JP4423905B2 - 調湿建材 - Google Patents

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本発明は、壁材や天井材等の住宅用建材として用いられる調湿建材に関するものである。
日本の住宅は、近年気密性が高まったことで室内の湿度の高い状態が続くようになった。その結果、結露が発生しやすくなり、アレルギーの原因となるカビやダニの発生を招くなど健康に悪い影響をおよぼしているのが現状である。
また、逆に、この高湿度の状態を防ぐためにエアコンや除湿機などを過剰に使用し、その結果として室内が過乾燥になることもある。
そこで、このような問題を解決するために、珪藻土などの調湿材を配合した壁材を使用することで調湿力を高めた調湿建材が使用されるようになった。
この調湿建材には見栄えやメンテナンスの面から調湿性を有する基材の表面に接着剤を介して化粧単板や塩ビクロスなどの表面化粧材を貼っている。例えば、特許文献1には調湿性を有する基材の表面に接着剤を介して化粧単板を貼ったものが示してある。
ところが、上記のように調湿建材には見栄えやメンテナンスの面から調湿性を有する基材の表面に接着剤を介して塩ビクロスなどを貼ると、基材の調湿性が損なわれてしまうので、こうした表面化粧材として透湿性のあるものが用いられている。
しかしながら、表面化粧材として透湿性のものを用いても接着剤が基材と表面化粧材との間に樹脂層となる接着剤層を形成して該樹脂層が湿気の通過を阻害するので、基材の調湿機能が十分に働かないという問題があった。
特開2002−178444号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、表面の見栄えがよく且つメンテナンス性がよく、しかも、調湿性に優れた調湿建材を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る調湿建材は、調湿性を有する調湿基材1に、調湿材2を配合した接着剤3aを調湿材2の粒径と略同じ厚みに塗布して接着剤層3を形成し、該接着剤層3に透湿性を有する化粧シート4を接着したものであって、上記接着剤層3に存在する調湿材2の一端部が調湿基材1に接触又は食い込むと共に該調湿材2の他端部が化粧シート4に当接又は食い込んでいることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、調湿基材1と透湿性を有する化粧シート4との間の接着剤層3に調湿材2が存在し、且つ、接着剤層3に存在する調湿材2の一端部が調湿基材1に接触又は食い込むと共に該調湿材2の他端部が化粧シート4に当接又は食い込んでいるので、透湿性を有する化粧シート4、接着剤層3に配合された調湿材2を湿気が通過できて調湿基材1の調湿性を損なうことがなく、また、調湿材2を配合した接着剤3aを調湿材2の粒径と略同じ厚みに塗布して接着剤層3を形成し、該接着剤層3に透湿性を有する化粧シート4を接着するので、接着剤層3に存在する調湿材2が調湿基材1と透湿性を有する化粧シート4との間で湿気を透過させる湿気のブリッジとなり、調湿基材1の調湿性を確実に発揮させることができる。
また、接着剤3aに調湿材2を10〜50重量%配合してあることが好ましい。
このような構成とすることで、接着剤3a本来の接着機能を低下させることなく調湿基材1と透湿性を有する化粧シート4との間の透湿性を確保できるものである。
本発明は、調湿基材と透湿性を有する化粧シートとの間の接着剤層に調湿材が存在し、且つ、接着剤層に存在する調湿材の一端部が調湿基材に接触又は食い込むと共に該調湿材の他端部が化粧シートに当接又は食い込んでいるので、この接着剤層に存在する調湿材が調湿基材と透湿性を有する化粧シートとの間で湿気を透過させる湿気のブリッジとなり、調湿基材の調湿性を確実に発揮させることができ、調湿基材の調湿性を損なうことがないものであり、これにより表面の見栄えがよく且つメンテナンス性がよく、しかも、調湿性に優れた調湿建材を提供できるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
調湿基材1としては様々なものが考えられるが、調湿性能の高い材料で壁材や天井材等の住宅用建材として使用し得る強度を保有するものであればどのようなものでもよい。例えば、活性炭、珪藻土、シリカゲル、ゼオライト、アロフェン、活性白土、セピオライトなどの調湿材料を配合して調湿性を持たせた石膏ボード、セメント板、珪酸カルシウム板、ロックウール繊維板などの無機材料や、木質繊維板、合板、パーティクルボードなどの木質材料などが考えられる。
化粧シート4は調湿基材1の表面に積層されて調湿基材1の表面の化粧を行うためのものであるが、この化粧シート4は透湿性を有しており、紙、不織布等のようにもともと高い透湿性のある材料が使用できるのはもちろんであるが、塩化ビニル樹脂シートのような合成樹脂製のシートのようなもともと透湿性の無い材料でも微細な孔を多数あけることで透湿性を持たせることができる。
調湿基材1に化粧シート4を貼り付けるための接着剤3aは調湿基材1と化粧シート4との馴染みがよいもので、且つ、それ自体に調湿性(吸放湿性)のあるものを用いるのが好ましい。例えば、酢酸ビニル系の樹脂やPVAなどを挙げることができる。
そして本発明においてはこの接着剤3aに調湿材2を配合したものを使用するものであり、調湿材2の配合の仕方は、接着剤3aにあらかじめ調湿材2を配合しておいてそれを塗布してもよいし、また、接着剤3aを調湿基材1か化粧シート4のどちらか一方に塗布しておいて接着剤3aに調湿材2を散布してもよい。接着剤3aに配合する調湿材2としては活性炭、珪藻土、シリカゲル、ゼオライト、アロフェン、活性白土、セピオライト等が使用できる。調湿材2の接着剤3aへの配合量は調湿材2の量が多い程透湿量が増すが、多すぎると接着強度が低下するので、接着剤3aと調湿材2の種類にもよるが10〜50重量%が望ましく、この範囲であると接着剤3a本来の接着機能を低下させることなく調湿基材1と透湿性を有する化粧シート4との間の透湿性を確保することができる。
また、接着剤3aに配合する調湿材2の粒径は200μm以下のものを用いる。ここで、接着剤3aに配合する調湿材2の粒径は接着剤3aを塗布した接着剤層3の厚みと略同じにするのが好ましい。すなわち、接着剤層3の厚みが100〜200μm程度とし、調湿材2の粒径も100〜200μmとする。
しかして、本発明の調湿建材は、図1に示すように調湿性を有する調湿基材1に、調湿材2を配合した接着剤3aにより透湿性を有する化粧シート4を接着することで構成するものであり、このような構成とすることで、調湿基材1と透湿性を有する化粧シート4との間の接着剤層3に調湿材2が存在し、透湿性を有する化粧シート4、接着剤層3に配合された調湿材2を湿気が通過できて調湿基材1の調湿性を損なうことがないものである。
そして、接着剤3aに配合する調湿材2の粒径は接着剤3aを塗布した接着剤層3の厚みと略同じにしてあることで、図2のように、接着剤層3に存在する調湿材2の一端部が調湿基材1に接触又は食い込むと共に該調湿材2の他端部が化粧シート4に当接又は食い込み、したがって、接着剤層3に存在する調湿材2が調湿基材1と透湿性を有する化粧シート4との間で湿気を透過させる湿気のブリッジとなるものであり、調湿基材1の調湿性をより確実に発揮させることができるものである。
(実施例1)
珪藻土を30重量%配合した厚み12mmの石膏ボードに、エマルジョン型の酢酸ビニル樹脂系接着剤に調湿材として用いる粒径180μmのシリカゲルを10重量%配合したものを150g/cm塗布して170μm厚の接着剤層を形成し、φ2mmの孔を5mm間隔であけたオレフィンシートを貼付けて実施例1の調湿建材を得た。
(実施例2)
珪藻土を30重量%配合した厚み12mmの石膏ボードに、エマルジョン型の酢酸ビニル樹脂系接着剤に調湿材として用いる粒径180μmのシリカゲルを30重量%配合したものを150g/cm塗布して170μm厚の接着剤層を形成し、φ2mmの孔を5mm間隔であけたオレフィンシートを貼付けて実施例2の調湿建材を得た。
(実施例3)
珪藻土を30重量%配合した厚み12mmの石膏ボードに、エマルジョン型の酢酸ビニル樹脂系接着剤に調湿材として用いる粒径180μmのシリカゲルを50重量%配合したものを150g/cm塗布して170μm厚の接着剤層を形成し、φ2mmの孔を5mm間隔であけたオレフィンシートを貼付けて実施例3の調湿建材を得た。
(比較例)
珪藻土を30重量%配合した厚み12mmの石膏ボードに、エマルジョン型の酢酸ビニル樹脂系接着剤を150g/cm塗布し、φ2mmの孔を5mm間隔であけたオレフィンシートを貼付けて比較例の調湿建材を得た。
上記実施例1〜実施例3、比較例の調湿建材について調湿性の評価及びビーリング強度の評価を行った結果を下記の表1に示す。
なお、調湿性の評価は、実施例1〜実施例3、比較例の調湿建材の各サンプルの化粧シート面以外をアルミテープでシールし、25℃、50%RH→90%RH→50%RH各24時間の吸放湿量から、調湿材として必要な100g/m以上において、100〜200g/mを○、200g/m以上を2重◎とした。また、100g/m未満を×とした。
また、ビーリング強度の評価は、化粧シートを貼った内装壁材に必要なビーリング強度として、2kg以上を○、5kg以上を2重◎とした。
Figure 0004423905
上記表1から明らかなように、調湿性を有する調湿基材に、調湿材を配合した接着剤により透湿性を有する化粧シートを接着した実施例1〜実施例3はいずれもビーリング強度の評価も良く且つ調湿性に優れているが、比較例のものは調湿性が悪いことが判る。
本発明の一実施形態の調湿建材の断面図である。 同上の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 調湿基材
2 調湿材
3 接着剤層
3a 接着剤
4 化粧シート

Claims (2)

  1. 調湿性を有する調湿基材に、調湿材を配合した接着剤を調湿材の粒径と略同じ厚みに塗布して接着剤層を形成し、該接着剤層に透湿性を有する化粧シートを接着したものであって、上記接着剤層に存在する調湿材の一端部が調湿基材に接触又は食い込むと共に該調湿材の他端部が化粧シートに当接又は食い込んでいることを特徴とする調湿建材。
  2. 接着剤に調湿材を10〜50重量%配合してあることを特徴とする請求項1記載の調湿建材。
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