JP4437716B2 - 電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置 - Google Patents

電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動縦型ブラインドのルーバの回転角度を太陽の入射に応じて制御する電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置に関する。
従来、この種の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置としては、特許文献1(特開平11−200738号公報)に記載されたものが知られている。この公報に記載のルーバ角度制御装置では、端部で空転する複数のルーバと、該ルーバを回転させるための電動機と、電動機が第1の所定角度回転するごとに検出信号を出力するための回転検出部と、ルーバの回転指示があるときに電動機を第2の所定角度回転させて端部角度位置とし、端部角度位置及び回転検出部によって出力された検出信号に基づいてルーバの角度位置を制御する制御ユニットを有している。この端部角度位置及び回転検出部による検出信号に基づいてルーバの角度位置を制御するので、端部位置の調整が不要となるようにしている。
しかしながら、従来の電動縦型ブラインドにおいては、太陽光の入射に応じてルーバの回転角度を制御するものは未だ提案されていない。
一方、横型ブラインドにおいては、特許文献2(特開平8−4452号公報)に電動ブラインドのスラット角度制御装置が提案されており、これはマイクロコンピュータによって時刻Tの窓面に対する太陽光入射角を算出し、上段側スラットの外縁と下段側スラットの内縁を含む平面の傾斜角が、算出した太陽光入射角に等しいか、またはそれよりも少し小さい角度となるスラット傾斜角を算出し、ドライバを介してモータを駆動し、スラット傾斜角を算出した角度となるように設定している。これによって、スラットが日射を遮蔽した状態で最大限の眺望を得る傾斜角に調整するようにしている。
特開平11−200738号公報 特開平8−4452号公報
しかしながら、前述のように、従来の電動縦型ブラインドにおいては、太陽光の入射に応じてルーバの回転角度を制御するものはなく、仮に横型ブラインドのスラット角度制御方法を採用したとしても、横型ブラインドの場合は太陽高度に応じた制御が必要となるが、縦型ブラインドの場合は太陽方位角に応じた制御が必要となる。即ち、太陽高度の場合は太陽高度が一番高い時から一番低くなるまでの間ではスラット角度を実質的に0〜90°の範囲で回転させれば日射の入射を防ぐことができるが、太陽方位角の場合には、方位角の変化に対してルーバの角度を0〜180°の範囲で回転させなければ日射の入射を防ぐことができず、同じような制御では対応することができない、という問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、ルーバの回転角度を太陽の入射に応じて制御することができる電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置を提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電動縦型ブラインドのルーバの回転角度を制御するための制御信号を出力する電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置において、
ルーバの反転を行う反転条件を表す反転条件情報が格納された記憶手段と、
日付及び時刻に応じた電動縦型ブラインドの取付面に対する太陽の方位角を表す方位角情報を得る方位角情報取得手段と、
前記方位角情報取得手段からの前記太陽の方位角情報からルーバの回転角度を演算するルーバ回転角度演算手段と、
前記演算したルーバの回転角度に制御するための制御信号を出力する制御手段と、を備え、
ルーバ回転角度演算手段は、時間と共に変化する太陽の方位の回転方向と一致した回転方向でルーバを回転させ、前記反転条件が満足したときに、ルーバを前記回転方向と反対の方向に反転させて、反転させた後に、再びルーバを前記回転方向で回転させるように、ルーバの回転角度を演算し、ルーバが前記取付面に対して平行に近づくように回転している間は、隣り合うルーバの中で、太陽側にあるルーバの室外側縁と、反太陽側にあるルーバの室内側縁とを結ぶ直線の方向が、次に制御信号が出力される時刻における太陽の方位角と一致するように、またはその太陽の方位角と一致する角度よりも取付面に対してルーバが平行に近づくように、ルーバの回転角度を決定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記反転条件が、太陽の方位角が設定方位角に一致したこと、現在時刻が設定時刻に一致したこと、またはルーバの回転角度が設定回転角度に一致したこと、のいずれかであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の前記設定方位角φが、太陽がブラインドの取付面に対して垂直な基準方位にあるときの方位角であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載のものにおいて、ルーバが取付面と垂直となった回転角度にあるときに、隣り合うルーバの中で、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とすると、前記設定方位角φは、−φ≦φ≦φを満足する範囲で設定されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記ルーバ回転角度演算手段が、ルーバが前記取付面に対して垂直に近づくように回転している間は、隣り合うルーバの中で、太陽側にあるルーバの室外側縁と、反太陽側にあるルーバの室内側縁とを結ぶ直線の方向が、太陽の方位角と一致するように、または、太陽の方位角と一致する角度よりも前記取付面に対してより平行に近づくように、ルーバの回転角度を決定することを特徴とする
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載のものにおいて、ルーバが前記取付面と垂直となった回転角度にあるときに、隣り合うルーバの中で、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とすると、前記ルーバ回転角度演算手段は、太陽の方位角度φが−φ≦φ≦φを満足する範囲で、直射日光の入射を遮りながら最大限の眺望が得られる角度となるようにルーバの回転角度を決定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載のものにおいて、ルーバが前記取付面と垂直となった回転角度にあるときに、隣り合うルーバの中で、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とすると、前記ルーバ回転角度演算手段は、太陽の方位角度φが−φ>φ、φ>φを満足する範囲で、ルーバの回転角度をルーバが取付面に対して垂直となる回転角度に決定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、電動縦型ブラインドのルーバの回転角度を制御するための制御信号を出力する電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置において、
日付及び時刻に応じた電動縦型ブラインドの取付面に対する太陽の方位角を表す方位角情報を得る方位角情報取得手段と、
前記方位角情報取得手段からの前記太陽の方位角情報からルーバの回転角度を演算するルーバ回転角度演算手段と、を備え、
ルーバ回転角度演算手段は、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線と平行となるときのルーバの回転角度をθ(>90°、太陽の回転方向と同じ回転方向を正にとる)とし、ルーバが取付面と垂直となったときのルーバの回転角度を90°とし、ルーバの回転角度が90°のときの一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とし、太陽の方位角度φ(取付面の垂線からの角度とする)とし、−φ≦φ≦φを満足する所定の角度をφとすると、ルーバの回転角度θ(取付面と平行なときを0°とし、太陽の回転方向と同じ回転方向を正にとる)を、
Figure 0004437716
を満足する角度、またはその角度よりも取付面に対してより平行に近づく角度に決定することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、太陽の方位の回転と共にその回転と一致した回転方向でルーバを回転させることによって、日射を遮蔽した状態で眺望をなるべく得るようにすることができ、且つ反転条件が満足したときに、ルーバを前記回転方向と反対の方向に反転させて、その後に、再びルーバを前記回転方向に回転させることによって、ルーバを0〜180°の範囲で回転させて、日射を適切に遮蔽することができるようになる。
また、ルーバが前記取付面に対して平行に近づくように回転している間、即ち、ルーバを閉じる方向に回転している間は、次の制御信号が出力される時刻に合わせた日射を遮蔽するルーバの回転角度になるように、またはより閉じる方向にルーバを回転させることにより、次の制御信号が出力されるまでの間に、直射日光の入射が発生することを防ぐことができる。
さらに、直射日光の入射を遮りながら最大限の眺望を得るようにルーバの回転角度を決定することができる。
請求項2記載の発明によれば、反転条件を適切に設定することで、取付面の状況に合わせた反転条件とすることができる。
請求項3記載の発明によれば、設定方位角に達する前後で、それぞれ太陽の方位に即したルーバの回転角度にすることができる。
請求項4記載の発明によれば、反転が可能且つ適切な範囲で設定方位角を任意に決めることができる。
請求項5記載の発明によれば、直射日光の入射を遮りながら最大限の眺望を得るようにルーバの回転角度を決定することができる。
請求項及び記載の発明によれば、ルーバの回転角度を直射日光の入射を遮りながら最大限の眺望が得られる角度とすることができる。太陽の方位角度φが−φ>φ、φ>φを満足する範囲では、直射日光の入射が発生しないので、最大限に眺望を得る角度とすることができる。
請求項記載の発明によれば、ルーバの回転角度を、三角関数を用いることなく、簡単な演算で決定することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明による電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置、図2は図1のルーバ角度制御装置によってルーバが制御される電動縦型ブラインドの一例を表す図である。
図2の電動縦型ブラインド10は、公知の任意の構成の縦型ブラインドとすることができるが、図示の例では、ヘッドレール11と、ヘッドレール11に沿って走行する複数のキャリア12と、キャリア12からフック15を介して吊下げられたルーバ14と、を有しており、ヘッドレール11内には、ヘッドレール11内で回転可能に軸支された開閉用ねじ軸16及び回転用軸18と、開閉用ねじ軸16及び回転用軸18をそれぞれ回転駆動するための開閉用モータ20及び回転用モータ22と、開閉用モータ20及び回転用モータ22のためのモータドライバを含む駆動ユニット24と、が収納されている。キャリア12の先頭は、前記開閉用ねじ軸16と螺合するマスタキャリア12Aとなっている。開閉用モータ20を駆動して開閉用ねじ軸16を回転させると、その回転に応じて該マスタキャリア12Aは、開閉用ねじ軸16の軸に沿って移動して、他のキャリア12をマスタキャリアと共に軸に沿って牽引または押し出して移動させることができる。
また、回転用モータ22を駆動して回転用軸18を回転させると、その回転に応じて各キャリア12に内蔵されたウォームとウォームホイールとを介してフック15が回転して、ルーバ14がそのルーバ幅中心を通る鉛直軸を中心軸として回転することができる。
図1に示すように、本発明の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置30は、複数の電動縦型ブラインド10を集中制御するものとなっており、一定周期ごとに起動して、最適なルーバの回転角度に制御するための制御信号をフロア制御装置26を介して各電動縦型ブラインド10へと送信する。電動縦型ブラインド10の駆動ユニット24では、制御信号を受け取り、モータドライバを介して回転用モータ22を駆動して、ルーバ14を回転させる。但し、ルーバ角度制御装置30は各電動縦型ブラインド10に設けられて個別の電動縦型ブラインド10のルーバ角度制御を行うものとすることもできる。
図1に示したように、ルーバ角度制御装置30は、コンピュータで構成され、CPU、ROM、RAM等を有し、データの転送、演算、一時的なデータの格納、メインプログラムの格納を行い、プログラムに従う処理を行う制御回路32と、各電動縦型ブラインド10の駆動ユニット24との間でデータの入出力の制御を行うI/O制御回路33と、データ及びプログラムの格納を行う記憶手段としてのメモリ34と、設定方位角及び制御タイミングを設定するための設定装置36とを備えている。
そして、制御回路32は、一定周期で電動縦型ブラインド10の開閉度の自動制御処理を行う自動制御手段38と、自動制御手段38による周期で太陽光の方位角に相当する方位角情報を取得する方位角情報取得手段40と、自動制御手段38による周期でルーバ回転角度を演算するルーバ回転角度演算手段42と、を備える。
メモリ34には、任意の日付及び時刻における各電動縦型ブラインド10が取り付けられた取付面(ブラインドのヘッドレールの長手方向に沿った鉛直な面とする)に対しての太陽方位角を表す方位角情報のテーブルと、設定装置36によって設定された設定方位角とタイミングの情報が格納されている。但し、太陽方位角は、メモリ34にてテーブルとして格納する代わりに、方位角情報取得手段40によって、緯度、経度、日付、時刻及び取付面の方位から演算によって太陽の方位角を求めることも可能である。
次に、本発明によるルーバ回転角度演算手段42が行うルーバの回転角度の演算の原理について説明する。まず、縦型ブラインドにおいては、時間と共に太陽の方位角が変化することに応じて、ルーバ14の回転角度を変化させる必要がある。取付面の方位によって太陽の方位角の変化する範囲は異なるが、最大約180°の変化に対応しなければならない。
そのために、本発明では、図9A(b)〜図9B(d)に示した平面図(または水平面に投影した図)において、基本的に太陽の方位の回転方向に一致した回転方向でルーバを鉛直軸を中心として回転させて、直射日光の室内への入射を遮りながら眺望が得られるようにする。ルーバ14が取付面に平行に近づくようにある程度回転させたところで、ルーバ14を反転させて(図9B(e))、ルーバ14を再び太陽の方位の回転方向に一致した回転方向でルーバを鉛直軸を中心として回転させる(図9B(f)〜図9C(g))。
上記室内への直射日光の入射を遮りながら眺望が得られるようにするために回転させるルーバ14の日射遮蔽角度について説明する。まず、説明にあたり、理論角度φを定義する。図3に示すように、ルーバ14が取付面に対して垂直な方向にあるときに、隣り合うルーバの中で、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0)と定義することとする。この理論角度φは、
Figure 0004437716
と表される。Wはルーバ幅、Dはルーバピッチである。
太陽の方位角φは、取付面に対して垂直な方位を方位角0°の基準方位とし、基準方位からの角度とし、その符号は、平面視で時計回り側を正、反時計回り側を負にとることとする。
ルーバ14の日射遮蔽角度は、図4に示したように、隣り合うルーバの中で、太陽側にあるルーバの室外側縁と、反太陽側にあるルーバの室内側縁とを結ぶ直線の方向が太陽の方位角φと一致するように、または、太陽の方位角と一致する角度よりも取付面に対してルーバが平行になるようなルーバの回転角度θ(取付面から太陽の方位の回転と同じ時計回り方向にとった角度とする)に決定すると、日射を遮蔽することができ、且つ眺望を得ることができる。
このときのルーバ14の回転角度θと、方位角φとの間には、以下の関係が成り立つ。
Figure 0004437716
(1)または(1’)式を満足するように、日射遮蔽角度θを決定することができる。
または、(1)、(1’)式を計算する代わりとして、より簡易に計算して演算処理時間を短縮するために、図3に示すものと線対称の位置となる太陽がマイナス理論角度−φの方位にあるときの日射遮蔽角度90°と、図5に示すような太陽が方位角0°の位置にあるときの(1’)式で決まる日射遮蔽角度θとの間で、太陽の方位角φと日射遮蔽角度θとが比例関係を満足するように、且つ、図6に示すように図5に対してルーバ14が反転した位置にあるときの180°−θと図3に示す太陽が理論角度φにあるときの日射遮蔽角度90°との間で、太陽の方位角φと日射遮蔽角度θとが比例関係を満足するように、日射遮蔽角度θを決定することもできる。式で表すと次のようになる(図7参照)。
Figure 0004437716
但し、太陽が方位角0°のときに、ルーバ14を反転させるものとした。
また、太陽の方位が、−φよりも小さいとき、またはφよりも大きいとき、言い換えれば取付面に略平行に近い方位にあるときには、ルーバ14を取付面に対して垂直となった回転角度とすることで、太陽の入射なく、最大限の眺望を得ることができる。
理論角度φを用いて、上記のルーバの回転角度θの制御をまとめると次のようになる(図9A〜図9C)。
(i) φ<−φのとき(図9A(a))
θ=90°

(ii) −φ≦φ≦φのとき(図9A(b)〜図9C(g))
θ=日射遮蔽角度

(iii) φ<φのとき(図9C(h))
θ=90°
ルーバ14を反転する角度は、図9B(d)及び図9B(e)に示したように、太陽の方位が基準方位(φ=0)にあるときの角度とすると良いが、これに限るものでなく、ユーザ等が設定装置36から任意に設定可能な設定方位角φとすることができる。例えば、(4)式においてD>Wであれば、θ<180°であるから、図9B(d)の状態でルーバ14を反転しなくとも同じ方向にさらにルーバ14を回転することも可能である。反転するときには、一瞬であっても直射日光が室内に入ることになるので、ユーザの作業を阻害することがないように、ユーザが所望の適当な時刻または適当な設定方位角φで、ルーバ14が反転するようにしてもよい。
設定方位角φは、−φ≦φ≦φの範囲で設定するとよく、または、ルーバ14が取付面と平行になる角度にほぼ対応する太陽の方位角−φ≦φ≦φの範囲で設定するとよい。φは、図8(a)に示すように、(2)式において、θ=180°とおいたときのφの値であり、
Figure 0004437716
となる。以上の設定方位角φを−φ≦φ≦φの範囲で設定した場合をまとめると(図8(a))、
Figure 0004437716
となる。または、設定方位角φをφ≦φ≦φの範囲で設定した場合は、図8(b)に示したように、太陽の方位角φがφを越えると、ルーバ14をそれ以上に回転させることができないので、θ=180°に維持した状態とする。または、設定方位角φをφ≦φ≦φの範囲で設定した場合は、図8(c)に示したように、太陽の方位角が設定方位角φになり反転してから、−φに達するまでは、ルーバ14をそれ以下に回転させることができないのでθ=0°に維持した状態とする。
以上の日射遮蔽角度θと、太陽の方位角φとの関係を一般式でまとめると、以下のように表すことができる。
Figure 0004437716
尚、以上の説明では、ルーバ14の最大回転角度を180°とし、最小回転角度を0°としたが、180°または0°に等しく回転できるとは限らないためそれぞれ、θMAX、θMINと表している。
制御回路32の自動制御手段38では、図10に示すフローチャートに従って自動制御処理が行われる。まず、自動制御を行なう周期に相当する時間Tを計時し(ステップS102)、時間Tが経過すると、ルーバ回転角度演算手段42によるルーバの回転角度θを決定し(ステップS104)、決定された回転角度に電動縦型ブラインド10を動作させるためのブラインド制御信号を出力する(ステップS106)。ブラインド制御信号は、駆動ユニット24へと入力されて、ルーバ14の回転動作が行われ、計時がリセットされる。
時間T毎に、ステップS102〜S106が繰り返されて、太陽光の方位角の変化に追従した自動制御が行なわれる。ルーバ14の回転角度制御を行なう周期Tは、設定装置36によってユーザの所望の時間が設定される。あまり頻繁すぎると、耳障りまたは目障りであるという弊害があり、あまり間歇すぎると、太陽の方位角への追従性が悪くなるため、適当な時間が設定されるとよい。
ルーバの回転角度の演算は、図11に示すフローチャートに従って行なわれる。
まず、方位角情報取得手段40が、現日付及び現時刻を取得して、制御するべき電動縦型ブラインド10の取付面に対する現在及び現在から時間T経過後の太陽方位角φを取得する(ステップS202)。この取得は、前述のように、テーブルから求めても、演算によって求めても良い。
次に、ルーバ回転角度演算手段42が、取得した太陽方位角φの値が、理論角度−φより小さいか(ステップS204)、またはφより大きいか(ステップS206)を判定し、いずれかの条件を満足する場合には、ルーバの回転角度を垂直θ=90°とする(ステップS208)。
また、いずれの条件も満足しない場合には、取得した太陽方位角φが設定方位角φよりも小さいか否かを判定し(ステップS210)、小さい場合には、日射遮蔽角度θを決定する。このとき、次の自動制御を行うタイミングである現在よりも時間T経過後の太陽方位角φを用いて、前述の(5)式(または(1)(1’)式)に基づき、日射遮蔽角度θを決定する(ステップS214)。その理由は、設定方位角φよりも小さいときには、ルーバ14が取付面と垂直となった状態から、ルーバ14を閉じるように回転させていくことになるが、次のタイミングに合わせた日射遮蔽角度になるようにルーバ14を予め過分に閉じるように回転させておかないと、次のタイミングまでに直射が発生する可能性があるからである。
一方、取得した太陽方位角φが設定方位角φよりも大きいときには(ステップS216のyes)、既に反転したか否かを判定した後(ステップS218)、現在の太陽方位角φを用いて、前述の(6)式(または(1)(1’)式)に基づき、日射遮蔽角度θを決定する(ステップS220)。この場合には、ルーバ14を開く方向に回転させていくので、現在のタイミングに合わせた日射遮蔽角度になるようにルーバ14を回転させても、直射が発生することはない。
また、取得した太陽方位角が設定方位角φに等しいとき、または、反転せずにφを越えてしまったときには(タイミングTによって多少の遅延はありえるが、かかる遅延は、φと一致と見なすことができる範囲とする)、反転を行った後(ステップS222)、(6)式(または(1)(1’)式)に基づく日射遮蔽角度θを決定する。
上記図11のフローチャートでは、(5)、(6)式(または(1)(1’)式)によって決まる角度を日射遮蔽角度としていたが、これに限るものではなく、式に基づき得られる角度よりも、少し取付面に平行に近づくような角度にすることにより、より日射遮蔽を確実にすることもできる。
また、以上の実施形態では、太陽方位角と設定方位角φとを比較することにより、ルーバを反転するか否かを判定していたが、これに限るものではなく、現在時刻が設定時刻に一致したこと、またはルーバの回転角度が設定回転角度に一致したことを判定して、一致した場合に、反転することもできる。また、一致の範囲は、タイミングTによって発生し得る多少のずれがある範囲を含むものとする。
また、図10及び11のフローチャートでは、所定の式で求めた日射遮蔽角度θにルーバの角度を一致させることとしたが、ルーバ14の回転角度が離散的な角度しか取り得ない場合には、決定したθが最も近い離散的な角度にルーバの角度を一致させるようにすることも可能である。ルーバが離散的な角度しか取り得ない場合、図11のフローチャートのステップS214におけるT経過後の日射遮蔽角度θを求める代わりに、現在の日射遮蔽角度θに近い離散的なルーバの角度に対して、より、ルーバが取付面に平行となる次のルーバの離散的角度にすることも可能である。
以上のようにして、ルーバの回転角度を太陽の入射に応じて適切に制御することができる。
本発明によるルーバ角度制御装置によって制御される電動縦型ブラインドを含む全体構成図である。 本発明の電動縦型ブラインドの全体図である。 理論角度φを説明するための説明平面図である。 太陽方位角がφよりも小さいときの、日射遮蔽角度θを表す説明平面図である。 太陽方位角が0°のときの、日射遮蔽角度θを表す説明平面図である。 図5からルーバを反転した状態のときの日射遮蔽角度180°−θを表す説明平面図である。 太陽の方位角と日射遮蔽角度との関係を表すグラフである。 反転をする設定方位角として様々な値としたときの、太陽の方位角と日射遮蔽角度との関係を表すグラフである。 太陽の方位角の回転とルーバの回転との関係を表す説明平面図である。 図9Aに続く太陽の方位角の回転とルーバの回転との関係を表す説明平面図である。 図9Bに続く太陽の方位角の回転とルーバの回転との関係を表す説明平面図である。 自動制御処理のフローチャートである。 ルーバの回転角度決定処理のフローチャートである。
符号の説明
10 電動縦型ブラインド
14 ルーバ
30 ルーバ角度制御装置
34 メモリ
40 方位角情報取得手段
42 ルーバ回転角度演算手段

Claims (8)

  1. 電動縦型ブラインドのルーバの回転角度を制御するための制御信号を出力する電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置において、
    ルーバの反転を行う反転条件を表す反転条件情報が格納された記憶手段と、
    日付及び時刻に応じた電動縦型ブラインドの取付面に対する太陽の方位角を表す方位角情報を得る方位角情報取得手段と、
    前記方位角情報取得手段からの前記太陽の方位角情報からルーバの回転角度を演算するルーバ回転角度演算手段と、
    前記演算したルーバの回転角度に制御するための制御信号を出力する制御手段と、を備え、
    ルーバ回転角度演算手段は、時間と共に変化する太陽の方位の回転方向と一致した回転方向でルーバを回転させ、前記反転条件が満足したときに、ルーバを前記回転方向と反対の方向に反転させて、反転させた後に、再びルーバを前記回転方向で回転させるように、ルーバの回転角度を演算し、ルーバが前記取付面に対して平行に近づくように回転している間は、隣り合うルーバの中で、太陽側にあるルーバの室外側縁と、反太陽側にあるルーバの室内側縁とを結ぶ直線の方向が、次に制御信号が出力される時刻における太陽の方位角と一致するように、またはその太陽の方位角と一致する角度よりも取付面に対してルーバが平行に近づくように、ルーバの回転角度を決定することを特徴とする電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
  2. 前記反転条件は、太陽の方位角が設定方位角に一致したこと、現在時刻が設定時刻に一致したこと、またはルーバの回転角度が設定回転角度に一致したこと、のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
  3. 前記設定方位角φは、太陽がブラインドの取付面に対して垂直な基準方位にあるときの方位角であることを特徴とする請求項2記載の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
  4. ルーバが取付面と垂直となった回転角度にあるときに、隣り合うルーバの中で、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とすると、前記設定方位角φは、−φ≦φ≦φを満足する範囲で設定されることを特徴とする請求項2または3記載の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
  5. 前記ルーバ回転角度演算手段は、ルーバが前記取付面に対して垂直に近づくように回転している間は、隣り合うルーバの中で、太陽側にあるルーバの室外側縁と、反太陽側にあるルーバの室内側縁とを結ぶ直線の方向が、太陽の方位角と一致するように、または、太陽の方位角と一致する角度よりも前記取付面に対してより平行に近づくように、ルーバの回転角度を決定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
  6. ルーバが前記取付面と垂直となった回転角度にあるときに、隣り合うルーバの中で、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とすると、前記ルーバ回転角度演算手段は、太陽の方位角度φが−φ≦φ≦φを満足する範囲で、直射日光の入射を遮りながら最大限の眺望が得られる角度となるようにルーバの回転角度を決定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
  7. ルーバが前記取付面と垂直となった回転角度にあるときに、隣り合うルーバの中で、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とすると、前記ルーバ回転角度演算手段は、太陽の方位角度φが−φ>φ、φ>φを満足する範囲で、ルーバの回転角度をルーバが取付面に対して垂直となる回転角度に決定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
  8. 電動縦型ブラインドのルーバの回転角度を制御するための制御信号を出力する電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置において、
    日付及び時刻に応じた電動縦型ブラインドの取付面に対する太陽の方位角を表す方位角情報を得る方位角情報取得手段と、
    前記方位角情報取得手段からの前記太陽の方位角情報からルーバの回転角度を演算するルーバ回転角度演算手段と、を備え、
    ルーバ回転角度演算手段は、一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線と平行となるときのルーバの回転角度をθ(>90°、太陽の回転方向と同じ回転方向を正にとる)とし、ルーバが取付面と垂直となったときのルーバの回転角度を90°とし、ルーバの回転角度が90°のときの一方のルーバの室外側縁と他方のルーバの室内側縁とを結ぶ直線が取付面の垂線となす角度を理論角度φ(>0°)とし、太陽の方位角度をφ(取付面の垂線からの角度とする)とし、−φ≦φ≦φを満足する所定の角度をφとすると、ルーバの回転角度θ(取付面と平行なときを0°とし、太陽の回転方向と同じ回転方向を正にとる)を、
    Figure 0004437716
    を満足する角度、またはその角度よりも取付面に対してより平行に近づく角度に決定することを特徴とする電動縦型ブラインドのルーバ角度制御装置。
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