JP4425209B2 - エンジンタイミング用サイレントチェーンの製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、リンクプレートのスプロケットとの噛み合い面にシェービング加工をプレート板厚の70%以上の範囲に亘って施すことで、前記噛み合い面のプレート平面に対する直角度が向上する。
その結果、エンジンタイミング用サイレントチェーンとしてピンにより編成した場合に、スプロケットとの噛み合い時に多数重ね合わせた状態のリンクプレートがスプロケット歯面に直角に当たり、ピン孔内面とピンとが平行に接触して偏荷重が加わらないため、多数重ね合わせた状態のリンクプレートのピン孔内面とピンの摩耗が少なく、チェーンの摩耗伸びが抑制され、且つ疲労強度が向上するとともに、スプロケットとの噛み合い時の振動や騒音を低減することができる。
また、スプロケット歯面と多数重ね合わせた状態のリンクプレートの噛み合い面との接触面積が増し、均一な噛み合い状態が得られるため、両者の摩耗を少なくすることができる。
その結果、噛み合い時に発生する振動を防止することができるとともに、背面の精度が向上して、テンショナやチェーンガイドのシュー面と多数重ね合わせた状態のリンクプレートの背面との摺接が円滑になり、シュー面の摩耗も少なくすることができる。
その結果、リンクプレートの疲労強度が増加するとともに、ピン孔内面とピンとの摩耗が低減し、エンジンタイミング用サイレントチェーンの伸びを少なくすることができる。
その結果、かかるリンクプレートを多数重ね合わせた状態でピンにより編成したエンジンタイミング用サイレントチェーンは、ピン孔内面のプレート平面に対する直角度が向上することにより、ピン孔内面とピンとが平行に接触して偏荷重が加わらなくなるため、ピン孔内面とピンとの接触面積が増加し、リンクプレートのピン孔内面及びピンの摩耗を少なくでき、それに伴って、エンジンタイミング用サイレントチェーンの摩耗伸びを抑制することができる。
また、リンクプレートの噛み合い面及びピン孔内面がプレート板厚の70%以上の範囲に亘って同時にシェービング加工されていることにより、噛み合い面及びピン孔内面のプレート平面に対する直角度が向上すると共に、リンクプレートの噛み合い面とピン孔内面との距離精度が向上するので、エンジンタイミング用サイレントチェーンの噛み合い面の平行度が向上し、スプロケット歯面と噛み合い面との接触面積が増大し、均一な安定した噛み合い状態を得ることができる。
さらに、リンクプレートのピン孔内面及び背面がプレート板厚の70%以上の範囲に亘って同時にシェービング加工されていることにより、ピン孔内面及び背面のプレート平面に対する直角度が向上し、ピン孔内面と背面との距離精度、背面の平面精度が向上するので、テンショナやチェーンガイドのシュー面とリンクプレートの背面とを均一に当接させることができ、その摺動を円滑に行うことができ、両者の摩耗を少なくすることができる。
また、スプロケット歯面と多数重ね合わせた状態のリンクプレートの噛み合い面との接触面積が増して均一な噛み合い状態が得られるため、両者の摩耗が少ない。
その結果、エンジンタイミング用サイレントチェーンに作用する張力が一定でも、従来のものと比較してピン孔内面とピンとの間に加わる面圧が小さくなり、ピン孔内面とピンとの摩耗が少なく、エンジンタイミング用サイレントチェーンの伸びが抑制される。また、偏荷重が加わらないので疲労強度が向上する。
その結果、均一な荷重分布が得られ、リンクプレートの疲労強度が増加するとともにリンクプレートのピン孔内面とピンとの摩耗が低減し、エンジンタイミング用サイレントチェーンの伸びが減少する。
その結果、シュー面に対する面圧が低下するとともに連続的な当接状態となり、シューの摩耗が減少する。
図1は、本発明の一実施例であるエンジンタイミング用サイレントチェーンの製造方法によって得られたリンクプレートを示すものであって、リンクプレート1には2つのピン孔2と、エンジンタイミング用サイレントチェーンとしてピンにより編成された際に、スプロケットに噛み合う噛み合い面3,4を有している。
前記リンクプレート1は、ブランク材を一対の噛み合い面とピン孔内面と背面とを有するリンクプレートの輪郭に打ち抜いて形成されており、打ち抜き形成したリンクプレート1の2つのピン孔内面2、噛み合い面3,4、及び背面5のそれぞれに、プレート板厚の70%以上の範囲に亘って同時にシェービング加工Sが施されている。
なお、前述した実施例のように、リンクプレート1のシェービング加工は、0.1mm程度の加工しろで、リンクプレート1の板厚の70%以上の範囲に亘って施されていれば実用上の効果が得られる。
2 ・・・ ピン孔内面
3,4 ・・・ 噛み合い面
5 ・・・ 背面
Claims (1)
- 一対の噛み合い面とピン孔内面と背面とを有するリンクプレートを多数重ね合わせた状態でピンにより編成したエンジンタイミング用サイレントチェーンの製造方法において、ブランク材を一対の噛み合い面、ピン孔内面及び背面とを有するリンクプレートの輪郭にプレス加工により打ち抜いた後、前記リンクプレートのスプロケットとの噛み合い面、ピン孔内面及び背面のそれぞれに同時に、シェービング加工をプレート板厚の70%以上の範囲に亘って施して、前記噛み合い面、ピン孔内面及び背面との間の距離精度を向上させたことを特徴とするエンジンタイミング用サイレントチェーンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005344639A JP4425209B2 (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | エンジンタイミング用サイレントチェーンの製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005344639A JP4425209B2 (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | エンジンタイミング用サイレントチェーンの製造方法 |
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JP2002049791A Division JP2002266951A (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | サイレントチェーンの製造方法 |
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JP2006132780A JP2006132780A (ja) | 2006-05-25 |
JP4425209B2 true JP4425209B2 (ja) | 2010-03-03 |
Family
ID=36726479
Family Applications (1)
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JP2005344639A Expired - Lifetime JP4425209B2 (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | エンジンタイミング用サイレントチェーンの製造方法 |
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JP (1) | JP4425209B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110369603A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-10-25 | 浙江恒久机械集团有限公司 | 一种大节距厚链板二次冲孔工艺 |
-
2005
- 2005-11-29 JP JP2005344639A patent/JP4425209B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110369603A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-10-25 | 浙江恒久机械集团有限公司 | 一种大节距厚链板二次冲孔工艺 |
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JP2006132780A (ja) | 2006-05-25 |
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