JP4436239B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電極と固体誘電体が別体構造になっているプラズマ処理装置に関し、特に、電極構造の長尺化に適したプラズマ処理装置に関する。
一般に、プラズマ処理装置は、一対の電極間に放電を形成するとともにプロセスガスをプラズマ化し、基材のプラズマ表面処理を行なうようになっている。常圧プロセスでは、少なくとも一方の電極の対向面すなわち放電空間形成面に固体誘電体層が設けられている。この固体誘電体層は、特許文献2のように溶射等で電極に一体に被膜されるものの他、特許文献1のように例えば平らなセラミックの板で構成され、電極とは別体になっているものがある。
特開平9−92493号公報 特開2002−158219号公報
近年、基材の大型化に対応して、電極の長さを例えば1.5m〜2m以上に長尺化することが求められている。しかし、このような長尺電極に固体誘電体の溶射膜を一様に被膜するのは困難である。
一方、セラミック板を採用するにしても、固体誘電体層として必要な厚さが1mm〜2mmであるのに対し、長さを1.5m〜2m以上もの長尺セラミック板を作るのは困難である。そこで、短いセラミック板を電極長手方向に継ぎ足すことが考えられる。しかし、その場合、セラミック板どうしの継目の部分を微視的に見ると、奥の金属電極が放電空間にむき出しの状態になり、アークが極めて飛びやすくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、固体誘電体層を電極本体とは別体のセラミック等製の部材で構成する場合において、これを短く複数分割して継ぎ足し長尺化に対応可能にするとともに、継目からアークが飛ぶのを防止できるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、
プラズマ処理のための放電空間を形成する面を有して一方向に延びる電極本体と、
この電極本体とは別体をなし、少なくとも前記放電空間形成面を覆う固体誘電体と、を備え、
前記固体誘電体が、前記電極の延び方向に分割されて並べられた第1誘電部材と第2誘電部材を含み、これら第1誘電部材と第2誘電部材の互いに対向する端部どうしが突き当てられて継目が形成されており、この継目の前記放電空間とは逆側の背部には、絶縁性の継目当接部材が、第1、第2誘電部材の間に跨るように当接されていることを特徴とする。
これによって、個々の誘電部材の長さを短くでき、その製作の容易化を図ることができるとともに、金属が第1誘電部材と第2誘電部材どうしの継目を通して放電空間にむき出しにならないようにすることができ、継目からアークが飛ぶのを防止することができる。
前記固体誘電体すなわち第1、第2誘電部材は、好ましくは、アルミナ等のセラミックにて構成されている。
前記継目当接部材は、小片状であることが望ましい。
前記電極本体が、延び方向に分割された第1電極部材と第2電極部材を含んでいることが望ましい。
前記第1誘電部材が、前記第1電極部材を収容するとともに背面(前記放電空間とは逆側)が開口されたケース状をなしていることが望ましい。また同じく、前記第2誘電部材が、前記第2電極部材を収容するとともに背面(前記放電空間とは逆側)が開口されたケース状をなしていることが、より望ましい。このように、固体誘電体がケース状をなしていても、個々の誘電部材の長さは短くできるので、容易かつ確実に製作することができる。
これらケース状の第1、第2誘電部材の互いに突き当てられた端板どうしの背部側の縁面どうしの間に、前記継目当接部材が跨っていることが望ましい。
前記第1電極部材と第2電極部材の背部にはこれら第1、第2電極部材に跨るようして、金属製の温調部材が、熱伝達可能に設けられていてもよい。これによって、第1電極部材と第2電極部材を1つの温調部材で温調することができる。
この温調部材と前記第1、第2誘電部材の端板どうしの間に、前記継目当接部材が介在されていることが望ましい。これによって、温調部材と第1、第2電極部材が電気的に導通していても、継目を介して温調部材からアークが飛ぶのを防止することができる。
温調部材と第1、第2電極部材が電気的に導通している場合は、温調部材も電極本体の一構成要素と見ることができる。
前記継目当接部材が、前記第1、第2誘電部材どうしの継目と電極本体との間に介在されていることが望ましい。
前記電極本体の放電空間形成面には前記継目に対応する位置に凹部が形成されており、この凹部に前記継目当接部材が収容されていることが望ましい。
前記第1誘電部材が、平板状をなしていることが望ましい。
電源に接続されるホット側の固体誘電体と、接地されるアース側の固体誘電体とに、それぞれ前記継目が形成されており、これらホット側とアース側の継目どうしが、前記延び方向にずれていることが望ましい。これによって、継目の部分での処理抜けを抑えることができる。
ホット側とアース側の継目どうしが、前記延び方向の同一位置に配置されていてもよい。
ホット側とアース側の何れか一方の固体誘電体のみが、第1、第2誘電部材に分割され、継目を有していてもよい。
本発明は、大気圧近傍の圧力下(略常圧)で実行する常圧プロセスにおいて特に効果的である。ここで、大気圧近傍とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Paが好ましく、9.331×104〜10.397×104Paがより好ましい。
本発明によれば、個々の誘電部材の長さを短くでき、その製作の容易化を図ることができるとともに、金属が第1誘電部材と第2誘電部材どうしの継目を通して放電空間にむき出しにならないようにすることができ、継目からアークが飛ぶのを防止することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面にしたがって詳述する。
図2に示すように、常圧プラズマ処理装置は、大型の基材Wを常圧下でプラズマ処理するものであり、この基材W上に配置される処理ヘッド1と、この処理ヘッド1に接続されたプロセスガス供給源2を備えている。プロセスガス供給源2には、洗浄、成膜、エッチング等の処理目的に応じたプロセスガス成分が貯えられている。
処理ヘッド1は、ガス導入ユニット10と放電処理ユニット20を上下に積層することによって構成され、図2の紙面と直交する左右方向に長く延びている。詳細構造は省略するが、ガス導入ユニット10は、プロセスガス供給源2からのプロセスガスを左右長手方向に均一化し、放電処理ユニット20へ導入するようになっている。
図1及び図2に示すように、放電処理ユニット20は、金属製の筐体21と、この筐体21内に絶縁性のホルダ22を介して収容された電極構造を有し、左右に長く延びている。
電極構造は、一対をなすホット電極モジュール30Hとアース電極モジュール30Eを有している。これら電極モジュール30H,30Eは、左右に長く延びるとともに、互いに前後に対向している。電極モジュール30H,30Eの左右方向の長さは、大型基材Wの寸法に対応しており、例えば1.5m〜2mであるが、2m以上であってもよい。
これら電極モジュール30H,30Eの対向面どうし間に、左右に延びる狭いスリット状の隙間30aが形成されている。この隙間30aが、後記電源3による電界印加によって放電空間となる。隙間すなわち放電空間30aの厚さは、1mm〜2mm程度である。
図2に示すように、樹脂製ホルダ22における放電空間30aの上流端に面する部分には、導入口形成部材23が設けられている。導入口形成部材23は、石英等の耐プラズマ材料にて構成されている。この導入口形成部材23をはじめ、筐体21及びホルダ22の電極構造より上側部分には、ガス導入ユニット10の下流端に連なる導入口20aが形成されている。導入口20aは、スリット状をなして図2の紙面と直交する左右方向に延び、放電空間30aの上端開口の略全長に連なっている。これにより、ガス導入ユニット10で均一化されたプロセスガスが導入口20aを経て放電空間30aに導入され、プラズマ化されるようになっている。
また、樹脂製ホルダ22における放電空間30aの下流端に面する部分には、吹出し口形成部材24が設けられている。吹出し口形成部材24は、導入口形成部材23と同様に、石英等の耐プラズマ材料にて構成されている。この吹出し口形成部材24に、吹出し口20bが形成されている。吹出し口20bは、スリット状をなして図2の紙面と直交する左右方向に延び、放電空間30a下端開口の略全長に連なっている。これにより、放電空間30aからのプラズマガスが吹出し口20bから吹出されて基材Wに吹き付けられ、洗浄、成膜、エッチング等のプラズマ表面処理が行なわれるようになっている。
なお、放電処理ユニット20の底部には、金属板25がホルダ22の底面を覆うようにして設けられている。金属板25は、電気的に接地されている。これによって、電極構造と基材Wの間の電界遮蔽がなされている。
ホット電極モジュール30Hの詳細構造を説明する。
ホット電極モジュール30Hは、ホット電極本体と、この電極本体とは別体の固体誘電体を有している。図1及び図3に示すように、電極本体は、長手方向に分割された複数(3つ)の縦長板状の電極部材31を含んでいる。これら電極部材31の長さは、互いに略等しく、例えば50cm〜70cm弱程度である。これら電極部材31が、左右長手方向に一列に並べられている。電極部材31は、ステンレスやアルミ等の金属にて構成されている。
ホット電極モジュール30Hの固体誘電体は、電極部材31と同数だけ長手方向に分割されている。すなわち、固体誘電体は、複数(3つ)の誘電部材40を含み、これら誘電部材40が、左右に一列に並べられている。
図3に示すように、各誘電部材40は、Al(アルミナ)やAlNなどのセラミックにて構成されている。誘電部材40は、放電空間30aを向く垂直な主壁41と、上下一対の水平な板42と、左右一対の垂直な端板43とを有し、放電空間30aとは逆側を向く背面(外側面)が開放されたケース状をなしている。上下の板42は、端板43より背部側へ突出されている。
各誘電部材40の長さは、各電極部材31と略同じであり、例えば50cm〜70cm弱程度である。誘電部材40の主壁41をはじめとする各部41〜43の厚さは、1mm〜2mm程度である。
図1及び図2に示すように、各誘電部材40の内部には、背面開口を出し入れ口として、1つの電極部材31がぴったり収容されている。
誘電部材40の主壁41は、電極部材31の放電空間形成面を覆っている。誘電部材40の上下の板42は、電極部材31の上下の面にそれぞれ宛がわれるとともに、電極部材31の背面より突出されている。
各誘電部材40の左右の端板43は、電極部材31の左右の端面にそれぞれ宛がわれている。これら端板43の背部側の縁と電極32の背面とは、面一をなしている。
隣り合う2つの誘電部材40,40の互いに対向する端板43,43どうしは、互いに重ね合わされ、これら誘電部材40,40どうしの継目40aを構成している。
ここで、隣り合う2つの誘電部材40,40の何れか一方を「第1誘電部材」とすると、他方が「第2誘電部材」となる。第1誘電部材40に収容された電極部材31は、「第1電極部材」を構成し、第2誘電部材40に収容された電極部材31は、「第2電極部材」を構成する。
ホット電極モジュール30Hの電極本体は、ステンレス等の金属からなる温調部材32を含んでいる。温調部材32は、放電処理ユニット20の略全長に及ぶ細長い板状をなしている。この温調部材32が、ホット電極モジュール30Hのすべて(3つ)の電極部材31に跨るようにして、これら電極部材31の背部に平行に配置されている。温調部材32の内部には、温調路32aが略全長にわたって形成されている。この温調路32aに冷却水等の温調媒体が通されるようになっている。
温調部材32と各電極部材31の間には伝熱部材33が挟まれている。伝熱部材33は、アルミ等の伝熱性の良好な金属にて構成され、各電極部材31の長さより短い板状をなしている。3つの伝熱部材33が、3つの電極部材31に一対一に対応するように配置されている。
伝熱部材33を挟んで電極部材31と温調部材32とは、ネジ部材34にて連結固定され、構造的に一体化されている。これにより、伝熱部材33を介して電極部材31と温調部材32とが、確実に熱伝達できるとともに、電気的に確実に導通し合うようになっている。
図1に示すように、電源3からの給電線3aが、ホット電極モジュール30Hの温調部材32に接続されている。これにより、電圧が、温調部材32及び3つの伝熱部材33を介して、3つの電極部材31に供給されるようになっている。
なお、図1において、符号61は、筐体21を通して温調部材32にねじ込まれ、温調部材32を背部側へ引く引きネジ部材であり、符号62は、筐体21にねじ込まれ、ホルダ22を介して温調部材32を電極部材31の側へ押す押しネジ部材である。これらネジ部材61,62によって、温調部材32ひいては電極部材31の歪みが阻止され、ひいては放電空間30aが一定の均一厚さに維持されるようになっている。
図2及び図3に示すように、温調部材32と伝熱部材33は、樹脂製の一対の挟持板51によって上下から挟持されている。各挟持板51は、放電処理ユニット20の略全長にわたって延びている。上側の挟持板51の上面と下側の挟持板51の下面には、それぞれ浅い段差面51aが形成されており、この段差面51aに誘電部材40の上下の板42がそれぞれ嵌め合わされている。各挟持板51の電極部材31側の縁には、切欠き51bが形成されている。切欠き51bは、挟持板51の長手方向に離れて複数(2つ)設けられている
図1及び図3に示すように、ホット電極モジュール30Hには、複数(2つ)の継目当接部材52が設けられている。継目当接部材52は、絶縁樹脂にて構成され、垂直な小片板状をなしている。各継目当接部材52は、左右に隣り合う伝熱部材33どうしの間に配置されるとともに、背部には温調部材32が宛がわれている。図3及び図4に示すように、継目当接部材52の上下高さは、伝熱部材33より大きく、上下両端部が、上下の挟持板51の切欠き51bに差し入れられている。
図5に示すように、継目当接部材52の左右幅方向の中央部は、隣り合う誘電部材40,40どうしのちょうど継目40aに位置され、これら誘電部材40,40の重なり合った端板43,43の背部側の縁面に跨るように当接されている。継目当接部材52は、これら端板43,43を挟んで隣り合う電極部材31,31の背面間に跨っている。そして、端板43,43及び電極部材31,31と温調部材32との間に介在されている。
図1及び図2に示すように、アース電極モジュール30Eは、ホット電極モジュール30Hと略同一構造になっている。(図面において、モジュール30H,30E間で共通する構成要素については同一符号を付す。)ただし、アース電極モジュール30Eでは、温調部材32にアース線3bが接続されており、温調部材32及び伝熱部材33を介して電極部材31がアースされている。また、温調部材32が固定用ネジ部材63によって筐体21に固定されているのみで、引きネジ部材61及び押しネジ部材62は設けられていない。
図5に示すように、アース電極モジュール30Eにおいては、電極部材31及び誘電部材40の継目40aの位置が、ホット電極モジュール30Hのものに対して左右方向にずれている。したがって、継目当接部材52の配置位置もずれている。
上記構成の常圧プラズマ処理装置によれば、電極構造が全体として大型基材Wに対応するように長尺になっているが、固体誘電体層は、複数の誘電部材40に分割されているため、個々の誘電部材40の長さが1m以下の短寸法で済む。これによって、アルミナ等のセラミック材料からなるケース状の誘電部材40を容易かつ確実に製作することができる。
また、電極本体も短い電極部材31に分割されているため、容易かつ安価に製作できる。そして、ケース状の誘電部材40に電極部材31を収容保持することができる。
隣り合う誘電部材40どうしの継目40aの背部には、絶縁樹脂製の継目当接部材52が宛がわれているので、金属が継目40aを通して放電空間30aにむき出しにならないようにすることができる。これによって、継目40aからアークが飛ぶのを防止することができる。
ホット電極モジュール30Hとアース電極モジュール30Eの誘電部材40の継目40aの位置が互いにずれているので、継目40aの部分における処理抜けを抑えることができる。
次に、第2実施形態を説明する。以下、第1実施形態と同様の構成に対しては図面に同一符号を付して説明を簡略化する。
図6に示すように、第2実施形態では、電極本体35が、長尺処理ヘッド1の略全長にわたって一本物になっている。また、図7に示すように、電極本体35は、第1実施形態の電極部材31より太くなっており、それ自体の内部に温調路35aが形成され、この温調路35aに冷却水等の温調媒体が通されるようになっている。したがって、第1実施形態の温調部材32や伝熱部材33は不要である。
勿論、電源3からの給電線3aは、ホット電極モジュール30Hの電極本体35に直接接続され、アース線3bは、アース電極モジュール30Eの電極本体35から直接引き出されている。
ホット側の引きネジ部材61は、ホット電極本体35に直接ねじ込まれ、アース側の固定用ネジ部材63は、アース電極本体35に直接ねじ込まれている。
一方、図6に示すように、第2実施形態の固体誘電体は、第1実施形態と同様に処理ヘッド1の長手方向に複数の誘電部材70に分割されている。誘電部材70は、Al(アルミナ)やAlN等のセラミックにて薄い平板状に形成されている。各誘電部材70の長さは短くてよいので、容易に製作することができる。
隣り合う誘電部材70,70の対向端面どうしが突き当てられ、継目70aが形成されている。図8及び9に示すように、この継目70aの背部側には、両誘電部材70,70間に跨るように絶縁樹脂製の小片状の継目当接部材52が当接されている。
電極本体35の放電空間形成面(誘電部材70の当接面)には、上記継目70aに対応する位置に凹部35bが形成されている。この凹部35bに継目当接部材52が収容されている。これによって、電極本体35が継目70aを通して放電空間30aにむき出しにならないようにすることができ、継目70aからアークが飛ばないようにすることができる。
ホット電極モジュール30Hの誘電部材70,70どうしの継目70aと、アース電極モジュール30Eの誘電部材70,70どうしの継目70aとは、処理ヘッド1の長手方向にずれて配置されている。これによって、継目70aの部分における処理抜けを抑えることができる。
誘電部材70及び継目当接部材52は、電極構造の上下の導入口形成部材23及び吹出し口形成部材24にて支持されている。
詳述すると、図7及び図9に示すように、誘電部材70と継目当接部材52の上側の端面は、導入口20aから離れるにしたがって上に傾く斜面になっており、下側の端面は、吹出し口20bから離れるにしたがって下に傾く斜面になっている。
一方、図7に示すように、導入口形成部材23の下面の中央部には、導入口20aを中心とする逆さ凹部23aが形成されている。この逆さ凹部23aの上底面が、導入口20aから離れるにしたがって上へ傾く斜面状をなす一対の上側支持面23bになっている。この支持面23bに誘電部材70及び継目当接部材51の上端の斜面が宛がわれている。
また、吹出し口形成部材24の上面の中央部には、吹出し口20bを中心とする凹部24aが形成されている。この凹部24aの底面が、吹出し口20aから離れるにしたがって下へ傾く斜面状をなす一対の下側支持面24bになっている。この支持面24bに誘電部材70と継目当接部材51の下端の斜面が宛がわれている。そして、誘電部材70及び継目当接部材51の背部が電極本体35にて押さえられている。これによって、誘電部材70と継目当接部材51が固定されている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をなすことができる。
例えば、ホット側の継目とアース側の継目がずれておらず、互いに一致していてもよい。
上記実施形態では、ホット側とアース側の両方に本発明構造が適用されていたが、何れか一方の電極だけに適用されていてもよい。
上記実施形態の常圧プラズマ処理装置は、基材Wを放電空間30aの外側に配置する所謂リモート式であったが、放電空間30a内に直接配置する所謂ダイレクト式であってもよい。
この発明は、例えば半導体基材の製造における洗浄や成膜等の表面処理工程に用いる表面処理装置に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る常圧プラズマ処理装置の処理ヘッドを示し、図2のI−I線に沿う放電処理ユニットの平面断面図である。 図1のII−II線に沿う処理ヘッドの側面断面図である。 上記放電処理ユニットの電極構造の分解斜視図であり、各種ネジ部材用のネジ孔等の図示は省略する。 上記電極構造のホット電極モジュールを示し、誘電部材の継目における断面図である。 上記継目の部分を拡大して示す平面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る常圧プラズマ処理装置の処理ヘッドを示し、図7のVI−VI線に沿う放電処理ユニットの平面断面図である。 図6のVII−VII線に沿う処理ヘッドの側面断面図である。 第2実施形態の継目の部分を拡大して示す平面断面図である。 第2実施形態のホット電極モジュールの分解斜視図である。
符号の説明
31 電極部材
32 温調部材
35 電極本体
35b 凹部
40 ケース状誘電部材
40a 継目
52 継目当接部材
70 平板状誘電部材
70a 継目

Claims (7)

  1. プラズマ処理のための放電空間を形成する面を有して一方向に延びる電極本体と、
    この電極本体とは別体をなし、少なくとも前記放電空間形成面を覆う固体誘電体と、を備え、
    前記固体誘電体が、前記電極の延び方向に分割されて並べられた第1誘電部材と第2誘電部材を含み、これら第1誘電部材と第2誘電部材の互いに対向する端部どうしが突き当てられて継目が形成されており、この継目の前記放電空間とは逆側の背部には、絶縁性の継目当接部材が、第1、第2誘電部材の間に跨るように当接されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記電極本体が、延び方向に分割された第1電極部材と第2電極部材を含み、
    前記第1誘電部材が、前記第1電極部材を収容するとともに背面が開口されたケース状をなし、
    前記第2誘電部材が、前記第2電極部材を収容するとともに背面が開口されたケース状をなし、
    これらケース状の第1、第2誘電部材の互いに突き当てられた端板どうしの背部側の縁面どうしの間に、前記継目当接部材が跨っていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記第1電極部材と第2電極部材の背部にはこれら第1、第2電極部材に跨るようして、金属製の温調部材が、熱伝達可能に設けられており、この温調部材と前記第1、第2誘電部材の端板どうしの間に、前記継目当接部材が介在されていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記継目当接部材が、前記第1、第2誘電部材どうしの継目と電極本体との間に介在されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記電極本体の放電空間形成面には前記継目に対応する位置に凹部が形成されており、この凹部に前記継目当接部材が収容されていることを特徴とする請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第1誘電部材が、平板状をなしていることを特徴とする請求項1、4又は5の何れかに記載のプラズマ処理装置。
  7. 電源に接続されるホット側の固体誘電体と、接地されるアース側の固体誘電体とに、それぞれ前記継目が形成されており、
    これらホット側とアース側の継目どうしが、前記延び方向にずれていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のプラズマ処理装置。
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