JP4436943B2 - 受信画像表示装置及び方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告等の画像を受信し、この受信が行われたことを示す受信実績を画面利用時に邪魔にならないようにキャラクタ等のマークで表示し、この表示マークによって利用者が再度その受信画像を受信又は再現することができるものであり、携帯及び据え置き型のテレビ電話装置に適用して好適な受信画像表示装置及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在開発が進められている携帯テレビ電話装置は、携帯電話装置の機能に加え、通話者の意図することをより分かり易く伝達するため、通話者双方の様子をカメラで撮像し、この撮像画像を相互に伝送して互いの携帯テレビ電話装置の画面に表示するようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置においては、画像の伝送などがより容易に行えるようになってくると、有料の情報提供のみならず、広告媒体等としても機能し、広告主が一方的に広告画像を伝送するシステムが構築される等のケースが考えられる。
【０００４】
このように一方的に画像が伝送されてきた場合、携帯テレビ電話装置の画面は、広告等の画像を表示するには画面が小さすぎて十分な表示効果を得ることができないという問題がある。
【０００５】
例え、インターネットのホームページのように画面の一部に広告画面を常に表示したとしても、画面全体が広告画面に大きく占有されてしまい、画面機能の利用効率を著しく妨げることになるという問題がある。
【０００６】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、受信された広告等の画像を、画面機能の利用効率を妨げること無く、十分な表示効果で画面表示することができる受信画像表示装置及び方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受信手段で受信された画像を、スクロール制御手段でスクロールさせながら画面制御手段の制御に応じて表示手段に所定の時間表示したのち消去し、この消去後に画像の受信実績を表示画面に邪魔にならない大きさのマークで表示すると共に、その表示マークに対応付けて画像の送信元を特定する電話番号等の情報を記憶する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の態様は、画像データを受信する受信手段と、画像を表示する表示手段と、前記受信手段で受信された画像データに応じた画像を前記表示手段に所定の時間表示したのち消去する一時表示制御を行う画面制御手段と、を具備する構成を採る。
【０００９】
この構成によれば、受信画像を所定の時間のみ表示し、この表示終了後は全画面を通常通り使用することができる。
【００１０】
本発明の第２の態様は、第１の態様において、画面制御手段は、一時表示指示操作が行われた場合に一時表示制御を行う構成を採る。
【００１１】
この構成によれば、利用者が任意に一時表示制御を行うようにすることができる。
【００１２】
本発明の第３の態様は、第１の態様において、受信画像データから画像を所定の時間のみ表示する旨の一時表示指示データを抽出する検出手段を有し、画面制御手段は、前記検出手段により前記一時表示指示データが検出された場合に一時表示制御を行う構成を採る。
【００１３】
この構成によれば、一時表示制御を行うか否かを、受信された画像データに付加された一時表示指示データに依存させることができる。
【００１４】
本発明の第４の態様は、第１の態様乃至第３の態様いずれかにおいて、一時表示制御を実行しない場合には、画像を表示手段に表示したままの常時表示制御を行うとともに、この常時表示制御時に行われる画面消去操作に応じて前記表示された画像を消去する構成を採る。
【００１５】
この構成によれば、利用者が受信画像の常時表示／消去を任意に操作することができる。
【００１６】
本発明の第５の態様は、第１の態様乃至第４の態様のいずれかにおいて、表示手段の表示サイズよりも大きな画像を受信した場合に、前記受信した画像を自動スクロールさせることにより、前記受信画像全体を表示させるスクロール制御手段を具備する構成を採る。
【００１７】
この構成によれば、受信画像が表示手段の画面以上の大きさであっても全ての画像を見ることができる。しかも、受信後に自動スクロールが行われ、その後に画像は消去されるため、他の操作の妨げにならずに、広告等を受信、表示することができる。
【００１８】
本発明の第６の態様は、第５の態様において、スクロール制御手段は、スクロール指示操作が行われている場合に、表示手段に表示された画像を自動スクロールさせる構成を採る。
【００１９】
この構成によれば、利用者が表示画像をスクロールする／しないを任意に設定することができる。
【００２０】
本発明の第７の態様は、第５の態様又は第６の態様において、スクロール制御手段は、画像が表示手段に静止表示されているときにスクロール指示操作が行われた場合に、前記表示手段に表示された画像のスクロールを開始させる構成を採る。
【００２１】
この構成によれば、利用者が表示画像を任意にスクロールさせて見ることができる。
【００２２】
本発明の第８の態様は、第１の態様乃至第７の態様いずれかにおいて、画面制御手段の一時表示制御によって画像が所定の時間表示された後の画像消去後に、前記画像の受信が行われたことを示す受信実績を表示画面にマークで表示すると共に、その表示マークに対応付けて前記画像の送信元を特定する情報を記憶するキャラクタ表示制御手段を具備する構成を採る。
【００２３】
この構成によれば、利用者がマークによって受信した画像を認識することができる。
【００２４】
本発明の第９の態様は、第８の態様において、操作手段から表示マークへのアクセス操作が行われた際に、表示マークに対応付けられた電話番号で発呼を行う発呼制御手段を具備する構成を採る。
【００２５】
この構成によれば、利用者が受信画像の送信元へ発呼したい場合に容易に行うことができる。
【００２６】
本発明の第１０の態様は、第８の態様又は第９の態様において、キャラクタ表示制御手段は、操作手段から表示マークの消去指示操作が行われた際に、前記表示マーク及びこのマークに対応付けられた電話番号を消去する構成を採る。
【００２７】
この構成によれば、表示マークが複数表示されて表示手段の画面利用の邪魔になるような状態となった場合に画面利用を良くするように対応することができる。
【００２８】
本発明の第１１の態様は、第１の態様乃至第１０の態様いずれかにおいて、記憶手段と、表示手段に表示された画像のデータを前記記憶手段に記憶する記憶制御手段とを具備する構成を採る。
【００２９】
この構成によれば、受信画像を保存しておくことができる。
【００３０】
本発明の第１２の態様は、第１１の態様において、記憶制御手段は、表示手段に画像が表示中に、操作手段から記憶指示操作が行われた際に、前記画像のデータを記憶手段に記憶する構成を採る。
【００３１】
この構成によれば、利用者が所望の画像のみを保存することができる。
【００３２】
本発明の第１３の態様は、第１１の態様又は第１２の態様において、記憶制御手段は、操作手段からの記憶画像データの読み出し指示操作に応じて、記憶手段に記憶された画像データの項目の一覧表を表示手段に表示し、この表示画像項目の選択操作に応じた画像データを前記記憶手段から読み出して表示する構成を採る。
【００３３】
この構成によれば、画像記憶手段に記憶された個々の画像データを容易に読み出して表示することができる。
【００３４】
本発明の第１４の態様は、テレビ電話装置に、第１の態様乃至第１３の態様いずれかに記載の受信画像表示装置を具備する構成を採る。
【００３５】
この構成によれば、テレビ電話装置においても第１の態様乃至第１３の態様いずれかと同様の作用効果を得ることができる。
【００３６】
本発明の第１５の態様は、携帯テレビ電話装置に、第１の態様乃至第１３の態様いずれかに記載の受信画像表示装置を具備する構成を採る。
【００３７】
この構成によれば、携帯テレビ電話装置においても第１の態様乃至第１３の態様いずれかと同様の作用効果を得ることができる。
【００３８】
本発明の第１６の態様は、画像データ送信装置が、第１の態様乃至第１３の態様いずれかに記載の受信画像表示装置と、第１４の態様記載のテレビ電話装置と、第１５の態様記載の携帯テレビ電話装置との何れかに、画像データに画像を所定の時間のみ表示する指示を行う一時表示指示データを付加して送信する送信制御手段、を具備する構成を採る。
【００３９】
この構成によれば、受信画像表示装置と、テレビ電話装置と、携帯テレビ電話装置との何れかに、一時表示制御を行わせるか否かを、画像データ送信装置において制御することができる。
【００４０】
本発明の第１７の態様は、第１６の態様において、画像データ送信装置が、第１の態様乃至第１３の態様いずれかに記載の受信画像表示装置と、第１４の態様記載のテレビ電話装置と、第１５の態様記載の携帯テレビ電話装置との何れかに設けられた発呼制御手段からの着呼を検出する検出手段を具備し、送信制御手段は、前記検出手段が着呼を検出した場合に画像データを発呼元に送信する構成を採る。
【００４１】
この構成によれば、利用者のマークへのアクセスによる発呼接続で自動的に画像データを受信することができる。
【００４２】
本発明の第１８の態様は、第１６又は第１７の態様において、送信制御手段は、受信側装置における画像の表示時間及び表示画像の大きさを特定して、一時表示指示データを送信する構成を採る。
【００４３】
この構成によれば、例えば広告主が、利用者の広告受信に応じて利用者の通信料を支払う等の契約を行う場合に、画像データ送信装置において重み付けを行って実現することができる。
【００４４】
本発明の第１９の態様は、受信された画像を、スクロールさせながら所定の時間表示したのち消去し、この消去後に前記画像の受信が行われたことを示す受信実績を表示画面にマークで表示すると共に、その表示マークに対応付けて前記画像の送信元を特定する情報を記憶し、前記表示マークへのアクセス操作が行われた際に、表示マークに対応付けられた前記送信元を特定する情報に基づいて前記送信元と接続し前記送信元から画像データを受信するようにした。
【００４５】
この方法によれば、受信画像が表示手段の画面以上の大きさであっても、受信画像をスクロールして全体を見ながら所定の時間のみ表示し、この表示終了後に画面をほぼ通常通り使用することができ、また利用者がマークによって受信した画像を認識することができ、再度受信したい場合にマークへのアクセス操作によって容易に画像データを受信することができる。
【００４６】
本発明の第２０の態様は、第１９の態様において、表示された画像のデータを記憶し、読み出し指示操作に応じて前記記憶された画像データの項目の一覧表を表示し、この表示画像項目の選択操作に応じた画像データを表示するようにした。
【００４７】
この方法によれば、受信画像を保存しておくことができ、記憶された個々の画像データを容易に読み出して表示することができる。
【００４８】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【００４９】
（実施の形態）
図１は、本発明の実施の形態に係る受信画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【００５０】
この図１に示す受信画像表示装置１００は、図示せぬ携帯テレビ電話装置に搭載されるものであり、受信部１０１と、送信部１０２と、デコーダ部１０３と、制御部１０４と、画像記憶部１０５と、キー入力部１０６と、表示制御部１０７と、表示部１０８とを備えて構成されている。
【００５１】
また、制御部１０４は、記憶制御部１０９と、キャラクタ表示制御部１１０と、スクロール制御部１１１と、発呼制御部１１２と、画面制御部１１３とを備えて構成されている。
【００５２】
受信部１０１は、無線電話回線である通信回線１１４を介して送信されてきた画像信号を受信するものである。但し、その画像信号は、携帯テレビ電話装置から送信されて来るもの以外に、図１に示す広告主等のサーバ１２０から送信されて来る広告画像のものもある。
【００５３】
そのサーバ１２０は、画像データ１２１から選択したデータに、その画像を所定時間のみ表示することを指示する一時表示指示データ１２２を付加して送信するサーバ制御部１２３と、サーバ制御部１２３の出力を符号化するコーダ部１２４と、コーダ部１２４の出力を送信する送信部１２５と、画像データ１２１を送信する要求を受けてサーバ制御部１２３へ通知する受信部１２６とを備えて構成されている。また、サーバ１２０と受信画像表示装置１００との間には、伝送路を接続するための図示せぬ交換機が設けられている。
【００５４】
送信部１０２は、発呼制御部１１２の発呼制御に応じて、サーバ１２０への信号の送信を行うものである。
【００５５】
デコーダ部１０３は、受信部１０１で受信された画像信号を復号するものである。
【００５６】
制御部１０４は、デコーダ部１０３の復号により得られる画像データを、表示制御部１０７を介して表示部１０８に表示する制御と、キー入力部１０６の操作命令に応じた制御と、発呼制御と、後述で詳細に説明する画像記憶制御、キャラクタ表示制御及びスクロール制御とを行うものである。
【００５７】
画像記憶部１０５は、記憶制御部１０９の画像記憶制御に応じた画像データを記憶するものである。
【００５８】
キー入力部１０６は、テンキー及びファンクションキー等から構成され、利用者が各種命令操作を行うものである。
【００５９】
表示制御部１０７は、画面制御部１１３の後述する各種制御に応じて表示部１０８に文字等を含む画像を表示する制御を行うものである。
【００６０】
表示部１０８は、表示制御部１０７の制御に応じて画像を表示するものである。
【００６１】
画面制御部１１３は、記憶制御部１０９、キャラクタ表示制御部１１０及びスクロール制御部１１１の制御に応じた画像表示に係わる制御と、相手側装置への画像送信制御とを行うと共に、広告主等のサーバ１２０から送られてきた画像データを、表示部１０８に所定の時間表示後に消去する一時表示制御を行うものである。
【００６２】
この一時表示制御は、広告主等のサーバ１２０からの画像データに付加された一時表示指示データ１２２を検出して行うようになっている。
【００６３】
但し、一時表示制御は、キー入力部１０６からの一時表示設定操作に応じて行われるようにしてもよい。この場合、広告主等からの画像データには一時表示指示データが付加されていなくとも一時表示制御が可能なようになっている。
【００６４】
また、一時表示設定操作によって一時表示制御が実行されるようにする機能では、一時表示設定操作を行わなかった際に、一時表示指示データが付加されていない画像データが受信された場合、画面制御部１１３は常時表示制御によって画像を表示部１０８に表示したままの状態とするが、この場合、キー入力部１０６からの画像消去操作に応じて任意に消去可能なようになっている。
【００６５】
また、このように所定の時間又は常時表示される際の表示時間及び表示画像の大きさは、表示画像が広告画像であれば、利用者と広告主との契約内容に応じて決定されるようになっている。表示時間特定情報及び表示画像サイズ情報は、予め複数用意しておき、一時表示指示データは、これを択一的に特定して送信するようにすればよい。
【００６６】
記憶制御部１０９は、表示部１０８に表示されている画像のデータを画像記憶部１０５に記憶する画像記憶制御を行うものである。
【００６７】
この画像記憶制御は、受信された画像データが表示されている際に、キー入力部１０６から記憶指示操作が行われた場合に実行されるか、又は、画像が表示された場合に、自動的に行われるようになっている。
【００６８】
また、記憶制御部１０９は、キー入力部１０６からの記憶画像の読み出し指示操作に応じて、画像記憶部１０５に記憶された画像項目の一覧表を表示部１０８に表示し、この表示された画像項目の選択操作に応じた画像データを、画像記憶部１０５から読み出して表示部１０８に表示する画像読出制御を行うと共に、画像項目の消去指示操作で指示された画像データを画像記憶部１０５から消去する制御を行うようになっている。
【００６９】
キャラクタ表示制御部１１０は、画面制御部１１３の一時表示制御によって画像が所定の時間表示された後の消去後に、その画像の受信実績を、利用者の画面利用に邪魔にならないように、文字、記号、或いはキャラクタ等のマークで表示すると共に、その表示マークに対応付けて送信元の広告主等を特定する情報を記憶する制御と、キー入力部１０６の操作によって表示マークをクリックすること等によるマークへのアクセス操作が行われた場合に、そのマークに対応付けられた広告主等の電話番号に発呼制御部１１２を介して発呼する制御とを行うものである。尚、受信実績とは、広くデータを受信したこと、つまり、データの受信又は受信完了を示すものであり、表示マークは、受信データ毎に個別指定できる形態であれば、どのような表示態様でもよい。また、送信元の広告主等を特定する情報とは、予め定められた情報でも、画像と共に通知された情報でもよく、例えば電話番号、インターネットのホームページアドレス等が該当する。
【００７０】
但し、マークの表示は、キー入力部１０６からのマーク表示設定操作に応じて行われるようにしてもよい。
【００７１】
また、表示されたマークは、キー入力部１０６からのマーク消去指示操作に応じて消去されるようになっており、この際、消去されたマークに対応付けられた電話番号も消去されるようになっている。
【００７２】
スクロール制御部１１１は、画面制御部１１３の制御によって画像が表示される場合に、その表示画像を左右又は上下方向に自動的にスクロールさせて表示するスクロール制御を行うものである。
【００７３】
また、キー入力部１０６の操作によってスクロール設定指示が行われている場合に、スクロール制御を行うようにしてもよい。
【００７４】
これらのスクロール制御は、画面制御部１１３による一時表示制御及び常時表示制御の何れの場合にも実行されるようになっている。
【００７５】
また、常時表示制御の場合に、一旦受信画像の一部を表示状態としておき、その後、キー入力部１０６のスクロール指示操作に応じて任意にスクロールされるようにしてもよい。
【００７６】
このスクロール指示操作によるスクロールは、記憶制御部１０９の制御によって画像記憶部１０５から読み出された画像が表示された場合にも実行可能なようになっている。また、スクロールは、一回行われるか、繰り返し行われるようになっている。
【００７７】
このような構成の受信画像表示装置１００で、広告主からの広告画像を受信する場合の動作を、図２を参照しつつ説明する。図２は、受信画像の表示状態の状態遷移を示す装置概観図である。
【００７８】
まず、通信回線１１４を介して送信されてきた画像信号が受信部１０１で受信された後、デコーダ部１０３で復号され、この復号により得られた画像データが画面制御部１１３に入力されたとする。
【００７９】
この場合に、一時表示設定操作が行われていると、画面制御部１１３は、画像データに一時表示指示データが付加されていなくとも、一時表示制御によって画像データに応じた広告画像を一旦表示部１０８に表示し、所定の時間表示したのち消去する。この場合の表示状態を図２(ａ)に示す。
【００８０】
また、一時表示設定操作が行われていない場合でも、受信画像データに一時表示指示データが付加されていれば、画面制御部１１３は、その一時表示指示データを検出することにより、自動的に一時表示制御により広告画像を表示部１０８に所定の時間表示したのち消去する。
【００８１】
一方、一時表示設定操作が行われていない場合に、受信された画像データに一時表示指示データが付加されていないと、画面制御部１１３は、常時表示制御によって広告画像を表示部１０８に表示したままの状態とする。
【００８２】
このように一時表示制御又は常時表示制御が行われる場合に、スクロール設定操作が行われていれば、スクロール制御部１１１は、その表示画像を左右又は上下方向にスクロールさせて表示する。このスクロール制御が自動的に行われる機能の場合は、自動的に表示画像がスクロールされる。
【００８３】
また、常時表示の場合は、静止状態で表示された画像を、利用者がキー入力部１０６からスクロール指示操作を行うことによって、任意にスクロールさせてもよい。
【００８４】
更に、常時表示の場合、利用者は表示された広告画像を確認した後、キー入力部１０６から画像消去操作を行うことによって表示画像を消去する。
【００８５】
次に、上記のように画面制御部１１３の一時表示制御によって広告画像が所定の時間表示された後の消去後に、キャラクタ表示制御部１１０は自動的に、その広告画像の受信実績を、利用者の画面利用に邪魔にならない大きさのマークで画面の隅に表示すると共に、その表示マークに対応付けて送信元の広告主の電話番号を記憶する。この受信実績の表示状態を図２(ｂ)に示す。図示するように、図２(ａ)の受信画像は消去され、その受信実績を示す表示マークとしてアイコン２０１が画面右下に表示されている。
【００８６】
その後、利用者が再度、マークされた広告画像を見る場合、利用者はキー入力部１０６を操作、例えばクリックすることによって表示マークへのアクセス操作を行う。この操作によって、発呼制御部１１２が、マークに対応付けられた広告主の電話番号で発呼を行い、これによって広告主のサーバ１２０から画像データが受信されて表示される。
【００８７】
その表示されたマークが不要な場合は、キー入力部１０６からマーク消去指示操作を行って消去する。この場合、マークに対応付けられた電話番号も消去される。受信画像及び受信実績アイコンの双方とも消去された状態を、図２(ｃ)に示す。
【００８８】
次に、受信された画像データが表示されている際に、利用者がキー入力部１０６から記憶指示操作を行うと、記憶制御部１０９が表示されている広告画像のデータを画像記憶部１０５に記憶する。
【００８９】
この記憶は、自動記憶機能の場合、受信された画像データが表示された時点で自動的に記憶される。
【００９０】
このような記憶後、利用者が記憶画像を見る場合は、キー入力部１０６から記憶画像の読み出し指示操作を行うことによって、表示部１０８に、画像記憶部１０５に記憶された画像項目の一覧表２０２を、例えば図２の（ｄ）に示すような状態で表示する。
【００９１】
そして、その表示された画像項目の中から所望の項目を選択する操作を行うことによって、記憶制御部１０９が、その選択された広告画像データを画像記憶部１０５から読み出して表示部１０８に表示する。
【００９２】
また、記憶画像データを消去する場合は、画像項目から消去する画像の項目を消去指示する操作を行うことによって、記憶制御部１０９が、その指示された画像データを画像記憶部１０５から消去する。
【００９３】
このように、本実施の形態の受信画像表示装置１００によれば、画面制御部１１３が、受信部１０１で受信された画像データに応じた画像を表示部１０８に所定の時間表示したのち消去する一時表示制御を行うようにしたので、表示終了後は全画面を通常通り使用することができる。
【００９４】
また、キー入力部１０６から画像を所定の時間表示したのち消去するための一時表示設定が行われている際に、画面制御部１１３が一時表示制御を行うようにしたので、利用者が任意に一時表示制御を行うようにすることができる。
【００９５】
また、画像データを送信するサーバ１２０に、画像データに画像を所定の時間のみ表示する指示を行う一時表示指示データを付加する機能を備え、画面制御部１１３が、一時表示指示データを検出した際に一時表示制御を行うようにしたので、一時表示制御を行うか否かをサーバ１２０側で制御することができる。
【００９６】
また、キー入力部１０６からの一時表示設定が行われていない場合に、一時表示指示データの付加されていない画像データが受信された場合、画面制御部１１３が、画像を表示部１０８に表示したままの常時表示制御を行い、画像消去操作に応じて表示画像を消去するようにしたので、利用者が受信画像の常時表示／消去を任意に操作することができる。
【００９７】
また、スクロール制御部１１１が、表示部１０８に表示された画像をスクロールするようにしたので、画像が表示部１０８の画面以上の大きさであっても全ての画像を見ることができる。
【００９８】
また、スクロール制御部１１１が、キー入力部１０６からスクロール制御を指示するスクロール設定が行われている場合に、表示部１０８に表示された画像をスクロールするようにしたので、利用者が表示画像をスクロールする／しないを任意に設定することができる。
【００９９】
また、スクロール制御部１１１が、常時表示制御により画像が表示部１０８に静止表示された状態で、キー入力部１０６からスクロール指示操作が行われた場合に、表示部１０８に表示された画像をスクロールするようにしたので、利用者が表示画像を任意にスクロールさせて見ることができる。
【０１００】
また、キャラクタ表示制御部１１０が、画面制御部１１３の一時表示制御によって画像が所定の時間表示された後の消去後に、その画像の受信実績を、表示部１０８の画面に邪魔にならない大きさのマークで表示すると共に、その表示マークに対応付けて画像の送信元の電話番号を記憶するようにしたので、利用者がマークによって受信した画像を認識することができる。
【０１０１】
また、発呼制御部１１２が、キー入力部１０６から表示マークへのアクセス操作が行われた際に、表示マークに対応付けられた電話番号で発呼を行うようにしたので、利用者が受信画像の送信元へ発呼したい場合に容易に行うことができる。
【０１０２】
また、サーバ１２０は、発呼制御部１１２が表示マークに対応付けられた電話番号で発呼接続を行った際に、画像データを発呼元に送信するようにしたので、利用者のマークへのアクセスによる発呼接続で自動的に画像データを受信することができる。
【０１０３】
また、キャラクタ表示制御部１１０が、キー入力部１０６から表示マークの消去指示操作が行われた際に、表示マーク及びこのマークに対応付けられた電話番号を消去するようにしたので、表示マークが複数表示されて表示部１０８の画面利用の邪魔になるような状態となった場合に画面利用を良くするように対応することができる。
【０１０４】
また、記憶制御部１０９が、表示部１０８に表示された画像のデータを画像記憶部１０５に記憶するようにしたので、受信画像を保存しておくことができる。
【０１０５】
また、記憶制御部１０９が、表示部１０８に画像が表示中に、キー入力部１０６から記憶指示操作が行われた際に、画像のデータを画像記憶部１０５に記憶するようにしたので、利用者が所望の画像のみを保存することができる。
【０１０６】
また、記憶制御部１０９が、キー入力部１０６からの記憶画像データの読み出し指示操作に応じて、画像記憶部１０５に記憶された画像データの項目の一覧表を表示部１０８に表示し、この表示画像項目の選択操作に応じた画像データを画像記憶部１０５から読み出して表示するようにしたので、画像記憶部１０５に記憶された個々の画像データを容易に読み出して表示することができる。
【０１０７】
また、画像が広告画像である場合に、一時表示制御により表示部１０８に表示される画像の表示時間及び表示画像の大きさが、利用者と広告主との契約に応じて決定されるようにしたので、例えば広告主が、利用者の広告受信に応じて利用者の通信料を支払う等の契約を行う場合に、重み付けを行って実現することができる。
【０１０８】
なお、上記実施の形態の受信画像表示装置１００は、携帯テレビ電話装置に適用することを前提としたが、代わりに据え置き型のテレビ電話装置でもよい。
【０１０９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信された広告等の画像を、画面機能の利用効率を妨げること無く、十分な表示効果で画面表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る受信画像表示装置の構成を示すブロック図
【図２】上記実施の形態に係る受信画像表示装置の表示例を示す装置概観図
【符号の説明】
１００ 受信画像表示装置
１０５ 画像記憶部
１０６ キー入力部
１０８ 表示部
１０９ 記憶制御部
１１０ キャラクタ表示制御部
１１１ スクロール制御部
１１２ 発呼制御部
１１３ 画面制御部

Claims (17)

1. 画像データを受信する受信手段と、画像を表示する表示手段と、前記受信手段で受信された画像データに応じた画像を前記表示手段に所定の時間表示したのち消去する一時表示制御を行う画面制御手段と、前記画面制御手段の一時表示制御によって画像が所定の時間表示された後の画像消去後に、前記画像の受信が行われたことを示す受信実績を表示画面に表示マークで表示すると共に、その表示マークに対応付けて前記画像の送信元を特定する情報を記憶するキャラクタ表示制御手段と、を具備することを特徴とする受信画像表示装置。
2. 前記表示マークに対応する画像データへのアクセス操作が行われた際に、その表示マークに対応付けられた送信元を特定する情報に基づいて接続要求を行う通信制御手段を具備することを特徴とする請求項１記載の受信画像表示装置。
3. 前記キャラクタ表示制御手段は、前記表示マークの消去指示操作が行われた際に、前記表示マーク及びこのマークに対応付けられた電話番号を消去することを特徴とする請求項１又は請求項２記載の受信画像表示装置。
4. 前記画面制御手段は、一時表示指示操作が行われた場合に一時表示制御を行うことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の受信画像表示装置。
5. 受信画像データから画像を所定の時間のみ表示する旨の一時表示指示データを抽出する検出手段を有し、前記画面制御手段は、前記検出手段により前記一時表示指示データが検出された場合に一時表示制御を行うことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の受信画像表示装置。
6. 前記画面制御手段は、一時表示制御を実行しない場合には、画像を前記表示手段に表示したままの常時表示制御を行うとともに、この常時表示制御時に行われる画面消去操作に応じて前記表示された画像を消去することを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の受信画像表示装置。
7. 前記表示手段の表示サイズよりも大きな画像を受信した場合に、前記受信した画像を自動スクロールさせることにより、前記受信画像全体を表示させるスクロール制御手段を具備することを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の受信画像表示装置。
8. 前記スクロール制御手段は、スクロール指示操作が行われている場合に、前記表示手段に表示された画像を自動スクロールさせることを特徴とする請求項７記載の受信画像表示装置。
9. 前記スクロール制御手段は、画像が前記表示手段に静止表示されているときにスクロール指示操作が行われた場合に、前記表示手段に表示された画像のスクロールを開始させることを特徴とする請求項７又は請求項８記載の受信画像表示装置。
10. 記憶手段と、前記表示手段に表示された画像のデータを前記記憶手段に記憶する記憶制御手段とを具備することを特徴とする請求項１乃至請求項９のいずれかに記載の受信画像表示装置。
11. 前記記憶制御手段は、前記表示手段に画像が表示中に、操作手段から記憶指示操作が行われた際に、前記画像のデータを前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項１０記載の受信画像表示装置。
12. 前記記憶制御手段は、操作手段からの記憶画像データの読み出し指示操作に応じて、前記記憶手段に記憶された画像データの項目の一覧表を前記表示手段に表示し、この表示画像項目の選択操作に応じた画像データを前記記憶手段から読み出して表示することを特徴とする請求項１０又は請求項１１記載の受信画像表示装置。
13. 請求項１乃至請求項１２のいずれかに記載の受信画像表示装置を具備することを特徴とするテレビ電話装置。
14. 請求項１乃至請求項１２のいずれかに記載の受信画像表示装置を具備することを特徴とする携帯テレビ電話装置。
15. 受信画像表示装置における受信画像表示方法であって、受信された画像データに応じた画像を所定の時間表示したのち消去する一時表示制御を行う画面制御ステップと、前記画面制御ステップの一時表示制御によって画像が所定の時間表示された後の画像消去後に、前記画像の受信が行われたことを示す受信実績を表示画面に表示マークで表示すると共に、その表示マークに対応付けて前記画像の送信元を特定する情報を記憶するキャラクタ表示制御ステップと、を具備することを特徴とする受信画像表示方法。
16. 前記表示マークに対応する画像データへのアクセス操作が行われた際に、その表示マークに対応付けられた送信元を特定する情報に基づいて接続要求を行う通信制御ステップを具備することを特徴とする請求項１５記載の受信画像表示方法。
17. 前記キャラクタ表示制御ステップは、前記表示マークの消去指示操作が行われた際に、前記表示マーク及びこのマークに対応付けられた電話番号を消去することを特徴とする請求項１５又は請求項１６記載の受信画像表示方法。

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