JP4423058B2 - ズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子を用いたビデオカメラ等への搭載に適したズームレンズに関し、特に一部のレンズを交換することにより全体の焦点距離を変えることが可能なズームレンズに関する。
従来より、CCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子を用いたビデオカメラ用のズームレンズとして、種々のレンズが開発されている。例えば、全体として4群または5群構成で、変倍の際に第2群および第3群を移動させるタイプのズームレンズが知られている。
このようなズームレンズにおいて、その変倍域を拡大する方法として、従来よりコンバータレンズを用いる方法が知られている。これは、別途用意されたコンバータレンズをズームレンズ本体に付加的に取り付けることにより、ズームレンズ本体の焦点距離を変える方式である。このコンバータ方式は、取り扱いが容易な反面、既に収差補正がなされているズームレンズ本体に別途コンバータレンズを装着することになるので、コンバータレンズ単体でも収差が十分に補正されていることが要求される。このため、十分な収差性能を確保するためにはコンバータレンズの構成枚数が増加してしまい、小型化が困難であった。
これに対して、特許文献1では、ズームレンズにおいて、最も物体側のレンズ群のうち少なくとも1枚を残して一部のレンズを着脱可能とし、新たな変倍域を加える方式を提案している。この方式によれば、最も物体側のレンズ群の一部を光路から外すことにより、焦点距離を変えることができ、変倍域の拡大を図ることができる。またこれとは異なる方式のものとして、特許文献2には、物体側から順に、前群レンズ、可変レンズ群、焦点補正レンズ、リレーレンズ、および結像レンズを備えたズームレンズにおいて、前群レンズの全部または一部を交換レンズであるコンバータ内に組み込み、このコンバータを取り替えることで、焦点距離を変える方式が提案されている。この方式の場合、ズームレンズ本体の一部を交換レンズとして用いており、交換レンズを取り外した状態では使用されない。
特開平6−265785号公報 特開平3−138611号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方式では、レンズ群の一部を装着した状態と光路から外した状態との両方において十分な収差補正が必要であるため、着脱可能なレンズ部分単体での収差も十分に補正する必要があるという点では、付加的にコンバータレンズを取り付ける従来のコンバータ方式と同様である。一方、上記特許文献2に記載の方式では、ズームレンズ本体のレンズの一部を交換レンズとして用いるので、交換レンズの枚数を増やせることや、交換レンズ単体での収差補正が不要になることなどから、交換レンズ部分の設計の自由度が増し、ズームレンズ本体に適した収差補正が可能であるという利点がある。しかしながら、特許文献2に記載のズームレンズは、合焦を後側の結像レンズ全体で行うものであるため、大きな駆動力が必要となる。特に、交換レンズとしてテレコンバータを用いた望遠側の焦点距離においては、合焦のためのレンズ群移動距離が長くなり、迅速な合焦が困難となってしまう。さらに、特許文献2では、面間隔や曲率等、具体的なレンズデータが開示されていないなどレンズ構成が不明確であり、当業者であっても特許文献2に記載のズームレンズを再現することは困難である。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その目的は、十分な性能を保ちつつ焦点距離を変えることが可能であり、また、迅速な合焦が可能となるズームレンズを提供することにある。
本発明によるズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、負の屈折力を持つ第2レンズ群と、正の屈折力を持ち、絞りを有する第3レンズ群と、負の屈折力を持つ第4レンズ群と、正の屈折力を持つ第5レンズ群とを備え、第2レンズ群と第3レンズ群とを光軸上で移動させることにより変倍を行うと共に、第4レンズ群を光軸上で移動させることにより合焦を行うようになされている。また、第1レンズ群が、負レンズと正レンズとをそれぞれ少なくとも1枚含む着脱可能な交換レンズ群と、交換レンズ群よりも像側に設けられ、少なくとも1枚の他の正レンズを含む固定レンズ群とにより構成され、交換レンズ群を交換することにより、全系の焦点距離を変えることが可能に構成され、かつ、以下の条件式(1)を満足するように構成されている。ただし、f1は第1レンズ群の焦点距離、f12は第1レンズ群における固定レンズ群の焦点距離を示す。
0.5<f1/f12<2.0 ……(1)
本発明によるズームレンズでは、第2レンズ群と第3レンズ群とを光軸上で移動させることにより、変倍が行われる。合焦は、第4レンズ群を光軸上で移動させることにより行われる。変倍レンズ群の像面側に位置するレンズ群のうち、第4レンズ群のみで合焦を行うため、望遠側に焦点距離を遷移させた場合においても迅速な合焦が可能となる。
このズームレンズでは、第1レンズ群の一部が交換レンズ群とされ、その交換レンズ群を交換することにより、全系の焦点距離が広角側または望遠側に遷移する。この場合、第1レンズ群に関して、上記条件式(1)を満足することで、焦点距離を広角側または望遠側に遷移させたとしても、十分な性能が保たれる。
特に、このズームレンズを標準タイプのズームレンズとして機能させる場合、以下の条件式(2)を満足していることが望ましい。
0.6<f1/f12<1.7 ……(2)
また特に、このズームレンズを広角タイプのズームレンズとして機能させる場合、交換レンズ群が、少なくとも3枚の負レンズと、少なくとも2枚の正レンズとで構成され、かつ負レンズのうちの1枚が最も物体側に配置され、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとなっていることが望ましい。またこの場合さらに、以下の条件式(3)を満足していることが望ましい。
0.5<f1/f12<1.5 ……(3)
また特に、このズームレンズを望遠タイプのズームレンズとして機能させる場合、交換レンズ群が、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも2枚の負レンズとで構成され、かつ正レンズのうちの1枚が、物体側に凸面を向けていることが望ましい。またこの場合さらに、以下の条件式(4)を満足していることが望ましい。
1.4<f1/f12<2.0 ……(4)
これらの好ましい構成を、遷移させたい焦点距離に応じて適宜採用することで、その遷移された焦点距離においても十分な性能が保たれる。
本発明のズームレンズによれば、全体として5群構成のズームレンズであって、変倍レンズ群である第2および第3レンズ群よりも像面側に位置するレンズ群のうち、第4レンズ群のみで合焦を行うようにしたので、望遠側に焦点距離を遷移させた場合においても迅速な合焦が可能となる。また、第1レンズ群の一部を交換レンズ群とし、その交換レンズ群を交換することにより全系の焦点距離を広角側または望遠側に遷移させるようにしたので、付加的にコンバータレンズを取り付ける従来のコンバータ方式に比べて、交換レンズ群の設計の自由度が増し、ズームレンズ本体に適した収差補正が可能となる。そして、条件式(1)を満足して、その交換レンズ群を含む第1レンズ群内でのパワー配分を適切なものとすることで、焦点距離を広角側または望遠側に遷移させたとしても、十分な性能を保つことができる。
特に、条件式(2)を満足するようにした場合には、特に標準タイプのズームレンズを実現しやすくなる。
また特に、交換レンズ群を、少なくとも3枚の負レンズと、少なくとも2枚の正レンズとで構成し、かつ負レンズのうちの1枚を最も物体側に配置し、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズにした場合には、十分な性能を保ちつつ広角側に焦点距離を遷移させやすくなり、特に広角タイプのズームレンズを実現しやすくなる。
また特に、交換レンズ群を、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも2枚の負レンズとで構成し、かつ正レンズのうちの1枚を、物体側に凸面を向けた構成にした場合には、十分な性能を保ちつつ望遠側に焦点距離を遷移させやすくなり、特に望遠タイプのズームレンズを実現しやすくなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るズームレンズの構成例を示している。この構成例は、後述の数値実施例1のレンズ構成に対応している。なお、図1では、広角端におけるレンズ配置を示している。
このズームレンズは、例えば固体撮像素子を用いたビデオカメラに搭載されて使用されるものである。このズームレンズは、光軸Z1に沿って、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持ち、絞りStを有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を持つ第4レンズ群G4と、正の屈折力を持つ第5レンズ群G5とが、物体側より順に配設された構成となっている。このズームレンズの結像面(撮像面)Simgには、例えば図示しない撮像素子が配置される。第5レンズ群G5と撮像面との間には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、種々の光学部材が配置されていても良い。図示した構成例では、色分解プリズム等からなる色分解光学系GCが配置されている。
このズームレンズは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とを光軸上で移動させることにより変倍を行うようになっている。より具体的には、第2レンズ群G2を光軸上で移動させることにより変倍が行われ、それに伴う焦点移動の補正が第3レンズ群G3を光軸上で移動させることにより行われるようになっている。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3は、広角端から望遠端へと変倍させるに従い、図に実線で示した軌跡を描くように移動する。合焦は、第4レンズ群G4を光軸上で移動させることにより行われる、いわゆるリアフォーカス式となっている。第1レンズ群G1および第5レンズ群G5は、変倍および合焦のためには移動しないレンズ群となっている。
第1レンズ群G1は、着脱可能な交換レンズ群G11と、この交換レンズ群よりも像側に設けられた固定レンズ群G12とで構成されている。固定レンズ群G12は、少なくとも1枚の正レンズを含んでいる。図1では、固定レンズ群G12が、1枚の両凸レンズL12のみで構成されている。
このズームレンズは、交換レンズ群G11を交換することにより、全系の焦点距離を変えることが可能となっている。図1では、交換レンズ群G11として標準タイプのものを使用した状態を示している。これに対し、図2(A)〜(C)は、交換レンズ群G11として他のタイプのものを使用した状態を示している。特に図2(A)は、広角タイプの交換レンズ群G11Aを使用した状態であり、図1の標準のズームレンズに対して焦点距離を広角側に遷移させるために用いられる。図2(B),(C)は、望遠タイプの交換レンズ群G11B,G11Cを使用した状態であり、図1の標準のズームレンズに対して焦点距離を望遠側に遷移させるために用いられるものである。
各タイプの交換レンズ群は、負レンズと正レンズとをそれぞれ少なくとも1枚含んでいる。図1に示した標準タイプの交換レンズ群G11は、1枚の負レンズL1と1枚の正レンズL2とで構成されている。負レンズL1は例えば、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。正レンズL2は例えば、両凸レンズとなっている。
交換レンズ群G11を広角タイプにする場合、少なくとも3枚の負レンズと、少なくとも2枚の正レンズとで構成され、かつ負レンズのうちの1枚が最も物体側に配置され、それが物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとなっていることが望ましい。
図2(A)に示した広角タイプの交換レンズ群G11Aは、6枚のレンズL1A〜L6Aで構成されている。この構成例は、特に使用変倍域を広角側に制限する場合に適した構成となっている。この構成例では、レンズL1A〜L6Aのうち、レンズL1A,L3A,L5Aが負レンズ、レンズL2A,L4A,L6Aが正レンズとなっている。レンズL5A,L6Aは、接合レンズとなっている。レンズL1Aは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとなっている。レンズL2Aは像側に凸面を向けた正メニスカスレンズ、レンズL3Aは両凹レンズ、レンズL4Aは物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ、レンズL5Aは物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、レンズL6Aは両凸レンズとなっている。
なお、後述の実施例2に係るズームレンズにおける広角タイプの交換レンズ群G11D(図8)は、5枚のレンズL1D〜L5Dで構成されている。この構成例は、図2(A)に比べて使用変倍域を広くする場合に適した構成となっている。この構成例では、レンズL1D〜L5Dのうち、レンズL1D,L2D,L4Dが負レンズ、レンズL3D,L5Dが正レンズとなっている。レンズL1Dは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとなっている。レンズL2Dは両凹レンズ、レンズL3Dは両凸レンズ、レンズL4Dは両凹レンズ、レンズL5Dは両凸レンズとなっている。
交換レンズ群G11を望遠タイプにする場合、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも2枚の負レンズとで構成され、かつ正レンズのうちの1枚が、物体側に凸面を向けていることが望ましい。
図2(B)に示した交換レンズ群G11Bは、望遠タイプの第1の構成例であり、6枚のレンズL1B〜L6Bで構成されている。この構成例は、図2(C)に比べて使用変倍域を広くする場合に適した構成となっている。この構成例では、レンズL1B〜L6Bのうち、レンズL1B,L2B,L6Bが正レンズ、レンズL3B,L4B,L5Bが負レンズとなっている。レンズL2B,L3Bは、接合レンズとなっている。レンズL1Bは物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ、レンズL2Bは両凸レンズ、レンズL3Bは両凹レンズ、レンズL4B,L5Bは物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、レンズL6Bは両凸レンズとなっている。
図2(C)に示した交換レンズ群G11Cは、望遠タイプの第2の構成例であり、6枚のレンズL1C〜L6Cで構成されている。この構成例は、図2(B)の構成例に比べて使用変倍域を望遠側に制限する場合に適した構成となっている。望遠タイプの場合、使用変倍域を望遠側に制限することにより、前側のレンズの径が極度に大型化することを避けることができる。この構成例では、レンズL1C〜L6Cのうち、レンズL1C,L2C,L6Cが正レンズ、レンズL3C,L4C,L5Cが負レンズとなっている。レンズL2C,L3Cは、接合レンズとなっている。レンズL1C,L2Cは両凸レンズ、レンズL3Cは両凹レンズ、レンズL4C,L5Cは物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、レンズL6Cは物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとなっている。
このズームレンズは、以下の条件式(1)を満足するように構成されている。ただし、f1は第1レンズ群G1の焦点距離、f12は第1レンズ群G1における固定レンズ群の焦点距離を示す。
0.5<f1/f12<2.0 ……(1)
ただし、このズームレンズを標準タイプのズームレンズとして機能させる場合、以下の条件式(2)を満足していることが望ましい。
0.6<f1/f12<1.7 ……(2)
また特に、このズームレンズを広角タイプのズームレンズとして機能させる場合、以下の条件式(3)を満足していることが望ましい。
0.5<f1/f12<1.5 ……(3)
またこの場合、以下の条件式(3−1)を満足していることが望ましい。ただし、f1Eは、交換レンズ群G11として標準タイプのものを使用している状態での第1レンズ群G1の焦点距離、f1Aは、交換レンズ群G11として広角タイプのものを使用している状態での第1レンズ群G1の焦点距離を示す。すなわち、条件式(3−1)は、ズームレンズを標準タイプから広角タイプへと焦点距離を遷移させる場合における、その遷移の度合いを示す。
0.5<f1A/f1E<0.9 ……(3−1)
また特に、このズームレンズを望遠タイプのズームレンズとして機能させる場合、以下の条件式(4)を満足していることが望ましい。
1.4<f1/f12<2.0 ……(4)
またこの場合、以下の条件式(4−1)を満足していることが望ましい。ただし、f1Bは、交換レンズ群G11として望遠タイプのものを使用している状態での第1レンズ群G1の焦点距離を示す。すなわち、条件式(4−1)は、ズームレンズを標準タイプから望遠タイプへと焦点距離を遷移させる場合における、その遷移の度合いを示す。
1.4<f1B/f1E<2.0 ……(4−1)
第2レンズ群G2は、例えば4枚のレンズL21〜L24により構成されている。より具体的には、3枚の負レンズL21,L22,L23と1枚の正レンズL24とが、物体側より順に配設された構成で、かつ、負レンズL23と正レンズL24とが接合レンズの構成となっていることが好ましい。レンズL21は例えば、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとなっている。レンズL22は例えば、両凹レンズとなっている。
第3レンズ群G3は、絞りStの後ろ側に、例えば3枚のレンズL31〜L33を配設した構成となっている。レンズL31およびレンズL32は例えば接合レンズとなっている。
第4レンズ群G4は、負レンズL41および正レンズL42からなる接合レンズによって構成されている。負レンズL41は例えば、両凹レンズ、正レンズL42は例えば、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとなっている。第4レンズ群G4は、無限遠から近距離物体(至近)への合焦時に像面側に移動するようになっている。
第5レンズ群G5は、リレーレンズ群であり、6枚のレンズL51,L52−1,L52−2,L53〜L55により構成されている。より具体的には、両凹レンズL51と、負レンズL52−1および正レンズL52−2からなる第1の接合レンズと、同様に負レンズL53および正レンズL54からなる第2の接合レンズと、非球面を少なくとも1面含む正レンズL55とが物体側より順に配設された構成となっている。
なお、後述の実施例2に係るズームレンズ(図7,8)では、図1の構成例に比べて、レンズL52−1,L52−2が1枚のレンズで構成され、第5レンズ群G5が5枚のレンズL51〜L55により構成されている。
なお、本実施の形態に係るズームレンズの特徴部分は、主に第1レンズ群G1の構成と各群の移動方式にあり、第1レンズ群G1以外の各レンズ群の構成は図示したものに限定されず、レンズ枚数やそのレンズ形状などに関して、他の構成をとり得る。
次に、以上のように構成されたズームレンズの作用および効果を説明する。
このズームレンズでは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とを光軸上で移動させることにより、変倍が行われる。合焦は、第4レンズ群G4を光軸上で移動させることにより行われる。変倍レンズ群の像面側に位置するレンズ群のうち、第4レンズ群G4のみで合焦を行うため、望遠側に焦点距離を遷移させた場合においても迅速な合焦が可能となる。特に、第4レンズ群G4を接合レンズにした場合には、分離タイプのレンズ構成にした場合に比べて、フォーカス群の小型化が容易となる。これにより、レンズ群の駆動力が小さくてすみ、迅速な合焦が行える。また、特に軸上色収差の補正もしやすくなる。
このズームレンズでは、第1レンズ群G1の一部が交換レンズ群G11とされ、その交換レンズ群G11を例えば図2(A)〜(C)に示した種々のタイプのものに交換することで、全系の焦点距離が広角側または望遠側に遷移する。この場合、第1レンズ群G1に関して、上記条件式(1)を満足することで、焦点距離を広角側または望遠側に遷移させたとしても、十分な性能を保つことができる。
条件式(1)は、第1レンズ群G1全体の焦点距離f1と第1レンズ群G1における固定レンズ群G12の焦点距離f12との比を規定している。条件式(1)の下限を越えると、特に焦点距離を広角側に遷移させた場合において負の歪曲収差が補正困難となり、上限を超えると、特に焦点距離を望遠側に遷移させた場合において正の像面湾曲が増大するので好ましくない。
条件式(2)〜(4)も同様に、焦点距離f1,f12の比を規定しており、遷移させたい焦点距離に応じて、いずれかの条件を適宜採用することで、その遷移された焦点距離においても十分な性能を保つことができる。
特に条件式(2)を満足するようにした場合には、標準タイプのズームレンズおいて十分な性能を保つことができる。この場合、条件式(2)の下限を越えると、特に広角端における負の歪曲収差が補正困難となり、上限を超えると、特に望遠端における正の像面湾曲が増大するので好ましくない。
また特に、条件式(3)を満足するようにした場合には、広角タイプのズームレンズおいて十分な性能を保つことができる。条件式(3)の下限を越えると、広角タイプの交換レンズ群G11Aで発生する負の歪曲収差を補正することが難しくなり、上限を超えると、交換レンズ群G11Aに交換することによる広角化の効果が十分に得られないため好ましくない。
また特に、条件式(4)を満足するようにした場合には、望遠タイプのズームレンズおいて十分な性能を保つことができる。条件式(4)の下限を越えると、望遠タイプの交換レンズ群G11B,G11Cに交換することによる望遠化の効果が十分に得られなくなり、上限を越えると正の像面湾曲の補正が困難となるため好ましくない。
このように、本実施の形態に係るズームレンズによれば、全体として5群構成のリアフォーカス式のズームレンズにおいて、変倍レンズ群である第2および第3レンズ群G2,G3よりも像面側に位置するレンズ群のうち、第4レンズ群G4のみで合焦を行うようにしたので、望遠側に焦点距離を遷移させた場合においても迅速な合焦が可能となる。また、第1レンズ群G1の一部を交換レンズ群G11とし、その交換レンズ群G11を交換することにより全系の焦点距離を広角側または望遠側に遷移させるようにしたので、付加的にコンバータレンズを取り付ける従来のコンバータ方式に比べて、交換レンズ群G11の設計の自由度が増し、ズームレンズ本体に適した収差補正が可能となる。そして、条件式(1)を満足して、その交換レンズ群G11を含む第1レンズ群G1内でのパワー配分を適切なものとすることで、焦点距離を広角側または望遠側に遷移させたとしても、十分な性能を保つことができる。
次に、本実施の形態に係るズームレンズの具体的な数値実施例について説明する。
[実施例1]
図3(A),(B)は、本発明の第1の実施例に係るズームレンズの構成を示している。なお、図3(A)は、広角端におけるレンズ配置を示し、図3(B)は、望遠端でのレンズ配置を示している。図において、符号Zobjで示す側は物体側(被写体側)であり、符号Zimgで示す側は像側(結像側)である。図3(A)は、図1のレンズの構成に対応しており、交換レンズ群G11として標準タイプのものを使用した構成を示している。また、図4〜図6は、交換レンズ群G11として他のタイプのものを使用した構成を示している。すなわち、図4は、交換レンズ群G11として広角タイプの交換レンズ群G11Aを使用した構成であり、図3(A)のレンズの構成に対応している。図5は、交換レンズ群G11として第1の望遠タイプの交換レンズ群G11Bを使用した構成であり、図3(B)のレンズの構成に対応している。図6は、交換レンズ群G11として第2の望遠タイプの交換レンズ群G11Cを使用した構成であり、図3(C)のレンズの構成に対応している。
図3(A),(B)および図4〜図6において、符号Riは、絞りStも含めて像側(結像側)に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面の曲率半径を示す。符号Diは、i番目の面とi+1番目の面との光軸Z1上の面間隔を示す。なお、固定レンズ群G12以降は構成が共通しているので簡略化のため、図4〜図6では、交換レンズ群G11A〜G11Cの部分にのみ符号Ri,Diを付す。ここで、各図において、交換レンズ群G11,G11A,G11B,G11Cと固定レンズ群G12以降とでは、独立して符号を付している。すなわち、交換レンズ群G11,G11A,G11B,G11Cでは最も物体側の面を1番目として符号Riを付している(R1〜R4またはR1〜R11)。固定レンズ群G12以降については、固定レンズ群G12における最も物体側の面をR21として像側に向かうに従い順次増加するようにして符号Riを付している(R21〜R51)。
図9は、図3(A),(B)の標準タイプの交換レンズ群G11に対応する具体的なレンズデータを示している。図10〜図12は、図4〜図6の各タイプの交換レンズ群G11A〜G11Cに対応する具体的なレンズデータを示している。各図に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、各交換レンズ群について、最も物体側の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1〜4または1〜11)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図3(A),(B)等において付した符号Riに対応する曲率半径の値を示す(R1〜R4またはR1〜R11)。面間隔Diの欄についても、図3(A),(B)等において付した符号に対応する面間隔の値を示す(D1〜D4またはD1〜D11)。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートル(mm)である。Ndj,νdjの欄には、物体側からj番目(j=1,2または1〜6)のレンズ要素のd線(587.6nm)に対する屈折率およびアッベ数の値を示す。
図9〜図12にはまた、各タイプの交換レンズ群を装着したズームレンズ全体の焦点距離fの値(mm)とFナンバー(FNO.)の値とについても示す。図9の標準タイプの交換レンズ群G11を装着したズームレンズ全体の焦点距離fの範囲は、4.46mm〜60.64mmであり、変倍比は約14倍となっている。
これに対し、図10の広角タイプの交換レンズ群G11Aを装着した場合の焦点距離fの範囲は、2.80mm〜5.34mmであり、標準タイプに比べて焦点距離fが広角側にシフトし、かつ使用変倍域が広角側に制限され、変倍比も小さくなっている。また、図11の第1の望遠タイプの交換レンズ群G11Bを装着した場合の焦点距離fの範囲は、6.47mm〜88.03mmであり、標準タイプに比べて焦点距離fが望遠側にシフトし、かつ変倍比は標準タイプとほぼ同様に保たれている。また、図12の第2の望遠タイプの交換レンズ群G11Cを装着した場合の焦点距離fの範囲は、65.88mm〜111.99mmであり、標準タイプに比べて焦点距離fが望遠側にシフトし、かつ使用変倍域が望遠側に制限され、変倍比も小さくなっている。このように第2の望遠タイプの交換レンズ群G11Cを用いて使用変倍域を望遠側に制限することにより、第1の望遠タイプの交換レンズ群G11Bに比べて前側のレンズの径を小さくすることができる。
図13(A),(B)は、交換レンズ群以外(固定レンズ群G12以降)のレンズデータであり、各タイプのズームレンズに共通のデータである。図13(A)には、レンズデータのうち基本的なデータ部分を示し、図13(B)には、レンズデータのうち非球面形状に関するデータ部分を示す。図13(A)に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、固定レンズ群G12における最も物体側の面をS21として像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=21〜51)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図3(A),(B)において付した符号Riに対応する曲率半径の値を示す(R21〜R51)。面間隔Diの欄についても、図3(A),(B)において付した符号に対応する面間隔の値を示す(D21〜D51)。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートルである。Ndj,νdjの欄には、色分解光学系GCも含めて、物体側からj番目(j=1〜18)のレンズ要素のd線に対する屈折率およびアッベ数の値を示す。
なお、各タイプのズームレンズ共に、合焦の際には、第4レンズ群G4が移動し、その前後の面間隔は可変であるが、レンズデータとしては、無限遠方に合焦したときの値を示す。
また、各タイプのズームレンズ共に、変倍に伴って第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が光軸上を移動するため、これらの各群の前後の面間隔D22,D29,D35の値は、可変となっている。これらの面間隔D22,D29,D35の変倍時のデータとして、標準タイプのズームレンズにおける、広角端、中間および望遠端での値をそれぞれ、図14に示す。図14にはまた、標準タイプのズームレンズにおける、広角端、中間および望遠端での焦点距離fの値(mm)についても示す。
図13(A)のレンズデータにおいて、面番号の左側に付された記号「*」は、そのレンズ面が非球面形状であることを示す。本実施例に係るズームレンズは、第5レンズ群G5の最終レンズL55における物体側の面S47が非球面形状となっている。図13(A)には、この非球面の曲率半径として、光軸近傍(近軸近傍)の曲率半径の数値を示している。
図13(B)の非球面データには、以下の式(A)によって表される非球面形状の式における各係数Ai,Kの値を記す。Xは、より詳しくは、光軸から高さhの位置にある非球面上の点から、非球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さ(mm)を示す。
Figure 0004423058
ただし、
X:光軸方向の基準面からの変位量(mm)
h:光軸に垂直な方向の高さ(mm)
K:円錐係数
R:近軸曲率半径
i:第i次(i=4,6,8,10)の非球面係数
図20(A)〜(C)は、交換レンズ群G11を装着した標準タイプのズームレンズにおける広角端での球面収差、非点収差、およびディストーション(歪曲収差)を示している。図21(A)〜(C)は、標準タイプのズームレンズの中間域における同様の各収差を示している。図22(A)〜(C)は、標準タイプのズームレンズの望遠端における同様の各収差を示している。各収差図には、d線を基準波長とした収差を示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。ωは、半画角を示す。
同様にして、交換レンズ群G11Aを装着した広角タイプのズームレンズについての諸収差を図23(A)〜(C)(広角端)および図24(A)〜(D)(望遠端)に示す。また、交換レンズ群G11Bを装着した第1の望遠タイプのズームレンズについての諸収差を図25(A)〜(C)(広角端)、図26(A)〜(C)(中間域)および図27(A)〜(C)(望遠端)に示す。また、交換レンズ群G11Cを装着した第2の望遠タイプのズームレンズについての諸収差を図28(A)〜(C)(広角端)および図29(A)〜(C)(望遠端)に示す。
[実施例2]
図7(A),(B)は、本発明の第2の実施例に係るズームレンズの構成を示している。なお、図7(A)は、広角端におけるレンズ配置を示し、図7(B)は、望遠端でのレンズ配置を示している。図において、符号Zobjで示す側は物体側(被写体側)であり、符号Zimgで示す側は像側(結像側)である。図7(A),(B)は、交換レンズ群G11として標準タイプのものを使用した構成を示している。また、図8は、交換レンズ群G11として広角タイプの交換レンズ群G11Dを使用した構成を示している。図7(A),(B)および図8において付した符号Ri,Diの意味は、上記実施例1と同様である。なお、固定レンズ群G12以降は構成が共通しているので簡略化のため、図8では、交換レンズ群G11Dの部分にのみ符号Ri,Diを付す。
図15は、図7(A),(B)の標準タイプの交換レンズ群G11に対応する具体的なレンズデータを示している。図16は、図8の広角タイプの交換レンズ群G11Dに対応する具体的なレンズデータを示している。各図に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、各交換レンズ群について、最も物体側の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1〜4または1〜10)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図7(A),(B)等において付した符号Riに対応する曲率半径の値を示す(R1〜R4またはR1〜R10)。面間隔Diの欄についても、図7(A),(B)等において付した符号に対応する面間隔の値を示す(D1〜D4またはD1〜D10)。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートルである。Ndj,νdjの欄には、物体側からj番目(j=1,2または1〜5)のレンズ要素のd線に対する屈折率およびアッベ数の値を示す。
図15および図16にはまた、各タイプの交換レンズ群を装着したズームレンズ全体の焦点距離fの値(mm)とFナンバー(FNO.)の値とについても示す。図15の標準タイプの交換レンズ群G11を装着したズームレンズ全体の焦点距離fの範囲は、4.92mm〜58.98mmであり、変倍比は約12倍となっている。これに対し、図16の広角タイプの交換レンズ群G11Dを装着した場合の焦点距離fの範囲は、4.12mm〜49.34mmであり、標準タイプに比べて焦点距離fが広角側にシフトし、かつ変倍比は標準タイプとほぼ同様に保たれている。
図17(A),(B)は、交換レンズ群以外(固定レンズ群G12以降)のレンズデータであり、各タイプのズームレンズに共通のデータである。図17(A)には、レンズデータのうち基本的なデータ部分を示し、図17(B)には、レンズデータのうち非球面形状に関するデータ部分を示す。図17(A)に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、固定レンズ群G12における最も物体側の面をS21として像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=21〜50)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図7(A),(B)において付した符号Riに対応する曲率半径の値を示す(R21〜R50)。面間隔Diの欄についても、図7(A),(B)において付した符号に対応する面間隔の値を示す(D21〜D50)。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートルである。Ndj,νdjの欄には、色分解光学系GCも含めて、物体側からj番目(j=1〜17)のレンズ要素のd線に対する屈折率およびアッベ数の値を示す。
なお、各タイプのズームレンズ共に、合焦の際には、第4レンズ群G4が移動し、その前後の面間隔は可変であるが、レンズデータとしては、無限遠方に合焦したときの値を示す。
また、各タイプのズームレンズ共に、変倍に伴って第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が光軸上を移動するため、これらの各群の前後の面間隔D22,D29,D35の値は、可変となっている。これらの面間隔D22,D29,D35の変倍時のデータとして、標準タイプのズームレンズにおける、広角端、中間および望遠端での値をそれぞれ、図18に示す。図18にはまた、標準タイプのズームレンズにおける、広角端、中間および望遠端での焦点距離fの値(mm)についても示す。
図17(A)のレンズデータにおいて、面番号の左側に付された記号「*」は、そのレンズ面が非球面形状であることを示す。本実施例に係るズームレンズは、第5レンズ群G5の最終レンズL55における物体側の面S46が非球面形状となっている。図17(A)には、この非球面の曲率半径として、光軸近傍(近軸近傍)の曲率半径の数値を示している。また、図17(B)の非球面データには、上記式(A)によって表される非球面形状の式における各係数Ai,Kの値を記す。
図30(A)〜(C)は、交換レンズ群G11を装着した標準タイプのズームレンズにおける広角端での球面収差、非点収差、およびディストーション(歪曲収差)を示している。図31(A)〜(C)は、標準タイプのズームレンズの中間域における同様の各収差を示している。図32(A)〜(C)は、標準タイプのズームレンズの望遠端における同様の各収差を示している。各収差図には、d線を基準波長とした収差を示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。ωは、半画角を示す。
同様にして、交換レンズ群G11Dを装着した広角タイプのズームレンズについての諸収差を図33(A)〜(C)(広角端)、図34(A)〜(C)(中間域)および図35(A)〜(D)(望遠端)に示す。
最後に、図19に、上述の各条件式に関する値を、各実施例の各レンズタイプについてまとめたものを示す。図19に示したように、各実施例の各レンズタイプの値が、対応する条件式の数値範囲内となっている。すなわち、すべてのズームレンズについて条件式(1)を満たしている。また、標準タイプのズームレンズについては、条件式(2)を満たしている。広角タイプのズームレンズについては、条件式(3)を満たしている。望遠タイプのズームレンズについては、条件式(4)を満たしている。
以上の各数値データおよび各収差図から分かるように、各実施例の各レンズタイプについて、諸収差が良好に補正され、十分な性能が得られている。
なお、本発明は、上記実施の形態および各実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値などは、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
また、本発明は、ビデオカメラに限らず、フィルムカメラなど他の光学機器にも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る標準タイプのズームレンズの全体構成を示すレンズ断面図である。 本発明の一実施の形態に係る広角タイプおよび望遠タイプのズームレンズの全体構成を示すレンズ断面図である。 本発明の実施例1に係る標準タイプのズームレンズのレンズ断面図である。 本発明の実施例1に係る広角タイプのズームレンズのレンズ断面図である。 本発明の実施例1に係る第1の望遠タイプのズームレンズのレンズ断面図である。 本発明の実施例1に係る第2の望遠タイプのズームレンズのレンズ断面図である。 本発明の実施例2に係る標準タイプのズームレンズのレンズ断面図である。 本発明の実施例2に係る広角タイプのズームレンズのレンズ断面図である。 本発明の実施例1に係るズームレンズにおける標準タイプの交換レンズ群のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例1に係るズームレンズにおける広角タイプの交換レンズ群のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例1に係るズームレンズにおける第1の望遠タイプの交換レンズ群のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例1に係るズームレンズにおける第2の望遠タイプの交換レンズ群のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例1に係るズームレンズにおける交換レンズ群以外のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例1に係る標準タイプのズームレンズにおける広角端、中間、および望遠端での可変面間隔のデータを示す図である。 本発明の実施例2に係るズームレンズにおける標準タイプの交換レンズ群のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例2に係るズームレンズにおける広角タイプの交換レンズ群のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例2に係るズームレンズにおける交換レンズ群以外のレンズデータを示す図である。 本発明の実施例2に係る標準タイプのズームレンズにおける広角端、中間、および望遠端での可変面間隔のデータを示す図である。 各条件式に関する値を、各実施例の各レンズタイプについてまとめたデータを示す図である。 実施例1に係る標準タイプのズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る標準タイプのズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る標準タイプのズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る広角タイプのズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る広角タイプのズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る第1の望遠タイプのズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る第1の望遠タイプのズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る第1の望遠タイプのズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る第2の望遠タイプのズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例1に係る第2の望遠タイプのズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例2に係る標準タイプのズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例2に係る標準タイプのズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例2に係る標準タイプのズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例2に係る広角タイプのズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例2に係る広角タイプのズームレンズの中間域における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。 実施例2に係る広角タイプのズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、およびディストーションを示す収差図である。
符号の説明
GC…色分解光学系、G1…第1レンズ群、G11,G11A〜G11D…交換レンズ群、G12…固定レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、G4…第4レンズ群、G5…第5レンズ群、St…絞り、Ri…物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径、Di…物体側から第i番目と第i+1番目のレンズ面との面間隔、Z1…光軸。

Claims (6)

  1. 物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、負の屈折力を持つ第2レンズ群と、正の屈折力を持ち、絞りを有する第3レンズ群と、負の屈折力を持つ第4レンズ群と、正の屈折力を持つ第5レンズ群とを備え、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とを光軸上で移動させることにより変倍を行うと共に、前記第4レンズ群を光軸上で移動させることにより合焦を行うようになされ、
    前記第1レンズ群が、負レンズと正レンズとをそれぞれ少なくとも1枚含む着脱可能な交換レンズ群と、前記交換レンズ群よりも像側に設けられ、少なくとも1枚の他の正レンズを含む固定レンズ群とにより構成され、
    前記交換レンズ群を交換することにより、全系の焦点距離を変えることが可能に構成され、かつ、以下の条件式(1)を満足するように構成されている
    ことを特徴とするズームレンズ。
    0.5<f1/f12<2.0 ……(1)
    ただし、
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    f12:第1レンズ群における固定レンズ群の焦点距離
  2. さらに、以下の条件式(2)を満足するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    0.6<f1/f12<1.7 ……(2)
  3. 前記交換レンズ群が、少なくとも3枚の負レンズと、少なくとも2枚の正レンズとで構成され、かつ前記負レンズのうちの1枚が最も物体側に配置され、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとなっている
    ことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  4. さらに、以下の条件式(3)を満足するように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のズームレンズ。
    0.5<f1/f12<1.5 ……(3)
  5. 前記交換レンズ群が、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも2枚の負レンズとで構成され、かつ前記正レンズのうちの1枚が、物体側に凸面を向けている
    ことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  6. さらに、以下の条件式(4)を満足するように構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のズームレンズ。
    1.4<f1/f12<2.0 ……(4)
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