JP4432613B2 - ファンユニット及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ファンユニット及び制御方法に関する。
従来、オフィスなどの対象空間で空気調和機を運転したときに、対象空間の上下方向または水平方向において温度ムラが生じることがある。温度ムラは、対象空間に居る者へ不快感を与える原因になる。このような対象空間の温度ムラを減少させるために、対象空間の空気を強制的に攪拌または循環させるサーキュレータが従来より用いられている。
たとえば、特許文献1に記載されたサーキュレータでは、暖房装置と連動して、サーキュレータから発生する風による不快感(いわゆる冷風感)を感じない所定温度以上において、室内の上下温度差に基づいてサーキュレータの運転および停止の制御を行っている。
特許文献2に記載されたサーキュレータは、居室者に対して風が直接当たらないように風を上から吹き出すものであり、床側温度と天井側温度との温度差により送風機の駆動を制御している。さらに、体感風を低減するために、風速または風量をサインカーブなどの周期的に変化させたりすることによって強弱の変化を与えている。
特開2001−254981号公報(第1−5頁、第1−5図) 特開平11−83103号公報(第1−10頁、第1−17図)
しかし、特許文献1や特許文献2の技術では、床下の上方空間の温度ムラを十分に低減するためには、サーキュレータのファンを大きくするかサーキュレータの台数を増やす必要がある。サーキュレータのファンを大きくした場合、サーキュレータが大きな騒音を発生するため、サーキュレータ付近を通過する人に不快感を与えるおそれがある。また、サーキュレータの台数を増やした場合、床下の上方空間において人の移動を妨げる可能性があるため、サーキュレータ付近を通過する人に不快感を与えるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、付近を通過する人の不快感を低減しながら床下の上方空間の温度ムラを十分に低減することができるファンユニット及び制御方法を提供することにある。
第1発明に係るファンユニットは、床下から空気を吹き出し、対象空間の空気のサーキュレーションを行うファンユニットであって、吹出部と検知部と制御部とを備える。吹出部は、床下に含まれる第1床下の上方空間に空気を吹き出す。検知部は、接近情報を検知する。接近情報は、第1床下の上方空間に人が近づいてきたことを示す情報である。制御部は、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。また、吹出部は、円形状の吹出口を有する。さらに、検知部は、円形状の吹出口の上部に設けられている。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部、接近情報に基づいて、吹出部によって吹き出される空気の風量を制御する。また、吹出部は、円形状の吹出口を有する。検知部は、円形状の吹出口の上部に設けられている。
したがって、接近情報に基づいて吹出部が吹き出す空気の風量を制御するので、第1床下の上方空間を人が通過する際に、吹出部が吹き出す空気の風量を低減することができるため、付近を通過する人の不快感を低減することができる。また、第1床下の上方空間を人が通過しない際に、吹出部が吹き出す空気の風量を増加することができるため、床下の上方空間のサーキュレーションを行って温度ムラを十分に低減することができる。さらに、第1床下に設置されるため、台数を増やしても、第1床下の上方空間を人が通過する際に妨げとなることを低減することができるため、付近を通過する人の不快感を低減することができるとともに、床下の上方空間のサーキュレーションを行って温度ムラを十分に低減することができる。このため、付近を通過する人の不快感を低減しながら床下の上方空間の温度ムラを十分に低減することができる。
第2発明に係るファンユニットは、第1発明のファンユニットであって、制御部は、床下の上方空間に温度ムラがある場合に、吹出部が吹き出す空気の風量を増加する。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部が、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。床下のうちの第1床下とは別の一部である第2床下の上方空間から空気を吸い込むことができる。吸い込んだ空気を吹出部へ向かわせる流れを発生させることができる。吹出部が、第1床下の上方空間に空気を吹き出す。制御部が、床下の上方空間に温度ムラがある場合に、吹出部が吹き出す空気の風量を増加する。
したがって、床下の上方空間に温度ムラがある場合に吹出部が吹き出す空気の風量を増加するので、サーキュレーションが必要なときに床下の上方空間のサーキュレーションを促進することができる。
第3発明に係るファンユニットは、第1発明又は第2発明のファンユニットであって、吸込部をさらに備える。吸込部は、第2床下の上方空間から空気を吸い込む。第2床下は、床下のうちの第1床下とは別の一部である。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部が、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。吸込部が、第2床下の上方空間から空気を吸い込む。吸込部から吹出部へ向かう空気の流れを発生させることができる。吹出部が、第1床下の上方空間に空気を吹き出す。
したがって、第2床下の上方空間から吸い込んだ空気を第1床下の上方空間に吹き出すので、第1床下の上方空間の温度と第2床下の上方空間の温度とのムラを低減することができる。また、第1床下の上方空間から第2床下の上方空間へ向かう気流を発生させることができるため、床下の上方空間における温度ムラを低減することができる。
第4発明に係るファンユニットは、第3発明のファンユニットであって、吹出部及び吸込部の少なくとも一方は、ファンを有する。ファンは、吸込部から吹出部へ向かう空気の流れを発生させる。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部が、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。吸込部が、第2床下の上方空間から空気を吸い込む。ファンが、吸込部から吹出部へ向かう空気の流れを発生させる。吹出部が、第1床下の上方空間に空気を吹き出す。
したがって、吸込部から吹出部へ向かう空気の流れを発生させるので、吸込部から吸い込んだ空気を吹出部から吹き出すことができる。
第5発明に係るファンユニットは、第1発明から第4発明のいずれかのファンユニットであって、検知部は、反射波を検知すること又は人が発する赤外線を検知することにより、接近情報を検知する。反射波は、超音波、電磁波及びマイクロ波の少なくとも1つが人で反射された波である。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。検知部が、反射波を検知すること又は人が発する赤外線を検知することにより、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部が、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。床下のうちの第1床下とは別の一部である第2床下の上方空間から空気を吸い込むことができる。吸い込んだ空気を吹出部へ向かわせる流れを発生させることができる。吹出部が、第1床下の上方空間に空気を吹き出す。
したがって、反射波を検知すること又は人が発する赤外線を検知することにより接近情報を検知するので、接近情報を容易に検知することができる。
第6発明に係るファンユニットは、第1発明から第5発明のいずれかのファンユニットであって、吹出部および検知部は、接合部材に嵌め込まれる。接合部材は、床下に所定の空間を構成する複数の単位構造を接合させる。吹出部は、複数の単位構造に含まれる第1単位構造および第2単位構造と置換可能に前記接合部材に接合される。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部が、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。吸込部が、第2床下の上方空間から空気を吸い込む。吸込部から吹出部へ向かう空気の流れを発生させることができる。吹出部が、第1床下の上方空間に空気を吹き出す。吹出部および検知部は、接合部材に嵌め込まれ、吹出部は、床下に所定の空間を構成する複数の単位構造のうち、第1単位構造および第2単位構造と置換可能なように、接合部材に接合される。
したがって、吹出部及び吸込部の少なくとも一方を単位接合部に接続するので、吹出部及び吸込部の少なくとも一方の床構造におけるレイアウトを容易に変更することができる。
第7発明に係るファンユニットは、第3発明又は第4発明のファンユニットであって、空気清浄部をさらに備える。空気清浄部は、吸込部が吸い込んだ空気を清浄する。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部が、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。吸込部が、第2床下の上方空間から空気を吸い込む。空気清浄部が、吸込部が吸い込んだ空気を清浄する。吸込部から吹出部へ向かう空気の流れを発生させることができる。吹出部が、第1床下の上方空間に空気を吹き出す。
したがって、第2床下の上方空間から空気を吸い込んで清浄するので、第2床下の上方空間における埃やカビなどを効率的に吸い込むことができる。このため、第2床下の上方空間の空気を効率的に清浄することができる。
第8発明に係るファンユニットは、第1発明から第7発明のいずれかのファンユニットであって、空気清浄部をさらに備える。空気清浄部は、吹出部が吹き出すための空気を清浄する。
このファンユニットでは、検知部が、接近情報を検知する。制御部が、接近情報を受け取ることができる。制御部が、接近情報に基づいて、吹出部が吹き出す空気の風量を制御する。床下のうちの第1床下とは別の一部である第2床下の上方空間から空気を吸い込むことができる。吸い込んだ空気を吹出部へ向かわせる流れを発生させることができる。空気清浄部が、吹出部が吹き出すための空気を清浄する。吹出部が、第1床下の上方空間に空気を吹き出す。
したがって、清浄した空気を第1床下の上方空間に吹き出すので、第1床下の上方空間に埃やカビなどを吹き出すことを低減することができる。
第1発明に係るファンユニットでは、接近情報に基づいて吹出部が吹き出す空気の風量を制御するので、第1床下の上方空間を人が通過する際に、吹出部が吹き出す空気の風量を低減することができるため、付近を通過する人の不快感を低減することができる。また、第1床下の上方空間を人が通過しない際に、吹出部が吹き出す空気の風量を増加することができるため、床下の上方空間のサーキュレーションを行って温度ムラを十分に低減することができる。さらに、第1床下に設置されるため、台数を増やしても、第1床下の上方空間を人が通過する際に妨げとなることを低減することができるため、付近を通過する人の不快感を低減することができ、床下の上方空間のサーキュレーションを行って温度ムラを十分に低減することができる。このため、付近を通過する人の不快感を低減しながら床下の上方空間の温度ムラを十分に低減することができる。
第2発明に係るファンユニットでは、床下の上方空間に温度ムラがある場合に吹出部が吹き出す空気の風量を増加するので、サーキュレーションが必要なときに床下の上方空間のサーキュレーションを促進することができる。
第3発明に係るファンユニットでは、第2床下の上方空間から吸い込んだ空気を第1床下の上方空間に吹き出すので、第1床下の上方空間の温度と第2床下の上方空間の温度とのムラを低減することができる。また、第1床下の上方空間から第2床下の上方空間へ向かう気流を発生させることができるため、床下の上方空間における温度ムラを低減することができる。
第4発明に係るファンユニットでは、吸込部から吹出部へ向かう空気の流れを発生させるので、吸込部から吸い込んだ空気を吹出部から吹き出すことができる。
第5発明に係るファンユニットでは、反射波を検知すること又は人が発する赤外線を検知することにより接近情報を検知するので、接近情報を容易に検知することができる。
第6発明に係るファンユニットでは、吹出部及び吸込部の少なくとも一方を単位接合部に接続するので、吹出部及び吸込部の少なくとも一方の床構造におけるレイアウトを容易に変更することができる。
第7発明に係るファンユニットでは、第2床下の上方空間から空気を吸い込んで清浄するので、第2床下の上方空間における埃やカビなどを効率的に吸い込むことができる。このため、第2床下の上方空間の空気を効率的に清浄することができる。
第8発明に係るファンユニットでは、清浄した空気を第1床下の上方空間に吹き出すので、第1床下の上方空間に埃やカビなどを吹き出すことを低減することができる。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係るファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)の構成図を示す。また、ファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)の構成要素の斜視図を図2,図3に示す。ファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)の構成要素の構成図を図5に示す。ファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)は、主として、オフィス1の床下Bに所定の空間を持つ床構造において第1床下B1a,B1b,・・・に設置される。第1床下B1a,B1b,・・・は、床下Bのうちの一部である。
<床構造の構成>
図1に示すように、床構造は、主として、単位構造30a,30b,・・・と接合部材40a,40b,・・・とを備える。図4に示すように、単位構造30a,・・・は、主として、単位接合部33a,・・・を備える。単位接合部33a,・・・は、四隅に形成されている。
図1に示すように、単位構造30a,30b,・・・は、ほぼ同形同寸法であり、互いに置き換え可能となっている。単位構造30a,30b,・・・と他の単位構造30a,30b,・・・とは、単位接合部33a,・・・が接合部材40a,40b,・・・にはめ込まれることにより、互いに接合されている。
<ファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)の全体構成>
図1に示すファンユニットUaは、主として、吹出ユニット10aと吸込ユニット20aとを備える。
図1に示すように、吹出ユニット10aと吸込ユニット20aとは、それぞれ、単位構造30a,30b,・・・とほぼ同形同寸法であり、単位構造30a,30b,・・・と置き換え可能となっている。吹出ユニット10aと吸込ユニット20aとは、後述のファン接合部13a(図2参照)や後述のファン接合部23a(図3参照)が接合部材40iにはめ込まれることにより、互いに接合されている。単位構造30eと吸込ユニット20aとは、単位接合部33e(図示せず)や後述のファン接合部23a(図3参照)が接合部材40hにはめ込まれることにより、互いに接合されている。
なお、単位構造30a,30b,・・・の上は、机50a,50b,・・・が置かれ、人Pa,・・・が作業を行う場所となっている。それに対して、吹出ユニット10aの上と吸込ユニット20aの上とは、通常、人Pa,・・・がいない場所が選択される。
他のファンユニットUb,・・・も、ファンユニットUaと同様である。
<吸込ユニット20a,・・・の構成>
図1に示す吸込ユニット20aは、図5に示すように、主として、吸込部21a及びファン接合部23aを備える。図3に示すように、吸込部21aは、主として、吸込口Iaを有する。吸込口Iaは、上面に長方形状に形成されている。ファン接合部23aは、四隅に形成されている。
図5に示す吸込部21aが、第2床下B2a(図1参照)の上方空間A2a(図1参照)から空気を吸い込む。第2床下B2a(図1参照)は、床下B(図1参照)のうち第1床下B1a,B1b,・・・(図1参照)と別の一部である。
他の吸込ユニット20b,・・・も、吸込ユニット20aと同様である。
<吹出ユニット10a,・・・の構成>
図1に示す吹出ユニット10aは、図5に示すように、主として、検知部12a,制御部14a,吹出部11a及びファン接合部13aを備える。吹出部11aは、主として、ファンFa(図1参照)と吹出口Oaとを有する。図2に示すように、吹出部11aは、上面に円形状に形成されている。ファン接合部13aは、四隅に形成されている。検知部12aは、吹出口Oaの上部に設けられている。
図5に示す検知部12aが、接近情報を検知する。ここで、接近情報は、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に(例えば、半径1メートル以内に)人が近づいてきたことを示す情報である。すなわち、検知部12aが、反射波を検知することにより、接近情報を検知する。ここで、反射波は、超音波が人で反射された波である。制御部14aが、接近情報を検知部12aから受け取る。制御部14aが、接近情報に基づいて、吹出部11aが吹き出す空気の風量を制御する制御信号を生成する。吹出部11aのファンFaが制御信号を制御部14aから受け取る。吹出部11aのファンFaが、制御信号に基づいて、回転する。これにより、吹出部11aのファンFaが、吸込部21aから吹出部11aへ向かう空気の流れ(図1の矢印参照)を発生させる。吹出部11aが、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に空気を吹き出す。あるいは、吹出部11aのファンFaが、制御信号に基づいて、停止する。これにより、吹出部11aのファンFaが、吸込部21aから吹出部11aへ向かう空気の流れ(図1の矢印参照)を発生させない。そして、吹出部11aが、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に空気を吹き出さない。すなわち、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に吹き出す空気の量がゼロに制御される。
他の吹出ユニット10b,・・・も、吹出ユニット10aと同様である。
<ファンFa,・・・の構成>
図1に示すファンFa,・・・は、図6に示すように、主として、ハブ91と翼92とを備える。
翼92は、上方から下方にかけて斜めに傾斜しており、水平方向に対する傾斜の角度が上方に行くに従って大きくなっている。このため、黒い矢印の方向に翼92を回転することにより、側方から吸い込んだ空気(白い矢印参照)を上方へ吹き上げる(白い矢印参照)ようにすることが可能である。
<ファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)の動作>
図1に示すファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)の動作を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図7では、ファンユニットUaの動作を例に説明するが、他のファンユニットUb,・・・の動作も同様である。
図7に示すステップS1では、接近情報が検知される。すなわち、図5に示す検知部12aにより、接近情報が検知される。ここで、接近情報は、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に(例えば、半径1メートル以内に)人が近づいてきたことを示す情報である。すなわち、検知部12aにより、反射波を検知することにより、接近情報が検知される。ここで、反射波は、超音波が人で反射された波である。
図7に示すステップS2では、人が近づいているか否かが判断される。すなわち、図5に示す制御部14aにより、接近情報が検知部12aから受け取られる。制御部14aにより、接近情報に基づいて、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に人が近づいているか否かが判断される。人が近づいていると判断された場合、ステップS3へ進められ、人が近づいていないと判断された場合、ステップS4へ進められる。
図7に示すステップS3では、ファンFaが停止する。すなわち、図5に示す制御部14aにより、接近情報に基づいて、吹出部11aが吹き出す空気の風量をゼロにする制御信号が生成される。吹出部11aのファンFaにより制御信号が制御部14aから受け取られる。吹出部11aのファンFaが、制御信号に基づいて、停止する。これにより、吹出部11aのファンFaにより、吸込部21aから吹出部11aへ向かう空気の流れ(図1の矢印参照)が発生されない。そして、吹出部11aにより、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に空気が吹き出されない。
図7に示すステップS4では、ファンFaが稼働される。すなわち、図5に示す制御部14aにより、接近情報に基づいて、吹出部11aが吹き出す空気の風量を所定値にする制御信号が生成される。吹出部11aのファンFaにより制御信号が制御部14aから受け取られる。吹出部11aのファンFaが、制御信号に基づいて、回転する。これにより、吹出部11aのファンFaにより、吸込部21aから吹出部11aへ向かう空気の流れ(図1の矢印参照)が発生される。吹出部11aにより、第1床下B1a(図1参照)の上方空間A1a(図1参照)に空気が吹き出される。
<ファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)の特徴>
(1)
ここでは、図5に示す検知部12a,・・・が、接近情報を検知する。制御部14a,・・・が、接近情報を検知部12a,・・・から受け取る。制御部14a,・・・が、接近情報に基づいて、吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を制御する。第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気を吹出部11a,・・・へ向かわせる流れが発生される(図1の白い矢印参照)。吹出部11a,・・・が、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に空気を吹き出す。
したがって、接近情報に基づいて吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を制御するので、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)を人が通過する際に、吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を低減することが可能であるため、付近を通過する人の不快感を低減することが可能である。また、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)を人が通過しない際に、吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を増加することが可能であるため、床下B(図1参照)の上方空間のサーキュレーションを行って温度ムラを十分に低減することができる。さらに、第1床下B1a,・・・(図1参照)に設置されるため、台数を増やしても、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)を人が通過する際に妨げとなることを低減することが可能であるため、付近を通過する人の不快感を低減することができるとともに、床下B(図1参照)の上方空間のサーキュレーションを行って温度ムラを十分に低減することが可能である。このため、付近を通過する人の不快感を低減しながら床下の上方空間の温度ムラを十分に低減することが可能である。
(2)
ここでは、図5に示す検知部12a,・・・が、接近情報を検知する。制御部14a,・・・が、接近情報を検知部12a,・・・から受け取る。制御部14a,・・・が、接近情報に基づいて、吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を制御する。吸込部21a,・・・が、第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から空気を吸い込む。吸込部21a,・・・から吹出部11a,・・・へ向かう空気の流れが発生される(図1の白い矢印参照)。吹出部11a,・・・が、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に空気を吹き出す。
したがって、第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から吸い込んだ空気を第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に吹き出すので、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)の温度と第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)の温度とのムラを低減することが可能である。また、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)から第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)へ向かう気流を発生させることができるため、床下B(図1参照)の上方空間における温度ムラを低減することが可能である。
(3)
ここでは、図5に示す検知部12a,・・・が、接近情報を検知する。制御部14a,・・・が、接近情報を検知部12a,・・・から受け取る。制御部14a,・・・が、接近情報に基づいて、吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を制御する。吸込部21a,・・・が、第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から空気を吸い込む。吹出部11a,・・・のファンFa,・・・が、吸込部21a,・・・から吹出部11a,・・・へ向かう空気の流れを発生させる。吹出部11a,・・・が、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に空気を吹き出す。
したがって、吸込部21a,・・・から吹出部11a,・・・へ向かう空気の流れを発生させるので、吸込部21a,・・・から吸い込んだ空気を吹出部11a,・・・から吹き出すことが可能である。
(4)
ここでは、図5に示す検知部12a,・・・が、接近情報を検知する。すなわち、検知部12aが、反射波を検知することにより、接近情報を検知する。ここで、反射波は、超音波が人で反射された波である。制御部14a,・・・が、接近情報を検知部12a,・・・から受け取る。制御部14a,・・・が、接近情報に基づいて、吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を制御する。第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気を吹出部11a,・・・へ向かわせる流れが発生される(図1の白い矢印参照)。吹出部11a,・・・が、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に空気を吹き出す。
したがって、反射波を検知することにより接近情報を検知するので、接近情報を容易に検知することが可能である。
(5)
ここでは、図5に示す検知部12a,・・・が、接近情報を検知する。制御部14a,・・・が、接近情報を検知部12a,・・・から受け取る。制御部14a,・・・が、接近情報に基づいて、吹出部11a,・・・が吹き出す空気の風量を制御する。第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気を吹出部11a,・・・へ向かわせる流れが発生される(図1の白い矢印参照)。吹出部11a,・・・が、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に空気を吹き出す。単位構造30a,・・・(図1参照)の単位接合部33a,・・・(図4参照)が、他の単位構造30b,・・・(図1参照)に接合する。ファン接合部13b,・・・(図示せず)が、吹出部11b,・・・を接合部材40c,・・・(図1参照)経由で単位接合部33a,・・・(図4参照)に接続する。ファン接合部23a,・・・(図3参照)が、吸込部21a,・・・を接合部材40h,・・・(図1参照)経由で単位接合部33e,・・・(図示せず)に接続する。
したがって、吹出部11b,・・・及び吸込部21a,・・・を単位接合部33a,・・・(図4参照)に接続するので、吹出部11b,・・・及び吸込部21a,・・・の床構造におけるレイアウトを容易に変更することが可能である。
<第1実施形態の変形例>
(A)図5に示すように、吸込ユニット20a,・・・は、空気清浄部25a,・・・をさらに備えても良い。この場合、吸込部21a,・・・が、第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から空気を吸い込む。空気清浄部25a,・・・が、吸込部21a,・・・が吸い込んだ空気を清浄する。したがって、第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)から空気を吸い込んで清浄するので、第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)における埃やカビなどを効率的に吸い込むことができる。このため、第2床下B2a,・・・(図1参照)の上方空間A2a,・・・(図1参照)の空気を効率的に清浄することができる。
(B)図5に示すように、吹出ユニット10a,・・・は、空気清浄部15a,・・・をさらに備えても良い。この場合、吹出部11a,・・・のファンFa,・・・が、吸込部21a,・・・から吹出部11a,・・・へ向かう空気の流れを発生させる。空気清浄部15a,・・・が、吹出部11a,・・・が吹き出すための空気を清浄する。吹出部11a,・・・が、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に空気を吹き出す。したがって、清浄した空気を第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に吹き出すので、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に埃やカビなどを吹き出すことを低減することができる。
(C)図5に示す吹出ユニット10a,・・・は、図8に示すような外形であっても良い。すなわち、吹出部11aは、上面に長円形状に形成されてもよい。あるいは、吹出部11aは、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)に空気を吹き出すことが可能であれば、どのような外形であっても良い。
(D)図9に示すように、ファンユニットUaaにおいて、吸込部21aa,・・・がさらにファンFaa,・・・を有していても良い。この場合、ファンFaa,・・・は、ファンFa,・・・と同様に、制御信号を制御部14a,・・・から受け取り、制御信号に基づいて回転又は停止する。
したがって、接近情報に基づいて吸込部21aa,・・・が吸い込む空気の風量を制御することができるので、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)を人が通過する際に、吸込部21aa,・・・が吸い込む空気の風量を低減することが可能である。また、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)を人が通過しない際に、吸込部21aa,・・・が吸い込む空気の風量を増加することが可能である。さらに、第1床下B1a,・・・(図1参照)に設置されるため、第1床下B1a,・・・(図1参照)の上方空間A1a,・・・(図1参照)を人が通過する際に妨げとなることを低減することが可能である。このため、付近を通過する人の不快感を低減しながら床下B(図1参照)の上方空間の温度ムラを十分に低減することが可能である。
(E)図5に示す吹出ユニット10a,・・・と吸込ユニット20a,・・・とは、一体的に形成されていても良い。すなわち、図10に示すように、吹出ユニット10a,・・・と吸込ユニット20a,・・・とが一体となりファンユニットUabが形成されていても良い。この場合、上記変形例(D)と同様に、ファンユニットUabにおいて、吸込部21ab,・・・がさらにファンFab,・・・を有していても良い。また、ファンユニットUabは、図11に示すような外形をしていても良い。吸込口Iabは、上面に円形状に形成されている。この場合、吹出ユニット10a,・・・と吸込ユニット20a,・・・との位置関係などを考慮する必要がないので、吹出部11b,・・・及び吸込部21ab,・・・の床構造におけるレイアウトを容易にさらに変更することが可能である。
(F)図12に示すように、吹出ユニット10a,・・・と吸込ユニット20b,・・・とは、一対一に対応していなくても良い。すなわち、1つの吸込ユニット20b,・・・に対して、複数の吹出ユニット10a,・・・が対応していても良い。この場合、ファンユニット群U(Ua,Ub,・・・)全体の数を減らすことができるので、吹出部11b,・・・(図5参照)及び吸込部21a,・・・(図5参照)の床構造におけるレイアウトをさらに容易に変更することが可能である。
(G)吸込部21a,・・・のみがファンを有しており、吹出部11a,・・・がファンFa,・・・を有さないように構成されていても良い。この場合でも、吸込部21a,・・・から強制的に空気を吸い込むことにより、吸込部21a,・・・から吹出部11a,・・・へ向かう空気の流れを発生させることができるので、吹出部11a,・・・の吹出口Oa(図2参照)から空気が吹き出されるようにすることができる。
(H)図7に示すステップS3において、図5に示すファンFaが停止しなくても良い。すなわち、図7に示すステップS3において、図5に示すファンFaの回転速度が弱められても良い。また、図7に示すステップS4において、図5に示すファンFaの回転速度が強められても良い。
(I)図5に示す検知部12aが検知する反射波は、超音波、電磁波及びマイクロ波の少なくとも1つが人で反射された波であってもよい。あるいは、検知部12aは、人が発する赤外線を検知することにより、接近情報を検知してもよい。この場合でも、反射波を検知すること又は人が発する赤外線を検知することにより接近情報を検知するので、接近情報を容易に検知することができる。
本発明にかかるファンユニット及び制御方法は、付近を通過する人の不快感を低減しながら床下の上方空間の温度ムラを十分に低減することができるという効果を有し、ファンユニット及び制御方法等として有用である。
本発明の第1実施形態によるファンユニット群の構成図。 本発明の第1実施形態による吹出ユニットの斜視図。 本発明の第1実施形態による吸込ユニットの斜視図。 本発明の第1実施形態による単位構造の斜視図。 本発明の第1実施形態によるファンユニットの構成図。 本発明の第1実施形態によるファンの斜視図。 ファンユニット群の動作を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態による吹出ユニットの斜視図。 本発明の第1実施形態によるファンユニットの構成図。 本発明の第1実施形態によるファンユニットの構成図。 本発明の第1実施形態による吹出ユニットの斜視図。 本発明の第1実施形態によるファンユニット群の構成図。
1 オフィス
U ファンユニット群
10a等 吹出ユニット
20a等 吸込ユニット
30a等 単位構造
40a等 接合部材
B 床下
B1a等 第1床下
B2a等 第2床下
A1a等 第1床下の上方空間
A2a等 第2床下の上方空間

Claims (8)

  1. 床下(B)から空気を吹き出し、対象空間の空気のサーキュレーションを行うファンユニット(Ua,・・・)であって、
    前記床下に含まれる第1床下(B1a,・・・)の上方空間(A1a,A1b,・・・)に空気を吹き出す吹出部(11a,・・・)と、
    前記第1床下の前記上方空間に人が近づいてきたことを示す情報である接近情報を検知する検知部(12a,・・・)と、
    前記接近情報に基づいて、前記吹出部が吹き出す空気の風量を制御する制御部(14a,・・・)と、
    を備え、
    前記吹出部は、円形状の吹出口(Oa)を有し、
    前記検知部は、前記円形状の吹出口の上部に設けられている、
    ファンユニット(Ua,・・・)。
  2. 前記制御部(14a,・・・)は、前記床下の上方空間に温度ムラがある場合に、前記吹出部(11a,・・・)が吹き出す空気の風量を増加する、
    請求項1に記載のファンユニット(Ua,・・・)。
  3. 前記床下のうちの前記第1床下とは別の一部である第2床下の上方空間から空気を吸い込む吸込部(21a,・・・)をさらに備えた、
    請求項1又は2に記載のファンユニット(Ua,・・・)。
  4. 前記吹出部(11a,・・・)及び前記吸込部(21a,・・・)の少なくとも一方は、前記吸込部(21a,・・・)から前記吹出部(11a,・・・)へ向かう空気の流れを発生させるファン(Fa,・・・)を有する、
    請求項3に記載のファンユニット(Ua,・・・)。
  5. 前記検知部(12a,・・・)は、超音波、電磁波及びマイクロ波の少なくとも1つが人で反射された波である反射波を検知すること又は人が発する赤外線を検知することにより、前記接近情報を検知する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のファンユニット(Ua,・・・)。
  6. 前記吹出部および前記検知部は、前記床下に所定の空間を構成する複数の単位構造(30a,・・・)を接合させる接合部材(40a,・・・)に嵌め込まれ、前記吹出し部は、前記複数の単位構造に含まれる第1単位構造および第2単位構造と置換可能に、前記接合部材に接合される
    請求項1から5のいずれか1項に記載のファンユニット(Ua,・・・)。
  7. 前記吸込部(21a,・・・)が吸い込んだ空気を清浄する空気清浄部(25a,・・・)をさらに備えた、
    請求項3又は4に記載のファンユニット(Ua,・・・)。
  8. 前記吹出部(11a,・・・)が吹き出すための空気を清浄する空気清浄部(15a,・・・)をさらに備えた、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のファンユニット(Ua,・・・)。
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