JP4440585B2 - 4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は有機化合物の合成の分野に属し、本発明は4−メチル−5−ホルミルチアゾールの新規な製造方法に関するものである。
下記一般式(2)
Figure 0004440585
で示される4−メチル−5−ホルミルチアゾールは、重要なシントンの一つで、現代の薬剤であるセファロスポリン(例えば、特許文献1参照。)とネイロプロテクター(例えば、特許文献2参照。)の合成に使われる。しかし、いままでその合成は非常に困難であった。
4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法に関して主要な文献が知られている。
この4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法は、2つの出発原料を用いている:すなわち、
1)4−メチル−5−メトキシカルボニル−チアゾール(下記一般式(3)、以下、「MT−COOMe」と略記する。)および
2)4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾール(下記一般式(2)、以下、「MT−CH2CH2OH」と略記する。)
Figure 0004440585
4−メチル−5−ホルミルチアゾール(以下、「MT−CHO」と略記する。)の最初の合成は、1939年にMT−COOMeから行われ(例えば、非特許文献1参照。)、次のようなステップが含まれている。
Figure 0004440585
この条件におけるMT−CHOのトータル収率はわずか23%である。
MT−COOMeを出発原料として用い、特殊な触媒の存在下に分子状水素により気相水素化反応してMT−CHOを直接製造する方法は1989年に特許出願(特許文献3参照。)されている。
Figure 0004440585
この反応は、厳しい温度条件下(315℃)で進行し、この際、MT−COOMeからMT−CHOへの転化率は74%であり、アルデヒド(MT−CHO)への選択性は約80%であった。
また、ビタミンB1をNaHSO3で分解するとほぼ定量的に4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾール(MT−CH2CH2OH)が得られることが知られている(非特許文献2参照。)。この4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾール(MT−CH2CH2OH)から4−メチル−5−ホルミルチアゾール(MT−CHO)を合成する試みは、1982年に着手され(例えば、非特許文献3参照。)、本発明者らはこの非特許文献3の合成方法を試みたが目的の4−メチル−5−ホルミルチアゾール(MT−CHO)を数ミリグラム得られただけであった。
Figure 0004440585
出発原料のMT−CH2CH2OHはビタミンB1から容易に合成できるので、上述の方法は十分魅力のある方法である。しかし、非特許文献3に記載された方法、すなわち、酸化剤としてピリジニウム・ジクロメートを用いる方法は工業化において以下のような一連の欠点がある。
1)反応が複雑で特別な設備を必要とし、また高価な酸化剤を使用する問題。
2)過剰の酸化剤を使用(基質1モルに対して酸化剤6モル)するため大量の固体廃棄物等の環境汚染の問題。
3)反応終了時に生成したタール状混合物から目的化合物を分離回収するのが困難な問題。
欧州特許出願公開 EP236,231号公報 国際公開第 WO95/01,979号公報 E.R.Buchman,et al.「Thiamin analogs,I,B−(4−Methylthiazolyl−5)−alanine.」J.Am.Chem.Soc.1939,Vol.61,P.891−893 欧州特許出願公開 EP343,640号公報 Robert L.White and Ian D.Spenser,「Thiamin Biosynthesis in Saccharomyces cerevisiae」,Biochem.J.,1979,Vol.179,P.315−325 R.L.White,et al.「Thiamin biosynthesis in yeast.Origin of the five−carbon unit of the thiazole moiety.」J.Am.Chem.Soc.1982,Vol.104,No.18,P.4934−4943
本発明者らは、かかる実情を鑑み、工業的に有利な方法で、4−メチル−5−ホルミルチアゾール(MT−CHO)を高収率で得る方法について鋭意研究を重ねた結果、4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾール(MT−CH2CH2OH)を出発原料とし、酸化剤として酸化クロム(CrO3)又は無機重クロム酸塩を用い、この4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾール(MT−CH2CH2OH)の酸化反応を酸の存在下に水と有機溶媒からなる2相系の不均一溶媒中で行うと、目的生成物の4−メチル−5−ホルミルチアゾール(MT−CHO)を収率よく得ることができことを見出した。
更に、本発明者らは、上記反応において、各原料のモル比及び反応温度を特定範囲に設定すると副反応がなく目的生成物の4−メチル−5−ホルミルチアゾール(MT−CHO)を高純度で、且つ高収率で得ることができることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の目的は、4−メチル−5−ホルミルチアゾールを工業的に有利な方法で収率よく、高純度で得る方法の提供にある。
本発明が提供しようとする下記一般式(2)
Figure 0004440585
で表される4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法は、下記一般式(1)
Figure 0004440585
で表される4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールと、酸化クロム(CrO3)又は無機重クロム酸塩から選ばれる少なくとも1種以上の酸化剤とを、水と有機溶媒からなる2相系で酸の存在下に反応させることを特徴とする。
本発明によれば工業的に有利な方法で4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールから4−メチル−5−ホルミルチアゾールを収率よく、高純度で製造することができる。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明で用いることができる酸化剤は、酸化クロム(CrO3)又は無機重クロム酸塩であり、無機重クロム酸塩としては、例えば重クロム酸ソーダ(Na2Cr27)、重クロム酸カリウム(K2Cr27)等を使用することができる。これらの酸化剤は1種又は2種以上で用いることができ、また、これらの酸化剤は含水物であっても無水物であっもよい。
酸化剤の使用量は、用いる酸化剤の種類により異なり、酸化クロム(CrO3)を使用する場合は、MT−CH2CH2OHに対して1.2〜2.5倍モル、好ましくは1.8〜2.2倍モルであり、一方、無機重クロム酸塩を使用する場合はMT−CH2CH2OHに対して0.6〜1.2倍モル、好ましくは0.9〜1.1倍モルである。
用いることができる酸としては、例えば、硝酸、塩酸等の1塩基酸、硫酸等の2塩基酸が挙げられ、これらは1種又は2種以上で使用することができる。
酸の使用量は、用いる酸の種類により異なり、硝酸、塩酸等の1塩基酸を使用する場合は、MT−CH2CH2OHに対して5.0〜7.0倍モル、好ましくは5.4〜6.6倍モルであり、一方、硫酸等の2塩基酸を使用する場合は、MT−CH2CH2OHに対して2.0〜4.0倍モル、好ましくは2.7〜3.3倍モルである。
本発明のMT−CHOの製造方法において、酸化剤と酸の使用量を当該範囲とすることにより、目的生成物のMT−CHOを高純度で、且つ高い収率で得ることができる。一方、酸化剤及び酸の使用量が前記範囲を越えると更に酸化が進みMT−COOHが副生し、また、酸化剤及び酸の使用量が前記範囲未満では、反応に必要量の酸化剤が不足するため目的生成物の収率が低下する。
本発明の反応は、上記原料を用い、更に反応溶媒として水と有機溶媒の2相系の不均一溶媒を用いることも重要な要件となる。
用いることができる有機溶媒としては、例えば、反応条件下で水相と混和しない任意のものを用いることができる。このような有機溶媒としては、例えば、脂肪族または芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、あるいは脂肪族エーテル等が挙げられる。脂肪族炭化水素としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等が挙げられる。芳香族炭化水素としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる。ハロゲン化炭化水素としては、例えばクロロホルム、ブロモホルム、塩化メチレン、塩化エチル、ジクロロエタン、クロロベンゼン等が挙げられる。脂肪族エーテルとしては、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル等が挙げられる。これらの有機溶媒は、単独でもよく、2種以上の混合物として使用してもよい。
有機溶媒と水の配合割合は、特に制限されるものではないが多くの場合、有機溶媒100重量部に対して水30〜100重量部とすることが好ましい。
反応温度は、20〜50℃、好ましくは25〜30℃である。この理由は、反応温度が50℃を越えると4−メチルチアゾール−5−カルボン酸(MT−COOH)が副生し、一方、20℃未満では反応速度が遅くなる傾向があることから工業的に有利でない。
反応終了後、所望により、水相から有機溶媒を用いて水相に残存するMT−CHOを回収することができる。この場合、使用できる有機溶媒としては、前記した芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、あるいは脂肪族エーテル等が挙げられ、この中、本発明ではクロロホルム又は塩化メチレンが酸性水溶液からの目的生成物の抽出率が高いことから好ましく用いられる。
本発明は、酸化剤として酸化クロム(CrO3)または無機重クロム酸塩を用いて2相系の不均一な反応溶媒を用い、4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールの酸化により4−メチル−5−ホルミルチアゾールを得るものである。かかる反応では、出発原料のMT−CH2CH2OHは酸性水相に含まれるが、生成する目的物のMT−CHOは反応過程で順次有機相に移行するため、目的生成物の更なる酸化を防止することができる。このため本発明の製造方法によれば高い収率で目的とするMT−CHOを得ることができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
30mLのベンゼンに溶かした1.15g(8ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、10mLの水に1.60g(16ミリモル)のCrO3および1.77g(18ミリモル)の硫酸を含む溶液を混合しながら添加する。反応混合物に酸化剤をすべて添加後、温度35℃で4時間混合する。1時間後に有機相を分離し、これと同じ容量のベンゼンを加える。有機相を一つに統合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で溶媒を留去する。0.69gのMT−CHOが得られた。収率68%。生成物をカラム・クロマトグラフィ法で精製する。0.55 gのMT−CHOが得られた。収率54%。
融点73−74℃。1H−NMRスペクトル(δ,m.d.):2.82s(Me,3H),9.02s(CHO,1H),10.15s(CHN,1H)。13C−NMRスペクトル(δ,m.d.):16.15(CH3),132.74(CS),158.89(NCS),161.80(CN),182.44(CHO)。高性能液体クロマトグラフィのデータによるMT−CHOの純度は99.7%。
なお、1Hと13CNMRスペクトルは、CDCl3およびDMSO−D6中で、内部標準にTMSを用いて、NMR分光計DPX−200(BRUKER)で記録した。融解温度は、装置BOETIUS PHMK−05で測定した。高性能液体クロマトグラフィの結果は、検出器にUF放射254nmを用い、溶離剤に30%メタノール+70%水および70%メタノール+30%水を用い、クロマトグラフHP−1100(ヒューレット・パッカード)で得た。反応過程のコントロールは、やはり、5×10cmのアルミニウムの板にシリカゲル60F254(メルク)をのせ、溶離剤にクロロホルム−エタノール(10:1)を用いた薄層クロマトグラフィ法で行った。カラム・クロマトグラフィは、カラムにWakogel C−200,75−150mm、溶離剤にクロロホルムおよびクロロホルム−エタノール(10:1)を用いて行った。酸化剤としては、1級試薬に相当するものを用いた。用いた全ての溶媒は、濃硫酸と水で洗浄し、塩化カルシウムで乾燥し、次いで蒸留したものを用いた。
実施例2
15mLのベンゼンに溶かした0.36g(2.5ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、5mLの水に0.55g(5.5ミリモル)のCrO3および0.65g(6.6ミリモル)の硫酸を含む溶液を混合しながら滴加する。反応混合物に酸化剤をすべて添加後、温度45−50℃で20分間混合する。水相を分離し、次いでクロロホルム(2×10mL)で抽出した。有機相を一つに統合し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.19gのMT−CHOが得られた。収率58%。
実施例3
30mLのベンゼンに溶かした0.86g(6ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、20mLの水に1.60g(16ミリモル)のCrO3および2.35g(24ミリモル)の硫酸を含む溶液を、温度40−45℃で、混合しながら滴加する。反応混合物に酸化剤をすべて添加後、同じ温度で2時間混合する。水相を分離し、次いでクロロホルム(2×15mL)で抽出した。有機相を一つに統合し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。生成物を、シリカゲルを用いたカラム・クロマトグラフィ法で精製する。0.50gのMT−CHOを収率66%、および0.05gのMT−COOHを収率6%で得た。
実施例4
ベンゼンに溶かした1.43g(10ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、10mLの水に2.00g(20ミリモル)のCrO3および1.96g(20ミリモル)の硫酸を含む溶液を、混合しながら4mLずつ加える。反応混合物に酸化剤を一定量ずつ添加後、温度20℃で1時間混合し、有機相を分離し、新たに一定量のベンゼンを加える。反応終了後、有機相を一つに統合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.80gのMT−CHOを収率63%で得た。水相を1MのKOHで中和し、次いでクロロホルム(2×10mL)で抽出し、0.30g(21%)のMT−CH2CH2OHを回収した。
実施例5
塩化メチレンに溶かした0.72g(5ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、10mLの水に1.00g(10ミリモル)のCrO3および1.47g(15ミリモル)の硫酸を含む溶液を、混合しながら添加する。反応混合物に酸化剤を添加後、温度20℃で3時間混合し、有機相を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.37gのMT−CHOを収率58%で得た。水相を1MのKOHで中和し、次いでクロロホルム(2×10mL)で抽出し、0.07g(10%)のMT−CH2CH2OHを回収した。
実施例6
20mLのジエチルエーテルに溶かした1.08g(7.5ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、3mLの水に1.50g(15ミリモル)のCrO3を含む溶液を添加し、20℃で3時間混合する。この間に反応混合物に、10mLの水に2.21g(22.5ミリモル)の硫酸を3等分して添加する。有機相を分離し、硫酸を添加する前に新しいエーテルを加える。反応終了後、有機相を統合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.59gのMT−CHOを収率63%で得た。水相を1MのKOHで中和し、次いでクロロホルム(2×10mL)で抽出し、0.29g(27%)のMT−CH2CH2OHを回収した。
実施例7
30mLの塩化メチレンに溶かした0.86g(6ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、18mLの水に1.77g(6ミリモル)のK2Cr27および2.36g(24ミリモル)の硫酸を含む溶液を、混合しながら20℃で滴加し、次いで同じ温度で20時間混合する。有機相を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.45gのMT−CHOを収率59%で得た。
実施例8
30mLのベンゼンに溶かした0.86g(6ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、18mLの水に1.77g(6ミリモル)のK2Cr27および2.36g(24ミリモル)の硫酸を含む溶液を、混合しながら50℃で滴加し、次いで同じ温度で1時間混合する。水相をクロロホルム(2×10mL)で抽出する。有機相を統合し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.40gのMT−CHOを収率53%で得た。
実施例9
30mLのジエチルエーテルに溶かした0.86g(6ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、18mLの水に1.77g(6ミリモル)のK2Cr27および2.36g(24ミリモル)の硫酸を含む溶液を、溶媒を弱く沸騰させ、混合しながら滴加し、次いで同じ温度で2時間混合する。水相をクロロホルム(2×10mL)で抽出する。有機相を統合し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.44gのMT−CHOを収率58%で得た。
実施例10
30mLの塩化メチレンに溶かした0.86g(6ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、8mLの水に1.77g(6ミリモル)のK2Cr27および1.18g(12ミリモル)の硫酸を含む溶液を、38℃で、混合しながら3mLずつ滴加する。酸化剤を反応混合物に添加後、30分間混合し、有機相を分離し、新しい溶媒を代わりに入れる。反応終了後、有機相を統合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で溶媒を留去する。0.42gのMT−CHOを収率54%で得た。水相を1MのKOHで中和し、次いでクロロホルム(2×10mL)で抽出し、0.31g(36%)のMT−CH2CH2OHを回収した。
実施例11
30mLのクロロホルムに溶かした1.15g(8ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、10mLの水に1.60g(16ミリモル)のCrO3および3.02g(48ミリモル)の硝酸を含む溶液を混合しながら添加する。反応混合物に酸化剤をすべて添加後、温度35℃で4時間混合する。1時間毎に有機相を分離し、これと同じ容量のクロロホルムを加える。有機相を一つに統合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で溶媒を留去する。0.65gのMT−CHOが得られた。収率64%。
実施例12
30mLのクロロホルムに溶かした1.15g(8ミリモル)のMT−CH2CH2OHを含む溶液に、10mLの水に1.60g(16ミリモル)のCrO3および1.70g(48ミリモル)の塩酸を含む溶液を混合しながら添加する。反応混合物に酸化剤をすべて添加後、温度35℃で4時間混合する。1時間毎に有機相を分離し、これと同じ容量のクロロホルムを加える。有機相を一つに統合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で溶媒を留去する。0.63gのMT−CHOが得られた。収率62%。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0004440585
    で表される4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールと、酸化クロム(CrO3)又は無機重クロム酸塩から選ばれる少なくとも1種以上の酸化剤とを、酸の存在下に水と有機溶媒からなる2相系で反応させることを特徴とする下記一般式(2)
    Figure 0004440585
    で表される4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法。
  2. 反応を温度20〜50℃で行う請求項1の4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法。
  3. 酸化剤の使用量は、酸化クロム(CrO3)を使用する場合は、4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールに対して1.2〜2.5倍モルであり、無機重クロム酸塩を使用する場合は4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールに対して0.6〜1.2倍モルである請求項1又は2記載の4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法。
  4. 酸の使用量は、1塩基酸を使用する場合は、4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールに対して5.0〜7.0倍モルであり、2塩基酸を使用する場合は、4−メチル−5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾールに対して2.0〜4.0倍モルである請求項3記載の4−メチル−5−ホルミルチアゾールの製造方法。
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