JP4424346B2 - 駆動回路及び駆動装置 - Google Patents

駆動回路及び駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4424346B2
JP4424346B2 JP2006333230A JP2006333230A JP4424346B2 JP 4424346 B2 JP4424346 B2 JP 4424346B2 JP 2006333230 A JP2006333230 A JP 2006333230A JP 2006333230 A JP2006333230 A JP 2006333230A JP 4424346 B2 JP4424346 B2 JP 4424346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
current
current path
source
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006333230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007128103A (ja
Inventor
友之 白嵜
裕康 山田
励治 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2006333230A priority Critical patent/JP4424346B2/ja
Publication of JP2007128103A publication Critical patent/JP2007128103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4424346B2 publication Critical patent/JP4424346B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、アクティブ駆動方式の光学要素を有する駆動回路、駆動装置に関し、特に光学要素としての有機EL素子の駆動回路等に関する。
従来、有機EL、無機EL又はLED等のように光学要素として発光素子がマトリクス状に配列されて、各発光素子が発光することによって表示を行う発光素子型ディスプレイが知られている。特に、アクティブマトリックス駆動方式の発光素子型ディスプレイは、高輝度、高コントラスト、高精細、低電力等の優位性を持っており、このようなディスプレイが近年開発され、特に有機EL素子が注目されている。
かかるディスプレイにおいては、一画素中に有機ELからなる発光素子及びこの発光素子をスイッチング駆動する複数の薄膜トランジスタを組み合わせたものがあり、互いに平行に配列された複数の走査線が、透光性を有する基板上に形成され、これら走査線に対して直行するように配列された複数の信号線も基板上に形成されている。具体的には、走査線及び信号線に囲まれる領域に、アモルファスシリコン(以下、a−Siという。)又はポリシリコン(以下、p−Siという。)からなる二つの薄膜トランジスタが形成されており、更に、この領域に一つの発光素子が設けられている。即ち、一つの画素に対して、二つのトランジスタが設けられている。有機EL素子は、内部を流れる電流の単位面積当たりの値により発光輝度(cd/m2)が決まる特性を有している。
図11には、従来の発光素子型ディスプレイにおける一画素の等価回路図が示されている。走査線101、信号線102には、一画素あたり二つのトランジスタ103,104が図11に示すように接続されており、トランジスタ104のソース、ドレイン電極の一方並びに他方がそれぞれプラスの定電圧の電源線106及び発光素子105のアノードに接続されている。
このような場合、走査線101が選択されると(トランジスタ103がNチャネルのとき、走査線101にハイレベルの電圧が印加されると)、トランジスタ103がオンになり、信号線101からトランジスタ103を介してトランジスタ104のゲート電極に電圧が印加される。これにより、トランジスタ104がオンになり、電源線106からトランジスタ104を介して発光素子105に電流が流れて、発光素子105が発光する。非選択時は、トランジスタ103がオフになり、トランジスタ104のゲート電極の電圧が保持され、電源線106からトランジスタ104を介して発光素子105に電流が流れて、発光素子105が発光する。
以上では、トランジスタ104のゲート−ソース間電圧、つまり、信号線102の電圧の大きさが調整されることで、トランジスタ104のドレイン−ソース間に流れる電流の大きさが調整される。つまりトランジスタ104のゲートに印加される電圧を不飽和ゲート電圧とし、トランジスタ104のドレイン−ソース間電流の大きさが調整されることで、トランジスタ104及び発光素子105に流れる電流の大きさが調整され、発光素子105の輝度調整が行われている。それぞれの画素の発光素子105の輝度が調整されることで、階調表現が行われている。なお、選択時とその後の非選択時の間、すなわち1フレーム期間では、トランジスタ104のゲート−ソース間電圧がほぼ一定に保持されているため、発光素子105の輝度も一定に保たれている。このような駆動方式は電圧駆動方式と呼ばれ、信号電圧の変調により電流階調を制御している。
ところで、トランジスタ103及びトランジスタ104では、周囲の温度にチャネル抵抗が依存したり、長時間の使用によりチャネル抵抗が変化したりするために、長期間にわたり所望の輝度階調で表示することが困難であった。またトランジスタ103及びトランジスタ104のチャネル層がp−Siであると、チャネル層内の隣接する結晶粒同士の界面となる結晶粒界の数にチャネル抵抗が依存するが、単一パネル内に複数設けられているトランジスタ103及びトランジスタ104のチャネル層の結晶粒界の数はそれぞればらつく恐れがある。特に高移動度を目的として結晶粒径を大きくすると必然的にチャネル層内の結晶粒界の数が減るため、チャネル長方向の結晶粒界の数のわずかな違いがチャネル抵抗に大きく影響する。従い、各画素のトランジスタ104のドレイン−ソース間電流の大きさにバラツキがでてしまい、ひいては単一パネル内の各画素の表示特性にバラツキが生じてしまうので正確な階調制御を行うことができない問題があった。そのために、各画素のトランジスタ104の特性のバラツキが、各画素の階調の制御に要求される範囲内になければならない。しかし、高精細EL素子ほど各画素のトランジスタ104の特性を均一にすることは困難である。
このようにアクティブマトリクス駆動のEL素子には、画素内に設けるアクティブ素子として複数のトランジスタを組み合わせたものがあり、中にはpチャネルトランジスタ及びnチャネルトランジスタを組み合わせたものがある。ここでpチャネルトランジスタは、キャリアの特性を考慮した場合、ポリシリコントランジスタでは機能するが、アモルファスシリコントランジスタでは、十分機能するほどの良好な物性が得られていない。このため比較的安価に製造できるアモルファスシリコントランジスタを適用することができないといった問題を生じた。
ところで、上述のようなアクティブマトリクスEL表示装置には、電圧駆動方式以外のものがあり、その中には一画素内に4つ以上のトランジスタでアクティブ素子を構成しているものもあるが、基板上にトランジスタが形成されると、その厚みにより基板上に凹凸ができるため、トランジスタ形成領域を避けて平坦な箇所に有機EL層を形成することが望ましい。このとき、トランジスタ形成領域では発光せず、画素中に非発光部が生ずるのを避けることができなかった。一つの画素を所定の階調輝度で発光する場合、(単位面積当たりの発光輝度)×(一画素の発光面積)×(発光時間)で概ねの明るさを設定できるが、トランジスタが多数ある場合は一画素の発光面積が小さいために、他の要素が制約を受け、結果として単位面積当たりの発光輝度を高くするように設定すると、有機EL層により高電圧、高電流が加えられるために、発光寿命が短くなるといった問題があった。また一つの画素内のトランジスタの数が増大すると指数関数的に製造歩留まりが低くあるといった問題があった。
また画素内でEL素子に複数のトランジスタを直列に接続すると、トランジスタの分圧比が高くなり、結果として高い消費電力を要した。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、発光素子型のディスプレイにおいて、画素が所望の輝度で安定して発光するようにし、更に、各画素の発光面積の割合を向上することである。
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る駆動回路は、
一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、電流路の一端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続され、制御端子と電流路の一端との間の電圧に従った電流値の電流が電流路に流れる第一スイッチング素子と、
前記第一スイッチング素子の電流路の他端に接続され、前記光学要素に電流を流すために選択期間及び非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号が出力される電源線と、
前記光学要素を選択するための走査信号が出力される走査線と、
前記選択期間中、前記電源線から前記第一スイッチング素子の電流路を介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて前記第一スイッチング素子の前記制御端子に印加される電圧を制御する第二スイッチング素子と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて、前記信号線に流れる電流を制御する第三スイッチング素子と、
を備え、
前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
前記第二スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
前記非選択期間中、前記第一スイッチング素子の電流路の他端と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記電源線に印加される電源信号の電圧によって、前記第一スイッチング素子の前記制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなる、ことを特徴とする。
本発明では、走査線の走査信号に応じて第二スイッチング素子及び第三スイッチング素子が第一スイッチング素子の電流路に所定の電流値の電流を流させることにより、第一スイッチング素子の制御端子及び電流路の一端に印加される電圧はこの電流値に従って設定され、換言すれば、第一スイッチング素子の制御端子と電流路の一端との間の電圧を、第一スイッチング素子の電流路がこの電流値の電流を流す電圧値に固定することができるので、この制御された電流により光学要素の光学的動作を階調制御することができる。
このように本発明では、第一スイッチング素子の電流路及び制御端子に予め設定された電圧値が書き込まれて、その電圧値に従った電流値で電流が電源から第一スイッチング素子を介して光学要素へと流れるのではなく、第一スイッチング素子の電流路に流した電流が所定の電流値となるように制御することで、その後第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記所定の電流値となるように第一スイッチング素子の電流路及び制御端子間の電圧が設定されるので、その電流値での電流が第一スイッチング素子を介して光学要素へと流れることができる。つまり、長時間の使用により第一スイッチング素子或いは光学要素の特性(特に、高抵抗化による電圧−電流特性)が経時変化しても、又は、第一スイッチング素子又は光学要素がそれぞれ複数設けられている場合に互いの特性にバラツキがあったとしても、第一スイッチング素子に電流値が書き込まれることになるから、所望の大きさの電流が第一スイッチング素子及び光学要素に流れ、所望の階調で光学要素の光学的動作が行われる。従って、精度の良い階調表現が可能となる。従って、本発明の駆動回路を複数個設け、各光学要素に接続される第一スイッチング素子の特性にバラツキがあったとしても、信号線に指定された電流値が同じであれば各光学要素の階調にバラツキが生じないので光学要素の光学的動作の全体のバランスを向上することができる。
更に、このようなスイッチング素子に流れる電流を制御する駆動回路では、一つの光学要素に対応して設けられたスイッチング素子が三つのみであり、三つのスイッチング素子によって所望の階調で光学要素が光学的動作を行う。即ち、画素毎に準備されるスイッチング素子の数を抑えて、精度の良い階調表現が可能である。従って、スイッチング素子の増加に伴って光学要素の光学的動作を行う面積の割合が低下することが抑えられ、また4つ以上のスイッチング素子を備えた駆動回路に対して製造歩留まりの低下も抑えられる。さらに例えば光学的要素に有機EL素子を適用した場合と、発光面積の割合を高くすることができるのに伴い、見かけ上の明るさを保持するために単位面積当たりに流れる電流の値を比較的低く抑えることができるので注入電流による有機EL素子の劣化を抑制することができる。
請求項8記載の発明に係る駆動装置は、
一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、電流路の一端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続され、制御端子と電流路の一端との間の電圧に従った電流値の電流が電流路に流れる第一スイッチング素子と、
前記第一スイッチング素子の電流路の他端に接続され、前記光学要素に電流を流すための電源信号が出力される電源線と、
前記光学要素を選択するための走査信号が出力される走査線と、
選択期間中、前記電源線から前記第一スイッチング素子の電流路を介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて前記第一スイッチング素子の前記制御端子に印加される電圧を制御する第二スイッチング素子と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて、前記信号線に流れる電流を制御する第三スイッチング素子と、
を有する駆動回路と、
前記選択期間及び非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号を前記電源線に出力する電源ドライバと、
前記走査線に走査信号を出力する選択走査ドライバと、
前記信号線に所与の電流値の電流を流す電流シンクを有するデータドライバと、
を備え、
前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
前記第二スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
前記電源ドライバは、非選択期間中、前記第一スイッチング素子の電流路の他端と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧が、前記第一スイッチング素子の制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなるような電源信号を出力する、ことを特徴とする。
本発明によれば、選択期間中に走査線の走査信号の電位がオンレベルになることによって、第一スイッチング素子、第二スイッチング素子及び第三スイッチング素子がオンして、電源線から第一スイッチング素子及び第三スイッチング素子を介して前記信号線へ所定の電流値の電流が流れる。そして、非選択期間中に走査線の走査信号電位がオフレベルになることによって、第二スイッチング素子及び第三スイッチング素子がオフして第一スイッチング素子の制御端子と第二スイッチング素子の電流路の一端との間の電荷がコンデンサに保持させることができるので、光学要素に流れる電流を概ね一定にすることができる。
更に、第一スイッチング素子〜第三スイッチング素子はいずれも単チャネルの薄膜トランジスタで駆動できるのでこれらのスイッチングを同一製造工程で形成することができる。また単チャネルのためにnチャネルトランジスタのみで構成することが可能になるので、pチャネル型では非線形特性が良好でないアモルファスシリコンであっても薄膜トランジスタとして適用することが可能となる。従って第一スイッチング素子〜第三スイッチング素子をnチャネル型アモルファスシリコン薄膜トランジスタのみで構成することができ、製造プロセスを簡略化することができる。
そして請求項9記載の発明に係る駆動回路は、
一対の電極を有し、非選択期間中に一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
前記光学要素に電流を流すために選択期間及び前記非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号が出力される電源線と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、電流路の一端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続され、前記電流路の他端が前記電源線に接続され、前記制御端子と電流路の一端との間の電圧に従った電流値の電流が電流路に流れる第一スイッチング素子と、
前記第一スイッチング素子の前記制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間に設けられ、前記選択期間にチャージされた電荷を前記非選択期間中まで保持するコンデンサと、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記選択期間に前記第一スイッチング素子の制御端子を所定のオン電圧に設定するとともに前記コンデンサの一端に電荷をチャージさせる第二スイッチング素子と、
ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、当該電流路の一端が、前記光学要素の一対の電極の一方と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間に接続され、前記選択期間に、画像データに従って前記第一スイッチング素子の電流路に所与値の電流を流す第三スイッチング素子と、
を備え、
前記選択期間中、前記電源線から前記第一スイッチング素子の電流路を介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
走査信号により選択される走査線と、
を備え、
前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
前記第二スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
前記非選択期間中、前記第一スイッチング素子の電流路の他端と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記第一スイッチング素子の電流路の他端に印加される電圧によって、前記第一スイッチング素子の制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなる、ことを特徴とする。
本発明によれば、電流路に流れる所定の電流値の電流を流すことにより得られる第一スイッチング素子の制御端子と電流路の一端との間の電圧が所定の期間保持できるようにコンデンサの一端及び他端に印加される電荷を第二スイッチング素子及び第三スイッチング素子により制御するので、光学要素の非選択期間中の光学的動作を所定期間安定することができる。
請求項14記載の発明に係る駆動回路は、
一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
前記光学要素に電流を供給するために選択期間及び非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号が出力される電源線と、
制御端子、ソース、ドレイン電極、及び前記ソース、ドレイン電極間の電流路を有し、電流路の一端が前記電源線に接続されており、電流路の他端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続されている第一スイッチング素子と、
制御端子、ソース、ドレイン電極、及び前記ソース、ドレイン電極間の電流路を有し、電流路の一端が前記電源線に接続されており、電流路の他端が前記第一スイッチング素子の制御端子に接続されている第二スイッチング素子と、
制御端子、ソース、ドレイン電極、及び前記ソース、ドレイン電極間の電流路を有し、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の他端に接続されている第三スイッチング素子と、
前記第二スイッチング素子の前記制御端子及び第三スイッチング素子の前記制御端子に接続された走査線と、
前記第三スイッチング素子の電流路の他端に接続され、前記選択期間中、前記第一スイッチング素子に所与の電流値の電流を流す信号線と、
を備え、
前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
前記第二スイッチング素子はそのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
前記非選択期間中、前記電源線と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記電源線から印加される電圧によって、前記第一スイッチング素子の制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の他端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さである、ことを特徴とする。
本発明によれば、三つのスイッチング素子により一つの光学要素に流れる電流を制御して所望の階調で光学要素が光学的動作を行う。従って、スイッチング素子の増加に伴って光学要素の光学的動作を行う面積の割合の低下を抑制でき、また4つ以上のスイッチング素子を備えた駆動回路に対してスイッチング素子不良による製造歩留まりの低下を抑えられる。光学的要素に有機EL素子を適用すると、発光面積の割合を高くすることができるのに伴い、見かけ上の明るさを保持するために単位面積当たりに流れる電流の値を比較的低く抑えることができるので注入電流による有機EL素子の劣化を抑制することができる。
請求項19記載の発明に係る駆動回路は、
一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流の電流値に従って光学的動作を示す光学要素と、
前記光学要素に電流を供給する電源線と、
ドレインが前記電源線に接続され、ソースが前記光学要素の一対の電極の一方に直列に接続された電流制御用トランジスタと、
前記電流制御用トランジスタのゲート−ソース間に設けられたコンデンサと、
選択期間中に、前記電流制御用トランジスタのソース−ドレイン間に、画像データに従った電流値の電流を流す電流値設定手段と、
非選択期間中に、前記電流値設定手段により前記コンデンサにチャージされた電荷を保持する電荷保持手段と、
前記非選択期間中に、前記光学要素及び前記電流制御用トランジスタの両端に前記選択期間とは異なる所定の電圧を印加して、前記電流制御用トランジスタを介して前記コンデンサの電荷に従った駆動電流を前記光学要素に供給する駆動電流供給手段と、
前記選択期間中、前記電源線から前記電流値設定手段のソースチャージ用トランジスタを介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
走査信号により選択される走査線と、
を備え、
前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
前記信号線は、前記電流制御用トランジスタのソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
前記電流値設定手段は、
ドレインが前記電流制御用トランジスタのドレインに接続され、ソースが前記電流制御用トランジスタのゲートに接続されたゲートチャージ用トランジスタと、
ドレインが前記電流制御用トランジスタのソースに接続されたソースチャージ用トランジスタと、を有し、
前記ゲートチャージ用トランジスタは、そのソース、ドレイン及びそのゲートが前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記ゲートチャージ用トランジスタのゲートが前記走査線に接続され、
前記ソースチャージ用トランジスタは、そのソース、ドレイン及びそのゲートが前記信号線に沿って形成されるとともに、ドレインが前記電流制御用トランジスタのソースに接続され、ソースが前記信号線に接続され、
前記電流制御用トランジスタは、そのソース、ドレインの一部及びそのゲートの一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレインの他部及びそのゲートの他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
前記非選択期間中、前記電流制御用トランジスタのドレインと前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記電源線から前記電流制御用トランジスタのドレインに印加される電圧によって、前記電流制御用トランジスタのゲート−ソース間の電圧に従って設定される前記電流制御用トランジスタのドレイン−ソース間を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなる、ことを特徴とする。
本発明によれば、選択期間中に予め電流制御用トランジスタのソース−ドレイン間に所定の値の電流を流すことでコンデンサをチャージし、非選択期間中に電荷保持手段がコンデンサにチャージされた電荷を保持するので、非選択期間中に駆動電流供給手段がコンデンサでのチャージに従った駆動電流を光学要素に供給することができる。
前記ゲートチャージ用トランジスタ及び前記ソースチャージ用トランジスタは、前記非選択期間中はオフ動作している。
前記ゲートチャージ用トランジスタは、前記非選択期間中にゲートに入力される走査信号に応じて、前記コンデンサにおける前記電流制御用トランジスタのゲート側にチャージされた電荷を保持し、
前記ソースチャージ用トランジスタは、前記非選択期間中にゲートに入力される走査信号に応じて、前記コンデンサにおける前記電流制御用トランジスタのソース側にチャージされた電荷を保持することを特徴とする。
本発明では、走査線の走査信号に応じて第二スイッチング素子及び第三スイッチング素子が第一スイッチング素子の電流路に所定の電流値の電流を流させることにより、第一スイッチング素子の制御端子及び電流路の一端に印加される電圧はこの電流値に従って設定され、換言すれば、第一スイッチング素子の制御端子と電流路の一端との間の電圧を、第一スイッチング素子の電流路がこの電流値の電流を流す電圧値に固定することができるので、この制御された電流により光学要素の光学的動作を階調制御することができる。
このように本発明では、第一スイッチング素子の電流路及び制御端子に予め設定された電圧値が書き込まれて、その電圧値に従った電流値で電流が電源から第一スイッチング素子を介して光学要素へと流れるのではなく、第一スイッチング素子の電流路に流した電流が所定の電流値となるように制御することで、その後第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記所定の電流値となるように第一スイッチング素子の電流路及び制御端子間の電圧が設定されるので、その電流値での電流が第一スイッチング素子を介して光学要素へと流れる。つまり、長時間の使用により第一スイッチング素子或いは光学要素の特性(特に、電圧−電流特性)が経時変化しても、或いは第一スイッチング素子或いは光学要素がそれぞれ複数設けられている場合に互いの特性にバラツキがあったとしても、第一スイッチング素子に電流値が書き込まれることになるから、所望の大きさの電流が第一スイッチング素子及び光学要素に流れ、所望の階調で光学要素の光学的動作が行われる。従って、精度の良い階調表現が可能となる。従って、本発明の駆動回路を複数個設け、各光学要素に接続される第一スイッチング素子の特性にバラツキがあったとしても、信号線に指定された電流値が同じであれば各光学要素の階調にバラツキが生じないので光学要素の光学的動作の全体のバランスを向上することができる。
更に、このようなスイッチング素子に流れる電流を制御する駆動回路では、一つの光学要素に対応して設けられたスイッチング素子が三つのみであり、三つのスイッチング素子によって所望の階調で光学要素が光学的動作を行う。即ち、画素毎に準備されるスイッチング素子の数を抑えて、精度の良い階調表現が可能である。従って、スイッチング素子の増加に伴って光学要素の光学的動作を行う面積の割合が低下することが抑えられ、また4つ以上のスイッチング素子を備えた駆動回路に対して製造歩留まりの低下も抑えられる。さらに光学的要素に有機EL素子を適用すると、発光面積の割合を高くすることができるのに伴い、見かけ上の明るさを保持するために単位面積当たりに流れる電流の値を比較的低く抑えることができるので注入電流による有機EL素子の劣化を抑制することができる。
以下に、図面を用いて本発明の具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
〔第一の実施の形態〕
図1は、本発明が適用された発光素子型ディスプレイの具体的な構成が示されたブロック図である。図1に示すように、発光素子型ディスプレイ1は、基本構成として、アクティブマトリクス型の発光パネル(駆動装置)2と、発光ディスプレイ1全体を制御するコントローラ6と、を備え、いわゆるアクティブマトリクス駆動方式の表示装置である。発光パネル2は、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、その他のガラスといった後述するトランジスタの製造プロセス中の温度に耐性のある透明基板30(図3に図示)と、透明基板30上に設けられ、複数の画素を備えるとともにコントローラ6からの画像データに従った画像を表示するように発光する発光部7と、透明基板30上に設けられるとともに発光部7の各画素を駆動するための選択走査ドライバ3、電源ドライバ4及びデータドライバ5と、を備える。選択走査ドライバ3、電源ドライバ4及びデータドライバ5はそれぞれ、コントローラ6とデータ入出力可能に接続されている。透明基板30上に種々の配線や素子が設けられ、発光パネル2が構成される。
発光部2においては、走査線X1,X2,…,Xmが互いに平行に配列されて透明基板30上に形成されている。更に、電源線V1,V2,…,Vmが、走査線X1,X2,…,Xmに対して交互に配列されるように、透明基板30上に形成されている。電源線V1,V2,…,Vmは、走査線X1,X2,…,Xmと互いに平行且つ離間するようになっている。更に、信号線Y1,Y2,…,Ynが、走査線X1,X2,…,Xmに対して実質的に直交するように、透明基板30上に形成されている。走査線X1,X2,…,Xm、電源線V1,V2,…,Vm及び信号線Y1,Y2,…,Ynは、クロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金、チタン若しくはチタン合金又はこれらの化合物であり、可視光の透過を遮断するとともに導電性を有するものである。なお、走査線X1,X2,…,Xm及び電源線V1,V2,…,Vm上に信号線Y1,Y2,…,Ynが設けられているが、信号線Y1,Y2,…,Ynに対して走査線X1,X2,…,Xm及び電源線V1,V2,…,Vmは後述するゲート絶縁膜32によって絶縁されている。
複数の有機EL素子がマトリクス状に透明基板30上に配列されており、信号線Y1,Y2,…,Ynと走査線X1,X2,…,Xmに囲まれる各領域に、一つの有機EL素子が設けられている。そして一つの有機EL素子に所定の電流を流すための駆動回路が、その有機EL素子の周囲に設けられている。一つの有機EL素子とそれに対応して設けられた駆動回路とが、発光部2の一画素に対応する。つまり(m×n)個の画素Pに、それぞれ一つの有機EL素子が設けられている。
以下、発光部2及び画素Pについて詳細に説明する。図2は、発光部2の一画素の平面図である。図3は、図2の一点鎖線A−A’で破断して示した断面図である。図4は、図3の線Bで囲まれる領域を拡大して示した断面図である。図5(a)、図5(b)は、隣接する2つの画素Pi,j及び画素Pi,j+1の駆動を示す等価回路図である。図3において、図面を見やすくするために一部のハッチングを省略している。
図2に示すように、走査線Xi、信号線Yj、走査線Xi+1(つまり、走査線Xiの下段に位置する走査線であり、電源線Viの下方に位置する。図示略)及び信号線Yj+1(つまり、信号線Yjの右隣の信号線である。図示略)で囲まれる領域に有機EL素子Ei,jが設けられている。有機EL素子Ei,jの周囲に、コンデンサ13及びnチャネルアモルファスシリコン薄膜トランジスタとしてのトランジスタ10、トランジスタ11、トランジスタ12が設けられている。有機EL素子Ei,jを駆動する駆動回路Di,jは、トランジスタ10、トランジスタ11、トランジスタ12及びコンデンサ13等を備えている。ここで、iは1からmの何れかの整数であり、jは1からnの何れかの整数である。つまり、「走査線Xi」とはi行目の走査線を意味し、「電源線Vi」とはi行目の電源線を意味し、「信号線Yj」とはj列目の信号線を意味し、「駆動回路Di,j」とはi行j列目の画素Pi,jの駆動回路を意味し、「有機EL素子Ei,j」とはi行j列目の画素Pi,jの有機EL素子を意味し、G、S、Dはそれぞれトランジスタのゲート、ソース、ドレインを意味する。
図4に示すように、トランジスタ12は、ゲート電極(制御端子)31と、発光部7全面に設けられたゲート絶縁膜32と、電流路となる単一のチャネルを形成するための半導体層33と、第一不純物層34と、第二不純物層35と、ブロック絶縁膜36と、ドレイン電極37と、ソース電極38と、保護絶縁膜39とを備える。ゲート電極31は、透明基板30上に形成されている。ゲート電極31は、クロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金、チタン若しくはチタン合金又はこれらの化合物であり、可視光の透過を遮断するとともに導電性を有するものである。
ゲート電極31及び透明基板30を被覆するようにして、ゲート絶縁膜32がゲート電極31及び透明基板30を上に設けられている。ゲート絶縁膜32は、窒化シリコン又は酸化シリコン等の透光性及び絶縁性を有するものである。なお、ゲート絶縁膜32は、他のトランジスタ(透明基板30に設けられる全てのトランジスタ)のゲート電極、走査線X1,X2,…,Xm及び電源線V1,V2,…,Vmも被覆している。
ゲート電極31に対向するようにして(つまり、ゲート電極31の直上に)、半導体層33がゲート絶縁膜32上に形成されている。この半導体層33は、真性アモルファスシリコンからなる。半導体層33上には、窒化シリコンからなるブロック絶縁膜36が形成されている。ブロック絶縁膜36の一方の側部には第一不純物層34が形成されており、ブロック絶縁膜36の他方の側部には第二不純物層35が形成されている。不純物層34,35は、互いに離れている。第一不純物層34は、半導体層33の一方の側部及びブロック絶縁膜36の一方の側部を覆うようにして形成されている。第二不純物層35は、半導体層33の他方の側部及びブロック絶縁膜36の他方の側部を覆うようにして形成されている。第一不純物層34及び第二不純物層35は、n型の不純物イオンがドープされたアモルファスシリコンからなる。
第一不純物層34上にドレイン電極37が形成されており、第二不純物層35上にソース電極38が形成されている。ドレイン電極37及びソース電極38は、クロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金、チタン若しくはチタン合金又はこれらの化合物であり、可視光の透過を遮断するとともに導電性を有するものである。これにより、外部或いは有機EL素子Ei,jからの光が半導体層33、第一不純物層34及び第二不純物層35に入射することが防止される。
ソース電極38及びドレイン電極38は互いに離れており、保護絶縁膜39によって絶縁されている。保護絶縁膜39は、ドレイン電極37、ソース電極38及びブロック絶縁膜36を覆うように形成されている。なお、ゲート絶縁膜32上に信号線Y1,Y2,…,Ynが形成され、保護絶縁膜39は信号線Y1,Y2,…,Ynも被覆している。
以上のように構成されるトランジスタ12は、半導体層33をチャネル領域とするMOS型FET(すなわち、MOS型の電界効果トランジスタ)である。トランジスタ10及びトランジスタ11はトランジスタ12と実質的に同様の構成をしているため、その詳細な説明を省略する。また、コンデンサ13は、一方の電極をトランジスタ12のゲート電極31と共通にしており、他の電極をトランジスタ12のソース電極38と共通にしている。共通にした部分の電極間に形成されたゲート絶縁膜32を誘電体とすることで、コンデンサ13が構成される。つまりコンデンサ13は、トランジスタ12のゲート−ソース間の寄生容量となる。そして、トランジスタ10のソースS及びトランジスタ12のゲート31は、ゲート絶縁膜32に設けられた開口部47を介して接続されている。
トランジスタ10、トランジスタ11、トランジスタ12、コンデンサ13、走査線X1,X2,…,Xm、電源線V1,V2,…,Vm及び信号線Y1,Y2,…,Ynを透明基板30に設けるにあたって、まず、トランジスタ10、トランジスタ11並びにトランジスタ12のゲート電極、走査線X1,X2,…,Xm及び電源線V1,V2,…,Vmを同一工程でほぼ同時に透明基板30上に形成する。次いで、トランジスタ10、トランジスタ11及びトランジスタ12のゲート絶縁膜、半導体層、ブロック絶縁膜及び不純物層を形成する。その後、トランジスタ10,トランジスタ11並びにトランジスタ12のソース電極並びにドレイン電極及び信号線Y1,Y2,…,Ynを同一工程でほぼ同時に形成する。その後、保護絶縁膜39を形成する。なお、本実施の形態では、トランジスタ10,トランジスタ11及びトランジスタ12は、チャネル幅或いはチャネル長(つまり、半導体層の幅及び長さ)を互いに異にするが、チャネル幅或いはチャネル長を異にする必要はない。
トランジスタ10、トランジスタ11、トランジスタ12、コンデンサ13、走査線X1,X2,…,Xm、電源線V1,V2,…,Vm及び信号線Y1,Y2,…,Ynは、窒化シリコン等の絶縁性を有する隔壁46によって覆われている。隔壁46は、信号線Y1,Y2,…,Ynに沿うようにして、かつ、走査線X1,X2,…,Xmに沿うようにして形成されている。隔壁46が形成されることで、透明基板30上が格子状に区切られる。つまり、信号線Y1,Y2,…,Ynと走査線X1,X2,…,Xmに囲まれる各領域には、隔壁46が形成されていない。隔壁46によって格子状に区切られた各領域に、つまり、信号線Y1,Y2,…,Ynと走査線X1,X2,…,Xmに囲まれた各領域に、有機EL素子Ei,jが設けられている。なお、トランジスタ10、トランジスタ11、トランジスタ12、コンデンサ13、走査線X1,X2,…,Xm、電源線V1,V2,…,Vm及び信号線Y1,Y2,…,Ynが形成された後に、隔壁46が形成される。
次に、有機EL素子Ei,jについて説明する。図3に示すように、有機EL素子Ei,jは、アノード電極41と、有機EL層42と、カソード電極43とを備える。有機EL素子Ei,jは、アノード電極41側から順に有機EL層42、カソード電極43の積層構造となっている。アノード電極41は、信号線Y1,Y2,…,Ynと走査線X1,X2,…,Xmに囲まれる各領域に配されており、ゲート絶縁膜32上に形成されている。アノード電極41は、透光性及び導電性を有している。更に、アノード電極41は、有機EL層42へ正孔を効率よく注入するものが好ましい。例えば、アノード電極41としては、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)又は酸化亜鉛(ZnO)を主成分としたものがある。なお、トランジスタ12のソース電極38(ソース電極38は、トランジスタ11のソース電極と共通した層である。)が形成される前にアノード電極41が形成され、アノード電極41の形成後にトランジスタ12のソース電極38が形成され、その後に保護絶縁膜39が形成される。
有機EL層42は、アノード電極41上に形成されている。有機EL層42は、例えば、アノード電極41から順に正孔輸送層、発光層、電子輸送層となる三層構造であっても良いし、アノード電極41から順に正孔輸送層、発光層となる二層構造であっても良いし、発光層からなる一層構造であっても良いし、その他の層構造であっても良い。
つまり、有機EL層42は、正孔及び電子を注入する機能、正孔及び電子を輸送する機能、正孔と電子の再結合により励起子を生成して発光する機能を有する。有機EL層42は、電子的に中立な有機化合物であることが望ましく、これにより正孔と電子が有機EL層42でバランス良く注入及び輸送される。
なお、電子輸送性の物質が発光層に適宜混合されていても良いし、正孔輸送性の物質が発光層に適宜混合されても良いし、電子輸送性の物質及び正孔輸送性の物質が発光層に適宜混合されていても良い。
また、有機EL層42の発光層には、発光材料が含有されている。発光材料としては、高分子系材料が用いられることになる。高分子系材料としては、ポリカルバゾール、ポリパラフェニレン、ポリアリーレンビニレン、ポリチオフェン、ポリフルオレン、ポリシラン、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピリジン、ポリピリジンビニレン、ポリピロール系材料が挙げられる。また、高分子材料としては、上記高分子材料(ポリマー)を形成しているモノマーまたはオリゴマーの重合体若しくは共重合体、モノマー若しくはオリゴマーの誘導体の重合体若しくは共重合体、又は、オキサゾール(オキサンジアゾール、トリアゾール、ジアゾール)若しくはトリフェニルアミン骨格を有するモノマーを重合した重合体若しくは共重合体を挙げることができる。また、これらポリマーのモノマーとしては、熱、圧、UV、電子線などを与える事で上述の化合物を形成するモノマー及びプレカーサポリマーを含むものである。また、これらモノマー間を結合する非共役系ユニットを導入しても構わない。
このような高分子材料の具体的なものとしては、ポリビニルカルバゾール、ポリトデシルチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリスチレンスルフォン酸分散体変性物、ポリ9,9−ジアルキルフルオレン、ポリ(チエニレン−9,9−ジアルキルフルオレン)、ポリ(2,5−ジアルキルパラフェニレン−チエニレン)、(ジアルキル:R=C1〜C20)、ポリパラフェニレンビニレン、ポリ(2−メトキシ−5−(2’−エチル−ヘキシロキシ)−パラフェニレンビニレン)、ポリ(2−メトキシ−5−(2’−エチル−ペンチロキシ)−パラフェニレンビニレン)、ポリ(2,5−ジメチル−パラフェニレンビニレン)、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)、ポリ(2,5−ジメトキシパラフェニレンビニレン)、ポリ(1,4−パラフェニレンシアノビニレン)などが挙げられる。
また、高分子系材料に限られるものではなく、低分子材料を蒸着して成膜させても良い。また、低分子材料の性質によっては、低分子材料を溶媒に溶かした状態で塗布して使用するものとしても良い。さらに低分子材料をドーパントとして高分子ポリマー中に分散させてもよく、低分子材料をポリマー分散する際のポリマーとしては、周知の汎用ポリマーを含む各種ポリマーを状況に応じて使用することができる。
低分子の発光材料(発光物質またはドーパント)としては、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、テトラセン、コロネン、クリセン、フルオレセイン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ペリノン、フタロペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、アルダジン、ビスベンゾキゾリン、ビススチリル、ピラジン、オキシン、アミノキノリン、イミン、ジフェニルエチレン、ビニルアントラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピラン、ポリメチン、メロシアニン、イミダゾールキレート化オキシノイド化合物等、4−ジシアノメチレン−4H−ピラン及び4−ジシアノメチレン−4H−チオピラン、ジケトン、クロリン系化合物やこれらの誘導体が挙げられる。低分子発光材料の具体的なものとしては、Alq3、キナクリドンなどが挙げられる。
なお、発光材料は、上述のものに限定されるものではない。
発光層或いは電子輸送層に含有する電子輸送性物質としては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)等の8−キノリノール又はその誘導体を配位子とする有機金属錯体などのキノリン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ペリレン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ置換フルオレン誘導体などが挙げられる。
発光層或いは正孔輸送層に含有する正孔輸送性物質としては、テトラアリールベンジシン化合物(トリアリールジアミンないしトリフェニルジアミン:TPD)、芳香族三級アミン、ヒドラゾン誘導体、イミダゾール誘導体、アミノ基を有するオキサジアゾール誘導体、ポリチオフェンなどが挙げられる。
有機EL層42上にカソード電極43が形成されている。更に、この有機EL層42は、隔壁46上にも形成されており、カソード電極43は、発光部2に設けられる有機EL素子E1,1〜Em,n全てに共通する層である。カソード電極43の材料としては、仕事関数の小さい材料である。カソード電極43の具体的なものとして、金、銀、銅、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、カルシウム若しくはバリウム若しくはこれらの合金又はこれら金属若しくは合金にリチウム、マグネシウム若しくはインジウムを含む化合物若しくは混合物等が挙げられる。また、カソード電極43は、以上の各種材料の層が積層された積層構造となっていても良く、具体的には、有機EL層42から順に高純度のバリウム層、高純度アルミニウム層となる積層構造等が挙げられる。
以上のように積層構造となる有機EL素子Ei,jでは、アノード電極41とカソード電極43との間に電界が生じると、アノード電極41から正孔が有機EL層42に注入され、カソード電極43から有機EL層42に電子が注入される。そして、有機EL層42の発光層へ正孔及び電子が輸送されて、発光層にて正孔及び電子が再結合することによって励起子が生成され、励起子が消滅するときに発光する。
上記発光パネル2において、カソード電極43上にシリコーンオイル等の水及び酸素を遮蔽するからなる遮蔽層44がパネル一面に形成される。更に、石英ガラス、その他のガラスといった透明材又は樹脂といった透明材からなる封止層45が遮蔽層44上に形成される。遮蔽層44及び封止層45によって、有機EL素子Ei,j、駆動回路Di,j、走査線X1,X2,…,Xm、電源線V1,V2,…,Vm及び信号線Y1,Y2,…,Ynが保護される。
次に、駆動回路Di,jの回路構成について詳細に説明する。図2、図5(a)及び図5(b)に示すように、トランジスタ10のゲート電極は走査線Xiに接続されている。トランジスタ10のドレイン電極は、トランジスタ12のドレイン電極に接続されているとともに、電源線Viに接続されている。トランジスタ10のソース電極はトランジスタ12のゲート電極に接続されているとともに、コンデンサ13の一方の極に接続されている。トランジスタ12のソース電極は、コンデンサ13の他方の極に接続されているとともにトランジスタ11のドレイン電極に接続されている。トランジスタ11のゲート電極は走査線Xiに接続されている。トランジスタ11のソース電極は信号線Yjに接続されている。トランジスタ12のソース電極、コンデンサ13の他方の電極並びにトランジスタ11のドレイン電極は、有機EL素子Ei,jのアノード電極に接続されている。有機EL素子Ei,jのカソード電極は基準電位Vssとなっている。基準電位Vssは、非選択期間(詳細には後述する。)中の電源線Viの電位以下であって、選択期間(詳細には後述する。)中の電源線Viより高い。例えば、基準電位Vssは、接地電位である。
図1に示すように、選択走査ドライバ3は、発光部2の走査線X1〜Xmに接続されている。選択走査ドライバ3はいわゆるシフトレジスタである。選択走査ドライバ3は、コントローラ6から出力される制御信号群に応じて走査線X1から走査線Xmへの順(走査線Xmの次は走査線X1)に走査信号を順次出力することで、各走査線X1〜Xmを順次選択するものである。詳細には、選択走査ドライバ3は、ハイレベルのオン電圧Von(基準電位Vssより十分高い。)、又は、ローレベルのオフ電圧Voff(基準電位Vssと等電位あるいは基準電位Vssより低い。)の何れかの電圧を走査線X1〜Xmに個別に印加する。即ち、走査線X1〜Xmのうちの何れかの走査線Xiが選択される選択期間では、選択走査ドライバ3がオン電圧Vonのパルスを走査線Xiに出力することにより、走査線Xiに接続されたトランジスタ11,12(駆動回路Di,1から駆動回路Di,n全てのトランジスタ11,12である。)がオン状態になる。一方、選択期間以外の非選択期間では、オフ電圧Voffを走査線Xiに印加することにより、トランジスタ11,12がオフ状態になる。走査線X1〜Xm各々の選択期間は互いに重ならないほうが望ましいが、同一列の信号線Yjに接続された複数の画素Pが同じ階調発光するような場合は、走査線X1〜Xmでの選択期間を同期するように設定し且つ電源線V1〜Vmでの選択期間を同期するように設定してもよい。
電源ドライバ4は、発光部2の電源線V1〜Vmに接続されている。電源ドライバ4は、いわゆるシフトレジスタである。つまり、電源ドライバ4は、コントローラ6から出力される制御信号群に応じて電源線V1から電源線Vmへの順(電源線Vmの次は電源線V1)に信号を順次出力するものである。詳細には、電源ドライバ4は、基準電位Vssと等電位又は基準電位Vssより低い選択電圧(基準電位が接地電位の場合、例えば、0〔V〕である。)を所定周期で各電源線V1〜Vmに印加するようになっている。つまり、走査線X1〜Xmのうちの何れかの走査線Xiが選択される選択期間では、電源ドライバ4は、ローレベルの選択電圧を電源線Viに印加する。一方、非選択期間では、電源ドライバ4は、基準電位Vssより高いハイレベルの電源電圧Vddを電源線Viに印加する。この電源電圧Vddは、電源電圧Vddは基準電位Vssより高ければ負電圧でもよいが、トランジスタ12の飽和電圧より十分に大きい値となっている。飽和電圧の詳細については後述する。
コントローラ6は、入力された画像データに従って選択ドライバ3、電源ドライバ4及びデータドライバ5に制御信号群を出力する。
データドライバ5は、コントローラ6からの制御信号群を受けて、コントローラ5に向かうシンク電流を各信号線Y1〜Ynに起こす電流シンク型のドライバである。つまり、データドライバ5は、電流シンクを有しており、図5(a)の矢印に示すように、各信号線Y1〜Ynにシンク電流を起こすものである。シンク電流の大きさは画像データに従った電流値であり、データドライバ5は、電流値に従った大きさの電荷を各コンデンサ13に蓄積させるものである。
ここで、データドライバ5が各信号線Y1〜Ynに所定の電流を流すことによる各画素Pでの動作原理について説明する。
図6は、Nチャネル型のMOSFETの電流−電圧特性を表したグラフである。図6において、横軸はドレイン−ソース間の電圧値であり、縦軸はドレイン−ソース間の電流値である。FETでは、図中の線形領域では、つまりソース−ドレイン間電圧値VDSが、ゲート−ソース間電圧値VGSに従ったドレイン飽和しきい値電圧VTH未満である領域では、ゲート−ソース間電圧値VGSが一定であると、ソース−ドレイン間電圧値VDSが大きくなるにつれて、ソース−ドレイン間電流値IDSが大きくなる。更に、図中の飽和領域では、つまりソース−ドレイン間電圧値VDSが、ゲート−ソース間電圧値VGSに従ったドレイン飽和しきい値電圧VTH以上である領域では、ゲート−ソース間電圧値VGSが一定であると、ソース−ドレイン間電流値IDSがほぼ一定となる。
また、図6において、ゲート−ソース間電圧値VGS0〜VGSMAXは、VGS0=0<VGS1<VGS2<VGS3<VGS4<VGSMAXの関係となっている。つまり、図6から明らかなように、ドレイン−ソース間電圧値VDSが一定の場合、ゲート−ソース間電圧値VGSが大きくなるにつれて、線形領域、飽和領域のいずれであってもドレイン−ソース間電流値IDSが大きくなる。更に、ゲート−ソース間電圧値VGSが大きくなるにつれて、ドレイン飽和しきい値電圧VTHが大きくなっている。以上のことから、FETでは、線形領域では、ソース−ドレイン間電圧値VDSがわずかに変わるとソース−ドレイン間電流値IDSが変わってしまうが、飽和領域では、ゲート−ソース間電圧値VGSが定まれば、ドレイン−ソース間電流値IDSが一義的に定まる。ここで、トランジスタ12の電圧値VGSMAXに対応するドレイン−ソース間電流値IDSは、発光素子型ディスプレイ1の有機EL素子Eに設定された発光最大輝度時において有機EL素子Eのアノード電極41とカソード電極43との間の有機EL層42に流れる電流値に設定されている。
次に、上述のように構成されている駆動回路Di,jの動作、駆動回路Di,jの駆動方法及び発光素子型ディスプレイ1の動作について、図7のタイミングチャートを用いて説明する。図7において、TSEの期間が選択期間であり、TNSEの期間が非選択期間であり、TSCの期間が一走査期間である。なお、TSC=TSE+TNSEとなっている。
コントローラ6から出力される制御信号群に従って選択走査ドライバ3は、1行目の走査線X1からm行目の走査線Xmへと順次ハイレベル(オンレベル)のパルスを出力する。また、コントローラ6から出力される制御信号群に従って電源ドライバ4は、1行目の電源線V1からm行目の電源線Vmへと順次ローレベルのパルスを出力する。
ここで、図7に示すように、各行では、走査線のハイレベルのパルスが出力されるタイミングは、電源線のローレベルのパルスが出力タイミングにほぼ揃っており、ハイレベルのパルスとローレベルのパルスの時間的長さはほぼ同じである。つまり、ハイレベルのパルスは、ローレベルのパルスに同期している。ハイレベルのパルス及びローレベルのパルスが出力されている期間が、その行の選択期間TSEである。また、各行の選択期間TSE中にデータドライバ5が、コントローラ6から出力される制御信号群に従って全列の信号線Y1〜Ynにシンク電流(つまり、データドライバ5に向かった電流)を発生する。ここで、データドライバ5は、コントローラ6が受けた画像データに従った電流値で各列の信号線Yjにシンク電流を流す。
各画素Pi,jの電流の流れ及び電圧の印加について詳細に説明する。
i行目の選択期間TSEの開始時刻t1では、選択走査ドライバ3からi行目の走査線Xiにハイレベル(オンレベル)のパルスが出力されだして、時刻t1〜時刻t2の選択期間TSEの間走査線Xiにはトランジスタ10及びトランジスタ11がオン状態となるようなレベルの走査信号電圧VXiが走査線Xiに印加される。更に、i行目の選択期間TSEの開始時刻t1では、電源ドライバ4からi行目の電源線Viにローレベルのパルス信号が出力されだして、選択期間TSEの間電源線Viには基準電位Vssと等電位或いはそれより低い電源信号電圧VViが印加される。更に、選択期間TSEに、データドライバ5は、コントローラ6が受けた画像データに従って、所定電流値のシンク電流を流す。
このため、選択期間TSEでは、トランジスタ10はオンして、ドレインからソースに電流が流れ、トランジスタ12のゲート及びコンデンサ13の一端に電圧が印加されて、トランジスタ12がオンする。更に、選択期間TSEでは、トランジスタ11がオンして、電圧値が電源信号電圧VVi以下で且つ基準電圧Vss以下のデータドライバ5による電流制御のためのシンク電流が信号線Y1,Y2,…Yj,Yj+1,…Ynに流れるので、信号線Y1,Y2,…Yj,Yj+1,…Ynの電圧値が電源信号電圧VVi以下で且つ基準電圧Vss以下となり、かつ、トランジスタ12のソースの電位がドレインの電位より低くなる。
つまり、トランジスタ12のゲート−ソース間に電位差が生じるので信号線Y1,Y2,…Yj,Yj+1,…Ynには、それぞれデータドライバ5で指定された電流値(つまり、画像データに従った電流値)のシンク電流I1,I2,…Ij,Ij+1,…Inが矢印αに示す方向に流れる。なお、選択期間TSEでは、電源線Viの電源信号電圧VViが基準電圧Vdd以下であるため、有機EL素子Ei,jのアノードの電位はカソードの電位より低くなり、有機EL素子Ei,jには逆バイアス電圧が印加されていることになる。そのため、有機EL素子Ei,jには電源線Viからの電流が流れない。
このとき画素Pi,1〜画素Pi,nの各コンデンサ13の他端(トランジスタ12のソース電極に接続されている。)は、データドライバ5により制御された(指定された)電流値に従った電位になり、かつ、トランジスタ12のゲート電位よりも低い電位になる。すなわち、各画素Pi,1〜画素Pi,nのコンデンサ13には、各画素Pi,1〜画素Pi,nのトランジスタ12にそれぞれ電流I1〜Inを流れさせるような各トランジスタ12のゲート−ソース間の電位差を生じさせる電荷がチャージされる。
ここで、トランジスタ12から信号線Yjまでの配線等の任意の点での電位は、トランジスタ11〜トランジスタ12の経時的に変化する内部抵抗等により異なる。しかしながら、データドライバ5での電流制御によって流れる電流は所定の電流値を示すため、トランジスタ11〜トランジスタ12の抵抗が高抵抗化することでトランジスタ12のゲート−ソース間の電位が変化しても矢印αに示す方向に流れる電流の所定の電流値は変わることがない。
選択期間TSEの終了時刻t2には、選択走査ドライバ3から走査線Xiに出力されるハイレベルのパルスが終了し、電源ドライバ4から電源線Viに出力されるローレベルのパルスが終了する。従い、この終了時刻t1から次の選択期間TSEの開始時刻t1までの非選択期間TNSE中では、走査線Xiにトランジスタ10のゲート及びトランジスタ11のゲートにオフレベル(ロー電位)の走査信号電圧VXiが印加されるとともに、電源線Viに印加される電源信号電圧VViは基準電位Vssより十分高い電源電圧Vddである。
このため、図5(b)に示すように、非選択期間TNSEでは、トランジスタ11がオフ状態になり、信号線Y1〜Ynには電流が流れない。更に、非選択期間TNSEでは、トランジスタ10がオフ状態になり、コンデンサ13は、その一端及び他端によりチャージされた電荷を保持し続けて、トランジスタ12はオン状態を維持し続ける。つまり、非選択期間TNSEとこの非選択期間TNSEの前の選択期間TSEとでは、トランジスタ12のゲート−ソース間電圧値VGSが等しい。そのため、非選択期間TNSEでも、トランジスタ12は画像データに従った電流値の電流を流し続けて、非選択期間TNSEの電流値はこの非選択期間TNSEの前の選択期間TSEの電流値に等しい。非選択期間TNSEの間、トランジスタ12を流れる電流は、上記条件式(2)により低電位の基準電位Vssに向けて流れるとともに、有機EL素子Ei,jに流れて、有機EL素子Ei,jが発光する。
ここで、この選択期間後TSE後の非選択期間TNSEの間、電源信号電圧VVi(=Vdd)は、図6に示すように、トランジスタ12のゲート−ソース間電圧値VGSが、VGSMAXであっても、飽和領域を維持するように、下記に示す条件式(2)を満たしている。
Vi−VE−Vss≧VTHMAX…(2)
ここで、VEは、有機EL素子Ei,jのアノード−カソード間に電圧が印加されたときの有機EL素子Ei,jの抵抗による分圧の予想最大値であり、VTHMAXは、VGSMAX時のトランジスタ12のソース−ドレイン間の飽和しきい値電圧である。有機EL素子Ei,jは経時劣化に伴い内部抵抗が増大するので、カソード−電源線Vi間での有機EL素子Ei,jの分圧が上昇するが、上記予想最大値とは、有機EL素子Ei,jが正常に発光している期間中の電源線Vi−カソード間の最大電圧印加時における有機EL素子Ei,jに分圧される最大電圧の予想値である。つまり、画素Pi,jの有機EL素子Ei,jが非発光であっても最大輝度で発光しても、有機EL素子Ei,jの発光寿命内(発光寿命内の抵抗値)であれば、常に非選
択期間TNSEでのトランジスタ12のソース−ドレイン間の電圧は飽和領域となるように設定されており、トランジスタ12には飽和電流が流れる。
このため、電源電圧Vdd及びコンデンサ13での電荷により、非選択期間TNSEにおけるトランジスタ12を流れるゲート−ソース間電流値IDSを安定することができる。
非選択期間TNSEの間、トランジスタ12を流れる電流は、上記条件式(2)により低電位の基準電位Vssに向けて流れる。換言すれば、発光期間TEM(非選択期間TNSE)の間、この電流が有機EL素子Ei,jのアノード41−カソード43間の有機EL層42に流れ、画像データに従った輝度階調で発光する。
仮にトランジスタ12を図6に示す線形領域で駆動すると、複数のトランジスタ12間での特性にバラツキにより、ゲート−ソース間電流値IDSにばらつきがある恐れがある。しかしながら、本発明では電源電圧Vdd及び基準電圧Vssが上記(2)式のように設定されているのでトランジスタ12の特性のバラツキの影響を小さく抑えることができ、画像データに従った階調発光を安定させることが可能となる。
走査線Xiの選択期間TSEが終了すると、引き続き走査線Xi+1の選択期間TSEが開始され、走査線Xiと同様に選択走査ドライバ3、電源ドライバ4、データドライバ5及びコントローラ6が動作する。このように、走査線X1〜走査線Xmの選択期間が順次終了した後、再び走査線X1の選択期間TSEが開始する。このように一走査期間TSC中に各画素が発光する発光期間TEMは実質的に非選択期間TNSEに相当し、走査線の数が増大するにしたがい発光期間TEMは長時間にすることが可能となる。
また、一つの画素Pi,jに対して三つのトランジスタ10,11,12で、電流制御によるアクティブマトリックス駆動方式の発光素子型ディスプレイ1が実現でき、発光素子型ディスプレイ1の画像特性が良い。つまり、電流値を制御するアクティブマトリクス駆動方式の発光素子型ディスプレイ1において、本発明では、画素Pi,jの発光面積の割合を高くすることができ、その他の設計マージンに余裕を与えることができる。発光面積の割合が向上すると、発光素子型ディスプレイ1の表示面の見かけ上の明るさを明るくすることができ、また所望の見かけ上の明るさで表示する際に、有機EL層42の単位面積あたりに流れる電流値をより小さくすることができるので有機EL素子Ei,jの発光寿命を長くすることができる。
また、選択期間TSEにおいて、有機EL素子Ei,jに逆バイアス電圧が印加されるため、有機EL素子Ei,jの素子寿命が延びる。また、各駆動回路Di,jのトランジスタ10,11,12は、全てアモルファスシリコンが半導体層となっているnチャネルのみの単チャネル型FETである。従って、同一工程で同時にトランジスタ10,11,12を透明基板30上に形成することができ、発光パネル2、発光素子型ディスプレイ1及び駆動回路Di,jの製造にかかる時間或いはコストの増大が抑えられる。
〔第二の実施の形態〕
次に、第二の実施の形態について説明する。第二の実施の形態では、各画素Pi,jの構成が第一の実施の形態の場合と異なり、他の部分は第一の実施の形態の場合と同様である。つまり、図8に示すように、第二の実施の形態では、各画素Pi,j(各画素Pi,jの駆動回路Di,j)には、トランジスタ10、トランジスタ11の代わりにスイッチ51が設けられているとともに、トランジスタ12及びコンデンサ13の代わりに電流制御手段52が設けられている。なお上記第一の実施の形態と同じ符号のものについては同様であるので詳細な説明を省略する。
電源線Viに出力される電源信号Sbは、選択期間TSE中が電圧値Vbであり、非選択期間TNSE中が電圧値Vb’の信号である。電圧値Vbは図7に示す電源電圧Vddに相当し、電圧値Vb’は図7に示す基準電圧Vssに相当する。
走査線Xiに出力される走査信号Saは、選択期間TSE中がスイッチ51をオンする電圧値Vaであり、選択期間TSE中がスイッチ51をオフする電圧値Va’の信号であり、図7に示す走査信号(走査信号電圧)に相当する。
スイッチ51は、図8(a)に示すように、選択期間TSE中に、走査信号Saに応じて電源線Viからの電源信号Sbを電流制御手段52に出力するとともに配線Qを介し電流制御手段52から流れる電流Ibを信号線Yjに流す。この電流Ibの電流値は信号線Yjに接続された電流シンク型のデータドライバ5(つまり、データドライバ5は電流シンクを有する。)により制御されている。また、スイッチ51は、図8(b)に示すように、非選択期間TNSE中に、走査信号Saに応じて電流制御手段52からの電流を信号線Yjに流すことを停止し、配線Rを介して有機EL素子Ei,jに流す。これにより、有機EL素子Ei,jが非選択期間TNSEに発光する。
電流制御手段52は、図8(a)に示すように、選択期間TSE中に、スイッチ51からの電源信号Sbによる信号電圧Vbに応じて電流シンク型のデータドライバ5により制御された電流Ibを電源線Vから配線Qに流し、電流Ibの電流値を記憶する記憶手段を具備している。そして、電流制御手段52は、図8(b)に示すように、非選択期間TNSE中に、スイッチ51からの信号電圧Vb’に応じて記憶手段で記憶された電流値に従った電流Ibを電源線Viから配線Rに流す。従って、非選択期間TNSEの電流Ibの電流値は、選択期間TSEの電流Ibの電流値と等しい或いは線形関係にある。
〔第三の実施の形態〕
次に、第三の実施の形態について説明する。第三の実施の形態では、各画素Pi,jの構成が第一の実施の形態の場合と異なり、他の部分は第一の実施の形態の場合と同様である。つまり、図9に示すように、第三の実施の形態では、各画素Pi,j(各画素Pi,jの駆動回路Di,j)には、トランジスタ10の代わりにトランジスタ14が設けられている。なお、上記第一の実施の形態と同じ符号のものについては同様であるので詳細な説明を省略する。
トランジスタ14は、トランジスタ10の場合と異なり、ドレイン電極及びゲート電極が走査線Xiに接続されており、ソース電極がトランジスタ12のゲート電極に接続されている。トランジスタ10は、nチャネルアモルファスシリコン薄膜トランジスタである。
トランジスタ14は、図7に示す波形チャートのような電圧の印加により動作するが、選択期間TSE中に走査線Xiからのオンレベル(ハイレベル)の走査信号によりオンし、走査線Xiからの電圧をトランジスタ12のゲートに印加する。トランジスタ12は、選択期間TSE中にトランジスタ14により印加されたゲート電圧によりオンし、電流シンクを有するデータドライバ5により引き抜かれた電流(シンク電流)を電源線Viからトランジスタ11(走査線Xiがオンレベルになることによって、トランジスタ11は選択期間TSE中にオンしている。)を介して信号線Yjに流す。このとき、トランジスタ12のゲート−ソース間に接続されたコンデンサ13には、トランジスタ12が信号線Yjに流す電流の電流値に従った電荷がチャージされる。
非選択期間TNSE中に、トランジスタ11及びトランジスタ14はオフレベルの走査信号によってオフしている。トランジスタ12においては、コンデンサ13にチャージされた電荷に従った電圧値で所定の電圧がソース−ドレイン間に印加されて、これによりトランジスタ12はソース−ドレイン間の電圧値に従った(つまり、コンデンサ13にチャージされた電荷に従った)電流を有機EL素子Ei,jに流して、有機EL素子Ei,jを発光させる。この際、有機EL素子Ei,jに流れる電流は、コントローラ6からの制御信号群(制御信号群は、コントローラ6に入力される画像データに従っている。)に従った電流値(つまり、電流シンクにより流れたシンク電流の電流値)であり、従って、有機EL素子Ei,jは画像データに従った輝度で発光する。
〔第四の実施の形態〕
次に、第四の実施の形態について説明する。第四の実施の形態では、各画素Pi,jの構成が第二の実施の形態の場合と異なり、他の部分は第二の実施の形態の場合と同様である。つまり、図10に示すように、第四の実施の形態では、各画素Pi,j(各画素Pi,jの駆動回路Di,j)には、スイッチ51の代わりにスイッチ53が設けられている。なお、上記第二の実施の形態と同じ符号のものについては同様であるので詳細な説明を省略する。
スイッチ53は、図10(a)に示すように、選択期間TSE中に、走査信号Saに応じて電流制御手段52にオンレベル(電圧値Va)の信号を出力するとともに配線Qを介し電流制御手段52から流れる電流Ibを信号線Yjに流す。この電流Ibは、信号線Yjに接続された電流シンク型のデータドライバ6(つまり、データドライバ5は電流シンクを有する。)により制御されている。また、スイッチ53は、非選択期間TNSE中に、オフレベル(電圧値Va’)の走査信号Saに応じて電流制御手段52からの電流Ibを信号線Yjに流すことを停止し、配線Rを介して有機EL素子Ei,jに流す。これにより、有機EL素子Ei,jが非選択期間TNSEに発光する。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施の形態では発光素子として有機EL素子を用いていたが、逆バイアス電圧が印加された場合には電流が流れないとともに正バイアス電圧が印加された場合には電流が流れるような発光素子であって、流れる電流の大きさに従った輝度で発光する発光素子、例えばLED(Light Emitting Diode)素子等でも良い。
また、トランジスタ10,11,12は、アモルファスシリコンを半導体層(つまり、チャネル層)とする薄膜トランジスタであったが、ポリシリコンを半導体層とする薄膜トランジスタであっても良い。
また上記各実施の形態では、トランジスタ12のゲート−ソース間にゲート電極31とソース電極38の重なったゲート絶縁膜32で構成されたコンデンサ13を設けたが、別途ゲート電極31、ソース電極38、ゲート絶縁膜32の少なくとも一部或いは全部を含まない部材で構成されたコンデンサをトランジスタ12のゲート−ソース間に設けてもよい。
本発明が適用された発光素子型ディスプレイの具体的な構成が示されたブロック図である。 上記発光素子型ディスプレイの一画素が概略的に示された平面図である。 図2におけるA−A’断面が示された断面図である。 画素に設けられるトランジスタが示された断面図である。 上記発光素子型ディスプレイの画素の回路構成及び駆動原理が示された等価回路図であり、(a)図には選択期間の電流の流れが示されており、(b)図には非選択期間の電流の流れが示されている。 上記発光素子型ディスプレイの画素に適用されるNチャネル型のMOSFETに流れる電流と、該MOSFETに印加される電圧との関係が示された図面である。 駆動回路の動作が示されたタイミングチャートである。 上記発光素子型ディスプレイとは別例の発光素子型ディスプレイの画素の具体的な構成が示されたブロック図であり、(a)図には選択期間の信号の流れが示されており、(b)図には非選択期間の信号の流れが示されている。 上記発光素子型ディスプレイとは別例の発光素子型ディスプレイの画素の具体的な構成が示された回路図であり、(a)図には選択期間の電流の流れが示されており、(b)図には非選択期間の電流の流れが示されている。 上記発光素子型ディスプレイとは別例の発光素子型ディスプレイの具体的な構成が示されたブロック図であり、(a)図には選択期間の信号の流れが示されており、(b)図には非選択期間の信号の流れが示されている。 従来の発光素子型ディスプレイの一画素の回路構成が示された等価回路図である。
符号の説明
1 発光素子型ディスプレイ(駆動装置)
3 選択走査ドライバ
4 電源ドライバ
5 データドライバ
6 コントローラ
10 トランジスタ(第二スイッチング素子、ゲートチャージ用トランジスタ)
11 トランジスタ(第三スイッチング素子、ソースチャージ用トランジスタ)
12 トランジスタ(第一スイッチング素子、電流制御用トランジスタ)
14 トランジスタ(第二スイッチング素子)
13 コンデンサ
41 アノード電極
42 有機EL層
43 カソード電極
46 隔壁
51 スイッチ
52 電流制御手段
53 スイッチ
i,j 駆動回路
i,j 有機EL素子(光学要素)
i,j 画素
1〜Xm 走査線
1〜Yn 信号線
1〜Vm 電源線

Claims (21)

  1. 一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、電流路の一端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続され、制御端子と電流路の一端との間の電圧に従った電流値の電流が電流路に流れる第一スイッチング素子と、
    前記第一スイッチング素子の電流路の他端に接続され、前記光学要素に電流を流すために選択期間及び非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号が出力される電源線と、
    前記光学要素を選択するための走査信号が出力される走査線と、
    前記選択期間中、前記電源線から前記第一スイッチング素子の電流路を介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて前記第一スイッチング素子の前記制御端子に印加される電圧を制御する第二スイッチング素子と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて、前記信号線に流れる電流を制御する第三スイッチング素子と、
    を備え、
    前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
    前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
    前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
    前記第二スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
    前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
    前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
    前記非選択期間中、前記第一スイッチング素子の電流路の他端と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記電源線に印加される電源信号の電圧によって、前記第一スイッチング素子の前記制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなる、
    ことを特徴とする駆動回路。
  2. 請求項1記載の駆動回路であって、
    前記選択期間中に前記走査線の走査信号の電位がオンレベルになることによって、前記第一スイッチング素子、第二スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子がオンして、前記電源線から前記第一スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子を介して前記信号線へ所与の電流値の電流が流れ、
    前記非選択期間中に前記走査線の走査信号電位がオフレベルになることによって、前記第二スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子がオフして前記第一スイッチング素子の前記制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電荷が、前記第一スイッチング素子の前記制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の寄生容量に保持されることを特徴とする駆動回路。
  3. 請求項1記載の駆動回路であって、
    一方の極が前記第一スイッチング素子の制御端子に接続されており、他方の極が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続されているコンデンサを具備する駆動回路。
  4. 請求項3記載の駆動回路であって、
    前記選択期間中に前記走査線の走査信号の電位がオンレベルになることによって、前記第一スイッチング素子、第二スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子がオンして、前記電源線から前記第一スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子を介して前記信号線へ所与の電流値の電流が流れ、
    前記非選択期間中に前記走査線の走査信号電位がオフレベルになることによって、前記第二スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子がオフして前記第一スイッチング素子の前記制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電荷が、前記コンデンサに保持されることを特徴とする駆動回路。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の駆動回路であって、
    前記選択期間中、前記電源線の電源信号は前記光学要素の一対の電極の他方に印加される電圧以下であり、前記非選択期間中、前記電源線の電源信号は前記光学要素の一対の電極の他方に印加される電圧より高いことを特徴とする駆動回路。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の駆動回路であって、
    前記第一スイッチング素子、前記第二スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子は単チャネルの薄膜トランジスタであることを特徴とする駆動回路。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の駆動回路であって、
    前記光学要素は、有機EL素子であることを特徴とする駆動回路。
  8. 一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、電流路の一端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続され、制御端子と電流路の一端との間の電圧に従った電流値の電流が電流路に流れる第一スイッチング素子と、
    前記第一スイッチング素子の電流路の他端に接続され、前記光学要素に電流を流すための電源信号が出力される電源線と、
    前記光学要素を選択するための走査信号が出力される走査線と、
    選択期間中、前記電源線から前記第一スイッチング素子の電流路を介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて前記第一スイッチング素子の前記制御端子に印加される電圧を制御する第二スイッチング素子と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記走査線の走査信号に応じて、前記信号線に流れる電流を制御する第三スイッチング素子と、
    を有する駆動回路と、
    前記選択期間及び非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号を前記電源線に出力する電源ドライバと、
    前記走査線に走査信号を出力する選択走査ドライバと、
    前記信号線に所与の電流値の電流を流す電流シンクを有するデータドライバと、
    を備え、
    前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
    前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
    前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
    前記第二スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
    前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
    前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
    前記電源ドライバは、前記非選択期間中、前記第一スイッチング素子の電流路の他端と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧が、前記第一スイッチング素子の制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなるような電源信号を出力する、
    ことを特徴とする駆動装置。
  9. 一対の電極を有し、非選択期間中に一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
    前記光学要素に電流を流すために選択期間及び前記非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号が出力される電源線と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、電流路の一端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続され、前記電流路の他端が前記電源線に接続され、前記制御端子と電流路の一端との間の電圧に従った電流値の電流が電流路に流れる第一スイッチング素子と、
    前記第一スイッチング素子の前記制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間に設けられ、前記選択期間にチャージされた電荷を前記非選択期間中まで保持するコンデンサと、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、前記選択期間に前記第一スイッチング素子の制御端子を所定のオン電圧に設定するとともに前記コンデンサの一端に電荷をチャージさせる第二スイッチング素子と、
    ソース、ドレイン電極、前記ソース、ドレイン電極間の電流路及び制御端子を有し、当該電流路の一端が、前記光学要素の一対の電極の一方と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間に接続され、前記選択期間に、画像データに従って前記第一スイッチング素子の電流路に所与値の電流を流す第三スイッチング素子と、
    前記選択期間中、前記電源線から前記第一スイッチング素子の電流路を介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
    走査信号により選択される走査線と、
    を備え、
    前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
    前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
    前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
    前記第二スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
    前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
    前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
    前記非選択期間中、前記第一スイッチング素子の電流路の他端と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記第一スイッチング素子の電流路の他端に印加される電圧によって、前記第一スイッチング素子の制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の一端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなる、
    ことを特徴とする駆動回路。
  10. 請求項9記載の駆動回路であって、
    前記非選択期間中、前記第二スイッチング素子及び第三スイッチング素子はオフ状態であることを特徴とする駆動回路。
  11. 請求項9又は10記載の駆動回路であって、
    前記選択期間中に前記第一スイッチング素子の電流路の他端及び前記第二スイッチング素子の電流路の一端に印加される電圧は、前記光学要素の一対の電極の他方の電位以下であることを特徴とする駆動回路。
  12. 請求項9から11の何れかに記載の駆動回路であって、
    前記非選択期間中に前記第一スイッチング素子の電流路の他端及び前記第二スイッチング素子の電流路の一端に印加される電圧は、前記光学要素の一対の電極の他方の電位より高いことを特徴とする駆動回路。
  13. 請求項9から12の何れかに記載の駆動回路であって、
    前記第三スイッチング素子の電流路の一端は前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、前記選択期間中に前記第三スイッチング素子の電流路の他端に印加される電圧は、前記選択期間中に前記第一スイッチング素子の電流路の他端及び前記第二スイッチング素子の電流路の一端に印加される電圧以下であることを特徴とする駆動回路。
  14. 一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流に従った光学的動作を示す光学要素と、
    前記光学要素に電流を供給するために選択期間及び非選択期間に互いに異なる電圧の電源信号が出力される電源線と、
    制御端子、ソース、ドレイン電極、及び前記ソース、ドレイン電極間の電流路を有し、電流路の一端が前記電源線に接続されており、電流路の他端が前記光学要素の一対の電極の一方に接続されている第一スイッチング素子と、
    制御端子、ソース、ドレイン電極、及び前記ソース、ドレイン電極間の電流路を有し、電流路の一端が前記電源線に接続されており、電流路の他端が前記第一スイッチング素子の制御端子に接続されている第二スイッチング素子と、
    制御端子、ソース、ドレイン電極、及び前記ソース、ドレイン電極間の電流路を有し、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の他端に接続されている第三スイッチング素子と、
    前記第二スイッチング素子の前記制御端子及び第三スイッチング素子の前記制御端子に接続された走査線と、
    前記第三スイッチング素子の電流路の他端に接続され、前記選択期間中、前記第一スイッチング素子に所与の電流値の電流を流す信号線と、
    を備え、
    前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
    前記信号線は、前記第一〜第三スイッチング素子のソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
    前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
    前記第二スイッチング素子はそのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記第二スイッチング素子の制御端子が前記走査線に接続され、
    前記第三スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極及びその制御端子が前記信号線に沿って延在するように形成されるとともに、電流路の一端が前記第一スイッチング素子の電流路の一端に接続され、電流路の他端が前記信号線に接続され、
    前記第一スイッチング素子は、そのソース、ドレイン電極の一部及びその制御端子の一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレイン電極の他部及びその制御端子の他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
    前記非選択期間中、前記電源線と前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記電源線から印加される電圧によって、前記第一スイッチング素子の制御端子と前記第一スイッチング素子の電流路の他端との間の電圧に従って設定される前記第一スイッチング素子の電流路を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さである、
    ことを特徴とする駆動回路。
  15. 請求項14記載の駆動回路であって、
    前記選択期間中に前記第一スイッチング素子の電流路の一端及び前記第二スイッチング素子の電流路の一端に印加される電圧は、前記光学要素の一対の電極の他方の電位以下であることを特徴とする駆動回路。
  16. 請求項14又は15記載の駆動回路であって、
    前記非選択期間中に前記第一スイッチング素子の電流路の一端及び前記第二スイッチング素子の電流路の一端に印加される電圧は、前記光学要素の一対の電極の他方の電位より高いことを特徴とする駆動回路。
  17. 請求項14から16の何れかに記載の駆動回路であって、
    前記選択期間中に前記第三スイッチング素子の電流路の他端に印加される電圧は、前記選択期間中に前記第一スイッチング素子の電流路の一端及び前記第二スイッチング素子の電流路の一端に印加される電圧以下であることを特徴とする駆動回路。
  18. 請求項14から17の何れかに記載の駆動回路と、
    前記電源線に電源信号を出力する電源ドライバと、
    前記走査線に走査信号を出力する選択走査ドライバと、
    前記信号線に所与の電流値の電流を流す電流シンクを有するデータドライバと、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  19. 一対の電極を有し、一対の電極間を流れる電流の電流値に従って光学的動作を示す光学要素と、
    前記光学要素に電流を供給する電源線と、
    ドレインが前記電源線に接続され、ソースが前記光学要素の一対の電極の一方に直列に接続された電流制御用トランジスタと、
    前記電流制御用トランジスタのゲート−ソース間に設けられたコンデンサと、
    選択期間中に、前記電流制御用トランジスタのソース−ドレイン間に、画像データに従った電流値の電流を流す電流値設定手段と、
    非選択期間中に、前記電流値設定手段により前記コンデンサにチャージされた電荷を保持する電荷保持手段と、
    前記非選択期間中に、前記光学要素及び前記電流制御用トランジスタの両端に前記選択期間とは異なる所定の電圧を印加して、前記電流制御用トランジスタを介して前記コンデンサの電荷に従った駆動電流を前記光学要素に供給する駆動電流供給手段と、
    前記選択期間中、前記電源線から前記電流制御用トランジスタを介して所与の電流値の電流が流れる信号線と、
    走査信号により選択される走査線と、
    を備え、
    前記電源線は、前記走査線と平行で且つ離間するとともに、前記走査線と同一工程で透明基板上に形成され、
    前記信号線は、前記電流制御用トランジスタのソース電極並びにドレイン電極と同一工程で形成され、
    前記電源線及び前記走査線は、前記信号線に対してゲート絶縁膜によって絶縁されており、
    前記電流値設定手段は、
    ドレインが前記電流制御用トランジスタのドレインに接続され、ソースが前記電流制御用トランジスタのゲートに接続されたゲートチャージ用トランジスタと、
    ドレインが前記電流制御用トランジスタのソースに接続されたソースチャージ用トランジスタと、を有し、
    前記ゲートチャージ用トランジスタは、そのソース、ドレイン及びそのゲートが前記走査線に沿って延在するように形成されるとともに、前記ゲートチャージ用トランジスタのゲートが前記走査線に接続され、
    前記ソースチャージ用トランジスタは、そのソース、ドレイン及びそのゲートが前記信号線に沿って形成されるとともに、ドレインが前記電流制御用トランジスタのソースに接続され、ソースが前記信号線に接続され、
    前記電流制御用トランジスタは、そのソース、ドレインの一部及びそのゲートの一部が前記電源線に沿って延在するように形成され、そのソース、ドレインの他部及びそのゲートの他部が前記信号線に沿って延在するように形成され、
    前記非選択期間中、前記電流制御用トランジスタのドレインと前記光学要素の一対の電極の他方との間の電圧は、前記電源線から前記電流制御用トランジスタのドレインに印加される電圧によって、前記電流制御用トランジスタのゲート−ソース間の電圧に従って設定される前記電流制御用トランジスタのドレイン−ソース間を流れる電流が前記光学要素に設定された発光最大輝度時においても飽和電流となる程度の高さとなる、
    ことを特徴とする駆動回路。
  20. 請求項19に記載の駆動回路であって、
    前記ゲートチャージ用トランジスタ及び前記ソースチャージ用トランジスタは、前記非選択期間中はオフ動作していることを特徴とする駆動回路。
  21. 請求項19に記載の駆動回路であって、
    前記ゲートチャージ用トランジスタは、前記非選択期間中にゲートに入力される走査信号に応じて、前記コンデンサにおける前記電流制御用トランジスタのゲート側にチャージされた電荷を保持し、
    前記ソースチャージ用トランジスタは、前記非選択期間中にゲートに入力される走査信号に応じて、前記コンデンサにおける前記電流制御用トランジスタのソース側にチャージされた電荷を保持することを特徴とする駆動回路。
JP2006333230A 2006-12-11 2006-12-11 駆動回路及び駆動装置 Expired - Lifetime JP4424346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006333230A JP4424346B2 (ja) 2006-12-11 2006-12-11 駆動回路及び駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006333230A JP4424346B2 (ja) 2006-12-11 2006-12-11 駆動回路及び駆動装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001400557A Division JP2003195810A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 駆動回路、駆動装置及び光学要素の駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007128103A JP2007128103A (ja) 2007-05-24
JP4424346B2 true JP4424346B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=38150736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006333230A Expired - Lifetime JP4424346B2 (ja) 2006-12-11 2006-12-11 駆動回路及び駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4424346B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009258301A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Eastman Kodak Co 表示装置
JP2010056025A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Casio Comput Co Ltd 発光パネル及び発光パネルの製造方法
WO2014141958A1 (ja) 2013-03-14 2014-09-18 シャープ株式会社 表示装置およびその駆動方法
CN105247603B (zh) 2013-06-27 2017-07-11 夏普株式会社 显示装置及其驱动方法
US9837016B2 (en) 2013-06-27 2017-12-05 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and drive method therefor
US9842545B2 (en) 2013-12-20 2017-12-12 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and method for driving same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007128103A (ja) 2007-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7317429B2 (en) Display panel and display panel driving method
KR101152120B1 (ko) 표시 장치 및 그 구동 방법
JP4046267B2 (ja) 表示装置
US10019941B2 (en) Compensation technique for luminance degradation in electro-luminance devices
TWI305338B (en) Display device and drive method for display panel
KR100786545B1 (ko) 전자 장치
KR101433680B1 (ko) 반도체 장치, 디스플레이 장치, 및 전자 장치
US20010043173A1 (en) Field sequential gray in active matrix led display using complementary transistor pixel circuits
TW200535766A (en) Display device, data driving circuit, and display panel driving method
KR20010098936A (ko) 발광 장치
JP2002023697A (ja) 発光装置
JP4424346B2 (ja) 駆動回路及び駆動装置
KR100607513B1 (ko) 일렉트로-루미네센스 표시장치 및 그 구동방법
KR100658257B1 (ko) 발광 표시장치
JP4085636B2 (ja) 記憶駆動式表示装置の駆動方法及び記憶駆動式表示装置
KR101474023B1 (ko) 유기발광다이오드 표시장치
JP4788216B2 (ja) 駆動装置および表示装置ならびに駆動装置および表示装置の駆動方法
KR101142786B1 (ko) 유기전계 발광 디스플레이 장치 및 그 구동방법
JP2004062150A (ja) 発光装置のデューティー比の決定方法及び該デューティー比を用いた駆動方法
CN117711321A (zh) 像素电路和包括该像素电路的显示设备
KR20060112992A (ko) 발광 표시장치의 화소 및 그의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4424346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term