JP4440885B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定物から放出される光を測定する撮像装置に関するものである。
被測定物から放出される光を測定する撮像装置としては、特に励起光を照射された被測定物から発せられる蛍光を撮像する蛍光撮像装置がある。この蛍光撮像装置は、励起光を生体被測定部に照射し、被測定部から発せられた蛍光をモザイクフィルタがオンチップされたCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)撮像素子の撮像面で受光する。CCD撮像素子から信号を読み出す際には、まず撮像面の各画素(光電変換素子と電荷蓄積素子との組み合わせ)に蓄積された電荷を横1ラインづつ、順次水平シフトレジスタに転送し、出力回路を介して順次読み出す。蛍光撮像領域から水平シフトレジスタに転送された電荷は、通常の速度で読み出される。非撮像領域から転送された電荷は通常の10倍の速度で読み出される。この背景技術の一例は特許文献(日本国特許出願公開公報、特開2001−212072号)に記載されている。
上記背景技術であっても、全ての撮像領域から転送された電荷を通常の速度で読み出すことに比較すれば、信号読み出し時間を短縮することができる。しかしながら、より高速に電荷を読み出すことが要望されているところ、横1ラインづつ蓄積された電荷を読み出している従来技術では、読み出しの高速化には一定の限界がある。
そこで本発明では、光電変換された電荷をより高速に読み出すことができる撮像装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、電荷の読み出し速度の高速化とあわせて利用できる読み出し方法の可能性について種々の検討を行った。その検討の過程で、いわゆる非撮像領域から転送される電荷はデータとして利用されないものであるから、所定の処理を施しても実質的な影響は極めて少ない場合があることを見いだした。本発明はこの知見に基づいてなされたものである。
本発明の撮像装置は、被測定光が照射される第1画素群と実質的に被測定光が照射されない第2画素群とのいずれかに属し、相互に交わる第1の方向および第2の方向に2次元配列されている画素と、第1の方向に転送される電荷を画素から受け取って蓄積し、当該蓄積した電荷を第2の方向に転送する水平転送レジスタと、画素および水平転送レジスタに対して電荷を転送するための転送信号を出力する制御手段とを含み、制御手段は、第2画素群に属する画素が光電変換した電荷が第1の方向に重ね合わされて水平転送レジスタに蓄積された後に第2の方向に転送され、第1画素群に属する画素が光電変換した電荷が第1の方向に一段毎に蓄積されて第2の方向に転送されるように転送信号を出力することを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、制御手段は第2画素群に属する画素が光電変換した電荷を重ね合わせるように蓄積させるので、有効なデータとしては用いられない電荷をまとめることができる。すなわち、複数段に渡って配置されている第2画素群に属する画素が光電変換した電荷を第2の方向における一度の転送で掃き出すことができるので、第1画素群に属する画素が光電変換した電荷をより高速に読み出すことができる。
また本発明の撮像装置において、制御手段は、第1画素群に属する画素に転送信号を出力して、当該画素が光電変換した電荷を第1の方向に転送させると共に、第2の方向に沿う一の段の画素が第1画素群に属する場合には、当該一の段の画素が光電変換した電荷が水平転送レジスタに転送される前の段において水平転送レジスタに対して転送信号を出力することも好ましい。第1画素群に属する画素が光電変換した電荷が順次転送されて水平転送レジスタに転送される前の段において、制御手段がその水平転送レジスタに対して転送信号を出力するので、水平転送レジスタに蓄積されている電荷を効率よく掃き出すことができる。
また本発明の撮像装置では、第2の方向に沿う一の段の画素が第1画素群に属する画素と第2画素群に属する画素とを含むものである場合に、制御手段は、第2の方向に沿う一の段の第1画素群に属する画素に対応する水平転送レジスタから電荷が掃き出されて新たな電荷を受け入れ可能となっている場合には、一の段の画素に対して転送信号を出力して水平転送レジスタに電荷を転送させることも好ましい。例えば、一の段の画素のうち中心近傍の画素が第1の画素群に属し、両端近傍の画素が第2の画素群に属している場合に、この一の段の前段の電荷が順次掃き出されて一の段の中心近傍の画素に対応する水平転送レジスタが新たな電荷を受け入れ可能となっている場合には、一の段の画素に対して転送信号を出力する。この場合には、両端近傍の画素が光電変換した電荷は他の段の電荷と重ねあわされるけれども、両端近傍の画素が光電変換した電荷は有効なデータとしては用いられない電荷であるから実質的な影響は極めて少ない。従って、第1画素群に属する画素が光電変換した電荷をより高速に読み出すことができる。
また本発明の撮像装置では、第2画素群に属する画素で発生した電荷を掃き捨てさせるための電子シャッタ信号を出力する電子シャッタ信号出力手段を備えることも好ましい。被測定光が実質的に照射されない画素で発生した電荷を掃き捨てることができるので、第1画素群に属する画素で発生した電荷を垂直方向に転送した後に続けて撮像することが可能となる。
本発明の撮像装置は、被測定光が照射される第1光電変換素子群と実質的に前記被測定光が照射されない第2光電変換素子群とのいずれかに属し、相互に交わる第1の方向および第2の方向に2次元配列されている光電変換素子と、光電変換素子で光電変換された電荷を蓄積し、当該蓄積した電荷を第1の方向に転送する第1電荷蓄積素子と、第1の方向に転送される電荷を第1電荷蓄積素子から受け取って蓄積し、当該蓄積した電荷を第2の方向に転送する第2電荷蓄積素子と、第1電荷蓄積素子および第2電荷蓄積素子に対して電荷を転送するための転送信号を出力する制御手段とを含み、第2の方向に沿う一の段の光電変換素子が第1光電変換素子群に属する光電変換素子と第2光電変換素子群に属する光電変換素子とを含むものである場合に、制御手段は、第2の方向に沿う一の段の第1光電変換素子群に属する光電変換素子に対応する第2電荷蓄積素子から電荷が掃き出されて新たな電荷が受け入れ可能となっている場合には、一の段の光電変換素子に対応する第1電荷蓄積素子に対して転送信号を出力して第2電荷蓄積素子に電荷を転送させることを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、制御手段は第2光電変換素子群に属する光電変換素子が光電変換した電荷を重ね合わせるように蓄積させるので、有効なデータとしては用いられない電荷をまとめることができる。すなわち、複数段に渡って配置されている第2光電変換素子群に属する光電変換素子が光電変換した電荷を第2の方向における一度の転送で掃き出すことができるので、第1光電変換素子群に属する光電変換素子が光電変換した電荷をより高速に読み出すことができる。また例えば、一の段の光電変換素子のうち中心近傍の光電変換素子が第1の光電変換素子群に属し、両端近傍の光電変換素子が第2の光電変換素子群に属している場合に、この一の段の前段の電荷が順次掃き出されて一の段の中心近傍の光電変換素子に対応する第2電荷蓄積素子が新たな電荷を受け入れ可能となっている場合には、一の段の光電変換素子に対応する第1電荷蓄積素子に対して転送信号を出力する。この場合には、両端近傍の光電変換素子が光電変換した電荷は他の段の電荷と重ねあわされる場合もあるけれども、両端近傍の光電変換素子が光電変換した電荷は有効なデータとしては用いられない電荷であるから実質的な影響は極めて少ない。従って、第1光電変換素子群に属する光電変換素子が光電変換した電荷をより高速に読み出すことができる。
図1は、本発明の実施形態である分光器の構成を示した図である。
図2は、図1のカメラの構成を示した図である。
図3Aは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図3Bは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図3Cは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図3Dは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図3Eは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図4Aは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図4Bは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図4Cは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図4Dは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図4Eは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図4Fは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図4Gは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図5Aは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図5Bは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図5Cは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図5Dは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図5Eは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図5Fは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図5Gは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Aは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Bは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Cは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Dは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Eは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Fは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Gは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Hは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Iは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Jは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Kは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図6Lは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Aは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Bは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Cは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Dは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Eは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Fは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Gは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Hは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Iは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Jは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図7Kは、図2のカメラにおける電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図8Aは、本発明の実施形態の電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図8Bは、本発明の実施形態の電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図8Cは、本発明の実施形態の電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図8Dは、本発明の実施形態の電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図8Eは、本発明の実施形態の電荷の読み出し方法を説明するための図である。
図9Aは、本発明の実施形態のCCDの動作タイミングを説明するための図である。
図9Bは、本発明の実施形態のCCDの動作タイミングを説明するための図である。
図10Aは、本発明の実施形態のCCDの動作タイミングを説明するための図である。
図10Bは、本発明の実施形態のCCDの動作タイミングを説明するための図である。
図11は、本発明の実施形態であるストリークカメラの構成を示した図である。
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
本発明の実施形態である分光器(撮像装置)1について説明する。図1は分光器1の構成を示す図である。分光器1は、分光光学系2とカメラ(撮像装置)1aとを含む。被測定光5は分光光学系を通ってカメラ1の撮像部10の所定領域(図2で説明する。)に照射される。撮像部10は、同期回路(制御手段、電子シャッタ信号出力手段)20から出力されるパルス信号に応じて各画素が光電変換および電荷転送を行うことでデータを読み出す。この読み出したデータは読み出し回路22を介して外部に出力される。同期回路20は外部同期信号および内部同期信号に基づいてパルス信号を撮像部10に出力する。この出力タイミングは制御部(制御手段、電子シャッタ信号出力手段)21からの指示信号に基づいて適宜設定される。
分光光学系2およびカメラ1aの構成を図2に示す。分光光学系2は、レンズ3およびスリット4を含んで構成され、レンズ3に入射した被測定光5は、レンズ3およびスリット4を通過して、撮像部10の所定領域10aに照射される。
撮像部10はCCD撮像素子で構成され、本実施形態の場合には、各画素が受光して光電変換した電荷を順次転送してデータを出力するフレーム転送方式を採用している。同期回路20から撮像部10の各画素へは信号線20aを介して所定の信号が出力される。また、同期回路20から水平転送レジスタ11の各電荷蓄積素子へは信号線20bを介して所定の信号が出力される。
撮像部10の各画素は同期回路20からの露光信号に応じて露光し、受光した光を光電変換する。撮像部10の各画素は更に同期回路20からの転送信号に応じてその光電変換して蓄積した電荷を、水平転送レジスタ11に向かう方向(第1の方向)に転送する。撮像部10の水平転送レジスタ11に隣接する画素まで電荷が転送されてくると、その電荷は水平転送レジスタ11に受け渡される。
水平転送レジスタ11は同期回路20からの転送信号に応じて撮像部10から受け渡された電荷を、読み出し回路22に向かう方向(第2の方向)に転送する。従って、このカメラ1aを用いれば、撮像部10の所定領域10aに照射される被測定光5を測定し、その測定結果を出力データとして外部に出力できる。
より具体的な電荷の読み出し方法について、図3A〜図3Eを用いて説明する。図3Aは、撮像部10に被測定光5が照射されて、撮像部10の各画素が受光した状態を模式的に示した図である。撮像部10の画素は、第1段101〜第6段106に分けられて配置されている。各段には10個の画素が配置されている。従って、撮像部10の画素は水平方向と垂直方向とに2次元的に配置されている。図2の所定領域10aに対応する画素は、第3段および第4段に配置されている画素である。図3Aにおいて丸印が付されている領域は、被測定光5が照射されている画素であることを示し、一重斜線が付されている領域は、実質的に被測定光5が照射されていない画素であることを示している。
図3Aの状態から撮像部10の各画素には同期回路20から転送信号が入力される。撮像部10の各画素の電荷は一段づつ水平転送レジスタ11方向に転送される。従って、図3Bのように撮像部10の第6段106の画素に蓄積された電荷は、水平転送レジスタ11に受け渡される。更に、同期回路20から撮像部10に転送信号が入力されると、図3Aにおける第5段105の画素に蓄積された電荷も、水平転送レジスタ11に受け渡される。従って、図3Cにおいては、図3Aにおける第5段105および第6段106の画素において光電変換された電荷が、水平転送レジスタ11において重ね合わされていることとなる。図3Cで水平転送レジスタ11の各領域に二重斜線が記入されているのは、このように2段に渡る電荷が重ねあわされていることを示している。
図3Cの状態から、同期回路20から水平転送レジスタ11へは転送信号が入力され、水平転送レジスタ11に蓄積された電荷が順次掃き出される(図3D))。ここで、図3Cの状態から更に図3Aにおける第4段104の画素において光電変換された電荷を水平転送レジスタ11に受け渡さないのは、図3Aにおける第4段104の画素は被測定光5が照射されていて有効なデータを蓄積しているためである。従って、水平転送レジスタ11に蓄積された電荷が全て吐き出された後に、同期回路20から撮像部10に転送信号が入力されて、図3Aにおける第4段104の画素において光電変換された電荷を水平転送レジスタ11に受け渡すこととなる(図3E)。その後、同期回路20から水平転送レジスタ11に転送信号が入力されて、図3Aにおける第4段104の画素において光電変換された電荷が外部に出力データとして掃き出される。
別の電荷の読み出し方法について、図4A〜図4Gを用いて説明する。図4Aは、撮像部10に被測定光5が照射されて、撮像部10の各画素が受光した状態を模式的に示した図である。図3Aで示した例と図4Aの例とは被測定光5が照射される所定領域10aが異なっている。すなわち、図3Aで示した例では撮像部10の全幅に渡って被測定光5が照射されているけれども、図4Aで示す例では撮像部10の中心近傍にのみ被測定光5が照射されている。従って、図2の所定領域10aに対応する画素は、第3段および第4段に配置されている画素の内、中心近傍の各段4個の画素である。図4Aにおいて丸印が付されている領域は、被測定光5が照射されている画素であることを示し、一重斜線が付されている領域は、実質的に被測定光5が照射されていない画素であることを示している。
図4Aの状態から撮像部10の各画素には同期回路20から転送信号が入力される。撮像部10の各画素の電荷は一段づつ水平転送レジスタ11方向に転送される。従って、図4Bのように撮像部10の第6段106の画素に蓄積された電荷は、水平転送レジスタ11に受け渡される。更に、同期回路20から撮像部10に転送信号が入力されると、図4Aにおける第5段105の画素に蓄積された電荷も、水平転送レジスタ11に受け渡される。従って、図4Cにおいては、図4Aにおける第5段105および第6段106の画素において光電変換された電荷が、水平転送レジスタ11において重ね合わされていることとなる。図4Cで水平転送レジスタ11の各領域に二重斜線が記入されているのは、このように2段に渡る電荷が重ねあわされていることを示している。
図4Cの状態から、同期回路20から水平転送レジスタ11へは転送信号が入力され、水平転送レジスタ11に蓄積された電荷が順次掃き出される。図4Dに示すように、水平転送レジスタ11に蓄積された電荷が順次掃き出されて、図4Aにおける第4段104の丸印を付した画素に対応する水平転送レジスタ11の電荷蓄積素子の電荷が掃き出されて、その電荷蓄積素子が新たな電荷を受け入れ可能な状態になった時点で、同期回路20から撮像部10に転送信号が出力される。従って図4Eに示すように、図4Aにおける第4段104の丸印を付した画素が光電変換した電荷は、水平転送レジスタ11に他の電荷と重ねあわされることなく受け渡される。図4Aにおける第4段104の丸印を付した画素が光電変換した電荷を受け取った電荷蓄積素子よりも読み出し回路側の電荷蓄積素子では、図4Aの第4段104、第5段105、第6段106の画素が光電変換した電荷が重ね合わされて蓄積されている。
図4Eの状態になった段階で、同期回路20から水平転送レジスタ11へ転送信号が出力され、水平転送レジスタ11に蓄積された電荷が順次掃き出される。図4Fに示すように、水平転送レジスタ11に蓄積された電荷が順次掃き出されて、図4Aにおける第3段103の丸印を付した画素に対応する水平転送レジスタ11の電荷蓄積素子の電荷が掃き出されて、その電荷蓄積素子が新たな電荷を受け入れ可能な状態になった時点で、同期回路20から撮像部10に転送信号が出力される。従って図4Gに示すように、図4Aにおける第3段103の丸印を付した画素が光電変換した電荷は、水平転送レジスタ11に他の電荷と重ねあわされることなく受け渡される。
撮像部としてインターライン型のCCDを用いた場合の、電荷の読み出し方法について、図5A〜図5Gを用いて説明する。撮像部12の各画素は、光電変換素子としてのフォトダイオード14aと、そのフォトダイオード14aが光電変換した電荷を蓄積して転送する電荷蓄積素子としての垂直転送CCD14bとから構成されている。撮像部12の画素は、第1段121〜第6段126に分けられて、各段10個づつ配置されている。従って、撮像部12の画素は水平方向と垂直方向とに2次元的に配置されている。
図5Aは、撮像部12に被測定光5が照射されて、撮像部12の各画素が受光した状態を模式的に示した図である。図5Aにおいて、「A」を付した領域に被測定光5が照射されているものとする。図5Aの状態において、同期回路20から撮像部12に転送パルス信号が出力されると、各画素のフォトダイオード14aで光電変換された電荷が垂直転送CCD14bに出力されて図5Bに示す状態となる。各画素のフォトダイオード14aは、光電変換した電荷を出力すると露光可能な状態になるので、図5Cに示すように図5Aと同様の部分において被測定光5を受光できる。図5Aにおいて受光したものと区別するために、図5Cにおいて被測定光5が照射されている領域には「B」を付している。このように新たに被測定光5を受光している間に、図5Bで垂直転送CCDに出力された電荷(「A」)は、水平転送レジスタ13方向に転送される。「B」を付した領域に対応する垂直転送CCDから電荷が転送されて、新たに電荷を受け入れ可能な状態になった段階で、同期回路20から撮像部12に転送パルス信号が出力されて、図5Dに示す状態となる。
各画素のフォトダイオード14aは、光電変換した電荷を出力すると露光可能な状態になるので、図5Eに示すように図5Aおよび図5Cと同様の部分において被測定光5を受光できる。図5Aおよび図5Cにおいて受光したものと区別するために、図5Eにおいて被測定光5が照射されている領域には「C」を付している。このように新たに被測定光5を受光している間に、垂直転送CCDに出力された電荷(「A」、「B」)は、水平転送レジスタ13方向に転送されて、図5Aの第4段124で光電変換された電荷(「A」)が水平転送レジスタ13に受け渡される。
水平転送レジスタ13に受け渡された電荷(「A」)は、読み出し回路方向に転送されて図5Fに示す状態となる。図5Fに示すように、水平転送レジスタ11に蓄積された電荷が順次掃き出されて、図5Aにおける第4段124の電荷(「A」)が掃き出され、対応する電荷蓄積素子が新たな電荷を受け入れ可能な状態になった時点で、同期回路20から撮像部12に転送信号が出力される。従って図5Gに示すように、図5Aにおける第3段123の丸印を付した画素が光電変換した電荷は、水平転送レジスタ11に他の電荷と重ねあわされることなく受け渡される。
撮像部としてフレームトランスファー型(フレーム転送型)のCCDを用いた場合の、電荷の読み出し方法について、図6A〜図6Fを用いて説明する。
撮像部15は、光検出部15aと蓄積部15bとを別々に有するフレームトランスファー型(フレーム転送型)のものである。撮像部15は、垂直方向(図中上下方向)及び水平方向(図中左右方向)に沿って複数の画素Pが2次元的に配列されている。ここでは、全部で120個の画素Pが、垂直方向に12段に分けられて配列されている場合を例にとって説明する。このとき、各段には、水平方向に沿って10個の画素が配列されている。
これらの画素Pは、光検出部15aを構成する画素と蓄積部15bを構成する画素とに分けられている。すなわち、全画素Pのうち上半分(上から1段目から6段目まで)に含まれる60個の画素は光検出部31を構成し、下半分(上から7段目から12段目まで)に含まれる60個の画素は蓄積部15bを構成している。光検出部15aを構成する各画素Pにおいては、入射した被測定光5が光電変換され、光電変換により発生した電荷が一段ずつ垂直方向に転送される。光検出部15aの最下段(第6段156)の画素から垂直方向に転送された電荷は、蓄積部15bの最上段(第1段157)の画素に受け渡される。蓄積部15bを構成する各画素においては、光検出部15aから受け渡された電荷が垂直方向に一段ずつ転送される。
また、蓄積部15bの最下段(第6段162)に隣接して水平転送レジスタ16が設けられている。蓄積部15bの最下段(第6段162)の画素から垂直方向に転送された電荷は、水平転送レジスタ16に受け渡される。水平転送レジスタ16においては、蓄積部15bから受け渡された電荷を水平方向に転送し、検出信号として出力される。
図6Aは、光検出部15aに被測定光5が照射されて、光検出部15aの各画素が受光した状態を模式的に示した図である。図6Aにおいて、「A」を付した領域に被測定光5が照射されているものとする。図6Bは、検出部15aに属する各画素で発生した電荷が蓄積部15bまで転送された直後の状態を示している。すなわち、図6Aにおいて被測定光5の照射に応じて発生した電荷は、図6Bに示すように、蓄積部15bの第1段157及び第2段158の各画素に蓄積されている。このように被測定光5の照射に応じて発生した電荷が全て蓄積部15bまで転送されると、その直後に光検出部15aに電子シャッタ信号が送られ、光検出部15aにおいて被測定光5が照射されない画素で発生した電荷が全て掃き捨てられる(図6C参照)。
さらに、光検出部15aにおいては、電荷が掃き捨てられた直後に、次の露光が行われる。図6Dにおいて、「B」を付した領域に被測定光5が照射されているものとする。この露光により光検出部15aで発生した電荷は蓄積部15bへと転送される。図6Eは、この露光により被測定光5の照射に応じて発生した電荷が蓄積部15bまで転送された直後の状態を示している。このとき、前回の露光により光検出部15aで発生した電荷は、第3段159及び第4段160まで転送されている。
上述の動作が繰り返され、蓄積部15bの第1段157〜第6段162全てに被測定光5の照射に応じて発生した電荷が順次蓄積された後、これらの電荷は一段ずつ水平転送レジスタ16に転送され、水平転送レジスタ16により順次電荷が読出し回路22へ向けて転送される。この動作の間にも、光検出部15aにおける露光は行われる。ただし、この露光時間は、水平転送レジスタ16が1段分の電荷全てを転送するのに要する時間以下に設定する必要がある。図6Fにおいては、1回目の露光により発生した電荷が第5段161及び第6段162に、2回目の露光により発生した電荷が第3段159及び第4段160に蓄積されており、第1段157及び第2段158には、3回目の露光により発生した電荷が蓄積されている(図中「C」を付す)。水平転送レジスタ16は、最初の段(最下段)の電荷を全て読出し回路22へ向けて転送すると、続いて次の段の電荷の転送を行う。このように、本例による読出し動作では、被測定光5の照射に応じて発生した電荷のみが実質的な検出信号として出力される。
本例においては、制御部21(電子シャッタ信号出力手段)が電子シャッタ信号を出力することにより、被測定光5が照射されない各画素で発生した電荷を掃き捨てさせている。これにより、被測定光5の照射に応じて発生した電荷のみを繰返し蓄積部へ転送することができる。また、水平転送レジスタ16による転送は光検出部15aにおける露光中も行われているので、被測定光5の照射に応じて発生した電荷を水平転送レジスタ16が水平転送する時間を最小として、高繰り返しにデータを取得することができる。本例では特に、光検出部15aにおいて蓄積部15bに隣接する第6段156の画素を含むように被測定光5を照射する領域を設定しているため、被測定光5を照射する領域を構成する垂直方向の数ライン(本例では2ライン)分の電荷を転送する時間間隔で、所定領域10aの情報を隙間なく次々と読み出すことができる。それゆえ、検出信号を特に高速度で読み出すことが可能となる。
図6Fの後に、引き続いて説明するような露光及び読み出しを行う。この露光及び読み出しについて図6G〜図6Lを参照しながら説明する。図6Fの状態から更に露光を行うと図6Gの状態となる。ここで、蓄積部15bの全ての画素は受け渡された電荷で満たされている。図6Gの状態から1ライン分垂直転送を行うと図6Hに示す状態となる。引き続いて1ライン分垂直転送を行うと図6Iに示す状態となる。図6Iに示す状態では最初の露光で蓄積された電荷(図中「A」を付した部分)が重ねあわされた状態で水平転送レジスタ16に格納される(図中「AA」で示す)。ここで電子シャッタ信号を出力すると再び光検出部15aに属する画素の電荷は掃き捨てられる(図6J参照)。
ここで水平転送レジスタ16を順次読み出すことで、水平方向の解像度を保ったまま(電荷が重ね合わされたのは垂直方向であるため)画像を取得することができる。また、この水平転送転送レジスタ16の読み出し期間中には、更に次の露光が行われる(図6K参照、図中「e」は露光途中の状態を示す)。水平転送レジスタ16の読み出しが完了すると新たな露光も完了する(図6L参照。図中「E」は露光が完了した状態を示す)。図6Lに示す状態は図6Gに示す状態と等価であるから、図6H〜図6Lを参照しながら説明した露光及び読み出しを繰り返すと、画像出力の繰り返しレートを不必要に落とすことなく画像を連続的に出力することが可能となる。
更に別の露光及び読み出しの例について図7A〜図7Kを参照しながら説明する。図6A〜図6Lでは水平読み出し段において、所定領域10aごとに垂直方向への重ねあわせを行った例を説明した。図7A〜図7Kでは、垂直方向への重ねあわせを行わない場合について説明する。図7A〜図7Cでは図6A〜図6Cを参照しながら説明したのと同様の露光及び転送を行っている。フレームトランスファー型CCDの場合、光検出部15aと蓄積部15bのそれぞれの垂直方向への駆動を独立して行うことができる。そこで、図7Cに示す状態から、光検出部15aでは露光を行いながら(図中「b」で示す)、蓄積部15bでは垂直方向に転送を行う。蓄積部15bでの垂直転送を2ライン分行うと、光検出部15aでの露光が完了する(図7E参照)。図7Eで示すように2ライン分の隙間が生じるように駆動したのは、2ラインを所定領域10aとしているためである。従って、この隙間は蓄積部のライン数と所定領域10aの垂直単位とから導き出される適切な値に基づいて設定される。
図7Eの状態から光検出部15a及び蓄積部15b共に垂直転送を行い、図7Fに示す状態となる。図7Fに示す状態から電子シャッタ信号を出力し、光検出部15aに蓄積された電荷を掃き捨てる(図7G参照)。図7Gの状態から更に1ライン分垂直に転送すると、図7Hに示すように「A」で示す電荷の最初のラインが水平転送レジスタ16に転送される。ここで図7Iに示すように、水平転送レジスタ16を読み出しながら、光検出部15aで露光を行う(図中「c」は露光中であることを示す)。最初のラインにおける「A」の電荷の読み出しが完了すると、更に蓄積部15bのみに垂直転送を行い、次のラインの「A」の電荷を水平転送レジスタ16に転送する(図7J参照)。ここで水平転送レジスタ16の読み出しが完了すると、光検出部15aにおける露光も完了して図7Kに示すような状態となる。図7Kに示す状態は図7Eに示した状態と等価であるから、図7F〜図6Kを参照しながら説明した露光及び読み出しを繰り返すと、画像出力の繰り返しレートを不必要に落とすことなく画像を連続的に出力することが可能となる。
図3A〜図3E、図4A〜図4G、図5A〜図5G、図6A〜図6Fを用いて説明した電荷の読み出し方法の効果を図8A〜図8Eを用いて説明する。図8Aは従来の読み出し方法のタイミングチャートを、図8Bは図3A〜図3Eを用いて説明した読み出し方法のタイミングチャートを、図8Cは図4A〜図4Gを用いて説明した読み出し方法のタイミングチャートを、図8Dは図5A〜図5Gを用いて説明した読み出し方法のタイミングチャートを、図8Eは図6A〜図6Fを用いて説明した読み出し方法のタイミングチャートを、それぞれ示している。図8A〜図8Dに示す各タイミングチャートは、上段が垂直同期、下段が水平同期をそれぞれ示しており、図8Eに示すタイミングチャートは、上段が垂直同期、中段が水平同期、下段が電子シャッタ信号をそれぞれ示している。また、下段において丸印又は英文字を付してあるのは、被測定光5が照射されている部分の読み出し電荷を、斜線を付してあるのは、被測定光5が実質的に照射されていない部分の読み出し電荷を、それぞれ読み出した部分であることを示している。
図8Aに示す従来の方法では、各段の画素が光電変換した電荷を1段づつ読み出しているので、水平方向の読み出しは6段分必要となる。一方、図8Bに示す方法(図3A〜図3Eを用いて説明した読み出し方法)では、被測定光5が照射されていない画素が光電変換した電荷は重ね合わされているので、水平方向の転送速度が同一であっても1回分の電荷の読み出し時間を短縮できる。
図8Cに示す方法(図4A〜図4Gを用いて説明した読み出し方法)では、各段の一部の画素が被測定光5を受光しているので、その画素と同一段の画素であっても被測定光5を受光していない画素が光電変換した電荷は重ね合わせて読み出すので、更に1回分の電荷の読み出し時間を短縮できる。
図8Dに示す方法(図5A〜図5Gを用いて説明した読み出し方法)では、インターライン型のCCDを用いているので被測定光5を受光していない画素の読み出しに影響されずに、被測定光5を受光している画素の電荷を読み出すことができる。また、読み出しと露光とを同時に行えるため、出力されたデータを2次元画像として取り扱うことができる。
図8Eに示す方法(図6A〜図6Fを用いて説明した読み出し方法)では、フレームトランスファー型のCCDを用いているので、受光素子と垂直転送素子が同一であり、電子シャッタを使用することで被測定光5の受光に応じて発生した電荷を転送する途中で他の電荷を掃き捨てることができる。
図3A〜図3E、図4A〜図4G、図5A〜図5Gを用いて説明した動作の時の各CCDの動作タイミングについて図9A、図9B、図10A、図10Bを用いて説明する。図9Aはフレーム転送型のCCDを用いて図3A〜図3E又は図4A〜図4Gを用いて説明した動作を行った場合のタイミングチャートを示している。図9Bはインターライン型のCCDを用いて図3A〜図3E又は図4A〜図4Gを用いて説明した動作を行った場合のタイミングチャートを示している。図9A及び図9Bにおいて、PIVはフレーム転送型CCDのイメージエリアシフトパルス信号を、PSVはフレーム転送型CCDのメモリエリアシフトパルス信号を、PHは水平CCDシフトパルス信号を、SGはフォトダイオードから垂直CCDへの転送パルス信号を、PVは垂直シフトパルス信号を、VVは垂直有効信号を、それぞれ示している。尚、フレーム転送型CCDは、イメージエリアが10×6、メモリエリアが10×6のものを想定している。図9A及び図9Bそれぞれの垂直有効信号を比較すれば、図3A〜図3E又は図4A〜図4Gを用いて説明した動作を行う場合には、フレーム転送型CCD及びインターライン型CCDのいずれを用いてもほぼ同じ速度での読み出しが可能となることがわかる。
図10Aはインターライン型のCCDを用いて図5A〜図5Gを用いて説明した動作を行った場合のタイミングチャートを示している。図10Bはフレーム転送型のCCDを用いて図5A〜図5Gを用いて説明した動作を行った場合のタイミングチャートを示している。図10A及び図10Bにおいて用いている記号は、図9A及び図9Bで用いている記号と同じである。図10A及び図10Bそれぞれの垂直有効信号を比較すれば、図5A〜図5Gを用いて説明した動作を行う場合には、インターライン型CCDを用いた方が格段に速度の向上が図れることとなることがわかる。これは、インターライン型CCDは不要エリアにそのまま必要エリアを足しこめるためであるのに対して、フレーム転送型CCDはその動作ができないことに起因する。
本発明の別の実施形態であるストリークカメラ(撮像装置)6について説明する。図11はストリークカメラ6の構成を示す図である。ストリークカメラ6は、ストリーク光学系8と、カメラ(撮像装置)6aと、ストリーク同期回路81と、タイミング発生器82と、光源9とを含む。タイミング発生器82は、光源9の発光に応じて同期信号をストリーク同期回路81とカメラ6aとに出力する。光源9が発光して励起光を測定対象物(図示しない)に照射すると被測定光7が発生し、ストリーク光学系8に導入される。ストリーク光学系8はストリーク同期回路81によってその被測定光7を時間分解してスリット像7aとしてカメラ6a側に出力する。
スリット像7aはカメラ6aの撮像部10の所定領域(図示しない)に結像される。撮像部10は、同期回路25から出力されるパルス信号に応じて各画素が光電変換および電荷転送を行うことでデータを読み出す。この読み出したデータは読み出し回路22を介して外部に出力される。同期回路25は外部同期信号および制御部26からの指示信号に応じてパルス信号を撮像部10に出力する。撮像部10の電荷の読み出し方法は、既に説明したものと同様であるのでその説明を省略する。
本実施形態においては、制御部21および同期回路20は、実質的に被測定光5が照射されていない第2画素群に属する画素が光電変換した電荷を重ね合わせるように水平転送レジスタ11に蓄積させるので、有効なデータとしては用いられない電荷をまとめることができる。すなわち、複数段に渡って配置されている第2画素群に属する画素が光電変換した電荷を水平方向における一度の転送で掃き出すことができるので、被測定光5が照射されている第1画素群に属する画素が光電変換した電荷をより高速に読み出すことができる。
また本実施形態においては、第1画素群に属する画素が光電変換した電荷が順次転送されて水平転送レジスタ11に転送される前の段において、同期回路20がその水平転送レジスタ11に対して転送信号を出力するので、水平転送レジスタ11に蓄積されている電荷を効率よく掃き出すことができる。
また本実施形態においては、一の段の画素のうち中心近傍の画素が第1の画素群に属し、両端近傍の画素が第2の画素群に属している場合に、この一の段の前段の電荷が順次掃き出されて一の段の中心近傍の画素に対応する水平転送レジスタ11が新たな電荷を受け入れ可能となっている場合には、一の段の画素に対して転送信号を出力する。この場合には、両端近傍の画素が光電変換した電荷は他の段の電荷と重ねあわされるけれども、両端近傍の画素が光電変換した電荷は有効なデータとしては用いられない電荷であるから実質的な影響は極めて少ない。従って、第1画素群に属する画素が光電変換した電荷をより高速に読み出すことができる。
上述のように本発明によれば、制御手段は第2画素群に属する画素が光電変換した電荷を重ね合わせるように蓄積させるので、有効なデータとしては用いられない電荷をまとめることができる。すなわち、複数段に渡って配置されている第2画素群に属する画素が光電変換した電荷を第2の方向における一度の転送で掃き出すことができるので、第1画素群に属する画素が光電変換した電荷をより高速に読み出すことができる。

Claims (5)

  1. 被測定光を光電変換して、前記光電変換によって発生した電荷を第1の方向に一段ずつ転送する光検出部と、前記光検出部から転送された電荷を前記第1の方向に1段ずつ転送する蓄積部とに分けられ、前記第1の方向および前記第1の方向に交わる第2の方向に2次元配列されている画素と、
    前記第1の方向に転送される電荷を前記画素から受け取って蓄積し、当該蓄積した電荷を前記第2の方向に転送する水平転送レジスタと、
    前記画素および前記水平転送レジスタに対して前記電荷を転送するための転送信号を出力する制御手段とを有する撮像装置であって、
    前記光検出部のうちの一部の第1画素群に前記被測定光が照射されるように設定されており、
    前記制御手段は、
    前記第1画素群に発生した前記電荷を前記蓄積部に向けて前記第1の方向に転送するように前記転送信号を出力し、
    前記第1画素群に発生した前記電荷の全てが前記蓄積部に転送されるタイミングで、前記光検出部に前記画素で発生した電荷を掃き捨てさせるための電子シャッタ信号を出力した後、
    前記蓄積部に蓄積された電荷を、前記水平転送レジスタに1段ずつ転送してから前記水平転送レジスタから前記第2の方向に順次転送するように、前記転送信号を出力する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の画素群が前記蓄積部に隣接する画素を含むように、前記被測定光の照射領域が設定されている、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記蓄積部に蓄積された電荷を、複数段で重ね合わせた状態で前記水平転送レジスタから順次転送するように前記転送信号を出力する、
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記光検出部と前記蓄積部とは、前記電荷の転送が独立して制御可能にされており、
    前記制御部は、前記光検出部によって光電変換を行いながら、前記蓄積部によって前記電荷の転送を行うように前記転送信号を出力する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の画素群に発生した電荷が前記第1の画素群の段数分だけ前記蓄積部を転送された時に、前記第1の画素群における次の光電変換が完了するように構成されている、
    請求項4に記載の撮像装置。
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