JP2004260344A - 携帯通信装置、携帯通信装置管理装置、携帯通信装置管理方法およびプログラム - Google Patents

携帯通信装置、携帯通信装置管理装置、携帯通信装置管理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯電話等の携帯通信装置を紛失した場合であっても、紛失者が煩雑な作業等を行うことなく、容易な操作等により携帯通信装置を紛失した場合に悪用抑制等の観点から必要となる処理を行わせる。
【解決手段】携帯電話機7を紛失したユーザは、PC8からインターネット2経由で携帯電話管理サーバ3に紛失申請を行う。当該紛失申請を受けた携帯電話管理サーバ3では、データベース上の当該携帯電話機に紛失フラグを「ON」に設定する。一方、携帯電話機7では、折りたたみ型の携帯電話機がオープン状態になる等、予め決められたタイミングで携帯電話管理サーバ3にアクセスするアプリケーションが常時動作しており、かかるアクセスによって紛失フラグが「ON」である旨を取得すると、当該アプリケーションが個人用データの読み出し禁止等の処理を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、紛失等した場合であっても、紛失によって生じる不具合を抑制することができる携帯通信装置、携帯通信装置管理装置、携帯通信装置管理方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信網を介して通話やデータ通信を行う携帯電話などの携帯通信装置が広く普及している。携帯電話などの携帯通信装置は、友人や仕事関係の電話番号や電子メールアドレス等の個人用データを記憶したメモリを有しており、ユーザはこのメモリに記憶された個人用データを利用して発呼や電子メール送信等の処理を携帯電話に行わせるのが一般的である。
【0003】
上記のように携帯電話はユーザにとっては非常に便利であり、外出時等であってもユーザによって常時携帯されているのが一般的である。このため、ユーザが外出先で携帯電話を置き忘れる場合があり、また盗難にあう場合もある。
【0004】
置き忘れや盗難等によって携帯電話を紛失した場合、その携帯電話を拾った者によってメモリに記憶されている個人用データが不正に閲覧されるおそれがあり、またメモリから個人用データを読み出され悪用されてしまうといったおそれもある。
【0005】
このような携帯電話のメモリに記憶されている個人用データの流出を防止するため、携帯電話のキー操作を無効にするロック機能を備えた携帯電話も普及している。しかしながら、このようなロック機能を有効とした場合、真正のユーザが当該携帯電話を利用する際にロック機能を解除するための暗証番号等の入力といった煩雑な操作を行わなくてはならない。
【0006】
また、携帯電話の機種によっては、利便性を向上させるために他の電話機等から発呼やメール送信があった場合にはロック機能が自動的に解除されるといったものもあり、この場合他の電話機等から紛失携帯電話に発呼があると、ロック機能が解除されてしまうおそれがある。また、紛失時に友人などの所持する他の電話機等からの発呼他の通信装置からのメールを受信すると、発信元情報が携帯電話のディスプレイに表示されたりするため、その表示から個人情報が流出してしまうこともある。
【0007】
そこで、予め特定の電話機に対応する発信元識別情報を含む発呼、つまり予め決められた特定の電話機からの発呼があった場合に、メモリに記憶された個人データの閲覧や読み出しを禁止する処理を行うよう構成された携帯電話を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
この技術が適用される携帯電話を紛失した場合、特定の電話機、例えば紛失者の家に設置されている固定電話等を用いて当該携帯電話を発呼することで、上記のような個人用データの閲覧禁止等の処理を行わせることができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−281148号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように特定の電話機から紛失携帯電話に対して発呼を行うことで紛失携帯電話を遠隔制御し、そのメモリに記憶された個人用データの閲覧等を禁止する技術では、紛失者は予め決められた特定の電話機を用いて発呼を行わなくてはならない。例えば、特定の電話機が家の電話機である場合において、長期の旅行中に携帯電話を紛失したときには、上記のような閲覧禁止を実現するために家に帰って電話をかけなくてはならないといった不都合がある。また、特定の電話機が家の電話機である場合には、紛失していないときに家の電話機から当該携帯電話に発呼したときにも、自動的にメモリがロックされてしまうといった不都合が生じるおそれもある。
【0011】
以上のように従来においても個人データ流出防止、個人データの消失防止など紛失に対処するために必要な処理を遠隔制御等により行わせる技術はあるものの、それを実現するためにユーザに要求される操作が煩雑であったり、実現するためのシステムが複雑なものとなっている。
【0012】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、携帯電話等の携帯通信装置を紛失した場合であっても、紛失者が煩雑な作業等を行うことなく、容易な操作等により携帯通信装置を紛失した場合の対処となる必要となる処理を実行することができる携帯通信装置、携帯通信装置管理装置、携帯通信装置管理方法およびプログラムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部を備えた携帯通信装置であって、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、予め決められた紛失時処理を実行する紛失時処理手段とを具備することを特徴とする携帯通信装置である。
【0014】
請求項1にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって自動的に所定の通信装置にアクセスされる。そして、かかる通信装置に紛失処理要求を行う旨のフラグを設定等することで紛失した携帯通信装置において紛失時処理が行われる。したがって、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、容易な操作および簡易なシステムで携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができる。
【0015】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、個人用データを記憶する記憶手段をさらに具備し、前記紛失時処理手段は、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御することを特徴とする。
【0016】
請求項2にかかる発明によれば、紛失した携帯通信装置に格納されている個人用データを自動的に他の通信装置宛てに送信させることができる。したがって、仮に携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れることができる。
【0017】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、個人用データを記憶する記憶手段をさらに具備し、前記紛失時処理手段は、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する処理を行うことを特徴とする。
【0018】
請求項3にかかる発明によれば、紛失した携帯通信装置に格納されている個人用データが、悪意の拾得者によって閲覧等され、悪用されるといった個人データの流出を防止することができる。
【0019】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、前記紛失時処理手段は、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御し、その後当該個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去することを特徴とする。
【0020】
請求項4にかかる発明によれば、紛失した携帯通信装置に格納されている個人用データが、悪意の拾得者によって閲覧等され、悪用されるのを防止することができるとともに、仮に携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れることができる。
【0021】
また、請求項5にかかる発明は、請求項2または4にかかる発明の構成において、前記紛失時処理手段は、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを前記紛失時処理要求において指定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御することを特徴とする。
【0022】
請求項5にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合、携帯通信装置に格納されている個人用データの送信先を指定することができるので、例えばユーザが所望する通信装置宛てに個人用データを送信させることも可能となる。
【0023】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1ないし5のいずれかにかかる発明の構成において、前記アクセス手段は、当該携帯通信装置の電源がオンである間、前記予め設定されたタイミングになったか否かを常時監視することを特徴とする。
【0024】
請求項6にかかる発明によれば、アクセス手段は携帯通信装置の電源がオンである間は常時設定されたタイミングになったか否かを監視しているので、ユーザが紛失する前にアクセス手段を動作させるための個別の指示等を行うといった必要がなく、通常予期していないはずの紛失という事態が生じた場合であっても、紛失状態にある携帯通信装置で動作することができ、より確実に通信装置にアクセスさせ、紛失時に必要な処理等を実行させることができる。
【0025】
また、請求項7にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、当該携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に予め決められた紛失時処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスがあった場合、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求手段を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0026】
請求項7にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、携帯通信装置管理装置にユーザが紛失申請をしておけば、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって携帯通信装置から自動的に携帯通信装置管理装置にアクセスされる。そして、当該携帯通信装置に対して紛失処理要求がなされるので紛失した携帯通信装置において紛失時処理が行われる。したがって、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、容易な操作および簡易なシステムで携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができる。
【0027】
また、請求項8にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、当該携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に前記記憶手段に記憶されている個人用データの出力を禁止、もしくは個人用データを消去する紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスがあった場合、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求手段を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0028】
請求項8にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、携帯通信装置管理装置にユーザが紛失申請をしておけば、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって携帯通信装置から自動的に携帯通信装置管理装置にアクセスされる。そして、当該携帯通信装置に対して紛失処理要求がなされるので紛失した携帯通信装置において個人用データが悪意の拾得者によって閲覧等され、悪用されるのを防止することができる。したがって、容易な操作および簡易なシステムでありながら、携帯通信装置に格納されている個人用データの流出を抑制することができる。
【0029】
また、請求項9にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、当該携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に前記記憶手段に記憶されている個人用データを読み出して設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスがあった場合、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求手段を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0030】
請求項9にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、携帯通信装置管理装置にユーザが紛失申請をしておけば、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって携帯通信装置から自動的に携帯通信装置管理装置にアクセスされる。そして、当該携帯通信装置に対して紛失処理要求がなされるので紛失した携帯通信装置において個人用データを自動的に他の通信装置宛てに送信させることができる。したがって、容易な操作および簡易なシステムでありながら、仮に携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れさせることができる。
【0031】
また、請求項10にかかる発明は、請求項9にかかる発明の構成において、前記紛失処理要求手段は、ユーザから個人用データの送信先である通信装置を特定する送信先情報が供給された場合、当該送信先情報によって特定される通信装置を送信先として設定する情報と、設定した通信装置宛てに前記記憶手段に記憶されている個人用データを送信する指示とを含む供給紛失時処理要求を送信することを特徴とする。
【0032】
請求項10にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合、携帯通信装置に格納されている個人用データの送信先を指定することができるので、例えばユーザが所望する通信装置宛てに個人用データを送信させることも可能となる。
【0033】
また、請求項11にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に予め決められた紛失時処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理方法であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスを受けた携帯電話管理サーバが、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求ステップを具備することを特徴とする携帯通信装置管理方法である。
【0034】
請求項11にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、携帯通信装置管理装置にユーザが紛失申請をしておけば、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって携帯通信装置から自動的に携帯通信装置管理装置にアクセスされる。そして、当該携帯通信装置に対して紛失処理要求がなされるので紛失した携帯通信装置において紛失時処理が行われる。したがって、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、容易な操作および簡易なシステムで携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができる。
【0035】
また、請求項12にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に予め決められた紛失処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信させる発信制御手段を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0036】
請求項12にかかる発明によれば、携帯通信装置を紛失したユーザが携帯通信装置管理装置に紛失申請をなすと、携帯電話管理サーバから紛失した携帯通信装置に対して、当該携帯通信装置で紛失時処理を行わせるために必要な発信元識別情報を含んだデータ発信が行われる。したがって、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失時に必要な処理等を携帯通信装置に行わせることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となる。
【0037】
また、請求項13にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に前記記憶手段に記憶された個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信させる発信制御手段を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0038】
請求項13にかかる発明によれば、携帯通信装置を紛失したユーザが携帯通信装置管理装置に紛失申請をなすと、携帯電話管理サーバから紛失した携帯通信装置に対して、当該携帯通信装置で個人用データの出力禁止または消去といった処理を行わせるために必要な発信元識別情報を含んだデータ発信が行われる。したがって、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、個人用データの流出を抑制するための処理を携帯通信装置に行わせることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となる。
【0039】
また、請求項14にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出して設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信させる発信制御手段を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0040】
請求項14にかかる発明によれば、携帯通信装置を紛失したユーザが携帯通信装置管理装置に紛失申請をなすと、携帯電話管理サーバから紛失した携帯通信装置に対して、当該携帯通信装置で紛失時処理を行わせるために必要な発信元識別情報を含んだデータ発信が行われる。したがって、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失した携帯通信装置に格納されている個人用データを所定の通信装置に送信させることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となる。
【0041】
また、請求項15にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に予め決められた紛失処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理方法であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請を受けた携帯電話管理サーバが、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信する発信ステップを具備することを特徴とする携帯通信装置管理方法である。
【0042】
請求項15にかかる発明によれば、携帯通信装置を紛失したユーザが携帯通信装置管理装置に紛失申請をなすと、携帯電話管理サーバから紛失した携帯通信装置に対して、当該携帯通信装置で紛失時処理を行わせるために必要な発信元識別情報を含んだデータ発信が行われる。したがって、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失時に必要な処理等を携帯通信装置に行わせることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となる。
【0043】
また、請求項16にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う携帯通信装置を管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザを識別する識別情報と、紛失通知送信先情報とを対応つけて記憶する送信先情報記憶手段と、ユーザから当該ユーザを識別するユーザ識別情報を含む携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、前記送信先情報記憶手段を参照して当該ユーザ識別情報に対応つけられた紛失通知送信先情報を取得し、取得した紛失通知送信先情報に示される通信装置宛てに紛失通知を送信する紛失通知送信手段とを具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0044】
請求項16にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合に、携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失した旨が予め登録された送信先に通知される。したがって、例えば友人や仕事関係者などに紛失したユーザが個別に紛失したのでしばらく連絡等をしないようにといった通知をするといった煩雑な作業を行う必要がなくなる。
【0045】
また、請求項17にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う携帯通信装置を管理する携帯通信装置管理装置であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該携帯通信装置に記憶されている通信装置の宛先情報を前記無線通信網を介して取得する宛先情報取得手段と、前記宛先情報取得手段によって取得された宛先情報に示される通信装置宛に紛失通知を送信する紛失通知送信手段とを具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置である。
【0046】
請求項17にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合に、携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失した旨が携帯通信装置の記憶されている通信装置の宛先に通知される。したがって、例えば友人や仕事関係者などが携帯通信装置に記憶されていれば、紛失したユーザが友人等に個別に紛失したのでしばらく連絡等をしないようにといった通知をするといった煩雑な作業を行う必要がなくなる。
【0047】
また、請求項18にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う携帯通信装置を管理する携帯通信装置管理方法であって、ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、紛失通知を行うべき宛先情報を取得する宛先情報取得ステップと、前記宛先情報取得ステップで取得された宛先情報に示される通信装置宛に紛失通知を送信する紛失通知送信ステップとを具備することを特徴とする携帯通信装置管理方法である。
【0048】
請求項18にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合に、携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失した旨が紛失通知を行うべき相手に通知される。したがって、例えば友人や仕事関係者などに紛失したユーザが個別に紛失したのでしばらく連絡等をしないようにといった通知をするといった煩雑な作業を行う必要がなくなる。
【0049】
また、請求項19にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部を備えた携帯通信装置を制御するコンピュータを、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、予め決められた紛失時処理を行う紛失時処理手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0050】
請求項19にかかるプログラムを携帯通信装置のコンピュータに実行させることで、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって自動的に所定の通信装置にアクセスされる。そして、かかる通信装置に紛失処理要求を行う旨のフラグを設定等することで紛失した携帯通信装置において紛失時処理が行われる。したがって、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、さらにはプログラムを携帯通信装置にインストールするといった携帯通信装置の買い替え等行う必要のない容易な操作等で携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができる。
【0051】
また、請求項20にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段とを備えた携帯通信装置を制御するコンピュータを、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する処理を行う紛失時処理手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0052】
請求項20にかかるプログラムを携帯通信装置のコンピュータに実行させることで、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって自動的に所定の通信装置にアクセスされる。そして、かかる通信装置に紛失処理要求を行う旨のフラグを設定等することで紛失した携帯通信装置において紛失した個人用データの閲覧等を禁止する処理が行われる。したがって、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、さらにはプログラムを携帯通信装置にインストールするといった携帯通信装置の買い替え等行う必要のない容易な操作等で携帯通信装置を紛失した際にも携帯通信装置に格納されている個人用データが悪用されるのを防止することができる。
【0053】
また、請求項21にかかる発明は、無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段とを備えた携帯通信装置を制御するコンピュータを、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する紛失時処理手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0054】
請求項21にかかるプログラムを携帯通信装置のコンピュータに実行させることで、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合であっても、予め決められたタイミングになればアクセス手段によって自動的に所定の通信装置にアクセスされる。そして、かかる通信装置に紛失処理要求を行う旨のフラグを設定等することで紛失した携帯通信装置において個人用データを他の装置に送信するといった処理が行われる。したがって、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、さらにはプログラムを携帯通信装置にインストールするといった携帯通信装置の買い替え等行う必要のない容易な操作等で携帯通信装置を紛失した際にも個人用データを自動的に他の通信装置宛てに送信させて、仮に携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れることができる。
【0055】
また、請求項22にかかる発明は、請求項21にかかる発明の構成において、前記紛失時処理手段は、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを前記紛失時処理要求において設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御し、その後当該個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去することを特徴とする。
【0056】
請求項22にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合、携帯通信装置に格納されている個人用データの送信先を指定することができるので、例えばユーザが所望する通信装置宛てに個人用データを送信させることも可能となる。
【0057】
また、請求項23にかかる発明は、請求項19ないし22のいずれかにかかる発明の構成において、前記アクセス手段は、当該携帯通信装置の電源がオンである間、前記予め設定されたタイミングになったか否かを常時監視することを特徴とする。
【0058】
請求項23にかかる発明によれば、アクセス手段は携帯通信装置の電源がオンである間は常時設定されたタイミングになったか否かを監視しているので、ユーザが紛失する前にアクセス手段を動作させるための個別の指示等を行うといった必要がなく、通常予期していないはずの紛失という事態が生じた場合であっても、紛失状態にある携帯通信装置で動作することができ、より確実に通信装置にアクセスさせることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる携帯通信装置、携帯通信装置管理装置、携帯通信装置管理方法およびプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0060】
A.第1実施形態
A−1.構成
図1は、本発明の第1実施形態にかかる携帯電話管理方法を適用した携帯電話紛失対応サービスを実施するためのネットワークシステムの全体構成を示す。同図に示すように、このネットワークシステムは、無線通信網5と、無線通信網5による通信サービスを受ける携帯電話機7と、インターネット2に各々接続される携帯電話管理サーバ3およびPC(Personal Computer)8、9とを備えている。
【0061】
なお、インターネット2にはPC8、9以外にも多数の通信装置が接続され、また無線通信網5による無線通信サービスを受ける携帯電話機も多数存在することになるが、これらについては図示を省略する。
【0062】
無線通信網5は、PDC−P(Personal Digital Cellular−Packet)方式やCDMA(Code Division Multiple Access)方式等の通信網であり、携帯電話機7と無線データ通信を行うための多数の基地局6(図示は1つ)を有している。これによりいずれかの基地局6のサービスエリア内に存在する携帯電話機7は、無線通信網5を介した無線データ通信を行うことができるようになっている。
【0063】
なお、携帯電話機7は、無線電話網にも収容されており、これにより携帯電話機7は無線電話網の無線電話サービスを受けることもできるようになっている。
【0064】
また、無線通信網5は、ゲートウェイ(GW)サーバ4を有している。ゲートウェイサーバ4は、無線通信網5とインターネット2との間に接続されており、無線通信網5とインターネット2とを結ぶ関門機能(例えば、プロトコル変換処理等を行う)を担っている。これにより無線通信網5に収容される携帯電話機7は、無線通信網5およびゲートウェイサーバ4を介してインターネット2に接続された多数のWebサーバ等にアクセスすることができるようになっている。
【0065】
また、ゲートウェイサーバ4は、電子メールを処理するサーバを含んでおり、該サーバによって無線通信網5に収容される携帯電話機7同士の電子メールの送受信や、インターネット2に接続される通信端末と無線通信網5に収容される携帯電話機7との間の電子メールの送受信が可能となっている。
【0066】
PC8、9は、インターネットに接続可能な通信機能を備えるとともに、ブラウザ機能を備えている。したがって、PC8、9のユーザは、当該PCを利用してインターネット2に接続された携帯電話管理サーバ3やその他のWebサーバ(図示略)等にアクセスし、これらのサーバから提供されるWebページ(HTML(Hyper Text Markup Language)形式等のデータ)をダウンロードしてその表示画面に表示する、および何らかの情報をサーバに送信する等のブラウジングを行うことができるようになっている。
【0067】
なお、当該ネットワークシステムは、上述したように携帯電話紛失対応サービスを実施するためのシステムである。そして、本実施形態においてPC8は携帯電話を紛失した者が利用するPCであり、PC9は携帯電話を拾得した者から当該携帯電話を預かった予め当該サービスに協力する店舗等に設置されるPCであるものとする。
【0068】
図2に示すように、携帯電話機7は、互いにバスを介して接続されるCPU(Central Processing Unit)120、ROM(Read Only Memory)121、RAM(Random Access Memory)122、不揮発性メモリ123、無線通信部124、操作部125、通話処理部126および表示部127を備えている。
【0069】
CPU120は、当該携帯電話機7の装置各部を制御する。CPU120が種々の処理を行う際にRAM122はワーキングエリアとして用いられる。
【0070】
ROM121には、CPU120によって実行される種々のプログラムが記憶されている。例えば、通話、電話番号やメールアドレス等の個人用データのメモリ登録、読み出し等の携帯電話としての機能を実現するプログラム、ブラウザアプリケーション、後述するダウンロードしたアプリケーションを実行するための環境を実現するアプリケーションなどのプログラム(以下、ネイティブプログラムという)が記憶されている。CPU120は、ROM121からこれらのネイティブプログラムを読み出して実行することで、通話、データ通信、個人用データの登録、読み出し、利用など携帯電話としての種々の機能を実現することができる。
【0071】
また、携帯電話機7は、一般的な無線電話を行うための機能に加え、パケットデータ通信機能およびブラウザ機能を備えており、無線通信網5およびゲートウェイサーバ4を介して携帯電話管理サーバ3やその他のサーバ等にアクセスし、これらのサーバとの間でデータの授受を行うことができるようになっている。
【0072】
また、携帯電話機7は、以上のようなサーバとのデータ授受機能を有することで、サーバから提供される種々の機能を実現するためのアプリケーションをダウンロードし、後述する不揮発性メモリ123のアプリケーション領域123aに格納することができる。そして、CPU120がかかるアプリケーションを読み出して実行することで種々の機能を実現することができる。
【0073】
無線通信部124は、アンテナを有し、無線通信網5の基地局6との間で行われる無線通信を制御する。無線通信部124は、CPU121の制御の下、送話音声に対応するデータやパケット通信用データなどを搬送波に重点して無線信号を生成し、生成した無線信号をアンテナを介して基地局6へ送信する。また、無線通信部124は、基地局6から送信される無線信号をアンテナにより受信し、これを復調して受話音声データや通信データ(HTMLデータや、アプリケーションデータ等)などを得る。
【0074】
操作部125は、テンキーなどの複数のキーを有しており、ユーザのキー操作に応じた操作指示信号をCPU120に出力する。通話処理部126は、マイクロホン、スピーカ、音声信号処理部等を有しており、CPU120の制御の下、他の電話機との間で行われる通話に必要な処理を行う。表示部127は、LCD(Liquid Crystal Display)を有しており、かかるLCDに種々の情報を表示させる。
【0075】
不揮発性メモリ123は、SRAM(Static RAM)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の書き換え可能なメモリであり、個人用データを格納する個人用データ領域123bと、上記のようにダウンロードしたアプリケーションを格納するアプリケーション領域123aとを有している。
【0076】
個人用データ領域123bに格納される個人用データには、当該携帯電話機7のユーザが登録した友人、仕事関係者などの電話番号、メールアドレス等の情報や、ユーザのスケジュール内容等の情報が含まれている。ユーザは操作部125を適宜操作することで、個人用データ領域123bに格納されている情報を表示部127に表示させたり、格納されている電話番号情報等を利用して発呼処理等を行わせることができるようになっている。
【0077】
また、個人用データ領域123bに格納された個人用データは、図示せぬ通信インターフェース(赤外線インターフェースや有線用インターフェースなど)を介して他の情報処理機器(PCや携帯電話機)に取り込むこともできるようになっている。
【0078】
アプリケーション領域123aには、上述したようにインターネット2に接続されるサーバからダウンロードしたアプリケーションが格納される。本実施形態における携帯電話機7においては、アプリケーション領域123aにサーバからダウンロードされた紛失対応常駐アプリケーション128が格納されている。もちろん、当該携帯電話機7の販売時にかかるアプリケーション領域123aに予め紛失対応常駐アプリケーション128を格納しておくようにしてもよい、つまり紛失対応常駐アプリケーション128をプリインストールした状態で当該携帯電話機7を販売するようにしてもよい。
【0079】
アプリケーション領域123aに格納される紛失対応常駐アプリケーション128を読み出してCPU120が実行することにより実現される機能について図3を参照しながら説明する。なお、以下に説明する機能は、紛失対応常駐アプリケーション128にしたがってCPU120等のハードウェアが実行することにより実現されるが、説明の便宜上紛失対応常駐アプリケーション128を動作主体として説明する。
【0080】
紛失対応常駐アプリケーション128は、常駐アプリケーションであるので、携帯電話機7の電源がオンになっている間は原則として常時動作しているが、かかる紛失対応常駐アプリケーション128は活性化モードと不活性化モードのいずれか一方のモードで動作する。
【0081】
不活性化モードは、ユーザの操作部125を介して入力した操作指示等が当該紛失対応常駐アプリケーション128ではなく、他のシステムに対して供給されるモードであり、通常はこのモードで動作している。すなわち、不活性化モードで動作しているときは、紛失対応常駐アプリケーションは動作状態にあるものの、電話を発呼したり、メールを作成して送信したりするためにユーザが操作部125を介して入力した指示は、紛失対応常駐アプリケーション128ではなく、他のメール作成や電話発呼のためのシステムに供給される。
【0082】
一方、ユーザが特定の操作を行うことで、活性化モードで紛失対応常駐アプリケーション128を動作させることができる。活性化モードでは、ユーザが操作部125を介して入力した指示が紛失対応常駐アプリケーション128に供給され、紛失対応常駐アプリケーション128はその指示にしたがった動作をする。このような紛失対応常駐アプリケーション128が2つのモードで動作することを可能とし、通常時は不活性化モードで動作させることで、かかる紛失対応常駐アプリケーション128が常時動作していても、他の機能実現を妨げることがなくなる。すなわち、紛失対応常駐アプリケーションを常時動作させていても、ユーザは違和感を感じることなく当該携帯電話機7における他の種々の機能を利用することができるのである。
【0083】
図3に示すように、紛失対応常駐アプリケーション128は、アクセス処理部128aと、紛失時処理部128bとを備える。アクセス処理部128aは、当該携帯電話機7の電源がオンである間、予め決められたタイミングになったか否かを常時監視し、予め決められたタイミングになった場合に無線通信部124を制御して、予め設定された特定の通信装置に対して無線通信網5を介してアクセスする。
【0084】
本実施形態では、以下のいずれかのタイミングでアクセス処理部128aがアクセス処理を行うようになっている。
▲1▼何らかのキー操作があったとき
▲2▼折りたたみ型携帯電話機が折りたたまれている状態からオープン状態となったとき
【0085】
なお、このようなタイミング以外にも、例えば定期的(1時間ごとなど)にアクセス処理を行うようにしてもよいし、ユーザがかかるタイミングを任意に設定できるようにしてもよい。
【0086】
また、本実施形態では、アクセス処理部128aがアクセスする特定の通信装置として、図1に示す携帯電話管理サーバ3が設定されている。したがって、アクセス処理部128aは、▲1▼何らかのキー操作があったとき、または▲2▼携帯電話機がオープン状態となったときに、無線通信部124を制御して携帯電話管理サーバ3にアクセスし、アクセス先の携帯電話管理サーバ3に紛失処理要求フラグが設定されているか否かを検出するのである。なお、紛失処理要求フラグについての詳細は後述する。
【0087】
紛失時処理部128bは、上述したアクセス処理部128aのアクセスによって携帯電話管理サーバ3に紛失処理要求フラグが設定されていることが検出された場合に、次のような紛失時処理を行う。まず、紛失時処理部128bは、図2に示す個人用データ領域に格納されている個人用データを読み出し、これを予め設定されている送信先である携帯電話管理サーバ3に送信するよう無線通信部124等を制御する。これにより携帯電話機7に保持されている個人用データが無線通信網5を介して携帯電話管理サーバ3に送信される。
【0088】
次に、紛失時処理部128bは、図2に示すROM121に格納されているネイティブプログラムに基づく個人用データの読出処理部129による処理等を行えないよう禁止する。つまり、当該携帯電話機7のテンキーなどの操作部125を操作しても、個人用データ領域123bに格納された個人用データの読み出し、電話番号等の表示などをできないようにするのである。
【0089】
また、紛失時処理部128bは、表示部127に、この携帯電話機が落し物であり、お近くの契約店舗に届けるよう拾得者に促すメッセージ等を表示させたり、何らかのキー操作があった場合に「落し物です」等の音声メッセージを発生させる処理などを行う。
【0090】
なお、このような個人用データの流出を防止するために個人用データの読み出し禁止処理を行うのに加え、操作部125からの発信指示等があった場合であっても紛失時処理部128bが当該携帯電話機7からの電話やメールの発着信を禁止する処理を行うようにしてもよい。また、本実施形態において、紛失時処理部128bは、以上のような処理を行うが、上記の処理をすべて行う必要はなく、上記のような携帯電話機の紛失時した場合に個人データの流出防止、発見を容易にする、もしくは悪用を禁止する等の観点から紛失時に必要と考えられる紛失時処理の1つ以上を行うものであってもよい。例えば、上記のような複数の処理の中から、予めデフォルトで設定された処理のみや、ユーザが予め選択しておいた処理のみを行うようにしてもよい。
【0091】
図1に戻り、携帯電話管理サーバ3は、単一または互いに通信可能な複数のパーソナルコンピュータやワークステーション等で構成され、内蔵するハードディスク等の外部記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより、ユーザが携帯電話機7を紛失した場合の紛失時の対応する処理を行うよう構成されており、その機能構成を図4に示す。
【0092】
同図に示すように、携帯電話管理サーバ3は、通信インターフェース201と、個人用データ処理部202と、紛失通知処理部203と、申請受付処理部204と、紛失時処理要求部205と、発見処理部206と、データベース207とを備える。
【0093】
通信インターフェース201は、インターネット2を経由してPC8、9などの通信機能付きの情報処理装置との間でデータの授受を行う機能と、無線通信網5を経由して携帯電話機7や他の携帯電話機との間でデータの授受を行う機能とを有するインターフェースである。
【0094】
データベース207は、携帯電話管理サーバ3によって行われる携帯電話機の紛失時の対応処理をなすための種々のデータが格納されており、また当該データベース207には対応処理のために必要なデータを格納する領域が用意されている。
【0095】
具体的には図5に示すように、データベース207には、当該携帯電話紛失対応サービスの提供を受ける権利を有する、例えば会員であるユーザごとに、ユーザID、装置ID、紛失フラグ、発見通知先、紛失通知先、個人用データといった項目のデータを格納する領域が用意されている。
【0096】
ユーザIDは、当該携帯電話紛失対応サービスの提供を受けるユーザに一人一人に割り当てられた識別情報であり、装置IDはそのユーザが所持する携帯電話機を識別する装置識別情報である。
【0097】
紛失フラグは、通常は「OFF」に設定されており、ユーザから紛失申請があった場合に「ON」に設定されるフラグである。発見通知先は、ユーザが携帯電話機を紛失した後、発見された場合にその旨を紛失者であるユーザに通知するための連絡先に関する情報を記述する項目であり、例えばユーザの携帯電話機7以外の電話機の電話番号やメールアドレスである。
【0098】
また、紛失通知先は、ユーザから携帯電話機を紛失した旨の紛失申請があった場合に、当該ユーザが携帯電話機を紛失したのでメールや電話をしないでください、といった趣旨のメッセージを通知する相手先(複数人でもよい)の情報が記述される。例えば、ユーザが日頃からよく電話やメールの授受を行う友人や仕事関係者等の通知先情報、例えば電子メールアドレス、電話番号、ファクシミリ番号等が記述される。
【0099】
個人用データは、紛失申請がなされた携帯電話機から当該携帯電話機の個人用データ領域123b(図2参照)に格納されている個人用データが当該携帯電話管理サーバ3に供給された場合に、その個人用データを格納する領域である。
【0100】
データベース207には、以上のような項目のデータを格納する領域が用意されており、ユーザID、装置ID、発見通知先および紛失通知先といった項目の情報はユーザが当該サービスを受ける会員登録等をなした際にオペレータ等によって登録されるようになっている。なお、発見通知先や紛失通知先などの項目の情報は、一旦登録された後であっても変更できるようにしてもよい。例えば、PCや携帯電話機を利用してインターネット2または無線通信網5を経由して当該携帯電話管理サーバ3にアクセスして変更内容を示すデータを送信する等することで変更できるようにするといった手法を採用することができる。
【0101】
図4に戻り、紛失申請受付処理部204は、携帯電話機7を紛失したユーザが利用するPC8からインターネット2経由でユーザIDを含む携帯電話機の紛失申請が供給された場合に、その紛失申請を受け付け、データベース207における当該紛失申請に含まれるユーザIDに対応する紛失フラグを「ON」に書き換える。
【0102】
紛失通知処理部203は、紛失申請受付処理部204によって紛失申請が受け付けられた場合に、データベース207におけるその紛失申請をなしたユーザのユーザIDに対応する紛失通知先に記述されている情報を参照し、紛失通知先を特定する。そして、紛失通知処理部203は、「○○様の携帯電話は紛失状態にあります。発見されるまでメール送信、電話等をお控えください」といった趣旨のメッセージを含む電子メールを作成し、これを特定した紛失通知先に示される電子メールアドレスを宛先として送信する。なお、上記趣旨のメッセージに加え、ユーザが予め指定した緊急連絡先(他の携帯電話機の番号など)を含めた通知を行えば、友人等が携帯電話機7を紛失したユーザと連絡をとることができるようになる。
【0103】
紛失時処理要求部205は、上述した携帯電話機7で動作する紛失対応常駐アプリケーション128(図3参照)による制御の下、紛失した携帯電話機7から当該携帯電話管理サーバ3に対してアクセスがあった場合に、データベース207におけるアクセスしてきた携帯電話機7の装置IDに対応する紛失フラグの設定内容を送信する。したがって、紛失申請がなされ紛失申請受付処理部204によって紛失フラグが「ON」に設定された後に、携帯電話機7からのアクセスがあった場合には、紛失フラグが「ON」である旨、つまり紛失時処理を行うよう要求することを意味する情報が携帯電話管理サーバ3から無線通信網5を介して紛失状態にある携帯電話機7に送信されることになる。
【0104】
個人用データ処理部202は、紛失状態にある携帯電話機7から供給される個人用データを受け取り、データベース207における送信してきた携帯電話機7の装置IDに対応する個人用データを記録する領域に受け取った個人用データを記録する。すなわち、上述したような紛失フラグが「ON」である場合に、その旨が紛失携帯電話機7に送信され、携帯電話機7における紛失対応常駐アプリケーション128によって紛失時処理が行われると(図3参照)、携帯電話機7の個人用データ領域123bに格納されている個人用データが携帯電話機7から無線通信網5を介して当該携帯電話管理サーバ3に送信される。個人用データ処理部202は、このように携帯電話機7から送信されてきた個人用データをデータベース207に記録するのである。
【0105】
発見処理部206は、紛失状態にある携帯電話機が発見され、その装置IDを含む発見情報が所定の契約店舗(携帯電話機の販売店や携帯電話事業者の店舗など)に設置されるPC9からインターネット2経由で供給された場合に、発見された携帯電話機が紛失申請がなされている携帯電話機であるか否かを判別する。より具体的には、発見処理部206は、データベース207における紛失フラグが「ON」となっている装置IDの中に、PC9から供給される発見情報に含まれる装置IDと一致する装置IDがあるか否かを検索する。そして、一致する装置IDがない場合には、発見された携帯電話機は当該携帯電話管理サーバに対して紛失申請がなされた携帯電話機ではないので、その旨を含むメッセージをインターネット2経由でPC9に送信する。
【0106】
一方、データベース207における紛失フラグが「ON」となっている装置IDの中に、発見情報に含まれる装置IDと一致する装置IDがある場合には、発見処理部206は、発見された携帯電話機が紛失申請がなされたものであると判別し、データベース207における一致した装置IDに対応する発見通知先の項目に記述されている通知先に、発見された旨および携帯電話機の保管場所などを含むメッセージを送信する。なお、携帯電話機の保管場所は、発見情報の送信元であるPC9の識別情報に基づき、予め記憶している多数の店舗設置PCの識別情報と、その店舗の場所情報とを対応つけたテーブルを参照することで取得する。
【0107】
また、発見処理部206は、上記のような装置IDの照合によって紛失申請がなされた携帯電話機が発見が確認された場合、データベース207における当該装置IDに対応する紛失通知先に登録されている通知先に、紛失した携帯電話機が見つかりました等のメッセージを含む電子メールを送信する。なお、このような友人や仕事関係者に対する発見メッセージの電子メール送信は発見が確認された後、一定時間経過後(例えば3時間後)に行うようにしてもよいし、紛失者であるユーザから紛失した携帯電話機を受け取った旨の通知があった時点で送信するようにしてもよい。
【0108】
以上説明したのが、本実施形態にかかる携帯電話管理方法を適用した紛失対応サービスを実施するためのネットワークシステムの各部の構成である。
【0109】
A−2.動作
次に、上記構成のネットワークシステムの各部の動作について、携帯電話機7の紛失対応常駐アプリケーション128の動作と、携帯電話機7を紛失したユーザが紛失申請をなす場合の動作と、紛失申請がなされた携帯電話機7が発見され所定の店舗に届けられた後の動作とに分けて説明する。
【0110】
A−2−1.携帯電話機の動作
まず、携帯電話機7で常駐する紛失対応常駐アプリケーション128による動作について図6を参照しながら説明する。以下に説明する紛失対応常駐アプリケーション128による処理は、携帯電話機7に電源がオンしている間はユーザからの動作停止指示等があるなど特段の事情がない限り、紛失したか否かにかかわらず常時行われている処理である。
【0111】
まず、携帯電話機7の電源がオンにされ、紛失対応常駐アプリケーション128が起動されると、設定タイミングとなったか否かが判別される(ステップSa1)。本実施形態における設定タイミングは、上述したように▲1▼何らかのキー操作がなされたとき、または▲2▼携帯電話機がオープン状態となったとき、のいずれかである。
【0112】
ここで、設定タイミングになった場合には、紛失対応常駐アプリケーション128は、予め設定されたアクセス先である携帯電話管理サーバ3に無線通信網5を介してアクセスする(ステップSa2)。そして、紛失対応常駐アプリケーション128は、当該アクセスによってデータベース207における当該携帯電話機7の装置IDに対応する紛失フラグの状態を取得し、取得した紛失フラグが「ON」であるか否かを判別する(ステップSa3)。
【0113】
取得した紛失フラグが「OFF」である場合には、設定タイミングの待ち受け状態に移行するが(ステップSa1)、取得した紛失フラグが「ON」である場合には紛失対応常駐アプリケーション128は紛失時処理を行う(ステップSa4)。ここで行われる紛失時処理は上述した通りであり、当該携帯電話機7の個人用データ領域123bに格納されている個人用データを読み出して携帯電話管理サーバ3に送信する処理、個人用データ送信処理後にかかる個人用データ領域123bに格納された個人用データ領域に格納されている個人用データの読み出しを禁止する処理、発着信を禁止する処理、および携帯電話機7の表示部127に図7に示すようなメッセージを表示させる処理等を行う。
【0114】
図7に示すように、紛失時処理が行われると、表示部127には、携帯電話機が落し物である旨や近くの契約店舗に届けるよう促すメッセージが表示され、また当該携帯電話機7の存在位置の最寄の契約店舗の地図へリンクするボタン「こちらです」が表示される。最寄の店舗がどの店舗であるかは、紛失対応常駐アプリケーション128が携帯電話機7が基地局6との間で行う通信によって取得している位置登録情報に基づいて判別し、判別した位置に最も近い店舗を特定する。
【0115】
以上が紛失対応常駐アプリケーション128による処理である。このような処理が携帯電話機7の電源がオンの間に行われることで、ユーザが携帯電話機7を紛失した場合であっても、拾得者が何らかのキー操作を行う、もしくは折りたたみ型の携帯電話機7をオープン状態にするといったことが行われると、当該携帯電話機7が自動的に携帯電話管理サーバ3にアクセスし、紛失フラグが設定されているときには自動的に個人用データの携帯電話管理サーバ3への送信およびその後の個人用データの出力を禁止するといった処理を行うことができる。
【0116】
また、紛失対応常駐アプリケーション128は、電源がオンの間は常時動作するものであるから、ユーザが紛失前に紛失対策としてアプリケーションを個別起動するといった煩雑な操作を行う必要もない。さらに、上述したように紛失対応常駐アプリケーション128は、通常不活性化モードで動作するので、係るアプリケーションが常駐していることに起因し、ユーザが他の携帯電話機能を利用する際の妨げとなることもほとんどない。
【0117】
A−2−2.紛失申請時の動作
次に、当該紛失対応サービスの会員であるユーザが携帯電話機7を紛失し、その紛失申請をなした場合の当該ネットワークシステムの動作について図8を参照しながら説明する。
【0118】
まず、携帯電話機7を紛失した当該サービスの会員であるユーザはPC8を適宜操作し、これによりPC8でブラウザを起動させ、予め決められたアドレス(携帯電話管理サーバ3を示すもの)を指定してインターネット2に接続させる(ステップSb1)。
【0119】
PC8からのアクセスを受けた携帯電話管理サーバ3は、紛失申請用のWebページをインターネット2を経由してPC8に送信する(ステップSb2)。このWebページを受信したPC8の表示部には、例えば図9に示すような画面が表示される。同図に示すように、この表示画面には、ユーザIDを入力すべき欄91、友人等への紛失通知を行うか否かを指示する紛失通知可否欄92、発見した場合の通知先を現在の登録内容(図5のデータベース207の登録内容)と変更する場合に通知先情報を入力する欄93等が表示され、さらに紛失申請データを携帯電話管理サーバ3に送信することを指示する「紛失申請」ボタン94が表示されている。
【0120】
ユーザはPC8のマウス等を操作し、上記の入力欄にユーザIDなどの必要な情報を入力した後「紛失申請」ボタン94をクリックすると、かかる操作に応じてPC8はインターネット2を経由して、ユーザIDおよび入力された他の情報を含む紛失申請データを携帯電話管理サーバ3に送信する(ステップSb3)。
【0121】
PC8からの紛失申請データを受信した携帯電話管理サーバ3では、当該紛失申請データに含まれるユーザIDが正当なものであるかといった認証を行い、認証された場合には、データベース207における当該ユーザIDに対応する紛失フラグを「ON」に設定する(ステップSb4)。さらに、紛失申請データに友人への紛失通知を希望する旨の内容が含まれている場合には、携帯電話管理サーバ3はデータベース207に登録されている紛失通知先に紛失した旨のメッセージ等を含む電子メールを送信する(ステップSb5)。
【0122】
一方、紛失状態にある携帯電話機7では、上述したように電源がオンである間は紛失対応常駐アプリケーション128が動作しており(図6参照)、拾得者が何らかのキー操作を行ったり、折りたたみ状態にある携帯電話機7をオープン状態にしたりすると、紛失対応常駐アプリケーション128によって携帯電話機7から無線通信網5を介して携帯電話管理サーバ3に対してアクセスがなされる(ステップSb6)。
【0123】
上記のように紛失申請がなされ、紛失フラグが「ON」に設定された後に、携帯電話機7からのアクセスがあると、携帯電話管理サーバ3からそのアクセスに対して設定フラグが「ON」であることが送信される、つまり紛失状態にあるので紛失時処理を行うよう要求されるのである(ステップSb7)。
【0124】
携帯電話管理サーバ3へのアクセスにより得られた紛失フラグが「ON」であると、携帯電話機7では紛失対応常駐アプリケーション128によって紛失時処理が行われる。具体的には、携帯電話機7の個人用データ領域123bに格納されている個人用データが読み出され、無線通信網5を介して携帯電話管理サーバ3に送信される(ステップSb8)。このように携帯電話機7から送信される個人用データを受信した携帯電話管理サーバ3では、当該個人用データをデータベース207における当該携帯電話機7の装置IDに対応する個人用データ領域に保存する(ステップSb9)。
【0125】
一方、携帯電話機7では、上記のように個人用データの携帯電話管理サーバ3への送信が行われた後、個人用データ領域123bからの個人用データの読み出し、発着信などが禁止され、さらに表示部127に拾得者に最寄の契約店舗に届けるよう促すメッセージ(図7参照)を表示させる等の処理を行う(ステップSb10)。
【0126】
以上のように携帯電話機7を紛失したユーザが、携帯電話管理サーバ3に対して紛失申請を行うことで、その後紛失状態にある携帯電話機7を拾得した者が何らかのキー操作等を行おうとすれば、自動的に携帯電話機7によって個人用データ領域123bに格納されている個人用データが携帯電話管理サーバ3に送信されて保存される。
【0127】
したがって、紛失者であるユーザは、紛失状態にある間でも携帯電話管理サーバ3にアクセスすることで、個人用データを参照するといったことも可能となる。また、紛失した携帯電話機7が見つからなかった場合であっても、その携帯電話機7に格納しておいた個人用データについては携帯電話管理サーバ3で保存することができ、個人用データの消失を防止することができる。
【0128】
また、上記のように個人用データが携帯電話管理サーバ3によって保存されるだけではなく、個人用データ領域123bに格納された個人用データの読み出しが禁止されるので、拾得者等が携帯電話機7に対してキー操作を行っても、個人用データが閲覧されたり、コピーされたりするといった個人情報の流出を防止することができる。さらに、発着信等も禁止されるので、拾得者が拾った携帯電話機7を悪用等することもできない。
【0129】
このような悪意の拾得者に対する個人用データの流出等を防止する一方で、携帯電話機7の表示部127に、最寄の店舗に届けるようお願いするメッセージや最寄店への地図などが表示されるので(図7参照)、善意の拾得者にとってはどのように対処すればよいのかが明確に理解できる。したがって、紛失した携帯電話機7の発見確率の向上に資することになると考えられる。
【0130】
以上のように本実施形態では、特定の電話機から発呼したり、制御チャンネルを利用したりすることで紛失時の緊急処理を行わせるといったように煩雑な操作や複雑なシステムを要することなく、携帯電話機7を紛失したユーザがインターネット2を経由して携帯電話管理サーバ3に対して紛失申請を行うだけで、上記のような個人用データの流出防止等の効果を享受することができる。
【0131】
また、ユーザが携帯電話管理サーバ3に紛失申請をすれば、予め登録されている友人や仕事関係者等の通知先に紛失したのでしばらく連絡をしないでほしい、といった旨のメッセージが自動的に通知される。これにより紛失状態にある携帯電話機7への友人等からのメール送信や発呼を抑制することができる。したがって、メール受信や着信によってメール送信者のメールアドレスや発呼者の発信元電話番号が表示部127に表示されるといったこともなく、このような表示によって個人情報が流出することを抑制できる。また、着信やメール受信があった場合にキーロックが解除されてしまう携帯電話機7の場合は、紛失後の着信を抑制することで、キーロックが解除されてしまうことを防止できるといった効果も得られる。
【0132】
A−2−3.発見後の動作
次に、紛失申請がなされた携帯電話機7が発見され所定の店舗に届けられた後の動作について図10を参照しながら説明する。
【0133】
当該紛失対応サービスでは、上記のように携帯電話機7の表示部127に表示されるメッセージ(図7参照)を見た拾得者が当該携帯電話機7を最寄の契約店舗に届けた場合には、契約店舗の店員等はPC9を用いて発見された旨および発見された携帯電話機7を識別する装置IDを携帯電話管理サーバ3に送信するよう決められている。
【0134】
したがって、携帯電話機7が店舗に届けられた場合には、店員の操作に基づきPC9による携帯電話機7の装置IDの取得が行われる(ステップSc1)。個々での装置IDの取得方法は、携帯電話機7に設けられる赤外線インターフェース等の通信インターフェースを介して携帯電話機7のROM121等に予め記憶されている装置固有の装置IDを読み出すよう指示し、これをPC9に供給させるといった方法がある。なお、このような方法以外にも予め携帯電話機の充電池の内部などに装置IDを印刷等しておき、かかる印刷された装置IDを店員が目視してPC9に入力するようにしてもよい。
【0135】
このようにして発見された携帯電話機7の装置IDを取得すると、店員はPC9を適宜操作して、PC9からインターネット2を経由して携帯電話管理サーバ3に取得した装置IDを含む発見届出データを送信させる(ステップSc2)。
【0136】
かかる発見届出データを受信した携帯電話管理サーバ3では、データベース207に登録されている紛失フラグが「ON」となっている装置IDの中から、当該発見届出データに含まれる装置IDと一致する装置IDがあるか否かを照合する(ステップSc3)。
【0137】
そして、一致する装置IDがない場合には、発見された携帯電話機7は紛失申請がなされた携帯電話機ではないので、その旨を伝えるメッセージ等をインターネット経由でPC9に送信する(ステップSc4)。
【0138】
一方、一致する装置IDがある場合には、発見された携帯電話機7は紛失申請がなされた携帯電話機であるので、データベース207における一致した装置IDに対応する発見通知先に示される情報(メールアドレスやファクシミリ番号等)にしたがって携帯電話機が発見された旨、保管場所等を含むメッセージを電子メールやファクシミリ等で送信する(ステップSc5)。
【0139】
これにより携帯電話機を紛失したユーザは、このような電子メールやファクシミリ出力用紙を参照することで、自己の携帯電話機7が発見されたこと、および保管場所を知ることができる。したがって、携帯電話機7を紛失したユーザは、携帯電話管理サーバ3に対して紛失申請を行うといった簡易な操作を行うだけで、その後発見された場合にはその旨および保管場所の通知を受けることができ、容易に紛失した携帯電話機7を取り戻すことができる。
【0140】
B.第2実施形態
次に、図11は本発明の第2実施形態にかかる携帯電話管理方法を適用した紛失対応サービスを実施するためのネットワークシステムの全体構成を示す。同図に示すように、第2実施形態におけるネットワークシステムは、携帯電話機7に代えて携帯電話機307がある点、および携帯電話管理サーバ3に代えて携帯電話管理サーバ303がある点で第1実施形態と相違しており、以下、相違する携帯電話機307および携帯電話管理サーバ303の構成について説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通する構成要素については同一の符号をつけてその詳細な説明を省略する。
【0141】
第2実施形態における携帯電話機307は、第1実施形態における携帯電話機7とハードウェア構成はほぼ同一であり(図2参照)、不揮発性メモリ123のアプリケーション領域123aに上記紛失対応常駐アプリケーション128と異なる紛失対応常駐アプリケーションが格納されている点で異なる。
【0142】
第2実施形態における携帯電話機307のアプリケーション領域123aに格納される紛失対応常駐アプリケーションを読み出してCPU等が実行することにより実現される機能について図12を参照しながら説明する。以下に説明する機能は、紛失対応常駐アプリケーションにしたがってCPU120等のハードウェアが実行することにより実現されるが、説明の便宜上紛失対応常駐アプリケーション等を動作主体として説明する。
【0143】
第2実施形態における紛失対応常駐アプリケーション228も上記第1実施形態と同様、常駐アプリケーションであるので携帯電話機307の電源がオンである間は原則として動作し、通常は上記第1実施形態と同様不活性化モードで動作している。
【0144】
図12に示すように、紛失対応常駐アプリケーション228は、発信元照合部228aと、発信元識別情報記憶部228cと、紛失時処理228bとを備える。発信元照合部228aは、当該携帯電話機307が紛失状態にあるか否かにかかわらず、他の電話機から発呼があると、無線通信部124によって受信された当該呼に含まれる発信元識別情報(発信者電話番号)を取得する。
【0145】
そして、発信元照合部228aは、発信元識別情報記憶部228cに記憶されている発信元識別情報と、当該呼から取得した発信元識別情報が一致するか否かを判別する。
【0146】
紛失時処理部228bは、発信元照合部228aの照合処理によって呼から得た発信元識別情報と発信元識別情報記憶部228cに予め記憶されている発信元識別情報が一致した場合、上記第1実施形態における紛失時処理部128bと同様の処理を行う。すなわち、個人用データ領域123bに格納されている個人用データを予め設定されている送信先である携帯電話管理サーバ303に送信するよう制御し、その後ネイティブプログラムに基づく個人用データの読出処理部129による処理等を行えないよう禁止する。さらに、携帯電話機307による発着信を禁止したり、拾得者に契約店舗に届けるよう促すメッセージ(図7参照)を表示部127に表示させる等の処理を行う。
【0147】
発信元識別情報記憶部228cには、予め決められた発信元識別情報が記憶されている。この発信元識別情報は、紛失対応サービスを提供する事業者等が、携帯電話機307のユーザに紛失対応常駐アプリケーション228をダウンロードさせること等によって提供する際に、予め事業者によって決められた発信元識別情報である。
【0148】
図11に戻り、携帯電話管理サーバ303は、パーソナルコンピュータやワークステーション等であり、内蔵するハードディスク等の外部記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより、ユーザが携帯電話機307を紛失した場合の紛失時の対応する処理を行うよう構成されており、その機能構成を図13に示す。
【0149】
同図に示すように、携帯電話管理サーバ303は、通信インターフェース201と、個人用データ処理部202と、紛失通知処理部203と、申請受付処理部204と、発見処理部206とを備える点で上記第1実施形態における携帯電話管理サーバ3と共通しているが(図4参照)、紛失処理要求部205に代えて発信元決定部310が、データベース207に代えてデータベース317がある点および複数の電話機311からなる通信手段312を新たに備える点で第1実施形態と相違している。
【0150】
図14に示すように、データベース317には、上記第1実施形態におけるデータベース207と同様に、1の会員ごとにユーザID、装置ID、紛失フラグ、発見通知先、紛失通知先および個人用データといった項目のデータを格納する領域が設けられているとともに、発信元識別情報および携帯電話番号を格納する領域が設けられている。
【0151】
本実施形態では、発信元識別情報の項目に格納される発信元識別情報は、通信手段312に含まれる複数の電話機311のいずれかの識別情報(電話番号)となっている。また、データベース317に格納される発信元識別情報は、当該紛失対応サービスの会員登録がなされ、その会員が所持する携帯電話機に上記紛失対応常駐アプリケーション228がダウンロード等により提供する際に、かかるアプリケーションに含められる発信元識別情報と同一の情報である。すなわち、あるユーザID(例えば、図14の「○○○○」)に対応する発信元識別情報は「03−○○○○−○○○○」であるが、このユーザID(○○○○)の所持する携帯電話機で動作する紛失対応常駐アプリケーション228における発信元識別情報記憶部228c(図12参照)に記憶される識別情報はデータベース317に記憶される識別情報(03−○○○○−○○○○)と同じである。
【0152】
また、データベース317における携帯電話番号を格納する領域には、装置IDによって識別される携帯電話機の電話番号が登録されている。
【0153】
図13に戻り、発信元決定部310は、ユーザから紛失申請がなされた場合に、データベース317における受信した紛失申請に含まれるユーザIDに対応する発信元識別情報を取得するとともに、当該ユーザIDに対応する携帯電話番号を取得する。そして、通信手段312に含まれる複数の電話機311の中から取得した発信元識別情報(電話番号)によって特定される電話機311に対して、取得した携帯電話番号へ発信者番号を通知する発呼を行うよう指示する。
【0154】
通信手段312の中で、発信元決定部310の指示を受けた電話機311はその指示にしたがって自己の発信者番号を含む発呼処理を行う。
【0155】
すなわち、携帯電話機307を紛失したユーザが、携帯電話管理サーバ303に対して紛失申請を行えば、紛失した携帯電話機307の発信元識別情報記憶部228cに記憶された発信元識別情報によって特定される電話機311から当該紛失した携帯電話機7に対して発呼がなされるのである。
【0156】
なお、本実施形態では、複数の電話機311を用意しているが、電話機311はひとつであってもよく、この場合データベース317にユーザIDごとに発信元識別情報を登録する必要はなく、紛失申請があった場合にその電話機311に対象となる携帯電話機宛てに発呼を行うようにすればよく、携帯電話機307では当該電話機311を発信元とする発呼があった場合に紛失対応の処理を行うようにしておけばよい。
【0157】
次に、携帯電話機307を紛失したユーザが紛失申請をなした場合の動作のネットワークシステムの動作について図15を参照しながら説明する。
【0158】
まず、携帯電話機307を紛失した当該サービスの会員であるユーザはPC8を適宜操作し、これによりPC8でブラウザを起動させ、予め決められたアドレス(携帯電話管理サーバ303を示すもの)を指定してインターネット2に接続させ(ステップSd1)、上記第1実施形態と同様の手順(図8参照)で紛失申請を行う(ステップSd2、ステップSd3)。
【0159】
PC8からの紛失申請データを受信した携帯電話管理サーバ303では、当該紛失申請データに含まれるユーザIDが正当なものであるかといった認証を行い、認証された場合には、データベース317における当該ユーザIDに対応する紛失フラグを「ON」に設定する(ステップSd4)。
【0160】
また、携帯電話管理サーバ303は、データベース317を参照して紛失申請に含まれるユーザIDに対応する発信元識別情報および携帯電話番号を取得し、かかる発信元識別情報によって特定される電話機311から取得した携帯電話番号への発呼処理を行わせる(ステップSd5)。つまり、紛失状態にある携帯電話機に対して紛失時処理を行うよう要求するために発呼するのである。上記のようにデータベース317を参照することによって取得される携帯電話番号は、紛失申請がなされた携帯電話機307の電話番号であり、また取得される発信元識別情報は紛失した携帯電話機307に予め記憶されている発信元識別情報である。
【0161】
このような発信元識別情報によって特定される電話機311から発呼がなされると、紛失状態にある携帯電話機307では、かかる呼に含まれる発信元識別情報を取得し、予め記憶されている発信元識別情報と一致するか否かの照合が行われる(ステップSd6)。ここでの照合は当然発信元識別情報が一致するといった結果となるので、携帯電話機307では紛失対応常駐アプリケーション228によって個人用データが個人用データ領域123bから読み出されて携帯電話管理サーバ303宛てに送信される(ステップSd7)。
【0162】
このように携帯電話機307から送信される個人用データを受信した携帯電話管理サーバ303では、当該個人用データをデータベース317における当該携帯電話機307の装置IDに対応する個人用データ領域に保存する(ステップSd8)。
【0163】
一方、携帯電話機307では、上記のように個人用データの携帯電話管理サーバ303への送信が行われた後、個人用データ領域123bからの個人用データの読み出し、発着信などが禁止され、さらに表示部127に拾得者に最寄の契約店舗に届けるよう促すメッセージ(図7参照)を表示させる等の処理を行う(ステップSd9)。
【0164】
なお、紛失申請データに友人への紛失通知を希望する旨の内容が含まれている場合には、携帯電話管理サーバ303はデータベース317に登録されている紛失通知先に紛失した旨のメッセージ等を含む電子メールを送信する(ステップSd10)。
【0165】
第2実施形態では、以上のように携帯電話機307を紛失したユーザが、携帯電話管理サーバ303に対して紛失申請を行うことで、上記第1実施形態と同様、紛失した携帯電話機307に格納されている個人用データを保存することができるとともに、個人用データの流出等を防止するといった紛失時処理を携帯電話機307に行わせることができる。
【0166】
本実施形態では、紛失者がこのような効果を享受するために、特定の電話機から発呼したり、制御チャンネルを利用したりすることで紛失時の緊急処理を行わせるといったように煩雑な操作や複雑なシステムが不要であり、携帯電話機307を紛失したユーザがインターネット2を経由して携帯電話管理サーバ3に対して紛失申請を行うといった容易な操作で足りる。
【0167】
なお、第2実施形態において、紛失した携帯電話機307が発見された後のネットワークシステムの動作は上記第1実施形態と同様であるため(図10参照)、その説明を省略する。
【0168】
C.変形例
なお、本発明は、上述した第1および第2実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0169】
(変形例1)
上述した第1実施形態では、携帯電話管理サーバ3にアクセスすることにより紛失フラグ「ON」を取得した場合に、紛失対応常駐アプリケーション128が個人用データ領域123bに格納されている個人用データを予め決められた送信先(携帯電話管理サーバ3)に送信するよう構成されており、第2実施形態においても同様に予め決められた送信先に送信するようになっていた。
【0170】
このように予め設定された送信先ではなく、ユーザがPC8を用いて携帯電話管理サーバ3(または携帯電話管理サーバ303)に対して紛失申請を行う際に、個人用データの送信先を指定できるようにし、紛失対応常駐アプリケーション128(228)がユーザが指定した送信先に個人用データを送信するよう制御する構成であってもよい。
【0171】
かかる場合においては、紛失申請を行う際にPC8に表示させる画面(図9参照)に、個人用データを指定する送信先(電子メールアドレスなど)を入力する欄を表示させ、送信先の入力をユーザに促すようにする。
【0172】
そして、このような個人用データの送信先を指定する情報を含む紛失申請データを受け取った携帯電話管理サーバ3(303)が、携帯電話機7からアクセスがあった場合に指定された送信先情報を含めて携帯電話機7に送信するようにし、これを受けた携帯電話機7の紛失対応常駐アプリケーション128が指定された送信先宛てに個人用データを添付した電子メールを送信するようにすればよい。
【0173】
以上のようにすることで、予め決められた送信先ではなく、ユーザが紛失申請を行う時点で所望する送信先に、紛失した携帯電話機に保存されている個人用データを送信させることができる。
【0174】
なお、第2実施形態においては、携帯電話機307が携帯電話管理サーバ303を発信元とする発呼に対しては自動的に応答するようにしておく。そして、携帯電話管理サーバ303と携帯電話機307との間の回線接続が確立した後に、かかる回線を利用してユーザが指定した送信先に関する情報を携帯電話機307に送信に送信するようにし、これを受けた携帯電話機307の紛失対応常駐アプリケーション228が指定された送信先宛てに個人用データを添付した電子メールを送信するようにすればよい。
【0175】
(変形例2)
また、上述した第1および第2実施形態では、紛失対応常駐アプリケーション128(228)が、個人用データを読み出して携帯電話管理サーバ3(303)に送信した後、個人用データ領域123bからの個人用データの読み出しを禁止するようにしていたが、個人用データを携帯電話管理サーバ3(303)に送信した後、個人用データ領域123bに格納されている個人用データを消去するようにしてもよい。
【0176】
このように個人用データを消去すれば、上記各実施形態と同様、紛失した携帯電話機からの個人用データの流出を防止することができる。
【0177】
(変形例3)
また、上述した第1および第2実施形態では、予め携帯電話管理サーバ3(303)のデータベース207(317)に登録されている紛失通知先(図5および図14参照)に、携帯電話機を紛失した旨のメッセージを含む電子メールを送信して通知するようになっていたが、予め紛失通知先を登録しておくのではなく、紛失時の処理によって携帯電話機7(307)から送信される個人用データに含まれる電子メールアドレスを取得し、取得した電子メールアドレス宛てに携帯電話機を紛失した旨のメッセージを含む電子メールを送信するようにしてもよい。
【0178】
通常、携帯電話機に保存されている個人用データには、そのユーザの友人や仕事関係者の電子メールアドレスなどが含まれているので、上記のようにすることで友人や仕事関係者等の電子メールアドレスが自動的に取得され、紛失通知が送信されることになる。したがって、予め紛失通知先等を登録しておく必要がなく、また友人のメールアドレス等が変更された場合にも、自己の携帯電話機の登録データを変更すれば、紛失時には変更後の宛先に紛失通知がなされることになり、データベースの登録内容を変更するといった操作手続は不要となる。
【0179】
なお、個人用データの中に、これに含まれる電子メールアドレス等の送信先情報に加え、各送信先への累積送信回数等の送信先ごとの送信頻度に関する情報が含まれている場合には、累積送信回数が多い送信先情報を所定数取得し、取得した送信先にのみ紛失通知を行うようにしてもよい。
【0180】
(変形例4)
また、上述した各実施形態では、紛失申請がなされた携帯電話機が発見されて所定の契約店舗等に届けられ、それが携帯電話管理サーバ3(303)によって確認された場合にその旨および保管場所が紛失申請をした者が指定した通知先に電子メールなどによって通知されるようになっていた。このような電子メール等による発見通知に代え、または当該発見通知に加え、紛失者がPC8等を用いてインターネット2を経由して携帯電話管理サーバまたは別途用意されたWebサーバにアクセスした際に、当該サーバから紛失した携帯電話機の現在の状況等を表示させるWebページをPC8等に送信するようにしてもよい。このようにすることで、紛失者は紛失した携帯電話機が見つかったか否かを所定のWebサーバにアクセスすることで知ることができる。
【0181】
(変形例5)
また、上述した第2実施形態では、紛失申請がなされた場合に携帯電話管理サーバ303が特定の電話機311から紛失した携帯電話機を発呼することで、当該携帯電話機307で紛失対応常駐アプリケーション228による個人用データの送信等の紛失時処理を行わせるようにしていたが、携帯電話管理サーバ303から電子メールを送信することで携帯電話機307による紛失時処理を行わせるようにしてもよい。この場合には、図12に示す発信元識別情報記憶部228cに記憶させている発信元識別情報(電子メールアドレス)が発信元となるような電子メールを作成して携帯電話機307に送信すれば、上記第2実施形態と同様に携帯電話機307において個人用データ送信等の紛失時処理を行わせることができる。
【0182】
(変形例6)
また、上述した第1および第2実施形態では、携帯電話機の紛失者がPC8を用い、インターネット2経由で携帯電話管理サーバ3(303)に紛失申請を行うようにしていたが、ブラウザ機能を備えた携帯電話機を用い無線通信網5経由で携帯電話管理サーバ3(303)にアクセスし、紛失申請を送信するようにしてもよい。
【0183】
(変形例7)
また、上述した各実施形態では、携帯電話機7を紛失した場合に対応するサービスに本発明を適用することを前提としていたが、携帯電話機に限らず、無線通信網を介してデータ通信を行う携帯通信装置の紛失に対応するサービス等であればよく、PHS(Personal Handy−phone System:登録商標)等の携帯通信装置の紛失時に行う処理等に本発明を適用するようにしてもよい。
【0184】
(変形例8)
また、上述した第1実施形態では、携帯電話機7に内蔵されるCPU等のコンピュータが不揮発性メモリ123に記憶された紛失対応常駐アプリケーションを読み出して動作することにより、上述した携帯電話管理サーバ3へのアクセスや個人用データ送信等の紛失時処理を行うようにしていたが、このような処理と同様の処理をハードウェア回路によって実現するようにしてもよいし、携帯電話機等に搭載されるコンピュータにこのような処理を実行させるためのプログラムをインターネット、無線通信網等の通信回線を介してユーザに提供するようにしてもよいし、当該プログラムをCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してユーザに提供するようにしてもよい。このようにプログラムとしてユーザに提供することで、ユーザは上記のような紛失対応処理機能を備えた新たな携帯電話機等を購入することなく、携帯電話等にダウンロード等したプログラムをインストールして上記のような紛失対応処理を行わせることが可能となる。
【0185】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、容易な操作および簡易なシステムで携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができるという効果を奏する。
【0186】
また、請求項2にかかる発明によれば、紛失した携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れることができるという効果を奏する。
【0187】
また、請求項3にかかる発明によれば、紛失した携帯通信装置に格納されている個人用データが、悪意の拾得者によって閲覧等され、悪用されるのを防止することができるという効果を奏する。
【0188】
また、請求項4にかかる発明によれば、紛失した携帯通信装置に格納されている個人用データが、悪意の拾得者によって閲覧等され、悪用されるのを防止することができるとともに、仮に携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れることができるという効果を奏する。
【0189】
また、請求項5にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合、携帯通信装置に格納されている個人用データの送信先を指定することができるので、例えばユーザが所望する通信装置宛てに個人用データを送信させることも可能となるという効果を奏する。
【0190】
また、請求項6にかかる発明によれば、ユーザが紛失する前にアクセス手段を動作させるための個別の指示等を行うといった必要がなく、通常予期していないはずの紛失という事態が生じた場合であっても、紛失状態にある携帯通信装置で動作することができ、より確実に通信装置にアクセスさせることができるという効果を奏する。
【0191】
また、請求項7にかかる発明によれば、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、容易な操作および簡易なシステムで携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができるという効果を奏する。
【0192】
また、請求項8にかかる発明によれば、容易な操作および簡易なシステムでありながら、携帯通信装置に格納されている個人用データの流出を抑制することができるという効果を奏する。
【0193】
また、請求項9にかかる発明によれば、容易な操作および簡易なシステムでありながら、仮に携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れさせることができるという効果を奏する。
【0194】
また、請求項10にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合、携帯通信装置に格納されている個人用データの送信先を指定することができるので、例えばユーザが所望する通信装置宛てに個人用データを送信させることも可能となるという効果を奏する。
【0195】
また、請求項11にかかる発明によれば、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、容易な操作および簡易なシステムで携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができるという効果を奏する。
【0196】
また、請求項12にかかる発明によれば、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失時に必要な処理等を携帯通信装置に行わせることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となるという効果を奏する。
【0197】
また、請求項13にかかる発明によれば、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、個人用データの流出を抑制するための処理を携帯通信装置に行わせることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となるという効果を奏する。
【0198】
また、請求項14にかかる発明によれば、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失した携帯通信装置に格納されている個人用データを所定の通信装置に送信させることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となるという効果を奏する。
【0199】
また、請求項15にかかる発明によれば、ユーザは携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、紛失時に必要な処理等を携帯通信装置に行わせることができ、特定の電話機から発呼しなくてはならないといった制約がなく、紛失時の対応が容易となるという効果を奏する。
【0200】
また、請求項16にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合に、携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、例えば友人や仕事関係者などに紛失したユーザが個別に通知するといった煩雑な操作を行うことなく、友人等に紛失した旨の通知を行うことができるという効果を奏する。
【0201】
また、請求項17にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合に、携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、例えば友人や仕事関係者などが携帯通信装置に記憶されていれば、紛失したユーザが友人等に個別に紛失通知を行うことなく、友人等に紛失通知行うことができるという効果を奏する。
【0202】
また、請求項18にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合に、携帯電話管理サーバに対して紛失申請をなせば、例えば友人や仕事関係者などに紛失したユーザが個別に紛失通知をすることなく、これらの者に紛失通知をなすことができるという効果を奏する。
【0203】
また、請求項19にかかるプログラムを携帯通信装置のコンピュータに実行させることで、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、さらにはプログラムを携帯通信装置にインストールするといった携帯通信装置の買い替え等行う必要のない容易な操作等で携帯通信装置を紛失した際に悪用抑制等のために必要となる紛失時処理を自動的に行わせることができるという効果を奏する。
【0204】
また、請求項20にかかるプログラムを携帯通信装置のコンピュータに実行させることで、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、さらにはプログラムを携帯通信装置にインストールするといった携帯通信装置の買い替え等行う必要のない容易な操作等で携帯通信装置を紛失した際にも携帯通信装置に格納されている個人用データが悪用されるのを防止することができるという効果を奏する。
【0205】
また、請求項21にかかるプログラムを携帯通信装置のコンピュータに実行させることで、ユーザは特定の電話機で発呼するといった煩雑な操作を行わず、また制御チャンネルを利用して携帯通信装置を遠隔制御するといった複雑なシステムを用いることなく、さらにはプログラムを携帯通信装置にインストールするといった携帯通信装置の買い替え等行う必要のない容易な操作等で携帯通信装置を紛失した際にも個人用データを自動的に他の通信装置宛てに送信させて、仮に携帯通信装置が見つからない場合であっても、個人用データの消失といった事態を免れることができるという効果を奏する。
【0206】
また、請求項22にかかる発明によれば、ユーザが携帯通信装置を紛失した場合、携帯通信装置に格納されている個人用データの送信先を指定することができるので、例えばユーザが所望する通信装置宛てに個人用データを送信させることも可能となるという効果を奏する。
【0207】
また、請求項23にかかる発明によれば、ユーザが紛失する前にアクセス手段を動作させるための個別の指示等を行うといった必要がなく、通常予期していないはずの紛失という事態が生じた場合であっても、紛失状態にある携帯通信装置で動作することができ、より確実に通信装置にアクセスさせることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる携帯電話管理方法を実施するためのネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】前記ネットワークシステムの構成要素である携帯電話機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】前記携帯電話機の機能構成を示すブロック図である。
【図4】前記ネットワークシステムの構成要素である携帯電話管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図5】前記携帯電話管理サーバの構成要素であるデータベースの記憶内容を説明するための図である。
【図6】前記携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図7】前記携帯電話機の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【図8】前記携帯電話機の紛失申請をなした場合における前記ネットワークシステムの動作を示すシーケンスフローチャートである。
【図9】前記携帯電話機の紛失申請をなす場合の入力画面の一例を示す図である。
【図10】紛失した携帯電話機が発見された後の前記ネットワークシステムの動作を示すシーケンスフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態にかかる携帯電話管理方法を実施するためのネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施形態における前記ネットワークシステムの構成要素である携帯電話機の機能構成を示すブロック図である。
【図13】第2実施形態における前記ネットワークシステムの構成要素である携帯電話管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図14】第2実施形態における前記携帯電話管理サーバのデータベースの記憶内容を説明するための図である。
【図15】前記携帯電話機の紛失申請をなした場合の前記第2実施形態における前記ネットワークシステムの動作を示すシーケンスフローチャートである。
【符号の説明】
2 インターネット
3 携帯電話管理サーバ
4 ゲートウェイサーバ
5 無線通信網
6 基地局
7 携帯電話機
123a アプリケーション領域
123b 個人用データ領域
123 不揮発性メモリ
124 無線通信部
125 操作部
126 通話処理部
127 表示部
128a アクセス処理部
128b 紛失時処理部
128 紛失対応常駐アプリケーション
201 通信インターフェース
202 個人用データ処理部
203 紛失通知処理部
204 紛失申請受付処理部
205 紛失処理要求部
206 発見処理部
207 データベース
228a 発信元照合部
228b 紛失時処理
228c 発信元識別情報記憶部
228 紛失対応常駐アプリケーション
303 携帯電話管理サーバ
307 携帯電話機
310 発信元決定部
311 電話機
312 通信手段
317 データベース

Claims (23)

  1. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部を備えた携帯通信装置であって、
    予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、
    前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、予め決められた紛失時処理を実行する紛失時処理手段と
    を具備することを特徴とする携帯通信装置。
  2. 個人用データを記憶する記憶手段をさらに具備し、
    前記紛失時処理手段は、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置。
  3. 個人用データを記憶する記憶手段をさらに具備し、
    前記紛失時処理手段は、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置。
  4. 前記紛失時処理手段は、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御し、その後当該個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置。
  5. 前記紛失時処理手段は、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを前記紛失時処理要求において指定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する
    ことを特徴とする請求項2または4に記載の携帯通信装置。
  6. 前記アクセス手段は、当該携帯通信装置の電源がオンである間、前記予め設定されたタイミングになったか否かを常時監視する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯通信装置。
  7. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、当該携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に予め決められた紛失時処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスがあった場合、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求手段
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  8. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、当該携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に前記記憶手段に記憶されている個人用データの出力を禁止、もしくは個人用データを消去する紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスがあった場合、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求手段
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  9. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、当該携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に前記記憶手段に記憶されている個人用データを読み出して設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスがあった場合、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求手段
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  10. 前記紛失処理要求手段は、ユーザから個人用データの送信先である通信装置を特定する送信先情報が供給された場合、当該送信先情報によって特定される通信装置を送信先として設定する情報と、設定した通信装置宛てに前記記憶手段に記憶されている個人用データを送信する指示とを含む供給紛失時処理要求を送信する
    ことを特徴とする請求項9に記載の携帯通信装置管理装置。
  11. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、携帯通信装置管理装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に予め決められた紛失時処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理方法であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された後に前記携帯通信装置の前記アクセス手段から前記無線通信網を介したアクセスを受けた前記携帯電話管理サーバが、当該携帯通信装置宛てに前記無線通信網を介して紛失時処理要求を送信する紛失処理要求ステップ
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理方法。
  12. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に予め決められた紛失処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信させる発信制御手段
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  13. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に前記記憶手段に記憶された個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信させる発信制御手段
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  14. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出して設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信させる発信制御手段
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  15. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、予め設定された発信元識別情報と一致する識別情報を含むデータが前記無線通信網を介して受信された場合に予め決められた紛失処理を行う紛失時処理手段とを有する携帯通信装置を、管理する携帯通信装置管理方法であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請を受けた携帯電話管理サーバが、当該紛失申請がなされた携帯通信装置に予め設定されている発信元識別情報によって特定される通信手段に前記無線通信網を介して前記紛失申請がなされた携帯通信装置宛てに発信元識別情報を含むデータを送信する発信ステップ
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理方法。
  16. 無線通信網を介して無線通信を行う携帯通信装置を管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザを識別する識別情報と、紛失通知送信先情報とを対応つけて記憶する送信先情報記憶手段と、
    ユーザから当該ユーザを識別するユーザ識別情報を含む携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、前記送信先情報記憶手段を参照して当該ユーザ識別情報に対応つけられた紛失通知送信先情報を取得し、取得した紛失通知送信先情報に示される通信装置宛てに紛失通知を送信する紛失通知送信手段と
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  17. 無線通信網を介して無線通信を行う携帯通信装置を管理する携帯通信装置管理装置であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、当該携帯通信装置に記憶されている通信装置の宛先情報を前記無線通信網を介して取得する宛先情報取得手段と、
    前記宛先情報取得手段によって取得された宛先情報に示される通信装置宛に紛失通知を送信する紛失通知送信手段と
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理装置。
  18. 無線通信網を介して無線通信を行う携帯通信装置を管理する携帯通信装置管理方法であって、
    ユーザから携帯通信装置の紛失申請が供給された場合に、紛失通知を行うべき宛先情報を取得する宛先情報取得ステップと、
    前記宛先情報取得ステップで取得された宛先情報に示される通信装置宛に紛失通知を送信する紛失通知送信ステップと
    を具備することを特徴とする携帯通信装置管理方法。
  19. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部を備えた携帯通信装置を制御するコンピュータを、
    予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段、
    前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、予め決められた紛失時処理を行う紛失時処理手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  20. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段とを備えた携帯通信装置を制御するコンピュータを、
    予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段、
    前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する処理を行う紛失時処理手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  21. 無線通信網を介して無線通信を行う無線通信部と、個人用データを記憶する記憶手段とを備えた携帯通信装置を制御するコンピュータを、
    予め決められたタイミングで前記無線通信部を制御し、予め設定された特定の通信装置に対して前記無線通信網を介してアクセスするアクセス手段、
    前記アクセス手段によって紛失時処理要求が受信された場合に、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御する紛失時処理手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  22. 前記紛失時処理手段は、前記記憶手段に記憶された個人用データを読み出し、読み出した個人用データを前記紛失時処理要求において設定された通信装置宛てに前記無線通信網を介して送信するよう前記無線通信部を制御し、その後当該個人用データの出力を禁止する、もしくは当該個人用データを消去する
    ことを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記アクセス手段は、当該携帯通信装置の電源がオンである間、前記予め設定されたタイミングになったか否かを常時監視する
    ことを特徴とする請求項19ないし22のいずれかに記載のプログラム。
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