JP4435656B2 - 複合パネルのボルト取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば列車やモノレールなどの車両用として使用可能な複合パネルをボルトを利用して他の部材、例えば、車体などに取り付けるための複合パネルのボルト取付構造に関するものである。
従来、例えば、列車などの車両用の複合パネルとしては、鉄、アルミニウム、ステンレススチールなどの金属材料が一般に使用されている。最近では、軽量化のニーズから、一部、内装用などとして、ガラス繊維或いは炭素繊維を強化繊維として使用した繊維強化複合材、即ち、ガラス繊維強化プラスチック或いは炭素繊維強化プラスチックが採用されている。
本発明者らは、特許文献1にて、また、図7及び図8に示すように、基材2としてのハニカム構造体或いは発泡構造体の少なくとも一側の面に表面層として、炭素繊維にマトリックス樹脂を含浸させて形成した繊維強化複合材3(3a、3b)を配置した構成の車両用複合パネル1を提案した。
特願2003−183612
このような複合パネル1を、車体200に取り付ける場合には、図8に示すように、単に、複合パネル1にボルト取り付け用の穴11を開け、そこにボルト軸100bを挿通し、車体200にボルト100を螺入することにより行われていた。
しかしながら、このような取付方法では、ボルト頭100aが複合パネル1の表面より突出することとなる。車体表面上に突起形状物を存在させることは、騒音の元となり、好ましいことではない。
また、従来の上記取付方法では、ボルト100の締め付け力が、直接、複合パネル1の厚み方向の圧縮力となり、複合パネル1が凹んだり、或いは、表面層3aの繊維強化複合材が割れるなどの、複合パネル1の損傷の原因となっていた。延いては、複合パネル1の強度に悪影響をもたらすこととなる。
従って、本発明の目的は、複合パネルに大きな損傷を与えることなく、複合パネルを他の部材に取り付けることのできる複合パネルのボルト取付構造を提供することである。
本発明の他の目的は、複合パネルの強度に悪影響をもたらすことのない複合パネルのボルト取付構造を提供することである。
本発明の目的は、車両用の複合パネルにおいては、表面に突出部或いは凹部が形成されることがなく、平滑表面を達成し、騒音の発生を抑制することのできる複合パネルのボルト取付構造を提供することである。
上記目的は本発明に係る複合パネルのボルト取付構造にて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、ハニカム構造体又は発泡構造体とされる中間層と、前記中間層の両面に配置された表面層を形成する繊維強化複合材とを有する複合パネルのボルト取付構造であって、
前記複合パネルの表面層に対して垂直方向に形成されたブッシュ取付穴と、前記ブッシュ取付穴に取り付けられたブッシュ部材とを備え、
前記ブッシュ部材は、前記ブッシュ取付穴に接着される円筒状部と、前記円筒状部の一方開口端に一体に形成され、ボルト軸が貫通する貫通孔を備えたボルト頭座着用の座面部とを有し、
前記ブッシュ取付穴は、前記複合パネルの一側の表面層から他側の表面層の手前で終わり、前記他側の表面層は、前記ブッシュ取付穴に挿入された前記ブッシュ部材の座面部を受ける担持面を形成し、前記ブッシュ部材座面部担持面には、前記ブッシュ部材の座面部に形成された前記ボルト軸貫通孔と整合して、貫通孔が設けられることを特徴とする複合パネルのボルト取付構造が提供される。
本発明の一実施態様によると、前記ブッシュ取付穴の穴径と前記ブッシュ部材の外径との径差が、0.1mm〜0.2mmの範囲にあり、前記ブッシュ取付穴の穴径が前記ブッシュ部材の外径よりも大きい。
第2の本発明によれば、ハニカム構造体又は発泡構造体とされる中間層と、前記中間層の両面に配置された表面層を形成する繊維強化複合材とを有する複合パネルのボルト取付構造であって、
前記複合パネルの表面層に対して垂直方向に形成されたブッシュ取付穴と、前記ブッシュ取付穴に取り付けられたブッシュ部材とを備え、
前記ブッシュ部材は、外周面が前記ブッシュ取付穴に接着される円筒状部を備え、前記円筒状部の内周面には、ボルト軸が螺合するネジ穴が形成され、
前記ブッシュ取付穴は、前記複合パネルの一側の表面層から他側の表面層の手前で終わり、前記他側の表面層は、前記ブッシュ取付穴に挿入された前記ブッシュ部材の一方の端面部を受ける担持面を形成し、前記ブッシュ部材端面部担持面には、前記ブッシュ部材の前記ネジ穴と整合して、貫通孔が設けられることを特徴とする複合パネルのボルト取付構造が提供される。
第2の本発明においても、前記ブッシュ取付穴の穴径と前記ブッシュ部材の外径との径差が、0.1mm〜0.2mmの範囲にあり、前記ブッシュ取付穴の穴径が前記ブッシュ部材の外径よりも大きい。
上記第1、第2の本発明にて、一実施態様によると、前記ブッシュ部材は、前記複合パネルの表面層より突出した前記円筒状部にフランジが形成されている。
上記第1、第2の本発明にて、他の実施態様によると、前記ブッシュ部材は、鋼、ステンレススチール又はアルミニウムにて作製される。
上記第1、第2の本発明にて、他の実施態様によると、前記表面層を形成する繊維強化複合材の強化繊維は、長繊維の炭素繊維、アラミド繊維、PBO繊維、ガラス繊維又はこれらの複合体である。
上記第1、第2の本発明にて、他の実施態様によると、前記表面層を形成する繊維強化複合材のマトリックス樹脂は、エポキシ樹脂、ビニールエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、MMA樹脂又はフェノール樹脂である。
上記第1、第2の本発明にて、他の実施態様によると、前記複合パネルは、車両用の複合パネルである。
本発明の複合パネルのボルト取付構造によれば、
(1)複合パネルに大きな損傷を与えることなく、複合パネルを他の部材に取り付けることができる。
(2)複合パネルの強度に悪影響をもたらすことがない。
(3)車両用複合パネルにおいては、表面に突出部或いは凹部が形成されることがなく、平滑表面を達成し、騒音の発生を抑制することができる。
といった効果を奏し得る。
以下、本発明に係る複合パネルのボルト取付構造を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
本実施例では、本発明のボルト取付構造は、図7及び図8を参照して説明した車両用の複合パネル1に具現化されるものとして説明する。
つまり、本実施例によると、図1をも参照すると、車両用として有効な複合パネル1は、平らな板状部材とされ、中間層、即ち、芯材2としてのハニカム構造体又は発泡構造体と、この芯材2の両面に配置された表面層を形成する繊維強化複合材3(3a、3b)とを有する。
上記構成の複合パネル1は、限定されるものではないが次の製造方法により好適に作製される。
一実施例によれば、先ず、複合パネル1は、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸或いは加熱浸透させてプリプレグ形態の表面層繊維強化複合材3を成形し、次いで、このプリプレグ状表面層繊維強化複合材3を、芯材2として準備されたハニカム構造体若しくはウレタンフォームなどの発泡構造体の両表面に一体に成形される。
勿論、表面層繊維強化複合材3は、プリプレグ形態ではなく、完全に硬化した後、芯材2の表面に接着剤を介して一体に貼着しても良い。
更に説明すると、表面層繊維強化複合材3は、強化繊維として、炭素繊維、アラミド繊維、PBO繊維、ガラス繊維又はこれらの複合体を使用することができる。これら強化繊維は、長繊維を一方向に揃えたものが好ましく、場合によってはクロス、或いは、短繊維による不織布、など種々の形態とすることができる。
また、マトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂、ビニールエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、MMA樹脂、又は、フェノール樹脂を使用することができる。このとき、繊維強化複合材3の繊維体積含有率は30%〜70%とされ、通常、50%〜60%とされる。
上記構成の表面層繊維強化複合材3を、複合パネル1の表面に、通常、厚さ(T3)=1.0mm〜5.0mmにて設けることができる。
複合パネル1の全体の厚さ(T1)は、任意に設計することができるが、通常10〜20mmとされる。
芯材2としては、例えば、通常使用されるアルミニウム或いはアラミド樹脂などで作製したハニカム構造体、例えば、ディーアイシーヘクセル株式会社製の「ノーメックスハニカムコア(HRH−78)」(商品名)などを使用することができる。場合によっては、ウレタンフォームなどの発泡構造体なども使用可能である。
次に、本発明の特徴部をなす複合パネル1のボルト取付構造10について説明する。図1に本発明の複合パネル1のボルト取付構造10の一実施例を示す。
本実施例にて、ボルト取付構造10は、複合パネル1に形成されたブッシュ取付穴11と、この取付穴11に取り付けられたブッシュ部材20とにより構成される。
ブッシュ取付穴11は、複合パネル1の一側の表面層3aから他側の表面層3bを貫通し、複合パネル1の表面層3に対して略垂直方向に形成される。
ブッシュ部材20は、円筒状部21と、この円筒状部21の一方の開口端に一体に形成された座面部22とを有する。座面部22は、ボルト100のボルト頭100aが座着する座面を形成する。座面部22は、その中央部にボルト軸100bが貫通し得る大きさの貫通孔23を備えている。
円筒状部21は、ブッシュ取付穴11に嵌合する大きさの外径D1と、ボルト頭100aの挿入を許容する大きさの内径D2とを有し、円筒状部21の内部に凹部24が形成される。
本実施例では、ブッシュ部材20は、その円筒状部21の軸線方向の長さ(H)が複合パネル1の厚さ(T1)と略一致するようにされる。
通常、ブッシュ部材20の円筒状部21の外径D1は、通常、20〜30mmであり、内径D2は、16〜24mmとされる。また、ブッシュ取付穴11の内径D4と、ブッシュ部材20の外径D1との径差は、0.1mm〜0.2mmの範囲にあり、ブッシュ取付穴11の穴径D4がブッシュ部材20の外径D1よりも大きくされる。ブッシュ取付穴11の内径D4とブッシュ部材20の外径D1との径差が0.1mmより小さいと、ブッシュ部材20とブッシュ取付穴11との嵌合が好適にできず、接着剤切れを生じさせるおそれがででくる。また、ブッシュ取付穴11の内径D4とブッシュ部材20の外径D1との径差が0.2mmを越えると、接着剤の量が増え、好ましくない。
また、円筒状部21及び座面部22の厚み(t)は、2.0〜3.0mmとされる。円筒状部21と座面部22とは同じ厚さとすることもでき、又、異なるものとすることもできる。座面部22に形成されるボルト軸貫通孔23は、ボルト軸100bより若干大きくされ、通常、ボルト100としてはM4〜M6のものが使用されるので、貫通孔内径D3は、ボルト軸100bの直径4〜6mmより僅かに大きくされる。
上記構成にて、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に挿入設置したときに、ブッシュ取付穴11の内径D4と、ブッシュ部材20の外径D1との径差により生じる空隙部には、樹脂を入れることができる。また、別法として、複合パネル1のブッシュ取付穴11の内周面に、及び/又は、ブッシュ部材20の円筒状部21の外周領域に、接着剤を塗布し、その後、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に押入設置することにより、複合パネル1のブッシュ取付穴11に一体的にブッシュ部材20が取り付けられる。接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤を好適に使用し得る。
ブッシュ部材20は、本実施例では、鋼材にて作製したが、これに限定されるものではなく、他の金属、例えば、ステンレススチール、アルミニウムなどでも良い。
上記構成とされる本実施例の複合パネル1のボルト取付構造10によれば、ブッシュ部材20を採用することにより、ブッシュ部材20と複合パネル1との接着力を利用し、ボルト100の締め付け力を一義的にはこの接着力で受けることから、複合パネル1に損傷を与えることなく、複合パネル1を車体200に極めて容易に、かつ、強固に取り付けることができる。
また、ボルト頭100aを完全にブッシュ部材20の円筒状部21の凹部24内に沈めることができる。又、車両などにおいては、ボルト頭100aなどが表面から飛び出ることと同様に、表面に穴形状の凹部24が形成されることも嫌われるために、このような場合には、ボルト100が取り付けられた後のブッシュ部材20の凹部24内にパテ30などを充填して表面層3aと同一表面とし、平滑化することができる。つまり、車両用複合パネル1に本実施例のボルト取付構造10を実現した場合には、表面に突出部或いは凹部が形成されることがなく、平滑表面を達成し、騒音の発生を抑制することができる。
(実験例)
次に、本実施例の複合パネルのボルト取付構造の作用効果を立証するために行った実験例について説明する。
図2に、本実施例の複合パネル1のボルト取付構造10の強度を試験するための試験方法を示す。
本実験例1によると、上記実施例に従って構成される図1に示すボルト取付構造10を備えた複合パネル1を、直径(D0)60mmの穴211が形成された固定台210の上に設置した。複合パネル1には、ブッシュ部材取付穴11として穴径(D4)30mmの穴を形成した。
次いで、上記ブッシュ部材取付穴11より僅かに小さい外径寸法を有したブッシュ部材20を作製し、このブッシュ部材20の外周部を複合パネル1の取付穴11に接着剤にて接着して取り付けた。その後、ブッシュ部材20の座面部21にボルト頭100aが座着するようにして、ボルト100をブッシュ部材20に挿入し、ボルト軸100bにナット101を螺合することによって、ブッシュ部材20にボルト100を固定した。
次いで、ボルト軸100bを矢印方向に荷重Pにより引っ張り、ブッシュ部材20が複合パネル1から剥離、即ち、破壊するときの荷重(即ち、ブッシュ部材取付部の破壊強度)を求めた。
比較例として、図3に示すように、ブッシュ部材20を複合パネル1に設けないで、直接、複合パネル1の下方表面側の繊維複合部材3bをボルト取付座面として、上記と同様の試験を行い、表面層繊維複合部材3bが破壊するときの荷重を求めた。
本実施例の評価試験において、使用した車両用複合パネル1の全体寸法は、図7にて、W(W1、W2)が200mmであり、車両用複合パネル1の表面層繊維強化複合材3の厚さ(T3)は、図1にて、2.5mmの一定とした。また、芯材2は、ディーアイシーヘクセル株式会社製の「ノーメックスハニカムコア(HRH−78)」(商品名)を使用した。厚さ(T2)は、10mmであった。従って、複合パネル1の全体厚さ(T1)は、15mmであった。
また、ブッシュ部材20は、本実験例1では、鋼にて作製し、その円筒状部21の軸線方向の長さ(H)が複合パネル1の厚さ(T1)と同じとした。また、ブッシュ部材20の円筒状部21の外径D1は、30mm、内径D2は、26mmであり、座面部22の厚み(t)は、3mmであった。座面部22の中心の貫通孔23は、その直径D3が、13mmであった。
尚、使用した繊維強化複合材3、即ち、繊維強化プラスチックは、PAN系炭素繊維に、マトリックス樹脂として、エポキシ樹脂を繊維体積含有率で50%含浸させたものであった。
表1から、本実施例(実験例1)の複合パネル1のボルト取付構造10が、比較例と同等以上の破壊強度を有していることが分かる。
つまり、本実施例の複合パネル1のボルト取付構造10によれば、ボルト100を複合パネル1に取り付けられたブッシュ部材20のボルト軸貫通孔23を介して挿入し、複合パネル1に損傷を与えることなく、複合パネル1を車体に極めて容易に取り付けることができ、しかも、複合パネル1の強度に悪影響をもたらすことがない。
Figure 0004435656
実施例2
図4(a)、(b)に、本発明に従った複合パネルのボルト取付構造10の他の実施例を示す。
先ず、図4(a)について説明する。
本実施例においても、ボルト取付構造10は、複合パネル1に形成されたブッシュ取付穴11と、この取付穴11に取り付けられたブッシュ部材20とにより構成される。
ブッシュ部材20は、実施例1と同様に、円筒状部21と、この円筒状部21の一方開口端に一体に形成された座面部22とを有する。円筒状部21は、ブッシュ取付穴11に嵌合する大きさの外径D1と、ボルト頭の挿入を許容する大きさの内径D2とを有する凹部24を形成する。座面部22は、その中央部にボルト軸が貫通し得る大きさの貫通孔23を備えている。
ただ、本実施例では、ブッシュ取付穴11は、複合パネル1の一側の表面層3aから他側の表面層3bの手前で終わり、他側の表面層3bは、ブッシュ取付穴11に挿入されたブッシュ部材20の座面部22を受けるための担持面3cを形成する。従って、本実施例では、ブッシュ取付穴11は、この他側表面層3bは、貫通しては形成されていない。本実施例のボルト取付構造10は、この点でのみ実施例1と異なる。
本実施例によれば、他側の表面層3bにて形成される、ブッシュ部材座面部担持面3cには、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に装着したとき、ブッシュ部材20の座面部22に形成されたボルト軸貫通孔23と整合して、貫通孔3dが設けられる。
図4(b)の実施例によれば、上記図4(a)に記載したブッシュ部材20と同様の構成とされるが、ただ、この実施例では、ブッシュ部材20は、複合パネル1の表面層3aより突出しており、その部分にフランジ25が形成されている点で、図4(a)の実施例と異なる。
上記図4(a)、(b)に記載する構成にて、実施例1で説明したと同様に、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に挿入設置したときに、ブッシュ取付穴11の内径D4と、ブッシュ部材20の外径D1との径差により生じる空隙部には、樹脂を入れることができる。また、複合パネル1のブッシュ取付穴11の内周面に、及び/又は、ブッシュ部材20の円筒状部21の外周領域に接着剤を塗布し、更に、ブッシュ部材20の座面部22に、及び/又は、この座面部22と当接する複合パネル1の表面層部3bの内面に接着剤を塗布し、その後、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に挿入設置すると共に、座面部22を表面層部3bの内面に接合することにより、複合パネル1のブッシュ取付穴11に一体的にブッシュ部材20が取り付けられることとなる。接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤を好適に使用し得る。
特に、図4(b)の構成では、必要に応じて、フランジ25と、複合パネル表面層3aとの間も接着剤で接合することもできる。
図4(a)、(b)に記載する構成のブッシュ部材20(実験例2、3)を、それぞれ、実施例1で説明した実験例1と同様の材料、即ち、鋼にて作製し、実施例1で説明した実験例1と同様の試験方法にて、本実施例の複合パネルのボルト取付構造(実験例2、3)の作用効果を立証するための実験を行った。
なお、図4(b)の構成に関しての実験例3では、フランジ25の外径は50mmとした。
実験結果を上記表1に示す。
本実施例(実験例2、3)においても、実施例1(実験例1)と同様の作用効果を達成することができ、更に、本実施例2では、ブッシュ部材20の円筒状21の外周面と、座面部22とが複合パネル1に接着されることとなり、ブッシュ部材20の円筒状外周面と複合パネルとの間の接着力が限界値に達し、接着破壊(1次破壊)に至ったとしても、ブッシュ部材20の座面部22が複合パネル1の表面層3bで担持されているために構造破壊(最終破壊)には至らず、安全性を増すことができる。接着破壊(1次破壊)では、ボルト取付構造部のみの交換などにより補修が可能であるが、構造破壊(最終破壊)では、ボルト取付構造部近傍の複合パネル自体が破壊に至り、パネル自体の交換が必要となる。
尚、表1の結果によれば、図4(b)の構成(実験例3)では、更に、フランジ25と複合パネル1との間でも担持力が発生し、安全性がより増大していることが分かる。
このように、本実施例2の構造によれば、ボルト取付構造の破壊のメカニズムは、接着破壊(1次破壊)と構造破壊(最終破壊)の2段階からなり、従って、1段目の接着破壊(1次破壊)の存在を点検することにより、車両パネルのボルト取付状態の監視をすることができる。この点検の結果によって、部分的な補修でよいのか、或いは、全体的にパネルの取り替えを行う必要があるのかの判断が可能となる。即ち、1段目の接着破壊(1次破壊)は、ボルト取付構造点検に際してのセンサーの機能をなす。
実施例3
図5に、本発明に従った複合パネルのボルト取付構造10の他の実施例を示す。
本実施例においても、ボルト取付構造10は、複合パネル1に形成されたブッシュ取付穴11と、この取付穴11に取り付けられたブッシュ部材20とにより構成される。特に、本実施例のボルト取付構造10は、先の実施例1、2の場合と異なり、例えば複合パネル1を車体200の外面に配置し、この複合パネル1を車体200の側から、即ち、内面側からボルト100にて車体200に取り付ける場合に有効である。
ブッシュ部材20は、実施例1、2と同様に、円筒状部21を備え、円筒状部21の、直径D1とされる外周面がブッシュ取付穴11に接着される。しかし、円筒状部21の内周面には、実施例1、2とは異なり、ボルト軸100bが螺合するネジ穴26が形成される。
また、本実施例では、ブッシュ取付穴11は、複合パネル1の一側の表面層3aから他側の表面層3bの手前で終わり、他側の表面層3bは、ブッシュ取付穴11に挿入されたブッシュ部材20の、図5にて下方の端面部21aを受けるための担持面3cを形成する。従って、本実施例では、ブッシュ取付穴11は、この他側表面層3bを貫通して設けられてはおらず、他側表面層3bには、ブッシュ部材端面座面部3c位置において、ブッシュ部材20のネジ穴26と整合して、ボルト軸100bの挿入を可能とする大きさの貫通孔3dが設けられる。
上述したように、本発明を車両用として使用する場合には、ボルト100としては、M4〜M6のものが使用されるので、ネジ穴26は、M4〜M6のボルト100が螺合可能なネジ穴とされ、又、貫通孔3dの内径D3は、ボルト軸100bの直径4〜6mmより僅かに大きくされる。
本実施例では、先の実施例と同様に、通常、ブッシュ部材20の円筒状部21の外径D1は、通常、20〜30mmとされる。また、ブッシュ取付穴11の内径D4と、ブッシュ部材20の外径D1との径差は、0.1mm〜0.2mmの範囲にあり、ブッシュ取付穴11の穴径D4がブッシュ部材20の外径D1よりも大きくされる。ブッシュ取付穴11の内径D4とブッシュ部材20の外径D1との径差が0.1mmより小さいと、ブッシュ部材20とブッシュ取付穴11との嵌合が好適にできず、接着剤切れを生じさせるおそれがででくる。また、ブッシュ取付穴11の内径D4とブッシュ部材20の外径D1との径差が0.2mmを越えると、接着剤の量が増え、好ましくない。
上記構成にて、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に挿入設置したときに、ブッシュ取付穴11の内径D4と、ブッシュ部材20の外径D1との径差により生じる空隙部には、樹脂を入れることができる。また、別法として、複合パネル1のブッシュ取付穴11の内周面に、及び/又は、ブッシュ部材20の円筒状部21の外周領域に、接着剤を塗布し、その後、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に押入設置することにより、複合パネル1のブッシュ取付穴11に一体的にブッシュ部材20が取り付けられる。接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤を好適に使用し得る。
ブッシュ部材20は、本実施例では、鋼材にて作製したが、これに限定されるものではなく、他の金属、例えば、ステンレススチール、場合によっては、アルミニウムなどを使用することも可能である。
本実施例においても、螺合されたボルト軸100bの先端ネジ穴部分には、パテ30などを充填して表面層3aと同一表面とし、平滑化することができる。
図6に、本実施例の変形例を示す。
図6に示す実施例によれば、上記図5に記載したブッシュ部材20と同様の構成とされるが、ただ、この実施例では、ブッシュ部材20は、複合パネル1の表面層3aより突出しており、その部分にフランジ25が形成されている点で、異なる。
上記図5及び図6に記載する構成にて、上述したように、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に挿入設置したときに、ブッシュ取付穴11の内径D4と、ブッシュ部材20の外径D1との径差により生じる空隙部には、樹脂を入れることができる。また、複合パネル1のブッシュ取付穴11の内周面に、及び/又は、ブッシュ部材20の円筒状部21の外周領域に接着剤を塗布し、更に、ブッシュ部材20の端面部21aに、及び/又は、この端面部21aと当接する複合パネル1の表面層部3bの内面に接着剤を塗布し、その後、ブッシュ部材20をブッシュ取付穴11に挿入設置すると共に、端面部21aを表面層部3bの内面に接合することにより、複合パネル1のブッシュ取付穴11に一体的にブッシュ部材20が取り付けられることとなる。接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤を好適に使用し得る。
特に、図6の構成では、必要に応じて、フランジ25と、複合パネル表面層3aとの間も接着剤で接合することもできる。
図5及び図6に示す本実施例の複合パネルのボルト取付構造においても、先の実施例1、2と同様の作用効果を達成することができる。
つまり、本実施例においても、実施例1と同様の作用効果を達成することができ、更に、本実施例では、実施例2と同様に、ブッシュ部材20の円筒状21の外周面と、端面部21aとが複合パネル1に接着されることとなり、ブッシュ部材20の円筒状外周面と複合パネルとの間の接着力が限界値に達し、接着破壊(1次破壊)に至ったとしても、ブッシュ部材20の端面部21aが複合パネル1の表面層3bで担持されているために構造破壊(最終破壊)には至らず、安全性を増すことができる。接着破壊(1次破壊)では、ボルト取付構造部のみの交換などにより補修が可能であるが、構造破壊(最終破壊)では、ボルト取付構造部近傍の複合パネル自体が破壊に至り、パネル自体の交換が必要となる。
更に、図6の構成によれば、フランジ25と複合パネル1との間でも担持力が発生し、安全性がより増大する。
このように、本実施例の構造によれば、実施例2の場合と同様に、ボルト取付構造の破壊のメカニズムは、接着破壊(1次破壊)と構造破壊(最終破壊)の2段階からなり、従って、1段目の接着破壊(1次破壊)の存在を点検することにより、車両パネルのボルト取付状態の監視をすることができる。この点検の結果によって、部分的な補修でよいのか、或いは、全体的にパネルの取り替えを行う必要があるのかの判断が可能となる。即ち、1段目の接着破壊(1次破壊)は、ボルト取付構造点検に際してのセンサーの機能をなす。
本発明に係る複合パネルのボルト取付構造の一実施例を示す断面図である。 本発明に係る複合パネルのボルト取付構造の実験方法を説明する図である。 比較例としての複合パネルのボルト取付構造の実験方法を説明する図である。 本発明に係る複合パネルのボルト取付構造の他の実施例を示す断面図である。 本発明に係る複合パネルのボルト取付構造の一実施例を示す断面図である。 本発明に係る複合パネルのボルト取付構造の他の実施例を示す断面図である。 複合パネルの断面図である。 従来の複合パネルのボルト取付構造の例を示す断面図である。
符号の説明
1 複合パネル
2 芯材(中間層)
3(3a、3b) 繊維強化複合材(表面層)
3c ブッシュ部材座面部担持面
10 ボルト取付構造
11 ブッシュ取付穴
20 ブッシュ部材
21 円筒状部
21a 端面部
22 座面部
23 ボルト軸貫通孔
25 フランジ
26 ネジ穴
30 パテ
100 ボルト
100a ボルト頭
100b ボルト軸

Claims (9)

  1. ハニカム構造体又は発泡構造体とされる中間層と、前記中間層の両面に配置された表面層を形成する繊維強化複合材とを有する複合パネルのボルト取付構造であって、
    前記複合パネルの表面層に対して垂直方向に形成されたブッシュ取付穴と、前記ブッシュ取付穴に取り付けられたブッシュ部材とを備え、
    前記ブッシュ部材は、前記ブッシュ取付穴に接着される円筒状部と、前記円筒状部の一方開口端に一体に形成され、ボルト軸が貫通する貫通孔を備えたボルト頭座着用の座面部とを有し、
    前記ブッシュ取付穴は、前記複合パネルの一側の表面層から他側の表面層の手前で終わり、前記他側の表面層は、前記ブッシュ取付穴に挿入された前記ブッシュ部材の座面部を受ける担持面を形成し、前記ブッシュ部材座面部担持面には、前記ブッシュ部材の座面部に形成された前記ボルト軸貫通孔と整合して、貫通孔が設けられることを特徴とする複合パネルのボルト取付構造。
  2. 前記ブッシュ取付穴の穴径と前記ブッシュ部材の外径との径差が、0.1mm〜0.2mmの範囲にあり、前記ブッシュ取付穴の穴径が前記ブッシュ部材の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1の複合パネルのボルト取付構造。
  3. ハニカム構造体又は発泡構造体とされる中間層と、前記中間層の両面に配置された表面層を形成する繊維強化複合材とを有する複合パネルのボルト取付構造であって、
    前記複合パネルの表面層に対して垂直方向に形成されたブッシュ取付穴と、前記ブッシュ取付穴に取り付けられたブッシュ部材とを備え、
    前記ブッシュ部材は、外周面が前記ブッシュ取付穴に接着される円筒状部を備え、前記円筒状部の内周面には、ボルト軸が螺合するネジ穴が形成され、
    前記ブッシュ取付穴は、前記複合パネルの一側の表面層から他側の表面層の手前で終わり、前記他側の表面層は、前記ブッシュ取付穴に挿入された前記ブッシュ部材の一方の端面部を受ける担持面を形成し、前記ブッシュ部材端面部担持面には、前記ブッシュ部材の前記ネジ穴と整合して、貫通孔が設けられることを特徴とする複合パネルのボルト取付構造。
  4. 前記ブッシュ取付穴の穴径と前記ブッシュ部材の外径との径差が、0.1mm〜0.2mmの範囲にあり、前記ブッシュ取付穴の穴径が前記ブッシュ部材の外径よりも大きいことを特徴とする請求項の複合パネルのボルト取付構造。
  5. 前記ブッシュ部材は、前記複合パネルの表面層より突出した前記円筒状部にフランジが形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の複合パネルのボルト取付構造。
  6. 前記ブッシュ部材は、鋼、ステンレススチール又はアルミニウムにて作製されることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の複合パネルのボルト取付構造。
  7. 前記表面層を形成する繊維強化複合材の強化繊維は、長繊維の炭素繊維、アラミド繊維、PBO繊維、ガラス繊維又はこれらの複合体であることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の複合パネルのボルト取付構造。
  8. 前記表面層を形成する繊維強化複合材のマトリックス樹脂は、エポキシ樹脂、ビニールエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、MMA樹脂又はフェノール樹脂であることを特徴とする請求項の複合パネルのボルト取付構造。
  9. 前記複合パネルは、車両用の複合パネルであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の複合パネルのボルト取付構造。
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