JP2005128615A - 情報処理装置および該装置の節電方法、節電プログラム、並びに該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

情報処理装置および該装置の節電方法、節電プログラム、並びに該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 受信部が信号を受信することにより本体制御部への給電を再開した場合に、受信した信号が消失することを防止する。
【解決手段】 プリンタ3は、装置本体を統括的に制御する本体制御部10と、各ブロックへの電力供給を行う電源部11と、電源部11から本体制御部10への電力供給を制御する電力制御部12と、外部との通信を行う通信部13とを備える。電力制御部12は、本体制御部10への電力供給を、通常の場合には行い、所定の条件を満たす場合には中断し、この中断中に通信部13が外部から信号を受け取ると再開するように制御する。本体制御部10は、電力供給が行われると起動処理を行う。通信部13は、本体制御部10の起動処理に基づく初期化処理を、通常の場合には行うが、本体制御部10への電力供給の中断中に外部から信号を受け取る場合には行わない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータ、プリンタなど、情報処理を行う情報処理装置および該装置の節電方法、節電プログラム、並びに該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。具体的には、本発明は、節電処理モード時に装置本体への給電を停止する情報処理装置などに関するものである。
近時の情報処理装置では、省エネルギーのために節電機能を有していることが多い。通常の節電機能では、未使用状態が所定時間継続したとき、或いは所定のボタンを押すなどの所定の操作を行ったときに、電力消費量が多い周辺部分への給電を停止して節電処理モードに移行する。一方、任意の操作が行われたり、外部から信号を受信したりするときに、上記周辺部分への給電を再開して通常処理モードに移行する。
なお、外部からの信号を受信したときに節電処理モードから通常処理モードに移行するために、外部からの信号を受信する受信部には給電を維持する必要がある。例えば、特許文献1には、節電処理モードにおいて通信部への給電を維持しつつ、装置本体への給電を停止する複写装置が記載されている。
また、特許文献2には、DSP(Digital Signal Processor)用のプログラムRAM(Random Access Memory)が、DSPと異なる系統で電力供給されることにより、上記DSPへの給電が停止されてもその記憶内容を保持できる通信端末装置が記載されている。上記の構成によると、省電力状態から通常の動作状態に復帰するときに、上記プログラムRAMへプログラムのダウンロードが不要となるので、素早い再起動が可能である。
特開2001−345980号公報(2001年12月14日公開) 特開2002−185549号公報(2002年6月28日公開)
しかしながら、通常の節電機能では、装置本体を統括的に制御するCPUなどの本体制御部に対しては、給電を停止することはなく、せいぜい消費電力を抑える動作モードに移行する程度である。
なぜなら、本体制御部への給電を停止して再開する場合、ブート処理を行う必要があり、各部の初期化が必要となるからである。このため、受信した信号が何らかのデータである場合、受信部の初期化によりデータを消失するおそれがある。
これに対し、上記特許文献1には、節電処理モードにおいて通信部への給電を維持しつつ、装置本体への給電を停止する複写装置が記載されているが、節電処理モードから通常処理モードに移行するときの再起動処理の詳細が記載されていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、受信部が信号を受信することにより本体制御部への給電を再開した場合に、受信した信号が消失することを防止する情報処理装置などを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、装置本体を統括的に制御する本体制御手段と、各手段への電力供給を行う電源手段と、該電源手段から上記本体制御手段への電力供給を制御する電力制御手段と、外部との通信を行う通信手段とを備えており、上記電力制御手段は、通常の場合には、上記本体制御手段への電力供給を行うが、所定の条件を満たす場合には、上記本体制御手段への電力供給の中断を行い、該中断中に上記通信手段が外部から信号を受け取ると、上記本体制御手段への電力供給を再開するように制御しており、上記本体制御手段は、電力供給が行われると起動処理を行い、上記通信手段は、通常の場合には、上記本体制御手段の起動処理に基づく初期化処理を行うが、上記本体制御手段への電力供給の中断中に外部から信号を受け取る場合には、上記初期化処理を行わないことを特徴としている。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記本体制御手段への電力供給の状態を記憶する状態記憶手段をさらに備えており、上記通信手段は、外部から信号を受け取ると、上記状態記憶手段に記憶された状態を参照することにより、上記本体制御手段への電力供給の中断中における外部からの信号の受取りであるか否かの判断を行うことを特徴としている。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記通信手段における上記判断は、データ通信に関する処理の実行中以外のときに行われることを特徴としている。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記電力制御手段は、自手段、上記電源手段、および上記通信手段以外の各手段への電力供給の制御を、上記本体制御手段への電力供給の制御と同様に行うことを特徴としている。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記本体制御手段は、起動処理の実行を示す起動通知を上記通信手段に送り出すことを特徴としている。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記通信手段における初期化処理は、外部の装置との通信インタフェースの初期化処理を含むことを特徴としている。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記情報処理装置は画像処理装置であることを特徴としている。
また、本発明に係る情報処理装置の節電方法は、装置本体を統括的に制御する本体制御手段と、各手段への電力供給を行う電源手段と、該電源手段から上記本体制御手段への電力供給を制御する電力制御手段と、外部との通信を行う通信手段とを備える情報処理装置の節電方法であって、上記電力制御手段は、通常は、上記本体制御手段への電力供給を行うものであり、上記本体制御手段は、電力供給が行われると起動処理を行うものであり、上記通信手段は、通常は、上記本体制御手段が起動処理を行う場合には初期化処理を行うものであり、所定の条件を満たす場合に、上記電力制御手段が上記本体制御手段への電力供給の中断を行うように制御し、該中断中に上記通信手段が外部から信号を受け取ると、上記電力制御手段が上記本体制御手段への電力供給を再開するように制御し、上記本体制御手段への電力供給が再開されて上記本体制御手段が起動処理を行うと、上記通信手段が初期化処理を行わないことを特徴としている。
また、本発明に係る節電プログラムは、上記情報処理装置を動作させるための節電プログラムであって、コンピュータを上記本体制御手段、電力制御手段、および通信手段として機能させるための節電プログラムであることを特徴としている。
また、本発明に係るコンピュータ読取り可能な記録媒体は、上記の節電プログラムが記録されていることを特徴としている。
本発明に係る情報処理装置は、上記のように、上記電力制御手段は、通常の場合には、上記本体制御手段への電力供給を行うが、所定の条件を満たす場合には、上記本体制御手段への電力供給の中断を行い、該中断中に上記通信手段が外部から信号を受け取ると、上記本体制御手段への電力供給を再開するように制御しており、上記本体制御手段は、電力供給が行われると起動処理を行い、上記通信手段は、通常の場合には、上記本体制御手段の起動処理に基づく初期化処理を行うが、上記本体制御手段への電力供給の中断中に外部から信号を受け取る場合には、上記初期化処理を行わない構成である。
ここで、電力供給を中断する所定の条件の例としては、未使用状態が所定期間継続した場合や、所定のボタンを押すなどの所定の操作が行われた場合が挙げられる。また、所定の条件を満たすか否かの判断は、電力制御手段が行っても良いし、本体制御手段が行って電力制御手段に通知しても良い。
上記の構成によると、まず、装置の電源スイッチがオンになって電源手段から各手段に電力供給が行われると、本体制御手段が起動処理を行って、情報処理装置としての動作が可能となる。そして、通信手段は、本体制御手段の起動処理に基づく初期化処理を行う。これにより、通信手段は、内部が初期状態に戻される。
その後、所定の条件を満たす場合に、電力制御手段の制御により電源手段から本体制御手段への電力供給が中断される。これにより、情報処理装置の消費電力を抑えるという効果を奏する。
次に、この中断中に、通信手段が外部から信号を受け取ると、電力制御手段の制御により本体制御手段への電力供給が再開されて、本体制御手段が起動処理を行う。このとき、通信手段は、本体制御手段の起動処理に基づく初期化処理を行わない。これにより、通信手段は、内部が初期状態に戻されることを防止するので、本体制御手段への電力供給を再開する要因となった信号が、初期化処理により消失することを防止する効果を奏する。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記本体制御手段への電力供給の状態を記憶する状態記憶手段をさらに備えており、上記通信手段は、外部から信号を受け取ると、上記状態記憶手段に記憶された上記状態を参照することにより、上記本体制御手段への電力供給の中断中における外部からの信号の受取りであるか否かの判断を行う構成である。
ここで、状態記憶手段は、半導体メモリのように、電気的に情報を担持するものでも良いし、ハードディスクドライブのように、記録媒体に情報を担持するものでも良いし、モータにより部材の位置を変更するなどのように、機械的に情報を担持するものでも良い。
また、状態記憶手段は、他の手段とは独立に設けても良いし、電源手段、電力制御手段、または通信手段の一部として設けても良い。また、状態記憶手段への記憶指示は、電源手段が行っても良いし、電力制御手段が行っても良い。なお、本体制御手段への電力供給の中断を本体制御手段自身が電力制御手段に要求する場合には、本体制御手段が状態記憶手段への記憶指示を行うことができる。
上記の構成によると、通信手段は、状態記憶手段に記憶された情報を参照することにより、本体制御手段への電力供給の中断中における外部からの信号の受取りであることを判断することができる。この判断に基づき、電力制御手段は、本体制御手段への電力供給を再開するように確実に制御でき、通信手段は、本体制御手段の起動処理に基づく初期化処理を確実に阻止できるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記通信手段における上記判断は、データ通信に関する処理の実行中以外のときに行われる構成である。
ここで、データ通信に関する処理の例としては、外部から受信したデータを適当な形式に変換したのち本体制御手段に送信したり、本体制御手段から受信したデータを適当な形式に変換したのち外部の装置に送信したりすることが挙げられる。
通信手段がデータ通信に関する処理を行っているときには、情報処理装置が使用状態であるため、電力供給の中断は行われない。したがって、上記の構成としても、電力供給の中断を看過することは無い。また、上記判断処理の実行によるデータ通信に関する処理の遅延を防止する効果を奏する。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記電力制御手段は、自手段、上記電源手段、および上記通信手段以外の各手段への電力供給の制御を、上記本体制御手段への電力供給の制御と同様に行う構成である。
上記の構成によると、所定の条件を満たす場合に、電力制御手段、電源手段、および通信手段以外の各手段への電力供給が、電力制御手段への電力供給と同様に中断されるので、情報処理装置の消費電力をより一層抑えるという効果を奏する。また、電力制御手段、電源手段、および通信手段への電力供給は維持されるので、その他の各手段への電力供給の中断中に外部からの信号を受け取ることにより、その他の各手段への電力供給を再開することができ、上記の効果を奏することができる。
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、上記本体制御手段は、起動処理の実行を示す起動通知を上記通信手段に送り出す構成である。
上記の構成によると、通信手段は、本体制御手段から起動通知を受け取ることにより、本体制御手段が起動処理を行っているか否かを判断することができる。これにより、通信手段は、初期化処理を本体制御手段の起動処理に基づいて確実に行うという効果を奏する。また、通信手段は、受信した信号を、本体制御手段から起動通知を受け取るまで保持することにより、受信した信号の消失の防止を確実に行うという効果を奏する。
ところで、上記の情報処理装置では、本体制御手段への電力供給が再開されるときに通信手段が初期化処理を行わないことにより、電力供給の再開の引き金となる信号が消失することを防止しているが、信号の消失を防止するという観点からは、通信インタフェースの初期化を阻止する必要はない。
しかしながら、本体制御手段への電力供給が再開されるとき通信インタフェースの初期化を行うと、外部の装置とのデータ通信を可能にするために、外部の装置との間で接続関係を再び確立する必要がある。この接続関係の確立は、電源をオンにしたときであれば必要であるが、本体制御手段への電力供給が再開されるときには、通信手段はすでに接続関係の確立を行っているので不要である。
したがって、上記通信手段における初期化処理は、外部の装置との通信インタフェースの初期化処理を含むことが望ましい。なお、通信インタフェースとしては、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルインタフェースや、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1284などのパラレルインタフェースが挙げられる。
また、本発明に係る情報処理装置は、プリンタなどの画像処理装置であってもよい。
また、本発明に係る情報処理装置の節電方法は、所定の条件を満たす場合に、上記電力制御手段が上記本体制御手段への電力供給の中断を行うように制御し、該中断中に上記通信手段が外部から信号を受け取ると、上記電力制御手段が上記本体制御手段への電力供給を再開するように制御し、上記本体制御手段への電力供給が再開されて上記本体制御手段が起動処理を行うと、上記通信手段が初期化処理を行わない方法である。
上記の方法によると、所定の条件を満たす場合に、電力制御手段の制御により電源手段から本体制御手段への電力供給が中断される。これにより、情報処理装置の消費電力を抑えるという効果を奏する。次に、この中断中に、通信手段が外部から信号を受け取ると、電力制御手段の制御により本体制御手段への電力供給が再開されて、本体制御手段が起動処理を行う。このとき、通信手段は、本体制御手段の起動処理に基づく初期化処理を行わない。これにより、通信手段は、内部が初期状態に戻されることを防止するので、本体制御手段への電力供給を再開するきっかけとなった信号が、初期化処理により消失することを防止する効果を奏する。
なお、上記情報処理装置における本体制御手段、電力制御手段、および通信手段を、節電プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記節電プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記節電プログラムを実行させることができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。図1は、本実施形態のプリントシステムの概略構成を示している。プリントシステム1は、パーソナルコンピュータ(PC)2と、PC2と通信可能に接続し、PC2から文書データを受信して印刷用紙に印刷するプリンタ(情報処理装置、画像処理装置)3とを備える構成である。
PC2およびプリンタ3は、一般的なコンピュータと同様の構成を有している。すなわち、PC2およびプリンタ3は、処理装置(CPU(Central Processing Unit))と、記憶装置と、外部の装置とのインタフェースをとるインタフェース装置とを備えており、各種の動作は、記憶装置に記憶されたプログラムを処理装置に実行させることにより行なわれる。以下、プリンタ3の詳細な構成について説明する。
プリンタ3は、図1に示されるように、本体制御部(本体制御手段)10、電源部(電電手段)11、電源制御部(電力制御手段)12、通信部(通信手段)13を備える構成である。
本体制御部10は、プリンタ3内の各種構成を統括的に制御する機能を有し、例えばMCU(組込み用マイクロコントローラ(Micro-Controller Unit))などによって構成される。本体制御部10は、メイン電源部14から電力供給が行われる場合、またはリセット割込みが発生した場合に、本体制御部10を利用可能な状態にするために起動処理を行う。
具体的には、本体制御部10は、BIOS(基本入出力システム)のIPL(Initial Program Loader)を実行してハードウェアの初期化を行った後、ROM(Read Only Memory)やハードディスクに記憶されたブートプログラムを読み出して実行することにより、本体制御部10が利用可能な状態となる。
このとき、本体制御部10は、周辺デバイスにリセット信号を送信して、周辺デバイスにも初期化処理を行わせる。また、本体制御部10は、通信部13とシリアル接続されており、通信部13とデータ信号およびコマンド信号の送受信を行う。
また、本体制御部10は、未使用状態が所定時間継続したとき、或いは所定のボタンを押すなどの所定の操作を行ったときに、メイン電源部14からの電力供給を中断することを要求するメイン電源オフ要求信号を電源制御部12に送信する。
また、本体制御部10は、電源制御部12から電源の状態を示す電源状態監視信号を受信する。これにより、例えば、本体制御部10が、起動後にメイン電源オフ要求信号を省エネ電源制御部12に送信していないにもかかわらず、電力オフを示す電源状態監視信号を省エネ電源制御部12から受信した場合のように、省エネ電源制御部12の異常を検知することができる。また、本体制御部10は、メイン電源オフ要求信号を省エネ電源制御部12に送信してから20ミリ秒を経過しても、電力オフを示す電源状態監視信号を省エネ電源制御部12から受信していない場合には、メイン電源オフ要求信号を再度送信するというハードウェアの仕様を満たすことができる。
電源部11は、本体制御部10に電力供給を行うメイン電源部14と、電源制御部12および通信部13に電力供給を行うサブ電源部15とを備える構成であり、図示しない電源スイッチをオンにすることにより動作する。なお、図1の太線が電力供給の流れを示している。
メイン電源部14は、電源制御部12の指示に基づいて、電力供給の中断および再開を行う。具体的には、メイン電源部14は、電源制御部12からメイン電源オフ信号を受信すると電力供給を中断し、電源制御部12からメイン電源オン信号を受信すると電力供給を再開する。
一方、サブ電源部15は、電源制御部12および通信部13に常時電力供給を行う。プリンタのその他の部分に関しては、メイン電源部14およびサブ電源部15の何れから電力供給を行ってもよいが、節電の観点からメイン電源部14から電力供給を行うことが望ましい。
電源制御部12は、サブ電源部15から電力供給が行われることにより動作する。また、電源制御部12は、本体制御部10または通信部13からの指示に基づいて、メイン電源オフ信号またはメイン電源オン信号をメイン電源部14に送信する。具体的には、電源制御部12は、本体制御部10からメイン電源オフ要求信号を受信すると、メイン電源部14にメイン電源オフ信号を送信する。一方、通信部13から起動信号を受信すると、メイン電源部14にメイン電源オン信号を送信する。また、電源制御部12は、メイン電源部14からの電力供給の状態を監視し、その状態を示す電源状態監視信号を本体制御部10および通信部13に送信する。
通信部13は、外部の装置であるPC2と通信を行う機能を有しており、サブ電源部15から電力供給が行われることにより初期化処理を行って動作可能な状態となる。また、通信部13は、状態記憶部(状態記憶手段)16を備えており、電源制御部12から受信した電源状態監視信号に基づいて、メイン電源部14からの電力供給の状態を状態記憶部16に記憶する。
また、通信部13は、PC2との通信インタフェースをとる通信I/F部17を備えている。また、通信部13は、PC2から信号を受信すると、状態記憶部16に記憶された情報を参照し、メイン電源部14から本体制御部10への電力供給が中断されている場合には、起動信号を生成して電源制御部12に送信する。
また、通信部13は、本体制御部10からリセット信号を受信した場合には、通常であれば初期化処理を行うが、起動信号を電源制御部12に送信した直後にリセット信号を受信した場合には、初期化処理を行わない。これにより、起動信号を生成する要因となったPC2からの信号が、初期化処理により消失することを防止できる。
次に、上記の構成のプリントシステム1における処理動作の流れを図2〜図8に基づいて説明する。図2は、プリンタ3の電源スイッチをオンにしたときにPC2、通信部13、および本体制御部10間で行われる情報の送受を示している。
まず、プリンタ3の電源スイッチがオンになると、電源部11が各部に電力供給を行い、本体制御部10が起動処理を行い、通信部13が初期化処理を行う。次に、本体制御部10は、起動処理を終了すると通信部13に起動通知信号を送信する。この起動通知信号に基づいて、通信部13はSetup信号を本体制御部10に送信する。このとき、通信部13のバージョンが本体制御部10に通知される。次に、本体制御部10はSetup Ack信号を通信部13に送信する。このとき、プリンタ3の各種情報が通信部13に通知される。
Setup Ack信号の受信後、通信部13は、通信インタフェース(IEEE1284またはUSB)の割込みを許可する。このとき、PC2は、デバイスIDの取得要求と、プラグアンドプレイ(Plug and Play)により設定された情報を通信部13に送信する。そして、通信部13は、プリンタ3の各種情報をPC2に通知することにより接続関係が確立し、以後、PC2からの要求に従ってプリンタ3の印刷処理が行われる。
そして、プリンタ3の未使用状態が所定期間継続した場合や、操作パネル(図示せず)上の節電処理モードへの移行ボタンを押した場合には、プリンタ3は、通常処理モードから節電処理モードに移行する。すなわち、本体制御部10がメイン電源オフ要求信号を電源制御部12に送信し、電源制御部12がメイン電源オフ信号をメイン電源部14に送信することにより、メイン電源部14から本体制御部10への電力供給が中断する。
図3は、節電処理モードから通常処理モードに移行するときにPC2、通信部13、および本体制御部10間で行われる情報の送受を示している。まず、PC2がジョブ開始信号を通信部13に送信する。このとき、通信部13は状態記憶部16に記憶された情報を参照することにより、本体制御部10への電力供給が中断されていると判断して、起動信号を電源制御部12に送信する。これにより、電源制御部12がメイン電源オン信号をメイン電源部14に送信することにより、メイン電源部14から本体制御部10への電力供給が再開される。
本体制御部10への電力供給が再開されるため、本体制御部10は起動処理を行って、リセット信号を送信する。このとき、通信部13は、リセット信号を受け付けない、または無視することにより、初期化処理を行わない。これにより、ジョブ開始信号が初期化処理によって消失することを防止できる。
次に、本体制御部10の起動処理が終了すると、本体制御部10から通信部13に起動通知信号が送信される。この起動通知信号に基づいて、通信部13はSetup信号を本体制御部10に送信する。このとき、通信部13のバージョンが本体制御部10に通知される。
次に、通信部13は、本体制御部10からのSetup Ack信号を待つことなく、ジョブ開始要求信号を送信する。これは、PC2と通信部13との間で接続関係が維持されているので、Setup Ack信号により通知されるプリンタ3の各種情報が不要であるためである。したがって、通信部13は、その後に本体制御部10から受信したSetup Ack信号を無視する。
次に、本体制御部10は、ジョブ開始Ack信号を通信部13に送信する。次に、PC2がページ開始信号を通信部13を介して本体制御部10に送信することにより、プリンタ3が印刷処理を行う。
図4は、通信部13の動作状態の遷移を示している。まず、電源オフの状態から電源スイッチがオンになると、サブ電源部15から電力供給が行われて、初期化処理を行い、本体制御部10の起動を待機する状態(本体起動待ち状態)となる。次に、本体制御部10から起動コマンド(起動通知)を受信して上述の応答処理を行うと、PC2との通信接続が確立して、PC2からの印刷ジョブを待機する状態(待機中状態)となる。この待機中状態のときに、PC2からジョブ開始信号を受信すると、ジョブを処理する状態(ジョブ中状態)となり、PC2と本体制御部10との間の信号の授受を仲介する。そして、ジョブの処理が終了すると、再び待機中状態に戻る。
上記の待機中状態またはジョブ中状態であるときに、本体制御部10にてリセット割込みが発生すると、本体制御部10はウォームブートを開始する。このとき、本体制御部10から通信部13にリセット信号が送信される。通信部13は、受信したリセット信号に基づいて、初期化処理を行い、再び本体起動待ち状態となる。
一方、待機中状態において、所定の条件を満たすことにより本体制御部10への電力供給が中断されると、通信部13は節電中状態となり、状態記憶部16に電力供給の状態を記憶する。なお、本体制御部10への電力供給が中断されたことを、図1に示されるように、電源制御部12からの電源状態監視信号を受信することによって検知しても良いし、図4に示されるように、ハードウェアの信号をポーリングすることによって検知しても良い。
通信部13が節電中状態であるときに、PC2から信号を受信すると、通信部13が電源制御部12に起動信号を送信することにより、本体制御部10への電力供給が行われて、本体制御部10が起動処理を行う。このとき、通信部13は、本体制御部10からリセット信号を受信するが、初期化処理を行わず、節電中状態を維持する。そして、本体制御部10の起動処理が完了して本体制御部10から起動コマンドを受信すると、通信部13は、応答処理を行って待機中状態に戻ることになる。
次に、通信部13における処理動作の詳細を図5〜図8に基づいて説明する。図5〜図7は、通信部13における処理動作を、電源スイッチの投入時の処理動作と、通常処理モードにおける処理動作と、節電処理モードにおける処理動作とに分けて示している。まず、電源スイッチが投入されるか或いはリセット割込みが発生すると、図5に示されるように、リセット割込み、USB割込み、およびIEEE1284割込みを禁止し(S10)、内部変数およびレジスタの初期化を行い(S11)、PCインタフェース部(通信I/F部)17の初期化を行う(S12)。
次に、本体制御部10から起動通知信号を受信するまで待機し(S13)、受信後にSetup信号を本体制御部10に送信して、通信部13のバージョンを通知する(S14)。次に、Setup Ack信号を受信するまで待機し(S15)、受信後に、USB割込みおよびIEEE1284割込みを許可して(S16)、通常処理モードへ移行する。
通常処理モードでは、図6に示されるように、まず、リセット割込みを許可して(S17)、節電処理モードへの移行を検知したか否かを判断し(S18)、検知した場合には節電処理モードへ移行する。一方、検知していない場合には、PC2からジョブ信号を受信したか否かを判断し(S19)、受信していない場合にはステップS18に戻って上記の処理動作を繰り返す。一方、ジョブを受信している場合には、ジョブの実行処理を行い(S20)、その後ステップS18に戻って上記の処理動作を繰り返す。
節電処理モードでは、図7に示されるように、まずリセット割込みが禁止される(S21)。これにより、リセット割込みが発生しても、初期化処理を阻止することができる。次に、本体制御部10から起動通知信号を受信したか否かを判断し(S22)、受信した場合には、Setup信号を本体制御部10に送信して(S23)、通常処理モードに移行する。一方、受信していない場合には、PC2からジョブ信号を受信したか否かを判断し(S24)、受信していない場合には、ステップS22に戻って上記の処理動作を繰り返す。一方、ジョブを受信している場合には、起動信号を電源制御部12に送信し(S25)、本体制御部10から起動通知信号を受信するまで待機し(S26)、受信後にSetup信号を本体制御部10に送信して(S27)、通常処理モードに移行する。
図8は、通信部13がジョブを受信したときの処理動作に注目したものである。通信部13がジョブを受信すると、まず、状態記憶部16を参照して、節電処理モードであるか否かを判断し(S30)、節電処理モードではない場合には、ジョブの実行を行って(S34)、ジョブ処理を終了する。
一方、節電処理モードである場合には、起動信号を電源制御部12に送信し(S31)、本体制御部10から起動通知信号を受信するまで待機し(S32)、受信後にSetup信号を本体制御部10に送信し(S33)、その後ジョブの実行を行って(S34)、ジョブ処理を終了する。このように、節電処理モードではない場合に、ステップS31〜S33を省略してジョブ実行を行うことができるので、ジョブ処理の遅延を防止することができる。
以上のように、本実施形態のプリンタ3は、所定の条件を満たす場合に、電力制御部12の制御により電源部11から本体制御部10への電力供給が中断される。これにより、プリンタ3の消費電力を抑えることができる。
また、この中断中に、通信部13が外部から信号を受け取ると、電力制御部12の制御により本体制御部10への電力供給が再開されて、本体制御部10が起動処理を行う。このとき、通信部13は、本体制御部10の起動処理に基づく初期化処理を行わない。これにより、通信部13は、内部が初期状態に戻されることを防止するので、本体制御部10への電力供給を再開するきっかけとなったジョブ開始信号が、初期化処理により消失することを防止することができる。
また、通信部13は、外部から信号を受け取ったときに、状態記憶部16に記憶された情報を参照することにより、本体制御部10への電力供給の中断中であることを判断することができる。この判断に基づき、電力制御部12は、本体制御部10への電力供給を再開するように確実に制御でき、通信部13は、本体制御部10の起動処理に基づく初期化処理を確実に阻止できるので、ジョブ開始信号が、初期化処理により消失することを確実に防止することができる。
また、通信部13は、初期化処理を行わない場合には、通信I/F部17の初期化処理も行わないので、通信接続を再度確立する必要が無く、処理の負担が軽減される。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施形態であるプリントシステムについて図9に基づいて説明する。本実施形態のプリントシステムは、図1に示されるプリントシステム1と比べて、通信部13における処理動作が異なるのみであり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9は、通信部13において、電源スイッチが投入されるか或いはリセット割込みが発生してから通常処理モードに移行するまでの処理動作を示しており、図5および図7に対応するものである。なお、通常処理モードにおける処理動作は、図6に示される処理動作と同様であるので、その説明を省略する。
図9に示されるように、まず、電源スイッチが投入されると、リセット割込み、USB割込み、およびIEEE1284割込みを禁止し(S42)、内部変数およびレジスタの初期化を行い(S43)、通信I/F部17の初期化を行う(S44)。
一方、リセット割込みが発生した場合には、状態記憶部16を参照して、節電処理モードであるか否かを判断し(S40)、節電処理モードである場合には、初期化処理(S42〜S44)を省略して、ステップS45に移行する。一方、節電処理モードではない場合には、初期化処理中であるか否かを判断し(S41)、初期化処理中であれば、再び初期化処理を最初から行う必要がないので、初期化処理(S42〜S44)を省略して、ステップS45に移行する。一方、初期化処理中でなければ、初期化処理(S42〜S44)を行った後、ステップS45に移行する。
次に、本体制御部10から起動通知信号を受信するまで待機し(S45)、受信後にSetup信号を本体制御部10に送信して、通信部13のバージョンを通知する(S46)。次に、節電処理モードからの復帰であるか否かを判断する(S47)。節電処理モードからの復帰ではない場合には、Setup Ack信号を受信するまで待機し(S48)、受信後に、USB割込みおよびIEEE1284割込みを許可して(S49)、通常処理モードへ移行する。一方、節電処理モードからの復帰である場合には、PC2と通信部13との間の通信接続が確立しているから、ステップS48・S49を行うことなく通常処理モードへ移行する。
上記実施形態では、節電処理モードにおいてリセット割込みを禁止して(図7のステップS21)、本体制御部10からのリセット信号を受け付けないことにより初期化処理を防止している。これに対し、本実施形態では、節電処理モードでリセット割込みを許可する代わりに、リセット割込みの発生時に節電処理モードであるか否かを判断し、節電処理モードであれば、初期化処理をパスするように動作している。本実施形態においても、節電処理モード時に初期化処理を防止できるので、本体制御部10への電力供給を再開する要因となったPC2からの信号を初期化処理により消失することを防止できる。
なお、上記実施形態では、電源状態を記憶する状態記憶部16を通信部13に設けているが、本体制御部10や電源制御部12に設けても良いし、その他のブロックに設けても良いし、独立のブロックとしても良い。但し、本体制御部10のように、電力供給が中断されるブロックに設ける場合には、例えば不揮発性メモリのように電力供給が無くても情報を保持できる記憶手段を設ける必要がある。
また、上記実施形態では、電源状態を記憶する記憶手段として半導体メモリの利用を想定しているが、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体に記録するディスクドライブを利用して記憶しても良いし、スイッチを利用して記憶しても良い。このように、記憶手段としては、情報を電気的に担持するデバイスを利用しても良いし、情報を物理的に担持するデバイスを利用しても良い。
また、プリンタ3の各ブロック、特に本体制御部10、電源部11、電源制御部12、および通信部13は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、プリンタ3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit )、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるプリンタ3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記プリンタ3に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。例えば、通信部13であれば、GDI(Graphics Device Interface)によって実現することが可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、プリンタ3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
また、本発明を以下のように構成することもできる。
例えば、本発明に係る画像処理装置は、ジョブを受信する通信部は常に稼動し、ジョブを処理する装置本体は省エネモード時には給電を停止し、ジョブを受信した際に給電を再開して装置本体を起動する画像処理装置において、装置本体への給電を停止した(省エネモードへ移行している)ことを記録する手段を備え、装置本体が起動した際に装置本体への給電停止が記録されていれば通信部は自己の初期化を行わず、装置本体への給電停止が記録されていなければ通信部は自己の初期化を行う構成である。これにより、装置本体起動のきっかけとなった受信ジョブが消失することを防ぐという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像処理装置は、上記の構成において、自己初期化にはホストインタフェース部(USB/IEEE1284)の初期化を含む構成である。これにより、省エネからの復帰時にホスト装置にムダなPlug&Play処理を行わせないという効果を奏する。)
さらに、本発明に係る画像処理装置は、上記の構成において、装置本体は起動したことを通信部へ通知し、通信部は装置本体起動通知に応じて自己の情報を装置本体へ通知する構成である。これにより、装置本体の起動を通信部が監視することなく、起動した装置本体へ通信部の情報を提供できるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像処理装置は、上記の構成において、通信部の自己初期化中に装置本体が起動した場合、通信部は改めて自己初期化を行わない構成である。これにより、無駄な再初期化は行わないという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像処理装置は、上記の構成において、ジョブを受信する通信部は常に稼動し、ジョブを処理する装置本体は省エネモード時には給電を停止し、ジョブを受信した際に給電を再開して装置本体を起動する画像処理装置において、装置本体が省エネモード時に通信部がジョブを受信した場合、装置本体が通信部に起動を通知するまで通信部は装置本体にジョブの送信を保留する構成である。これにより、装置本体の初期化中に通信部がジョブを送信してしまうことでジョブを喪失してしまうことを防ぐという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像処理装置は、上記の構成において、通信部における装置本体の給電停止の記録処理は装置本体の電源稼働信号の変化をトリガとして行う構成である。これにより、ハード信号をトリガとすることで装置本体は省エネモード移行をコマンド等で通信部に通知する必要がないためソフトウェアのコード量を減らすことができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像処理装置は、上記の構成において、通信部における装置本体の給電停止の記録処理は通信部がジョブデータを装置本体に送信していないときのみ行う構成である。これにより、ジョブデータ送信中は装置本体が省エネモードに移行しないため、無駄な記録処理を省略でき、ソフトウェアのコード量を減らすことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る画像処理装置の制御方法は、ジョブを受信する通信部は常に稼動し、ジョブを処理する装置本体は省エネモード時には給電を停止し、ジョブを受信した際に給電を再開して装置本体を起動する画像処理装置において、装置本体への給電を停止した(省エネモードへ移行している)ことを記録するステップと、装置本体が起動した際に装置本体への給電停止の記録に応じて通信部が自己の初期化を行か否か決定するステップとを含む方法である。これにより、装置本体起動のきっかけとなった受信ジョブが消失することを防ぐという効果を奏する。
上記実施形態では、本発明をプリンタに適用しているが、本発明は、外部の装置と通信可能なその他の情報処理装置にも適用することができる。また、本発明は、外部からの信号を受信することにより装置本体が起動するので、遠隔地にある情報処理装置を起動させる場合にも適している。
本発明の一実施形態であるプリントシステムの概略構成を示すブロック図である。 上記プリントシステムにおいて電源をオンにした場合の本体制御部、通信部、およびPC間の情報の送受を示すシーケンス図である。 上記プリントシステムにおいて節電処理モードから通常処理モードに復帰する場合の本体制御部、通信部、およびPCの動作の流れを示すシーケンス図である。 上記通信部の動作状態の遷移を示す状態遷移図である。 上記通信部において、電源をオンにした場合、またはリセット割込みを行った場合の処理動作の流れを示すフローチャートである。 上記通信部において、通常処理モードに移行した場合の処理動作の流れを示すフローチャートである。 上記通信部において、節電処理モードに移行した場合の処理動作の流れを示すフローチャートである。 上記通信部において、ジョブを受信した場合の処理動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態であるプリントシステムにおける画像処理装置の通信部において、電源をオンにした場合、または本体制御部の起動を検知した場合の処理動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
3 プリンタ(情報処理装置、画像処理装置)
10 本体制御部(本体制御手段)
11 電源部(電源手段)
12 電源制御部(電力制御手段)
13 通信部(通信手段)
16 状態記憶部(状態記憶手段)
17 通信I/F部

Claims (10)

  1. 装置本体を統括的に制御する本体制御手段と、
    各手段への電力供給を行う電源手段と、
    該電源手段から上記本体制御手段への電力供給を制御する電力制御手段と、
    外部との通信を行う通信手段とを備えており、
    上記電力制御手段は、通常の場合には、上記本体制御手段への電力供給を行うが、所定の条件を満たす場合には、上記本体制御手段への電力供給の中断を行い、該中断中に上記通信手段が外部から信号を受け取ると、上記本体制御手段への電力供給を再開するように制御しており、
    上記本体制御手段は、電力供給が行われると起動処理を行い、
    上記通信手段は、通常の場合には、上記本体制御手段の起動処理に基づく初期化処理を行うが、上記本体制御手段への電力供給の中断中に外部から信号を受け取る場合には、上記初期化処理を行わないことを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記本体制御手段への電力供給の状態を記憶する状態記憶手段をさらに備えており、
    上記通信手段は、外部から信号を受け取ると、上記状態記憶手段に記憶された状態を参照することにより、上記本体制御手段への電力供給の中断中における外部からの信号の受取りであるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記通信手段における上記判断は、データ通信に関する処理の実行中以外のときに行われることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 上記電力制御手段は、自手段、上記電源手段、および上記通信手段以外の各手段への電力供給の制御を、上記本体制御手段への電力供給の制御と同様に行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 上記本体制御手段は、起動処理の実行を示す起動通知を上記通信手段に送り出すことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 上記通信手段における初期化処理は、外部の装置との通信インタフェースの初期化処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 上記情報処理装置は画像処理装置であることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 装置本体を統括的に制御する本体制御手段と、各手段への電力供給を行う電源手段と、該電源手段から上記本体制御手段への電力供給を制御する電力制御手段と、外部との通信を行う通信手段とを備える情報処理装置の節電方法であって、
    上記電力制御手段は、通常は、上記本体制御手段への電力供給を行うものであり、
    上記本体制御手段は、電力供給が行われると起動処理を行うものであり、
    上記通信手段は、通常は、上記本体制御手段が起動処理を行う場合には初期化処理を行うものであり、
    所定の条件を満たす場合に、上記電力制御手段が上記本体制御手段への電力供給の中断を行うように制御し、
    該中断中に上記通信手段が外部から信号を受け取ると、上記電力制御手段が上記本体制御手段への電力供給を再開するように制御し、
    上記本体制御手段への電力供給が再開されて上記本体制御手段が起動処理を行うと、上記通信手段が初期化処理を行わないことを特徴とする情報処理装置の節電方法。
  9. 請求項1ないし6の何れか1項に記載の情報処理装置を動作させるための節電プログラムであって、コンピュータを上記本体制御手段、電力制御手段、および通信手段として機能させるための節電プログラム。
  10. 請求項9に記載の節電プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012233988A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
JP2013531822A (ja) * 2010-03-16 2013-08-08 ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 ネットワークアクセスモジュールの電源管理方法及び装置
US8793513B2 (en) 2009-11-27 2014-07-29 Murata Machinery, Ltd Network device
KR101511640B1 (ko) 2007-06-20 2015-04-16 아마데우스 에스.에이.에스. 복수의 신뢰성 있는 소스로부터 수집한 여행 정보를 통합하여 표시하는 시스템 및 방법

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