JP2000204735A - 日射遮蔽装置 - Google Patents

日射遮蔽装置

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JP2000204735A
JP2000204735A JP11004724A JP472499A JP2000204735A JP 2000204735 A JP2000204735 A JP 2000204735A JP 11004724 A JP11004724 A JP 11004724A JP 472499 A JP472499 A JP 472499A JP 2000204735 A JP2000204735 A JP 2000204735A
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solar
building
angle
solar radiation
eaves
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JP11004724A
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Kazuhiko Yamazaki
一彦 山崎
Toshihiro Shimizu
利紘 清水
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YS KENCHIKU CONSULTANT KK
Original Assignee
YS KENCHIKU CONSULTANT KK
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F10/00Sunshades, e.g. Florentine blinds or jalousies; Outside screens; Awnings or baldachins
    • E04F10/08Sunshades, e.g. Florentine blinds or jalousies; Outside screens; Awnings or baldachins of a plurality of similar rigid parts, e.g. slabs, lamellae

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Building Awnings And Sunshades (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 日射角度の変化に対応した効率的な太陽光発
電を行うことができるとともに、建物の採光部への日射
を効率よく遮蔽して室内の熱負荷を軽減することができ
る日射遮蔽装置を提供すること。 【解決手段】 建物の採光部(例えば窓等)2への日射
を遮蔽する遮蔽体(例えば庇等)20の傾斜角度を調整
自在とし、かつ、この遮蔽体20に太陽電池30を取り
付けることにより、朝、昼、夕方と日中を通じて時々刻
々と変化し、また、一年を通じても変化する日射角度に
対して、太陽電池30の受光姿勢を最適な角度に調整す
ることができるようにした。また、これに伴い、遮蔽体
20自体の姿勢も日射遮蔽機能を最大限に発揮すること
ができる角度となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の窓等の採光
部への日射を遮蔽する日射遮蔽装置に係り、庇やルーバ
等の遮蔽体に太陽電池を取り付けて太陽光発電を行う際
に利用できる。
【0002】
【背景技術】近年、環境負荷の少ない新エネルギーの加
速的な開発導入が不可欠であるとの認識から、太陽光発
電を利用した各種の装置の開発が盛んに行われている。
そして、太陽光発電の利用は、省エネルギーに貢献し、
エネルギー危機への対応に寄与するとともに、電力ピー
クの平準化にも寄与するものであることから、今後さら
なる開発が望まれる分野である。
【0003】このような太陽光発電を利用した装置とし
ては、例えば、一般住宅の屋根面に太陽電池パネルを取
り付けた住宅用ソーラー屋根があり、また、ビルの屋上
に太陽電池パネルを設置して太陽光発電を行う例もあ
る。そして、これらのいずれの場合においても、太陽電
池パネルは、建物自体に直接に取り付けられるか若しく
は建物に固設された支持体に取り付けられているため、
その設置姿勢は常時一定である(特開平9−23584
4号公報等参照)。
【0004】一方、建物の窓等の開口部の上側には、日
射を遮蔽するための庇が設けられている。この庇の設置
は、建物内部への過度の採光を抑えることにより室内の
温度上昇を防止し、夏季冷房時等における必要電力量を
削減できるという点で、前述した太陽光発電の利用の場
合と同様に、省エネルギー効果を上げることができるも
のであるといえる。そして、このような庇は、建物の外
壁面から外側に突出する状態で建物の外壁面に固定設置
されているのが通常である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一般住宅の屋根面やビルの屋上に取り付けられた太陽電
池パネルは、その設置姿勢が常時一定のものであるた
め、必ずしも効率的に太陽エネルギを吸収し、太陽光発
電を行っているものとはいえないという問題がある。す
なわち、日射角度は、朝、昼、夕方と日中を通じて時々
刻々と変化し、また、一年を通じても、春夏秋冬の各季
節により異なってくるものであるから、このような日射
角度の変化に対して太陽電池パネルの設置姿勢を常時一
定としたのでは、効率的な発電を行っているとはいえな
いこととなる。
【0006】また、建物の窓等の開口部の上側に設けら
れた従来の庇は、日射遮蔽機能は有するものの、建物の
外壁面に固定設置されているのが通常であるため、やは
り日射角度の変化に対して対応することができず、日射
遮蔽機能を十分に発揮しているとはいえないという問題
がある。
【0007】本発明の目的は、日射角度の変化に対応し
た効率的な太陽光発電を行うことができるとともに、建
物の採光部への日射を効率よく遮蔽して室内の熱負荷を
軽減することができる日射遮蔽装置を提供するところに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の日射遮蔽装置
は、建物の採光部への日射を遮蔽する位置に配置されて
傾斜角度を調整自在とされた遮蔽体と、この遮蔽体に取
り付けられた太陽電池とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】ここで、採光部とは、外壁面に設けられた
窓、ベランダやバルコニの出入口、天窓等の建物に形成
された開口部であって、建物内部に太陽光線を通すこと
ができる部分をいう。
【0010】また、遮蔽体としては、庇やルーバ等の日
射遮蔽機能を有し、かつ、太陽電池を取り付けることが
できるものであれば、いずれのものも含まれる。
【0011】このような本発明においては、日射角度の
変化に対応させて遮蔽体の傾斜角度を調整しながら、遮
蔽体に取り付けられた太陽電池により太陽光発電を行
う。
【0012】このため、朝、昼、夕方と日中を通じて時
々刻々と変化し、また、一年を通じても変化する日射角
度に対して、太陽電池の受光姿勢を最適な角度に調整す
ることが可能となり、効率のよい太陽光発電を行うこと
ができるようになる。
【0013】また、日射角度の変化に対応させて遮蔽体
の傾斜角度を調整するので、上述したように太陽電池の
受光姿勢を最適な角度に調整することが可能となること
と合わせて、遮蔽体それ自体の姿勢も日射遮蔽機能を最
大限に発揮することができる角度となるため、建物内部
への過度の採光を抑えることにより室内の温度上昇を防
止し、夏季冷房時等における必要電力量を削減すること
ができるようになる。
【0014】従って、太陽電池の受光姿勢の最適化およ
び遮蔽体自体の日射遮蔽姿勢の最適化により、二重の省
エネルギ効果を上げることが可能となり、これらにより
前記目的が達成される。
【0015】そして、本発明においては、遮蔽体の傾斜
角度の調整は、人間が太陽の位置をその都度把握しなが
ら目視により行うようにしてもよく、あるいは、予め計
測して用意された日射角度のデータ(一日を通じてのデ
ータおよび/または一年を通じてのデータ)を参照しな
がら人間がその都度最適値に設定していくようにしても
よく、さらには、予め計測された日射角度のデータを記
憶した記憶手段からの情報に基づき自動設定するように
してもよい。しかし、簡易な構成でかつ確実に最適値に
設定でき、しかも手間もかからないという点で、次のよ
うな構成にすることが好ましい。
【0016】すなわち、前述した日射遮蔽装置におい
て、日射角度を検出する日射角度検出手段と、この日射
角度検出手段の検出信号に基づいて遮蔽体の傾斜角度を
最適値に設定する制御手段とを備えた構成とすることが
好ましい。
【0017】ここで、日射角度検出手段としては、光セ
ンサ、熱センサ、温度センサ、またはこれらの組み合わ
せ等を採用することができ、また、必要に応じて集光レ
ンズ等を用いた検出を行ってもよい。
【0018】このように日射角度検出手段を用いて日射
角度を検出し、制御手段により遮蔽体の傾斜角度を最適
値に自動的に設定するようにした場合には、目視による
手動設定を行う場合に比べ、確実に最適値に設定するこ
とが可能となるうえ、手間もかからないようになる。
【0019】また、前述したように、本発明は、庇やル
ーバ等を遮蔽体として適用することができるが、特に、
太陽電池の取り付けに適し、かつ、簡易な構成で遮蔽体
の傾斜角度の調整を実現できるという点で、次のような
構成とすることが好ましい。
【0020】すなわち、前述した日射遮蔽装置におい
て、遮蔽体は、建物外壁面に取り付けられた庇であり、
この庇は、建物外壁面に沿う軸を中心として回動するこ
とにより傾斜角度を調整自在とされていることが好まし
い。
【0021】ここで、「建物外壁面に沿う軸を中心とし
て回動する」とは、建物外壁面に沿って配設された棒状
部材を軸として回動する場合を含むが、このような物理
的に存在する軸に限定されるものではなく、空間におい
て観念される架空の軸を中心として回動する場合も含ま
れるものである。
【0022】さらに、このように庇を回動させる構成と
した場合において、建物外壁面の周囲の風量を検出する
風量検出手段を設けておき、庇がこの風量検出手段の検
出信号に基づいて強風時には建物外壁面に対して略平行
状態となる位置まで回動されて収納される構成としてお
くことが望ましい。
【0023】ここで、「略平行状態」とは、完全な平行
状態のみならず、それに近い状態も含む趣旨であり、上
方に回動して略平行状態となる場合または下方に回動し
て略平行状態となる場合のいずれの場合も含み、要する
に、庇の先端が使用時に比べて建物外壁面側に引っ込む
ようになればよい。
【0024】このように風量検出手段を設けた場合に
は、強風時において風で庇が煽られることにより、太陽
電池や庇自体が破損するという事態を未然に防ぐことが
できるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態の日射遮蔽装
置10を含む建物1の斜視図であり、図2は、その縦断
面図である。建物1は、高層マンションやオフィス等の
高層ビルであり、各階に採光部である窓2を有してい
る。
【0026】図1および図2において、日射遮蔽装置1
0は、各階の窓2の上側に設けられて窓2への日射を遮
蔽するための遮蔽体である庇20と、この庇20の上側
表面に取り付けられた複数の太陽電池パネル30とを備
えている。
【0027】庇20は、建物1の外壁面3に沿って配置
された軸21を備え、この軸21は、外壁面3から屋外
側に突出する状態で外壁面3に固定された収納ボックス
40,41の内部に設けられた図示されないベアリング
により、その両端を回転自在に支持されている。従っ
て、庇20は、軸21を中心として回動することにより
傾斜角度を調整自在とされている。
【0028】軸21には、真直棒状の鋼材からなる支持
部材22,23,24が放射状に設けられ、これらの各
支持部材22,23,24の先端には、湾曲した棒状の
鋼材からなる支持部材25が各先端を連結するように設
けられている。そして、支持部材25は、庇20の長手
方向(図2の紙面直交方向)について所定間隔を置いて
複数本配置され、これらの支持部材25の上側には、湾
曲した板状の下地材26が取り付けられている。さら
に、下地材26の上側には、葺材27が傾斜方向につき
複数段(ここでは五段とする。)に重ね葺き配置されて
いる。また、庇20の先端縁には、軒先役物28が取り
付けられている。
【0029】太陽電池パネル30は、複数段に重ね葺き
配置された各葺材27の表面、すなわち葺足部分に取り
付けられている。この太陽電池パネル30は、アモルフ
ァス太陽電池であり、例えば、28平方メートル当たり
の発電量が1.76kW/時程度のもの等を採用するこ
とができる。そして、この太陽電池パネル30により発
電した電力は、建物1の室内に設置された各種電気機
器、例えば冷房装置等の電力源の補助として使用される
ようになっている。
【0030】また、日射遮蔽装置10は、庇20を回動
させる駆動手段であるモータ50と、このモータ50の
回転を減速して軸21に伝えるウォームギヤ51とを備
えている。モータ50は、収納ボックス41の上方に配
置されて外壁面3に固定された収納ボックス42の内部
に収納され、ウォームギヤ51は、収納ボックス41の
内部に収納されている。そして、ウォームギヤ51を構
成するウォーム52には、ベルトやチェーン等の屈曲自
在な巻掛け媒介節54を介してモータ50の回転が入力
され、一方、ウォームホイール53の回転は、軸21に
出力伝達され、これにより、例えば減速比1/40程度
の減速が行われるようになっている。
【0031】なお、図示されない手動ハンドル等を併設
しておき、必要に応じて駆動手段であるモータ50の連
結を切り離し、あるいは必要に応じてウォームギヤ51
の連結も切り離し、完全に手動で庇20の回動操作を行
うことができるようにしておいてもよい。このような手
動ハンドル等を設けておけば、モータ50が故障したと
きや停電時等においても庇20の回動操作を行うことが
できる。
【0032】さらに、日射遮蔽装置10は、日射角度を
検出する日射角度検出手段である光センサ60と、この
光センサ60の検出信号に基づいて庇20の傾斜角度を
最適値に設定する制御手段70とを備えている。
【0033】光センサ60は、収納ボックス42の上面
に設置され、図1中の矢印Aに示す如く、受光姿勢を自
在に変化させることができるようになっている。この光
センサ60は、所定時間置き、例えば5分置き等に受光
姿勢を一定角度変化させる首振り運動を行い、最も受光
量の多くなる姿勢を見つけることにより、その姿勢に対
応したその時刻における日射角度を検出できるようにな
っている。但し、このような光センサ60による日射角
度の検出作業は、あまり極端な短時間周期としてもモー
タ50を常時作動させておかなければならないという不
都合を生じるので、太陽電池パネル30による発電効率
をある程度高く維持できるような適宜な周期とすること
が好ましい。なお、光センサ60による日射角度の検出
タイミングは、人が指示するようにしてもよい。
【0034】制御手段70は、例えば、パーソナル・コ
ンピュータ等により構成され、光センサ60に対して日
射角度の検出タイミングの指示を出すとともに、光セン
サ60からケーブルを通して送られてくる検出信号を入
力し、その検出信号に基づいてその時刻における日射角
度を把握し、この把握した情報に基づきモータ50に制
御信号を出力してモータ50を必要量だけ作動させるよ
うになっている。これにより、各階の庇20および太陽
電池パネル30は、その時刻における日射角度に対応し
た最適な傾斜角度に設定される。
【0035】なお、このような光センサ60および制御
手段70によるモータ50の自動制御により、庇20の
傾斜角度の設定を自動的に行うモードのみではなく、人
が目視で日射角度を把握する、あるいは予め用意された
日射角度のデータを参照する等して、人が手動操作でモ
ータ50に信号を送ることにより、庇20の傾斜角度の
設定を人為的に行うモードも設けておき、日射遮蔽装置
10を自動モードと手動モードとを切り換え可能な構成
としておいてもよい。
【0036】また、日射遮蔽装置10は、外壁面3の周
囲の風量を検出する風量検出手段である風力センサ80
を備えている。風力センサ80は、収納ボックス40の
上面に設置され、この風力センサ80による検出信号
は、ケーブルを通して制御手段70に送られるようにな
っている。そして、風力センサ80による検出値が一定
値を超えたときには、制御手段70は強風時であると判
断し、制御手段70からモータ50に制御信号が送ら
れ、庇20は、外壁面3に対して略平行状態となる位置
まで下方(図2中の矢印Bの方向)に回動されて収納状
態(図2中の二点鎖線の状態)となるようになってい
る。なお、強風時の庇20の収納は、風力センサ80に
よる自動検出に基づいて行うのみではなく、人が判断し
て行うこともできる構成としておくことが好ましい。
【0037】以上において、光センサ60、制御手段7
0、風力センサ80は、それぞれ各階の庇20毎に個別
に設けておいてもよいが、各階の庇20に共通のものと
し、すなわち建物1について一つずつ設置し、各階の庇
20を全く同じに制御するようにしてもよい。
【0038】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、遮蔽体である庇20は、軸2
1を中心として回動自在とされているので、その傾斜角
度を自在に調整することができる。
【0039】このため、日射角度の変化に対応させて庇
20の傾斜角度を調整しながら、庇20に取り付けられ
た太陽電池パネル30により太陽光発電を行うことがで
きる。つまり、朝、昼、夕方と日中を通じて時々刻々と
変化し、また、一年を通じても変化する日射角度に対し
て、太陽電池パネル30の受光姿勢を最適な角度に調整
することができ、効率のよい太陽光発電を行うことがで
きる。例えば、窓2に朝日や夕日が当たる時間帯には、
水平からの傾斜角度を大きく設定し、太陽が一番高くな
る昼頃の時間帯には、その日のうちで最も水平に近い傾
斜角度の設定とすることができる。
【0040】また、日射角度の変化に対応させて庇20
の傾斜角度を調整するので、上述したように太陽電池パ
ネル30の受光姿勢を最適な角度に調整することができ
ることに加えて、庇20それ自体の姿勢も日射遮蔽機能
を最大限に発揮することができる角度となるため、建物
1の内部への過度の採光を抑えることができ、これによ
り、室内の温度上昇を防止し、夏季冷房時等における必
要電力量を削減することができる。
【0041】従って、日射遮蔽装置10によれば、太陽
電池パネル30の受光姿勢の最適化および庇20それ自
体の日射遮蔽姿勢の最適化により、二重の省エネルギ効
果を上げることができ、エネルギー危機への対応や電力
ピークの平準化への寄与等、時代の要請にも沿うことが
できる。
【0042】また、日射遮蔽装置10は、日射角度検出
手段である光センサ60を備え、この光センサ60の検
出信号に基づき制御手段70により庇20の傾斜角度を
最適値に設定するので、目視による手動設定を行う場合
に比べ、確実に最適値に設定することができるうえ、手
間もかからないことから労力軽減を図ることができる。
【0043】さらに、日射遮蔽装置10は、風量検出手
段である風力センサ80を備えているので、この風力セ
ンサ80により外壁面3の周囲の風量を監視し、強風時
には庇20を収納状態とすることができるため、強風時
において風で庇20が煽られることにより太陽電池パネ
ル30や庇20自体が破損するという事態を未然に防ぐ
ことができる。
【0044】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変
形等は本発明に含まれるものである。
【0045】すなわち、前記実施形態では、庇20は、
モータ50により駆動されるようになっていたが、庇2
0の駆動手段は、モータ50に限定されるものではな
く、例えばシリンダ装置等を用いてもよく、要するに、
庇20の傾斜角度を自在に調整することができればよ
い。また、このような駆動手段を設けずに、例えば手動
ハンドル等を設けて人間が手で庇20を回動するように
してもよい。
【0046】そして、前記実施形態では、日射遮蔽装置
10が設置された建物1は、高層マンションやオフィス
等の高層ビルとされていたが、本発明の日射遮蔽装置
は、高層ビルへの適用に限定されるものではなく、一般
住宅等に適用してもよい。但し、高層ビルの外装は、熱
負荷の大きなガラスカーテンウォールで覆われている場
合が多く、真夏の冷房負荷は大きなエネルギー損失であ
ることから、本発明は、このような高層ビルへの適用
に、特に適しているものであるといえる。
【0047】さらに、前記実施形態では、強風時におけ
る庇20の収納は、図2中の二点鎖線に示す如く、下方
への回動によるものとされていたが、庇を上方に回動さ
せて収納するようにしてもよく、そうすることで収納時
において太陽電池を庇で覆い隠すことができ、飛来物等
からの保護を図ることができる。
【0048】また、前記実施形態では、軸21を支持す
るベアリングを収納する収納ボックス40,41、およ
びモータ50を収納する収納ボックス42は、いずれも
外壁面3に固定されていたが、これらは外壁面3に直接
に固定されている必要はなく、例えば、窓2の左右両側
に外壁面3から外向きに突出する突出部を設けておき、
この突出部に固定するようにしてもよい。
【0049】そして、前記実施形態では、光センサ60
は、図1中の矢印Aに示すように首振り運動することに
より日射角度を検出する構成とされていたが、本発明に
おける日射角度検出手段は、このような構成のものに限
定されるものではなく、例えば、互いに異なる方向を向
いた複数の光センサを設置しておき、これらの各光セン
サの受光量の大小から日射角度を割り出すような構成と
してもよく、あるいは光センサを固定部分に取り付ける
のではなく、庇20に取り付けて庇20とともに姿勢を
変化させながら最適角度を捜すような構成としてもよ
く、要するに、その時点における日射角度を検出するこ
とができる構成であればよい。
【0050】また、前記実施形態では、光センサ60
は、収納ボックス42の上面に設けられていたが、光セ
ンサ60の設置位置は、この位置に限定されるものでは
なく、日射角度を検出することができれば任意の位置で
あってよい。
【0051】さらに、前記実施形態では、光センサ60
が設けられ、この光センサ60の検出信号に基づいて制
御手段70によりモータ50を制御して庇20の傾斜角
度を自動的に最適値に設定するようになっていたが、光
センサ60の設置を省略し、モータ50を手動操作する
ことにより庇20の傾斜角度を変化させるようにしても
よい。しかし、前記実施形態のように光センサ60を設
置して自動設定されるようにしておくことが好ましく、
そうすることで最適値への設定の確実化および労力軽減
を図ることができる。
【0052】また、前記実施形態では、風力センサ80
は、収納ボックス40の上面に設けられていたが、風力
センサ80の設置位置は、この位置に限定されるもので
はなく、外壁面3の周囲の風量を検出することができれ
ば任意の位置であってよい。
【0053】さらに、前記実施形態では、風力センサ8
0が設けられ、この風力センサ80の検出信号に基づい
て制御手段70が強風か否かの判断を行い、庇20を自
動的に収納するようになっていたが、風力センサ80の
設置を省略し、強風か否かの判断を人が行ってモータ5
0を手動操作することにより庇20を収納するようにし
てもよい。しかし、前記実施形態のように風力センサ8
0を設置して自動的に収納されるようにしておくことが
好ましく、そうすることで収納忘れによる太陽電池パネ
ル30や庇20自体の破損を防止することができる。
【0054】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、建
物の採光部への日射を遮蔽する遮蔽体の傾斜角度を調整
自在とし、かつ、この遮蔽体に太陽電池を取り付けたの
で、日射角度の変化に対応した効率的な太陽光発電を行
うことができるとともに、建物の採光部への日射を効率
よく遮蔽して室内の熱負荷を軽減することができ、二重
の省エネルギ効果を上げることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の日射遮蔽装置を含む建物
の斜視図。
【図2】前記実施形態の日射遮蔽装置を含む建物の縦断
面図。
【符号の説明】
1 建物 2 採光部である窓 3 外壁面 10 日射遮蔽装置 20 遮蔽体である庇 21 軸 30 太陽電池パネル 60 日射角度検出手段である光センサ 70 制御手段 80 風量検出手段である風力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E105 AA03 AA06 DD06 DD08 EE07 FF01 FF12 5F051 BA03 JA02 JA09 JA10 KA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の採光部への日射を遮蔽する位置に
    配置されて傾斜角度を調整自在とされた遮蔽体と、この
    遮蔽体に取り付けられた太陽電池とを備えたことを特徴
    とする日射遮蔽装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の日射遮蔽装置におい
    て、日射角度を検出する日射角度検出手段と、この日射
    角度検出手段の検出信号に基づいて前記遮蔽体の傾斜角
    度を最適値に設定する制御手段とを備えたことを特徴と
    する日射遮蔽装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の日射遮蔽装置
    において、前記遮蔽体は、建物外壁面に取り付けられた
    庇であり、この庇は、前記建物外壁面に沿う軸を中心と
    して回動することにより傾斜角度を調整自在とされてい
    ることを特徴とする日射遮蔽装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の日射遮蔽装置におい
    て、前記建物外壁面の周囲の風量を検出する風量検出手
    段を備え、前記庇は、前記風量検出手段の検出信号に基
    づいて強風時には前記建物外壁面に対して略平行状態と
    なる位置まで回動されて収納されることを特徴とする日
    射遮蔽装置。
JP11004724A 1999-01-11 1999-01-11 日射遮蔽装置 Pending JP2000204735A (ja)

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