JP4423259B2 - 連係動作方法及び移動通信端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連係動作方法及び移動通信端末装置に係り、より詳しくは、所定資源を管理する基本処理部を備える移動通信端末装置における基本処理部とアプリケーションとの連係動作方法、及び、当該連係動作方法を使用する移動通信端末装置に関する。
従来から、携帯電話装置等の移動通信端末装置が広く普及している。こうした移動通信端末装置の機能や性能の向上は目覚しく、移動通信端末装置としての基本機能である通話関連機能や電子メール(以下、単に「メール」とも呼ぶ)関連処理等に加えて、無線通信路等を介してダウンロードしたゲーム等のアプリケーションを実行することも可能となっている。
こうした移動通信端末装置では、その基本機能は基本制御部と呼ばれる制御プログラムにより実現されている。この基本処理部は、基本機能を果たすため、様々な資源を管理するようになっている。こうした基本処理部が管理する資源には、利用者の個人情報等の秘匿性が要求される情報を含む資源、例えばメールの処理に関連する資源にあってはアドレス帳、メールボックス等の資源が含まれている。
一方、アプリケーションも移動通信端末装置において実行されるプログラムではあるが、個人情報等の保護のため、アプリケーションには上記の秘匿性が要求される情報を含む資源を積極的に使用することが許されていない。このため、基本処理部のみがメール処理等の秘匿性が要求される情報を含む資源を積極的に使用する処理を行うようになっていた。
上述した従来の移動通信端末装置のように、基本処理部のみが秘匿性が要求される資源にアクセスでき、アプリケーションがそうした資源にアクセスできなくする方式は、個人情報保護等の秘匿性の確保を簡易かつ確実に行うという観点からは、優れたものである。しかしながら、様々な種類のアプリケーションを実行可能として、移動通信端末装置の利用価値を高めるという観点からは、従来のアクセス制限は大きな足枷となっていた。
例えば、メール処理について見ると、移動通信端末装置の基本処理部は、そのメール処理の環境を選択したり、変更したりすることができない。このため、基本処理部が提供するメール処理の環境(アクセス環境、表示方法等)を利用者の趣向に合わせて選択又は変更するということはできなかった。
また、基本処理部は、移動通信端末装置の機種ごとに固有のものであり、利用者が移動通信端末装置の機種を変更すると、メール処理の環境も変わることとなっていた。このため、利用者が移動通信端末装置の機種を変更すると、それまでの機種のメール環境に慣れ親しんでいた利用者が違和感や利用しにくさを感じることとなっていた。
また、基本制御部が係わるメールの作成、送受信、及び表示は、標準的なテキスト形式のデータや、当該基本制御部が認めている拡張形式のデータに限って行うことが可能であった。すなわち、メール送信者とメール受信者との間において、例えば、上記標準とは異なる独自のコード体系による絵文字、暗号文字、画像等を含むメールを送受信することができなかった。
以上のようにメール処理を例にとって見た場合における従来の移動通信端末の利便性の低さを改善するためには、アプリケーションがあらゆる資源に自由にアクセスすることができないことに由来している。しかしながら、アプリケーションによる秘匿性が要求される資源を含むあらゆる資源へのアクセスを無条件に認めてしまうと、秘匿性が要求される情報の意図しない流出が懸念される。また、個人情報等について利用者にとって意図しない改変が行われる懸念もある。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、移動通信端末装置におけるアプリケーションの実行に際して、当該移動通信端末装置の基本処理部が管理する所定の資源へのアクセスを合理的な範囲に制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係して動作することができる連係動作方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、アプリケーションの実行に際して、基本処理部が管理する所定の資源へのアクセスを合理的な範囲に制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係して動作することができる移動通信端末装置を提供することを目的とする。
本発明者は、研究の結果として、移動通信端末装置の利用者の個人情報等といった秘匿性が要求される情報の管理責任は、終局的には移動通信端末装置の利用者にあり、個人情報等を格納しているファイル等の所定資源へのアクセス制限を最も合理的に判断できるのは、移動通信端末装置の利用者であるとの知見を得た。本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、第1の観点からすると、所定資源を管理する基本処理部と、機種に依存しない汎用中間プログラミング言語で記述されたアプリケーションに実行環境を提供する実行環境部とを備える移動通信端末装置における前記基本処理部と前記アプリケーションとが前記実行環境部を介して連係して動作する連係動作方法であって、前記アプリケーションの起動指令がされたとき、前記基本処理部が、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第1アクセス予定判定工程と;前記第1アクセス予定判定工程において肯定的な判定がされたとき、前記基本処理部が、前記アプリケーションの起動を許可するか否かの選択を促す第1選択表示を利用者に対して行う第1選択表示工程と;前記第1選択表示の表示中において起動許可指令がなされたときに、前記基本処理部が、前記アプリケーションの起動を行う起動工程と;前記アプリケーションから前記実行環境部へ前記所定資源に対するアクセス要求を行うアクセス要求工程と;前記アクセス要求を受けた前記実行環境部が、前記アプリケーションが前記所定資源に対して前記アクセス要求に係るアクセスをすることができる権限を有するか否かを判定するアクセス権限判定工程と;前記アクセス権限判定工程において肯定的な判定がされた場合に、前記実行環境部が、前記アクセス要求を前記基本処理部へ通知するアクセス要求通知工程と;前記基本処理部が、前記アクセス要求に応答して、前記所定資源に対するアクセスを実行するアクセス実行工程と;前記基本処理部が、前記アクセス実行工程におけるアクセス結果を、前記実行環境部を介して、前記アプリケーションへ通知する結果通知工程と;を備える連係動作方法である。
この連係動作方法では、まず、アプリケーションの起動指令がされたときに、第1アクセス予定判定工程において、当該アプリケーションが所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する。かかる判定は、例えば、当該アプリケーションの実装時において付加された属性値を参照することにより行われる。
第1アクセス予定判定工程における判定が肯定的であった場合には、第1選択表示工程において、アプリケーションの起動を許可するか否かの選択を促す第1選択表示を利用者に対して行う。そして、第1選択表示の表示中において起動許可指令がなされたときに、起動工程において、当該アプリケーションが起動される。この結果、利用者が所定資源へのアクセスを予定しているアプリケーションによる所定資源へのアクセスを、当該アプリケーションの実行の直前に許可した場合にのみ、当該アプリケーションが開始される。
こうして起動されたアプリケーションは、所定資源へのアクセスが必要となると、アクセス要求工程において、アプリケーションから実行環境部へ所定資源に対するアクセス要求が行われる。このアクセス要求を受けとった実行環境部は、アクセス権限判定工程において、アプリケーションが所定資源に対して当該アクセス要求に係るアクセスをすることができる権限を有するか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合には、実行環境部が、アクセス要求通知工程において、当該アクセス要求を基本処理部へ通知する。このアクセス要求の通知を受けた基本処理部が、アクセス実行工程において、アクセス要求に応答して、要求されたアクセスを実行する。そして、結果通知工程において、基本処理部が、アクセス実行の結果を、実行環境部を介してアプリケーションへ通知する。ここで、「アクセスの実行結果」とは、アクセス実行が正常に行われたか否かに加えて、アクセス要求が情報の取得要求であった場合には、取得された情報又は情報の存在する位置(アドレス、当該情報が収められたファイルのパス等)も含むものとする。本明細書においては、この意味で、「アクセスの実行結果」の用語を用いるものとする。
この結果、利用者が自由に選択又は変更することができるアプリケーションから、基本処理部が管理する所定資源にアクセスすることが可能となる。すなわち、アプリケーションが基本処理部と連係をとりつつ、合理的な範囲で所定資源にアクセスすることが可能となる。
したがって、移動通信端末装置におけるアプリケーションの実行に際して、当該移動通信端末装置の基本処理部が管理する所定の資源へのアクセスを合理的な範囲に制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係して動作することができる。
本発明の連係動作方法では、前記アプリケーションの実装の前に、前記基本処理部が、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第2アクセス予定判定工程と;前記第2アクセス予定判定工程において肯定的な判定がされたとき、前記基本処理部が、前記アプリケーションの実装を許可するか否かの選択を促す第2選択表示を利用者に対して行う第2選択表示工程と;前記第2選択表示の表示中において実装許可指令がなされたときに、前記基本処理部が、前記アプリケーションの実装を行う実装工程と;を更に備えることとすることができる。
この場合には、アプリケーションの実装の前に、まず、第2アクセス予定判定工程において、アプリケーションが所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する。かかる判定は、例えばアプリケーションの所定位置に記載され、当該アプリケーションが所定資源へのアクセス予定を示すアクセス予定パラメータの値を参照して行われる。
第2アクセス予定判定工程における判定が肯定的であった場合には、第2選択表示工程において、アプリケーションの実装を許可するか否かの選択を促す第2選択表示を利用者に対して行う。そして、第2選択表示の表示中において実装許可指令がなされたときに、実装工程において、当該アプリケーションが実装される。
この結果、利用者が、所定資源へのアクセスを予定しているアプリケーションによる所定資源へのアクセスを当該アプリケーションの実装の直前に許可した場合にのみ、当該アプリケーションが実装される。したがって、所定資源へのアクセスを予定しているアプリケーションのうち、利用者が危険なアプリケーションであると判断したものを実装前に排除することができる。
ここで、前記実装工程が、前記基本処理部が前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルの設定を促す第3選択表示を利用者に対して行う第3選択表示工程と;前記第3選択表示の表示中においてアクセス可能レベルの設定指令がなされたときに、前記基本処理部が、設定指令がされたアクセス可能レベルを前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルとするアクセス可能レベル設定工程と;を備えることとすることができる。
この場合には、所定資源へのアクセスを予定しているアプリケーションの実装に際し、まず、第3選択表示工程において、アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルの設定を促す第3選択表示を利用者に対して行う。ここで、「アクセス可能レベル」とは、例えば、どの程度の高さまでの秘匿性の情報が格納されているファイル等の資源へアクセス可能とするのかといったアクセス可能対象に関するレベルや、読み取りのみを許すのか、読み取りに加えて書き込みや削除という資源内容の変更まで許すのかといったアクセス可能態様に関するレベルのことをいう。本明細書では、この意味で、「アクセス可能レベル」の用語を用いている。
そして、第3選択表示の表示に応じて、利用者によりアクセス可能レベルの設定指令がなされると、アクセス可能レベル設定工程において、設定指令がされたアクセス可能レベルをアプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルとして設定する。かかるアクセス可能レベルは、実装後のアプリケーションの属性となり、様々な場面で参照可能となる。
この結果、利用者が判断し、設定指令したアクセス可能レベルを所定資源へのアクセスごとに基本処理部が参照することにより、合理的かつきめ細かい態様で所定資源を保護することができる。
また、本発明の連係動作方法では、前記実行環境部が、前記アクセス要求が前記所定資源の内容の変更要求を含むものであるか否かを判定し、肯定的な判定がされた場合に、前記アプリケーションによる前記所定資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す第4選択表示を前記基本処理部に要求する変更要求判定工程と;前記基本処理部が、前記第4選択表示を利用者に対して行う第4選択表示工程と;を更に備え、前記第4選択表示の表示中において変更許可指令がなされたときに、前記アクセス実行工程を実行することとすることができる。ここで、「資源の内容の変更」とは、単なる内容の追加や書換えだけではなく、当該所定資源の一部また全部の削除までを含む意味で使用している。本明細書では、この意味で、「資源の内容の変更」の用語を用いている。
この場合には、起動許可指令がされたアプリケーションの実行中に、当該アプリケーションから所定資源の内容の変更要求があったことが検出されたとき、第4選択表示工程において、基本処理部が、当該アプリケーションによる所定資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す第4選択表示を利用者に対して行う。そして、第4選択表示を参照した利用者により変更許可指令がなされたとき、アクセス実行工程が実行され、所定資源の内容が変更される。
この結果、利用者が、アクセス保護の対象となる所定資源の内容の変更を許可した場合にのみ、当該所定資源の内容が変更される。したがって、所定資源の内容の保護を厳密に合理的な範囲で図ることができる。
また、本発明の連係動作方法では、前記結果通知の後に前記アクセス要求に関連するイベントを検出した場合に、前記基本処理部が、前記実行環境部を介して、前記アプリケーションに前記イベントを通知するイベント通知工程を更に備えることとすることができる。この場合には、例えば、所定資源をメール処理資源とする場合に、アクセス要求としてメール送受信の要求がなされた場合、アクセス要求に応じた実行結果である送受信開始がアプリケーションに通知されるばかりではなく、送受信開始の後に発生する送受信完了や送受信失敗といったイベントもアプリケーションに通知される。この結果、アプリケーションが、アクセス要求に関連する動作の状況を全て把握することができる。
また、本発明の連係動作方法では、前記所定資源には、メール処理資源の少なくとも一部が含まれることとすることができる。ここで、「メール処理資源」とは、メール処理に関連する資源(アドレス帳、メールボックス、送信プロトコル制御部、受信プロトコル制御部等)をいう。本明細書では、この意味で、「メール処理資源」の用語を用いている。
この場合には、移動通信端末装置におけるメール処理を行ためのアプリケーションを新たに実装し、当該アプリケーションの実行させる際に、当該移動通信端末装置の基本処理部が管理するメール処理資源へのアクセスを合理的な範囲に制限することができる。したがって、個人情報等を適切に保護しつつ、移動通信端末装置の利用者にとってフレンドリなメール処理環境を実現することができる。
ここで、前記アクセス要求を、前記移動通信端末装置の利用者によるメール処理要求指令に応じて、前記アプリケーションが行うこととすることができる。
また、前記アクセス要求には、メールに関する情報のアクセス要求、メール送信資源へのアクセス要求及びメール受信資源へのアクセス要求が含まれることとすることができる。
本発明は、第2の観点からすると、所定資源の管理を行う基本処理部と;機種に依存しない汎用中間プログラミング言語で記述されたアプリケーションによる前記所定資源へのアクセス要求前記基本処理部への伝達、及び、前記基本処理部による前記アクセス要求に応じた実行結果前記アプリケーションへの通知を含めて、前記アプリケーションに実行環境を提供する実行環境部と;を備え、前記基本処理部が、前記アプリケーションの起動指令がされたとき、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第1アクセス予定判定手段と;前記第1アクセス予定判定手段により肯定的な判定がされたとき、前記アプリケーションの起動を許可するか否かの選択を促す第1選択表示を利用者に対して行う第1選択表示手段と;前記第1選択表示の表示中において起動許可指令がなされたときに、前記アプリケーションの起動を行う起動手段と;を備え、前記実行環境部は、前記アクセス要求を受けた場合に、前記アプリケーションが前記所定資源に対して前記アクセス要求に係るアクセスをすることができる権限を有するか否かを判定し、肯定的な判定がされた場合に、前記アクセス要求を前記基本処理部へ通知する、ことを特徴とする移動通信端末装置である。
この移動通信端末装置では、利用者によりアプリケーションの起動指令がされたときに、第1アクセス予定判定手段が、当該アプリケーションが所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、第1選択表示手段が、アプリケーションの起動を許可するか否かの選択を促す第1選択表示を利用者に対して行う。そして、第1選択表示の表示中において起動許可指令がなされたときに、起動手段が、当該アプリケーションを起動する。
こうして起動されたアプリケーションの実行において、所定資源へのアクセスが必要となると、アプリケーションから基本処理部へ向けてなされた所定資源に対するアクセス要求が、アプリケーションから実行環境部へ送られる。このアクセス要求を受けた実行環境部は、アプリケーションが所定資源に対して当該アクセス要求に係るアクセスをすることができる権限を有するか否かを判定し、肯定的な判定がされた場合に、当該アクセス要求を前記基本処理部へ通知する。引き続き、アクセス要求を受けとった基本処理部が、アクセス要求に応答して、要求されたアクセス動作を実行する。そして、アクセス実行の結果が、基本処理部から実行環境部を介してアプリケーションへ通知される。
なお、当該判定の結果が否定的な場合には、実行環境部は、基本処理部へのアクセス要求の通知を行わず、アクセス保護違反が発生した旨を、アクセス要求を行ったアプリケーションに通知する。
すなわち、本発明の移動通信端末装置では、上述した本発明の連係動作方法を使用して、基本処理部とアプリケーションとの連係動作が行われる。したがって、アプリケーションの実行に際して、基本処理部が管理する所定の資源へのアクセスを合理的な範囲に制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係して動作することができる。
本発明の移動通信端末装置では、前記基本処理部が、前記アプリケーションの実装の前に、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第2アクセス予定判定手段と;前記第2アクセス予定判定手段により肯定的な判定がされたとき、前記アプリケーションの実装を許可するか否かの選択を促す第2選択表示を利用者に対して行う第2選択表示手段と;前記第2選択表示の表示中において実装許可指令がなされたときに、前記アプリケーションの実装を行う実装手段と;を更に備える構成とすることができる。
この場合には、アプリケーションの実装の前に、まず、第2アクセス予定判定手段が、アプリケーションが所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、第2選択表示手段が、アプリケーションの実装を許可するか否かの選択を促す第2選択表示を利用者に対して行う。そして、第2選択表示の表示中において実装許可指令がなされたときに、実装工程において、当該アプリケーションが実装される。したがって、所定資源へのアクセスを予定しているアプリケーションのうち、利用者が危険なアプリケーションであると判段したものを実装前に排除することができる。
ここで、前記実装手段が、前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルの設定を促す第3選択表示を利用者に対して行う第3選択表示手段と;前記第3選択表示の表示中においてアクセス可能レベルの設定指令がなされたときに、設定指令がされたアクセス可能レベルを前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルとするアクセス可能レベル設定手段と;を備える構成とすることができる。
この場合には、所定資源へのアクセスを予定しているアプリケーションの実装に際し、まず、第3選択表示手段が、アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルの設定を促す第3選択表示を利用者に対して行う。そして、第3選択表示の表示に応じて、利用者によりアクセス可能レベルの設定指令がなされると、アクセス可能レベル設定手段が、設定指令がされたアクセス可能レベルをアプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルとして設定する。この結果、利用者が判断し、設定指令したアクセス可能レベルを所定資源へのアクセスごとに基本処理部が参照することにより、合理的かつきめ細かい態様で所定資源を保護することができる。
また、本発明の移動通信端末装置では、前記基本処理部が、前記アクセス要求が前記所定資源の内容の変更要求を含むものであったことが検出されたとき、前記アクセス実行手段による前記所定資源へのアクセスに先立って、前記アプリケーションによる前記所定資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す第4選択表示を利用者に対して行う第4選択表示手段を、更に備える構成とすることができる。
この場合には、起動許可指令がされたアプリケーションの実行中に、当該アプリケーションから所定資源の内容の変更要求があったことが検出されたとき、第4選択表示手段が、当該アプリケーションによる所定資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す第4選択表示を利用者に対して行う。そして、第4選択表示の表示を参照した利用者により変更許可指令がなされると、所定資源の内容が変更される。したがって、所定資源の内容の保護を厳密に合理的な範囲で図ることができる。
ここで、前記実行環境部が、前記アクセス要求が前記所定資源の内容の変更要求を含むものであるか否かを判定し、判定結果が肯定的な場合に、前記第4選択表示を前記基本処理部に要求する変更要求判定手段を備える構成とすることができる。この場合には、変更要求判定手段からの要求により、第4選択表示手段が第4選択表示を利用者に対して行う。なお、変更要求判定手段を基本処理部に置くことが可能なのは勿論である。
また、本発明の移動通信端末装置では、前記実行環境部が、前記結果通知の後に発生し、前記基本処理部により検出された前記アクセス要求に関連するイベントを、前記アプリケーションに更に通知する構成とすることができる。この場合には、アプリケーションが、アクセス要求に関連する動作の状況を全て把握することができる。
また、本発明の移動通信端末装置では、前記所定資源にはメール処理資源の少なくとも一部が含まれることとすることができる。この場合には、移動通信端末装置におけるメーラーアプリケーションの実行に際して、当該移動通信端末装置の基本処理部が管理するメール処理資源へのアクセスを合理的な範囲に制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係してメール処理動作することができる。したがって、移動通信端末装置の利用者にとってフレンドリなメール処理環境を実現することができる。
以上に説明したように、本発明の連係動作方法によれば、移動通信端末装置におけるアプリケーションの実行に際して、当該移動通信端末装置の基本処理部が管理する所定の資源へのアクセスを合理的な範囲に制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係して動作することができるという効果を奏する。
また、本発明の移動通信端末装置によれば、アプリケーションの実行に際して、基本処理部が管理する所定の資源へのアクセスを合理的な範囲に制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係して動作することができるという効果を奏する。
[図1]図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を模式的に図面である。
[図2A]図2Aは、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の外観の正面図である。
[図2B]図2Bは、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の外観の背面図である。
[図3]図3は、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の機能ブロック図である。
[図4]図4は、図3の制御部で動作するソフトウエアの構成を概略的に示す図である。
[図5]図5は、ダウンロード処理を説明するためのフローチャートである。
[図6A]図6Aは、ダウンロード処理におけるダウンロード許可入力用画面の一の表示例を示す図である。
[図6B]図6Bは、ダウンロード処理におけるダウンロード許可入力用画面の他の表示例を示す図である。
[図7]図7は、実装処理を説明するためのフローチャートである。
[図8]図8は、実装処理における表示例を示す図である。
[図9]図9は、起動時処理を説明するためのフローチャートである。
[図10]図10は、起動時処理における表示例を示す図である。
[図11]図11は、メール関連情報取得処理におけるアプリケーションと基本処理部との連係動作を説明するためのシーケンス図である。
[図12]図12は、図11におけるアクセス権限判定処理を説明するためのフローチャートである。
[図13]図13は、メール関連情報変更処理におけるアプリケーションと基本処理部との連係動作を説明するためのシーケンス図である。
[図14]図14は、変更確認画面の表示例を示す図面である。
[図15]図15は、メールデータの構成を説明するための図面である。
[図16]図16は、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置におけるメール送信処理を説明するためのシーケンス図である。
[図17]図17は、送信確認画面の表示例を示す図面である。
[図18]図18は、本発明の一実施形態に係る携帯電話におけるメール受信処理を説明するためのシーケンス図である。
[図19]図19は、受信確認面の表示例を示す図面である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図19を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<構成>
図1には、本発明の一実施形態に係る通信システム100の構成が模式的に示されている。図1に示されるように、この通信システム100は、(a)携帯電話装置10,10,10と、(b)携帯電話装置10,10,10それぞれと無線通信を行う基地局51,51,51と、(c)携帯電話装置10,10,10相互間におけるメールの転送等を管理するサーバ52と、(d)基地局51,51,51及びサーバ52を相互に接続するネットワーク55とを備えている。
なお、実際の通信システムにおいては複数種類のサーバが協調して管理を行っているが、図1においては1つに簡略化している。また、図1においては、説明の簡略化のため、移動通信端末装置として携帯電話装置10,10,10の3台だけ示しているが、ネットワーク55を介してメール送受信を行う携帯電話は4台以上であってもよい。また、携帯電話装置以外の通信端末装置もネットワーク55を介してメール送受信を行うことが可能である。
携帯電話装置10,10,10それぞれは、図2A、図2B及び図3で総合的に示されるように、ハードウエア的には互いに同様に構成されている。ここで、図2Aには、携帯電話装置10(j=1〜3)の外観の正面図が示され、図2Bには、携帯電話装置10の外観の裏面図が示されている。また、図3には、携帯電話装置10のハードウエア的な機能ブロック構成が示されている。
図2A、図2B及び図3において総合的に示されるように、携帯電話装置10は、(a)制御部21、送受信部22及び記憶装置23を備える携帯電話本体11と、(b)電話番号を制御部21へ入力するためのテンキー、及び、動作モードの切替等の各種指令を制御部21へ入力するためのファンクションキーを有する操作部12と、(c)制御部21による指令に応じて、操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する液晶表示装置を有する表示部13とを備えている。また、携帯電話装置10は、(d)通話時に通信相手から送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ14と、(e)通話時に音声を入力するためのマイクロフォン15と、(f)制御部21による指令に応じて、着信音や案内音を発生するための案内用スピーカ16とを備えている。更に、携帯電話装置10は、(g)送受信部22と接続され、基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ17とを備えている。
上記の制御部21は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号処理装置(DSP)等を備えており、一般的な携帯電話機能を実現するために、様々なデータ処理を行うとともに、上述した他の構成要素の動作制御を行うようになっている。この制御部21において実行されるプログラム等のソフトウエアの構成は、図4に示されるようになっている。
すなわち、制御部21におけるソフトウエアは、(i)携帯電話装置としての基本機能である通話機能及びメール機能を実現するとともに、上述した各種のハードウエア資源の制御を行う基本処理部31と、(ii)ゲーム等の様々なコンテンツを利用者に提供するためのアプリケーション33と(iii)基本処理部31とアプリケーション33との間に位置し、アプリケーション33の実行環境を提供する実行環境部32とから構成されている。
ここで、基本処理部31は、自らが管理する資源へのアプリケーション33からの要求によるアクセスを制限するためのアクセス保護部36を含んでいる。また、実行環境部32は、アプリケーション33と基本処理部31との間のコマンド変換、アプリケーション33の管理等のアプリケーション実行のためのソフトウエア資源を提供する一組のプログラムである。
実行環境部32は、アクセス権限判定部37と変更要求判定部38とを含んでいる。ここで、アクセス権限判定部37jは、アクセス保護の対象となっている資源に対するアクセス要求を発行したアプリケーション33が、当該アクセス保護の対象となっている資源に対して、当該アクセス要求に係るアクセスを行う権限を有しているか否かを判定する。また、変更要求判定部38は、アプリケーション33からのアクセス要求が、アクセス保護の対象となっている資源の内容の変更要求を含んでいるか否かを判定する。そして、判定結果が肯定的なときに、基本処理部31に対して、当該資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す表示を利用者に対して行うことを要求する。
基本処理部31及び実行環境部32は、携帯電話装置10の工場出荷時から携帯電話装置に実装されている。一方、アプリケーション33は、プレインストールされたものである場合もあるし、利用者による操作部12の操作によって送受信部22等からダウンロードされた後に実装されるものもある。以下、アプリケーション33は、ダウンロードされたものであるものとする。また、携帯電話装置10におけるアプリケーションの数は1つに限られる訳ではないが、図4においては、代表的にアプリケーション33のみが示されている。
なお、以下の説明においては、アプリケーション33(j=1〜3)はメーラーアプリケーションであるものとする。ここで、アプリケーション33アプリケーション33とは互いに同等なメール解読機能を有する同等なメール処理アプリケーションであるが、アプリケーション33は、アプリケーション33及びアプリケーション33とは異なるメール解読機能を有しているものとする。
基本処理部31と実行環境部32との間では、アプリケーション33に関連して、要求、応答、イベント発生等の情報が適宜やり取りされるようになっている。また、実行環境部32とアプリケーション33との間では、アプリケーション33からの各種の要求が実行環境部32に通知されるとともに、実行環境部32から応答やイベント発生が通知されるようになっている。
<アプリケーションの実装>
次に、以上のように構成された通信システム100における携帯電話装置10へのアプリケーション33への実装について説明する。
前提として、以下に説明するアクセス保護は、携帯電話装置10における不図示のメールボックス、アドレス帳、データホルダ等の基本処理部31が管理する資源に対するアクセスに対するものであるものとする。また、アクセス保護に対して特にレベルの高い保護が要求される資源(例えば、個人情報に関連したメールボックス及びアドレス帳等)を高レベル保護資源といい、高レベル保護資源ではないアクセス保護の対象となる資源を低レベル保護資源というものとする。
また、アプリケーション33は、JADファイルとJARファイルから構成されるJAVA(登録商標)アプリケーションであるものとする。そして、JADファイルの所定位置に置かれたパラメータMASにより、アクセス保護の対象となる資源へのアクセスを予定しているか否かが表現されているものとする。なお、パラメータMASの値が「1」である場合には、アプリケーション33がアクセス保護の対象なる資源へのアクセスを予定しているアプリケーションであり、一方、パラメータMASの値が「0」である場合には、アプリケーション33がアクセス保護対象の資源へのアクセスを予定していないアプリケーションであるものとする。こうしたパラメータMASの値は、アプリケーション作成者によって設定されるものであるが、ツールプログラムを使用して、アプリケーション内容をチェックして、自動的に設定するようにしてもよい。
本実施形態では、以下のようにして、携帯電話装置10へのアプリケーション33の実装が行われる。
まず、利用者が、表示部13を見ながら操作部12を操作して、所望のアプリケーション33のダウンロードを指令することにより、ダウンロード処理が開始される。
このダウンロード処理においては、図5に示されるように、まず、ステップS11において、アプリケーション33のJADファイルが、基本処理部31により取得される。引き続き、ステップS12において、基本処理部31内のアクセス保護部36により、取得されたJADファイル内のパラメータMASの値が「1」であるか否かが判定される。この判定が肯定的であった場合には、処理はステップS13へ処理が移行する。
ステップS13では、JADファイル内のパラメータMASの値が「1」である場合におけるダウンロード許可入力用の画面(以下、「ダウンロード許可入力画面1」ともいう)が、アクセス保護部36により表示部13に表示される。このダウンロード許可入力画面1の例が、図6Aに示されている。このダウンロード許可入力画面1におけるガイダンスに従って、利用者がダウンロード許可又は不許可の指定入力を行う。なお、図6Aの例では、「YES」入力が行われるとダウンロードが許可され、「NO」入力が行われるとダウンロードが不許可となるようになっている。
図5へ戻り、利用者によるダウンロード許可又は不許可の指定入力が行われると、ステップS14において、指定入力がダウンロード許可であったか否かが、アクセス保護部36により判定される。この判定が否定的であった場合には、ダウンロードを行わずに、ダウンロード処理が終了する。
ステップS14における判定が肯定的であった場合には、処理はステップS15へ移行する。このステップS15では、アプリケーション33のJARファイルが、基本処理部31により取得される。こうして、アプリケーション33を構成するJADファイル及びJARファイルの双方が取得されると、ダウンロード処理が終了する。
一方、上述したステップS12において否定的な判定がなされると、処理はステップS16へ移行する。このステップS16では、JADファイル内のパラメータMASの値が「0」である場合におけるダウンロード許可入力用の画面(以下、「ダウンロード許可入力画面2」ともいう)が、基本処理部31内のアクセス保護部36により表示部13に表示される。このダウンロード許可入力画面2の例が、図6Bに示されている。このダウンロード許可入力画面2におけるガイダンスに従って、利用者がダウンロード許可又は不許可の指定入力を行う。なお、図6Bの例では、「YES」入力が行われるとダウンロードが許可され、「NO」入力が行われるとダウンロードが不許可となるようになっている。
図5へ戻り、利用者によるダウンロード許可又は不許可の指定入力が行われると、ステップS17において、指定入力がダウンロード許可であったか否かが、アクセス保護部36により判定される。この判定が否定的であった場合には、ダウンロードを行わずに、ダウンロード処理が終了する。
ステップS17における判定が肯定的であった場合には、処理はステップS15へ移行する。このステップS15では、アプリケーション33のJARファイルが取得される。こうして、アプリケーション33を構成するJADファイル及びJARファイルの双方が取得されると、ダウンロード処理が終了する。
こうしてダウンロード処理が終了し、アプリケーション33がダウンロードされると、アプリケーション33の実装処理が行われる。
この実装処理においては、図7に示されるように、まず、ステップS21において、取得されたアプリケーション33のJADファイルにおけるパラメータMASの値が「1」であるか否かが、基本処理部31内のアクセス保護部36によって判定される。この判定が否定的であった場合には、処理はステップS24へ処理が移行する。このステップS24では、アプリケーション33の制御部21への実装が、アクセス保護部36により行われる。そして、実装処理が終了する。
ステップ21において肯定的な判定がなされると、処理はステップS22へ移行する。このステップS22では、アクセス可能レベル入力用の画面(以下、「アクセス可能レベル入力画面」ともいう)が、アクセス保護部36表示される。このアクセス可能レベル入力画面の例が、図8に示されている。このアクセス可能レベル入力画面におけるガイダンスに従って、利用者がアプリケーション33に許されるアクセス可能レベルの指定入力を行う。
なお、図8には、アクセス可能レベルとして、「高」及び「低」の2種類の選択が可能である例を示している。以下、これら2種類のアクセス可能レベルの設定が可能となっていたものとして説明する。ここで、アクセス可能レベルとして「高」が設定されると、そのアプリケーションは高レベル保護資源を含めた全ての資源にアクセスすることが許可されるようになっている。一方、アクセス可能レベルとして「低」が設定されると、そのアプリケーションは高レベル保護資源を除く資源にアクセスすることが許可されるようになっている。
図7へ戻り、利用者によるアクセス可能レベルの選択が行われると、ステップS23において、選択されたアクセス可能レベルが、アクセス保護部36によりアプリケーション33の属性として設定される。なお、本実施形態では、アプリケーション33jが「高」のアクセス可能レベルに設定されたものとして、以下の説明を行う。この後、ステップS24において、アプリケーション33の実装が行われる。そして、実装処理が終了する。
<アクセス保護動作>
次に、携帯電話装置10(j=1〜3)それぞれにおいて行われる基本処理部31が管理する資源に対するアクセス保護について説明する。なお、基本処理部31が管理しているアドレス帳やメールボックスといった、アプリケーション33によるアクセスに対して保護が必要なメール処理関連情報が収納された資源(以下、「メール処理関連情報資源」という)に対するアクセス保護を例として、以下の説明を行う。
アプリケーション33の動作開始に際しては、携帯電話装置10におけるアプリケーション33の起動指令が利用者により行われる。この起動指令は、利用者が表示部13を参照しながら操作部12を操作することにより行われる。
アプリケーション33の起動指令がなされると、まず、図9のステップS31において、アプリケーション33のJADファイルにおけるパラメータMASの値が「1」であるか否かが、アクセス保護部36により判定される。この判定が否定的であった場合には、処理はステップS36へ移行する。このステップS36では、アプリケーション33が起動される。そして、起動時処理が終了する。
ステップS31において肯定的な判定がなされると、処理はステップS32へ移行する。このステップS32では、アプリケーション33の属性として設定されているアクセス可能レベルを参照して作成されたアクセス可能レベル確認用の画面(以下、「アクセス可能レベル確認画面」ともいう)が、アクセス保護部36表示される。このアクセス可能レベル確認画面の例が、図10に示されている。このアクセス可能レベル確認画面におけるガイダンスに従って、利用者が起動をするか否か、及び、起動に際しアクセス可能レベルを変更するか否かの指定入力を行う。なお、図10には、アクセス可能レベルとして「高」が設定されていた場合の例が示されている。アクセス可能レベルとして「低」が設定されていた場合には、図10における「高」を「低」にしたアクセス可能レベル確認画面が表示されることになる。
図9へ戻り、利用者による起動の有無、アクセス可能レベル変更の有無の指定が行われると、ステップS33において、起動の中止が指定された否かが、アクセス保護部36により判定される。この判定が肯定的であった場合には、アプリケーション33の起動は行われずに、そのまま処理が終了する。
ステップS33において否定的な判定が行われると、処理はステップS34へ移行する。このステップS34では、アクセス可能レベルの変更の指定がなされたか否かが、アクセス保護部36により判定される。この判定が否定的であった場合には、処理はステップS36へ移行する。このステップS36では、アプリケーション33が起動される。そして、アプリケーション33の起動時の処理が終了する。
ステップS34において肯定的な判定が行われると、処理はステップS35へ移行する。このステップS35では、アプリケーション33の属性であるアクセス可能レベルが、アクセス保護部36より変更される。例えば、変更前のアクセス可能レベルが「高」であった場合には「低」に変更される。また、変更前のアクセス可能レベルが「低」であった場合には「高」に変更される。
次に、ステップS36において、アプリケーション33が起動される。そして、起動時処理が終了する。
こうして、アプリケーション33の実行が開始されると、アプリケーション33が、利用者が操作部12を操作して行う指令に対応して、メール処理関連情報資源へのアクセスを行う。
こうしたメール処理関連情報資源へのアクセス動作のうち、メール処理関連情報資源からの情報取得動作について、まず説明する。こうしたメール処理関連情報資源は、記憶装置23内に格納されている。なお、メール処理関連情報資源は、上述したように、高レベル保護資源とされている。
このメール処理関連情報資源からの情報取得動作は、図11に示されるシーケンスに従って行われる。なお、図11は、縦軸を時間軸とした時系列に表したシーケンス図である。
メール処理関連情報の取得処理では、利用者による操作部12の操作によって、アプリケーション33に情報取得指令がなされると、図11に示されるように、まず、アプリケーション33が、実行環境部32へアクセス要求である情報取得要求を通知する。この情報取得要求を受けとった実行環境部32では、ステップ40において、アプリケーション33が、アクセス要求対象のメール処理関連情報資源にアクセスする権限を有しているか否か判定するアクセス権限判定処理を行う。
このアクセス権限判定処理では、図12に示されるように、まず、ステップS41において、アクセス権限判定部37が、情報取得要求の対象となる資源がアクセス保護対象の資源であるか否かを判定する。この判定が否定的であった場合、すなわち、情報取得要求の対象となる資源がアクセス保護対象の資源ではなかった場合には、実行環境部32は、基本処理部31に対して当該情報取得要求を通知する。これは、情報取得要求の対象となる資源がアクセス保護対象の資源ではないときには、当該資源に対しては、全ての種類のアプリケーションがアクセス権限を有するからである。
一方、上述したように、メール処理関連情報資源はアクセス保護対象の資源なので、ステップ41においては肯定的な判定がなされる。こうして、ステップ41において肯定的な判定がなされると、処理はステップS42へ移行する。
ステップS42では、アクセス権限判定部37が、アプリケーション33が、アクセス保護対象であるメール処理関連情報資源に対するアクセス権限を有するか否かを判定する。すなわち、ステップS42においては、アクセス要求対象の資源が高レベルでアクセス保護されるべき資源である場合には、アプリケーション33のアクセス可能レベルが「高」であるか否か、また、アクセス要求対象の資源が低レベルでアクセス保護されるべき資源である場合には、アプリケーション33のJADファイルにおけるパラメータMASの値が「1」であるか否か(すなわち、アプリケーション33が、基本処理部31が管理する資源に対してアクセスする予定があったものであるか否か)が判定される。この判定が否定的であった場合には、アプリケーション33に対してアクセス保護違反エラーが発生したことを通知すべきことが決定されて、アクセス権限判定処理が終了する。この決定がなされると、実行環境部32は、アプリケーション33に対してアクセス保護違反エラーが発生したことを通知する(図11参照)。
一方、上述したように、メール処理関連情報資源は高レベルでアクセス保護されるべき資源であり、アプリケーション33のアクセス可能レベルが「高」に設定されているので、ステップS42においては肯定的な判定がなされる。こうして、ステップS42において肯定的な判定がなされると、メール処理関連情報資源へのアクセス要求処理を続行すべきことが決定されて、アクセス権限判定処理が終了する。
こうして、アクセス要求処理を続行すべきことが決定されると、図11のステップS45において、変更要求判定部38が、当該アクセス要求がアクセス対象資源の変更を伴う要求であるか否かを判定する。ここで、当該アクセス要求は情報取得要求であり、資源内容の変更を伴うものではないので、実行環境部32は、直ちに、基本処理部31に対して当該情報取得要求を通知する。
情報取得要求を受けとった基本処理部31は、要求された情報の位置(当該情報の存在するアドレス又は当該情報が収められているファイルへのパス)を実行環境部32へ通知する。この通知を受けた実行環境部32は、アプリケーション33に対して、要求された情報の位置を通知する。そして、アプリケーション33は、取得した情報を表示部13に表示する等して、利用者に取得した情報を通知する。
次に、メール処理関連情報資源へのアクセス動作のうち、アプリケーションによるメール処理関連情報の追加や削除等といった変更は、図13に示されるシーケンスに従って行われる。なお、図13は、図11と同様に、縦軸を時間軸とした時系列に表したシーケンス図である。
メール処理関連情報の変更処理では、利用者による操作部12の操作によって、アプリケーション33にメール処理関連情報の情報変更指令がなされると、図13に示されるように、まず、アプリケーション33が、実行環境部32へメール処理関連情報の情報変更要求を通知する。この情報変更要求を受けとった実行環境部32では、上述した情報取得要求を受けた場合と同様にして、ステップS40において、アプリケーション33が、アクセス要求対象のメール処理関連情報資源にアクセスする権限を有しているか否か判定するアクセス権限判定処理が行われる。
このアクセス権限判定処理においては、上述した情報取得要求を受けた場合と同様に、アクセス権限有りとの判定が行われ、アクセス要求処理の続行が決定される。引き続き、ステップS45において、変更要求判定部38が、当該アクセス要求がアクセス対象資源の変更を伴う要求であるか否かを判定する。ここで、当該アクセス要求は情報変更要求であり、資源内容の変更を伴うものであるので、実行環境部32は、基本処理部31に対して変更確認画面の表示要求を行うとともに、アプリケーション33からの要求を受け付けないブロック状態となる。
変更確認画面の表示要求を受けとった基本処理部31は、表示部13に変更確認画面を表示する。この変更確認画面の表示例が図14に示されている。この変更確認画面におけるガイダンスに従って、利用者がメール処理関連情報(例えば、アドレス帳の内容)の変更を行うか否かの指定入力を行う。なお、図14の例では、変更を許可する場合には、「YES」入力が行われ、変更を不許可とする場合には、「NO」入力が行われるようになっている。そして、基本処理部31は、入力結果を実行環境部32へ通知する。
この通知を受けた実行環境部32は、上述したブロック状態を解除する。そして、図14の例において「NO」入力がされたとき、すなわち、変更が不許可とされたときは、実行環境部32は、その旨をアプリケーションに通知する。
図14の例において「YES」入力がされたとき、すなわち変更が許可されたときは、図13に戻り、実行環境部32は、基本処理部31に対してメール処理関連情報の変更を要求する。この変更要求を受けとった基本処理部31は、要求された変更を行う。そして、基本処理部31は、変更が終了した旨を実行環境部32へ通知する。この変更終了通知を受けとった実行環境部32は、その旨をアプリケーション33へ通知する。
以上のようにして行われるメール処理関連情報の変更処理を、メールボックス内における保存が不要となったメールの削除を例に挙げて、より詳しく説明する。
利用者の指令に応じてメールボックス内のメールを削除する場合には、基本処理部31によってメール毎に割り当てられた識別番号を入力パラメータとする削除要求を、アプリケーション33が実行環境部32に対して発行する。この削除要求を受けとった実行環境部32は、これに応答して、アクセス権限判定処理(ステップS40)及び変更要求判定処理(S45)を行った後に、削除確認画面表示要求を基本処理部31に対して発行する。この時、実行環境部32は、アプリケーション33からの要求を受け付けないブロック状態となる。
削除確認画面表示要求を受けた基本処理部31は、図14における「XXXXの変更」を「メールボックス内のメールの削除」とした削除確認画面を表示する。利用者により「YES」が指定されると、実行環境部32に対し削除許可の通知(「YES」が指定されたことの通知)を行う。この通知を受けた実行環境部32は、ブロック状態を解除する。
削除許可の通知を受けとった実行環境部32は、基本処理部31に対して、当該識別番号を入力パラメータとする削除要求を、基本処理部31に対して発行する。削除要求を受けた基本処理部31は、当該識別番号で指定されたメールの存在を確認し、存在する場合には削除を実行する。そして、削除完了を実行環境部32を介してアプリケーション33へ通知する。
なお、削除確認画面に従って「NO」が指定されると、基本処理部31は、削除が拒否された旨を、実行環境部32を介してアプリケーション33へ通知する。ここで、実行環境部32は、基本処理部31から削除が拒否された旨を受けとった時点で、ブロック状態を解除する。
また、上記識別番号の確認において指定された識別番号が存在しない場合には、基本処理部31は、指定された識別番号のメールがメールボックス内に存在しない旨を、実行環境部32を介してアプリケーション33へ通知する。
<メール送受信>
次に、通信システム100におけるメール送受信処理について説明する。また、以下においては、携帯電話装置10におけるアプリケーション33から携帯電話装置10におけるアプリケーション33へのメール送信に主に着目して説明する。
前提として、本実施形態においては、メール送受信処理を行う際に利用されるメール送信用資源及びメール受信用資源は、アプリケーション33からのアクセス要求に対して低レベルでアクセス保護がなされる資源とされているものとする。これは、メール送信用資源及びメール受信用資源は、上述したメール処理関連情報資源と異なり、個人情報に直接係わり合う資源ではないが、メール送信用資源及びメール受信用資源の利用は通信料等の発生を伴うことを考慮したためである。
また、メール送信用資源又はメール受信用資源へのアクセスは、これらの資源の内容を直接的に変更するとはいえないものであるが、上記のようにこれらの資源の利用は通信料等の発生を伴うことから、本実施形態においては、上述したメール処理関連情報資源に対する変更処理要求に対する保護と同様の保護がなされるようになっているものとする。すなわち、本実施形態においては、アプリケーション33によるメール送信用資源又はメール受信用資源へのアクセスに際しては、その度に利用者の明示的な許可を要するようになっている。
携帯電話装置10においては、メール送信処理に先立って、図15に示されるような、送信先アドレス、件名、メール本文及び添付ファイル指定等から構成されるメールデータが作成される。かかるメールデータにおける送信先アドレスの設定は、上述したメール関連情報の取得のうち、アドレス帳情報の取得を適宜行いながら、利用者が操作部12を操作して行う。また、件名、本文等は、利用者が操作部12を操作して設定する。このうち本文及び添付ファイルの作成に際しては、アプリケーション33は、適宜自ら解読可能な(すなわち、アプリケーション33も解読可能な)独自形式のデータ(絵文字データ、秘密文字等)を織り交ぜて作成する。
こうして送信すべきメールデータが作成された後、利用者によりメール送信指令がなされると、図16に示されるシーケンスに従って、メール送信が行われる。なお、図16は、図11及び図13と同様に、縦軸を時間軸とした時系列に表したシーケンス図である。
かかるメール送信処理では、まず、アプリケーション33が、実行環境部32に対して、作成したメールデータの位置(メールデータのアドレス又はメールデータを収めたファイルへのパス)を指定したメール送信要求を通知する。このメール送信要求を受けとった実行環境部32では、上述したメール関連処理情報資源に対するアクセス要求の場合と同様にして、ステップS40において、アプリケーション33が、アクセス要求対象のメール処理関連情報資源にアクセスする権限を有しているか否か判定するアクセス権限判定処理が行われる。
このアクセス権限判定処理においては、メール送信用資源が低レベル保護資源であり、アプリケーション33のアクセス可能レベルが「高」に設定されていることから、アクセス要求処理の続行が決定される。この決定がなされた後、実行環境部32は、基本処理部31に対して、送信確認画面の表示要求を行うとともに、アプリケーション33からの要求を受け付けないブロック状態となる。
送信確認画面の表示要求を受けとった基本処理部31は、表示部13に送信確認画面を表示する。この送信確認画面の表示例が図17に示されている。この送信確認画面におけるガイダンスに従って、利用者がメール送信を行うか否かの指定入力を行う。なお、図17の例では、メール送信を許可する場合には、「YES」入力が行われ、メール送信を不許可とする場合には、「NO」入力が行われるようになっている。そして、基本処理部31は、入力結果を実行環境部32へ通知する。
この通知を受けた実行環境部32は、上述したブロック状態を解除する。そして、図17の例において「NO」入力がされたとき、すなわち、メール送信がキャンセルされたときは、実行環境部32は、その旨をアプリケーション33に通知する。
図17の例において「YES」入力がされたとき、すなわちメール送信が許可されたときは、図16に戻り、実行環境部32は、基本処理部31に対して、メールデータの位置を指定したメール送信要求を行う。このメール送信要求を受けとった基本処理部31は、指定されたメールデータ位置からメールデータを読み出し、メールデータのデータサイズ等の形式的な正当性、及び、携帯電話装置10が最寄の基地局51の通信圏内にあるか等の通信可能性をチェックする。そして、メールデータが形式的に正当性があり、かつ、通信可能であった場合には、メールの送信処理を開始し、その旨を実行環境部32へ通知する。このメールの送信処理開始の旨を受けとった実行環境部32は、その旨をアプリケーション33へ通知する。
メールの送信処理を開始した基本処理部31は、送受信部21を制御して、基地局51及びネットワーク55を介して、サーバ52へのメール送信処理を行う。そして、メールの送信が終了というイベントが発生すると、その旨を実行環境部32へ通知するとともに、送信済メールの情報をメールボックスに格納する。メール送信の終了通知を受けとった実行環境部32は、その旨をアプリケーション33へ通知する。なお、送信処理中に送信に関するエラーや利用者による送信中断指令がなされたというイベントが発生した場合には、基本処理部31は、送信処理を中断してメール送信が失敗した旨を実行環境部32へ通知し、この通知を受けた実行環境部32は、その旨をアプリケーション33へ通知する。
送信メールを受信したサーバ52は、そのメールデータから送信先アドレス(携帯電話装置10のメールアドレス)を読み出し、読み出した送信先アドレスに基づいて送信先である携帯電話装置10の最寄りの基地局51を特定する。ここで、携帯電話装置10の電源がオフであったり、携帯電話装置10が通信システム10における通信可能圏の外側にあったりして基地局を特定できなかった場合には、サーバ52は、そのメールデータを保持する処理を行う。
一方、サーバ52が携帯電話装置10の最寄りの基地局51を特定できた場合には、サーバ52は、基地局51を介して、当該メールを携帯電話装置10へ向けて送信する。引き続き、携帯電話装置10の基本処理部31は、当該メールを受信し、メールボックスに格納するとともに、実行環境部32にメール受信を通知する。実行環境部32は、アプリケーション33が実行中であれば、アプリケーション33にメール受信を通知する。そして、アプリケーション33がメール受信通知を表示部13に表示することで、利用者に通知する。
一方、アプリケーション33とは異なるアプリケーションを実行していた場合には、当該アプリケーションにメール受信を通知する。そして、当該アプリケーション33がメール受信通知を表示部13に表示することで、利用者に通知する。また、実行中のアプリケーションがなければ、実行環境部32がその旨を基本処理部31に通知し、基本処理部31が、制御部21を制御して表示部13にメール受信通知を表示部13に表示することで、利用者に通知する。
以上のようにして、メールを受信したことが利用者に通知され、必要に応じてアプリケーション33が起動された後、利用者による操作部12の操作により、メールデータの取得指令がなされると、アプリケーション33によるメール関連情報の一つであるメールボックス内の当該メールデータの取得要求が実行環境部32へ通知される。この後、上述したメール処理関連情報の取得の場合におけるシーケンス(図11参照)と同様のシーケンスを経て、アプリケーション33が、当該メールデータを取得する。
すなわち、利用者は、アプリケーション33に対して、メールボックス情報及びメール情報の取得を指令する。この指令を受けとったアプリケーション33は、メールボックス情報及びメールデータの取得要求を実行環境部32へメールボックス情報及びメールデータの取得要求を実行環境部32に対して発行する。この情報取得要求に応答して、上述のアクセス権限判定処理を行った後、実行環境部32は、基本処理部31に対応するコマンド形式に変換された上記情報の取得要求を基本処理部31に対して発行する。
この情報取得要求を受けとった基本処理部31は、要求されたメールボックス情報及びメール情報を直接に、又は、要求されたメールボックス情報及びメールデータの格納領域のアドレス情報を、実行環境部32を介して、アプリケーション33に対して返す。この後、アプリケーション33は通知されたメールボックス情報とメールデータ(アドレス情報を受け取る場合はアドレス情報に基づいてメモリから読み出したメールボックス情報とメールデータ)を、アプリケーション33が提供する表示環境下のメールボックスとして表示する。この場合、種々の表示環境が考えられるが、例えば、キャラクタまたはアニメーションをメールボックスとともに表示するものであってもよい。
そして、アプリケーション33は、メールデータを取得して解読し、その解読結果を表示部13等に表示して、メール内容を利用者へ伝達する。なお、当該メールデータの本文や添付ファイルの内容に、携帯電話装置10のアプリケーション33に固有な独自形式のデータ(絵文字データ、秘密文字等)を織り交ぜられていても、アプリケーション33はアプリケーション33と同等のアプリケーションなので、その独自形式のデータを解読することができ、メール送信者である携帯電話装置10の利用者が意図した通りの内容が、メール受信者である携帯電話装置10の利用者へ正しく伝達される。
また、携帯電話装置10の電源が切られていた等の原因で、携帯電話装置10がメールを受信できなかった場合において、携帯電話装置10の電源投入後等に、アプリケーション33を使用したメール受信処理を行うときには、図18に示されるシーケンスに従って、メール受信が行われる。なお、図18は、図16と同様に、縦軸を時間軸とするシーケンス(時系列)図である。
かかるメール受信処理では、まず、アプリケーション33が、実行環境部32に対して、メール受信要求を通知する。このメール受信要求を受けとった実行環境部32は、上述したメール送信要求をうけとった場合と同様にして、ステップS40において、アプリケーション33が、アクセス要求対象のメール処理関連情報資源にアクセスする権限を有しているか否か判定するアクセス権限判定処理が行われる。
このアクセス権限判定処理においては、メール受信用資源が低レベル保護資源であり、アプリケーション33のアクセス可能レベルが「高」に設定されていることから、アクセス要求処理の続行が決定される。この決定がなされた後、実行環境部32は、基本処理部31に対して、受信確認画面の表示要求を行うとともに、アプリケーション33からの要求を受け付けないブロック状態となる。
受信確認画面の表示要求を受信した基本処理部31は、表示部13に受信確認画面を表示する。この受信確認画面の表示例が図19に示されている。この受信確認画面におけるガイダンスに従って、利用者がメール受信を行うか否かの指定入力を行う。なお、図19の例では、メール受信を許可する場合には、「YES」入力が行われ、メール受信を不許可とする場合には、「NO」入力が行われるようになっている。そして、基本処理部31は、入力結果を実行環境部32へ通知する。
この通知を受けた実行環境部32は、上述したブロック状態を解除する。そして、図19の例において「NO」入力がされたとき、すなわち、メール受信がキャンセルされたときは、実行環境部32は、その旨をアプリケーションに通知する。
図19の例において「YES」入力がされたとき、すなわちメール受信が許可されたときは、図18に戻り、実行環境部32は、基本処理部31に対して、メール受信要求を行う。このメール受信要求を受信した基本処理部31は、携帯電話装置10が通信圏内にあるか等の通信可能性をチェックする。そして、通信可能であった場合には、メールの受信処理を開始し、その旨を実行環境部32へ通知する。このメールの受信処理開始の旨を受信した実行環境部32は、その旨をアプリケーション33へ通知する。
メールの受信処理を開始した基本処理部31は、送受信部21を制御して、サーバ52よりメールの受信処理を行う。そして、メールの受信が終了すると(受信終了イベントの発生)、受信済メールの情報を不図示のメールボックスに格納し、メールを受信した旨を受信メールの識別番号とともに実行環境部32へ通知する。メール受信の終了通知及び受信メールの識別番号を受信した実行環境部32は、それらをアプリケーション33へ通知する。
この後、利用者の操作に従って、アプリケーション33が、上述の場合と同様にしてメールボックス内の受信メールデータを取得する。そして、アプリケーション33は、上述の場合と同様にして、メールデータを解読して、その解読結果を表示部13等に表示して、メール内容を利用者へ伝達する。なお、この場合にも、上述の場合と同様にして、当該メールデータの本文や添付ファイルの内容に、携帯電話装置10のアプリケーション33に固有な独自形式のデータ(絵文字データ、秘密文字等)を織り交ぜられていても、アプリケーション33はアプリケーション33と同等のアプリケーションなので、その独自形式のデータを解読することができ、メール送信者である携帯電話装置10の利用者が意図した通りの内容が、メール受信者である携帯電話装置10の利用者へ正しく伝達される。
以上、携帯電話装置10におけるアプリケーション33から携帯電話装置10におけるアプリケーション33からへのメール送信について説明したが、携帯電話装置10におけるアプリケーション33から携帯電話装置10におけるアプリケーション33からへのメール送信についても同様にして行われる。
なお、携帯電話装置10のアプリケーション33及び携帯電話装置10のアプリケーション33と、携帯電話装置10のアプリケーション33とは互いに異なるメール解読機能を有している。このため、例えば、携帯電話装置10におけるアプリケーション33から携帯電話装置10におけるアプリケーション33からへのメール送信を行うべきであったのに、携帯電話装置10におけるアプリケーション33から携帯電話装置10へメールが誤送されてしまった場合、当該メールの本文や添付ファイルの内容がアプリケーション33に固有の独自形式データとなっていれば、メール送信者である携帯電話装置10の利用者が意図した通りの内容は、メール受信者である携帯電話装置10の利用者へは正しく伝達されない事になる。
以上説明したように、本実施形態では、アプリケーションの起動指令がされたときに、アプリケーションが高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、アプリケーションの起動を許可するか否かの選択を促す表示を行う。そして、利用者により起動許可指令がなされたときに、アプリケーションが起動される。すなわち、利用者が、高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセスを予定しているアプリケーションによる所定資源へのアクセスを、アプリケーションの実行の直前に許可した場合にのみ、アプリケーションが実行される。したがって、アプリケーションの実行に際して合理的な範囲で高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセスを制限しつつ、基本処理部とアプリケーションとが連係して動作することができる。
また、アプリケーションの実装の前におけるアプリケーションのダウンロード時に、アプリケーションが高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、アプリケーションの実装を許可するか否かの選択を促す表示を利用者に対して行う。そして、実装を前提とするダウンロード許可指令がなされたときに、当該アプリケーションがダウンロードされ、実装される。したがって、所定資源へのアクセスを予定しているアプリケーションのうち、利用者が危険なアプリケーションであると判断したものを実装前に排除することができる。
また、高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセスを予定しているアプリケーションの実装に際し、アプリケーションの高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセス可能レベルの設定を促す表示を利用者に対して行う。そして、利用者によりアクセス可能レベルの設定指令がなされると、設定指令がされたアクセス可能レベルをアプリケーションの高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセス可能レベルとして設定する。この結果、利用者が判断し、設定指令したアクセス可能レベルを高レベル保護資源又は低レベル保護資源へのアクセスごとに参照することにより、合理的かつきめ細かい態様で高レベル保護資源又は低レベル保護資源を保護することができる。
また、起動許可指令がされたアプリケーションの実行中に、アプリケーションから高レベル保護資源又は低レベル保護資源の内容の変更要求があったことを検出したとき、アプリケーションによる高レベル保護資源又は低レベル保護資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す表示を利用者に対して行う。そして、利用者により変更許可指令がなされたとき、高レベル保護資源又は低レベル保護資源の内容が変更される。このため、所定資源の内容の保護を厳密に合理的な範囲で図ることができる。
また、本実施形態では、アプリケーションから実行環境部を介して、メール処理資源を管理する基本処理部へメール処理資源に対するアクセス要求が行われる。このアクセス要求を受けとった基本処理部は、アクセス要求に応答して、要求されたアクセス動作を実行する。そして、基本処理部が、実行環境部を介して、アクセス実行の結果を前記アプリケーションへ通知する。この結果、利用者が自由に選択又は変更することができるアプリケーションが、基本処理部と連係をとって、メール処理資源にアクセスすることが可能となる。
このため、携帯電話の機種の変更に伴い、基本処理部のメール操作環境、表示方法等が変わる場合であっても、同じメール処理アプリケーションを使用することにより操作環境、表示方法等を同じに保つことができる。また、複数のメール処理アプリケーションの中から利用者が自身の趣向に合った操作環境、表示方法等を備えたメール処理アプリケーション選択するということが可能である。
したがって、本実施形態によれば、携帯電話装置の利用者にとってフレンドリなメール処理環境を実現することができる。
また、携帯電話装置の利用者によるメール処理要求指令に応じて、アプリケーションと基本処理部との連係によるメール処理が行われるので、利用者にとってフレンドリなメール処理環境を実現することができる。
また、基本処理部が、アプリケーション33の要求に応じたメール資源へのアクセス実行の結果通知(例えば、メール送信要求に応じた送信開始の通知)の後にアクセス要求に関連するイベント(例えば、メール送信要求に応じた送信終了)を検出した場合に、アプリケーションに当該イベントを通知するので、アプリケーション33が、アクセス要求に関連する動作の状況を全て把握することができる。
また、本実施形態では、アプリケーション33(又は、アプリケーション33)が、アプリケーション33(又は、アプリケーション33)が作成したメールデータを内容とするメールの送信要求を、実行環境部32(又は、実行環境部32)を介して、基本処理部31(又は、基本処理部32)に対して行う。引き続き、メール送信要求を受けとった基本処理部31(又は、基本処理部32)が、携帯電話装置10(又は携帯電話装置10)へ向けてメールの送信を行う。こうして携帯電話装置10(又は携帯電話装置10)から送信されたメールは、携帯電話装置10(又は携帯電話装置10)の基本処理部31(又は、基本処理部32)によって受信される。
そして、アプリケーション33(又は、アプリケーション33)と同等のデータ解読機能を有するアプリケーション33(又は、アプリケーション33)が、当該メールのメールデータの取得要求を基本処理部31(又は、基本処理部32)に対して行うと、メールデータの取得要求を受けとった基本処理部31(又は、基本処理部32)が、当該メールデータをアプリケーション33(又は、アプリケーション33)に通知する。この後、アプリケーション33(又は、アプリケーション33)がメールデータの解読を行い、その解読結果を表示部に表示する等して、携帯電話装置10(又は携帯電話装置10)の利用者にメール内容を知らせる。
この結果、基本処理部31(又は、基本処理部32)を用いてでは作成できず、かつ、基本処理部31(又は、基本処理部32)が解読できない独自の形式のデータを含むメールであっても、携帯電話装置10と携帯電話装置10との間で有効に送受信することができる。また、携帯電話装置10(又は携帯電話装置10)から、携帯電話装置10(又は携帯電話装置10)へ送るはずの独自形式のデータを含むメールが、他の携帯電話装置10によって受信されたとしても、当該メールを受信した携帯電話装置10が、アプリケーション33やアプリケーション33と同等のアプリケーションを搭載していなければ、当該メールを受信した携帯電話装置10の利用者に当該メールの内容の全てを知られずにすむ。
したがって、本実施形態によれば、携帯電話装置10,10の利用者にとって利便性を向上したメール送受信環境を実現することができる。
また、メールを受信した携帯電話がメーラーアプリケーションに限らず何等かのアプリケーションを実行中である場合は、その携帯電話の基本処理部がアプリケーションにメールの受信を通知するので、アプリケーションを実行中であっても、利用者にメール受信を通知することができる。
また、メール送信要求に応じた実行結果である送信開始またはメール送信に関するエラーメッセージがアプリケーションに通知され、更に、送信開始の後に発生する送信完了や送信失敗といったイベントがアプリケーションに通知される。この結果、アプリケーションが、送信要求に関連する動作の状況を全て把握することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、アクセス可能レベルを2種類としたが、3種類以上とすることもできる。
また、上記の実施形態では、アクセス可能レベルをアクセス対象の資源の分類に応じて設定することとした。これに対して、アクセス可能レベルを、読み取りのみを許すのか、書き込みや削除まで許すのかといったアクセス可能態様の分類に応じて設定するようにしてもよい。また、アクセス対象の資源の分類とアクセス可能態様の分類との双方を組み合わせた分類に応じて、アクセス可能レベルを設定するようにしてもよい。また、アクセス可能レベルの最も低いレベルのアプリケーションについては、起動を許可しないこととすることもできる。
また、上記の実施形態では、アクセス可能レベルとして、アクセス可能対象に関するレベルのみがアプリケーションに設定されるととした。これに対して、アクセス可能レベルとして、読み取りのみを許すのか、読み取りに加えて書き込みや削除まで許すのかといったアクセス可能態様に関するレベルをアクセス対象レベルに加えて、アプリケーションに設定することとすることもできる。
また、上記の実施形態では、アクセス権限判定部及び変更処理判定部を実行環境部内に配置するようにしたが、基本処理部内に配置するようにすることもできる。
また、上記の実施形態では、アクセス保護の対象をメール処理資源としたが、所望の資源に対して、本発明によるアクセス保護を適用することができる。
また、上記の実施形態におけるアプリケーションのダウンロードの経路は、送受信部22を介した無線通信の経路であってもよいし、外部接続インターフェースを介する経路やメモリカードのような記憶媒体を介する経路であってもよい。
また、上記の実施形態では、メールボックスやメール本文等の表示においては、アプリケーションが基本処理部からメールボックス情報及びメール情報を取得するものとしたが、基本処理部が直接、メールボックス情報及びメール情報の表示を実行することとしてもよい。この場合、アプリケーションがメールに関する情報のアクセス要求を発行した後、表示が終了するまで、実行環境部をブロック状態とすることが必要となるため、この間は、アプリケーションによる実行環境部の利用ができないこととなる。
また、上記の実施形態では、メール受信においては、データ量が所定値以下のショートメッセージを受信する場合について説明したが、所定値を超えるデータ量のメールの場合には、メールデータは2回に分けて受信されてもよい。すなわち、ショートメッセージが着信した後、利用者の要求により、アプリケーションがメールの続き部分を受信する続きメール受信処理を実行するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、メール受信においては、データ量が所定値以下のショートメッセージを受信する場合について説明したが、所定値を超えるデータ量のメールの場合には、メールデータは2回に分けて受信されてもよい。すなわち、ショートメッセージを受信した後、利用者の要求により、アプリケーションがメールの続き部分を受信する続きメール受信処理を実行するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、本発明を携帯電話装置に適用したが、携帯電話装置以外の移動通信端末装置に本発明を適用することができるのは勿論である。
以上詳細に説明したように、本発明の連係動作方法は、所定資源を管理する基本処理部を備える移動通信端末装置における基本処理部とアプリケーションとの連係動作方法に適用することができる。
また、本発明の移動通信端末装置は、所定資源を管理する基本処理部とアプリケーションとが連係して動作する移動通信端末装置に適用することができる。

Claims (16)

  1. 所定資源を管理する基本処理部と、機種に依存しない汎用中間プログラミング言語で記述されたアプリケーションに実行環境を提供する実行環境部とを備える移動通信端末装置における前記基本処理部と前記アプリケーションとが前記実行環境部を介して連係して動作する連係動作方法であって、
    前記アプリケーションの起動指令がされたとき、前記基本処理部が、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第1アクセス予定判定工程と;
    前記第1アクセス予定判定工程において肯定的な判定がされたとき、前記基本処理部が、前記アプリケーションの起動を許可するか否かの選択を促す第1選択表示を利用者に対して行う第1選択表示工程と;
    前記第1選択表示の表示中において起動許可指令がなされたときに、前記基本処理部が、前記アプリケーションの起動を行う起動工程と;
    前記アプリケーションから前記実行環境部へ前記所定資源に対するアクセス要求を行うアクセス要求工程と;
    前記アクセス要求を受けた前記実行環境部が、前記アプリケーションが前記所定資源に対して前記アクセス要求に係るアクセスをすることができる権限を有するか否かを判定するアクセス権限判定工程と;
    前記アクセス権限判定工程において肯定的な判定がされた場合に、前記実行環境部が、前記アクセス要求を前記基本処理部へ通知するアクセス要求通知工程と;
    前記基本処理部が、前記アクセス要求に応答して、前記所定資源に対するアクセスを実行するアクセス実行工程と;
    前記基本処理部が、前記アクセス実行工程におけるアクセス結果を、前記実行環境部を介して、前記アプリケーションへ通知する結果通知工程と;を備える連係動作方法。
  2. 前記アプリケーションの実装の前に、前記基本処理部が、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第2アクセス予定判定工程と;
    前記第2アクセス予定判定工程において肯定的な判定がされたとき、前記基本処理部が、前記アプリケーションの実装を許可するか否かの選択を促す第2選択表示を利用者に対して行う第2選択表示工程と;
    前記第2選択表示の表示中において実装許可指令がなされたときに、前記基本処理部が、前記アプリケーションの実装を行う実装工程と;を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の連係動作方法
  3. 前記第2アクセス予定判定工程では、前記基本処理部が、前記アプリケーションの所定位置に記載され、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセス予定を示すアクセス予定パラメータの値を参照して、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する、ことを特徴とする請求項2に記載の連係動作方法
  4. 前記実装工程は、
    前記基本処理部が、前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルの設定を促す第3選択表示を利用者に対して行う第3選択表示工程と;
    前記第3選択表示の表示中においてアクセス可能レベルの設定指令がなされたときに、前記基本処理部が、設定指令がされたアクセス可能レベルを前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルとするアクセス可能レベル設定工程と;
    を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の連係動作方法
  5. 前記実行環境部が、前記アクセス要求が前記所定資源の内容の変更要求を含むものであるか否かを判定し、肯定的な判定がされた場合に、前記アプリケーションによる前記所定資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す第4選択表示を前記基本処理部に要求する変更要求判定工程と;
    前記基本処理部が、前記第4選択表示を利用者に対して行う第4選択表示工程を、更に備え、
    前記第4選択表示の表示中において変更許可指令がなされたときに、前記アクセス実行工程を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の連係動作方法
  6. 前記結果通知の後に前記アクセス要求に関連するイベントを検出した場合に、前記基本処理部が、前記実行環境部を介して、前記アプリケーションに前記イベントを通知するイベント通知工程を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の連係動作方法
  7. 前記所定資源には、メール処理資源の少なくとも一部が含まれる、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の連係動作方法
  8. 前記アクセス要求は、前記移動通信端末装置の利用者によるメール処理要求指令に応じて、前記アプリケーションが行う、ことを特徴とする請求項7に記載の連係動作方法
  9. 前記アクセス要求には、メールに関する情報のアクセス要求、メール送信資源へのアクセス要求及びメール受信資源へのアクセス要求が含まれる、ことを特徴とする請求項7又は8に記載の連係動作方法
  10. 所定資源の管理を行う基本処理部と;
    機種に依存しない汎用中間プログラミング言語で記述されたアプリケーションによる前記所定資源へのアクセス要求前記基本処理部への伝達、及び、前記基本処理部による前記アクセス要求に応じた実行結果前記アプリケーションへの通知を含めて、前記アプリケーションに実行環境を提供する実行環境部と;を備え、
    前記基本処理部が、
    前記アプリケーションの起動指令がされたとき、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第1アクセス予定判定手段と;
    前記第1アクセス予定判定手段により肯定的な判定がされたとき、前記アプリケーションの起動を許可するか否かの選択を促す第1選択表示を利用者に対して行う第1選択表示手段と;
    前記第1選択表示の表示中において起動許可指令がなされたときに、前記アプリケーションの起動を行う起動手段と;を備え
    前記実行環境部は、前記アクセス要求を受けた場合に、前記アプリケーションが前記所定資源に対して前記アクセス要求に係るアクセスをすることができる権限を有するか否かを判定し、肯定的な判定がされた場合に、前記アクセス要求を前記基本処理部へ通知する、
    ことを特徴とする移動通信端末装置。
  11. 前記基本処理部は、
    前記アプリケーションの実装の前に、前記アプリケーションが前記所定資源へのアクセスを予定しているか否かを判定する第2アクセス予定判定手段と;
    前記第2アクセス予定判定手段により肯定的な判定がされたとき、前記アプリケーションの実装を許可するか否かの選択を促す第2選択表示を利用者に対して行う第2選択表示手段と;
    前記第2選択表示の表示中において実装許可指令がなされたときに、前記アプリケーションの実装を行う実装手段と;
    を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の移動通信端末装置
  12. 前記実装手段は、
    前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルの設定を促す第3選択表示を利用者に対して行う第3選択表示手段と;
    前記第3選択表示の表示中においてアクセス可能レベルの設定指令がなされたときに、設定指令がされたアクセス可能レベルを前記アプリケーションの前記所定資源へのアクセス可能レベルとするアクセス可能レベル設定手段と;
    を備えることを特徴とする請求項11に記載の移動通信端末装置
  13. 前記基本処理部は、前記アクセス要求が前記所定資源の内容の変更要求を含むものであったことが検出されたとき、前記アクセス実行手段による前記所定資源へのアクセスに先立って、前記アプリケーションによる前記所定資源の内容の変更要求を許可するか否かの選択を促す第4選択表示を利用者に対して行う第4選択表示手段を更に備えることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の移動通信端末装置
  14. 前記実行環境部は、前記アクセス要求が前記所定資源の内容の変更要求を含むものであるか否かを判定し、判定結果が肯定的な場合に、前記第4選択表示を前記基本処理部に要求する変更要求判定手段を備える、ことを特徴とする請求項13に記載の移動通信端末装置
  15. 前記実行環境部は、前記結果通知の後に発生し、前記基本処理部により検出された前記アクセス要求に関連するイベントを、前記アプリケーションに更に通知する、ことを特徴とする請求項10〜14のいずれか一項に記載の移動通信端末装置
  16. 前記所定資源には、メール処理資源の少なくとも一部が含まれる、ことを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の移動通信端末装置
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