JP4440492B2 - 水路成型型枠、水路施工用装置及び水路施工方法 - Google Patents

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【発明の属する技術分野】
本発明は、一般道路、高速道路、軌道等の路系に形成される水路、また、駐車場、滑走路等の面系に形成される水路等の各種水路を形成する水路成型型枠、水路施工用装置及び水路施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、道路等の側溝や駐車場等の水路としては様々な形状のものが採用されているが、その一つとして第6図に示すように、上部に水等の飲み口となるスリットが設けられ、内部に筒状の水路が形成されたコンクリート系の水路構造物が知られている。
該コンクリート系水路構造物は、現場において所定長さ毎に、当該水路構造物となる底面部側を形成するために、コンクリートを打設してベースとなる基盤を先行して施工する。その完成後、当該所定区間において水路構造物を構築するための鉄筋を組み、該鉄筋を覆うようにして手作業により外型枠及び内型枠を組み、該型枠間にコンクリートを打設する。当該コンクリートの硬化後、上記内・外の型枠を手作業により取り外し、適宜仕上げを施して所定区間の水路構造物を完成していた。
【0003】
長距離区間に渡る連続的な水路を完成するには、上記手作業を繰り返して施工する必要があり、多くの人手を必要とし、且つ多くの時間を費やすことになり、作業能率が非常に悪く、経費のかかるものであった。
他方、予め工場等で形成した水路ブロックを施工現場に設置して水路を完成させる方法が採用されているが、当該PC水路ブロック重量物の運搬の問題、該重量物を現場において設置する問題、該PC水路ブロック相互連結部の漏水の防止やその施工上の担保の問題、或いは全体として高価なものとなる等々、多くの問題点があった。
そこで、上記手作業による施工やPC水路ブロックによる施工上の欠点を解消するため、現場においてコンクリートを連続的に機械打設する水路の施工方法が提案されている。
【0004】
上記コンクリートを連続的に機械打設する水路の施工方法は、道路や軌道等の路系や駐車場、滑走路等の面系等において、それらの構造物の完成する前に先行して水路を形成している。従って、道路や駐車場等が未完成なので水路を施工する場所に余裕があり、コンクリートを水路成型型枠内に打設する際、その打設部分を施工しやすいように外方への膨出部を形成し、当該箇所を加振器挿入スペースとして、大きく形成していた。
【0005】
図10(a)、(b)は、従来使用している水路成型型枠を示している。水路成型型枠Aは、左右の側壁B、B及び該側壁間を連結する上面板Cとよりなる断面略溝型形状の長尺外型枠Dと、該外型枠Dの内側に配設され上面板Cに形成された凹部の底面に連結された筒状の長尺内型枠Eとよりなり、該外型枠Dの上面板Cの中央部前方側を切除してホッパー取付部Fとし、該ホッパー取付部Fに位置する部分の型枠の左右の側壁に膨出部G、Gを形成し、該膨出部G、Gを加振器の挿入配設場所としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように水路成型型枠のホッパー取付部Fに膨出部G、Gが形成されているので、既存の道路や駐車場等の構造物Hが完成していると、当該膨出部G,Gが邪魔となり、該水路成型型枠Aを該構造物Hの隣接位置に配設することができず、図10(b)のように、水路構造物完成位置と構造物Hとの間に間隙部Iが形成されることになる。従って、施工場所が狭小となる箇所での対応ができず、また、当該間隙部Iを埋設施工する等、更なる施工が必要となり、上記のような道路や駐車場等が先行して完成している側部に対応できる有効な施工手段ではなかった。
【0007】
本発明は上記欠点を解決したもので、改修時を含め、先行して完成している既存の構造物の側壁面であっても、水路を構築するために機械打設による連続的施工を可能とする水路成型型枠、該水路成型型枠を使用する水路施工用装置及び水路施工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために成されたもので、移動自在の水路成型車両に取着される水路成型型枠において、側壁及び該側壁間を連結する上面板とよりなる断面略溝型形状の長尺外型枠と、該長尺外型枠の内側に配設され該上面板の裏面側に連結された筒状の長尺内型枠とよりなり、該長尺外型枠の長手方向中央部より前方側の上面板の一部を切除したホッパー取付部と、該ホッパー取付部の下方に位置する長尺内型枠はその端部を閉鎖した状態で切除し、該切除部を空間部とし、該空間部は長尺内型枠の外周部の間隙部と連通した加振器挿入部としてなる水路成型型枠を特徴とする。
【0009】
また、上記長尺外型枠の側壁を一方側のみに形成し、断面略L字型形状の長尺外型枠とした水路成型型枠を特徴とする。
更に、上記長尺外型枠を上面板のみとした水路成型型枠を特徴とする。
また、上記外型枠のホッパー取付部より後方側に位置する側壁を一方側或いは両者とも切除してなる長尺外型枠とした水路成型型枠を特徴とする。
【0010】
更に、上記水路施工用装置においては、移動自在の水路成型車両と、上記記載の水路成型型枠と、該水路成型型枠を該車両の側面に取着し、該水路成型型枠のホッパー取付部に該車両側のコンクリート供給手段と連結されたホッパーを立設固定し、該ホッパーの略中心部から水路成型型枠の空間部に向けて加振器を挿入配設してなる水路施工用装置を特徴とする。
【0011】
また、上記水路施工方法においては、コンクリート製或いはアスファルト製等の道路や床面等の既に完成されている既設構造物の側壁面に形成する水路の施工方法において、水路の周囲を形成する壁体を構成する該壁体中に埋設されることになる略リップ溝型形状に形成された上方に開口部のある水路補強手段を予め水路形成予定個所周囲に配設し、移動自在の水路成型車両の側面に取着した上記記載の水路成型型枠の長尺外型枠を、該水路補強手段の外側を所定のかぶり厚間隔以上をもって覆うように配設し、同時に、該補強手段の内側に、該長尺外型枠から垂下された長尺内型枠を該補強手段より所定のかぶり厚間隔以上をもって配設し、上記水路成型型枠内へ車両側のコンクリート供給手段からホッパー部を介してコンクリートを連続投入し、該水路成型型枠の空間部内に加振器を挿入配設して振動を与え、打設コンクリートを緊密状態としながら車両を緩やかに前方へ移動させ、後方側より脱型してなる水路施工方法を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の水路成型型枠、該水路成型型枠を使用する水路施工用装置及び水路施工方法について、その実施例に沿って以下に説明する。
【実施形態1】
図1(a)は、本発明の水路成型型枠1の側面図、図1(b)は、同平面図を示している。また、図2は、水路成型型枠1の斜視図を示している。
水路成型型枠1は、左右の側壁2、2’、上面板3とよりなる断面略溝型形状の長尺外型枠4と、該長尺外型枠4の内側に配設され上面板3の裏面部に、ボルトとナット、鋲着、溶着、係着等の適宜連結手段5により立ち上げ部材6を介して連結された筒状の長尺内型枠7とよりなり、該長尺外型枠4の上面板3の中央部前方側の一部を切除してホッパー取付部8とし、該ホッパー取付部8に位置する長尺内型枠7も当該部分を切除して空間部9を形成している。
【0013】
図3は、本発明の水路成型型枠1のホッパー取付部8側の一部を切断した斜視図を示している。
長尺内型枠7のホッパー取付部8側の切除部分には、適宜蓋10により該長尺内型枠7内への打設コンクリートの流入を防止している。
該ホッパー取付部8の下方部は、該長尺内型枠7の存在しない、長尺外型枠4及び水路構造物の接地面となる底部と長尺内型枠7間に形成された間隙部11に連通する空間部9が形成されることになる。該ホッパー取付部8にはホッパー12が立設固定される。該ホッパー12は車両13側のコンクリート供給手段14と連結され、コンクリートが水路成型型枠1内へと供給されることになる。
【0014】
図4は、上記水路成型型枠1により水路を形成する水路施工用装置15全体の平面図を示している。
水路施工用装置15は、上記車両13と、水路成型型枠1とよりなり、該水路成型型枠1は、左右の側壁2、2’及び該側壁2、2’間を連結する上面板3とよりなる断面略溝型形状の長尺外型枠4と、該長尺外型枠4の内側に配設され該上面板3に形成された凹部5の底面6に連結された筒状の長尺内型枠7とよりなり、該長尺外型枠4の中央部前方側の上面板3の一部を切除してホッパー取付部8とし、該ホッパー取付部8の下方に位置する長尺内型枠7も切除され、空間部9が形成された構成とされ、上記水路成型型枠1を該車両13の側面に取着し、該水路成型型枠1のホッパー取付部8に車両13側のコンクリートの撹拌機16より各種コンベア等によりコンクリートが供給されるコンクリート供給手段14と連結された方形状のホッパー12を立設固定し、該ホッパー12の略中心部から空間部9に向けて加振器17を挿入配設している。
【0015】
図5に示すように、加振器17は、空間部9の略中心部に設けることが可能であるし、また、複数の加振器17を併設して設けることも可能である。
以下に、上記水路成型型枠1を車両13に取着した水路施工用装置15により水路を形成する施工方法を説明する。
【0016】
本発明の水路の施工方法は、主として、新設時において水路を施工する場合、或いは既設の水路を除去した後に施工する場合等のコンクリート製或いはアスファルト製等の道路や床面等の構造物Hが既に完成している場合の水路を施工する方法について以下に説明するが、他の状態を含め、いずれの場合においても対応することが可能な水路の施工方法である。
【0017】
以下に、道路や床面等の完成後にその側部や適宜箇所に水路を施工する方法について説明する。
図5に示すように、道路や床面等の既設構造物Hの側壁面に水路を構築する場合、まず水路の周囲を形成する壁体中に埋設されることになる略リップ溝型鋼形状に形成された上方に開口部18のある水路補強手段19を予め形成する。該補強手段19としては横筋20及び縦筋21等よりなる鉄筋篭状のもの、或いはある程度太い径の鉄線による網体のもの等が使用される。該補強手段19は、適宜手段により固定されたり、水路成型型枠1に形成した突起物等により先行支持されながらコンクリートの打設が可能となるように非固定状態とされたりしている。
【0018】
該水路成型型枠1の内側に位置する筒状の長尺内型枠7は、該補強手段19の開口部18側、或いは該水路成型型枠1の側面側より挿入配設し、該水路成型型枠1を所定位置に据え付ける。上記のように、断面略リップ溝型形状とされた補強手段19の空間部22の略中心部に該内型枠7が配設されることになる。同時に、水路成型型枠1の長尺外型枠4は、該補強手段19の外側をコンクリートのかぶり厚間隔以上を有して覆うように配設されることになる。
【0019】
上記水路成型型枠1の配設状態で、水路成型型枠1の側面側に取着した移動自在の車両13により、水路成型型枠1も前方へ移動することになる。該水路成型型枠1のホッパー取付部8に立設固定された方形状のホッパー12へ、車両13側のコンクリート供給手段14よりコンクリートを供給することになる。
該ホッパー12よりコンクリートを水路成型型枠1内へ供給すると同時に、該ホッパー12の略中心部から水路成型型枠1内の空間部9に向けて加振器17を挿入配設し、コンクリートに振動を付与する。該加振器17は、空間部9の後方側へ向けて傾斜配設してもよい。
車両13側のコンクリート供給手段14からホッパー12へは、コンクリート撹拌機16よりベルトコンベア、スパイラルコンベア等による搬送手段によりコンクリートが連続投入され、加振器17による振動を与えてコンクリートを緊密状態としながら、車両13を緩やかに前方へと移動させる。
【0020】
長尺の水路成型型枠1は、車両13の前進と同時に、打設したコンクリートをその後方より脱型していく。コンクリートのスランプは3〜5cm程度の低スランプのものを使用しているので、早期に脱型することが可能である。脱型した水路構造物は、図6に示すように、水等の入り口となる飲み口23に間挿材24を挿入し、該飲み口23側へコンクリートが崩れ、狭小化されるのを防止している。
また、上記脱型直後の水路構造物の表面25等は、必要に応じて、該水路成型型枠に取り付けた仕上げ用型枠及び/或いは別途の仕上げ用鏝等により表面仕上げがなされる。
上記間挿材24を所定時間後に撤去することにより筒状の水路26を有する水路構造物27が完成することになる。
【0021】
【実施形態2】
図7のものは、本発明の水路成型型枠31の他の実施例を示している。
前記実施形態1の水路成型型枠1は、左右に側壁2、2’を設け、上面板3により両側壁を連結し断面略溝型形状の長尺外型枠4を形成していたが、本実施例2のものは既設の道路や床面等の構造物H側の側壁面となる側壁を取り除いた側壁32、上面板33とよりなる断面略L字型形状の長尺外型枠34としている。
【0022】
車両13が走行する側の道路や床面等の構造物H側の側壁面は、すでに完成しているので、水路成型型枠31に打設されたコンクリートは、該既設構造物Hの側壁面側が一方の型枠の役割を成すことになるので、そちら側の側壁を設けなくても良い。コンクリートの打設と同時に、道路や床面等の構造物H側の側壁面と水路構造物の打設コンクリートとが強固に一体化されることになる。
【0023】
該長尺外型枠34の内側に配設され、該上面板33の裏面部に適宜連結手段35により立ち上げ部材36を介して連結された筒状の長尺内型枠37、該長尺外型枠34の上面板33の中央部前方側の一部を切除したホッパー取付部38、該ホッパー取付部38の下方に位置する長尺内型枠37の当該部分を切除した空間部39、該ホッパー取付部38に立設固定されたホッパー40、該ホッパー40は車両側のコンクリート供給手段と連結した等の点は、上記実施形態1と同様である。
【0024】
【実施形態3】
道路や床面等の構造物Hが、水路を構築する個所の左右に既に完成している場合は、水路成型型枠は、上記実施形態2における側壁32をも取り除いた上面板のみが存在する長尺外型枠とすることが可能である。
その他の水路成型型枠の構成である長尺内型枠、ホッパー取付部、空間部等、水路施工用装置のホッパー、コンクリート供給手段等、及び水路施工用装置により水路構造物を形成する施工方法等は上記実施形態1、2と同様である。
【0025】
【実施形態4】
該水路成型型枠31のホッパー取付部38の前方に位置する型枠41は、ホッパー40を介して水路成型型枠31に打設されたコンクリートが該型枠31の前方側或いは後方側へと流動して行くことになるので、その前方側へ流動したコンクリートが拡散されるのを防止するために設けている。
【0026】
本発明の上記実施形態2のものは、水路成型型枠31の既設の道路や床面等の構造物H側となる車両側の側壁を取り除いた側壁32及び上面板33とよりなる断面略L字型形状の長尺外型枠34とし、上記実施形態3の水路成型型枠は、既設の道路や床面等の構造物Hが両側に構築されているので、両側の側壁を取り除いた上面板のみの長尺外型枠としているが、ホッパー取付部38の前方側に位置する型枠41の側壁は左右共に形成し、実施形態1と同様に断面略溝型形状の型枠とし、打設されたコンクリートが構造物Hの側壁面に付着することを防止し、所定方向に円滑に流動させることを可能とするものである。
【0027】
【実施形態5】
図8は、本発明の各種水路を形成する水路成型型枠、水路施工用装置及び水路施工方法によって構築された他の実施例の水路構造物の断面図を示している。
本実施例では、水路46の形状を断面卵型形状としている。水路構造物47は、幅Xに比較して高さYが高い断面長方形状とされ、内側に筒状の変形となる卵型の断面形状の水路46が形成されている。断面形状を卵型とすることにより、上下方向に広がりのある深い水路46が形成され、水路を構築する幅方向スペースが狭くても、所定の水路空間を確保することが可能となる。
上記断面卵型水路46を構築するためには、水路成型型枠の長尺内型枠の断面形状を卵型の変形筒状体とすることにより可能となる。
【0028】
【実施形態6】
図9は、本発明の各種水路を形成する水路成型型枠、水路施工用装置及び水路施工方法によって構築された他の実施例の水路構造物の断面図を示している。
本実施例では、水路56の形状を飲み口53を含めて略断面半割徳利形状としている。水路構造物57は、略矩形形状の断面形状で、内側に筒状の変形となる飲み口53を含めて略半割徳利型の断面形状の水路56が形成されている。略半割徳利型の形状とすることにより、飲み口53の位置を水路構造物57の中心部から左右方向へ移動させることが可能となる。
上記水路56を構築するためには、水路成型型枠の長尺内型枠の形状を横転ドーム型の変形筒状体とすることにより可能となる。
なお、本発明の各種水路を形成する水路成型型枠、水路施工用装置及び水路施工方法によって完成する水路構造物と既設或いは先行して完成している道路や床面等との間に目地材を施工することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の水路成型型枠、水路施工用装置及び水路施工方法は、車両の走行に従って水路成型型枠内へコンクリートを打設しながら水路を連続形成するので、迅速に水路を完成することが可能となった。また、水路成型型枠を前方へスライドさせることにより、水路を完成させることができるので、所定区間毎に型枠を組んだり、除去したりすることなく労力の大幅な削減が可能となった。
【0030】
更に、本発明に使用する水路成型型枠は、道路や床面等の既設の構造物の状態に応じて、長尺外型枠の形状を断面略溝型形状、断面略L字型形状或いは上面板のみの形状の型枠とし、ホッパー取付部の空間部よりコンクリートを流入させ且つ加振器挿入のためのスペースを新たに作り、その部分に加振器を設置しているので、従来の型枠に形成した膨出部に相当する部分が必要なく、その結果、既存の道路や床面等の構造物の略垂直状態となる側壁面に沿って施工することが可能となった。
また、当該道路や床面等との間に間隙部を必要としないので、施工場所が狭小状態であっても水路を構築することが可能となった。
【0031】
更に、コンクリートの打設後、当該水路構造物側面と既存の道路や床面等の構造物の側壁面とが直ちに一体化されることが可能であり、両者の密着性が良好となる水路構造物を完成することが可能となった。
【0032】
また、水路成型型枠の空間部となる中心部に加振器を配設することができるので、コンクリートへの振動が効率的に伝わることが可能となった。従って、膨出部の各々に加振器を配設した従来のものと比較し、その取り扱いが便利となり、密実な水路を安価に構築できる効果を達成することが可能となった。
更に、上記既設或いは先行して完成している道路や床面等への対応の他、水路構造物を先行して構築することも可能であり、工程管理上及び原価管理上対応幅が拡大し極めて有効となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の水路成型型枠の側面図。
(b)本発明の水路成型型枠の平面図。
【図2】本発明の水路成型型枠の斜視図。
【図3】本発明の水路成型型枠の一部切断斜視図。
【図4】本発明の水路成型型枠を取着した水路施工用装置の平面図。
【図5】本発明の水路成型型枠と水路、道路等との関係を示すの断面図。
【図6】本発明によって完成する水路構造物の斜視図。
【図7】本発明の水路成型型枠の他の実施例の斜視図。
【図8】本発明によって完成する他の実施例の水路構造物の断面図。
【図9】本発明によって完成する他の実施例の水路構造物の断面図。
【図10】(a)従来例の水路成型型枠の平面図。
(b)従来例の水路成型型枠の断面図。
【符号の説明】
1、31・・・水路成型型枠
2、2’、32・・・側壁
3、33・・・上面板
4、34・・・長尺外型枠
5、35・・・連結手段
6、36・・・立ち上げ部材
7、37・・・長尺内型枠
8、38・・・ホッパー取付部
9、39・・・空間部
10・・・蓋
11・・・間隙部
12、40・・・ホッパー
13・・・車両
14・・・コンクリート供給手段
15・・・水路施工用装置
16・・・コンクリート撹拌機
17・・・加振器
18・・・開口部
19・・・水路補強手段
20・・・横筋
21・・・縦筋
22・・・空間部
23・・・飲み口
24・・・間挿材
25・・・表面
26、46、56・・・水路
27、47、57・・・水路構造物
41・・・型枠

Claims (6)

  1. 移動自在の水路成型車両に取着される水路成型型枠において、側壁及び該側壁間を連結する上面板とよりなる断面略溝型形状の長尺外型枠と、該長尺外型枠の内側に配設され該上面板の裏面側に連結された筒状の長尺内型枠とよりなり、該長尺外型枠の長手方向中央部より前方側の上面板の一部を切除したホッパー取付部と、該ホッパー取付部の下方に位置する長尺内型枠はその端部を閉鎖した状態で切除し、該切除部を空間部とし、該空間部は長尺内型枠の外周部の間隙部と連通した加振器挿入部としてなることを特徴とする水路成型型枠。
  2. 長尺外型枠の側壁を一方側のみに形成し、断面略L字型形状の長尺外型枠としたことを特徴とする請求項1に記載の水路成型型枠。
  3. 長尺外型枠を上面板のみとしたことを特徴とする請求項1に記載の水路成型型枠。
  4. 長尺外型枠のホッパー取付部より後方側に位置する側壁を一方側或いは両者とも切除してなる長尺外型枠を特徴とする請求項1に記載の水路成型型枠。
  5. 移動自在の水路成型車両と、請求項1ないし4に記載の水路成型型枠と、該水路成型型枠を該車両の側面に取着し、該水路成型型枠のホッパー取付部に該車両側のコンクリート供給手段と連結されたホッパーを立設固定し、該ホッパーの略中心部から水路成型型枠の空間部に向けて加振器を挿入配設してなることを特徴とする水路施工用装置。
  6. コンクリート製或いはアスファルト製等の道路や床面等の既に完成されている既設構造物の側壁面に形成する水路の施工方法において、水路の周囲を形成する壁体を構成する該壁体中に埋設されることになる略リップ溝型形状に形成された上方に開口部のある水路補強手段を予め水路形成予定個所周囲に配設し、移動自在の水路成型車両の側面に取着した請求項1ないし4の水路成型型枠の長尺外型枠を、該水路補強手段の外側を所定かぶり厚間隔以上をもって覆うように配設し、同時に、該補強手段の内側に、該長尺外型枠から垂下された長尺内型枠を該補強手段より所定のかぶり厚間隔以上をもって配設し、上記水路成型型枠内へ車両側のコンクリート供給手段からホッパー部を介してコンクリートを連続投入し、該水路成型型枠の空間部内に加振器を挿入配設して振動を与え、打設コンクリートを緊密状態としながら車両を緩やかに前方へ移動させ、後方側より水路成型型枠を脱型してなることを特徴とする水路施工方法。
    【0001】
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