JP4436239B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents
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Description
一方、セラミック板を採用するにしても、固体誘電体層として必要な厚さが1mm〜2mmであるのに対し、長さを1.5m〜2m以上もの長尺セラミック板を作るのは困難である。そこで、短いセラミック板を電極長手方向に継ぎ足すことが考えられる。しかし、その場合、セラミック板どうしの継目の部分を微視的に見ると、奥の金属電極が放電空間にむき出しの状態になり、アークが極めて飛びやすくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、固体誘電体層を電極本体とは別体のセラミック等製の部材で構成する場合において、これを短く複数分割して継ぎ足し長尺化に対応可能にするとともに、継目からアークが飛ぶのを防止できるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
プラズマ処理のための放電空間を形成する面を有して一方向に延びる電極本体と、
この電極本体とは別体をなし、少なくとも前記放電空間形成面を覆う固体誘電体と、を備え、
前記固体誘電体が、前記電極の延び方向に分割されて並べられた第1誘電部材と第2誘電部材を含み、これら第1誘電部材と第2誘電部材の互いに対向する端部どうしが突き当てられて継目が形成されており、この継目の前記放電空間とは逆側の背部には、絶縁性の継目当接部材が、第1、第2誘電部材の間に跨るように当接されていることを特徴とする。
これによって、個々の誘電部材の長さを短くでき、その製作の容易化を図ることができるとともに、金属が第1誘電部材と第2誘電部材どうしの継目を通して放電空間にむき出しにならないようにすることができ、継目からアークが飛ぶのを防止することができる。
前記固体誘電体すなわち第1、第2誘電部材は、好ましくは、アルミナ等のセラミックにて構成されている。
前記電極本体が、延び方向に分割された第1電極部材と第2電極部材を含んでいることが望ましい。
前記第1誘電部材が、前記第1電極部材を収容するとともに背面(前記放電空間とは逆側)が開口されたケース状をなしていることが望ましい。また同じく、前記第2誘電部材が、前記第2電極部材を収容するとともに背面(前記放電空間とは逆側)が開口されたケース状をなしていることが、より望ましい。このように、固体誘電体がケース状をなしていても、個々の誘電部材の長さは短くできるので、容易かつ確実に製作することができる。
これらケース状の第1、第2誘電部材の互いに突き当てられた端板どうしの背部側の縁面どうしの間に、前記継目当接部材が跨っていることが望ましい。
この温調部材と前記第1、第2誘電部材の端板どうしの間に、前記継目当接部材が介在されていることが望ましい。これによって、温調部材と第1、第2電極部材が電気的に導通していても、継目を介して温調部材からアークが飛ぶのを防止することができる。
温調部材と第1、第2電極部材が電気的に導通している場合は、温調部材も電極本体の一構成要素と見ることができる。
前記電極本体の放電空間形成面には前記継目に対応する位置に凹部が形成されており、この凹部に前記継目当接部材が収容されていることが望ましい。
前記第1誘電部材が、平板状をなしていることが望ましい。
ホット側とアース側の継目どうしが、前記延び方向の同一位置に配置されていてもよい。
ホット側とアース側の何れか一方の固体誘電体のみが、第1、第2誘電部材に分割され、継目を有していてもよい。
図2に示すように、常圧プラズマ処理装置は、大型の基材Wを常圧下でプラズマ処理するものであり、この基材W上に配置される処理ヘッド1と、この処理ヘッド1に接続されたプロセスガス供給源2を備えている。プロセスガス供給源2には、洗浄、成膜、エッチング等の処理目的に応じたプロセスガス成分が貯えられている。
電極構造は、一対をなすホット電極モジュール30Hとアース電極モジュール30Eを有している。これら電極モジュール30H,30Eは、左右に長く延びるとともに、互いに前後に対向している。電極モジュール30H,30Eの左右方向の長さは、大型基材Wの寸法に対応しており、例えば1.5m〜2mであるが、2m以上であってもよい。
なお、放電処理ユニット20の底部には、金属板25がホルダ22の底面を覆うようにして設けられている。金属板25は、電気的に接地されている。これによって、電極構造と基材Wの間の電界遮蔽がなされている。
ホット電極モジュール30Hは、ホット電極本体と、この電極本体とは別体の固体誘電体を有している。図1及び図3に示すように、電極本体は、長手方向に分割された複数(3つ)の縦長板状の電極部材31を含んでいる。これら電極部材31の長さは、互いに略等しく、例えば50cm〜70cm弱程度である。これら電極部材31が、左右長手方向に一列に並べられている。電極部材31は、ステンレスやアルミ等の金属にて構成されている。
各誘電部材40の長さは、各電極部材31と略同じであり、例えば50cm〜70cm弱程度である。誘電部材40の主壁41をはじめとする各部41〜43の厚さは、1mm〜2mm程度である。
誘電部材40の主壁41は、電極部材31の放電空間形成面を覆っている。誘電部材40の上下の板42は、電極部材31の上下の面にそれぞれ宛がわれるとともに、電極部材31の背面より突出されている。
隣り合う2つの誘電部材40,40の互いに対向する端板43,43どうしは、互いに重ね合わされ、これら誘電部材40,40どうしの継目40aを構成している。
図1に示すように、電源3からの給電線3aが、ホット電極モジュール30Hの温調部材32に接続されている。これにより、電圧が、温調部材32及び3つの伝熱部材33を介して、3つの電極部材31に供給されるようになっている。
また、電極本体も短い電極部材31に分割されているため、容易かつ安価に製作できる。そして、ケース状の誘電部材40に電極部材31を収容保持することができる。
ホット電極モジュール30Hとアース電極モジュール30Eの誘電部材40の継目40aの位置が互いにずれているので、継目40aの部分における処理抜けを抑えることができる。
図6に示すように、第2実施形態では、電極本体35が、長尺処理ヘッド1の略全長にわたって一本物になっている。また、図7に示すように、電極本体35は、第1実施形態の電極部材31より太くなっており、それ自体の内部に温調路35aが形成され、この温調路35aに冷却水等の温調媒体が通されるようになっている。したがって、第1実施形態の温調部材32や伝熱部材33は不要である。
勿論、電源3からの給電線3aは、ホット電極モジュール30Hの電極本体35に直接接続され、アース線3bは、アース電極モジュール30Eの電極本体35から直接引き出されている。
ホット側の引きネジ部材61は、ホット電極本体35に直接ねじ込まれ、アース側の固定用ネジ部材63は、アース電極本体35に直接ねじ込まれている。
電極本体35の放電空間形成面(誘電部材70の当接面)には、上記継目70aに対応する位置に凹部35bが形成されている。この凹部35bに継目当接部材52が収容されている。これによって、電極本体35が継目70aを通して放電空間30aにむき出しにならないようにすることができ、継目70aからアークが飛ばないようにすることができる。
ホット電極モジュール30Hの誘電部材70,70どうしの継目70aと、アース電極モジュール30Eの誘電部材70,70どうしの継目70aとは、処理ヘッド1の長手方向にずれて配置されている。これによって、継目70aの部分における処理抜けを抑えることができる。
詳述すると、図7及び図9に示すように、誘電部材70と継目当接部材52の上側の端面は、導入口20aから離れるにしたがって上に傾く斜面になっており、下側の端面は、吹出し口20bから離れるにしたがって下に傾く斜面になっている。
一方、図7に示すように、導入口形成部材23の下面の中央部には、導入口20aを中心とする逆さ凹部23aが形成されている。この逆さ凹部23aの上底面が、導入口20aから離れるにしたがって上へ傾く斜面状をなす一対の上側支持面23bになっている。この支持面23bに誘電部材70及び継目当接部材51の上端の斜面が宛がわれている。
また、吹出し口形成部材24の上面の中央部には、吹出し口20bを中心とする凹部24aが形成されている。この凹部24aの底面が、吹出し口20aから離れるにしたがって下へ傾く斜面状をなす一対の下側支持面24bになっている。この支持面24bに誘電部材70と継目当接部材51の下端の斜面が宛がわれている。そして、誘電部材70及び継目当接部材51の背部が電極本体35にて押さえられている。これによって、誘電部材70と継目当接部材51が固定されている。
例えば、ホット側の継目とアース側の継目がずれておらず、互いに一致していてもよい。
上記実施形態では、ホット側とアース側の両方に本発明構造が適用されていたが、何れか一方の電極だけに適用されていてもよい。
上記実施形態の常圧プラズマ処理装置は、基材Wを放電空間30aの外側に配置する所謂リモート式であったが、放電空間30a内に直接配置する所謂ダイレクト式であってもよい。
32 温調部材
35 電極本体
35b 凹部
40 ケース状誘電部材
40a 継目
52 継目当接部材
70 平板状誘電部材
70a 継目
Claims (7)
- プラズマ処理のための放電空間を形成する面を有して一方向に延びる電極本体と、
この電極本体とは別体をなし、少なくとも前記放電空間形成面を覆う固体誘電体と、を備え、
前記固体誘電体が、前記電極の延び方向に分割されて並べられた第1誘電部材と第2誘電部材を含み、これら第1誘電部材と第2誘電部材の互いに対向する端部どうしが突き当てられて継目が形成されており、この継目の前記放電空間とは逆側の背部には、絶縁性の継目当接部材が、第1、第2誘電部材の間に跨るように当接されていることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 前記電極本体が、延び方向に分割された第1電極部材と第2電極部材を含み、
前記第1誘電部材が、前記第1電極部材を収容するとともに背面が開口されたケース状をなし、
前記第2誘電部材が、前記第2電極部材を収容するとともに背面が開口されたケース状をなし、
これらケース状の第1、第2誘電部材の互いに突き当てられた端板どうしの背部側の縁面どうしの間に、前記継目当接部材が跨っていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。 - 前記第1電極部材と第2電極部材の背部にはこれら第1、第2電極部材に跨るようして、金属製の温調部材が、熱伝達可能に設けられており、この温調部材と前記第1、第2誘電部材の端板どうしの間に、前記継目当接部材が介在されていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
- 前記継目当接部材が、前記第1、第2誘電部材どうしの継目と電極本体との間に介在されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
- 前記電極本体の放電空間形成面には前記継目に対応する位置に凹部が形成されており、この凹部に前記継目当接部材が収容されていることを特徴とする請求項4に記載のプラズマ処理装置。
- 前記第1誘電部材が、平板状をなしていることを特徴とする請求項1、4又は5の何れかに記載のプラズマ処理装置。
- 電源に接続されるホット側の固体誘電体と、接地されるアース側の固体誘電体とに、それぞれ前記継目が形成されており、
これらホット側とアース側の継目どうしが、前記延び方向にずれていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のプラズマ処理装置。
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