JP4439356B2 - 建材用防水シート - Google Patents

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本発明は、壁、屋根、床等の下地、特に屋根の下地として好適に使用される建材用防水シートに関する。
従来、建築材に使用される防水シートであって、特に屋根の下地に用いられる防水性のシートとして、アスファルト、ゴム改質アスファルト等を不織布に含浸したシートや各種合成樹脂製シートが知られている。また、特許文献1には、エチレン−プロピレンゴム共重合ポリプロピレンおよびエチレン−プロピレン共重合体ゴムを含有する組成物をシート状に成形してなる建材用防水シートが記載されている。
特開平8−157612号公報
これらの防水シート10を野地板等の下地材20に固定する前の状態を図1に模式的に示す。防水シート10は、タッカー針や釘等を用いて野地板等の下地材20に固定される。タッカー針等を打ち付けた後、作業者が防水シート10上を歩行すること等によりシート10に荷重がかかった場合に、シートを止めているタッカー針等により形成されたシートの穴(タッカー針穴等)が広がり、水漏れの要因となり易い。このように、タッカー針穴等の防水性が低下すると雨水が侵入し、ひいては下地材20を腐食させることになり、これを防ぐ必要がある。また、シートに成形する際に、ピンホールや破れ等が生じると、防水シート10として使用できなくなるので、シート成形性に優れた防水シート10が求められている。さらに、防水シート10と、野地板等の下地材20とのズレを防止する必要があり、また、固定した防水シート10の上を、建設作業者は移動する必要があるので、作業者の安全性、作業性等を確保する必要があることから、防水シート10には防滑性を付与することが求められている。
本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みなされたもので、タッカー針穴等の防水性に優れ、シート成形性に優れ、かつ、シート上の作業者および下地材との防滑性に優れた建材用防水シートを提供することを目的とする。
本発明は、樹脂組成物全体の質量を基準(100質量%)として、ポリオレフィン樹脂を40〜95質量%、および、変性ポリオレフィン樹脂を5〜20質量%含有している樹脂組成物からなる樹脂シートおよび補強シートを有し、補強シートとは反対側の表面に凹凸を有する、建材用防水シートである。
前記樹脂組成物は、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、および、非晶性ポリエステルからなる群から選ばれる一種類の樹脂または二種類以上の樹脂混合物からなる第三樹脂成分を、さらに含有していることが好ましい。
前記樹脂組成物は、樹脂組成物全体の質量を基準(100質量%)として、前記第三樹脂成分を40質量%以下の割合で含有していることが好ましい。
前記凹凸は、30μm以上の平均粗さを有するエンボスであることが好ましい。
前記補強シートは、熱可塑性樹脂からなるフィラメント糸を編織した構造を有し、前記補強シートにおける前記樹脂シートと積層した面とは反対の面に、防滑層を有していることが好ましい。
以上説明したように、本発明の建材用防水シートは、タッカー針穴等の防水性、シート成形性、防滑性に優れ、この中でもタッカー針穴等の防水性において特に優れている。よって、施工の際、シートにタッカー針または釘等を打ち込んだ場合においても、タッカー針または釘等により形成された穴回りからの漏水を確実に防止することができる。また、タッカー針または釘を打ち込んだ位置にかかわらず、タッカー針穴等の防水性を維持することができる。従って、本発明の建材用防水シートは、壁、屋根、床等の下地、特に屋根の下地に用いられる防水シートとして極めて好適に使用することができる。
本発明の建材用防水シートは、ポリオレフィン樹脂、および、変性ポリオレフィン樹脂を含有し、並びに、任意的ではあるが、第三樹脂成分を含有していてもよい樹脂組成物からなる樹脂シートを有している。
上記樹脂シートを形成するポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)または、ポリプロピレン(PP)から選ばれる1種類の樹脂または2種以上の樹脂混合物を用いることができるが、これらに限定されない。また、この中でも、特に、低密度ポリエチレン(LDPE)および直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いることが、シート成形性に優れ、タッカー針穴等の防水性に優れたシートにすること等の点から、好ましい。
上記樹脂シートを形成する変性ポリオレフィンとしては、有機酸で変性されたポリエチレン(PE)、有機酸で変性されたポリプロピレン(PP)、有機酸で変性されたエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)から選ばれる1種類の樹脂または2種類以上の樹脂混合物を用いることができるが、これらに限定されない。有機酸としては、カルボン酸、スルホン酸等を挙げることができ、この中でも、カルボン酸で変性されたポリオレフィンが好ましく、特に、マレイン酸で変性されたポリオレフィンが好ましい。
樹脂シートを構成する樹脂組成物は、樹脂組成物全体の質量を基準(100質量%)として、ポリオレフィン樹脂を40〜95質量%有し、変性ポリオレフィン樹脂を5〜20質量%有し、好ましくは、ポリオレフィン樹脂を55〜65質量%、変性ポリオレフィン樹脂を10〜15質量%有している。
ポリオレフィン樹脂の割合が小さすぎると、樹脂組成物を樹脂シートに押出成形する時の押出成形性(シート成形性)が低下し、ピンホール、破れ等が発生しやすく良好なシートが得られない。また、変性ポリオレフィン樹脂の割合が小さすぎると、良好なタッカー針穴の防水性が得られず、また、変性ポリオレフィンの量が多すぎると、シートに粘着性が現れ、シートを巻物状とする場合に、好適に使用できなくなる。
樹脂組成物に、任意成分として含まれる第三樹脂成分としては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、および、非晶性ポリエステルからなる群から選ばれる一種類の樹脂または二種類の樹脂混合物を用いることができる。
非晶性ポリエステルとしては、非晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いることができる。
第三樹脂成分の割合としては、樹脂組成物全体の質量を基準(100質量%)として、第三樹脂成分を0〜40質量%有していることが好ましく。25〜30質量%有していることが、さらに好ましい。
第三樹脂成分の割合が、大きすぎると樹脂組成物を樹脂シートに押出成形する時の押出成形性(シート成形性)が低下し、ピンホール、破れ等が発生しやすく良好なシートが得られなくなる。
上記の割合により配合した樹脂組成物は、押出成形等によりシート状に成形され、樹脂シートとなる。
本発明の建材用防水シートは、上記で説明した樹脂シートの他に、補強シートを有する。建材用防水シート上を作業者が歩いた場合等においては、建材用防水シートには局所的に大きな力がかかるが、本発明においては補強シートが存在しているので、樹脂シートが必要以上に引き伸ばされたりすることを防止することができる。
補強シートとしては、樹脂シートを補強する役割を有するものであれば、特に限定されないが、熱可塑性樹脂からなるフィラメント糸を編織した構造を有しているネット状シートであることが好ましい。
フィラメント糸の繊度は、200〜500デシテックスの範囲であることが好ましく、300〜400デシテックスの範囲であることがさらに好ましい。また、縦糸と横糸の打込み密度は、5〜10本/cm(12〜24本/インチ)の範囲であることが好ましく、6〜8本/cm(16〜20本/インチ)の範囲であることがさらに好ましい。
フィラメント糸に用いる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン等を用いることができ、また、これらの樹脂の混合物を用いることもできる。
フィラメント糸を経緯糸に用いてネット状シートを作製する場合において、公知の織機や編機を限定なく用いることができる。また、その織り方については、平織り、綾織等の一般的組織を限定なく使用することができる。
補強シートにおける樹脂シートに積層した面とは反対の面に、防滑層を設けることが好ましい。
防滑層としては、ゴム成分を含有するポリプロピレン樹脂(ポリプロピレン系エラストマー)、または、このポリプロピレン系エラストマーにポリエチレンを30質量%以上混合したもの等を用いることができるが、これらに限定されない。
防滑層の厚みは、20〜100μmの範囲であることが好ましく、40〜80μmの範囲であることがさらに好ましい。このような範囲の厚みを有する防滑層とすることで、本発明の建材用防水シートと野地板等の下地材との間の滑りを、効果的に防止することができる。
補強シートを樹脂シートに積層していない場合でも、タッカー針穴等の防水性を得ることができるが、防水シート施工後は施工者がシート上を歩くため、補強シートを積層していない場合は釘穴等から破れが発生しやすくなる。結果として長期のタッカー針穴等の防水性や、耐久性が得られなくなってしまう。
補強シートを積層する方法としては、熱融着、接着剤による積層等による方法を挙げることができるが、これらに限定されない。また、これらのいずれの方法においても、樹脂組成物をシート状に成形すると同時に積層してもよいし、シート状に成形した後の別工程にて積層してもよい。
補強シートを構成する熱可塑性樹脂として、樹脂シートの主な成分であるポリオレフィン樹脂を選定した場合には、同一温度にて補強シートを熱融着し、さらに、以下に説明するエンボスを付与することができる。よって、これらの工程を同時に行うことができるため、品質およびコスト的に有利であり、好ましい。
本発明の建材用防水シートは、補強シートを有する面とは反対の表面に凹凸を有していることが好ましい。
この凹凸は、作業者の地下たびのゴム底等との防滑性を有するものであれば、いずれの形状であってもよく、砂地状等の形状が挙げられる。また、加工性等の点から、エンボス加工により形成した凹凸であることが好ましい。
また、この凹凸は、30μm以上の平均粗さを有するエンボスであることが好ましく、80μm以上の平均粗さを有するエンボスであることがさらに好ましい。エンボス加工の平均粗さが小さすぎると、防滑性が得られない。ただし、平均粗さが大きすぎると、タッカー針または釘を打ち込んだ穴回りの防水性を損なう可能性があるため、これを損なわない程度にする必要がある。
樹脂シートに、エンボスを付与する方法としては、樹脂組成物をシート状に作製すると同時に所定の模様をつけたロールを通して転写させることによってエンボスを付与してもよいし、樹脂組成物をシート状に成形後、別工程にてシートを再加熱して所定の模様をつけたロールを通して転写させることによってエンボスを付与してもよい。
樹脂シートに形成したエンボスの平均粗さは、JISB0651に定める触針式表面粗さ測定機により測定した。
本発明の建材用防水シートにおける樹脂組成によれば、樹脂シートは半透明となる。よって、樹脂シートを構成する樹脂組成物を着色しないか、または、透明性を損なわない程度に着色して、透明性が維持できる目付量の補強シートを積層することで、建材用防水シートの半透明性を維持することができ、野地板等の下地材の状態を確認できる透明性を有する建築材として好適に使用することができる。
(実施例1)
LDPE(出光石油化学社製、商品名0234N)65質量%と、変性PE(三井化学社製、商品名NF505)10質量%と、6−ナイロン(三菱化学社製、商品名ノバミッド1030)25質量%を配合した樹脂組成物を、Tダイを有するφ115mm1軸ベント付き押出機で溶融混練し、エンボス模様を有するキャスティングロールと金属ニップロールとの間に以下の記載により製造した防滑層付きネット状シートを巻き出しながら押出すことにより、厚さ0.7mm、平均粗さ80μmの建材用防水シートを得た。
ポリプロピレン(日本ポリプロ社製、商品名ノバテックPP FY4)95質量%と、高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製、商品名ノバテックHD HY331)5質量%を配合した組成物をモノフィラメント成形法により押出し、冷却固化し、アニーリングを施し380デシテックスのモノフィラメントを得た。このモノフィラメントを用いて、縦横6本×6本/cm(16本×16本/インチ)の打込み密度で平織りしてネット状シートを得た。このネット状シートに、ポリプロピレン系エラストマー(サンアロマー社製、商品名Z104S)60質量%と、LDPE(出光石油化学社製、商品名0234N)40質量%を配合した組成物を、Tダイを有するφ90mm1軸押出機より押出し、ネット状シートに厚さ40μmの防滑層を押出コーティングにより形成して、防滑層付きネット状シートを得た。
(実施例2)
LDPEを40質量%、変性PEを20質量%、6−ナイロンを40質量%として、樹脂組成物の配合割合を変えた以外は実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(実施例3)
LDPEを70質量%、変性PEを5質量%、6−ナイロンを25質量%として、樹脂組成物の配合割合を変えた以外は実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(実施例4)
LDPEを95質量%、変性PEを5質量%として、6−ナイロンを配合しないで、樹脂組成物の配合割合を変えた以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(実施例5)
平均粗さが、30μmのエンボスを形成した以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(実施例6)
LDPE(出光石油化学社製、商品名0234N)45質量%と、PP(出光石油化学社製、商品名J−466P)20質量%、変性PE(三井化学社製、商品名NF505)10質量%と、6−ナイロン(三菱化学社製、商品名ノバミッド1030)25質量%を配合した樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(実施例7)
6−ナイロン25質量%を、非晶性PET(イーストマンケミカル社製、PETG6763)25質量%とした以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(実施例8)
PP65質量%と、変性PP(三井化学社製、商品名アドマーQF551)10質量%、6−ナイロン(三菱化学社製、商品名ノバミッド1030)25質量%を配合した樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(比較例1)
LDPE(出光石油化学社製、商品名0234N)100質量%を配合した樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(比較例2)
LDPEを35質量%、変性PEを20質量%、6−ナイロンを45質量%として、樹脂組成物の配合割合を変えた以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(比較例3)
LDPEを75質量%、6−ナイロンを25質量%として、変性PEを配合しないで、樹脂組成物の配合割合を変えた以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(比較例4)
LDPEを50質量%、変性PEを25質量%、6−ナイロン25質量%として、樹脂組成物の配合割合を変えた以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(比較例5)
エンボスを付与しない以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
(比較例6)
ネット状シートを積層しない以外は、実施例1と同様にして、建材用防水シートを得た。
上記の各実施例および比較例により得られたシートについて、下記の項目に関して、下記の方法によって評価した。その結果を表1に示す。
(評価方法)
<タッカー針穴の防水性>
幅1m、長さ1mのシートを4寸勾配の合板にタッカー針で6個所止め付け、シャワー試験を行った。シャワーは、1mmφ孔を100個有するノズルから10リットル/分で、30分間、タッカー針による止め付け部分にかけた。その後シートめくり、タッカー穴から合板への漏水を確認した。合板に水の漏れなかったものを○とし、漏れたものを×として評価した。
<シート成形性>
上記の各実施例および比較例の、Tダイを有する押出機によるシート成形により得られたシートの外観で、ピンホール、破れを観察しシート成形性を判断した。ピンホール(穴径100μmを越える大きさ)、破れが生じなかったものを○とし、これらが生じたものを×として評価した。
<防滑性(対地下足袋)>
図2に示したように野地板20の上にシート10を張り、地下足袋の底30を貼り付けた模型の上に荷重60kg(SI単位=588N)をのせて引っ張り、模型が滑り出す時の荷重を読み取り294N以上(30kgf以上)を○、147N以上294N未満(15kgf以上30kgf未満)を△、147N未満(15kgf未満)を×として評価した。
<防滑性(対野地板)>
図3に示したようにシート10を貼り付けた模型の上に荷重60kg(SI単位=588N)をのせて、野地板20の上で引っ張り、模型が滑り出す時の荷重を読み取り196N以上を○、98N以上196N未満を△、98N未満を×として評価した。
Figure 0004439356
Figure 0004439356
表1からわかるとおり、実施例のものは、タッカー針穴の防水性、シート成形性、防滑性のいずれにおいても優れており、また従来のアスファルトを不織布や原紙に含浸したシートと比べてもタッカー針穴の防水性は優れていた。
また、表2によると、樹脂組成物の配合割合が所定の範囲外の建材用防水シートについては、タッカー針穴の防水性に劣っていたり(比較例1、2、3)、シート成形性に劣っていて、シートにピンホールが生じたり(比較例2、3)、シートに粘着性が現れたりした(比較例4)。また、エンボスを付与しなかった場合は、防滑性(対地下足袋)が劣っていた(比較例5)。また、補強シートを設けなかった場合は、防滑性(対野地板)が劣っていた(比較例6)。
なお、建研式防水試験法(建設省建築研究所)に準拠して防水性について測定したが、各実施例および比較例ともに0.1ml以下の良好な防水性を示した。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う建材用防水シートもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
野地板等の下地材に、防水シートを固定する前の状態を示す説明図である。 防滑性(対地下足袋)の測定態様を示す説明図である。 防滑性(対野地板)の測定態様を示す説明図である。
符号の説明
10 防水シート
20 野地板等の下地材
30 地下足袋の底
40 荷重

Claims (6)

  1. 樹脂組成物全体の質量を基準(100質量%)として、ポリオレフィン樹脂を40〜95質量%、および、変性ポリオレフィン樹脂を5〜20質量%含有している樹脂組成物からなる樹脂シートおよび補強シートを有し、
    該樹脂シートおよび該補強シートが積層されており、該樹脂シートにおける該補強シートが積層された側とは反対側の表面に凹凸を有する、建材用防水シート。
  2. 前記樹脂組成物が、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、および、非晶性ポリエステルからなる群から選ばれる一種類の樹脂または二種類以上の樹脂混合物からなる第三樹脂成分を、さらに含有している、請求項1に記載の建材用防水シート。
  3. 前記樹脂組成物が、樹脂組成物全体の質量を基準(100質量%)として、前記第三樹脂成分を40質量%以下の割合で含有している、請求項2に記載の建材用防水シート。
  4. 前記凹凸が、30μm以上の平均粗さを有するエンボスである、請求項1〜3のいずれかに記載の建材用防水シート。
  5. 前記補強シートが、熱可塑性樹脂からなるフィラメント糸を編織した構造を有し、前記補強シートにおける前記樹脂シートと積層した面とは反対の面に、防滑層を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の建材用防水シート。
  6. 前記補強シートを構成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン樹脂である、請求項5に記載の建材用防水シート。
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