JP4431942B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部の開閉をする建築用開閉装置における電動式開閉機等に設けられるクラッチ装置の技術分野に属するものである。
一般に、開口部の開閉をする建築用開閉装置に設けられる電動式開閉機において、開閉装置がシヤッター装置である場合、開閉機はシャッターカーテンを巻取る巻取りドラムに連動連結されることになるが、この場合に、従来、開閉機を構成する電動モータは、ヨーク、そして、ヨークから延出する出力軸が巻取りドラムに平行となる位置関係で設けられていた。このため、開閉機は、巻取りドラムが収納されるシヤッターケースのブラケットに片持ち状に支持されることになるため芯出しが難しいばかりでなく、開閉機と巻取りドラムとのあいだには、巻取りドラムにシャッターカーテンが巻装されて最大径となった状態で所定間隙を設けなければならないことから、シヤッターケースが大型化してしまうという問題があった。
この改善策として、開閉機を構成する電動モータを、扁平状のヨークが形成されたものとし、該扁平状のヨークを、シヤッターケースのブラケットに対して平行となる位置関係で設けるようにしたものが提唱されており(特許文献1)、これによって、開閉機の取付けスペースをコンパクトにすることができるようにしている。
ところで、前記特許文献1のものは、電動モータの回転駆動を減速機構であるウォームホイールを介して出力する構成となっており、このものにおいて、停電時に手動によるシャッターカーテンの開閉ができるよう、開閉機と巻取りドラムとのあいだの動力伝動経路にクラッチ装置を設ける場合、クラッチ装置を、ウォームホイールと出力軸とのあいだに設けるようにしたものが知られている(特許文献2)。
特開2002−227569号公報 実公昭61−23198号公報
前記従来のクラッチ装置は、ウォームホイールと係合することにより動力続状態となるトルク伝達部材を出力軸側に設け、該トルク伝達部材にスライドリングを一体的に連結し、このスライドリングを、回転リングの回転に基づいて軸方向にスライドさせることにより、トルク伝達部材をウォームホイールと係脱させるようにしている。しかるにこのものでは、構造が煩雑かつ複雑で組み込み作業が面倒なうえ調整が難しく、部品点数が多くなってしまうという問題がある。そのうえ、動力伝動状態を切り換えるための操作(クラッチ操作)として、回転リングを正逆何れかに回転させることにより切り換える構成となっていて、回転リングを回転させるための操作紐は一対のものを用意し、一方の操作紐の操作でクラッチ装置をクラッチ断状態に切り換え、他方の操作紐の操作でクラッチ続状態に切り換えるようにしている。このため、停電が生じて緊急に手動による開閉をしたいような場合に、誤った操作紐を引き操作する誤作動が想定され、必要な作動を迅速にできなくなる惧れがあって問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、軸方向に隣接する駆動軸と従動軸とのあいだを断続切り換えするクラッチ装置は、筒状に形成され、両軸外周に回り止め状に外嵌するクラッチ続位置から軸方向に変位して何れか一方の軸外周に回り止め状に外嵌するクラッチ断位置まで変位自在なクラッチ体と、クラッチ体をクラッチ続位置に向けて付勢する付勢手段と、クラッチ体の外周に設けられ、クラッチ体のクラッチ続位置とクラッチ断位置とのあいだの変位をせしめる変位手段とを備えて構成するにあたり、前記変位手段は、クラッチ体が収容されるカバー体と、クラッチ体に、相対回転自在、かつ、クラッチ体とともに軸方向に移動自在な状態で外嵌し、軸方向一端面に凹部と凸部とが所定の回転角度を存して周回り方向交互に形成される第一回転体と、カバー体に対し軸方向への移動は規制されるが相対回転は自在に設けられ、前記第一回転体の一端面との当接面に、第一回転体一端面と同様の凹部と凸部とが形成された第二回転体と、第一回転体の回転規制をする規制部材と、第二回転体の外周面に形成された係合体と、該係合体に噛合して第二回転体の回転案内をする係合受け体と、該係合受け体に連繋され、第二回転体を前記所定の回転角度毎に一方向に回転せしめるべく係合受け体を非作動位置から作動位置にまで変位させる操作具と、作動位置に変位した操作具を非作動位置に復帰させる復帰弾機とを備え、操作具の操作に伴う第二回転体の前記所定角度毎の一方向回転に基づき、第一回転体および第二回転体は、互いの凹部凸部同士が対向する近接姿勢と互いの凸部同士が対向する離間姿勢との変姿を交互に行って、第一回転体をクラッチ体がクラッチ断位置とクラッチ続位置とに交互に変位するよう軸方向に交互に移動させる構成にして、一つの操作体を操作する毎に動力断、続状態に切換えるようにしたクラッチ装置である。
請求項2の発明は、請求項において、係合受け体の非作動位置から作動位置までの回転角度は、第二回転体当接面の凹部と凸部とを形成する回転角度を越えるように設定されているクラッチ装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、クラッチ装置には、第二回転体が所定の回転角度で回転したとき、第二回転体が反対方向に回転するのを規制する規制爪が設けられているクラッチ装置である。
請求項4の発明は、請求項1乃至の何れかにおいて、クラッチ装置は、建築用電動シャッターの開閉機に用いられているクラッチ装置である。
請求項1の発明とすることにより、クラッチ体は、従動軸と駆動軸との外周に設けられ、軸方向に長くなってしまうことがなくコンパクト化を図ることができる。しかも、第二回転体の一方向の回転に基づいてクラッチ対をクラッチ続位置とクラッチ断位置に変位させることができて、操作が簡単かつ容易で、緊急時にも迅速に対応することができる。
請求項の発明とすることにより、クラッチ体の変位作動が確実となり、信頼性の高いクラッチ装置とすることができる。
請求項の発明とすることにより、クラッチ体の変位作動が確実となり、信頼性の高いクラッチ装置とすることができる。
請求項の発明とすることにより、シヤッター装置のコンパクト化を果せる。
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は建築用電動シャッター装置を構成するシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、躯体開口部天井側に配したシャッターケース2に回転自在に内装される巻取りドラム3に巻装されている。そしてシャッターカーテン1は、巻取りドラム3に連動連結された駆動装置4の駆動に基づいて、巻取りドラム3が正逆何れかに回転することに伴い、シャッターカーテン1の両側縁部が開口部左右両側部に立設されたガイドレール5に案内される状態で上下方向に移動し、これによって開口部の開閉を行うように構成されており、これらの基本構成は何れも従来通りとなっている。
前記巻取りドラム3は、固定軸3aと、該固定軸3aに軸方向複数箇所に位置して回転自在に外嵌されるホイール3bと、これら複数のホイール3bの外周面に一体的に配設されるステー3cとを備えて構成されている。そして、固定軸3aの一端部、本実施の形態では図1において図面向かって右側の端部は、シャッターケース2の右側面を構成する右側ブラケット6に固設された凹溝状の軸支持部(図示せず)に回り止め状に固定されている。
一方、固定軸3aの他端部(左端部)はシャッターケース2の左側面に配設される左側ブラケット7に固定されるが、左側ブラケット7は、右側ブラケット6と略同形に形成され、固定軸3a左端部を固定するためのボス状の軸支持部7aが形成される本体部7bと、該本体部7bの前端縁部に前方に延出する状態で形成される延長部7cとが一体形成されたものに構成されており、ここに、駆動装置4が設けられている。
前記軸支持部7aの外周には、駆動装置4を構成する従動側の第一スプロケット8が設けられるが、第一スプロケット8は筒状の軸芯部8aを備えて形成されており、該軸芯部8aが、軸支持部7a外周面に回転自在に嵌着するように設定されている。ここで、第一スプロケット8は、軸芯部8aの左端側(左側ブラケット7側)に位置して形成されており、該第一スプロケット7の右側部位に、軸芯部8aよりも大径の大径筒部8bが形成され、ここに、ステー3c左端部が連結されており、これによって、巻取りドラム3と第一スプロケット8とが一体に回転するように設定されている。
一方、左側ブラケット延長部7cには、駆動装置4を構成する駆動側の第二スプロケット9が支持されている。つまり、左側ブラケット延長部7cには円板状の支持板7dが固定されており、該支持板7dを貫通する状態でボス部7eの左端部が延長部7cに固定されている。前記ボス部7eは、右方に向けて突出しており、該ボス部7eに、第二スプロケット9の筒状の軸芯部9aが回転自在な状態で嵌着されている。前記第二スプロケット9は、軸芯部9aの左端側に位置して形成され、第一スプロケット8に軸方向同位置になるように設定されており、第二スプロケット軸芯部9aの右側の半部外周面には、ギア歯(以降、従動側ギア歯)9bが刻設されており、このように形成された第二スプロケット9は、本発明の従動軸に相当している。
そして、第二スプロケット9と第一スプロケット8とのあいだにはチエン8cが懸け回されており、後述するように第二スプロケット9が回転することにより第一スプロケット8が回転し、これによって、巻取りドラム3が正逆何れかに回転するように設定されている。
一方、駆動装置4を構成する減速機構付の電動モータMは、有底筒状のヨーク10を備えているが、該ヨーク10は、径方向に対向する一対の内筒面が所定の径を有した円弧状の円弧筒部10aに形成され、これら円弧筒部10aのあいだに平板状の扁平部10bが形成されたものになっている。そして、このように扁平筒状に形成されたヨーク10には、モータ軸11が回転自在に支持され、該モータ軸11のヨーク10開口端から突出する先端部には、ウォーム11aが刻設されている。そして、前記ヨーク10の開口端部はケース体12により覆蓋されており、該ケース体12に円筒状のウォームホイール収容部12aが形成され、該ウォームホイール収容部12aに、モータ軸11先端に形成されたウォーム11aに噛合するウォームホイール13が収容されている。そして、電動モータMは、ウォームホイール収容部12aの一方の筒端面12bに開設された貫通孔12cから、ウォームホイール13の出力軸(本発明の駆動軸に相当する)13aが突出するように構成され、該出力軸13aが、モータ軸11の回転力を減速した状態で出力するように設定されている。
ここで、出力軸13aの突出端部(先端部)は、筒端面12b側(右側)半部の外周に駆動側ギア歯13bが刻設されており、該駆動側ギア歯13bは、前記第二スプロケット9の右半部外周に形成された従動側ギア歯9bと同形状、同周期となるように刻設されており、このように形成された出力軸13aが本発明の駆動軸に相当している。また、出力軸13aの突出先端部13cは、駆動側ギア歯13b形成部位よりも左側に向けて突出形成されており、後述する電動モータMの組み込み状態において、突出先端部13cが第二スプロケット軸芯部9aの先端部筒孔に相対回転自在な状態で嵌入するように設定され、該嵌入状態において、駆動側ギア歯13bの先端と、第二スプロケット9側の従動側ギア歯9bの先端とが同芯、かつ、近接対向する位置関係となるように設定されている。
そして、本発明のクラッチ装置Cは、電動モータM側に予め組み込まれてユニット化された構成とし、このものを前記第二スプロケット9に連動連結させるように設定されており、クラッチ装置Cを構成するクラッチブラケット14は、電動モータMのウォームホイール収容部12aの出力軸13aが突出する側の筒端面(ケース体筒端面)12bに一体的に固定されている。
前記クラッチブラケット14は、前記ケース体筒端面12bに固定される円形平板状の本体部14aと、該本体部14aの外周縁部から、左側ブラケット7側に変位するよう折曲して外径側に延出するフランジ状の取付け片部14bとを備えて構成されている。そして、本体部14aには貫通孔14cが開設され、該貫通孔14cの内径は、ケース体筒端面12bの貫通孔12cの外径部位に突出状に形成されたガイド片部12dの外径よりも大径に形成されており、本体部貫通孔14c内径とガイド片部12d外径とのあいだに所定間隙が形成されるように設定されている。
一方、15は本発明のクラッチ体であって、該クラッチ体15は、所定長さを有した筒状に形成され、筒内面に、従動側ギア歯9bと駆動側ギア歯13bとに回り止め状に外嵌して噛合するクラッチギア15aが形成されている。そして、クラッチ体15外周の左側部位(従動側ギア歯9b内嵌側)には、本発明の変位手段を構成するリング状の第一回転体16が止め輪16aを介して外嵌状に組み込まれている。前記第一回転体16は、クラッチ体15に対して相対回転は自在であるが、クラッチ体15に対する軸方向への移動が規制され、クラッチ体15とともに軸方向への一体移動をするように設けられている。さらに、前記第一回転体16の右側端面(駆動側ギア歯13b内嵌側端面)である第一端面16bには、凹部16cと凸部16dとが交互に連続し、かつ、所定の回転角度(本実施の形態では90度)を存する状態で周回り方向に二つづつ形成されている。また、第一回転体16の外径部位には、周回り方向二箇所に位置して径方向に長く、軸方向に貫通する切欠き溝16eが形成されている。
そして、第一回転体16が組み込まれたクラッチ体15を筒内に内嵌するべく有底筒状に形成された第二回転体17は、筒底部に出力軸13aが貫通す貫通孔17aが開設されている。前記筒底部にはリング状の嵌合片部17bが右側に向けて突設されており、該嵌合片部17bを、電動モータMに組み込まれたクラッチブラケット14の本体部貫通孔14cと電動モータM側のガイド片部12dとのあいだに形成される前記間隙に嵌合することにより、第二回転体17がクラッチブラケット14に対して回転自在な状態で設けられるように設定されている。これによって、第二回転体17は軸方向右側への移動をクラッチブラケット本体部14aにより規制されるように設定されている。
一方、クラッチ体15と第一回転体16とは、第二回転体17の筒底部に第一回転体第一端面16bが対向するように内嵌されているとともに、第二回転体17は第一回転体16に対して相対回転自在となるように組み込まれている。さらに、クラッチ体15と第一回転体16とは、第二回転体17の筒内周面に沿って軸方向への変位が自在となるように設定されている。
さらに、第二回転体17は、第一端面16bとの当接面となる筒底部の外径側部位である第二端面17cに、第一端面16bと同様の凹部17dと凸部17eとが交互に連続する状態で、かつ、所定の(90度の)回転角度を存する状態で周回り方向に二つづつ形成されている。これによって、第一、第二回転体16、17とは、第一端面凹部16cに対して第二端面凸部17eが対向する近接姿勢では、第一回転体16(クラッチ体15)と第二回転体17とが近接する位置関係となり、この状態から第二回転体17が回転して第一端面凹部16cと第二端面凹部17d、第一端面凸部16dと第二端面凸部17eとが対向する離間姿勢になると、第一回転体16がクラッチ体15とともにクラッチ体15の軸方向左側に変位して、凹部16c、17d同志のあいだに隙間が形成されて互いに離間する位置関係となるように設定されている。
また、第二回転体17の右端部外周面には、前記凹部17d、凸部17eの回転角度(90度)に対応する回転角度を存して、第二回転体17の前記所定の方向への回転は許容するが逆方向への回転を規制するべく回転方向基端側に段差が形成されたラチェット歯17f(本発明の係合体に相当する)が、周回り方向四箇所に位置して形成されている。
さらに、18は第二回転体17を回転操作するための操作具であって、該操作具18のリング状板材で構成された本体部18aは、クラッチブラケット本体部14cと第二回転体17とのあいだに、摺動自在に積層状に挟持される状態で設けられている。そして、本体部18aには、第二回転体17のラチェット歯17fに噛合するラチェット爪(本発明の係合受け体に相当)18bが一体に形成されている。ここで、ラチェット爪18bは剛性かつバネ性を有した材料で形成され、第二回転体17に係合して第二回転体17とともに所定方向への回転は一体に回転し、他方への回転は相対回転自在となるように設けられており、これによって、操作具本体部18aを所定の方向に所定の回転角度で回転させることにより、第二回転体17が回転案内されるように設定されている。
さらに、本体部18aには取付け片18cが一体に形成されており、該取付け片18cに下方に垂下する操作紐18dが連結され、該操作紐18dの引き操作に基づいて、本体部18aおよび第二回転体17が回転するように設定されている。
そして、このように、クラッチブラケット14に、クラッチ体15と、第一、第二回転体16、17と、操作具18とを組み込んだ状態とし、これらの部材を覆蓋するよう有底筒状のカバー体19を取付けることで、クラッチ装置Cが構成されるが、カバー体19は、底片19aと第一回転体16とのあいだに付勢弾機(本発明の付勢手段に相当する)20を介装する状態であてがわれ、開口端縁の周回り方向三箇所に形成された固定片19bをクラッチブラケット14に、螺子19cを用いて螺合することにより固定されるように構成されている。
この固定状態において、クラッチ体15は、付勢弾機20の付勢力を受けてクラッチ続位置側に位置するように押圧されており、カバー体19の底片19aにより、第二回転体17の軸方向左側への移動を規制するように設定されている。また、カバー体底片19aには、筒内方に向けて規制爪19dが形成されており、該規制爪19dを第一回転体16に形成された切欠き溝16eに係合することにより、第一回転体16が回転規制を受けるように設定されている。
さらに、操作具18は、ラチェット爪18bが第二回転体17のラチェット歯17fに噛合した状態となっており、取付け片18cは、周回り方向二箇所の固定片19bのあいだをカバー体19の外周面に沿って変位するように設けられている。そして、これら固定片19bのうち、上側の固定片19bに係止する非作動位置から他方の固定片19bに係止する作動位置までのあいだを変位することにより、第二回転体17を所定の方向に、所定の回転角度で回転させるように設定されている。尚、取付け片18cの非作動位置と作動位置とのあいだの回転角度は、前記凹部16c、17dと凸部16d、17eとの前記回転角度(90度)を少し越えるように設定されており(本実施の形態では約120度)、これによって、第二回転体17が近接姿勢と離間姿勢とのあいだを変姿するために必要な所定回転角度を保証するように設定されている。
尚、21は、クラッチブラケット14と操作具取付け片18cとのあいだに介装された復帰弾機であって、該復帰弾機21は、取付け片18cを非作動位置側に付勢しており、操作紐18dの引き操作で作動位置側に変位した取付け片18cを、操作紐18dの引き操作の消失に伴い非作動位置側に復帰させるように設定されている。ここで、カバー体19の外周部には、第二回転体17の操作具ラチェット爪18bが係合しているのとは別のラチェット歯17fに噛合するストッパ爪19eが一体に切欠き形成されている。これによって、操作紐18dの引き操作に基づいて第二回転体17が所定の回転角度(90度)で回転し、取付け片18cが復帰弾機21の付勢力を受けて非作動位置に復帰作動をするとき、操作具本体部18aとともに第二回転体17が逆方向に回転しようとするのが規制されるように設定されている。
このように、クラッチ装置Cが組み込まれた電動モータMは、クラッチ体15の内周が、左側ブラケット延長部7cの第二スプロケット9の従動側ギア歯9bに外嵌する状態で組み込まれ、クラッチブラケット取付け片14bを左側ブラケット延長部7cに設けられた支持板7dに螺子14dを用いて螺合することで左側ブラケット7に固定されている。そして、この取付け状態で、電動モータMは、左側ブラケット7に対し、ヨーク扁平部10bと、ウォームホイール収容部12aの一方の筒端面12bとが対向する状態で取付けられており、電動モータMの配設スペースができるだけ小さくなる構成となっている。
また、前記取付け状態において、第二スプロケット9である従動軸と、電動モータM側の出力軸13aである駆動軸とは、クラッチ装置Cを介して連動連結され、出力軸13aの突出先端部13cは、前述したように、第二スプロケット軸芯部9aの筒孔9dに回転自在な状態で内嵌しており、かつ、出力軸13aに形成された駆動側ギア歯13bの左側端面である先端面と、第二スプロケット9の従動側ギア歯9bの右側端面である突出端面とが互いに同芯状、かつ、近接対向状に配設され、クラッチ体15は、従動側ギア歯9bと駆動側ギア歯13bとの両軸、あるいは、従動側ギア歯9bに外嵌するように設定されている。
因みに、操作具18から引出された操作紐18dは、取付け片18cを非作動位置から作動位置までの回転ストロークを下方への引き操作で確保できるよう、クラッチブラケット14を左側ブラケット延長部7cに固定する螺子14dに係合させて下方に引出されるように構成されている。
尚、22は、クラッチ装置Cおよび電動モータMの取付け部位を覆う駆動部カバー体である。
つぎに、駆動装置4と第二スプロケット9とのあいだの動力伝動状態について説明する。
まず、シヤッター装置の通常の使用状態において、クラッチ装置Cは動力続状態となっており、この状態では、図5(A)に示すように、クラッチ体15はクラッチ続位置に位置し、駆動側ギア歯13bと従動側ギア歯9bとの両者に噛合するするように設定されている。この状態において、第一、第二回転体16、17とは近接姿勢となっており、付勢弾機20の付勢力を受けて右方(駆動側ギア歯13b側)に向けて付勢されている。そして、電動モータMが駆動してモータ軸11が回転し、出力軸13aが減速された状態で回転した場合に、クラッチ体15は、出力軸(駆動軸)13aとともに第二スプロケット(従動軸)9を回転せしめている。
これに対し、操作具18の操作紐18dを引き操作して、カバー体19により回転規制を受ける第一回転体16に対し、第二回転体17を所定の回転角度(90度を超える回転角度)だけ強制回転させると、第一、第二回転体16、17は、第一凹部16cと第二凹部17d、第一凸部16dと第二凸部17eとが対向する離間姿勢となり、このため、第一回転体16がクラッチ体15とともに、付勢弾機20に抗して左側(従動側ギア歯9b側)に変位して、図5(B)に示すように、駆動側ギア歯13bとの噛合が解除されて従動側ギア歯13bとのみ噛合するクラッチ断位置に変位するように設定されている。そして、この状態になり、操作紐18dの引き操作を止めると、操作具18は復帰弾機21の付勢力を受けて非作動位置に復帰するが、このとき、第二回転体17は、カバー体19のストッパ爪19eによる回転規制を受けて離間姿勢を維持する一方、ラチェット爪18bは反所定の回転方向に隣接するラチェット歯17fに噛合するように設定されている。この状態では、クラッチ体15は、出力軸13aによる回転規制を受けることなく、第二スプロケット9とともに自由に回転ができる動力断状態となり、そしてこの状態に切り換えられると、手動によるシャッターカーテン1の開閉作動ができるように構成されている。
そうして、この状態から再び前記動力続状態に切り換える場合では、再び操作具18の操作紐18dを引き操作をし、これによって、第二回転体17を所定の回転角度(90度)で回転させることにより、第一、第二回転体16、17とを近接姿勢とし、これによって、クラッチ体15がクラッチ続位置に変位してクラッチ装置Cを動力続状態とするように設定されている。
叙述の如く構成された本形態において、駆動装置4を構成する電動モータMは、ウォームホイール13を備えた減速機付きに構成されており、しかも、ヨーク10に扁平部10bが形成されていて、電動モータMの配設スペースが巻取りドラム3の軸方向に大きくなってしまうことがなく、コンパクト化を図ることができる。そして、このものでは、電動モータM側の駆動軸となる出力軸13aと、従動軸となる巻取りドラム3に連動連結される第二スプロケット9とのあいだに設けられるクラッチ装置Cは、出力軸13aと第二スプロケット9との両者に外嵌するクラッチ続位置に位置する場合では動力続状態とし、第二スプロケット9のみに外嵌するクラッチ断位置に位置する場合では動力断状態となる構成となっており、隣接する駆動軸13aと従動軸9とのあいだに設けられるクラッチ装置が軸方向に連結される構成ではない。従って、クラッチ装置Cを設けることにより、出力軸13aと従動軸9とのあいだにスペースが必要となることがなく、駆動装置4が軸方向に長くなってコンパクト化を損なうようなことを防止できる。
しかも、本実施の形態では、クラッチ体15をクラッチ続位置からクラッチ断位置に変位させる変位手段は、クラッチ体15の外周に設けられる第一、第二回転体16、17の相対回転によりなされ、クラッチ装置Cが軸方向に長くなることはないうえ、クラッチ体15を変位させるための変位手段の構成を簡単にすることができる。そのうえ、クラッチ装置Cを切り換えるための操作は、第二回転体17を所定の回転角度で一方向に回転させることでなされ、操作紐18dを引き操作する毎に動力断、続状態に切り換えられることになる。この結果、停電が生じて緊急に手動による開閉をしたいような場合であっても、一つの操作紐18dを引き操作するだけでよく、クラッチ装置Cの切り換え操作を誤作動することなく確実、かつ、迅速に行うことができる。
しかもこのものでは、一回の操作紐18dの引き操作で回転する第二回転体17の回転角度は、該第二回転体17に形成された凹、凸部17d、17eの回転角度よりも大きな回転角度に設定され、しかも、カバー体19に設けたストッパ爪19eにより、所定方向に所定の回転角度で回転した状態からは逆方向への回転規制を受けるため、クラッチ体15の変位作動がより確実になって、信頼性の高いクラッチ装置とすることができる。
そして、このものでは、クラッチ装置Cは、第二スプロケット(従動軸)9と出力軸(駆動軸)13aとの外周に設けられることになるので、シヤッターケース2内に収容される駆動装置4の配設スペースを軸方向に小さくすることができ、シヤッターケースのコンパクト化を果すことができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、第一、第二回転体の当接面に形成される凹凸部は、それぞれ三個づつ、四個づつであってもよく、この場合では、クラッチ切り換えするべく第二回転体を回転させるストロークを小さくすることができる。
シヤッター装置の概略を説明する全体正面図である。 左側ブラケットからクラッチ付の電動モータを取外した状態の側面図である。 左側ブラケットの側面図である。 図3の底面図である。 図5(A)、(B)はそれぞれクラッチ装置付電動モータのクラッチ続状態と断状態とを示す断面図である。 クラッチ装置部位における断面図である。 クラッチ装置の分解斜視図である。 クラッチ装置の分解斜視図である。 クラッチ付電動モータの側面図である。
符号の説明
1 シャッターカーテン
2 シャッターケース
3 巻取りドラム
7 左側ブラケット
7c 延長部
8 第一スプロケット
9 第二スプロケット
9b 従動側ギア歯
10 ヨーク
11 モータ軸
13 ウォームホイール
14 クラッチブラケット
15 クラッチ体
16 第一回転体
16c 凹部
17 第二回転体
17e 凸部
17f ラチェット歯
18 操作具
18c ラチェット爪
19 カバー体
20 付勢弾機
21 復帰弾機

Claims (4)

  1. 軸方向に隣接する駆動軸と従動軸とのあいだを断続切り換えするクラッチ装置は、筒状に形成され、両軸外周に回り止め状に外嵌するクラッチ続位置から軸方向に変位して何れか一方の軸外周に回り止め状に外嵌するクラッチ断位置まで変位自在なクラッチ体と、クラッチ体をクラッチ続位置に向けて付勢する付勢手段と、クラッチ体の外周に設けられ、クラッチ体のクラッチ続位置とクラッチ断位置とのあいだの変位をせしめる変位手段とを備えて構成するにあたり、前記変位手段は、クラッチ体が収容されるカバー体と、クラッチ体に、相対回転自在、かつ、クラッチ体とともに軸方向に移動自在な状態で外嵌し、軸方向一端面に凹部と凸部とが所定の回転角度を存して周回り方向交互に形成される第一回転体と、カバー体に対し軸方向への移動は規制されるが相対回転は自在に設けられ、前記第一回転体の一端面との当接面に、第一回転体一端面と同様の凹部と凸部とが形成された第二回転体と、第一回転体の回転規制をする規制部材と、第二回転体の外周面に形成された係合体と、該係合体に噛合して第二回転体の回転案内をする係合受け体と、該係合受け体に連繋され、第二回転体を前記所定の回転角度毎に一方向に回転せしめるべく係合受け体を非作動位置から作動位置にまで変位させる操作具と、作動位置に変位した操作具を非作動位置に復帰させる復帰弾機とを備え、操作具の操作に伴う第二回転体の前記所定角度毎の一方向回転に基づき、第一回転体および第二回転体は、互いの凹部凸部同士が対向する近接姿勢と互いの凸部同士が対向する離間姿勢との変姿を交互に行って、第一回転体をクラッチ体がクラッチ断位置とクラッチ続位置とに交互に変位するよう軸方向に交互に移動させる構成にして、一つの操作体を操作する毎に動力断、続状態に切換えるようにしたクラッチ装置。
  2. 請求項において、係合受け体の非作動位置から作動位置までの回転角度は、第二回転体当接面の凹部と凸部とを形成する回転角度を越えるように設定されているクラッチ装置。
  3. 請求項1または2において、クラッチ装置には、第二回転体が所定の回転角度で回転したとき、第二回転体が反対方向に回転するのを規制する規制爪が設けられているクラッチ装置。
  4. 請求項1乃至の何れかにおいて、クラッチ装置は、建築用電動シャッターの開閉機に用いられているクラッチ装置。
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