JP4429933B2 - 携帯端末装置、通信システム及びリセット方法 - Google Patents

携帯端末装置、通信システム及びリセット方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話機等の携帯端末装置、通信システム及びリセット方法に関する。
揮発性メモリであるSRAM(Static Random Access Memory)と、SRAMに記録したデータを保持するためにSRAMに電力を供給するバックアップ電池とを備えた携帯端末が知られている(例えば特許文献1)。
実開平5−66752号公報
部品点数の削減の観点からはバックアップ電池を省略することが望ましいが、バックアップ電池を省略するとSRAMに記録されたデータが消えることになり、種々の不都合が生じる。
本発明の目的は、バックアップ電池を備えなくとも不都合のない携帯端末装置、通信システム及びリセット方法を提供することにある。
本発明の携帯端末装置は、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、起動指示及び終了指示を含む複数の動作指示を受け付けて対応するプログラムの処理を行い、行った処理に関する動作情報を前記揮発性メモリに記録する制御部と、前記制御部に接続され、外部機器に接続される外部インターフェースと、前記揮発性メモリと前記不揮発性メモリと前記制御部と前記外部インターフェースとに電力を供給する電源部と、を備え、前記制御部は、前記外部インターフェースからの動作指示がなされると、他の動作指示に基づく処理を行っているときは当該他の動作指示に基づく処理を中断して前記外部インターフェースからの動作指示に対応する処理を行うとともに、前記外部インターフェースからの動作指示にリセット指示が含まれているときは前記揮発性メモリへ前記電源部からの電力供給を維持した状態でリセットを行う。
好適には、前記制御部は、前記終了指示がなされると、前記揮発性メモリに保持されている前記動作情報を前記不揮発性メモリに転記した上で、前記揮発性メモリへの前記電源部からの電力の供給を絶つ。
好適には、前記制御部は、前記終了指示がなされると、正常終了したことを示す終了情報を前記不揮発性メモリに記憶し、前記起動指示がなされると、前記終了情報を参照して、前回正常終了しているときは前記不揮発性メモリに保持される前記動作情報を前記揮発性メモリに転記する復帰処理を行い、前記異常終了しているときは前記復帰処理を行わない。
好適には、通信ネットワークに接続可能な無線通信部を更に備え、前記外部インターフェースは、前記無線通信部にて前記通信ネットワークとの間で前記外部機器が通信するデータを中継するインターフェースである。
本発明の通信システムは、通信ネットワークに接続可能な携帯端末装置と、前記携帯端末装置に接続して前記通信ネットワークとの間でデータの授受を行う電子機器とを備えた通信システムであって、前記携帯端末装置は、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、起動指示及び終了指示を含む複数の動作指示を受け付けて対応するプログラムの処理を行い、行った処理に関する動作情報を前記揮発性メモリに記録する制御部と、前記制御部に接続され、外部機器に接続される外部インターフェースと、前記揮発性メモリと前記不揮発性メモリと前記制御部と前記外部インターフェースとに電力を供給する電源部と、を備え、前記電子機器は、前記外部インターフェースに接続する接続手段と、前記外部インターフェースへの前記動作指示を生成する動作指示生成部と、を備え、前記制御部は、前記外部インターフェースを介して前記接続手段からの動作指示がなされると、他の動作指示に基づく処理を行っているときは当該他の動作指示に基づく処理を中断して前記外部インターフェースからの動作指示に対応する処理を行い、前記外部インターフェースからの動作指示にリセット指示が含まれているときは前記揮発性メモリへ前記電源部からの電力供給を維持した状態でリセットを行う。
本発明のリセット方法は、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、外部機器に接続される外部インターフェースと、前記揮発性メモリと前記不揮発性メモリと前記制御部と前記外部インターフェースとに電力を供給する電源部とを備え、起動指示及び終了指示を含む複数の動作指示を受け付けて対応する処理を行い、行った処理に関する動作情報を前記揮発性メモリに記録する携帯端末装置のリセット方法であって、前記外部インターフェースからの動作指示がなされると、他の動作指示に基づく処理を行っているときは当該他の動作指示に基づく処理を中断して前記外部インターフェースからの動作指示に対応する処理を行うステップと、前記外部インターフェースからの動作指示にリセット指示が含まれているときは前記揮発性メモリへ前記電源部からの電力供給を維持した状態でリセットを行うステップと、を有する。
本発明の携帯端末装置によれば、バックアップ電池を備えなくとも不都合を生じることがない。
図1は従来の携帯電話機のメモリ構成を示す概念図であり、図1(a)は電源オン状態を、図1(b)は電源オフ状態を示している。携帯電話機101は、ログ情報(動作情報)を記録するためのバックアップSRAM102と、バックアップSRAM102に電力を供給するバックアップ電池103と、不図示のCPUのワーキングメモリとして画面表示等の通常の処理に利用されるSRAM104と、電源としての電池106とを備えている。
携帯電話機101においては、ソフトウェアの不具合や周辺機器の誤作動等の種々の要因に起因してコンピュータの動作が見かけ上停止する、いわゆるフリーズが生じることがある。この場合、電源は入ったままでありながら、携帯電話機101はユーザのキー操作に対して全く反応しなくなることもある。
このようなフリーズが生じた場合、電池106を携帯電話機101から取り外し、一旦電力の供給を完全に絶ち、再度携帯電話機101を起動させることにより、フリーズ状態から正常な状態へ復帰させている。
フリーズの原因を追跡する際には、バックアップSRAM102に記録されたログ情報が利用される。具体的には、以下の通りである。電源オン時においては、携帯電話機101がユーザからのキー操作を受け付けたり、所定の数値をSRAM104に記録したり、所定の演算を行う等、所定の処理を実行した場合には、これらの処理内容を特定するログ情報が処理の順番を特定可能に逐一バックアップSRAM102に記録される。フリーズが生じ、電池106が取り外されると、図1(b)においてハッチングして示すように通常のSRAM104に記録されていたデータは消える。一方、バックアップSRAM102に記録されていたデータは、バックアップSRAM102にバックアップ電池103から電力が供給されているため保持される。なお、フラッシュメモリ105に記録されたデータも保持される。そして、バックアップSRAM102に記録されていたログ情報を解析することにより、フリーズの原因が特定される。
従って、バックアップ電池103を省略すると、電池106を取り出すなどした場合にバックアップSRAMのログ情報が消えることになり、フリーズの原因を追跡することができなくなる。一方、フラッシュメモリ105にログ情報を記録するとすれば、バックアップSRAM102に記録する場合に比較して時間がかかる。そこで、本実施形態では以下の構成により、バックアップ電池を省略しつつ、SRAMに記録されたログ情報を残すことができないという不都合を解消できる。
図2は、本実施形態の携帯電話機11及び通信システムSYSのハードウェア構成を示す図である。通信システムSYSは、携帯電話機11と、携帯電話機11とケーブル13を介して接続されたパーソナルコンピュータ(パソコン)2とを備えている。なお、携帯電話機11は携帯端末装置の一例であり、パソコン12は動作指示生成部の一例であり、ケーブル13は接続手段の一例であり、パソコン12及びケーブル13は携帯端末装置に接続して通信ネットワークとの間で情報の授受を行う電子機器の一例である。
携帯電話機11は、CPU14、揮発性メモリとしてのSRAM15、不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ16、無線装置17、アンテナ18、電源9を備えている。CPU14は、各種手段からの信号に基づいて所定の演算を行い、各種手段の制御を実行する。例えば、SRAM15及びフラッシュメモリ16からのデータの読み込み、書き込みを行う。
無線装置17は、不図示の高周波回路を含んで構成され、電波を利用した無線通信を行うために、CPU14で処理された音声データ、画像データ等の各種データを変調して、アンテナ18を介して送信する。また、無線装置17は、アンテナ18を介して受信した信号を復調してCPU14に出力する。
電池19は、CPU14、SRAM15、フラッシュメモリ16、無線装置17、後述するUART処理部20、UART監視部21等の各種手段に電力を供給する。すなわち、電池19は携帯電話機1の主電源として機能しており、従来の携帯電話機におけるバックアップSRAMのデータを保持するためにのみ設けられたバックアップ電池とは区別される。SRAM15は、電池19から電力が供給されることにより、データを保持可能である。
なお、携帯電話機11では、バックアップ専用のSRAMや当該SRAMに電力を供給するバックアップ電池は設けられていない。SRAM15は、音声データや画像データの保持等、CPU14が通常の処理を実行する際のワーキングメモリとして利用されるとともに、ログ情報を記録するためのバックアップSRAMとしても利用される。ログ情報の記録は携帯電話機1と同様に行われる。すなわち、CPU14がユーザからのキー操作を受け付けたり、所定の数値をフラッシュメモリ16等に記録したり、所定の演算を行う等、所定の処理を実行した場合に、これらの処理内容を特定するログ情報が処理の順番を特定可能に逐一SRAM15に記録される。
携帯電話機11は更に、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)処理部20と、UART監視部21とを備えている。UART監視部21は、ケーブル13を介してパソコン12からシリアル信号が送られているか否かを監視する。UART監視部21においてシリアル信号の受信が検出されると、UART処理部20は、送られてきたシリアル信号をパラレル信号に変換する。また、UART処理部20は、CPU14から送られてくるパラレル信号をシリアル信号に変換し、UART監視部21及びケーブル13を介してパソコン12に送信する。なお、UART処理部20及びUART監視部21は、外部インターフェースとして機能する。
パソコン12は、CPU、ROM、RAM等を含むパソコン本体22と、表示装置としてのモニタ23と、入力装置としてのキーボード24とを備えている。パソコン12は携帯電話機11との間でケーブル13を介してデータの送受信が可能である。例えば、キーボード24を介して所定の入力操作が実行されると、パソコン本体22は当該入力操作に基づく処理を行い、必要に応じてケーブル13を介してデータを携帯電話機11に送信する。パソコン12から送信されるデータには、例えば携帯電話機1にリセットを指示するリセット信号が含まれる。また、パソコン12は携帯電話機11のSRAM15、フラッシュメモリ16に記録されているデータをCPU14を介して読み出すことも可能である。さらにパソコン12は、携帯電話機11の無線装置17を介してインターネット等の通信ネットワークとデータを送受信可能である。なお、この際、UART処理部20、UART監視部21は、パソコン12が通信ネットワークとの間で通信するデータを中継する。
図3は、携帯電話機11のシステム構成を示す図である。CPU14が不図示のROM等に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、携帯電話機1には、各種の処理を実行する制御部31が構築される。制御部31には、例えば、ユーザのキー操作を受け付けるユーザインターフェース部32、ユーザインターフェース部32からの入力等に基づいて各種アプリケーションの起動等を行うアプリケーションマネージャー(APMAN)33と、APMAN33からの指示に基づいて各種の具体的な処理を実行する複数のアプリケーション34、35が含まれる。なお、制御部31はUART処理部20から入力される情報に基づいて動作可能であり、また、UART処理部20に所定の情報を出力することも可能である。
図4は、タスクの優先順位を示す概念図であり、図5はアプリケーションの稼動状態を示す概念図である。図4に示すように、制御部31が実行する各タスク(アプリケーション)には優先順位が定められている。一般に、携帯端末装置では外部インターフェースからのタスクの優先順位が高くなるように設定されている。携帯電話機1においても、UART処理部20を介してなされた動作指示に基づく処理(UART処理)は最上位に位置づけられている。従って、図5に示すように、電話機アプリケーションが稼動し、着信中であっても、UART処理部20を介してアプリケーションの起動が指示されると、当該アプリケーションは起動する。
なお、タスクの優先順位には、例えばAPMAN33と、アプリケーション34と、アプリケーション35との間の優先順位など、比較的上位レベルの複数のアプリケーション間の優先順位、一つのアプリケーション34において起動される比較的下位レベルの複数のアプリケーションの間の優先順位、各アプリケーションにおいて実行される処理間の優先順位等が含まれる。また、いずれの動作指示が時間的に先になされたかによって決定される優先順位も含まれる。そして、UART処理部20からの動作指示に基づく処理は全てのタスクよりも優先順位が高く、例えば、OSのように機能しているAPMAN33が直接実行するタスクよりも優先順位が高く、また、時間的に先になされた動作指示よりも優先順位が高い。
優先順位の特定は、例えば、各タスクあるいは各タスクの種類やレベルを特定する情報と、当該タスクあるいは各タスクの種類やレベルの優先順位を特定する情報とをそれぞれ対応付けたデータを不図示のROMやフラッシュメモリ16等に記録しておき、タスクが要求されたときに当該タスクやその種類等をキーとしてデータを検索して行えばよい。
図6は、携帯電話機11のリセット処理の概要を示す図である。所定のアプリケーションである上位アプリ1が起動されている状態で、ユーザが携帯電話機11に対して所定のキー操作を行うと(ステップS1)、APMANは上位アプリ1にキーイベントの発生及びその内容を通知する(ステップS2)。上位アプリ1はキーイベントの内容に応じて、自己よりも下位のアプリケーションを選択し、例えば下位アプリ2を選択し、当該下位アプリ2の起動をAPMANに依頼する(ステップS3)。APMANは上位アプリ1の依頼を受けて下位アプリ2を起動する(ステップS4)。更にユーザがキー操作を行うと(ステップS5)、APMANから上位アプリ1にキーイベントの発生及びその内容が通知され(ステップS6)、上位アプリ1から下位アプリ2に対してキーイベントに対応した処理が要求される(ステップS7)。そして、上位アプリ1は、下位アプリ2からの応答を待つ。しかし、ステップS7の要求が下位アプリ2の起動前に通知されてしまうと、下位アプリ2は当該要求に応答することができず、上位アプリ1は下位アプリ2からの応答待ちの状態となり、下位アプリ2は上位アプリ1からの要求待ちの状態となる。これにより、フリーズ状態が発生する(ステップS8)。
そこで、パソコン12からケーブル13を介してリセット指示を携帯電話機11に送信すると(ステップS9)、上位アプリ1、下位アプリ2がフリーズ状態であっても、リセット処理が優先的に実行され(ステップS10)、携帯電話機11の再起動がなされる(ステップS11)。その後、フラッシュメモリ16に記録されたログからフリーズの原因が解析される(ステップS12)。
図7は、優先順位の高いアプリケーションを実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば携帯電話機1の電源をオンしたときから開始される。
CPU14は、ユーザのキー操作、稼働中のアプリケーション、UART処理部20等により新たな動作指示がなされたか否かを判定し(ステップS21)、新たな動作指示がなされていないと判定した場合は待機する。新たな動作指示がなされたと判定した場合は、当該動作指示の優先順位と、現在処理している動作指示の優先順位とを比較し(ステップS22)、新たな動作指示の優先順位が現在処理している動作指示の優先順位よりも高いと判定した場合は、現在実行している処理を中断し(ステップS23)、新たな動作指示に基づく処理を開始する(ステップS24)。新たな動作指示の優先順位が現在処理している動作指示の優先順位より低いと判定した場合は、現在の処理を継続し(ステップS25)、新たな動作指示に基づく処理は現在実行中の処理の終了を待つ待ち状態とする(ステップS26)。なお、中断した処理の再開や待ち状態とされた動作指示の開始においては、再開や開始を待つ動作指示が複数ある場合には優先順位の高いものから実行される。
図6のステップS10及びS11においては、携帯電話機1から電池19を取り外してから電池19を接続したときと同様の処理が実行される。すなわち、実行中の各処理は強制的に終了され、携帯電話機1の起動処理が実行されて各アプリケーションの保持する値はROM等に記録された初期値に設定される。ただし、この間、SRAM15には電池19から電力が供給され、ログ情報はSRAM15に保持される。
図8は、図6のステップS10、S11においてCPU14が実行するリセット処理の手順の一例を示すフローチャートである。CPU14は、レジスタの初期化(ステップS42)、外部制御ポート(ステップS43)、外部デバイスの初期化(ステップS44)を行う。ここで、通常の起動時の処理と異なるのは、SRAM15の初期化を行わないことである。従って、SRAM15に保持されたログ情報等のデータは、そのままSRAM15に保持される。ただし、ログ情報のアドレスを記録しておき、ログ情報が記録されている記憶領域以外の記憶領域の開放処理を行ってもよい。
携帯電話機1は、ユーザの所定のキー操作によって、電源オン状態と電源オフ状態との間で切り替えられる。なお、ここでの電源オフ状態には、完全に電力の供給が絶たれる電源オフ状態と、再起動に必要な電力供給だけは行ういわゆるスリープ状態との双方含む。ただし、電源オフ状態では電池19からSRAM15には電力は供給されない。電源がオフされてもSRAM15に記録されたログ情報を残すために、携帯電話機1においては例えば以下の処理を行う。
図9は、携帯電話機1のメモリ構成を示す概念図であり、図9(a)は電源オン状態を、図9(b)は電源オフ状態を示している。図9(a)に示すように、電源オン状態では、電池19からSRAM15、フラッシュメモリ16に電力が供給されており、SRAM15、フラッシュメモリ16ともデータを保持可能である。そして、SRAM15にはフリーズ等の不具合の情報を含むログ情報が記録されている。
図9(b)に示すように、電源オフ時には電池19からは電力が供給されず、SRAM15に記録されたデータは消失してしまう。そこで、SRAM15への電力供給が絶たれる前に、SRAM15からフラッシュメモリ16へログ情報を転記する。これにより、電源がオフとされてもログ情報は残る。
そして、図9(a)に示すように再度電源がオン状態になると、フラッシュメモリ16に転記されていたログ情報は再度SRAM15に転記される。
フリーズが生じるまでのログ情報、すなわち、リセット処理(図6のステップS10)がなされるまでのログ情報はフラッシュメモリ16に保持させておくことが望ましい。そこで、以下のような手順でログ情報の転記を行う。
図10は、携帯電話機1の電源をオフにするときにCPU14によって実行される処理の手順の一例を示すフローチャートである。電源のオフは、例えば、携帯電話機1に対して所定のキー操作等が行われ、所定の終了指示がユーザインターフェース32からアプリケーションマネージャ33へ通知されることにより行われる。電源オフ状態ではSRAM15への電池19からの電源供給はなされない。
なお、携帯電話機1に対して所定のキー操作を行って電源をオフ状態とする場合、各アプリケーションが保持している値等の所定のデータをフラッシュメモリ16に記録する等、所定の終了準備処理を行ってから電源がオフ状態となる。つまり、この電源オフは、リセット処理(図6のステップS10)や電池19を取り外した場合のように各アプリケーションを強制終了させるものではなく、いわば正常終了である。また、上述したような終了準備処理を行ってから電源をオフする以上、電源をオフにするタスクの優先順位は終了準備処理等の優先順位より低く、フリーズ状態において電源オフ操作を携帯電話1に対して行ったとしても電源がオフされるとは限らない。
ステップS51では、CPU14はSRAM退避処理を行う。すなわち、SRAM15に記録されていたログ情報をフラッシュメモリ16に記録する。なお、この後、SRAM15は電源供給が絶たれるのであるから、フラッシュメモリ16にログ情報を転記する際、ログ情報を記録していたSRAM15の記憶領域の開放を行う必要は無い。
ステップS52では、フラッシュメモリ16に記憶領域が確保されているRESETチェックフラグをFALSEに設定する。RESETチェックフラグのFALSEへの設定は、正常終了したことを示す終了情報の不揮発性メモリへの記憶の一例である。CPU14は、ステップS52の後、電源をオフ状態とし、処理を終了する。
図11は、携帯電話機1の起動時に実行される処理の手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、図6に示したように、リセット処理を行い(ステップS10)、携帯電話機1を再起動(ステップS11)した場合と、図10のようにキー操作により電源をオフにし、その後携帯電話機1に対する所定のキー操作により電源をオンとした場合とのいずれにおいても実行される。
なお、電源オフ状態から再起動する場合において、電源オフ状態がスリープ状態であるときには、携帯電話機1に所定のキー操作がなされると、操作されたキーに対応するスイッチから起動指示としての信号がCPU14に入力され、CPU14の再起動とともに図11の処理が開始される。また、電源オフ状態が完全に電力供給が絶たれた状態であるときには、電源がオン状態になるとCPU14に電力が供給され、当該投入される電力自体が起動指示に相当し、CPU14の再起動とともに図11の処理が開始される。
ステップS61では、RESTチェックフラグがTRUEであるかFALSEであるか判定する。FALSEと判定した場合は、SRAM復帰処理を行う(ステップS62)。すなわち、フラッシュメモリ16に記録されていたログ情報をSRAM15に記録するとともに、フラッシュメモリ16のログ情報を記録していた記憶領域を開放する。そして、RESETチェックフラグをTRUEに設定し(ステップS63)、処理を終了する。
ステップS61において、RESETチェックフラグがTRUEであると判定した場合には、フラッシュメモリ16のログ情報をSRAM15に転記することなく処理を終了する。
図10及び図11の処理により、携帯電話機1へのキー操作等により電源がオフされた場合、いわば携帯電話機1の動作が正常に終了した場合には、RESETチェックフラグがFALSEに設定され(ステップS52)、電源がオンとされたときにフラッシュメモリ16からSRAM15へのログ情報の復帰が行われる(ステップS62)。一方、リセット処理(図6のステップS10)が行われた場合には、図10の処理が実行されず、図11の処理が実行されたときRESETチェックフラグはTRUEに設定(ステップS63)されたままであり、フラッシュメモリ16からSRAM15へのログ情報の復帰は行われない。これにより、リセット処理がなされた場合のログ情報はSRAM15に保存されたままとなる。
以上の実施形態によれば、SRAM15への電池19から電源供給を絶つことなしにリセット処理を行っているので、SRAM15に記録されているログ情報を保持しつつ、フリーズ状態を解消できる。
電源をオフとする場合、SRAM15に記録されたログ情報をフラッシュメモリ16に転記した上でSRAM15への電源供給を絶つために、ログ情報を残すことができる。
RESETチェックフラグを参照して、前回、電源オフ操作により終了(正常終了)した場合にはフラッシュメモリ16からSRAM15へのログ情報の復帰を行い、リセット処理により終了(異常終了)した場合にはログ情報の復帰を行わないため、異常終了した場合のログ情報をSRAM15に保持させておくことができる。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。
携帯端末装置は、携帯電話機に限定されず、例えば、外部インターフェースを備えるものであれば、ノートパソコンやゲーム機などであってもよい。揮発性メモリは、外部から電力を供給することによりデータを保持し、外部からの電力が絶たれるとデータが消失するものであればよく、SRAMの他に、例えばDRAMも含まれる。不揮発性メモリは、外部からの電力が供給されなくても、ある程度の期間、データを保持することができるものあればよく、半導体メモリに限定されず、例えば磁気ディスクであってもよい。
揮発性メモリに電力が供給されることにより消失が防止される情報は、ログ情報に限定されず、例えば特定の画像データでもよい。また、いずれの情報について消失が防止されるかの設定は、予めROMにおいてなされていてもよいし、ユーザやアプリケーションにより設定されるようにしてもよい。リセット処理の後の揮発性メモリの初期化において、初期化をしない記憶領域のアドレスは、予めROMに記録されていてもよいし、記憶領域を確保したときにフラッシュメモリにアドレスを記録するようにしてもよい。
バックアップSRAMとワーキングメモリとしてのSRAMとは別個に設けられていても、兼用されていてもよい。いずれにせよ、バックアップ電池を省略できる効果は得られる。
リセット指示は、外部インターフェースからなされるものであればよく、パソコン等の携帯端末装置の外部機器からリセット指示を入力するものに限定されない。例えば、外部インターフェースからリセット指示を出すための操作スイッチ等を携帯端末装置に設けてもよい。また、外部インタフェースに接続される電子機器はケーブルを取り付けたパソコンに限定されず、例えば携帯電話機1のリセット専用の電子機器であってもよい。
外部インターフェースは、外部機器に接続されるものであればよく、UARTに限定されない。例えばUSB(Universal Serial Bus)であってもよい。
従来の携帯電話機のメモリ構成を示す概念図である。 本発明の実施形態の携帯電話機及び通信システムのハードウェア構成を示す図である。 図2の携帯電話機のシステム構成を示す図である。 図2の携帯電話機におけるタスクの優先順位を示す概念図である。 図2の携帯電話機におけるアプリケーションの稼働状況を示す図である。 図2の携帯電話機の動作を示すフローチャートである。 図2の携帯電話機のCPUが実行する割り込み処理の手順を示すフローチャートである。 図2の携帯電話機のリセット処理の手順を示すフローチャートである。 図2の携帯電話機のメモリ構成を示す概念図である。 図2の携帯電話機における電源オフ時の処理の手順を示すフローチャートである。 図2の携帯電話機における電源オン時の処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…携帯無線装置、14…制御部、15…揮発性メモリ、16…不揮発性メモリ、19…電源部材。

Claims (6)

  1. 揮発性メモリと、
    不揮発性メモリと、
    起動指示及び終了指示を含む複数の動作指示を受け付けて対応するプログラムの処理を行い、行った処理に関する動作情報を前記揮発性メモリに記録する制御部と、
    前記制御部に接続され、外部機器に接続される外部インターフェースと、
    前記揮発性メモリと前記不揮発性メモリと前記制御部と前記外部インターフェースとに電力を供給する電池と、を備え、
    前記不揮発性メモリは、前記プログラムの処理ごとの優先度を、前記外部インターフェースからの動作指示に基づく処理が他の処理よりも高くなるよう記憶しており、
    前記制御部は、
    前記外部インターフェースからの動作指示がなされると、前記優先度に基づき、他の動作指示に基づく処理を行っているときは当該他の動作指示に基づく処理を中断して前記外部インターフェースからの動作指示に対応する処理を行うとともに、前記外部インターフェースからの動作指示にリセット指示が含まれているときは前記揮発性メモリへ前記電池からの電力供給を維持した状態でリセットを行うことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記制御部は、前記終了指示がなされると、前記揮発性メモリに保持されている前記動作情報を前記不揮発性メモリに転記した上で、前記揮発性メモリへの前記電池からの電力の供給を絶つことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記制御部は、
    前記終了指示がなされると、正常終了したことを示す終了情報を前記不揮発性メモリに記憶し、
    前記起動指示がなされると、前記終了情報を参照して、
    前回正常終了しているときは前記不揮発性メモリに保持される前記動作情報を前記揮発性メモリに転記する復帰処理を行い、
    前記異常終了しているときは前記復帰処理を行わない、
    ことを特徴とする請求項に記載の携帯端末装置。
  4. 通信ネットワークに接続可能な無線通信部を更に備え、
    前記外部インターフェースは、前記無線通信部にて前記通信ネットワークとの間で前記外部機器が通信するデータを中継するインターフェースであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の携帯端末装置。
  5. 通信ネットワークに接続可能な携帯端末装置と、
    前記携帯端末装置に接続して前記通信ネットワークとの間でデータの授受を行う電子機器とを備えた通信システムであって、
    前記携帯端末装置は、
    揮発性メモリと、
    不揮発性メモリと、
    起動指示及び終了指示を含む複数の動作指示を受け付けて対応するプログラムの処理を行い、行った処理に関する動作情報を前記揮発性メモリに記録する制御部と、
    前記制御部に接続され、外部機器に接続される外部インターフェースと、
    前記揮発性メモリと前記不揮発性メモリと前記制御部と前記外部インターフェースとに電力を供給する電池と、を備え、
    前記電子機器は、
    前記外部インターフェースに接続する接続手段と、
    前記外部インターフェースへの前記動作指示を生成する動作指示生成部と、を備え、
    前記不揮発性メモリは、前記プログラムの処理ごとの優先度を、前記外部インターフェースからの動作指示に基づく処理が他の処理よりも高くなるよう記憶しており、
    前記制御部は、前記外部インターフェースを介して前記接続手段からの動作指示がなされると、前記優先度に基づき、他の動作指示に基づく処理を行っているときは当該他の動作指示に基づく処理を中断して前記外部インターフェースからの動作指示に対応する処理を行い、前記外部インターフェースからの動作指示にリセット指示が含まれているときは前記揮発性メモリへ前記電池からの電力供給を維持した状態でリセットを行うことを特徴とする通信システム。
  6. 揮発性メモリと、
    不揮発性メモリと、
    外部機器に接続される外部インターフェースと、
    前記揮発性メモリと前記不揮発性メモリと前記制御部と前記外部インターフェースとに電力を供給する電池とを備え、
    起動指示及び終了指示を含む複数の動作指示を受け付けて対応する処理を行い、行った処理に関する動作情報を前記揮発性メモリに記録する携帯端末装置のリセット方法であって、
    前記外部インターフェースからの動作指示がなされると、前記外部インターフェースからの動作指示に基づく処理が他の処理よりも高くなるよう前記不揮発性メモリに記憶されている、処理ごとの優先度に基づき、他の動作指示に基づく処理を行っているときは当該他の動作指示に基づく処理を中断して前記外部インターフェースからの動作指示に対応する処理を行うステップと、
    前記外部インターフェースからの動作指示にリセット指示が含まれているときは前記揮発性メモリへ前記電池からの電力供給を維持した状態でリセットを行うステップと、を有することを特徴とするリセット方法。
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