JP2003313966A - 内装用壁材 - Google Patents

内装用壁材

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JP2003313966A
JP2003313966A JP2002120057A JP2002120057A JP2003313966A JP 2003313966 A JP2003313966 A JP 2003313966A JP 2002120057 A JP2002120057 A JP 2002120057A JP 2002120057 A JP2002120057 A JP 2002120057A JP 2003313966 A JP2003313966 A JP 2003313966A
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JP
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wall material
humidity control
interior wall
hot
melt adhesive
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JP2002120057A
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English (en)
Inventor
Shigeki Naito
茂樹 内藤
Arihiro Adachi
有弘 足立
Kiyoshi Okamoto
清 岡本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調湿材料がその機能を充分に発揮し得る一
方、所謂VOC(揮発性有機化合物)等の放散の心配が
なく、快適な室内環境の創出に寄与し得る内装用壁材を
提供する。 【解決手段】 内装用壁材1は調湿機能を有する板状の
調湿基材2の室内側面2aに不織布3を積層してなる内
装用壁材であって、調湿基材2と不織布3とをホットメ
ルト型接着剤4で貼りあわせた構成を有するものなの
で、通気性、透湿性が確保され、内装用壁材が有する調
湿機能を充分に発揮せしめ得る一方、接着剤に由来する
所謂VOC(揮発性有機化合物)或いはホルマリン等の
有害物質の放散がなく、快適な室内環境の創出に寄与す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調湿機能を有する
内装用壁材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内装用壁材としては、印刷加
工が容易で多様な図柄に対応可能等の主として意匠性の
観点からポリ塩化ビニル製のクロス(以下、「塩ビクロ
ス」という。)等を貼着するのが一般的であった。一
方、近年の住宅の高密度が進展に伴い、住宅内に湿気が
こもりやすく、カビやダニが繁殖しやすい等の弊害も顕
在化してきた。このため、室内の湿度を適正に保持する
ために、内装用壁材として、珪藻土、ゼオライト等の吸
放湿性のある所謂”調湿材料”を配合して調湿機能を付
与したものが、使用されるようになってきた。
【0003】しかし、このような調湿機能を付与した内
装用壁材を使用しても、従来と同様に、透湿性の低い上
記塩ビクロス等を貼着した場合には、これらの調湿機能
を充分に発揮できないという問題があった。更に、これ
ら塩ビクロス等を貼着する際に使用される接着剤には、
ホルマリン、或いは所謂VOC(揮発性有機化合物)と
総称される各種有機溶剤を含有するものも多く、所謂シ
ックハウス症候群の原因となり得るという問題も指摘さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事由に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、調湿
材料がその機能を充分に発揮し得る一方、所謂VOC
(揮発性有機化合物)等の放散の心配がなく、快適な室
内環境の創出に寄与し得る内装用壁材を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の内装用壁材にあっては、調湿
機能を有する板状の調湿基材の室内側面に不織布を積層
してなる内装用壁材であって、前記調湿基材と前記不織
布とをホットメルト型接着剤で貼りあわせることを特徴
とするものである。
【0006】請求項2に係る発明の内装用壁材にあって
は、請求項1記載の内装用壁材において、前記ホットメ
ルト型接着剤が、通気性を有するシート状接着剤である
ことを特徴とするものである。
【0007】請求項3に係る発明の内装用壁材にあって
は、請求項1または請求項2記載の内装用壁材におい
て、前記ホットメルト型接着剤が、前記調湿基材と前記
不織布との接着後においても、通気性を有する空隙を保
持していることを特徴とするものである。
【0008】請求項4に係る発明の内装用壁材にあって
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内装用壁
材において、前記調湿基材が、活性炭、珪藻土、アロフ
ェン、ゼオライト、セピオライトの内の少なくとも一つ
を用いてなることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。尚、本発明に係る内装用壁材は、下記
の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。ここで、図1は、本発明の内装用壁材1
の基本構成の要部を示す断面図である。
【0010】即ち、本実施形態の内装用壁材1は調湿機
能を有する板状の調湿基材2の室内側面2aに不織布3
を積層してなる内装用壁材であって、調湿基材2と不織
布3とをホットメルト型接着剤4で貼りあわせたもので
ある。この場合、調湿基材2と不織布3の寸法等につい
ても、上記課題解決に寄与し得る限りにおいて、特に限
定はないが、好適には、調湿基材2の厚みが9〜12m
m程度、不織布3の厚みが0.5〜1.0mm程度のもの
等が例示できる。
【0011】調湿基材2としては、調湿性を有し、内装
用壁材1の基材である構造材料としての強度を有するも
のであれば、特に、限定はなく、木質材料等の有機系の
材料からなるものでも、無機系の材料からなるものでも
よいが、防火性能等の観点からは、無機系の材料からな
るものが好適に使用可能である。
【0012】更に具体的には、例えば、石膏、ケイ酸カ
ルシウム、ロックウール等の無機材料を主原料としたも
のに、活性炭、珪藻土、アロフェン、ゼオライト、セピ
オライト、ゾノトライト、ベントナイト等の吸放湿性の
ある所謂”調湿材料”を配合して調湿機能を付与したも
のが好適に使用可能である。即ち、かかる材料構成を採
用することにより、室内の湿度を適正に保持することが
可能となり、住宅内に湿気がこもりやすく、カビやダニ
が繁殖しやすい等の近年の住宅の高密度の進展に伴う弊
害にも、有効に対処し得るからである。
【0013】一方、内装用壁材1は上記調湿基材2の室
内側面2aに不織布3を積層してなるものであるが、上
記したように、従来、内装用壁材用の化粧シートとして
は、印刷加工の容易さ等の観点から塩ビクロス等が好ん
で使用されていた。しかしながら、調湿基材2に対し
て、塩ビクロスのような透湿性の低いシートを貼着した
場合には、調湿基材2の調湿機能を充分に発揮できない
という問題に直面する。
【0014】そこで、本実施形態の内装用壁材1におい
ては、不織布3を化粧シートとして、上記調湿基材2の
室内側面2aに貼着、積層することとした。使用可能な
不織布3の素材としては、充分な透湿性を有するもので
あれば、特に、限定はなく、上記課題解決に寄与し得る
限りにおいて、何ら制約のないことはいうまでもない。
但し、好適には、例えば、レーヨン、ポリエステル、ポ
リプロピレン等からなるもので、24時間で300g/
2以上の透湿量を有するものが望ましい。
【0015】また、かかる化粧シートを調湿基材2の室
内側面2aに貼着する際に使用する接着剤についても充
分な検討が、必要となる。即ち、例えば、従来、塩ビク
ロス等を貼着する際に使用される接着剤には、ホルマリ
ン、或いは所謂VOC(揮発性有機化合物)と総称され
る各種有機溶剤を含有するものも多く、所謂シックハウ
ス症候群の原因となり得るという問題も指摘されてい
た。
【0016】そこで、本実施形態の内装用壁材1におい
ては、不織布3を化粧シートとして上記調湿基材2の室
内側面2aに貼着する際に、ホットメルト型接着剤4
(ここでいうホットメルト型接着剤は、ホルマリンを原
料として使用しないものを表わす。)を使用することと
した。即ち、ホットメルト型接着剤4は、不揮発性の低
融点熱可塑高分子化合物を加熱して、軟化あるいは溶融
せしめて接着するタイプの接着剤であるので、基本的に
所謂VOCに該当する溶剤を放散することがなく、ま
た、メラミン樹脂、フェノール樹脂のようなホルマリン
を含有するものでもないので、ホルマリンの放散もな
く、所謂シックハウス症候群の原因物質の放散が、想定
し難いという点で快適な室内環境の創出に寄与し得るも
のであるといえる。
【0017】更に、上記したように調湿基材2が、その
調湿機能を充分に発揮するには、不織布3が透湿性を有
するものであることに加えて、ホットメルト型接着剤4
が透湿性を有することが必要であるが、この場合、ホッ
トメルト型接着剤4が、通気性を有するシート状のもの
であって、しかも、調湿基材2と不織布3との接着後に
おいても、通気性を有する空隙を保持しているホットメ
ルト型接着剤4aであれば、調湿基材2が、その調湿機
能を充分に発揮することができ、ひいては、この内装用
壁材1が有する調湿機能を更に確実に発揮せしめ得るこ
ととなる。
【0018】この場合において、調湿基材2と不織布3
とのホットメルト型接着剤4aによる接着工程は、ホッ
トメルト型接着剤4aの性能にも依存するが、例えば、
ホットプレスにより、その加熱温度、時間等をホットメ
ルト型接着剤4aが完全に融解して、上記通気性を有す
る空隙を失わないように設定することにより実現可能で
ある。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0020】(実施例1)調湿基材として、チヨダウーテ
(株)製の調湿石膏ボード[100mm×100mm×
10mm(珪藻土20%、石膏80%)]を用い、これ
に丸山繊維産業(株)製のレーヨン製不織布[厚み0.5
mm]を呉羽テック製ホットメルト接着シート(ポリア
ミド/ポリエステル系)で接着、積層(ホットプレス条
件:プレス圧5kgf/cm2、温度160℃、1分)し
て内装用壁材[100mm×100mm×11mm]とし
た。
【0021】これを不織布を積層した面を残して、他の
面をアルミニウム製テープでシールし、温度25℃、
湿度50%の環境下に24時間、温度25℃、湿度9
0%の環境下に24時間、温度25℃、湿度50%の
環境下に24時間、順次放置した際の吸放湿量を測定し
たところ200g/m2以上の吸放湿量が認められた。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明の内
装用壁材にあっては、調湿機能を有する板状の調湿基材
の室内側面に不織布を積層してなる内装用壁材であっ
て、前記調湿基材と前記不織布とをホットメルト型接着
剤で貼りあわせることを特徴とするので、透湿性の低い
上記塩ビクロス等を貼着した場合と異なり、通気性、透
湿性が確保され、内装用壁材が有する調湿機能を充分に
発揮せしめ得る一方、接着剤に由来する所謂VOC(揮
発性有機化合物)或いはホルマリン等の有害物質の放散
がなく、快適な室内環境の創出に寄与し得るという優れ
た効果を奏する。
【0023】請求項2〜3に係る発明の内装用壁材にあ
っては、請求項1記載の内装用壁材において、前記ホッ
トメルト型接着剤が、通気性を有するシート状接着剤で
あることを特徴とするので、この内装用壁材が有する調
湿機能を更に確実に発揮せしめ得るという優れた効果を
奏する。
【0024】請求項4に係る発明の内装用壁材にあって
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内装用壁
材において、前記調湿基材が、活性炭、珪藻土、アロフ
ェン、ゼオライト、セピオライトの内の少なくとも一つ
を用いてなることを特徴とするので、この内装用壁材に
更に優れた調湿機能を付与し得るという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内装用壁材1の基本構成の要部を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 内装用壁材 2 調湿基材 2a 室内側面(調湿基材2) 3 不織布 4 ホットメルト型接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 清 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB03 FA10 GA12 GA24 GA28 GA42 HA03 HA21 HA32 JA06 JC09 LA04 2E162 CA16 CD15 FA04 FA16 FC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調湿機能を有する板状の調湿基材の室内側
    面に不織布を積層してなる内装用壁材であって、前記調
    湿基材と前記不織布とをホットメルト型接着剤で貼りあ
    わせることを特徴とする内装用壁材。
  2. 【請求項2】前記ホットメルト型接着剤が、通気性を有
    するシート状接着剤であることを特徴とする請求項1記
    載の内装用壁材。
  3. 【請求項3】前記ホットメルト型接着剤が、前記調湿基
    材と前記不織布との接着後においても、通気性を有する
    空隙を保持していることを特徴とする請求項2記載の内
    装用壁材。
  4. 【請求項4】前記調湿基材が、活性炭、珪藻土、アロフ
    ェン、ゼオライト、セピオライトの内の少なくとも一つ
    を用いてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の内装用壁材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101755150B1 (ko) 2016-01-15 2017-07-06 허영호 핫멜트 가열분사코팅과 핫멜트 필름코팅을 적용하는 방수막 형성방법

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