JP4435220B2 - 建物の換気システム及び建物 - Google Patents

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Description

この発明は、床下空間を利用した建物の換気システムに関するものである。
従来、建物の換気方法としては第一種換気〜第三種換気がある。この第一種換気は、給気及び排気を共に強制的に行うようにしたものである。また、第二種換気は、給気を強制的に行うと共に、排気を自然に行うようにしたものである。更に、第三種換気は、排気を強制的に行う一方、給気を自然に行うようにしたものである。
従来の住宅換気システムとしては、外壁に外気を取り入れる給気口を設け、この給気口から取り入れた外気をフィルタボックス及びダクトを介して多数の各居室内に吹き出し可能に設けると共に、住宅内の空気を強制的に吸引して排気口から外部に排出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、住宅の換気構造としては、住宅における天井裏空間及び床下空間を気密な通気層とし、該通気層に接する外壁部に該通気層内を負圧にする排気ファンを設け、換気を必要とする各部屋に該通気層に連通する通気孔を設けた構造も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−4186号公報 特開2000−144955号公報
しかしながら、ダクト使用の住宅換気システムでは、各部屋全てにダクトを介して給気するようにしていたため、メンテナンスに手間がかかるものであった。しかも、この住宅換気システムでは、各部屋までのダクトの長さが異なるため、各部屋への通気が異なり、各部屋への風量が不均であった。
また、上述した住宅の換気構造では、排気ファンで居室内の空気を強制的に排気することで、外気を給気口から居室内に取り入れて、居室内の換気を行うようにしていた。しかし、この排気ファンは複数必要となるので、排気ファンの設置に工数・コストがかかり、メンテナンスにも手間がかかるものであった。
そこで、この発明は、簡単な構成で下階の居室の換気を行うことができると共に、下階と上階の居室の換気のための風量の均一化を容易に行うことができる建物の換気システムを提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、この発明は、屋外から空気を給気手段で取り入れて下階の居室及び上階の居室に給気する一方、各居室の空気を排気風路を介して屋外に排気するようにした建物の換気システムにおいて、前記給気手段で取り入れられる前記空気の一部を前記上階の居室に案内する給気ダクトが前記給気手段の吐出側に設けられていると共に、前記給気手段で取り入れられる前記空気の残りを前記下階の床下空間内に給気する給気口が設けられ、前記下階の居室と前記床下空間を仕切る床部には連通口が形成され、前記連通口の風量を制限可能な通気抵抗手段が、前記給気手段から前記連通口に至る前記空気の残りが通る経路の途中に設けられている建物の換気システムとしたことを特徴とする。
この構成によれば、簡単な構成で下階の居室の換気を行うことができると共に、下階と上階の居室の換気のための風量の均一化を容易に行うことができる。しかも、下階の居室への換気を行う際に、床下空間からの空気の清浄化を図ることができる。
(実施の形態1)
以下、この発明の実施の形態1の建物の換気システムを図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1は住宅等の建物、2は建物1の1階の居室、3は建物1の2階の居室、4は1階の居室2の床部材(床板)である。尚、居室2,3は複数設けられている。2Aは居室2,2間の間仕切り、3Aは居室3,3間の間仕切りである。この間仕切り2A,3A等には図示を省略したガラリ等の通気路が設けられている。
また、5は玄関ホールや廊下或いは1階と2階とにつながる階段(図示せず)等が設けられる空間、6は空間5の床部材(床板)である。この床部材6及び1階の居室2の床部材4の下方には、周囲を気密に密閉した床下空間7が形成されている。8は居室2,3と空間5とを区画する仕切壁、9は空間5の外壁、10は居室2の天井2aと居室3の床3aとの間の上部空間である。尚、仕切壁8にも居室2,3と空間を連通させるガラリ等の通気路(図示せず)が設けられている。
更に、床部材4には居室2と床下空間7とを連通させる開口11が形成され、床部材6の仕切壁8側の部分には空間5と床下空間7とを連通させる開口12が形成されている。そして、開口11には、図2に示したガラリ13及びフィルタ14が居室2側に着脱可能に装着されている。このフィルタ14は、例えば不織布等からなる除塵フィルタ14aと、除塵フィルタ14a上に配設され且つ活性炭等からなる脱臭フィルタ14bを備えている。また、開口12には、図3に示したガラリ15が空間5側に着脱可能に装着されている。
更に、図1に示したように、床下空間7内には、床部材6の下方に位置させてフィルタボックス16,送風装置17が配設されていると共に、仕切壁8の下方に位置させて分岐ボックス18が配設されている。この送風装置17は、図4に示したように、内部が送風路19aと排気路19bに区画されたケース19と、送風路19a内に配設された送風ファン20を有する。
尚、送風路19aと排気路19bとの間には熱交換手段が配設されている。この熱交換手段は、夏期等においては排気路19bから排出される冷気で送風路19a内を流れる空気を冷却し、冬期等においては排気路19bから排出される温風で送風路19a内を流れる空気を暖めることにより、熱効率の無駄を無くすようにしている。
そして、フィルタボックス16の流入側には一端を大気に連通させると共に外壁9内に配設した給気ダクト21が接続され、フィルタボックス16の流出側はダクト22を介して送風路19aの上流側に接続されている。また、送風路19aの下流側にはダクト23を介して分岐ボックス18が接続されている。この分岐ボックス18内には、温度調整用(加温、冷却用)の空調装置(図示せず)が配設されている。
この分岐ボックス18は、空調装置(図示せず)で温度調整された空気を床下空間7へ吐出する吐出ダクト(給気口)24を有する。また、分岐ボックス18には仕切壁8内に配設された給気ダクト25の一端部が接続されていて、分岐ボックス18内の空調装置(図示せず)で温度調整された空気が給気ダクト25に吐出されるようになっている。この給気ダクト25は上部空間10内に配設された複数の分岐ダクト部25aを有し、各分岐ダクト部25aは2階の居室3に接続されている。
また、図1の開口12は図4の排気路19bに排気ダクト26を介して接続されていると共に、この排気路19bは外壁9内に配設した排気ダクト27を介して大気に連通させられている。尚、排気ダクト26,排気路19b,排気ダクト27は一連の排気風路を構成している。
[作用]
次に、このような構成の建物の換気システムの作用を説明する。
図4の送風ファン20を作動させると、図1の外気が給気(OA)として給気ダクト21を介してフィルタボックス16内に吸い込まれ、吸い込まれた給気(OA)の塵埃がフィルタボックス16内の図示しないフィルタにより除去される。この塵埃が除去された外気は、図1のダクト22を介して図4の送風路19a内に吸い込まれた後、送風ファン20によりダクト23を介して分岐ボックス18内に給気される。
この分岐ボックス18内に給気された外気の一部(SA2)は、給気ダクト25を介して2階の複数の居室3に矢印で示したように給気される。また、分岐ボックス18内に給気された外気の残り(SA1)は、吐出ダクト24を介して床下空間7内に吐出された後、フィルタ14及びガラリ13を介して1階の複数の居室2内に矢印で示したように給気される。
尚、この床下空間7内には粉塵が溜まっている虞があり、この粉塵が床下空間7内に吐出される外気で巻き上げられることも考えられる。しかし、床下空間7内に吐出される外気で粉塵が巻き上げられても、この粉塵を含む外気がフィルタ14を通過する際、粉塵はフィルタ14の除塵フィルタ14aで除去される。また、床下空間7内には臭気が溜まっている虞もある。この臭気を含む外気がフィルタ14を通過する際、臭気はフィルタ14の脱臭フィルタ14bに吸着される。従って、居室2内に給気される外気は除塵及び脱臭された状態となる。
一方、居室2,3内の空気は、居室2,3に外気を給気することで、間仕切り2A,3Aの図示しないガラリや仕切壁8の図示しないガラリ等を介して空間5内に排出される。この空間5内に排出された空気(RA)は、矢印で示したように排気ダクト26を介して図4の排気路19b内に流入する。そして、この排気路19b内に流入した空気は、廃棄(EA)として、図1の排気ダクト27を介して矢印で示したように大気に排気される。
このような構成において、フィルタ14がなければ、1階の居室2に給気される外気(SA1)と2階の居室3に給気される外気(SA2)の圧力バランス及び換気風量が悪い(2階の居室3への風量が不足する)が、フィルタ14を設けることで1階の居室2に給気される外気(SA1)と2階の居室3に給気される外気(SA2)の圧力バランス及び換気風量を均等配分することができる。
しかも、この圧力バランスをとるフィルタ14で除塵及び脱臭を行うことで、給気ダクトを少なくするために、床下空間7内を1階の複数の居室2に給気される外気(SA)の案内路として使用しても、床下空間7から1階の複数の居室2に給気される外気(SA)を浄化できる。
ところで、1,2階の居室2,3への換気風量のバランスは、設計風量(給気(OA)ならびに上下の居室2,3に給気される外気(SA)に相当する設計換気量)とフィルタ14の通気の損失係数ξの値を変化させることにより設定できる。この損失係数ξは、下記の式(1)から得られる。
ξ=(ΔP/V)×(2/ρ) …(1)
ΔP:部材の圧力損失(Pa)
V:風速(m/s)
V=(Q・D)×(4/3600π)
ρ:空気密度(1.21Kg/m
Q:設計換気量(m/h)
D:ダクト径(m)
以上説明したように、この発明の実施の形態1の建物の換気システムは、屋外から空気を給気手段(送風ファン20)で取り入れて、下階(1階)の居室2及び上階(2階)の居室3に給気する一方、各居室(2,3)の空気を排気風路(排気ダクト26,排気路19b,排気ダクト27等)を介して屋外に排気するようにしている。また、この建物の換気システムにおいては、前記給気手段(送風ファン20)で取り入れられる前記空気の一部を前記上階(2階)の居室3に案内する給気ダクト25が前記給気手段(送風ファン20)の吐出側に設けられている。しかも、前記給気手段(送風ファン20)で取り入れられる前記空気の残りを前記下階の床下空間7内に給気する給気口が設けられ、前記下階の居室2と前記床下空間7間を仕切る床部(床部材4)には連通口(開口11)が形成され、前記連通口(開口11)に通気抵抗手段(フィルタ14)が装着されている。
この構成によれば、簡単な構成で下階の居室2の換気を行うことができると共に、下階の居室2と上階の居室3との換気のための風量の均一化を容易に行うことができる。 また、下階は1階とし上階は2階とすることができる。この構成によれば、簡単な構成で1階の居室2の換気を行うことができると共に、1階と2階の居室2,3の換気のための風量の均一化を容易に行うことができる。更に、建物が3階建の場合、下階は1階とし上階は3階とすることもできる。この構成によれば、簡単な構成で1階の居室の換気を行うことができると共に、1階と3階の居室の換気のための風量の均一化を容易に行うことができる。
また、建物が3階建の場合、下階は2階とし上階は3階とすることもできる。この構成によれば、簡単な構成で2階の居室の換気を行うことができると共に、2階と3階の居室の換気のための風量の均一化を容易に行うことができる。更に、建物が3階建の場合、下階は1階とし上階は2階,3階とすることもできる。この構成によれば、簡単な構成で1階の居室の換気を行うことができると共に、1階と2階,3階の居室の換気のための風量の均一化を容易に行うことができる。
更に、通気抵抗手段としては、フィルタ14であっても良いし、開口11に設けられるガラリ13であっても良い。このガラリ13の場合、通常の設計のものよりも通風路の間隔を狭くして、通気抵抗を大きく設定して風量の均一化を行う構成とすると良い。また、通気抵抗手段としては、開口11内に蛇行する風路を形成して通気抵抗を調節したものでも良い。
また、この発明の実施の形態1の建物の換気システムにおいて、前記通気抵抗手段は除塵用のフィルタ14としている。この構成によれば、フィルタ14により除塵を行って、空気の浄化を図ることができると共に、下階の居室に給気される空気の通気抵抗をフィルタ14により調節して、下階と上階の居室の換気のための風量の均一化を容易に行うことができる。
更に、この発明の実施の形態の換気システムにおいて、前記フィルタ14は脱臭用のフィルタを兼用している。この構成によれば、フィルタ14は、除塵をする外に、給気される空気の脱臭を行うことができるので、臭気についても空気の浄化を図ることができる。
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2の建物の換気システムについて説明する。
なお、この実施の形態2は、実施の形態1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施の形態1と同様の構成および作用効果については説明を省略する。
この実施の形態2の建物の換気システムは、通気抵抗手段として図5に示す分岐チャンバ201を、吐出ダクト24の先端の図示を省略した給気口(図6の24a参照)に取り付けている。
分岐チャンバ201は、吐出ダクト24から床下空間7への給気を、6方向へ分岐させる既存品で、本実施の形態2では、吐出ダクト24に装着する管状の装着管201aと、装着管201aに連続する側方から視て円形のチャンバ部201bと、チャンバ部201bの外周に沿って放射状に配置された管状の6個の吐出部201cと、を備えている。
また、各吐出部201cは、キャップ201dを装着することで塞ぐことができるようになっており、6個の吐出部201cの5個以内の任意のものを塞ぐことで、流路断面積を変更し、吐出ダクト24から床下空間7を介して1階の居室2へ供給される外気(SA1)の通気抵抗を6段階に調節可能となっている。
なお、実施の形態2では、他の構成については、実施の形態1の通気抵抗手段としてのフィルタ14を設置していない点を除いて、実施の形態1と同様である。
以上のように構成された、実施の形態2では、吐出ダクト24からの給気が、分岐チャンバ201により抵抗を受ける。この分岐チャンバ201およびガラリ13による、下階の居室2側への外気(SA1)の通気抵抗を、上階の居室3に至る給気ダクト25側の抵抗と相対的に調節することで、1階の居室2に給気される外気(SA1)と2階の居室3へ給気される外気(SA2)の圧力バランスを取り、風量の均一化を図ることができる。この場合、分岐チャンバ201の通気抵抗が不足している場合には、必要に応じた数の吐出部201cをキャップ201dで塞ぐことにより、圧力バランスを最適に設定することができる。
しかも、分岐チャンバ201として、既存品を用いたため、安価に製造が可能である。
さらに、実施の形態2では、フィルタ14を廃止したため、フィルタ14が存在するのと比較して、床下空間7の圧力が高まるのを抑えることができ、この圧力上昇による建物外部への漏気を防止し、漏気による換気量低減を防止することができる。
なお、実施の形態2において、キャップ201dを設定したものを説明したが、キャップ201dを設定することなく、分岐チャンバ201の通気抵抗は、初期設定のままで使用するようにしてもよい。さらに、この場合、分岐数が異なるものや、吐出部201cの径が異なるもの、すなわち、通気抵抗が異なるものを複数設定し、建物1の2階の居室3側の通気抵抗に応じ、最適の分岐数や最適の径、すなわち、最適の通気抵抗のものを用いるようにしてもよい。
(実施の形態3)
次に、この発明の実施の形態3の建物の換気システムについて説明する。
なお、この実施の形態3は、実施の形態2の変形例であるため、その相違点についてのみ説明する。
実施の形態3の建物の換気システムは、通気抵抗手段として、図6に示す風量ダンパ301を吐出ダクト24の先端の給気口24aに取り付けている。
この風量ダンパ301は、給気口24aの開口面積を変更可能とするもので、給気口24aよりも小径のダンパ板301aと、このダンパ板301aを回動可能に支持する回動軸301bと、を備えている。そして、ダンパ板301aは、給気口24aを塞いだ起立状態と、給気方向に略平行な倒伏状態との間で回動可能に支持され、かつ、回動軸301bと吐出ダクト24との間には、図示を省略するが、ダンパ板301aを、その任意の角度に回動させた状態を維持することができる固定手段が設けられている。
したがって、実施の形態3では、風量ダンパ301のダンパ板301aを、任意の角度に回動させ、給気口24aの開口面積を調節して、床下空間7への給気の通気抵抗を調節することができる。これにより、実施の形態2と同様に、1階の居室2に給気される外気と2階の居室3へ給気される外気の圧力バランスを取り、風量の均一化を図ることができる。
加えて、実施の形態2と同様に、漏気による換気量低減を防止することができる。
(実施の形態4)
次に、この発明の実施の形態4の建物の換気システムについて説明する。
なお、この実施の形態4は、実施の形態2の変形例であるため、その相違点についてのみ説明する。
実施の形態4の建物の換気システムは、通気抵抗手段として図7に示すガラリ401を吐出ダクト24の先端の給気口(図6の24a)に装着させた例である。
このガラリ401は、横長の複数の通気口401aが上下方向に並設されており、また、図示は省略するが、通気口401aの開口面積を変更可能な開閉プレートが上下スライド可能に取り付けられている。
したがって、実施の形態4では、吐出ダクト24から給気を行う際に、ガラリ401の図示を省略した開閉プレートをスライドさせて、通気口401aの開口面積を最適に調節し、1階の居室2に給気される外気(SA1)と2階の居室3へ給気される外気(SA2)の圧力バランスを最適に設定し、風量の均一化を図ることができる。
加えて、実施の形態2と同様に、漏気による換気量低減を防止することができる。
なお、この実施の形態4では、図示を省略した開閉プレートにより、ガラリ401の通気口401aの開口面積を変更可能なものを示したが、開閉プレートを省略して、通気口401aの開口面積が一定であってもよい。また、この場合、ガラリ401として、通気口401aの面積が異なるものを複数種類設定し、建物1の形態に応じて、最適のものを用いるようにしてもよい。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態1〜4について詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態1〜4に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1〜4では、通気抵抗手段を、連通口11に設けた例、および給気口24aに設けた例を示したが、これに限定されない。すなわち、通気抵抗手段は、給気手段の給気において上階の居室に給気する残りの空気である下階の居室への給気の通気抵抗となって、連通口11の風量を制限できればよいものであるから、上階の居室への給気と下階の居室への給気とが分岐した位置よりも下流の位置であって、連通口11の風量を制限できる位置であれば、例えば、分岐ボックス18の内部など、実施の形態で示した位置以外の位置に設けることができる。
また、実施の形態2〜4では、実施の形態1で示したフィルタ14を廃止したものとして説明したが、上述の分岐チャンバ201、風量ダンパ301、ガラリ401のいずれかと、フィルタ14とを並設してもよい。この場合、通気抵抗の設定要素が増えて、通気抵抗の設定自由度が高まるとともに、開口11から居室2への除塵を行うことができる。
この発明の実施の形態1に係る建物の換気システムの模式図である。 図1のフィルタ装着部の要部拡大断面図である。 図1の排気側の説明図である。 図1の送風装置の説明図である。 この発明の実施の形態2に係る建物の換気システムに用いた通気抵抗手段としての分岐チャンバ201を示す側面図である。 この発明の実施の形態3に係る建物の換気システムに用いた通気抵抗手段としての風量ダンパ301を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る建物の換気システムに用いた通気抵抗手段としてのガラリ401を示す斜視図である。
符号の説明
4・・・床部材(床部)
2,3・・・居室
11・・・開口(連通口)
14・・・フィルタ(通気抵抗手段)
19b・・・排気室(排気風路の一部)
20・・・送風ファン(給気手段)
26,27・・・排気ダクト(排気風路の一部)
24・・・吐出ダクト(給気口)
25・・・給気ダクト
201・・・分岐チャンバ(通気抵抗手段)
301・・・風量ダンパ(通気抵抗手段)
401・・・ガラリ(通気抵抗手段)

Claims (4)

  1. 屋外から空気を給気手段で取り入れて下階の居室及び上階の居室に給気する一方、各居室の空気を排気風路を介して屋外に排気するようにした建物の換気システムにおいて、
    前記給気手段で取り入れられる前記空気の一部を前記上階の居室に案内する給気ダクトが前記給気手段の吐出側に設けられていると共に、前記給気手段で取り入れられる前記空気の残りを前記下階の床下空間内に給気する給気口が設けられ、
    前記下階の居室と前記床下空間を仕切る床部には連通口が形成され、
    前記連通口の風量を制限可能な通気抵抗手段が、床下空間内に給気する前記給気口に取り付けられていることを特徴とする建物の換気システム。
  2. 請求項1に記載の建物の換気システムにおいて、前記給気口に取り付けられた通気抵抗手段が、前記給気口から給気される前記残りの空気を、複数に分岐させて複数の吹出口から前記床下空間へ給気する分岐チャンバであることを特徴とする建物の換気システム。
  3. 請求項2に記載の建物の換気システムにおいて、前記分岐チャンバの複数の吹出口が、キャップにより任意に閉塞可能に形成されていることを特徴とする建物の換気システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建物の換気システムを備えることを特徴とする建物。
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