発揮する程度の柔軟性を持つとともに、配管を強固に固定可能で、強い変形力にも、不用意に変形する事のない、適度な硬度を有するものとなる。
【0024】
また、固定本体は、軟弾性を有して振動や振動音を吸収可能であれば、適宜の軟弾性材を用いる事ができる。そして、例えば、NBRや、EPDM、シリコン樹脂、フッ素樹脂、その他のエラストマーを用いれば、前記条件を満たすとともに、保持具の成型も容易なものとなる。
【0025】
また、係合本体は、硬質樹脂、金属等、硬度を持つ適宜の硬質材を用いる事ができる。そして、例えば、POM等のポリエーテル樹脂、PPやPE等の炭化水素系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂を用いれば、配管の保持性に優れた適度な硬度を係合本体に持たせる事ができる。そして、係合片が配管の表面に強く突き当たり、配管の抜けや位置ズレを良好に防止可能となる。また、固定本体を形成する軟弾性剤との接着性も良好で、係合本体の固定本体への埋め込みを容易に行う事ができる。
【0026】
また、配管凹部は、固定本体の表面に複数個設ける事により、保持具に複数本の配管を、並列状に装着する事ができる。また、配管凹部は、固定本体の表面及び背面に複数個設けても良く、このような保持具には、複数本の配管を、二段に並列状に装着する事ができる。
【0027】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれば、(10)は保持具で、金属や硬質樹脂等で形成した配管(11)を装着固定するものである。この配管(11)は、自動車や各種の機械装置等に、各種油やガス等を供給するための供給路として、各装置内に配設されるもので、外径20mm以下の、比較的径小なものである。
【0028】
そして、保持具(10)は、配管(11)を装着する配管凹部(12)を複数個設けた四角柱状の固定本体(13)と、この固定本体(13)に一部を埋め込み挿入し、配管(11)を係合固定する係合本体(14)とから構成している。また、固定本体(13)は、軟弾性材であるNBR、EPDM、シリコン樹脂、フッ素樹脂、その他のエラストマーで形成している。このエラストマーは、本実施例では、硬度Hs=40°±5°、伸び率=200%〜800%、引っ張り強さ=4MPa〜25MPaとする事により、固定本体(13)に、振動や振動音を良好に吸収可能な軟弾性を持たせる事ができる。
【0029】
また、本実施例の保持具(10)は、外径の異なる六本の配管(11)を並列状に装着可能とするため、固定本体(13)の表面に、図3、図5に示す如く、内径の異なる六個の配管凹部(12)を並列状に凹設している。
【0030】
また、固定本体(13)の内部に埋め込み挿入する係合本体(14)は、図2に示す如く、固定本体(13)内に埋め込む基盤部(15)と、固定本体(13)から突出する六個の係合片(16)とから成る。これらの係合片(16)は、基盤部(15)から、各配管凹部(12)の内周とは固定本体(13)の肉厚(21)を介した位置で、内周の形状に沿って外部に突出し、先端をテーパー状に配管凹部(12)方向に折り返す事により、断面鉤針状に形成している。このように形成する事により、係合本体(14)の各係合片(16)は、先端を配管(11)の抜き出し方向の表面に突き当て係合可能としている。また、係合本体(14)は、POM等の硬質樹脂で形成するとともに、本実施例では、図2に示す如く、二体の係合本体(14)を、固定本体(13)の両面から各々埋め込み挿入し、二つの係合片(16)を同一直線上に配置している。
【0031】
また、上述の如き保持具(10)の背面側に、図6に示す如く、金属製のブラケット(17)を係合し、このブラケット(17)をボルト等の止着手段(18)にて、自動車や装置の基盤等の被接続部(20)に取り付けている。
【0032】
上述の如く構成した保持具(10)に、金属製、硬質樹脂製等の配管(11)を固定するには、図4に示す如く、固定本体(13)の配管凹部(12)に臨ませて、配管(11)を配置する。そして、矢印で示す如く、配管凹部(12)方向に配管(11)を押し込むと、図4の実線で示す如く、軟弾性材製の固定本体(13)が弾性変形して、配管凹部(12)の挿入側が拡開する。また、配管(11)の表面に押圧されて、硬質材製の係合片(16)も、鉤針状の先端部が弾性変形するので、配管(11)の挿入を容易に行う事ができる。
【0033】
そして、図4の二点鎖線で示す如く、配管凹部(12)内に配管(11)を装着し、配管(11)とU字状肉厚部(21)とを密着させる。また、軟弾性材のみで形成した従来品では、挿入の際の強い押圧力で、保持具(1)が大きく変形して、作業を困難としていた。しかし、本実施例では、軟弾性材製の固定本体(13)の内部に、係合本体(14)の基盤部(15)を埋め込んで保持具(10)の形状保持性を高めているので、配管(11)の装着が困難となるような変形が生じないものとなる。
【0034】
このように配管凹部(12)への配管(11)の装着が完了すると、配管(11)にU字状肉厚部(21)を密着した軟弾性材製の固定本体(13)により、振動や振動音を吸収可能となる。また、係合片(16)が復元して、図3に示す如く、先端部を配管(11)の抜き出し方向の表面に突き当て係合するので、配管凹部(12)からの配管(11)の抜けを確実に防止する。また、この硬質材製の係合片(16)が、配管(11)を配管凹部(12)内に強く押さえつけるので、保持具(10)の保持性が高まり、配管(11)が円周方向に回転したり、軸方向に摺動するのを防止する事が可能となる。
【0035】
そして、図1、図3に示す如く、本実施例の保持具(10)には、外径の異なる六本の配管(11)が、並列状に装着されるものとなる。また、各配管(11)は、一端をオイルやガス等の供給源(図示せず)側に連結するとともに、他端をエンジン等、油やガスの供給先側に連結する。この連結の際に、配管(11)を引っ張る等の強い変形力を与えても、保持具(10)の優れた保持性により、配管(11)が軸方向に摺動したり、回転したりする事がない。また、適度な形状保持性により、保持具(10)が変形して配管(11)の配列が乱れたり、配管(11)が脱落する事もない。そのため、各配管(11)と連結先との連結作業を、円滑かつ整然と行う事ができる。
【0036】
そして、給油や給気を行った際に、供給源から供給された油やガスが配管(11)内を勢い良く流動しても、配管(11)の外周に軟弾性材製の固定本体(13)のU字状肉厚部(21)が弾性的に密着しているので、この軟弾性材が衝撃を良好に吸収して、配管(11)が強く振動するのを防ぐとともに、振動音の発生も良好に防止するものとなる。また、この優れた防振・防音効果により、振動が他の配管(11)や、他の部品に伝達するのも防止できる。また、エンジンの回転による振動等が、ブラケット(17)を介して保持具(10)に伝達されても、軟弾性材製の固定本体(13)が吸収するものとなる。従って、保持具(10)及び各種部品の緩みや脱落等を防止し、円滑な給油・給気ができるとともに、装置の耐久性も向上するものとなる。
【0037】
また、係合本体(14)の係合片(16)が、配管凹部(12)内に配管(11)を強く固定し、配管(11)の摺動や回転を確実に防止しているので、配管(11)と各連結先との連結が緩んだり、分離する事がないものとなる。そのため、油漏れやガス漏れ等を生じる事のない、良好な給油・給気作業を持続する事ができる。
【0038】
また、上記実施例では、固定本体(13)に挿入した二体の係合本体(14)は、二つの係合片(16)を直線上に配置して、同方向から配管(11)に先端を突き当てている。しかし、他の異なる実施例として、各係合本体(14)は、係合片(16)を直線上に配置せず、対向する向きで配置しても良い。そして、対向する方向から、各係合片(16)の先端を配管(11)に突き当て係合可能とする。このように形成しても、配管(11)の保持性が良好であるとともに、配管(11)の左右のブレ等を良好に防止する事ができる。また、上記各実施例では、二体の係合本体(14)を、固定本体(13)の両側に埋め込み挿入しているが、一体の係合本体(14)のみを埋め込み挿入するものであっても良い。
【0039】
また、上記各実施例の保持具(10)は、複数本の異なる外径の配管(11)を装着可能に形成しているが、配管凹部(12)を一個だけ形成し、配管(11)を一本のみ装着可能としても良い。また、同一外径の配管(11)を複数本、装着可能に、同一内径の配管凹部(12)を複数個形成しても良い。
【0040】
また、上記各実施例の保持具(10)は、固定本体(13)の表面のみに配管凹部(12)を設けているが、他の異なる実施例では、図7、図8に示す如く、固定本体(13)の表面だけでなく背面にも、配管(11)を装着可能に配管凹部(12)を設けている。そして、図7では、径大な配管凹部(12)を一個と径小な配管凹部(12)を二個ずつ、各面に設け、図8では、内径の異なる二個の配管凹部(12)を各面に設けている。そして、各配管凹部(12)の配列に対応して、二対の係合本体(14)を固定本体(13)の両面に埋め込み挿入している。このような保持具(10)だと、複数本の配管(11)を、二段に並列状に配列する事が可能となる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したものであるから、配管の保持力と防振・防音性に優れた保持具を得る事ができる。そして、この良好な保持力により、配管の軸方向への摺動や円周方向への回転を防止する。従って、配管の配設作業を効率的に行う事ができるとともに、配管とその連結先との連結性を向上し、円滑な給油や給気作業を持続する事が可能となる。また、良好な防振・防音効果により、装置内の騒音の発生を防ぐとともに、保持具や配管の脱落や分離を良好に防止し、配管の良好な使用性を持続する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の保持具の斜視図である。
【図2】 図1の保持具の分解斜視図である。
【図3】 図1のA−A線断面図である。
【図4】 配管凹部への配管を挿入する過程を表す断面図である。
【図5】 図2のB−B線断面図である。
【図6】 保持具をブラケットを介して被接続部に接続した状態の断面図である。
【図7】 三個の配管凹部を固定本体の両面に各々設けた保持具の断面図である。
【図8】 二個の配管凹部を固定本体の両面に各々設けた保持具の断面図である。
【図9】 第一従来例の断面図である。
【図10】 第二従来例の断面図である。
【符号の説明】
11 配管
12 配管凹部
13 固定本体
14 係合本体
16 係合片

Claims (5)

  1. 配管を装着する複数の配管凹部を設けた軟弾性材製の固定本体と、この固定本体内に一部を埋め込み挿入する硬質材製の係合本体とから成り、この係合本体は、上記固定本体内に埋め込む基盤部と、この基盤部に基端部を連結して先端を固定本体から突出する複数の係合片とで構成し、この係合片は基盤部から各配管凹部の内周とは固定本体の肉厚を介した位置で、前記内周の形状に沿って外部に突出し、この突出先端を、配管凹部方向に折り返す事により配管凹部に挿入する配管の抜き出し方向の表面に突き当て係合可能としたことを特徴とする配管固定用保持具。
  2. 軟弾性材製の固定本体は、エラストマー樹脂で形成した事を特徴とする請求項1の配管固定用保持具。
  3. 硬質材製の係合本体は、ポリエーテル樹脂、炭化水素系樹脂、もしくはポリアミド樹脂で形成した事を特徴とする請求項1の配管固定用保持具。
  4. 配管凹部は、固定本体の表面に、複数個設けた事を特徴とする請求項1の配管固定用保持具。
  5. 配管凹部は、固定本体の表面及び背面に、複数個設けた事を特徴とする請求項1の配管固定用保持具。
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