JP2010074380A - 通信装置、及び、通信装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】揮発性記憶手段(RAM)に記憶されたデータをバックアップする際に、バックアップするための電力供給手段(バッテリ)の容量を増加させること無く、揮発性記憶手段内の複数の記憶部のそれぞれに対して電力供給をする時間を適切に制御すること。
【解決手段】複合装置(通信装置)100本体への電力供給が遮断された際にも動作するスイッチ制御論理回路207が、複合装置100への電力供給が遮断されてから第1の時間が経過したことに応じてバッテリ113からRAM103のプログラム領域103−Aへの電力供給を遮断し、前記第1の時間よりも長い第2の時間が経過したことに応じてバッテリ113からRAM103のファクシミリ画像領域103−Bへの電力供給を遮断する構成を特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】複合装置(通信装置)100本体への電力供給が遮断された際にも動作するスイッチ制御論理回路207が、複合装置100への電力供給が遮断されてから第1の時間が経過したことに応じてバッテリ113からRAM103のプログラム領域103−Aへの電力供給を遮断し、前記第1の時間よりも長い第2の時間が経過したことに応じてバッテリ113からRAM103のファクシミリ画像領域103−Bへの電力供給を遮断する構成を特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、通信装置及び通信装置の制御方法に関する。
近年、ファクシミリ機能、プリンタ機能、複写機能等を搭載し、各種のデータを記憶する複合装置(MFP;Multi-Function Peripheral)の需要が高まってきている。
一般的な複合装置(通信装置)は、電源をオンすると、不揮発性のメモリ(ROM)に格納されたプログラムを展開して揮発性のメモリ(RAM)に転送し、CPUがRAM上でプログラムを実行する構成をとっている。これにより、電源オンしてから起動が完了するまでに時間がかっていた。
また、複合装置は、例えば、ファクシミリ機能において、外部のファクシミリ装置から受信した画像データ又は外部のファクシミリ装置へ送信する画像データをRAM内のファクシミリ用画像メモリ領域に蓄積している。なお、一般的に、複合装置の画像メモリに使用されるRAMは、電源供給されないとデータが保持されない不揮発性メモリとなっている。
このため、外部のファクシミリ装置から受信した画像データを記録紙に印字出力する前に、複合装置の電源をオフされた場合や停電により電力供給が途絶えた場合、画像データが消失してしまう。このことは、外部のファクシミリ装置へ送信する画像データについても同様のことが言える。
このため、複合装置に対する電力供給が遮断された後も、画像データをRAMに数時間程度保持することができるように、RAMを2次電池でバックアップする構成が提案されている。
なお、一般的には、複合装置の本体電源オフ時や停電時に、複写用画像メモリ領域やプログラム実行のためのワーク領域等のデータは、特に保持する必要がないため、通常、バッテリバックアップされていない。
しかし、ファクシミリ画像領域だけでなくプログラム領域等もバッテリバックアップして、電源コンセントの抜き差しや短時間の停電後での電源オン時に、RAMのバックアップ期間内であれば、RAMから起動する構成にすれば、複合装置を瞬時に起動できる。よって、複合装置を短時間で起動するためには、ファクシミリ画像領域だけでなくプログラム領域もバッテリバックアップをしておくことが好ましいと考えられる。
特許文献1には、制御データを記憶したRAMをバッテリバックアップしておき、瞬時停電の場合には、停電が回復したときに、RAMに記憶されている制御データを用いてプログラムを再開する技術が記載されている。
特開昭61−142989公報
しかし、特許文献1の方法で、ファクシミリ画像領域だけでなくプログラム領域もバッテリバックアップするためには、バッテリバックアップする時間が同じであれば、バッテリの電力容量をバックアップするメモリの容量に比例して大きくする必要がある。そのため、コストアップしてしまう。また、バッテリの容量アップをしない場合には、バックアップ時間が短縮されてしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、揮発性記憶手段に記憶されたデータをバックアップする際に、バックアップするための電力供給手段の容量を増加させること無く、複数の記憶部のそれぞれに対して電力供給をする時間を適切に制御する通信装置及びその制御方法を提供することである。
本発明は、通信装置であって、外部の通信装置との間でデータの送受信を行う通信手段と、第1記憶部と前記通信手段により受信されたデータを記憶する第2記憶部を少なくとも含む揮発性記憶手段と、前記通信装置への電力供給が遮断された際に、前記揮発性記憶手段に記憶されたデータをバックアップするための電力供給をするバックアップ手段とを有し、前記バックアップ手段は、前記通信装置への電力供給が遮断されてから第1の時間が経過したことに応じて前記第1記憶部への電力供給を遮断し、前記第1の時間よりも長い第2の時間が経過したことに応じて前記第2記憶部への電力供給を遮断することを特徴とする。
本発明によれば、揮発性記憶手段に記憶されたデータをバックアップする際に、バックアップするための電力供給手段の容量を増加させること無く、揮発性記憶手段内の複数の記憶部のそれぞれに対して電力供給をする時間を適切に制御することができる。
よって、ファクシミリ画像領域をバッテリバックアップする時間を短縮することなく、バックアップ用のバッテリの電力容量を増加させることも無く、プログラム領域もバッテリバックアップして、複合装置の電源オン時の起動高速化を実現することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す複合装置(通信装置)の構成を示すブロック図である。
図1において、100は本発明の複合装置である。101は制御手段としてのCPUであり、本複合装置100の全体的な動作を制御するものである。102は不揮発性記憶手段としてのROMであり、このROM102には、CPU101が実行するプログラムや各種のデータ等が格納されている。
103は揮発性記憶手段としてのRAM(DRAM)である。このRAM103は、CPU101がプログラムを実行する領域であり、プログラムの実行に先立ち、ROM102に格納されたプログラムがCPU101の制御の下に展開されてRAM103に格納される。またRAM103は、CPU101のプログラム領域と実行領域の他に、複写機能で使用する第1の画像用メモリ領域(103−A(図2))や、ファクシミリ機能で使用する第2の画像用メモリ領域(103−B(図2))としても利用される。
また、このRAM103は、その一部又は全部が、バッテリ113によりバッテリバックアップされている。バッテリ113は、本複合装置100本体の電源がオン状態の時に充電部115により充電されている。
時計回路112は、時刻情報を出力するためのものであり、バッテリ114により駆動される。操作部105は、本複合装置100をユーザが操作するための各種キーからなり、表示部104は、本複合装置100を操作するための各種情報を表示する。
FAX通信部106は、アナログ電話回線を介して外部のファクシミリ通信装置とファクシミリデータの送受信を行うものである。また、FAX通信部106は受信画像をダイレクトに記録紙に記録出力せずに一旦RAM103に蓄積した後で記録紙に記録出力するメモリ受信機能を有する。また、FAX通信部106は送信画像をすぐに送信せずに一旦RAM103に蓄積した後で設定した時間に送信するタイマ送信機能を有する。なお、複合装置100は、複合装置100の本体電源がオフされた場合でも、一定時間はRAM103に蓄積した該FAX画像メモリ領域を保持するバッテリバックアップ機能を有する。
画像読み取り部108は、原稿を読み取る原稿読み取り手段である。画像処理部109は、読み取った画像や記録出力する画像データの変換処理を行うものである。画像形成部110は、画像データを記録紙に記録出力する画像形成手段である。複写動作の場合、画像形成部110は、画像読み取り部108で読み取った画像データを記録出力する。また、プリント動作の場合、画像形成部110は、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置から転送された画像データを記録出力するものである。また、FAX出力動作の場合、画像形成部110は、FAX受信した画像データを記録出力するものである。
ネットワーク通信部107は、プリント出力するためにPCから画像データを転送したり、画像読み取り部108で読み取った画像データをPCに転送したりするネットワーク通信手段である。
符号化復号化部111は、画像読み取り部108で読み取った画像データをFAX通信部で送信する際に予め所定の方式で符号化したり、FAX通信部で受信した画像データを印字出力する際に予め所定の方式で復号化したりする機能を有する。また更に、符号化復号化部111は、複写動作をする際に複数ページの画像情報を蓄積するために符号化したり、印字出力する際に復号化したりする機能を有する。
CPUバス120は、CPU101、ROM102、RAM103、操作部105、表示部104、FAX通信部106、ネットワーク通信部107、画像読み取り部108、画像処理部109、画像形成部110、符号化復号化部111を接続するものである。また、CPUバス120は、アドレス信号を転送するアドレスバス、制御信号を転送するコントロールバス及び各種データを転送するデータバスの総称である。
電源部116は、商用電源からのAC入力を受けて、複合装置100の各部にDC電力を供給する手段であり、本体電源のメインスイッチ117によってオン(複合装置本体への電力供給開始)/オフ(複合装置本体への電力供給遮断)される。
図2は、本発明の特徴である揮発性メモリ(DRAM)のバッテリバックアップ切替え部の構成を表すブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。後述する第1のスイッチ205、第2のスイッチ206、スイッチ制御論理回路207(バックアップ制御部)及びバッテリ113が、揮発性メモリ103に記憶されたデータをバックアップするための電力を供給するバックアップ手段として機能する。また、第1のスイッチ205、第2のスイッチ206及びバッテリ113は、スイッチ制御論理回路により揮発性メモリ103への電力供給が制御される電力供給部として機能する。
図2において、RAM103は、揮発性メモリ(DRAM)103−A,103−Bを有する。揮発性メモリ103−A(第1記憶部)は、プログラムを展開して実行するプログラム領域とワーク領域、及び複写機能で使用する第1の画像用メモリ領域が配置されたプログラム領域用メモリである。
揮発性メモリ103−B(第2記憶部)は、ファクシミリ機能で使用する第2の画像用メモリ領域が配置されたファクシミリ画像用メモリである。
ROM102は、図1で示したように、プログラムを格納するための不揮発性のメモリである。
バッテリ113は、揮発性メモリ103−A及び103−Bをバックアップするための電源供給部(2次電池)であり、複合装置100の電源がオンした状態で充電され、複合装置100の電源がオフした状態で放電されるように構成される。
205は第1のスイッチ(SW1)であり、プログラム領域が配置された揮発性メモリ103−Aをバッテリバックアップするための、バッテリ113からの電源供給をオフ/オンするためのスイッチである。
206は第2のスイッチ(SW2)であり、ファクシミリ機能で使用する第2の画像用メモリ領域が配置された揮発性メモリ103−Bをバッテリバックアップするための、バッテリ113からの電源供給をオフ/オンするためのスイッチである。
207はSW1(205)及びSW2(206)をオフ/オンするためのスイッチ制御論理回路(SW1,SW2制御論理回路)である。
スイッチ制御論理回路207は、複合装置100本体の電源がオフされた状態で、CPU101が動作していない状態で、独立に動作するものであり、その為のタイマ回路を備える。また、スイッチ制御論理回路207は、バックアップ用の2次電池(バッテリ113)が完全に放電した後も、SW1(205)及びSW2(206)のオフ/オンの状態を示すフラグが保持されるように構成されている。即ち、スイッチ制御論理回路207は、次に複合装置100本体の電源がオンされた時に、CPU101がSW1(205)とSW2(206)がオフされた状態であるかオンされた常態であるかを検知することができるように構成されている。なお、本体電源オン中の通常動作中はSW1,SW2は常にオン状態となるように構成されている。
図3は、複合装置100のアドレスマップを示す図である。
図3に示すように、プログラム領域用メモリ103−Aは、0x8000000番地から0xFFFFFFF番地までの128MBに配置されている。また、ファクシミリ画像用メモリ103−Bは、0x0000000番地から0x7FFFFFF番地までの128MBに配置されている。
なお、複合装置100では、揮発性メモリ(DRAM)103−A,103−Bの他に、ROM102が0xEF000000から0xFFFFFFFF番地までに複数個配置されている。また、複合装置100では、0xA7FF0000番地から0xCFFFFFFF番地までに内部レジスタや各種入出力デバイスが配置されている。
以下に、図4のフローチャートを参照して、複合装置100の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オン時の動作を説明する。
図4は、本発明の第1実施形態における複合装置の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オン時の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、電源がオンされた際に、CPU101が図3のアドレスマップ上で0xFFC00000〜0xFFFFFFFFにBootROMとして配置されるROM内のプログラムを実行することにより実現される。
まず、電源がオンされると(S401)、CPU101が起動される。そして、S402において、CPU101は、揮発性メモリのバッテリバックアップ情報(プログラム領域_バックアップフラグ,ファクシミリ領域_バックアップフラグ)をスイッチ制御論理回路207から取得する。なお、揮発性メモリのバッテリバックアップ情報は、図3のアドレスマップ上では0xC0000000〜0xCFFFFFFFにGPIOとして配置されている。
次に、S403において、CPU101は、プログラム領域103−Aがバックアップされているかいないか(プログラム領域_バックアップフラグが有効か無効か)を判定する。そして、プログラム領域103−Aがバックアップされていなければ(S403でNo)、CPU101は、S404において、ROM102からプログラムを揮発性メモリ103−Aに展開(ロード)して起動する。その後、起動が終了すると、スタンバイ状態へ移行し(S409)、本フローチャートの処理を終了する。
一方、プログラム領域103−Aがバックアップされていれば(S403でYes)、CPU101は、ROM102からプログラムを展開(ロード)することなく、S405において、揮発性メモリ103−Aに保持されているプログラムから起動する。
S406では、CPU101は、ファクシミリ画像領域103−Bがバックアップされているかいないかを、ファクシミリ画像領域103−B内の情報を元に判定する。なお、S403に示したプログラム領域103−Aのバックアップ判定と同様に、ファクシミリ領域_バックアップフラグが有効か無効かで判定するようにしてもよい。
そして、ファクシミリ画像領域103−Bがバックアップされていなければ(S406でNo)、CPU101は、S407において、ファクシミリ画像領域103−Bは空の状態(イニシャル状態)であるとみなして、プログラムの実行を進める。
一方、ファクシミリ画像領域103−Bがバックアップされていれば(S406でYes)、CPU101は、S408に処理を進める。
S408では、CPU101は、ファクシミリ画像領域103−Bに有効なデータが存在していると判断して、ファクシミリ画像領域103−B内のデータを保持して、プログラムの実行を進める。その後、起動が終了すると、スタンバイ状態へ移行する(S409)。
なお、S404において、プログラムを不揮発性メモリ102から揮発性メモリ103−Aに展開する際、例えば、プログラムの容量が32MBで、システムクロックが192MHzの場合では、約7秒を要する。即ち、S405で不揮発性メモリ102からプログラムをロードすることなく、S405で揮発性メモリ103−Aに保持されているプログラムから起動する場合は、この約7秒分短縮化されることになる。
以下、図5のフローチャートを参照して、複合装置100の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オフ時の動作を説明する。
図5は、本発明の第1実施形態における複合装置の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オフ時の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、CPU101がRAM103のプログラム領域103−Aにロードされているプログラムを実行することにより実現される。なお、S506〜S509、S513,S514の処理は、スイッチ制御論理回路207が実行する処理を示す。
また、CPU101を含む複合装置100の各部には、CPU101が電源電圧の低下を検知(下記のS501)した後も、少なくとも下記のS501〜S505、S512、S513を実行するまでは、電源電圧により動作するものとする。このように動作可能となっているのは、電源電圧の低下を検知したことにより電源電圧は低下しているものの、CPU101等が動作不能なまでに電源電圧が降下するには一定時間(例えば、数十ms)を要するためである。
まず、電源がオフされると(S501)、CPU101は、電源電圧の低下を検知して、S502に処理を進める。
S502では、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、プログラム領域_バックアップフラグを有効に設定させ、プログラム領域_バックアップ電源の接続(供給状態)を維持させる(SW1(205)をオン状態に維持させる)。
次に、S503において、CPU101は、ファクシミリ画像領域にデータが有るかどうかを判別する。そして、ファクシミリ画像領域にデータが有った場合は(S503でYes)、CPU101は、S504に処理を進める。
S504では、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、ファクシミリ領域_バックアップフラグを有効に設定させ、ファクシミリ領域_バックアップ電源の接続(供給状態)を維持させる(SW2(206)をオン状態に維持させる)。
S505では、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、プログラム領域_バックアップタイマを「短時間」(第1の時間)に設定して、該タイマを開始(スタート)させる。さらに、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、ファクシミリ領域_バックアップタイマを「仕様の時間」(第2の時間)に設定して、該タイマを開始(スタート)させる。さらに、CPU101は、プログラム領域の揮発性メモリ(DRAM)103−A、ファクシミリ領域の揮発性メモリ(DRAM)103−Bをそれぞれセルフリフレッシュモードに移行させる。そして、処理をスイッチ制御論理回路207に渡す。
なお、S505で言う「短時間」とは、例えば5分程度を想定している。本発明の高速起動の目的は、ユーザが操作中に例えば本体を移動するために電源コンセントを抜き差ししたり、電源オフ後すぐにまた使用しようとした場合の再起動の高速化である。通常の暫く電源をオフした状態から電源オンされた場合は高速起動の対象としていない。したがって、プログラム領域103−Aのバックアップ時間は、5分程度で目的は十分達成されると考える。一方、ファクシミリ機能では、メモリ受信時又はメモリ送信時に、受信した画像データ又は送信する画像データをファクシミリ画像領域103−Bに蓄積している。そしてメモリ受信画像を記録紙に印字出力する前やメモリ送信画像を送信する前に、本体電源をオフされた場合や停電時には、受信画像データや送信画像データを数時間程度保持する機能が必要とされている。仮に、プログラム領域103−Aとファクシミリ画像領域103−Bの容量が同じだとすると、仮にプログラム領域103−Aもファクシミリ画像領域103−Bと同じ時間バックアップするとすると、バッテリの容量は2倍必要になりコストアップしてしまう。プログラム領域103−Aのバックアップ時間を「5分程度」とすれば、必要なバッテリ容量への影響は無視できる程度である。
また、S505で言う「仕様の時間」とは、製品仕様に応じて、例えば30分〜12時間程度を想定している。
上記S504でプログラム領域_バックアップタイマをスタートされたスイッチ制御論理回路207は、プログラム領域_バックアップタイマが終了したかどうかを判別し(S506)、終了したと判別できるまで待機する(S506でNo)。そして、プログラム領域_バックアップタイマが終了したと判別した場合には(S506でYes)、スイッチ制御論理回路207は、S507に処理を進める。
S507(第1遮断工程)では、スイッチ制御論理回路207は、プログラム領域_バックアップフラグを無効に設定し、プログラム領域_バックアップ電源を非接続(遮断状態)とする(SW1(205)をオフ状態にする)。
また、上記S505でファクシミリ領域_バックアップタイマをスタートされたスイッチ制御論理回路207は、ファクシミリ領域_バックアップタイマが終了したかどうかを判別し(S508)、終了したと判別できるまで待機する(S508でNo)。そして、ファクシミリ領域_バックアップタイマが終了したと判別した場合には(S508でYes)、スイッチ制御論理回路207は、S509に処理を進める。
S509(第2遮断工程)では、スイッチ制御論理回路207は、ファクシミリ領域_バックアップフラグを無効に設定し、ファクシミリ領域_バックアップ電源を非接続(遮断状態)とする(SW2(206)をオフ状態にする)。そして、本フローチャートの処理を終了する。
また、一方、S503において、ファクシミリ画像領域にデータが無かったと判断した場合には(S503でNo)、CPU101は、S511に処理を進める。
S511では、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、ファクシミリ領域_バックアップフラグを無効に設定させ、ファクシミリ領域_バックアップ電源を非接続(遮断状態)とさせる(SW2(206)をオフ状態にさせる)。
次に、S512では、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、プログラム領域_バックアップタイマを「長時間」に設定して、該タイマを開始(スタート)させる。さらに、CPU101は、プログラム領域の揮発性メモリ(DRAM)103−Aをセルフリフレッシュモードに移行させる。そして、処理をスイッチ制御論理回路207に渡す。
なお、S512で言う「長時間」とは、製品仕様に応じて、例えば30分〜12時間程度を想定している。
上記S512でプログラム領域_バックアップタイマをスタートされたスイッチ制御論理回路207は、プログラム領域_バックアップタイマが終了したかどうかを判別し(S513)、終了したと判別できるまで待機する(S513でNo)。そして、プログラム領域_バックアップタイマが終了したと判別した場合には(S513でYes)、スイッチ制御論理回路207は、S514に処理を進める。
S514では、スイッチ制御論理回路207は、プログラム領域_バックアップフラグを無効に設定し、プログラム領域_バックアップ電源を非接続(遮断状態)とする(SW1(205)をオフ状態にする)。そして、本フローチャートの処理を終了する。
なお、CPU101が、S502の最後に、プログラム領域の揮発性メモリ(DRAM)103−Aをセルフリフレッシュモードに移行させ、処理をスイッチ制御論理回路207に渡すように構成してもよい。
この構成の場合、S503〜S514の処理を、スイッチ制御論理回路207が実行することとなる。この場合、スイッチ制御論理回路207は、S504の最後に、ファクシミリ領域の揮発性メモリ(DRAM)103−Bをセルフリフレッシュモードに移行させるものとする。
図6は、図5に示した電源オフ時の動作を時間経過と共にSW1(205)とSW2(206)のオフ/オンの状態遷移で表した図である。
ここでSW1(205)は、図2に示したように、プログラム領域が配置された揮発性メモリ103−Aをバッテリバックアップするための、バッテリ113からの電源供給をオフ/オンするためのスイッチである。
SW2(206)は、図2に示したように、ファクシミリ機能で使用する第2の画像用メモリ領域が配置された揮発性メモリ103−Bをバッテリバックアップするための、バッテリ113からの電源供給をオフ/オンするためのスイッチである。
図6において、T1は、電源オフ時から上記「短時間」が経過するまでの時間帯を示す。T2は、上記「短時間」が経過してから上記「仕様の時間」」又は「長時間」が経過するまでの時間帯を示す。T3は、上記「仕様の時間」」又は「長時間」が経過した後の時間帯を示す。
本実施形態によれば、ファクシミリ画像領域103−Bをバッテリバックアップする時間を短くすることも無く、バッテリ113の電力容量を増加させることも無い。また、電源コンセント抜き差しや短時間の停電などでの電源オン時に、揮発性メモリ(RAM)103のバックアップ期間内であれば、不揮発性メモリ(ROM)102からプログラムをリロードせずに、揮発性メモリ(RAM)103から立ち上げ、瞬時に起動できるようにすることができる。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、複合装置100の電源オン時に、揮発性のメモリ(RAM)103にプログラムがバックアップされている場合、該バックアップされているプログラムを実行して複合装置100を起動する構成について説明した。しかし、ソフトウェア暴走や異常発生等で、複合装置100をリセットして復帰させたい時に、プログラムが不揮発性のメモリ(ROM)102から揮発性のメモリ(RAM)にロードすることが期待される場合があり、本実施形態ではこの場合を想定している。そのために、本実施形態では、不揮発性のメモリ(ROM)102に格納されたプログラムを展開して、揮発性のメモリ(RAM)に転送してからプログラムを実行するように、強制的に操作することを可能とする。
上記第1実施形態では、複合装置100の電源オン時に、揮発性のメモリ(RAM)103にプログラムがバックアップされている場合、該バックアップされているプログラムを実行して複合装置100を起動する構成について説明した。しかし、ソフトウェア暴走や異常発生等で、複合装置100をリセットして復帰させたい時に、プログラムが不揮発性のメモリ(ROM)102から揮発性のメモリ(RAM)にロードすることが期待される場合があり、本実施形態ではこの場合を想定している。そのために、本実施形態では、不揮発性のメモリ(ROM)102に格納されたプログラムを展開して、揮発性のメモリ(RAM)に転送してからプログラムを実行するように、強制的に操作することを可能とする。
以下に、図7のフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態における複合装置100の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オン時の動作を説明する。
図7は、本発明の第2実施形態における複合装置の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オン時の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、電源がオンされた際に、CPU101が図3のアドレスマップ上で0xFFC00000〜0xFFFFFFFFにBootROMとして配置されるROM内のプログラムを実行することにより実現される。また、図4のフローチャートと同一のステップには同一のステップ番号を付してある。
まず、電源がオンされると(S701)、CPU101が起動される。そして、S702において、CPU101は、操作部105内のストップキーが押下されているかどうかを検知する。そして、ストップキーが押下されていると判断した場合には、CPU101は、S404に処理を進める。
S404では、CPU101は、ROM102からプログラムを揮発性メモリ103−Aに展開(ロード)して起動する。その後、起動が終了すると、スタンバイ状態へ移行する(S409)。
一方、S702において、操作部105内のストップキーが押下されていないと判断した場合には、CPU101は、S402に処理を進める。なお、S402以降の処理は、図4で説明したので、説明は省略する。
本実施形態によれば、不揮発性のメモリ(ROM)102から揮発性メモリ(RAM)103にプログラムをロードすることが期待される場合は、不揮発性メモリ(ROM)102に格納されたプログラムを揮発性メモリ(RAM)103に転送してから実行するように、強制的に操作することを可能とする。
〔第3実施形態〕
上記第1,2実施形態では、複合装置100本体の電源がオフされた時に、ファクシミリ画像領域103−B全体をバックアップしていた。本発明の第3実施形態では、予めファクシミリ画像領域103−B中のデータが蓄積されている領域を検知しておき、複合装置100本体の電源がオフされた時に、ファクシミリ画像領域内のデータが蓄積されている領域だけをバックアップするように構成する。これにより、本実施形態では、ファクシミリ画像のバッテリバックアップ時間をより長くすることができる。
上記第1,2実施形態では、複合装置100本体の電源がオフされた時に、ファクシミリ画像領域103−B全体をバックアップしていた。本発明の第3実施形態では、予めファクシミリ画像領域103−B中のデータが蓄積されている領域を検知しておき、複合装置100本体の電源がオフされた時に、ファクシミリ画像領域内のデータが蓄積されている領域だけをバックアップするように構成する。これにより、本実施形態では、ファクシミリ画像のバッテリバックアップ時間をより長くすることができる。
また、予めバックアップ用バッテリ113の充電容量を検知しておき、複合装置100本体の電源がオフされた時の充電容量に応じて、プログラム領域103−Aをバックアップする時間を変更するように構成する。即ち、バックアップ用バッテリ113の充電容量が少ないときは、プログラム領域103−Aをバックアップする時間も少なく変更するように構成する。この構成により、本実施形態では、バッテリ113の充電容量が十分でない場合でも、ファクシミリ画像領域103−Bのバッテリバックアップ時間を十分に確保することができる。
なお、本実施形態では、ファクシミリ画像領域103−Bを、複数のDRAMで構成させるようにする(例えば、第1DRAM〜第nDRAMのn個)。そして、第1DRAM〜第nDRAMとバッテリ113との間にそれぞれスイッチ(SW2−1〜SW2−n)を設けるように構成し、スイッチ制御論理回路207から独立に電力供給をオン/オフ可能に構成する。
以下、図8のフローチャートを参照して、本発明の第3実施形態における複合装置100の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オフ時の動作を説明する。
図8は、本発明の第3実施形態における複合装置の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オフ時の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、CPU101がRAM103のプログラム領域103−Aにロードされているプログラムを実行することにより実現される。
CPU101は、コピー動作やFAX動作などの各種動作(通常動作)を行い(S801)、S802の処理を実行する。
S802では、CPU101は、メモリバックアップすべきファクシミリ画像データが生成されたか判定し、メモリバックアップすべきファクシミリ画像データが生成されていない場合には(S802でNo)、S801の通常動作を継続する。
一方、S802において、メモリバックアップすべきファクシミリ画像データが生成されたと判定された場合には(S802でYes)、CPU101は、S803において、メモリバックアップすべきファクシミリ画像データの蓄積されている領域を検知する。
次に、S804において、CPU101は、S803で検知されたメモリバックアップすべきファクシミリ画像データの蓄積されている領域をバックアップするように、スイッチ制御論理回路207を制御する。
具体的には、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、ファクシミリ領域_バックアップフラグを有効に設定させ、S803で検知したファクシミリ画像データの蓄積されている領域に対応するスイッチのみをオン状態に維持させるようにする。そして、電源がオフされる事に備える。さらに、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、プログラム領域_バックアップフラグを有効に設定させ、プログラム領域_バックアップ電源の接続(供給状態)を維持させておく(SW1(205)をオン状態に維持させておく)。なお、本体電源オン中の通常動作中はSW1,SW2−1〜SW2−nは常にオン状態となるように構成されている。
次に、S805において、CPU101は、バックアップ用のバッテリ113の充電されている容量を検知する。なお、充電された残容量は、バッテリの出力電圧にほぼ比例するので、例えば、バッテリの電圧を検知して、その電圧から充電残容量を算出することが可能である。
次に、S806において、CPU101は、S805で検知したバッテリ113の充電残容量に応じて、プログラム領域103−Aをバックアップする時間を決定する。ファクシミリ画像領域103−Bのバッテリバックアップ時間を仕様通りに確保する事の優先度が高いので、バッテリ113の充電残容量が少ない場合は、プログラム領域103−Aをバックアップする時間を短縮することにより、それを実現する。
例えば、CPU101は、まず、S803で検知されたファクシミリ画像データが格納された領域を仕様通りに(上記「仕様の時間」)バックアップするのに必要な容量を算出し、該算出した容量を、上記S805で検知された充電容量から減算する。さらに、CPU101は、上記減算した残りの容量でプログラム領域をバックアップできる時間を算出し、該算出した時間を、プログラム領域103−Aをバックアップする時間に決定する。
なお、S803で検知されたファクシミリ画像データが格納された領域のサイズとS805で検知されたバッテリ113の充電容量とに基づいて、S803で検知されたファクシミリ画像データが格納された領域のバックアップ時間を延長してもよい。
また、S803で検知されたファクシミリ画像データが格納された領域を仕様通りにバックアップするのに必要な容量さえも、バッテリに充電されていない場合は、可能な時間だけ、ファクシミリ画像領域をバックアップする。そして、プログラム領域のバックアップ時間は「0」とするようにバックアップ時間を決定する。本実施形態では、あくまでファクシミリ画像を消滅させないことに対してプライオリティーを高くし、プログラム領域バックアップは、次の電源オン時の起動時間短縮が目的であるのでプライオリティーを低くしている。
さらに、充電容量とファクシミリ画像容量が入力情報で、プログラム領域バックアップ時間が出力情報となるテーブルを予めROM102に記憶しておき、このテーブルを用いて、バックアップする時間を決定するように構成してもよい。
次に、S807において、CPU101は、複合装置100の本体電源がオフされたか否かを電源電圧の低下により検知し、本体電源がオフされていないと判断した場合には(S807でNo)、S801の通常動作を継続する。
一方、S807において、本体電源がオフされたと判断した場合には、CPU101は、S808に処理を進める。
S808(制御工程)では、CPU101は、S803で検知したメモリバックアップすべきファクシミリ画像データの蓄積されている領域、及び、プログラム領域103−Aをセルフリフレッシュモードに移行する。また、CPU101は、スイッチ制御論理回路207に指示して、プログラム領域_バックアップタイマ、及び、ファクシミリ領域_バックアップタイマをそれぞれ設定させる。さらに、CPU101は、プログラム領域_バックアップタイマ、及び、ファクシミリ領域_バックアップタイマを開始(スタート)させ、本体の電源電圧が完全にオフする状態に備える。
なお、S808より後は、図5のS506〜S509に示したスイッチ制御論理回路207の動作と同様であるのでここでは省略する。
以上示したように、本実施形態によれば、ファクシミリ画像のバッテリバックアップ時間をより長くすることができる。
また、バッテリ113の充電容量が十分でない場合でも、ファクシミリ画像領域103−Bに記憶されるファクシミリ画像データのバッテリバックアップ時間を十分に確保することができる。
なお、上記各実施形態では、ファクシミリ画像領域103−Bのバックアップは長時間行い、プログラム領域103−Aのバックアップは比較的短時間行うように制御する構成とした。なお、この制御(構成)を、ファクシミリ画像領域103−B,プログラム領域103−A以外の領域のバックアップ制御に適用する構成も本発明に含まれるものである。
なお、ファクシミリ機能で受信した画像は、通信相手が所有する画像データであり、ファクシミリ受信した複合装置のユーザが所有しているものではない。このため、もしファクシミリ受信画像データをプリントする前に、停電などが発生し画像メモリの情報が消去されてしまうと、画像データを復活するのは困難である。一方で、ファクシミリ送信画像データは、当該複合機のユーザが所有している画像データであり、ファクシミリ送信画像データの復活は比較的簡単である。よって、ファクシミリ送信画像データに対する画像メモリのバックアップよりもファクシミリ受信画像データに対するバックアップを優先する必要がある。よって、ファクシミリ画像領域103−Bのうち、ファクシミリ受信画像データを格納した領域(ファクシミリ受信画像領域)のバッテリバックアップは長時間行い、ファクシミリ送信画像データを格納した領域(ファクシミリ送信画像領域)のバッテリバックアップは短時間行うように制御する構成であってもよい。
この構成により、ファクシミリ受信画像データのバッテリバックアップ時間をより長くすることができる。
また、バッテリ113の充電容量が十分でない場合でも、ファクシミリ画像領域103−Bに記憶されるファクシミリ受信画像データのバッテリバックアップ時間を十分に確保することができる。
なお、上述の各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態及びその変形例を有機的に組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上説明したように、揮発性記憶手段(RAM)103に記憶されたデータをバックアップする際に、バックアップするための電力供給手段(バッテリ)113の容量を増加させること無く、揮発性記憶手段内の複数の記憶部(103A,103B等)のそれぞれに対して電力供給をする時間を適切に制御することができる。
以下、図9に示すメモリマップを参照して、上述の各実施形態で示したように複合装置100を機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体のメモリマップの構成について説明する。
図9は、本発明として複合装置(通信装置)として複合装置100を機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図4,図5,図7,図8に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
したがって、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のプログラムそのものをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、該ホームページから圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやFTPサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。さらに、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。さらに、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、以下のような構成も含まれることは言うまでもない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込む。そして、該メモリに書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
なお、上述した各実施形態及びその変形例を有機的に組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上のように、ファクシミリ画像領域をバッテリバックアップする時間を短縮することなく、バッテリの電力容量を増加させることも無く、プログラム領域もバッテリバックアップして、複合装置の電源オン時の起動高速化を実現することができる。
フローチャートである。
図5に示した電源オフ時の動作を時間経過と共にSW1(205)とSW2(206)のオフ/オンの状態遷移で表した図である。
本発明の第2実施形態における複合装置の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オン時の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3実施形態における複合装置の起動時間を短縮化するためのメモリのバッテリバックアップ方法の電源オフ時の動作を示すフローチャートである。
本発明として複合装置として複合装置100を機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
100 複合装置(通信装置)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 表示部
105 操作部
106 FAX通信部
107 ネットワーク通信部
108 画像読み取り部
109 画像処理部
110 画像形成部
111 符号化復号化部
112 時計回路
113 バッテリ(2次)
114 バッテリ(1次)
115 充電部
116 電源部
117 電源スイッチ
120 CPUバス
205 第1のスイッチ(SW1)
206 第2のスイッチ(SW2)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 表示部
105 操作部
106 FAX通信部
107 ネットワーク通信部
108 画像読み取り部
109 画像処理部
110 画像形成部
111 符号化復号化部
112 時計回路
113 バッテリ(2次)
114 バッテリ(1次)
115 充電部
116 電源部
117 電源スイッチ
120 CPUバス
205 第1のスイッチ(SW1)
206 第2のスイッチ(SW2)
Claims (13)
- 通信装置であって、
外部の通信装置との間でデータの送受信を行う通信手段と、
第1記憶部と、前記通信手段により受信されたデータを記憶する第2記憶部を少なくとも含む揮発性記憶手段と、
前記通信装置への電力供給が遮断された際に、前記揮発性記憶手段に記憶されたデータをバックアップするための電力供給をするバックアップ手段とを有し、
前記バックアップ手段は、前記通信装置への電力供給が遮断されてから第1の時間が経過したことに応じて前記第1記憶部への電力供給を遮断し、前記第1の時間よりも長い第2の時間が経過したことに応じて前記第2記憶部への電力供給を遮断することを特徴とする通信装置。 - 前記バックアップ手段は、
前記通信装置への電力供給が遮断された際に、前記揮発性記憶手段に電力供給する電力供給部と、
前記通信装置への電力供給が遮断された際にも動作するものであり、前記通信装置への電力供給が遮断されてから前記第1の時間が経過したことに応じて前記第1記憶部への電力供給を遮断し、前記第2の時間が経過したことに応じて前記第2記憶部への電力供給を遮断するよう前記電力供給部を制御するバックアップ制御部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記電力供給部から前記第1記憶部に電力が供給される供給状態と前記電力供給部から前記第1記憶部に電力が供給されない遮断状態とを切り替える第1のスイッチ手段と、
前記電力供給部から前記第2記憶部に電力が供給される供給状態と前記電力供給部から前記第2記憶部に電力が供給されない遮断状態とを切り替える第2のスイッチ手段とを有し、
前記バックアップ制御部は、前記第1の時間が経過した後に、前記第1のスイッチ手段を前記供給状態から前記遮断状態に切り替え、前記第2の時間が経過した後に、前記第2のスイッチ手段を前記供給状態から前記遮断状態に切り替えるように制御することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。 - 前記バックアップ手段は、前記第2記憶部にデータが格納されていない場合には、前記通信装置への電力供給が遮断された場合であっても前記第2記憶部への電力供給をしないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記バックアップ手段は、前記通信装置への電力供給が遮断された際に、前記第2記憶部においてデータが格納されている領域に対して電力供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記電力供給部は、前記通信装置へ電力供給がなされている状態で充電され、前記通信装置への電力供給が遮断された状態で放電されるバッテリであり、
前記バックアップ制御部は、前記バッテリの充電容量に応じて前記第1の時間を設定することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。 - プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と、
前記不揮発性記憶手段により記憶されたプログラムを前記揮発性記憶手段に展開し、該展開されたプログラムを実行する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記プログラムを前記第1記憶部に展開することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記通信手段は、外部のファクシミリ通信装置との間でファクシミリデータの送受信を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記制御手段は、前記通信装置への電力供給が開始された際に、操作手段により特定の操作がなされている場合には、前記揮発性記憶手段に前記プログラムが展開されている場合であっても、前記プログラムを前記不揮発性記憶手段から前記揮発性記憶手段に展開して実行することを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
- 外部の通信装置との間でデータの送受信を行う通信手段と、第1記憶部と前記通信手段により受信されたデータを記憶する第2記憶部を少なくとも含む揮発性記憶手段と、電力供給が遮断された際に、前記揮発性記憶手段に記憶されたデータをバックアップするための電力供給をするバックアップ手段とを有する通信装置の制御方法であって、
前記通信装置への電力供給が遮断されてから第1の時間が経過したことに応じて前記第1記憶部への電力供給を遮断する第1遮断工程と、
前記第1の時間よりも長い第2の時間が経過したことに応じて前記第2記憶部への電力供給を遮断する第2遮断工程とを有することを特徴とする通信装置の制御方法。 - 前記第2記憶部にデータが格納されていない場合には、前記通信装置への電力供給が遮断された場合であっても前記バックアップ手段による前記第2記憶部への電力供給をしないよう制御する制御工程を有することを特徴とする請求項10に記載の通信装置の制御方法。
- 前記通信装置は、プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と、前記不揮発性記憶手段により記憶されたプログラムを前記揮発性記憶手段に展開し、該展開されたプログラムを実行する制御手段とを有し、
前記制御手段が、前記プログラムを前記第1記憶部に展開する展開工程を有することを特徴とする請求項10又は11に記載の通信装置の制御方法。 - 前記通信手段は、外部のファクシミリ通信装置との間でファクシミリデータの送受信を行うことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の通信装置の制御方法。
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JP2008238038A JP2010074380A (ja) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | 通信装置、及び、通信装置の制御方法 |
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-
2008
- 2008-09-17 JP JP2008238038A patent/JP2010074380A/ja not_active Withdrawn
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