JP4439495B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、吸込み口から吸込んだ塵を掃除機本体に送る連通管を有する電気掃除機に関する。
風路を形成したホースなどの連通管を持ち、この連通管を掃除機本体に取り付けた電気掃除機が知られている。この電気掃除機は、連通管に張力が加えられるとオンする機械的なスイッチと、このスイッチのオン信号によりトリガーされて信号を出力し、一定時間後に信号の出力を停止するワンショットマルチバイブレータを設けている。そして、ワンショットマルチバイブレータから出力される信号によって前方へ自走させる電動機を一定時間駆動する。すなわち、この電気掃除機は、連通管を引っ張る力が一定値を超えるとスイッチがオンして一定時間、電動機が動作し、掃除機本体が前方へ自走する(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−7929号公報
上記特許文献1に記載された電気掃除機は、一定値以上の引張り力が加わった場合にのみ掃除機本体を前方へ移動させる電動機を駆動するようにしているため、操作性の点で必ずしも満足できるものではなかった。例えば、狭い所を掃除する場合、掃除機本体が不用意に移動してしまうと壁等に衝突するなど不具合が生ずるが、上記構成のものでは一定値以上の引張り力が加わると掃除機本体を前方へ移動させる電動機が駆動されてしまうおそれがある。これを避けるために強い引張り力が加わったときのみ電動機を駆動するようにすると、広い所を掃除する場合には必要なときに電動機が駆動されず、操作性が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は、種々の掃除形態において掃除機本体の走行を適切に補助可能とする電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、塵を吸い込む吸込口と連通する風路を形成した連通管と、吸引モータを有するとともに前記連通管を前記吸引モータに連通するように取付ける連通管取付け部を有する掃除機本体とを備え、前記掃除機本体は、走行用の車輪を駆動する駆動手段と、
前記連通管を把持しての掃除動作でこの連通管を介して前記連通管取付け部に加わる力
を直接的あるいは間接的にセンサで検出し、この検出した力に応じて電圧信号を出力する
検出手段と、前記検出手段から出力される電圧信号に基づいて閾値を設定する閾値設定段と、前記閾値設定手段が閾値を設定した後で前記検出手段から出力された電圧信号と前記閾値設定手段が設定した閾値を比較し、その比較結果に応じて前記駆動手段を駆動する移動制御手段とを具備した電気掃除機にある。
本発明によれば、種々の掃除形態において掃除機本体の走行を適切に補助可能とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は電気掃除機の全体構成を示す斜視図である。この電気掃除機は、筒形状の連通管1と掃除機本体2からなる。前記掃除機本体2は、前記連通管1を取付ける円筒形状の連通管取付け部3を有する。
前記連通管1は、第1の延長管4と、第2の延長管5と、一端側に操作部6を取付けたホース7からなる。前記第1の延長管4は、一端に床面を摺動して塵を吸い込む吸込口8を設けている。また、前記第1の延長管4は、その他端側に、前記第2の延長管5の他端側をスライド自在に嵌合している。前記吸込口8は、前記第1の延長管4に対して着脱自在になっている。
前記ホース7は、前記操作部6から延出され、そのホース7の先端部7aを前記掃除機本体2の連通管取付け部3に取付けている。前記ホース7は、前記連通管取付け部3に対して着脱自在になっている。
前記連通管1は、前記各延長管4,5及びホース7によって前記吸込口8と前記掃除機本体2を連通する風路を構成している。
前記操作部6は、図2の(a)、(b)に示すように、手で握る把持部9を設けている。前記把持部9は略円筒形状で、その上面側に電源をオン、オフする操作ボタンや吸込みの強弱を選択する操作ボタンなど複数の操作ボタン9aを配置している。また、閾値を任意に設定するための閾値設定手段を構成する手動操作用の摺動ボリューム9bを配置している。なお、ここでの閾値を任意に設定するとは、予め定められた複数の閾値からいずれかを選択する場合も含む概念である。
前記掃除機本体2は、図3及び図4に示すように、前記連通管取付け部3の後端部に集塵室10、フィルタ11及び吸引モータ12を有するクリーナ機構を設けている。そして、前記連通管取付け部3と集塵室10を風路で接続している。
前記クリーナ機構は、吸引モータ12の駆動によって空気流を発生させることで前記吸込口8から塵と一緒に空気を吸い込む。吸込んだ塵と空気は、連通管1の第1の延長管4、第2の延長管5、操作部6、ホース7を順次経由して連通管取付け部3から集塵室10に入り込む。そして、塵は、集塵室10に留まり集められる。また、空気は、フィルタ11、吸引モータ12を経由して外部に排出される。
前記掃除機本体2は、後方の左右に床面13を走行する走行用の車輪14a,14bを取り付けている。また、前記掃除機本体2は、前記各車輪14a,14bを回転駆動する駆動手段16及びこの駆動手段16の駆動源である走行モータ15を設けている。
前記駆動手段16は、複数のギヤからなる動力伝達部17及びディファレンシャルギア機構18を備えている。前記駆動手段16は、前記走行モータ15の回転を、動力伝達部17を介してディファレンシャルギア機構18に伝達する。前記ディファレンシャルギア機構18は、回転を、車軸19を介して前記各車輪14a,14bに伝達する構成になっている。
前記掃除機本体2は、底部の中央前方に、自由に向きを変更できる従動輪20を取り付けている。前記掃除機本体2は、前記吸引モータ12、走行モータ15及び後述する制御回路の電源となる充電可能な二次電池21を搭載している。前記二次電池21は、+E1電圧を出力する+E1電源と、+E2(>+E1)電圧を出力する+E2電源に電力を供給している。
前記掃除機本体2は、連通管取付け部3の下面側、すなわち、床面に向いている面側に、前記連通管1を介して前記連通管取付け部3に加わる力を検出するためのセンサとして、歪みゲージ22を貼り付けている。
前記ディファレンシャルギア機構18は、図5に示すように、外輪ギヤ18aと、2個の遊星かさギヤ18b,18cと、2個のかさギヤ18d,18eからなる。
前記外輪ギヤ18aは前記車軸19の周囲を回転する。前記各遊星かさギヤ18b,18cは、前記外輪ギヤ18aの内側に取付けられている。前記各かさギヤ18d,18eは、前記遊星かさギヤ18b,18cに歯合し、前記外輪ギヤ18aの回転を車軸19に伝達する。
前記各遊星かさギヤ18b,18cは、左右の車輪14a,14bの回転差を吸収する動作を行う。この動作によって、前記掃除機本体2は、連通管1で引っ張られる方向にスムーズに向きを変えながら走行することができる。
図6は前記走行モータ15を駆動制御する制御回路を示している。前記制御回路は、例えば回路基板上に実装され、前記掃除機本体2内に取付けられる。
前記走行モータ15は、前記+E2電源に、PNP型の第1のトランジスタ31のコレクタ−エミッタを直列に介して接続されている。そして、前記走行モータ15にコンデンサ32及び逆極性にしたダイオード33がそれぞれ並列に接続されている。前記+E2電源の負極端は接地されている。
前記第1のトランジスタ31は、そのベースを、抵抗34を直列に介してNPN型の第2のトランジスタ35のコレクタに接続している。前記第2のトランジスタ35は、そのエミッタを前記ダイオード33のアノードに接続し接地されている。
1辺に前記歪みゲージ22を接続し、他の3辺に抵抗を接続した4辺からなる抵抗ブリッジ回路36を前記+E1電源に接続している。前記抵抗ブリッジ回路36は、前記連通管1を介して前記連通管取付け部3に加わる力を前記歪みゲージ22で検出し、この検出した力に応じて電圧信号を出力する検出手段を構成している。なお、この歪みゲージ22を、例えば、ホース7の先端部7aに設けて、連通管取付け部3に加わる力を間接的に検出することも可能である。
前記抵抗ブリッジ回路36は、歪みゲージ22が歪みを受けてその抵抗が変化すると、出力端子間に歪みに応じた電圧を出力する。そして、その出力電圧を次段の差動増幅回路37に供給している。前記差動増幅回路37は、出力電圧を増幅し、その増幅した出力電圧を、抵抗38を介して反転増幅回路39に供給している。
前記反転増幅回路39は、入力された電圧を増幅しレベルシフト回路40を介して差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に供給している。前記差動増幅回路41は、非反転入力端子(+)側に、前記操作部6に設けた摺動ボリューム9bを有する閾値設定器42からの閾値電圧を入力し、その出力を前記第2のトランジスタ35のベースに供給している。
前記差動増幅回路41は、反転入力端子(-)側の入力電圧が、非反転入力端子(+)側の入力電圧である閾値電圧より低い電圧になると、その差に応じた正電圧を出力する。また、前記差動増幅回路41は、反転入力端子(-)側の入力電圧が、非反転入力端子(+)側の入力電圧である閾値電圧より高い電圧になると、その差に応じた負電圧を出力する。なお、オペアンプの負電圧電源端子をグランド電位とした場合にはほぼグランド電位となる。
前記差動増幅回路41の出力が正電圧になると、その電圧値に応じて前記第2のトランジスタ35がオン動作し、これにより、前記第1のトランジスタ31がオン動作して前記走行モータ15への通電が開始される。
このような構成の電気掃除機は、以下の動作を行う。
作業者は、操作部6の把持部9を手で握り、把持部9の操作ボタン9aを指でオンすると吸引モータ12が動作する。吸引モータ12が動作すると、掃除機本体2は、空気流を発生させ、吸込口8から塵とともに空気を吸込む。吸い込まれた空気と塵は、第1の延長管4、第2の延長管5、操作部6、ホース7を順次経由して掃除機本体2の集塵室10に入る。そして、塵は集塵室10に集められる。空気は、集塵室10からフィルタ11、吸引モータ12を経由して外部に排出される。
作業者は、把手部9を握った状態で、例えば、床面13に接している吸込み口8を前後に動かしながら前方へ移動するようにして掃除を行う。吸込み口8を前方に動かしたときホース7が引っ張られる。このとき、掃除機本体2の前方にいる使用者は、連通管取付け部3より上方位置で把手部9を握って掃除しているので、連通管取付け部3はホース7を介して斜め上方に引っ張られることになる。その際、連通管取付け部3には歪みが生じ、連通管取付け部3に貼り付けられた歪みゲージ22にも歪みが生じる。
このとき、抵抗ブリッジ回路36は、図7の(a)に示すように、出力端子に歪みに応じた出力電圧を発生する。この電圧信号は差動増幅回路37によって増幅され、図7の(b)に示す電圧信号になる。この電圧信号は反転増幅回路39によってさらに増幅され、図7の(c)に示す電圧信号になる。こうして増幅された電圧信号はレベルシフト回路40でレベルシフトされた後、差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に入力される。
レベルシフト回路40から差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に入力される電圧信号は、歪みゲージ22に加えられた張力が大きいときには、図7の(d)に示すように閾値設定器42で設定された閾値電圧より小さくなる。そして、差動増幅回路41は、図7の(e)に示すように増幅された電圧信号が閾値電圧より小さい期間、その差に応じた正電圧を出力する。
差動増幅回路41の出力が正電圧になると、トランジスタ35がオン動作し、トランジスタ31がオン動作する。トランジスタ31がオンすると、走行モータ15への通電が開始され、この走行モータ15は回転を開始する。走行モータ15は回転を動力伝達部17に伝達する。回転は、動力伝達部17から、ディファレンシャルギア機構18、車軸19を経由して左右の車輪14a,14bに伝達される。これにより、掃除機本体2は前方へ自走する。
差動増幅回路41の出力が正電圧になっている期間は短いので、走行モータ15の回転は長時間継続することは無く、短時間で停止される。さらに、差動増幅回路41の出力電圧に応じてトランジスタ35がオン動作することでトランジスタ31のベース電流が制御され、これにより、走行モータ15に流れる電流が制御される。すなわち、差動増幅回路41の出力電圧が小さいときは走行モータ15の回転速度は遅くなり、掃除機本体2はゆっくり移動し、差動増幅回路41の出力電圧が大きいときは走行モータ15の回転速度は早くなり、掃除機本体2は早く移動する。
こうして、掃除機本体2を連通管1の前方への動きに追従させてスムーズに走行させることができる。
そして、作業者が連通管1を前後に動かす操作を止めると、歪みゲージ22に張力が作用しなくなる。従って、差動増幅回路41の出力が負またはゼロ電位になり、走行モータ15は直ちに停止する。こうして、掃除機本体2の自走が停止される。すなわち、作業者が連通管1の操作を止めているにも拘わらず掃除機本体2が自走し続けるような不具合は生じない。
このように、掃除するときの連通管1の動きに応じて掃除機本体2をスムーズに自走させて掃除ができ、掃除機として使い易さを高めることができる。
また、ホース7を介して掃除機本体2の一部である連通管取付け部3に加わる力の検出を歪みゲージ22で行っている。歪みゲージ22は、機械的なスイッチに比べて繰り返し動作に対する耐久性が高い。従って、連通管取付け部3に加わる力を検出する検出手段は寿命を長く延ばすことができる。
また、閾値設定手段を構成する摺動ボリューム9bを把持部9に設けている。これにより、作業者が操作しやすいようにすることができる。例えば、狭い所を掃除する場合、掃除機本体2が不用意に移動して壁等に衝突するなど不具合を防止するために、閾値が大きくなるように変更して小さい引張り力では掃除機本体2が移動しないようにすることができる。一方、広い所を掃除する場合、閾値が小さくなるように変更して小さな引張り力でも掃除機本体2が移動できるようにすることができる。
このような閾値の変更は、上述した場合のみでなく、作業者の身長差によって歪みゲージ22に作用する力が変化するような場合においても行うことができる。すなわち、例えば、作業者の身長が大きいときにはホース7の引っ張り角度が高くなるので歪みゲージ22に作用する力が強くなる傾向になる。このときには、摺動ボリューム9bを手動操作して閾値を高くすることで掃除機本体2を自分に合った状態でスムーズに自走できるようになり、作業者に合った掃除機本体2の自走制御ができるようになる。このように、種々の掃除形態において掃除機本体2の走行を適切に補助可能とすることができる。
また、連通管取付け部3の床面側に歪みゲージ22を貼り付けている。これにより、連通管1の把持部9を持って掃除を行う場合に、連通管取付け部3は、歪みゲージ22に対してゲージを伸ばす方向の張力を確実に作用させることができる。また、連通管1を床面13に置いた場合に、連通管取付け部3は、歪みゲージ22への力の作用を確実に停止させることができる。
(第2の実施の形態)
この実施の形態は、閾値設定手段を構成する手動操作部の変形例について述べる。なお、電気掃除機の全体構成は前述した第1の実施の形態と同じである。また、前述した第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付す。
前記操作部6は、図8の(a)、(b)に示すように、把持部9の上面側に複数の操作ボタン9aを配置するとともに、閾値設定手段を構成する手動操作用の操作スイッチ9cを配置している。
図9は前記走行モータ15を駆動制御する制御回路を示している。この実施の形態の制御回路は、閾値設定手段を、前記操作スイッチ9cとサンプルホールド回路43とレベルシフト回路44によって構成している。
すなわち、反転増幅回路39は、入力された電圧を増幅しレベルシフト回路40を介して差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に供給するとともに、前記サンプルホールド回路43に供給している。前記サンプルホールド回路43は内部に前記操作スイッチ9cを接続し、この操作スイッチ9cをオン操作することで前記レベルシフト回路40からの電圧信号をサンプルホールドするようになっている。すなわち、前記サンプルホールド回路43は、前記操作スイッチ9cが押されて離れた瞬間の前記差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に入力される電圧と同じ電圧をサンプリングして出力するようになっている。
そして、前記サンプルホールド回路43からの出力電圧をレベルシフト回路44に供給して所定レベルだけ低下させるレベルシフトを行った後、閾値電圧として前記差動増幅回路41の非反転入力端子(+)側に供給している。なお、その他については前述した第1の実施の形態と同様になっている。
前記差動増幅回路41は、反転入力端子(-)側の入力電圧が、非反転入力端子(+)側の入力電圧である前記レベルシフト回路44からのレベルシフトされた電圧より低い電圧になると、その差に応じた正電圧を出力する。そして、前記差動増幅回路41の出力が正電圧になると、その電圧値に応じて第2のトランジスタ35がオン動作する。
このような構成の電気掃除機は、以下の動作を行う。
作業者は、操作部6の把持部9を手で握り、操作スイッチ9cを指でオンし、オフする。この操作によって、サンプルホールド回路43は、反転増幅器39からレベルシフト回路40を介して差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に入力される電圧をサンプルホールドする。
続いて、作業者が把持部9の操作ボタン9aを指でオンすると、吸引モータ12が動作する。吸引モータ12が動作すると、掃除機本体2は、空気流を発生させ、吸込口8から塵とともに空気を吸込む。吸い込まれた空気と塵は、第1の延長管4、第2の延長管5、操作部6、ホース7を順次経由して掃除機本体2の集塵室10に入る。そして、塵は集塵室10に集められる。空気は、集塵室10からフィルタ11、吸引モータ12を経由して外部に排出される。
作業者は、把手部9を握った状態で、例えば、床面13に接している吸込み口8を前後に動かしながら前方へ移動するようにして掃除を行う。吸込み口8を前方に動かしたときホース7が引っ張られる。このとき、掃除機本体2の前方にいる使用者は、連通管取付け部3より上方位置で把手部9を握って掃除しているので、連通管取付け部3はホース7を介して斜め上方に引っ張られることになる。その際、連通管取付け部3には歪みが生じ、この連通管取付け部3に貼り付けられた歪みゲージ22にも同様に歪みが生じる。
このとき、抵抗ブリッジ回路36は、図10の(a)に示すように、出力端子に歪みに応じた電圧信号を発生する。この電圧信号は差動増幅器37によって増幅され、図10の(b)に示す電圧信号になる。この電圧信号は反転増幅回路39によってさらに増幅され、図10の(c)に示す電圧信号になる。こうして増幅された電圧信号はレベルシフト回路40でレベルシフトされた後、差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に入力される。
一方、サンプルホールド回路43からの出力電圧SHは、図10の(d)、(e)に示すように、操作スイッチ9cをオンしオフし瞬間に差動増幅回路41の反転入力端子(-)側への入力電圧と同一レベルになり、これがレベルシフト回路44でレベルシフトされて図中一点鎖線で示すレベルの閾値電圧が差動増幅回路41の非反転入力端子(+)に入力されている。
差動増幅回路41の反転入力端子(-)側に入力された電圧信号は、歪みゲージ22に加えられた張力が大きいときには、図10の(d)に示すように、非反転入力端子(+)側に入力されている閾値電圧より小さくなる。これにより、差動増幅回路41は、図10の(f)に示すように、反転入力端子(-)側に入力される電圧信号が閾値電圧より小さい期間、その差に応じた正電圧を出力する。
差動増幅回路41の出力が正電圧になると、トランジスタ35、31がその電圧に応じてオンする。そして、トランジスタ31がオンすると、走行モータ15への通電が開始され、走行モータ15は回転を開始する。走行モータ15の回転は動力伝達部17からディファレンシャルギア機構18、車軸19を経由して左右の車輪14a,14bに伝達され、掃除機本体2は前方へ自走する。
この構成においては、閾値を設定するための操作スイッチ9cを把持部9に設けている。これにより、作業者が掃除作業を開始する前に、操作スイッチ9cをオンしてからオフすることで、掃除機本体2を自走させる閾値を自動的に設定する。しかも、そのときの閾値は作業者が連通管1を持ち上げた状態において反転増幅回路39からレベルシフト回路40を経由して出力される電圧信号を基準にして作成される。
従って、掃除機を使用する作業者間で身長差があっても、身長差によって個々の作業者が連通管1を持ち上げたときの高さが異なるため、反転増幅回路39からレベルシフト回路40を経由して出力される電圧信号のレベルが異なることになる。すなわち、作業者間で身長差によって設定される閾値のレベルが異なることになる。例えば、身長が高い作業者の場合は連通管1を持ち上げたときの歪みゲージ22に作用する力が大きくなるので、反転増幅回路39からレベルシフト回路40を経由して出力される電圧信号のレベルが低下するが、閾値もそれに応じて設定されるので、作業者間の身長差による不具合は発生しない。
この実施の形態においても差動増幅回路41の出力が正電圧になっている期間は短いので、走行モータ15の回転は長時間継続することは無く、短時間で停止される。さらに、差動増幅回路41の出力電圧に応じて走行モータ15に流れる電流が制御される。すなわち、差動増幅回路41の出力電圧が小さいときは走行モータ15の回転速度は遅くなり、掃除機本体2はゆっくり移動し、差動増幅回路41の出力電圧が大きいときは走行モータ15の回転速度は早くなり、掃除機本体2は早く移動する。従って、掃除機本体2を連通管1の前方への動きに追従させてスムーズに走行させることができる。
また、前記差動増幅回路41の非反転入力端子(+)側にレベルシフト回路44を設けているので、掃除機本体2を自走させる閾値に対してのノイズやばらつきを吸収することができる。その他、この実施の形態においても前述した実施の形態と同様の作用効果が得られるものである。
(第3の実施の形態)
この実施の形態は、走行モータ15を、マイクロコンピュータを使用して制御する電気掃除機について述べる。なお、電気掃除機の全体構成は前述した第1の実施の形態と同じである。また、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付す。
図11に示すように、差動増幅器37からの出力電圧を、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ45でデジタル信号に変換した後、マイクロコンピュータ46に入力している。
前記マイクロコンピュータ46には、閾値設定手段47から閾値設定を行うための閾値設定信号が入力されるようになっている。前記閾値設定手段47としては、例えば、第2の実施の形態と同様に把手部9に配置した操作スイッチ9cを使用し、この操作スイッチ9cのオン操作によってデジタルな閾値設定信号が前記マイクロコンピュータ46に入力されるようになっている。
前記マイクロコンピュータ46には、さらに、メモリ48及び走行モータ15を駆動するモータドライバ49が接続されている。
前記マイクロコンピュータ46は、プログラムデータに基づいて図12に示す流れ図に従ったモータ制御を行うようになっている。
すなわち、ステップS1にて、A/Dコンバータ45から一定時間毎に電圧値のデータを取込む。そして、ステップS2にて、閾値設定手段47から閾値設定信号が入力されたか否かを判断し、閾値設定信号が入力されると、ステップS3にて、A/Dコンバータ45から取込んだデータを閾値として前記メモリ48に書き込み、再度ステップS1に戻る。
また、ステップS2にて、閾値設定信号の入力を判断しなければ、ステップS4にて、A/Dコンバータ45から取込んだ電圧値のデータと前記メモリ48に設定されている閾値の差分を求める。これは、歪みゲージ22に一定値以上の張力が作用したか否かを検出していることになる。
続いて、ステップS5にて、差分値に応じたPWM制御のパルス幅を、前記メモリ48に設けられたテーブルに設定された表1に示すようなデータに基づいて決定する。すなわち、差分値Xが、X≦0、0<X≦Aのときにはパルス幅を0%、A<X≦Bのときにはパルス幅を10%、B<X≦Cのときにはパルス幅を20%、…、F<Xのときにはパルス幅を80%のように決定する。そして、ステップS6にて、決定されたパルス幅にてモータドライバ49にPWM信号を出力する。
Figure 0004439495
前記モータドライバ49は、マイクロコンピュータ46からのPWM信号に基づいて走行モータ15を前進方向に回転させる。
この構成においては、作業者は掃除作業を開始するために連通管1を持ち上げた状態において操作スイッチ9cを操作することで掃除機本体2を自走させる閾値を自動的に設定することができる。
そして、作業者が掃除するために連通管1を動かすとホース7が引っ張られ、連通管取付け部3には歪みが生じ、この連通管取付け部3に貼り付けられた歪みゲージ22は歪む。これにより、抵抗ブリッジ回路36は、図13の(a)に示すように、出力端子に歪みに応じた電圧信号を発生する。この電圧信号は差動増幅器37によって増幅される。
差動増幅器37は、図13(b)に示すような増幅された電圧信号を出力する。この電圧信号は、A/Dコンバータ45でデジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ46に取込まれる。マイクロコンピュータ46は、取り込んだデジタル信号とメモリ48に格納されている閾値データとの差分値Xを求める。
そして、マイクロコンピュータ44は、図13の(c)に示すように、差分値Xに応じたパルス幅のPWM信号をモータドライバ46に出力する。これにより、走行モータ15はPWM信号のパルス幅に応じた電力、すなわち速度で回転する。こうして、掃除機本体2は前進するようになる。
差分値Xが閾値を超えている期間は短いので、走行モータ15の回転は長時間継続することは無く、短時間で停止される。さらに、差分値Xに応じてモータドライバ49に出力されるPWM信号のパルス幅が変化することで、走行モータ15に流れる電流が制御されている。
すなわち、差分値Xが小さいときはPWM信号のパルス幅が狭いため走行モータ15の回転速度は遅くなり、掃除機本体2はゆっくり移動し、差分値が大きいときはPWM信号のパルス幅が広いため走行モータ15の回転速度は早くなり、掃除機本体2は早く移動する。
こうして、掃除機本体2を連通管1の前方への動きに追従させてスムーズに走行させることができる。
そして、作業者が連通管1を前後に動かす操作を止めると、歪みゲージ22に力が作用しなくなる。これにより、マイクロコンピュータ46が、モータドライバ49に対するPWM信号のパルス幅をゼロにするので、走行モータ15は直ちに動作を停止する。
このように、この実施の形態においても、前述した実施の形態と同様の効果が得られる。
(第4の実施の形態)
この実施の形態は、走行モータ15を駆動制御する制御回路において、反転増幅器39への入力を微分電圧とし、差動増幅回路41に代えてコンパレータ50を使用したものである。なお、電気掃除機の全体構成は前述した第1の実施の形態と同じである。また、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付す。
すなわち、図14に示すように、差動増幅器37からの出力電圧を抵抗38及び微分手段を構成するコンデンサ51を介して反転増幅器39に供給している。すなわち、前記コンデンサ51は、前記差動増幅器37が増幅した出力電圧を微分して前記反転増幅器39に供給する。
前記反転増幅器39は微分された電圧を反転増幅する。この反転増幅された電圧信号を、レベルシフト回路40を介してコンパレータ回路50の反転入力端子(-)側に供給している。前記コンパレータ回路50は、非反転入力端子(+)側に、摺動ボリューム9bを有する閾値設定器42からの閾値電圧を入力し、その出力を第2のトランジスタ35のベースに供給している。
前記コンパレータ回路50は、反転入力端子(-)側の入力電圧が、非反転入力端子(+)側の入力電圧である閾値電圧より低い電圧になると、出力をローレベルからハイレベルに反転する。前記コンパレータ回路50の出力がハイレベルになると、前記第2のトランジスタ35がオン動作する。
このような構成の電気掃除機は、以下の動作を行う。
作業者は、操作部6の把持部9を手で握り、摺動ボリューム9bを指で操作して適当な閾値を設定する。続いて、操作ボタン9aを指でオン操作すると、吸引モータ12が動作する。
吸引モータ12が動作すると、掃除機本体2は、空気流を発生させ、吸込口8から塵とともに空気を吸込む。吸い込まれた空気と塵は、第1の延長管4、第2の延長管5、操作部6、ホース7を順次経由して掃除機本体2の集塵室10に入る。そして、塵は集塵室10に集められる。空気は、集塵室10からフィルタ11、吸引モータ12を経由して外部に排出される。
作業者は、把手部9を握った状態で、例えば、床面13に接している吸込み口8を前後に動かしながら前方へ移動するようにして掃除を行う。吸込み口8を前方に動かしたときホース7が引っ張られる。このとき、掃除機本体2の前方にいる使用者は、連通管取付け部3より上方位置で把手部9を握って掃除しているので、連通管取付け部3はホース7を介して斜め上方に引っ張られることになる。その際、連通管取付け部3には歪みが生じ、この連通管取付け部3に貼り付けられた歪みゲージ22にも歪みが生じる。
このとき、抵抗ブリッジ回路36は、図15の(a)に示すように、出力端子に歪みに応じた電圧信号を発生する。この電圧信号は差動増幅器37によって増幅され、図15の(b)に示す電圧信号になる。この電圧信号はコンデンサ51によって微分された後、反転増幅器39に入力される。反転増幅器39は微分された電圧を反転増幅し、図15の(c)に示す出力電圧を出力する。
この出力電圧はレベルシフト回路40でレベルシフトされた後、図15の(d)に示す入力電圧としてコンパレータ回路50の反転入力端子(-)側に入力される。一方、コンパレータ50の非反転入力端子(+)側には、閾値設定器42からの図中一点鎖線で示すレベルの閾値電圧が入力されている。
コンパレータ回路50の反転入力端子(-)側に入力された電圧信号は、歪みゲージ22に作用する力が大きいときに、非反転入力端子(+)側の入力電圧である閾値電圧より低い電圧となる。そして、コンパレータ回路50は、反転入力端子(-)側に入力された電圧信号が閾値電圧より低くなっている期間、出力をローレベルからハイレベルに反転する。すなわち、コンパレータ回路50からは図15の(e)に示すパルス状の出力電圧が発生する。
コンパレータ回路50の出力がハイレベルになると、トランジスタ35、31はオンする。そして、トランジスタ31がオンすると、走行モータ15への通電が開始され、走行モータ15が回転を開始する。走行モータ15の回転は、動力伝達部17から、ディファレンシャルギア機構18、車軸19を経由して左右の車輪14a,14bに伝達される。これにより、掃除機本体2は前方へ自走する。
コンパレータ回路50の反転入力端子(-)側に入力された電圧信号が閾値電圧より低くなっている期間は短いので、走行モータ15の回転は長時間継続することは無く、短時間で停止される。
しかし、作業者が連通管1を前後に動かして掃除を行っているときには、歪みゲージ22に対して力が繰り返し頻繁に作用するので、コンデンサ51で微分される電圧信号も不連続的に頻繁に発生し、コンパレータ50の反転入力端子(-)側に入力される。
従って、作業者が連通管1を前後に動かして掃除を行っているときには、コンパレータ回路50は頻繁にパルス状の出力電圧を繰り返し発生するようになる。これにより、トランジスタ35、31は繰り返し短期間オン動作する。こうして、走行モータ15は動作と停止を頻繁に繰り返すようになる。
走行モータ15が動作と停止を頻繁に繰り返しても、掃除するときの連通管1は、その動きが走行モータ15の動作と停止の繰り返し周期に比べてゆっくりである。従って、作業者は、走行モータ15が頻繁に動作と停止を繰り返しても気にならない。
むしろ、走行モータ15の動作と停止が短い周期で繰り返されるので、作業者は、掃除機本体2が連通管1の前方への動きに応じて追従してくるように感じる。こうして、掃除機本体2を連通管1の前方への動きに追従させてスムーズに走行させることができる。
しかも、走行用モータ15は、歪ゲージ22の出力を微分した電圧信号に基づいて制御されるので、力の変化量が大きくなるとき、すなわち、ホース7が引っ張られる初期段階で確実に駆動される。
そして、作業者が連通管1を前後に動かす操作を止めると、歪みゲージ22に力が作用しなくなる。従って、コンパレータ回路50の出力がローレベルになり、走行モータ15は直ちに停止する。こうして、掃除機本体2の自走が停止される。すなわち、作業者が連通管1の操作を止めているにも拘わらず掃除機本体2が自走し続けるような不具合は生じない。
このように、掃除するときの連通管1の動きに応じて掃除機本体2をスムーズに自走させて掃除ができ、掃除機として使い易さを高めることができる。
また、抵抗ブリッジ回路36からの出力電圧は、差動増幅器37によって増幅された後、コンデンサ51で微分され、さらに、コンパレータ回路50で閾値電圧と比較される。従って、抵抗ブリッジ回路36で吸収しきれない温度特性等の緩慢な変化は、微分処理及び閾値電圧との比較によってキャンセルすることができる。
また、摺動ボリューム9bを把持部9に設けている。上述したとおり、掃除する場所の広狭などにより、摺動ボリューム9bを手動操作することで閾値を変更し掃除形態に応じた閾値に設定し直すことができる。
このような閾値の変更は、作業者の身長差によって歪みゲージ22に作用する力が変化するような場合においても行うことができるのは、前述した実施の形態のものと同様である。
(第5の実施の形態)
この実施の形態は、第3の実施の形態と同様に走行モータ15を、マイクロコンピュータ46を使用して制御するもので、異なる点は、操作スイッチ9cに代えて、摺動ボリューム9bを有する閾値設定器からなる閾値設定手段52を設け、この閾値設定手段52からの閾値設定電圧をA/D(アナログ/デジタル)コンバータ53でデジタルデータに変換した後、前記マイクロコンピュータ46に入力している点にある。なお、電気掃除機の全体構成は前述した第1の実施の形態と同じである。また、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付す。
図16に示すように、差動増幅器37で増幅した出力は、A/Dコンバータ45でデジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ46に入力される。また、マイクロコンピュータ46には、閾値設定手段52からの閾値設定電圧がA/Dコンバータ53でデジタル信号に変換されて入力される。
前記マイクロコンピュータ46は、プログラムデータに基づいて図17に示す流れ図に従ったモータ制御を行うようになっている。
すなわち、ステップS11にて、A/Dコンバータ53から一定時間毎に閾値のデータを取込み、前記メモリ48に閾値として書き込む。
続いて、ステップS12にて、A/Dコンバータ45から一定時間毎に歪みゲージ22の検出動作によって発生した電圧値のデータを取込む。そして、ステップS13にて、取込んだ電圧値のデータを前記メモリ48に書き込み、ステップS14にてノイズを除去のために平均化処理を行う。前記平均化処理は、例えば、数回分の電圧値の平均値を取ることでノイズを除去する。
続いて、ステップS15にて、前回の値と今回の値との差分を求める。この差分を求める処理は微分処理になる。続いて、ステップS16にて、求めた差分値とメモリ48に書き込まれた閾値を比較する。これは、歪みゲージ22に一定値以上の力が作用したか否かを検出している。
そして、差分値が閾値を超えていると、ステップS17にて、前記モータドライバ49に対してモータイネーブルをオンにする。また、差分値が閾値以下のときには、ステップS18にて、前記モータドライバ49に対してモータイネーブルをオフにする。
前記モータドライバ49は、モータイネーブルがオンになると、前記走行モータ15を前進方向に回転させる。また、モータイネーブルがオフになると、前記走行モータ15の回転を停止させる。
この構成においては、マイクロコンピュータ46は閾値設定手段52で設定した閾値をA/Dコンバータ53から取込むことでメモリ48に閾値として設定する。従って、作業者は連通管1を持ち上げた状態において摺動ボリューム9bを操作することで閾値設定手段52から発生する閾値設定電圧を変更し、メモリ48に設定する閾値を変更することができる。
作業者が掃除するために連通管1を動かすとホース7が引っ張られ、連通管取付け部3はホース7を介して斜め上方に引っ張られることになる。その際、連通管取付け部3には歪みが生じ、この連通管取付け部3に貼り付けられた歪みゲージ22にも歪みが生じる。これにより、抵抗ブリッジ回路36は、図18の(a)に示すように、出力端子に歪みに応じた電圧信号を発生する。この電圧信号は差動増幅器37によって増幅される。
差動増幅器37は、図18の(b)に示すような増幅された電圧信号を出力する。この電圧信号は、A/Dコンバータ45でデジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ46に取込まれる。マイクロコンピュータ46は、取込んだ電圧値をメモリ48に順次格納した後、平均化処理を行ってから微分処理を行う。微分処理は、前回の値と今回の値との差分を求めることで行う。
そして、マイクロコンピュータ46は、図18の(c)に示すように、差分値データと閾値データを比較し、差分値データが閾値データを超えているとき、図18の(d)に示すように、モータドライバ49に対してモータイネーブルをオンにする出力信号を送出する。これにより、走行モータ15は回転する。
走行モータ15は、その回転を、動力伝達部17を介してディファレンシャルギア機構18に伝達する。回転は、ディファレンシャルギア機構18から、車軸19を介して各車輪14a,14bに伝達される。こうして、掃除機本体2は前進する。差分値が閾値を超えている期間は短いので、走行モータ15の回転は長時間継続することは無く、短時間で停止される。
しかし、作業者が連通管1を前後に動かして掃除を行っているときには、歪みゲージ22に対して力が繰り返し頻繁に作用するので、マイクロコンピュータ46からモータドライバ49に対してモータイネーブルをオンにする出力信号が頻繁に送出される。こうして、走行モータ15は動作と停止を頻繁に繰り返すようになる。
走行モータ15が動作と停止を頻繁に繰り返しても、掃除するときの連通管1は、その動きが走行モータ15の動作と停止の繰り返し周期に比べてゆっくりである。従って、作業者は、走行モータ15が頻繁に動作と停止を繰り返しても気にならない。
むしろ、走行モータ15の動作と停止が短い周期で繰り返されるので、作業者は、掃除機本体2が連通管1の前方への動きに応じて追従してくるように感じる。こうして、掃除機本体2を連通管1の前方への動きに追従させてスムーズに走行させることができる。
このように、この実施の形態においても、前述した実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、前述した各実施の形態では、ディファレンシャルギア機構18を使用して掃除機本体2の操舵機能を実現したがこれに限定するものではなく、モータで駆動される操舵輪を別途設けたものであっても、また、従動輪20をモータで駆動する車輪に代え、この車輪に操舵機能を持たせてもよい。
また、前述した各実施の形態では閾値設定手段として摺動ボリュームや操作スイッチを有するものを使用したがこれに限定するものではない。さらには、前述した各実施の形態においては、使用時に閾値を都度設定するものについて説明したが、予め閾値が定められており、必要時にのみ閾値設定手段で閾値を変更して設定するようにしてもよい。
また、走行モータ15を駆動制御する制御回路は同様の機能を実現するものであればよく、使用する素子や回路構成を限定するものではない。加えて、本発明は、微分処理した電圧信号が閾値を超えている期間に応じて走行用モータ15を駆動するものであればよく、必ずしもこの実施の形態の制御に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の外観を示す斜視図。 同実施の形態における連通管に設けた操作部の構成を示す部分拡大図で、(a)は側面図、(b)は正面図。 同実施の形態における掃除機本体内の要部構成を示す図で、ケースの上部が無い状態の平面図。 同実施の形態における掃除機本体内の要部構成を示す図で、ケースの左側部と左車輪が無い状態の側面図。 同実施の形態におけるディファレンシャルギア機構の断面図。 同実施の形態における走行用モータを駆動する制御回路の回路図。 図6の制御回路における各部の入出力電圧を示す波形図。 本発明の第2の実施の形態における連通管に設けた操作部の構成を示す部分拡大図で、(a)は側面図、(b)は正面図。 同実施の形態における走行用モータを駆動する制御回路の回路図。 図9の制御回路における各部の入出力電圧及びスイッチ動作を示す波形図。 本発明の第3の実施の形態における電気掃除機の走行用モータを駆動する制御回路の一部ブロックを含む回路図。 同実施の形態におけるマイクロコンピュータによるモータ制御を示す流れ図。 図11の制御回路における各部の出力電圧、出力信号及びスイッチ動作を示す波形図。 本発明の第4の実施の形態における走行用モータを駆動する制御回路の回路図。 図14の制御回路における各部の入出力電圧を示す波形図。 本発明の第5の実施の形態における走行用モータを駆動する制御回路の一部ブロックを含む回路図。 同実施の形態におけるマイクロコンピュータによるモータ制御を示す流れ図。 図16の制御回路における各部の出力電圧、データ及び出力信号を示す波形図。
符号の説明
1…連通管、2…掃除機本体、9b…摺動ボリューム、14a,14b…走行用の車輪、15…走行モータ、16…駆動手段、22…歪みゲージ、31,35…トランジスタ、36…抵抗ブリッジ回路、41…差動増幅回路、42…閾値設定器。

Claims (3)

  1. 塵を吸い込む吸込口と連通する風路を形成した連通管と、
    吸引モータを有するとともに前記連通管を前記吸引モータに連通するように取付ける連通管取付け部を有する掃除機本体とを備え、
    前記掃除機本体は、
    走行用の車輪を駆動する駆動手段と、
    前記連通管を把持しての掃除動作でこの連通管を介して前記連通管取付け部に加わる力
    を直接的あるいは間接的にセンサで検出し、この検出した力に応じて電圧信号を出力する
    検出手段と、
    前記検出手段から出力される電圧信号に基づいて閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記閾値設定手段が閾値を設定した後で前記検出手段から出力された電圧信号と前記閾値設定手段が設定した閾値を比較し、その比較結果に応じて前記駆動手段を駆動する移動制御手段と、
    を具備したことを特徴とする電気掃除機。
  2. 塵を吸い込む吸込口と連通する風路を形成した連通管と、
    吸引モータを有するとともに前記連通管を前記吸引モータに連通するように取付ける連
    通管取付け部を有する掃除機本体とを備え、
    前記掃除機本体は、
    走行用の車輪を駆動する駆動手段と、
    前記連通管を把持しての掃除動作でこの連通管を介して前記連通管取付け部に加わる力
    を直接的あるいは間接的にセンサで検出し、この検出した力に応じて電圧信号を出力する
    検出手段と、
    この検出手段から出力される電圧信号を微分する微分手段と、
    前記検出手段から出力される電圧信号を前記微分手段で微分処理して出力された電圧信号に基づいて閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記閾値設定手段が閾値を設定した後で前記検出手段から出力された電圧信号を前記微分手段で微分処理されて出力される電圧信号と前記閾値設定手段が設定した閾値を比較し、その比較結果に応じて前記駆動手段を駆動する移動制御手段と、
    を具備したことを特徴とする電気掃除機。
  3. 閾値設定手段は、手動操作用の部材を連通管に形成した把持部に設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至のいずれか1記載の電気掃除機。
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