JP4422976B2 - 情報処理装置、情報処理プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して通信可能な情報処理装置に関する。特に、ネットワークを介して互いが持つ資源を動的に共有可能な情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、パーソナルコンピュータなどの端末装置が複数の表示装置を有することがある。これらパーソナルコンピュータは、複数の表示装置を制御してそれらが連携して表示を行なうようにする事ができる。
【0003】
このようなパーソナルコンピュータを使用するユーザは、一つの表示装置を用いる場合よりも多くの情報を一度に閲覧できるようになる。そればかりでなく、単一の表示装置しか備えていないパーソナルコンピュータでは実現できない、便利な表示形式で画面出力を行なわせる事ができる。その結果、これら複数の表示装置を備えたコンピュータを用いる事によって、ユーザの操作性は向上する。
【0004】
複数の表示装置を制御する従来技術として、例えば、後掲の特許文献1に記載された表示制御方法がある。この方法では、2つの表示装置を用いる。一方の表示装置には所定の画像情報を表示させ、他方の表示装置には作図処理を行なう所望領域の画像情報を拡大表示させる。この構成により、図面全体と作図作業を行なう部分的な図面とを同時にかつ容易に把握できる。
【0005】
また、従来のマルチスクリーン表示装置の中には、複数の表示ユニットを組合せてマルチスクリーン表示装置を構成した場合、マスタユニットを介して個々の表示映像の拡大率等を制御可能にしたものがある(特許文献2参照。)。
【0006】
また近年では、パーソナルコンピュータなどに代表される端末装置の多くがネットワークを介して互いに接続され、情報資源やハードウェア資源などを互いに共有しながら処理を行なう事が多くなっている。そのような処理の適用範囲は、パーソナルコンピュータ等に留まらず、携帯電話や家庭用電化製品などの端末にまで拡大している。
【0007】
機器同士を接続するネットワークとしては、いわゆるLAN(Local Area Network)などを使用する例が多く見られる。LANの技術を用いれば、ネットワークに接続している機器をお互いに自動的に認識させる事が可能である。
【0008】
また、パーソナルコンピュータなどと、プリンタ、又はマウス等の周辺機器とを接続するための技術も様々なものが開発され、かつ利用されている。パーソナルコンピュータと、周辺機器とを接続するインタフェースの仕様の一例として、USB(Universal Serial Bus)がある。USBでは、本体であるパーソナルコンピュータと周辺機器とが接続された時点で、当該周辺機器を自動的に認識する事ができる。
【0009】
ある種のオペレーティングシステムなどで利用されているウィンドウ表示技術を用いれば、あるコンピュータが保持している画面構成などの設定情報を、別のコンピュータが利用する事ができ、複数の端末を用いて共通した作業環境化での操作を行なう事が可能である。また、その際に表示装置に映像を出力する装置と、計算処理などを行なう装置とを、独立した別々の端末にして、あるコンピュータで行なわれた計算結果などの出力を、別の端末に接続されている表示装置から行なう事も可能である。
【0010】
さらに、ネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータなどの機器を遠隔操作する技術、又は操作を行なう端末の出力をユーザの手元にある別端末の表示装置から行なう技術なども一般化しつつある。
【0011】
【特許文献1】
特開平4−68473 (請求項1、請求項2、第2−3頁、図2)
【特許文献2】
特開2000−276099 (請求項1−5、段落0008−段落0038)
【発明が解決しようとする課題】
LANの技術を用いれば、それを介して接続された機器同士は認識できるものの、相手側機器のハードウェア資源に関する情報を知ることはできない。また、USBなどの技術では、ホストとなるパーソナルコンピュータの端末装置と、それに接続された周辺機器との間に、予め主従関係が決定されている。そのため、ある端末から他の端末の表示装置を利用するなどといった用途にこれを用いる事はできない。
【0012】
また、ネットワークで接続された端末の操作を行なったり、ある端末の処理結果を別の端末の表示装置から出力したりする事ができる技術では、これらを行なうために、ユーザが予め設定を行なう必要がある。また、端末装置が行なう処理の構成が動的に変化する環境下でこれを行なうには、その度に設定作業を行なわなければならない。
【0013】
先に述べたネットワークを介して接続された機器を遠隔操作したり、操作を行なう端末の出力を別端末の表示装置から行なったりする技術を用いる場合、次のような問題がある。すなわち例えば、ユーザの操作していない2つの端末があり、一方の端末が行なった処理結果に基づいて他方の端末の出力を、他方の端末装置が備える表示装置から行なうなどという事ができない。
【0014】
これら上記した従来の技術では、動的に端末装置の構成が変化する環境下において、通信可能な端末装置同士が互いに他の端末装置で利用可能な表示装置に関する情報を知る事、又は任意の端末が行なった処理結果に基づく画面出力を、通信を介して接続可能な任意の端末の表示装置から行なう事はできない。
【0015】
それゆえに、本発明の一つの目的は、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置が、情報資源又はハードウェア資源などを互いに共有しながら処理を行なう環境下で、この環境下にある複数存在する表示装置を有効利用できる情報処理装置を提供する事である。
【0016】
本発明の別の目的は、接続可能な端末装置の数、又は構成が変化しても、端末処理に参加する端末装置を確実に決定できるようにする事である。
【0017】
本発明のさらに別の目的は、出力要素と表示要素との組合せを自動で決定することにより、複数の表示装置を連携させて使用する際のユーザの利便性を向上させる事である。
【0018】
本発明の別の目的は、接続可能な端末装置の数、又は構成が変化する環境下で、他の端末装置で準備された出力要素を、自己の表示要素で表示する事が可能にする情報処理装置を提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、他の端末装置から通知された端末処理構成にしたがって決められる表示要素により表示される事になり、他の端末装置の連携が可能にする情報処理装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の第1の局面に係る情報処理装置は、各々が出力要素又は表示要素又はその両方を有する端末装置からなる装置の集合において、任意の端末装置の表示要素を用いて任意の端末装置の出力要素を出力する端末処理を実現するための出力要素と表示要素との組合せである端末処理構成を決定するための情報処理装置である。この情報処理装置は、端末処理に参加する端末装置を決定するための手段と、端末処理に参加する端末装置が有する出力要素に関する情報と表示要素に関する情報とを取得するための情報取得手段と、情報取得手段により取得された出力要素に関する情報及び表示要素に関する情報をもとに、端末処理構成を決定するための決定手段と、決定手段により決定された端末処理構成を、端末処理に参加する端末装置に対して通知するための通知手段とを含む。
【0022】
この情報処理装置により、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置が、情報資源やハードウェア資源などを互いに共有しながら複数の端末装置が処理を行なう環境下で、この環境下にある複数存在する表示装置を有効利用できるようになる。
【0023】
好ましくは、端末処理に参加する端末装置を決定するための手段は、先に述べた装置の集合に含まれる各端末装置に対して、端末処理への参加を呼びかける呼びかけメッセージを送信するための呼びかけ手段と、呼びかけ手段が送信したメッセージに対する端末装置からの返答メッセージを受信するための返答受信手段と、返答メッセージに基づいて、この端末処理に参加する端末装置を決定するための参加端末決定手段とを含む。
【0024】
呼びかけメッセージと返答メッセージを、各端末装置とやり取りすることで、接続可能な端末装置の数、又は構成が変化しても、端末処理に参加する端末装置を確実に決定できる。
【0025】
呼びかけ手段は、情報処理装置が装置の集合に含まれる各端末装置と通信可能な状態になった事に応答して、装置の集合に含まれる各端末装置に対して端末処理への参加を呼びかけるための手段を含んでもよい。
【0026】
参加端末決定手段は、返答メッセージに基づいて、端末処理に参加する装置を自動で決定するための自動参加端末決定手段を含んでもよい。この自動参加端末決定手段により、ユーザの利便性が向上する。
【0027】
自動参加端末決定手段は、返答メッセージに基づいて、端末処理に参加できる端末装置の優先順位を決めるための参加装置優先順位決定手段と、優先順位を参照して端末処理に参加する端末装置を自動で決定するための手段とを含んでもよい。
【0028】
好ましくは、情報取得手段は、端末処理に参加する端末装置に対して、当該の端末装置がそれぞれ有する出力要素に関する情報と、表示要素に関する情報との通知を要求する要求メッセージを送信するための要求手段と、この要求メッセージに応答して、端末処理に参加する各端末装置から送信される、出力要素に関する情報と表示要素に関する情報とを記憶するための記憶手段とを含む。端末処理構成を決定するときに各端末装置から表示要素、及び出力要素に関する情報を取得して記憶するようにする事により、端末装置の構成が動的に変化する環境下で、確実に端末処理構成を決定することができるようになる。
【0029】
この要求手段は、情報処理装置が端末処理に参加する端末装置と通信可能な状態になった事に応答して、端末処理に参加する端末装置に対して、要求メッセージを送信するための手段を含んでもよい。
【0030】
好ましくは、決定手段は、出力要素に関する情報をもとに、出力要素の候補の集合を構築するための出力要素候補集合構築手段と、表示要素に関する情報をもとに、表示要素の候補の集合を構築するための表示要素候補集合構築手段と、出力要素の候補と表示要素の候補とから、出力要素と表示要素との組合せを決定するための組合せ手段とを含む。
【0031】
さらに好ましくは、組合せ手段は、出力要素の候補の集合と表示要素の候補の集合とから、自動で組合せを決定するための自動組合せ手段を含む。出力要素と表示要素との組合せを自動で決定することにより、複数の表示装置を連携させて使用する際のユーザの利便性が向上する。
【0032】
さらに好ましくは、この自動組合せ手段は、出力要素の候補集合に含まれる出力要素の優先順位を決定するための出力要素優先順位決定手段と、表示要素の候補集合に含まれる表示要素の優先順位を決定するための表示要素優先順位決定手段と、各出力要素の優先順位と表示要素の優先順位とに基づいて、出力要素の候補の集合と、表示要素の候補の集合とから、自動で組合せを決定するための優先組合せ手段とを含む。
【0033】
さらに好ましくは、出力要素優先順位決定手段は、出力要素に関する情報をもとに優先順位を決定するための手段を含む。また、表示要素優先順位決定手段は、表示要素に関する情報をもとに優先順位を決定するための手段を含む。
【0034】
さらに好ましくは、出力要素優先順位決定手段は、出力要素を有する端末装置から、当該出力要素の解像度の通知を受けるための手段と、この通知を受ける手段によって受けた出力要素の解像度を参照して優先順位を決定するための手段とを含む。表示要素優先順位決定手段は、表示要素を有する端末装置から、当該表示要素の解像度の通知を受けるための手段と、この通知を受けるための手段で受けた表示要素の解像度をもとに優先順位を決定するための手段とを含んでもよい。
【0035】
出力要素、及び表示要素の解像度を参照して優先順位を決定し、その優先順位をもとに出力要素と表示要素とを組合せて端末処理構成を決定することで、適切な解像度の表示要素を用いて出力要素を表示できる。
【0036】
好ましくは、この情報処理装置は、端末処理に参加する端末装置に対して、出力要素の解像度を変換し、出力要素を端末処理構成によって指定される表示要素を用いて表示できるものにするための解像度変換指定を行なうための解像度変換指定手段をさらに含む。
【0037】
出力要素の解像度変換を行なわせる事で、出力要素を端末処理構成によって指定された表示要素を用いて、確実に表示させる事ができる。
【0038】
さらに好ましくは、この解像度変換指定手段は、出力要素に関する情報を通知する端末装置から、出力要素の解像度変換の許容範囲に関する情報を受信するための手段と、この許容範囲に関する情報をもとに、端末処理に参加する端末装置に対して、解像度変換指定を行なうための手段とを含む。
【0039】
許容範囲内で出力要素の解像度変換をさせるようにする事により、大幅な解像度変換を行なうことで生じる情報の劣化を防止する事ができる。
【0040】
本発明の第2の局面に係る情報処理装置は、表示要素を表示するための表示手段と、表示要素に関する情報を他の端末装置に対して通知するための表示要素通知手段と、他の端末装置から、端末処理構成を受信するための手段と、端末処理構成により自己の表示要素と組合わされた出力要素を、端末処理構成により指定された端末装置から受信して、表示要素を用いて表示するための手段とを含む。
【0041】
この情報処理装置によれば、接続可能な端末装置の数、又は構成が変化する環境下で、他の端末装置で準備された出力要素を、自己の表示要素で表示する事が可能になる。
【0042】
この情報処理装置は、予め定められた条件が満たされているときに、他の端末装置から端末処理への参加を呼びかける呼びかけメッセージを受信した事に応答して、端末処理への参加を示す返答メッセージを送信するための返答手段をさらに含んでもよい。
【0043】
返答手段は、端末処理に参加していないときに新たな端末処理への参加を呼びかける呼びかけメッセージを受信したことに応答して、新たな端末処理への参加を示す返答メッセージを送信するための手段を含んでもよい。
【0044】
またこの返答手段は、ある端末処理に参加しているときに新たな端末処理への参加を呼びかける呼びかけメッセージを受信した事に応答して、ある端末処理に参加している端末装置に対して新たな端末処理への参加が許可されるか否かを確認するための確認手段と、確認手段により、この新たな端末処理への参加が許可される事が確認された事に応答して、この新たな端末処理への参加を示す返答メッセージを送信するための手段とを含んでもよい。
【0045】
このように条件に応じて、端末処理に参加するようにする事により、この情報処理装置は、動的に端末処理構成が変化する環境に対応できる。
【0046】
この情報処理装置は、表示するための手段が自己の表示要素を用いて表示できる出力要素の解像度を、当該表示要素の解像度として他の端末装置に通知するための表示要素解像度通知手段をさらに含んでもよい。
【0047】
好ましくは、表示するための手段は、他の端末装置から、出力要素の解像度を変換して、出力要素を端末処理構成によって指定される表示要素を用いて表示できるものにするための解像度変換指定を受けるための手段と、端末処理構成により指定された端末装置から、端末処理構成によりこれらの表示要素と組合わされた出力要素を受信するための手段と、解像度変換指定に従い、出力要素を受信するための手段が受信した出力要素の解像度を変換するための解像度変換手段と、これらの表示要素を用いて、解像度変換手段が解像度の変換を行なった出力要素を表示するための手段とを含む。
【0048】
このようにして解像度変換を行なう事により、表示装置の能力等の条件に即した画面表示が可能となる。
【0049】
好ましくは、表示するための手段は、端末処理構成により指定された端末装置から、端末処理構成により自己の1つの表示要素と組合わされた複数の出力要素を受信するための手段と、1つの表示要素を用いて表示するために、これら複数の出力要素から、これら複数の出力要素が1つの表示要素内に並存して表示されるようにするための1つの出力要素を合成するための合成手段と、この組合わされた表示要素を用いて、合成された一つの出力要素を表示するための合成表示手段とを含む。
【0050】
このようにして複数の出力要素を一つの表示要素で表示できるようにする事により、限られた表示要素を用いて、より多くの出力要素を表示できるようになる。
【0051】
好ましくは、この情報処理装置は、出力要素を準備するための出力要素準備手段と、他の端末装置に対して、出力要素に関する情報を通知するための手段とをさらに含む。他の端末装置が送信する端末処理構成は、出力要素を含んだ端末処理に関するものである。この情報処理装置はさらに、端末処理構成に従って、出力要素準備手段により準備された出力要素と組合わされた表示要素を有する端末装置に対して、出力要素準備手段により準備された出力要素を提供するための手段をさらに含む。
【0052】
出力要素を他の端末装置に送信する機能と、他の装置から出力要素を受信して表示する機能とを併せ持つ事で、より自由度の高い端末処理を行なう事ができるようになる。
【0053】
本発明の第3の局面に係る情報処理装置は、出力要素を準備するための出力要素準備手段と、他の端末装置に対してこの出力要素に関する情報を通知するための通知手段と、他の端末装置が通知手段による通知に応答して作成し、送信する端末処理構成を受信するための手段と、受信するための手段により受信された端末処理構成に従って、この出力要素と組合わされた表示要素を有する端末装置に対してこの出力要素を提供するための手段とを含む。
【0054】
この情報処理装置が準備した出力要素は、他の端末装置から通知された端末処理構成にしたがって決められる表示要素により表示される事になり、他の端末装置との連携が可能になる。
【0055】
好ましくは、情報処理装置は、予め定められた条件が満たされているときに、他の端末装置から端末処理への参加を呼びかける呼びかけメッセージを受信した事に応答して、端末処理への参加を示す返答メッセージを送信するための返答手段をさらに含む。
【0056】
さらに好ましくは、返答手段は、端末処理に参加していないときに新たな端末処理への参加を呼びかける呼びかけメッセージを受信したことに応答して、この新たな端末処理への参加を示す返答メッセージを送信するための手段を含む。
【0057】
返答手段は、ある端末処理に参加しているときに新たな端末処理への参加を呼びかける呼びかけメッセージを受信した事に応答して、既に参加していた端末処理に参加している端末装置に対して新たな端末処理への参加が許可されるか否かを確認するための確認手段と、この確認手段により、新たな端末処理への参加が許可される事が確認された事に応答して、新たな端末処理への参加を示す返答メッセージを送信するための手段とを含んでもよい。
【0058】
好ましくは、出力要素準備手段は、複数の出力要素を準備するための手段を含み、先に述べた提供するための手段は、端末処理構成に従って、これら複数の出力要素のそれぞれを、この端末処理構成によってこれら複数の出力要素のそれぞれと組合わされた表示要素を有する端末装置に対して提供するための手段を含む。
【0059】
提供するための手段は、端末処理構成によって、ある端末装置の1つの表示要素と自己が提供する複数の出力要素とが組合わされている事に応答して、これら複数の出力要素から、これら複数の出力要素が1つの表示要素内に並存して表示されるようにするための1つの出力要素を合成するための合成手段をさらに含んでもよい。
【0060】
このようにして複数の出力要素を合成する事により、より多くの出力要素を限られた表示要素を用いて提供できる。
【0061】
好ましくは、この情報処理装置は、出力要素準備手段が準備できる出力要素の解像度を、他の端末装置に通知するための出力要素解像度通知手段をさらに含む。
【0062】
さらに好ましくは、提供するための手段は、他の端末装置から、この情報処理装置が準備し、送信する出力要素の解像度を変換して、この出力要素を端末処理構成によって指定される表示要素を用いて表示できるものにするための解像度変換指定を受けるための手段と、解像度変換指定に従い、出力要素準備手段が準備した解像度を変換するための解像度変換手段と、端末処理構成に従って、この出力要素と組合わされた表示要素を有する端末装置に対して、解像度変換手段が解像度を変換した出力要素を提供するための手段とを含む。
【0063】
このように解像度変換を行なえるようにする事により、出力要素を提供する相手である端末装置の表示装置の能力等に即した画面表示が可能になる。また、解像度の異なる端末装置に同じ出力要素を提供できるようになる。
【0064】
さらに好ましくは、この情報処理装置は、解像度変換指定を行なう他の端末装置に対して、自己が提供できる出力要素の解像度変換の許容範囲に関する情報を通知するための許容範囲通知手段をさらに含む。
【0065】
このように解像度変換の許容範囲を通知しておく事により、大幅な解像度変換を行なうことで生じる情報の劣化を防止する事ができる。
【0066】
本発明の第4の局面に係る情報処理プログラムは、コンピュータ上で実行すると、当該コンピュータを本発明の第1の局面から第3の局面のいずれかの情報処理装置として動作させる、コンピュータで実行可能な情報処理プログラムである。このプログラムを実行する事により、上記の第1の局面から第3の局面に係る発明の作用及び効果を実現する事ができる。
【0067】
本発明の第5の局面に係る記録媒体は、本発明の第4の局面に係る情報処理プログラムが記載された、コンピュータで読取可能な記録媒体である。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータで実行する事により、上記の第1の局面から第3の局面に係る発明の作用及び効果を実現できる。
【0068】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付する。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<用語の定義>
本発明の実施の形態を例示するにあたり、そこで用いる言葉を以下のように定義する。
(1)表示要素: 処理結果を視覚的に出力するために割当られるリソースの単位を表示要素という。表示を行なう端末装置がウィンドウシステムなどを備えていて、複数のウィンドウを用いて表示が可能である場合などには一つ一つのウィンドウが別の表示要素となる。
(2)画面イメージ: ある時点で表示要素を用いて提示されている出力を画面イメージという。例えばテレビで出力される各コマなどがこれに相当する。
(3)出力要素: 同一の表示要素を用いて出力される一連の画面イメージを出力要素という。例えばテレビで出力される1つの番組などがこれに相当する。1つの出力要素を表示するためには1つの表示要素を必要とする。
(4)画面データ: 画面イメージ、又は出力要素を生成するために用いられ、通信路を介して端末間で送受信可能な情報を画面データという。画面データは、例えば一連の描画命令のようなものであってもよいし、例えばビットマップデータのように点の集合体からなる画像データであってもよい。また例えば、YUVデータのように表色系上の数値で表現された情報の集合体からなる画像データであってもよい。
(5)端末処理:本発明の実施の形態に係る任意の情報処理装置の表示要素を用いて任意の情報処理装置の出力要素を出力する処理を端末処理という。この端末処理には、後述する端末処理構成決定処理と、画面表示処理とが含まれる。
(6)端末処理構成: 本実施の形態に係る処理のうち、各情報処理装置の処理結果である出力要素と、出力要素を視覚的に提示する情報処理装置と、その際に用いられる表示要素との組合せのことを端末処理構成という。また、この端末処理構成を決定する処理を、端末処理構成決定処理という。
(7)画面表示処理:、端末処理構成決定処理によって決定された端末処理構成に従って、端末処理に参加する情報処理装置が、画面データの送受信、及び画面イメージの表示を行なう処理を画面表示処理という。
【0069】
[実施の形態1]
<概要>
図1から図3を用いて、本実施の形態に係る情報処理装置によって構成されるシステムの概要を説明する。
【0070】
図1に、本実施の形態1に係る情報処理装置によって構成されるシステムの構成の一例を示す。図1を参照して、本実施の形態1に係る情報処理装置によって構成されるシステムは、端末処理構成を決定するために、ユーザ100が用いる情報処理装置(以下、この情報処理装置を「マスタ端末」と表記する。)200と、ユーザ100がマスタ端末200を用いて決定した端末処理構成に従い、画面データの送受信、及び画面イメージの出力を行なう複数の情報処理装置(以下、この情報処理装置を「スレーブ端末」と表記する。)300、302、304、及び306とを含む。マスタ端末200と、スレーブ端末300、302、304、及び306とは、情報の伝送路となるネットワーク110を介して接続されている。
【0071】
ネットワーク110は、いわゆるインターネット、赤外線通信網、又は電波による通信など、本実施の形態1に係る情報端末装置を相互に接続している状態にできる通信網であれば、その形態を問わない。
【0072】
本実施の形態に係るマスタ端末200と、スレーブ端末300、302、304、及び306とは、2種類の処理を行なう。1つ目の処理は、端末処理構成を決定するために行なわれる端末処理構成決定処理である。2つ目の処理は、端末処理構成決定処理によって決定された端末処理構成に従って、画面データの送受信、及び画面イメージの表示を行なう画面表示処理である。
【0073】
図2に、本実施の形態1に係る端末処理構成決定処理が行なわれている際、送受信される情報の経路の模式図を示す。図2を参照して、マスタ端末200は、各スレーブ端末300、302、304、及び306と通信を行ない、各スレーブ端末が提供できる出力要素に関する情報と、各スレーブ端末が提供できる表示要素に関する情報とを取得する。ユーザ100は取得した情報をもとに、マスタ端末200を操作して、端末処理構成を決定する。その後、マスタ端末200は、決定された端末処理構成を各スレーブ端末300、302、304、及び306に通知する。
【0074】
図3に、画面表示処理が行なわれる際、送受信される画面データの経路の一例を示す。図3を参照して、マスタ端末200、及び各スレーブ端末300、302、304、並びに306は、先に述べた端末処理構成決定処理によって決定された端末処理構成にしたがって、他の端末と画面データの送受信を行なう。画面データを受信した情報処理装置は、受信した画面データをもとに画面イメージを作成し、指定された表示要素を用いて出力する。
【0075】
図3に示した例では、スレーブ端末300は、マスタ端末200、及びスレーブ端末302から画面データを受信し、これを表示する。スレーブ端末302は、スレーブ端末300、及びスレーブ端末304に画面データを送信する。スレーブ端末304は、スレーブ端末302から画面データを受信し、これを表示する。スレーブ端末306は、マスタ端末200に画面データを送信する。マスタ端末200は、スレーブ端末306から画面データを受信し、これを表示する一方、スレーブ端末300に画面データを送信する。
【0076】
これら、画面データの送受信において、画面データは必ずしもマスタ端末200を経由する必要はなく、スレーブ端末とスレーブ端末との間で直接画面データを送受信してもよい。
【0077】
図4に、本実施の形態1に係るシステムが端末処理構成決定処理を行なっているときに情報処理装置間で送受信される信号、又はデータ(以下、この信号、又はデータを「メッセージ」と表記する。)の概要を示す。
【0078】
図4を参照して、マスタ端末200が各スレーブ端末に対して送信するメッセージは、各スレーブ端末に端末処理への参加を呼びかけ、端末処理に参加するスレーブ端末には、そのスレーブ端末を識別するための情報の送信を求める呼びかけメッセージ120と、表示要素に関する情報(以下、この情報を「表示要素情報」と表記する。)の送信を求める表示要素要求メッセージ124と、出力要素に関する情報(以下、この情報を「出力要素情報」と表記する。)の送信を求める出力要素要求メッセージ128と、決定した端末処理構成を通知する処理構成通知メッセージ132とを含む。
【0079】
各スレーブ端末がマスタ端末200に対して送信するメッセージは、端末処理に参加する事を伝えるための情報、及びこのメッセージの送信元である本スレーブ端末の名前など、マスタ端末、及びユーザに本スレーブ端末を識別させるための識別情報を含む参加メッセージ122と、自端末が提供できる表示要素の表示要素情報を通知するための表示要素通知メッセージ126と、自端末が提供できる出力要素の出力要素情報を通知するための出力要素通知メッセージ130とを含む。
【0080】
図5に、図4の表示要素通知メッセージ126で通知される表示要素情報の概要を示す。図5を参照して、表示要素情報140は、表示要素を提供する端末の表示装置の名前を示す情報142と、表示要素の種類、又は特性などを示す情報144と、表示要素の名前を示す情報146と、当該の表示要素で表示可能な画面イメージの解像度を示す情報148と、提供できる当該の表示要素の最大数を示す情報150とを含む。
【0081】
図6に、図4の出力要素通知メッセージ130で通知される出力要素情報の概要を示す。図6を参照して、出力要素情報160は、表示要素の名前を示す情報162と、当該の出力要素を表示するのに必要な画面イメージの解像度を示す情報164とを含む。
【0082】
<マスタ端末の構成>
図7に、本実施の形態1に係るマスタ端末200の構成をブロック図形式で示す。図7を参照して、マスタ端末200は、ネットワーク110に接続され、情報の送受信を行なう通信インタフェース210と、通信インタフェース210に接続され、他の情報処理装置に送信するメッセージを作成するメッセージ作成装置222と、通信インタフェース210に接続され、他の情報処理装置から受信したメッセージを解読し、本情報処理装置内の所定の各部に送信するメッセージ解読装置224とを含む。
【0083】
また、マスタ端末200は、通信インタフェース210に接続され、演算処理を行ない、画面データを作成する機能、及び他の情報処理装置から受信した画面データを必要に応じて修正する機能を備えた画面データ処理装置230と、画面データ処理装置230から与えられる画面データをもとに、画面イメージを作成する画面イメージ処理装置240とをさらに含む。
【0084】
さらに、マスタ端末200は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示ディスプレイ)、又はCRT(Cathode Ray Tube:ブラウン管)などからなり、画面イメージ処理装置240から与えられる画面イメージを視覚的に提示する表示装置250と、メッセージ処理装置220に接続され、ユーザが行なう入力操作に対するインタフェースとなる入力装置252とを含む。
【0085】
画面データ処理装置230は、通信インタフェース210、及び画面イメージ処理装置240に接続され、何らかのアプリケーションに従い演算処理を行なって、画面データを作成する画面データ作成部232と、画面データ作成部232に接続され、複数の画面データを合成して一つの画面データにする画面データ合成部234とを含む。
【0086】
画像イメージ処理装置240は、画面データ作成部232から与えられた画面データをもとに画面イメージを作成し、これを表示装置250に表示させる画面イメージ作成部242と、画面イメージ作成部242に接続され、複数の画面イメージを合成して一つの画面データにする画面データ合成部244とを含む。
【0087】
さらに、マスタ端末200は、メッセージ作成装置222、メッセージ解読装置224、画面データ作成部232、及び入力装置252に接続され、ユーザからの入力に従って端末処理構成決定処理を実行し、決定した端末処理構成を記憶する設定記憶装置260を含む。
【0088】
設定記憶装置260は、画面表示処理を行なう際に、決定された端末処理構成に関する情報のうち、画面データ処理装置230が処理を行なうために必要な情報を、画面データ処理装置230に与える機能も備える。設定記憶装置260の詳細については、後述する。
【0089】
なお、通信インタフェース210は、ネットワーク110を介して情報を送受信できるものであれば、その種類、及び数を特に限定しない。また、表示装置250は、マスタ端末200に組み込まれたものに限らず、外部に接続されたものであってもよい。さらに、表示装置250は、1つの情報処理装置に複数備えられていてもよい。
【0090】
図8に本実施の形態1に係るマスタ端末200の設定記憶装置260の構成をブロック図形式で示す。図8を参照して、設定記憶装置260は、図7に示すメッセージ解読装置224、及び図7に示す画面データ作成部232に接続され、他の情報処理装置から受信したメッセージをもとに、端末処理に参加する情報処理装置の設定に関する情報を記憶する参加端末設定記憶部262と、自端末の設定に関する情報を記憶する自端末設定記憶部270とを含む。
【0091】
参加端末設定記憶部262は、端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報を記憶するための識別情報記憶領域と、端末処理に参加するスレーブ端末の表示要素情報140(図5参照)を記憶する表示要素記憶領域と、端末処理に参加するスレーブ端末が提供する出力要素の出力要素情報160(図6参照)を記憶する出力要素記憶領域とを含む。
【0092】
自端末設定記憶部270は、本マスタ端末200が提供できる表示要素の表示要素情報140(図5参照)を記憶する表示要素記憶領域と、本マスタ端末200が提供できる出力要素の出力要素情報160(図6参照)を記憶する出力要素記憶領域とを含む。
【0093】
マスタ端末200の設定記憶装置260はさらに、図7に示すメッセージ解読装置224、及び入力装置252、並びに参加端末設定記憶部262、及び自端末設定記憶部270に接続され、端末処理構成決定処理を実行して、端末処理構成をメッセージ作成装置222、及び画面データ作成部232などに出力するための端末処理構成決定部280と、図7に示すメッセージ作成装置222、及び画面データ作成部232、並びに端末処理構成決定部280に接続され、決定された端末処理構成を記憶する処理構成記憶部282とを含む。
【0094】
端末処理構成決定部280は、端末処理構成決定処理に関する以下のような機能を備える。
【0095】
端末処理構成決定部280は、ユーザが行なった入力操作に従い、スレーブ端末端末から受信した、参加メッセージをもとに、端末処理に参加する情報処理装置を決定する機能と、これら端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報を参加端末設定記憶部262に記憶させる機能とを備える。
【0096】
端末処理構成決定部280はさらに、本マスタ端末200から端末処理に参加するスレーブ端末に送信する、図4に示す表示要素要求メッセージ124、及び図4に示す出力要素要求メッセージ126の作成を、図7に示すメッセージ作成装置222に命令する信号を発する機能とを備える。
【0097】
また、端末処理構成決定部280は、参加端末設定記憶部262、及び自端末設定記憶270から必要な情報を読出し、ユーザが入力装置252を用いて行なった操作に基づいて、端末処理構成を決定しこれを処理構成記憶部282に記憶させる機能を備える。
【0098】
端末処理構成決定部280は、以上の機能を用いて端末処理構成決定処理を行なう間、端末処理構成に必要な情報をユーザに提示するため、図7に示す画面データ処理装置230に情報を与える機能も備える。
【0099】
<スレーブ端末の構成>
本実施の形態1に係るスレーブ端末300の構成を、図9、及び図10を用いて説明する。なお、図1から図3に示すスレーブ端末302、304、及び306は、スレーブ端末300と同一の装置である。よって以下の説明は、スレーブ端末300についてのみ行なう。
【0100】
図9に、スレーブ端末300の構成をブロック図形式で示す。図9を参照して、スレーブ端末300は、通信インタフェース310と、通信インタフェース310に接続された画面データ処理装置330と、画面データ処理装置330に接続された画面イメージ処理装置340と、画面イメージ処理装置340に接続された表示装置350とを含む。これらの装置は、それぞれ図7に示す通信インタフェース210、画面データ処理装置230、画面イメージ処理装置240、及び表示装置250と同一の機能を備える。
【0101】
画面データ処理装置330は、通信インタフェース310、及び画面イメージ処理装置340に接続された画面データ作成部332と、画面データ作成部232に接続された画面データ合成部334とを含む。また、画像イメージ処理装置340は、画面データ処理装置330の画面データ作成部332、及び表示装置350に接続された画面イメージ作成部342と、画面イメージ作成部342に接続された画面イメージ合成部344とを含む。これらは、それぞれ図7に示す画面データ作成部232、及び画面データ合成部234、画面イメージ作成部242、及び画面イメージ合成部244と同一の機能を備える。
【0102】
これら、図7に示す装置と同一の機能を備える装置については、既に図7を参照して詳細を説明済みであるため、ここでは詳細な説明を繰返さない。
【0103】
スレーブ端末300はさらに、通信インタフェース310に接続され、他の情報処理装置に送信するメッセージを作成するメッセージ作成装置322と、通信インタフェース310に接続され、他の情報処理装置から受信したメッセージを解読し、本スレーブ端末300内の所定の各部に与えるメッセージ解読装置324とを含む。
【0104】
さらに、スレーブ端末300は、メッセージ作成装置322、メッセージ解読装置324、及び画面データ処理装置330に接続され、他の情報処理装置との間で送受信されたメッセージをもとに、端末処理構成決定処理を実行し、決定された端末処理構成を記憶する設定記憶装置360を含む。
【0105】
設定記憶装置360は図7に示す設定処理装置260と同様に、端末処理構成決定後、自端末の画面データ処理装置330に必要な情報を与える機能も備える。設定記憶装置360の詳細については後述する。
【0106】
図10に本実施の形態1に係るスレーブ端末300の設定記憶装置360の構成をブロック図形式で示す。
【0107】
図10を参照して、スレーブ端末300の設定記憶装置360は、本スレーブ端末300が端末処理に参加するか否かを定める設定情報(以下、この設定情報を「参加・不参加設定情報」と表記する。)、本スレーブ端末300の識別情報、本スレーブ端末300の表示要素情報140(図5参照)、及び本スレーブ端末300の出力要素情報160(図6参照)を記憶し、図9に示すメッセージ解読装置334から与えられたメッセージに応答して、これらの情報を図9に示すメッセージ作成装置322に与える自端末設定記憶部370と、図9に示すメッセージ作成装置322及び画面データ作成部332に接続され、マスタ端末200によって決定された端末処理構成に関する情報を受信し、これを記憶する処理構成記憶部382とを含む。
【0108】
自端末設定記憶部370は、参加・不参加設定情報及び識別情報を記憶する参加不参加記憶領域と、本スレーブ端末300が提供できる表示要素の表示要素情報140(図5参照)を記憶する表示要素記憶領域と、本スレーブ端末300が提供できる出力要素の出力要素情報160(図6参照)を記憶する出力要素記憶領域とを含む。
【0109】
<端末処理構成決定処理>
マスタ端末200と、スレーブ端末300とは以下のように動作する。まず端末処理構成決定処理における両者の動作の詳細について、特に図7から図10までを参照して説明する。
【0110】
まず、ユーザが図7に示すマスタ端末200の入力装置252を用いて処理開始を命令する入力を行なったこと、又はマスタ端末200とスレーブ端末300とがネットワーク110を介して接続されたことなどに応答して、図7に示すメッセージ作成装置222が、呼びかけメッセージ120(図4参照)を作成する。マスタ端末200のメッセージ作成装置222は、作成した呼びかけメッセージを通信インタフェース210から、各端末に送信する。
【0111】
図9に示すスレーブ端末300は、この時点までに既に起動してメッセージの受信待ち状態となっていてもよいし、マスタ端末200から呼びかけメッセージを受信した事に応答して端末処理構成決定処理を開始するようにしてもよい。スレーブ端末300の通信インタフェース310は、マスタ端末200からのこの呼びかけメッセージを受信し、これをメッセージ解読装置324に与える。メッセージ解読装置324は、受信したメッセージが呼びかけメッセージである事に応答して、このメッセージを図10に示す設定記憶装置360の自端末設定記憶部370に与える。
【0112】
自端末設定記憶部370は、呼びかけメッセージを受信した事に応答して、参加不参加記憶領域に記憶されている参加・不参加情報をメッセージ作成装置322に与える。
【0113】
図9に示すメッセージ作成装置322は、受信した参加・不参加設定情報の内容が端末処理に参加するというものであることに応答して、参加メッセージ122(図4参照)を作成し、これを通信インタフェース310からマスタ端末200に送信する。またスレーブ端末300は、参加不参加設定情報の内容が不参加というものである事に応答して、端末処理構成決定処理を終了する。
【0114】
参加メッセージを受信したマスタ端末200は、端末処理に参加する端末を決定する処理を行なう。具体的には、図7に示すマスタ端末200の通信インタフェース210は、呼びかけメッセージの送信先であるスレーブ端末のうち、端末処理に参加するスレーブ端末から参加メッセージを受信し、メッセージ解読装置224を介して、これを設定記憶装置260の端末処理構成決定部280(図8参照)に与える。
【0115】
図8に示す端末処理構成決定部280は、参加メッセージの送信元であるスレーブ端末の識別情報を記載した識別情報のリストを作成する。呼びかけメッセージを発信したが参加メッセージ122を受信する事ができなかったスレーブ端末の識別情報は、先に述べた識別情報のリストに記載されない。そのため以降の処理では、これらの端末は無視される。
【0116】
図8に示す端末処理構成決定部280は、作成した識別情報のリストを図7に示す画面データ処理装置230に与える。画面データ処理装置230は、このリストをもとに、識別情報のリストの画面データを作成し、画面イメージ処理装置240に与える。画面イメージ処理装置240は、受信した画面データをもとに識別情報のリストの画面イメージを作成し、表示装置250に表示させる。
【0117】
識別情報のリストの画面イメージが、表示装置250により表示されると、ユーザは表示された識別情報のリストの画面イメージを見て、入力装置252を使って端末処理に参加させるスレーブ端末を選択する入力を行なう。この入力の内容は、設定記憶装置260の端末処理構成決定部280に与えられる。
【0118】
図8を参照して、端末処理構成決定部280は、ユーザが行なった入力によって端末処理に参加する事が決定したスレーブ端末の識別情報を、参加端末設定記憶部262に記憶させる。
【0119】
この後、マスタ端末200は、表示要素要求メッセージ124(図4参照)を送信する。具体的には、端末処理構成決定部280は、参加端末設定記憶部262から、端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報を読出す。メッセージ作成装置222は、この識別情報をもとに、表示要素要求メッセージ124を作成する。この表示要素要求メッセージは、通信インタフェース210から、端末処理構成決定部280が読出した識別情報に記載されているスレーブ端末に向けて送信される。
【0120】
図7を参照して、表示要素要求メッセージ124を受信したスレーブ端末300は、マスタ端末200に、表示要素通知メッセージ126(図4参照)を送信する。具体的には、スレーブ端末300の通信インタフェース310は、マスタ端末200からの表示要素要求メッセージを受信し、メッセージ解読装置324を介して、これを設定記憶装置360の自端末設定記憶部370(図10参照)に与える。
【0121】
図10を参照して、自端末設定記憶部370は、表示要素要求メッセージ124を受信した事に応答して、表示要素記憶領域に記憶されている自端末の表示要素情報140(図5参照)を図9に示すメッセージ作成装置322に与える。メッセージ作成装置322は、受信した表示要素情報140をもとに表示要素通知メッセージ126を作成し、これを通信インタフェース310からマスタ端末200に送信する。
【0122】
図7に示すマスタ端末200の通信インタフェース210は、表示要素要求メッセージを送信したスレーブ端末から、表示要素通知メッセージを受信し、これをメッセージ解読装置224に与える。
【0123】
メッセージ解読装置224は、受信したメッセージが表示要素通知メッセージ126であることに応答して、このメッセージから表示要素情報140を取出し、取出した表示要素情報を参加端末設定記憶部262に与える。参加端末設定記憶部262は、メッセージ解読装置224から受信した表示要素情報140と、識別情報記憶領域に記憶されている識別情報とを関連付けて記憶する。
【0124】
この後、マスタ端末200は、出力要素要求メッセージ128(図4参照)を送信する。具体的には、端末処理構成決定部280は、参加端末設定記憶部262から、端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報を読出す。メッセージ作成装置222は、この識別情報をもとに、出力要素要求メッセージ128を作成する。この出力要素要求メッセージは、図7に示す通信インタフェース210から、端末処理構成決定部が読出した識別情報に記載されているスレーブ端末に送信される。
【0125】
図9を参照して、出力要素要求メッセージ128を受信したスレーブ端末300は、マスタ端末200に、出力要素通知メッセージ130(図4参照)を送信する。具体的には、スレーブ端末300の通信インタフェース310は、マスタ端末200からの出力要素要求メッセージを受信し、メッセージ解読装置324を介して、これを設定記憶装置360(図10参照)の自端末設定記憶部370に与える。
【0126】
図10を参照して、自端末設定記憶部370は、出力要素要求メッセージ128を受信した事に応答して、出力要素記憶領域に記憶されている自端末の出力要素情報160(図6参照)をメッセージ作成装置322に与える。メッセージ作成装置322は、受信した出力要素情報160をもとに出力要素通知メッセージ130を作成し、これを通信インタフェース310からマスタ端末200に送信する。
【0127】
図7に示すマスタ端末200の通信インタフェース210は、出力要素要求メッセージを送信したスレーブ端末から、出力要素通知メッセージ130を受信し、これをメッセージ解読装置224に与える。メッセージ解読装置224は、受信したメッセージが表示要素通知メッセージ130であることに応答して、このメッセージから出力要素情報160を取出し、取出した出力要素情報を参加端末設定記憶部262(図8参照)に与える。
【0128】
参加端末設定記憶部262は、メッセージ解読装置224から受信した出力要素情報160と、識別情報記憶領域に記憶されている識別情報とを関連付けて記憶する。
【0129】
この後、マスタ端末200は、端末処理構成を確定させる。具体的には、図8に示す参加端末設定記憶装置262が、表示要素情報と、出力要素情報とを記憶した事に応答して、端末処理構成決定部280は、参加端末設定記憶部262に記憶されている表示要素情報、及び出力要素情報と、自端末設定記憶部270に記憶されているマスタ端末200の表示要素情報、及び本マスタ端末200の出力要素情報とを読出す。端末処理構成決定部280は、表示要素情報、及び出力要素情報それぞれのリストを作成し、これを画面データ処理装置230(図7参照)に与える。
【0130】
図7を参照して、表示要素情報、及び出力要素情報のリストをもとに、画面データ処理装置230は、画面データを作成して、これを画面イメージ処理装置240に与える。画面イメージ処理装置240は、受信した表示要素情報、及び出力要素情報のリストの画面データをもとに画面イメージを作成し、これを表示装置250上の表示要素で表示させる。
【0131】
表示要素情報140、及び出力要素情報160のリストの画面イメージが表示要素により表示されると、ユーザは表示されたこれらのリストを見て、入力装置252を使って、どの表示要素にどの出力要素を表示させるかを設定する操作を行なう。ユーザによる決定操作の内容は、設定記憶装置260の端末処理構成決定部280に与えられる。
【0132】
図8を参照して、端末処理構成決定部280は、本マスタ端末200を含む端末処理に参加する各情報処理装置が提供する出力要素と、その出力要素を表示する表示要素との関連性を示すリスト(以下、このリストを「端末処理構成リスト」と表記する。)を作成する。ユーザは、端末処理構成の設定を確定して各情報処理装置に端末処理構成に従った表示を開始させるか、又は設定を取りやめるかを、図7に示す入力装置252を使って選択する。
【0133】
ユーザが端末処理構成を確定する選択を行なった場合、図8に示す端末処理構成決定部280は、この選択に応答して、作成した端末処理構成リストを処理構成記憶部282に与える。ユーザが設定を取りやめる選択を行なった場合、本スレーブ端末200はこの選択に応答して、これまでの処理を全て無効にし、端末処理構成決定処理を終了する。端末処理構成リストを受信した処理構成記憶部282は端末処理構成リストを記憶し、このリストを図7に示すメッセージ作成装置222に与える。
【0134】
図7を参照して、メッセージ作成装置222は、端末処理構成リストを受信した事に応答して、このリストをもとに端末処理構成通知メッセージ132(図4参照)を作成し、これを通信インタフェース210から各スレーブ端末に送信する。マスタ端末200は、以上の処理が完了した事に応答して端末処理構成決定処理を終了し、後述する画面表示処理を開始する。
【0135】
図9を参照して、スレーブ端末300の通信インタフェース310は、この端末処理構成通知メッセージを受信し、これをメッセージ解読装置324に与える。メッセージ解読装置324は、受信したメッセージが端末処理構成通知メッセージである事に応答して、このメッセージから端末処理構成リストを取出し、図10に示す処理構成記憶部382に与える。
【0136】
図10を参照して、設定記憶装置360の処理構成記憶部382は、受信した端末処理構成リストを記憶する。スレーブ端末300は、以上の処理が完了した事に応答して端末処理構成決定処理を終了し、後述する画面表示処理を開始する。
【0137】
<画面表示処理>
本実施の形態1に係る情報処理装置は、マスタ端末、スレーブ端末の区別なく、先に述べたように端末処理構成決定処理が終了すると画面表示処理を開始する。以下、本実施の形態1に係るマスタ端末200が行なう画面表示処理の詳細について説明する。なお、スレーブ端末300も同様の処理を行なう。
【0138】
図7を参照して、マスタ端末200は、端末処理構成決定処理が終了した事に応答して画面表示処理を開始する。まず、画面データ処理装置230が、図8に示す処理構成記憶部282から端末処理構成リストを読出す。
【0139】
通信インタフェース210は、他の情報処理装置から画面データを受信し、これを図7に示す画面データ作成部232に与える。画面データ作成部232は、この画面データと、既に読込んだ端末処理構成リストとを比較し、この画面データが表示装置250で提供する表示要素を用いて表示すべきものである事を確認する。確認終了後、画面データ作成部232はこの画面データを画面イメージ処理装置240に送信する。
【0140】
画面イメージ作成部242は、受信した画面データをもとに、画面イメージを作成する。
【0141】
画面データ作成部232は、読出した端末処理構成リスト中で、作成した画面イメージで構成される出力要素を表示する表示要素と同一の表示要素で表示する出力要素が存在し、かつそれらの出力要素を提供する情報処理装置が異なる情報処理装置であるという条件を満たす情報があることに応答して、画面イメージの合成が必要である事を画面イメージ作成部242に伝達する。この条件を満たす情報がない場合には、イメージの合成が必要である事を画面イメージ作成部242に伝達しない。
【0142】
画面イメージ作成部242は、画面データ作成部から画面イメージの合成が必要である事が伝達された事に応答して、作成した画面イメージを画面イメージ合成部244に与える。画面イメージ合成部244は、この画面イメージと合成されるべき画面データが受信され、画面イメージが作成され、これが画面イメージ合成部244に送信されるまで、作成された画面イメージを保持する。この画面イメージと合成されるべき画面イメージを受信した後、画面イメージ合成部244は、先に保持しておいた画面イメージと、後から受信した画面イメージとを合成して、一つの画面イメージにする。合成された画面イメージは、画面イメージ作成部242に与えられる。
【0143】
画面イメージ作成部242は、作成された画面イメージ、又は画面イメージ合成部244によって合成された画面イメージを、端末処理構成リストに従って所定の表示要素から出力する。
【0144】
図7を参照して、通信インタフェース210が画面データを受信していない間、画面データ作成部232は、端末処理構成リストを参照する。参照した端末処理構成リストに、本情報処理装置が他の情報処理装置に提供する出力要素が記載されていることに応答して、画面データ作成部232が、他の情報処理装置に提供する出力要素の画面データを作成する。
【0145】
画面データ作成部232は、読出した端末構成リスト中で、作成した画面データが送信され、表示される表示要素と同一の表示要素に表示する別の出力要素が存在し、かつその出力要素を本マスタ端末200が提供するという条件を満たす情報があることに応答して、作成した画面データを画面データ合成部234に与える。画面データ合成部234は、受信した画面データと合成される画面データが作成され、送信されてくるまでこの画面データを保持する。この画面データと合成されるべき画面データを受信した後、画面データ合成部234は画面データを合成し、1つの画面データにする。合成された画面データは、画面データ作成部232に送信される。
【0146】
画面データ作成部232は、作成した画面データ、又は画面データ構成部234が合成した画面データを、図7に示す情報インタフェース210から、表示要素を提供する他の情報処理装置に送信する。
【0147】
マスタ端末200は、処理するべき画面データ、及び処理するべき画面イメージの処理が終了するまで以上の画面表示処理を繰返す。
【0148】
<コンピュータによる実現>
本実施の形態に係るマスタ端末200、及びスレーブ端末300は、一般的なコンピュータ、又は携帯情報端末と、それらの上で実行されるコンピュータプログラムとにより実現できる。以下、これらに関する所望の機能を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。
【0149】
図11に、マスタ端末200が実行する端末処理構成決定処理プログラムのフローチャートを示す。
【0150】
図11を参照して、端末処理構成決定処理プログラム400を開始すると、マスタ端末200の制御は、ステップ(以下、ステップを単に「S」と表記する。)402に進む。マスタ端末200はS402で、次のような制御を行なう。制御開始時にユーザが行なった入力に従って、図4に示す呼びかけメッセージ120を作成し、このメッセージを、ネットワーク110を介して接続しているスレーブ端末に送信する。この後、制御はS408に進む。
【0151】
S408で、マスタ端末200は、呼びかけメッセージの送信先であるスレーブ端末のうち、端末処理に参加するスレーブ端末から、図4に示す参加メッセージ122を受信する。受信されたメッセージは内容を解読され、このメッセージが参加メッセージであると判定されると、制御はS410に進む。
【0152】
S410で、マスタ端末200は、参加メッセージを送信してきたスレーブ端末の識別情報のリストを作成する。呼びかけメッセージ120を発信したものの、参加メッセージ122が送信されて来なかったスレーブ端末は識別情報のリストには加えない。作成された識別情報のリストはユーザに提示され、制御はS412に進む。
【0153】
S412で、ユーザは提示された識別情報のリストを見て、端末処理に参加させるスレーブ端末を決定する入力を行なう。マスタ端末200は、ユーザによって端末処理に参加することが決定されたスレーブ端末の識別情報を記憶する。この後、制御はS414に進む。
【0154】
S414では、S412で記憶した端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報を読出す。その後、読出した識別情報に基づいて、端末処理に参加する各スレーブ端末に図4に示す表示要素要求メッセージ124を送信し、制御はS416に進む。
【0155】
S416でマスタ端末200は、表示要素要求メッセージ124の送信先であるスレーブ端末から、図4に示す表示要素通知メッセージ126を受信する。受信した表示要素通知メッセージは内容が解読され、このメッセージが表示要素通知メッセージであると判定されると、このメッセージから図5に示す表示要素情報140が取出される。この表示要素情報は、端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報と関連付けられて記憶される。この後、制御はS418に進む。
【0156】
S418では、S412で記憶した端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報を読出し、その後、読出した識別情報に基づいて、端末処理に参加する各スレーブ端末に図4に示す出力要素要求メッセージ128を送信し、制御はS420に進む。
【0157】
S420でマスタ端末200は、出力要素要求メッセージ128の送信先であるスレーブ端末から、図4に示す出力要素通知メッセージ130を受信する。受信した出力要素通知メッセージの内容が解読され、このメッセージが出力要素通知メッセージであると判定されると、このメッセージから図6に示す出力要素情報160が取出される。この出力要素情報は、端末処理に参加するスレーブ端末の識別情報と関連付けられて記憶される。この後、制御はS424に進む。
【0158】
S424では、S416で記憶した表示要素情報140、S420で記憶した出力要素情報160、並びに予め記憶されている本マスタ端末200の表示要素情報140及び出力要素情報160を読出す。これらの情報を読み出した後、表示要素情報140、及び出力要素情報160それぞれのリストを作成し、これをユーザに提示する。この後、制御はS426に進む。
【0159】
S426でユーザは、表示要素情報のリスト、及び出力要素情報のリストをもとに、どの表示要素にどの出力要素を表示させるかを設定する。S426でマスタ端末200は、ユーザによる設定に従い、端末処理構成リストを作成し、制御はS428に進む。
【0160】
S428でユーザは、S426で行なった端末処理構成の設定を確定し、各情報処理装置に端末処理構成に基づく表示を開始させるか、又は設定を取りやめるかを選択する。ユーザが設定を確定し、表示を開始させる選択を行なった場合、制御はS430に進む。逆に設定を取りやめる選択を行なった場合、制御はS432に進み、これまでの処理を全て無効にして、端末処理構成決定処理プログラム400を終了する。
【0161】
S430では、ユーザがS426で行なった選択に従って、端末処理構成を確定し、S426で作成した端末処理構成リストを記憶する。また、記憶した端末処理構成リストを端末処理に参加する各スレーブ端末に通知するための端末処理構成通知メッセージ132(図4参照)を作成し、各スレーブ端末に送信する。以上の制御が完了した後、制御はS434に進み、端末処理構成決定処理プログラム400は終了する。
【0162】
図12に、スレーブ端末300が実行する端末処理構成決定処理プログラムのフローチャートを示す。
【0163】
図12を参照して、スレーブ端末300が端末処理構成決定処理プログラム500を開始すると、スレーブ端末300の制御は、S502に進み、メッセージの受信待ち状態となる。マスタ端末200からの呼びかけメッセージを受信すると、制御はS504に進む。
【0164】
S504では、予め記憶されている参加・不参加設定情報の内容を判定する。参加不参加設定情報の内容が、端末処理に参加するというものならば、制御はS508に進む。逆に不参加というものならば、制御はS506に進み、端末処理構成決定処理プログラム500は終了する。
【0165】
S508でスレーブ端末300は、図4に示す参加メッセージ122を作成し、これを呼びかけメッセージ120の送信元であるマスタ端末200に送信し、制御はS514に進む。
【0166】
S514で、マスタ端末200からの図4に示す表示要素要求メッセージ124を受信する。この後、制御はS516に進む。
【0167】
S516では、予め記憶されている図5に示す表示要素情報140を読出し、この表示要素情報をもとに表示要素通知メッセージを作成し、マスタ端末200へ送信する。S518で、マスタ端末200から出力要素要求メッセージを受信する。制御はS520に進む。
【0168】
S520では、予め記憶されている出力要素情報を読出し、この出力要素情報160をもとに出力要素通知メッセージを作成し、マスタ端末200へ送信する。S530で、図4に示すマスタ端末200からの端末処理構成通知メッセージ132を受信すると、このメッセージから、端末処理構成リストを取出し、これを記憶する。以上の制御が完了した後、制御はS534に進み、端末処理構成決定処理プログラム500は終了する。
【0169】
図13に、実施の形態1に係るマスタ端末200、及びスレーブ端末300が端末処理構成決定処理終了後に実行する画面表示処理プログラムのフローチャートを示す。
【0170】
図13を参照して、端末処理構成決定処理プログラム400、又は端末処理構成決定処理プログラム500の終了後に画面表示処理プログラム600は開始される。画面表示処理600が開始されると、制御はS602に進み、端末処理構成決定プログラム400、又は端末処理構成決定プログラム500によって記憶された端末処理構成リストを読出し、制御はS604に進む。
【0171】
S604では、この時点で本情報処理装置が、画面データを受信しているか否かを判定する。画面データを受信しているならば、制御はS606に進む。画面データを受信していないならば、制御はS616に進む。
【0172】
S606では、受信した画面データが本情報処理装置の表示装置で提供する表示要素を用いて表示すべき画面データであるという事を確認し、制御はS608に進む。S608では、受信した画面データをもとに、画面イメージを作成する。この後、制御はS610に進む。
【0173】
S610では、S602で読出した端末処理構成リストを参照して画面イメージの合成が必要か否かを判定する。S602で読出した端末処理構成リスト中に、作成した画面イメージを表示する表示要素と同一の表示要素で表示する出力要素が存在し、かつ出力要素を提供する情報処理装置が異なる情報処理装置であるならば、画面イメージの合成が必要となる。この場合、制御はS612に進む。それ以外の場合、画面イメージを合成する必要はないので、制御はS614に進む。
【0174】
S612では、S608で作成した画面イメージと合成されるべき画面データが受信され、画面イメージが作成されるまで、S608で作成された画面イメージを保持する。この画面イメージと合成されるべき画面イメージが作成された後、先に保持しておいた画面イメージと、後から作成された画面イメージとを合成して、一つの画面イメージにする。この後、制御はS614に進む。
【0175】
S614では、S608で作成した画面イメージ、又はS612で合成された画面イメージを、端末処理構成リストに基づき、所定の表示要素で出力する。その後、制御はS604に戻る。
【0176】
S604で、現在画面データを受信している状態でないならば、制御はS616に進む。S616では、端末処理構成リストを参照して、本情報処理装置が他の情報処理装置に提供する出力要素があるか否かを判定する。提供する出力要素があれば、制御はS618に進む。提供する出力要素がなければ、制御はS604に戻る。
【0177】
S618では、他の情報処理装置に提供する出力要素の画面データを作成する。制御はS620に進む。
【0178】
S620では、端末処理構成リストを参照して、S618で作成した画面データをもとに作成される画面イメージで構成された出力要素が、この出力要素を表示するための表示要素の提供先である情報処理装置に送信する前に、予め合成しておく必要があるものか否かを判定する。すなわち、この画面データをもとに作成される画面イメージで構成された出力要素が表示される表示要素と同一の表示要素に表示する別の出力要素が存在し、かつこの別の出力要素は本情報処理装置が提供するものであるならば、この画面データと、当該別の出力要素の画面データとを予め合成する必要があるので、制御はS622に進む。それ以外の場合、制御はS624に進む。
【0179】
S622では、S618で作成した画面データと合成されるべき画面データが作成されるまで、この画面データを保持する。合成されるべき画面データが作成された後、先に保持しておいた画面データと、後から作成された画面データとを合成し、1つの画面データにする。この後、制御はS624に進む。
【0180】
S624では、S618で作成された画面データ、又はS622で合成された画面データを、端末処理構成リストに基づき、表示要素を提供する情報処理装置に送信する。その後、制御はS604に戻る。
【0181】
処理されるべき画面データ、及び画面イメージの処理が終了するまで、本画面表示処理プログラムは以上の処理を繰返す。
【0182】
<動作の具体例>
本実施の形態1に係る情報処理装置によって構成されるシステムの具体的な動作を、図2、図3、及び図14から図17を用いて例示する。なお、本実施の形態1に係るシステムの動作を例示するにあたり、図2、及び図3に示すスレーブ端末300の識別情報、すなわちスレーブ端末300の名前は「スレーブ端末A」であるとする。同様に、スレーブ端末302の名前は「スレーブ端末B」、スレーブ端末304の名前は「スレーブ端末C」、スレーブ端末306の名前は「スレーブ端末D」とする。また、スレーブ端末300、302、304、及び306は、端末処理に参加するものとする。さらに図2、及び図3に図示しない「スレーブ端末E」という名前のスレーブ端末がネットワーク110に接続されているが、最終的に端末処理に参加しないものとする。
【0183】
図2を参照して、ユーザ100が端末処理構成決定処理を開始させると、マスタ端末200は、スレーブ端末との間で呼びかけメッセージ、及び参加メッセージの送受信を行なう。その後、受信した参加メッセージをもとに、スレーブ端末の識別情報のリストを作成し、これを表示して、ユーザに端末処理に参加するスレーブ端末の選択を求める。
【0184】
表示装置250で表示される識別情報のリストの一例を、図14に示す。図14を参照して、識別情報のリスト780には、参加メッセージ122を受信したスレーブ端末の識別情報782が表示されている。また、各スレーブ端末が端末処理に参加するか否かは、各スレーブ端末の識別情報の横にある目印784、及び目印786で表示されている。
【0185】
ユーザ100は、識別情報のリスト780から、端末処理に参加する情報処理装置を選択する入力を行なう。ユーザが選択を行なう方法の一つとして、図14に示すように、ユーザがGUI(Graphical User Interface)上で動作するマウスポインタ790を操作して、端末処理への参加を示す目印784、又は不参加を示す目印786上で入力信号を送信することによって各スレーブ端末の端末処理への参加、又は不参加を選択する方法を例示する。
【0186】
マスタ端末200は、ユーザ100の入力に従って端末処理に参加する情報処理装置を決定する。この時点でユーザによって端末処理に参加しないことが決定した「スレーブ端末E」という名前のスレーブ端末は、端末処理構成から除外される。
【0187】
この後マスタ端末200は、表示要素情報、及び出力要素情報それぞれのリストを作成し、表示する。図15に、表示されるリストの表示画面の一例を示す。図15を参照して、リストの表示画面800は、出力要素のリスト802と、表示要素のリスト804とを含む。図15に示す例では、リスト802、及びリスト804は、どちらも出力要素、及び表示要素を提供する情報処理装置ごとに階層構造で表示している。
【0188】
図15に示す例では、出力要素のリスト802、及び表示要素のリスト804を表示する。その後ユーザ100が、GUI上のマウスポインタ790を、端末処理構成を設定する出力要素806、又は表示要素808に移動させると、出力要素を表示するために必要な画面イメージの解像度、又は表示要素が表示できる画面イメージの解像度が表示812のように表示される。ユーザ100が、表示812などを参考に出力要素と表示要素とを選択し、GUI上の「決定」ボタン814を押すと、選択した出力要素と表示要素との組合せが端末処理構成として確定する。ここでユーザが「決定」ボタン814ではなく、「キャンセル」ボタン816を押すと、ユーザの選択した端末処理構成が無効化される。ユーザ100は、以上の操作を繰返して、端末処理構成を設定する入力を行なう。
【0189】
端末処理構成の設定が終了すると、ユーザ100が、端末処理構成の設定を完了するか、設定を取りやめるかを選択する。図15に示す例では、ユーザがGUI上の「設定完了」ボタン818を押すと、設定が完了した事になり、端末処理構成が決定される。ユーザが「設定取りやめ」ボタン820を押すと、端末処理構成決定処理は無効化されて終了する。
【0190】
端末処理構成が決定すると、マスタ端末200は、ユーザ100が行なった入力に従って端末処理構成リストを作成する。図16に端末処理構成リストの一例を示す。
【0191】
図16を参照して、端末処理構成リスト840は、出力要素を提供する端末、出力要素、出力要素を表示する表示要素を提供する端末、出力要素を表示する表示装置、及び表示要素を一組とした端末処理構成842から端末処理構成852までによって構成されている。例えば、端末処理構成842によれば、マスタ端末200の「文字画面」という名前の出力要素は、「スレーブ端末A」という名前であるスレーブ端末300に送信され、「ディスプレイ1」という名前の表示装置で表示される「マルチウィンドウ」という表示要素上に表示される。
【0192】
端末処理構成リストをもとに端末処理構成通知メッセージをされる端末処理構成通知メッセージ132に含まれる端末処理構成リストは、マスタ端末200に記憶されている端末処理構成リストのすべてでもよいし、端末処理構成通知メッセージの送信先であるスレーブ端末が関与する端末処理構成の部分のみを抜粋したものでもよい。例えば、スレーブ端末302に送信される端末処理構成通知メッセージ132は、端末処理構成846、端末処理構成848、及び端末処理構成850の項目を抜粋したものでもよい。
【0193】
以上の動作で端末処理構成決定処理が終了すると、各情報処理装置は、画面表示処理を開始する。画面表示処理が開始されると、端末処理構成リストをもとに、画面データを作成し、必要があればこれを合成し、表示要素を提供する情報処理装置に送信する。また、各情報処理装置は画面データを受信すると、これをもとに画面イメージを作成し、必要があればこれを合成し、端末処理構成リストに従って表示要素から表示する。
【0194】
合成された画面データを受信した情報処理装置の表示要素で表示される出力要素の表示と、受信した複数の画面データから画面イメージを合成した出力要素の画面イメージが、所定の表示要素で表示されている場合の出力要素の表示とは、外見上同一に見える。これら合成されて表示された出力要素の例を図17に示す。
【0195】
図17を参照して、表示要素900の中に、出力要素902、及び出力要素904が合成されて出力されている。この際、出力要素同士の位置関係は、特に定めない。表示要素が表示できる画面イメージの解像度、又は表示要素のアスペクト比などから、出力要素を合成して出力するのに好適な位置関係を、合成の際に選択するようにしてもよい。又は、出力要素を合成して表示しているときに、ユーザが表示要素同士の位置関係を操作できるようにしてもよい。
【0196】
以上に示す実施の形態に係る情報処理装置により、ネットワークを介して互いに接続され、表示要素、及び出力要素を互いに共有しながら処理を行なう環境下で、複数存在する表示要素をユーザのニーズに対応した構成で有効利用できる。また、容易な設定操作で、確実に、かつ、自由度の高い表示要素の連携を構築する事を可能になる。
【0197】
[実施の形態2]
実施の形態1において、各情報処理装置の表示要素を有効に利用するための機能の一例として、複数の出力要素を合成して一つの表示要素で表示する機能を例示した。しかし、本発明は、そのような実施の形態に限定されるものではない。
【0198】
例えば、ある出力要素を表示するのに解像度の高い表示要素が必要なときでも、ユーザの近くにある端末で画像を見たいなどの理由で、解像度の低い表示要素にその出力要素を表示したいとユーザが考えるかもしれない。このような場合、出力要素の解像度を変換して表示する必要がある。本実施の形態2に係る情報処理装置は、このようなユーザの要求に対応するための機能の一例として、出力要素の解像度を変換する機能と、画面表示処理を行なう前に、出力要素の解像度を変換するために必要な情報を各情報処理装置が共有するための機能とをさらに備える。
【0199】
本実施の形態に係る情報処理装置は、端末処理構成決定処理を行なう際に用いる出力要素情報を利用して、出力要素の解像度変換に関する所望の機能を実現するための設定を行なう。
【0200】
図18に、本実施の形態2に係る出力要素情報の概要を示す。図18を参照して、出力要素情報950は、実施の形態1に係る出力要素情報160(図6参照)に含まれる出力要素の名前を示す情報162と、出力要素を表示するにあたって好適な解像度である希望解像度を示す情報964と、この出力要素を表示するのに最低限必要な解像度である要求解像度を示す情報966とを含む。なお、希望解像度964の値は、実施の形態1に係る出力要素情報160の解像度164の値と同一である。
【0201】
図19に、実施の形態2に係るマスタ端末の構成をブロック図形式で示す。図19を参照して、本実施の形態2に係るマスタ端末1000が、図7に示す実施の形態1に係るマスタ端末200と異なる点は、以下の3点である。
(1)図7に示す画面データ処理装置230に替えて、画面データの解像度変換を行なう機能をさらに備えた画面データ処理装置1030を含む点、
(2)図7に示す画面データ処理装置240に替えて、画面イメージの解像度変換を行なう機能をさらに備えた画面イメージ処理装置1040を含む点、及び
(3)図7に示す設定記憶装置260に替えて、後述する構成、及び機能を有する設定記憶装置1060を含む点である。
【0202】
図7に示す画面データ処理装置230と比較して、画面データ処理装置1030は、図7に示す画面データ作成部232に替えて、画面データの解像度を変換する処理を制御するための機能をさらに備える画面データ作成部1032を含む。また画面データ処理装置1030は、画面データ作成部1032に接続され、画面データの解像度を変換する画面データ変換部1036をさらに含む。
【0203】
図7に示す画面イメージ処理装置240と比較して、画面イメージ処理装置1040は、図7に示す画面イメージ作成部242に替えて、画面イメージの解像度変換する処理を制御するための機能をさらに備える画面イメージ作成部1042を含む。また画面イメージ処理装置1040は、画面イメージ作成部1042に接続され、画面イメージの解像度を変換する画面イメージ変換部1046をさらに含む。
【0204】
図20に、本実施の形態2に係る設定記憶装置1060の構成をブロック図形式で示す。図20を参照して、設定記憶装置1060が、図8に示す実施の形態1に係る設定記憶装置260と異なるのは、以下の4点である。すなわち、
(1)図8に示す参加端末設定記憶部260に替えて、出力要素記憶領域が端末処理に参加するスレーブ端末が提供する出力要素の出力要素情報950(図18参照)を記憶する、参加端末設定記憶部1062を含む点、
(2)図8に示す自端末設定記憶装置270に替えて、出力要素記憶領域が本マスタ端末1000から提供できる出力要素の出力要素情報(図18参照)を記憶する、自端末設定記憶装置1070とを含む点、
(3)図8に示す端末処理構成決定部280に替えて、端末処理に参加する各情報処理装置が行なうべき解像度変換を決定する処理を含む端末処理構成決定処理を実行し、出力要素の解像度変換に関する情報(以下、この情報を「出力要素解像度変換情報」と表記する。)を含む端末処理構成を作成する機能をさらに備える、端末処理構成決定部1080を含む点、及び
(4)図8に示す処理構成記憶部282に替えて、出力要素解像度変換情報を含む端末処理構成リストを記憶する機能を備える、処理構成記憶部1082を含む点、である。
【0205】
以上の点を除き、本実施の形態2に係るマスタ端末1000は、図7、及び図8に示す実施の形態1に係るマスタ端末200と同一の機能、及び構成を有する。
【0206】
図21に、実施の形態2に係るスレーブ端末の構成をブロック図形式で示す。図21を参照して、本実施の形態2に係るスレーブ端末1100が、図9に示すスレーブ端末300と異なるのは、以下の3点である。すなわち、
(1)図9に示す画面データ処理装置330に替えて、図19に示す画面データ処理装置1030と同一の機能を備える画面データ処理装置1130を含む点、
(2)図9に示す画面イメージ処理装置340に替えて、図19に示す画面イメージ処理装置1040と同一の機能を備える画面イメージ処理装置1140を含む点、及び、
(3)図9に示す設定記憶装置360に替えて、後述する構成、及び機能を有する設定記憶装置1160を含む点である。
【0207】
図9に示す画面データ処理装置330と比較して、画面データ処理装置1130は、図9に示す画面データ作成部332に替えて、画面データ作成部1132を含む。また画面データ処理装置1130は、画面データ作成部1132に接続された画面データ変換部1136をさらに含む。これらは、図20に示す画面データ作成部1032、及び画面データ変換部1036と同一の機能を備える。
【0208】
図9に示す画面データ処理装置330と比較して、画面イメージ処理装置1140は、図9に示す画面イメージ作成部342に替えて、画面イメージ作成部1142を含む。また画面イメージ処理装置1140は、画面イメージ作成部1142に接続された画面イメージ変換部1146をさらに含む。これらは、図20に示す画面イメージ作成部1042、及び画面イメージ変換部1046と同一の機能を備える。
【0209】
図22に、本実施の形態2に係る設定記憶装置1160の構成をブロック図形式で示す。図22を参照して、設定記憶装置1160が、図10に示す実施の形態1に係る設定記憶装置360と異なるのは、以下の2点である。すなわち、
(1)図10に示す自端末設定記憶部370に替えて、出力要素記憶領域が4スレーブ端末から提供できる出力要素の出力要素情報950(図18参照)を記憶する機能を備える自端末設定記憶部1170を含む点、及び、
(2)図10に示す処理構成記憶部382に替えて、出力要素解像度変換情報を含む端末処理構成リストを記憶する処理構成記憶部1182と含む点である。
【0210】
以上の点を除き、本実施の形態2に係るスレーブ端末1100は、図9、及び図10に示す実施の形態1に係るスレーブ端末300と同一の機能、及び構成を有する。
【0211】
マスタ端末1000と、スレーブ端末1100とが行なう端末処理構成決定処理における動作は、実施の形態1に係るマスタ端末200と、スレーブ端末300とが行なう端末処理構成決定処理における動作と、以下の3点が異なる。
【0212】
第1の相違点は、出力要素通知メッセージに関する相違点である。スレーブ端末1100は、マスタ端末1000に出力要素通知メッセージ130(図4参照)を送信する。この際に送信される出力要素通知メッセージに含まれる出力要素情報は、図6に示す実施の形態1に係る出力要素情報160ではなく、図18に示す本実施の形態2に係る出力要素情報950である。そのため、この出力要素通知メッセージを受信するマスタ端末1000が、この出力要素要求メッセージから取出し、図20に示す参加端末設定記憶部1062の出力要素記憶領域に記憶する出力要素情報も、本実施の形態2に係る出力要素情報950である。
【0213】
第2の相違点は、マスタ端末1000が表示要素情報、及び出力要素情報それぞれのリストを表示装置250上の表示要素に表示させた後の動作、すなわちユーザの操作に従って端末処理構成を確定し、端末処理構成リストを作成する際の動作に関する相違点である。この際の動作で、本実施の形態1に係るマスタ端末1000は、端末処理構成の判定、及び出力要素解像度変換情報の作成を行なう。これらの異なる動作について、詳細な説明を後述する。
【0214】
第3の相違点は、端末処理構成リストに関する相違点である。図20に示すマスタ端末1000の端末処理構成決定部1080が作成する端末処理構成リストには、実施の形態1に係る端末処理構成リストに加えて、出力要素解像度変換情報をさらに含む。そのため、図20に示す処理構成記憶部1082に記憶される端末処理構成リスト、マスタ端末1000からスレーブ端末1100に送信される端末処理構成通知メッセージ132(図4参照)に含まれる端末処理構成リスト、及び、図22に示すスレーブ端末1100の処理構成記憶部に記憶される端末処理構成リストは、いずれも、出力要素解像度変換情報を含む。
【0215】
以上の3点を除き、本実施の形態2に係るマスタ端末1000と、スレーブ端末1100とが行なう端末処理構成決定処理における動作は、実施の形態1に係るマスタ端末200と、スレーブ端末300とが行なう端末処理構成決定処理における動作と同一である。
【0216】
以下、先に述べた第2の相違点である、マスタ端末1000による端末処理構成の判定、及び出力要素解像度変換情報の作成に関する動作について、特に図19、及び図20を参照して説明する。
【0217】
表示要素情報140、及び出力要素情報950のリストの画面イメージが表示要素により表示されると、ユーザは表示されたこれらのリストを見て、入力装置252を使って、端末処理構成を設定する操作を行なう。ユーザによる設定操作の内容は、設定記憶装置1060の端末処理構成決定部1080に与えられる。
【0218】
図20を参照して、本実施の形態2に係る端末処理構成決定部1080は、ユーザが設定した端末処理構成で表示要素は出力要素を表示できるか否かを判定する。具体的には、端末処理構成決定部1080は、ユーザが設定した表示要素に関する表示要素情報に記載されている、この表示要素が表示できる画面イメージの解像度(以下、この解像度を「表示要素の解像度」と表記する。)148(図5参照)と、この表示要素に表示させる出力要素に関する出力要素情報に記載されている要求解像度966(図19参照)と比較する。
【0219】
端末処理構成決定部1080は、表示要素の解像度148が出力要素の要求解像度966未満であるという条件が満たされている間は、ユーザによって設定された端末処理構成を確定せずに、端末処理構成決定処理を中断状態にする。逆に表示要素の解像度が出力要素の要求解像度以上であると、端末処理構成決定部1080は処理を続行、又は再開する。
【0220】
端末処理構成決定処理を続行、又は再開した端末処理構成決定部1080は、出力要素の解像度変換が必要か否かを判定する。具体的には、設定された端末処理構成における表示要素の解像度が出力要素の理想解像度未満であることに応答して、出力要素解像度変換情報を作成する。表示要素の解像度が出力要素の理想解像度以上である場合、出力要素解像度変換情報は作成されない。
【0221】
端末処理構成決定部1080は、以上の動作で端末処理構成の判定、及び出力要素解像度変換情報の作成を行なった後、それぞれの端末処理構成に関する出力要素解像度変換情報を含む端末処理構成リストを作成する。
【0222】
本実施の形態2に係る情報処理装置は、実施の形態1に係る情報処理装置と同様に、マスタ端末、スレーブ端末の区別なく、端末処理構成決定処理が終了すると画面表示処理を開始する。また、本実施の形態2に係る情報処理装置が行なう画面表示処理における動作は、本実施の形態2に係る端末処理構成リストに出力要素解像度変換情報が記載されている出力要素に対して解像度変換を行なう。それ以外の動作は、実施の形態1に係る情報処理装置が行なう画面表示処理における動作と同一である。
【0223】
以下に、本実施の形態2に係るマスタ端末1000が、画面表示処理で行なう解像度変換の詳細について説明する。
【0224】
図19を参照して、本実施の形態2に係るマスタ端末1000は、実施の形態1に係る画面表示処理と同様の処理を行ない、画面データを受信し、画面データ作成部1032を経由して、これを画面イメージ作成部1042に与える。画面イメージ作成部1042は、受信したデータをもとに、画面イメージを作成する。
【0225】
画面データ作成部1032は、読出した端末処理構成リストに、この画面イメージで構成される出力要素に関する出力要素解像度変換情報が記載されていることに応答して、当該の出力要素解像度変換情報を画面イメージ作成部1042に与える。
【0226】
出力要素解像度変換情報が与えられた画面イメージ作成部1042は、作成した画面イメージと出力要素解像度変換情報とを画面イメージ変換部1046に与える。画面イメージ変換部は、受信した画面イメージの解像度を、受信した出力要素解像度変換情報に従って変換する。
【0227】
解像度変換された画面イメージは、画面イメージ作成部1042に戻され、実施の形態1に係る画面表示処理と同様の処理で合成され、表示される。
【0228】
図19を参照して、通信インタフェース210が画面データを受信していない間、画面データ作成部1032は、実施の形態1に係る画面データ作成部232と同様に端末処理構成リストを参照し、他の情報処理装置に提供する出力要素の画面データを作成する。
【0229】
画面データ作成部1032は、読出した端末処理構成リストに、作成した画面データに関する出力要素解像度変換情報がある事に応答して、作成した画面データ、及び出力要素解像度変換情報を画面データ変換部1036に与える。画面データ変換部1036は、受信した画面データの解像度を、受信した出力要素解像度変換情報に従って変換する。解像度変換された画面データは、画面データ作成部1032に戻される。
【0230】
解像度変換された画面データは、画面データ作成部1032に戻され、実施の形態1に係る画面表示処理と同様の処理で合成され、送信される。
【0231】
本実施の形態2に係るマスタ端末1000、及びスレーブ端末1100は、実施の形態1に係るマスタ端末200、及びスレーブ端末300と同様に、一般的なコンピュータ、又は携帯情報端末と、それらの上で実行されるコンピュータプログラムとにより実現できる。以下、これらに関する所望の機能を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。
【0232】
図23に、本実施の形態2に係るマスタ端末1000が実行する端末処理構成決定プログラムのフローチャートを示す。図23を参照して、このプログラム1200は、S402からS426に至るまで、実施の形態1に係るマスタ端末200と同一である。ただし、S420でスレーブ端末から受信する出力要素通知メッセージに含まれる出力要素情報は、図18で示した出力要素情報950である。
【0233】
S426で、ユーザが出力要素と表示要素との組合せを選択する操作を行なった後、制御はS1240に進む。
【0234】
S1240で、マスタ端末1000は、表示要素の解像度148(図5参照)と、出力要素の要求解像度966(図18参照)とを比較する。表示要素の解像度が要求解像度966以上ならば、現在選択されている表示要素を用いて、選択された出力要素を表示する事ができる。この場合、制御はS1242に進む。逆に表示要素の解像度148が、要求解像度966に満たないならば、制御は426に戻り、再びユーザに端末処理構成の選択を求める。
【0235】
S1242で、マスタ端末1000は、表示要素の解像度148と、出力要素の理想解像度964とを比較する。表示要素の解像度148が理想解像度964以上ならば、制御はS428に進む。逆に表示要素の解像度が理想解像度に満たなければ、制御はS1244に進む。
【0236】
S1244で、マスタ端末1000は、出力要素解像度変換情報を作成する。S1244で出力要素解像度変換情報を作成する必要のある端末処理構成において、表示要素の解像度は要求解像度以上、理想解像度未満である。そのため、出力要素の解像度を理想解像度から表示要素の解像度に変換する指定を行なうための情報を作成する。作成した出力要素解像度変換情報は、後のS1250の制御で端末処理構成リストに記載される。出力要素解像度変換情報を作成した後に、制御はS428に進む。
【0237】
S428で端末処理構成がユーザによって確定された場合、制御はS1250に進む。S1250の制御は、実施の形態1に係る端末処理構成プログラム400のS430の制御と同様である。ただし、このステップで作成される端末処理構成リストには、出力要素解像度変換情報が端末処理構成リストに組込まれる。以上の制御が完了した後、端末処理構成決定処理1200を終了する。
【0238】
本実施の形態2に係るスレーブ端末1100が行なう端末処理構成決定プログラムの制御構造は、実施の形態1に係る端末処理構成決定プログラム500の制御構造と同様である。ただし、マスタ端末1000に送信する出力要素通知メッセージに含まれる出力要素情報が、出力要素情報950である点と、マスタ端末1000から受信する端末処理構成通知メッセージに含まれる端末処理構成リストに出力要素解像度変換情報が含まれている点とが、実施の形態1に係る端末処理構成決定プログラム500と異なる。
【0239】
図24に本実施の形態2に係るマスタ端末1000、及びスレーブ端末1100が端末処理構成決定処理後に実行する画面表示プログラム1260のフローチャートを示す。
【0240】
図24を参照して、画面表示処理1260を開始すると、制御はS602に進み、端末処理構成決定処理によって記憶された端末処理構成リストを読込む。その後、制御はS604に進む。
【0241】
S604から、S606を経由してS608に進み、実施の形態1の画面表示処理プログラム600と同一の制御によって、画面イメージが作成される。その後、制御はS1262に進む。
【0242】
S1262では、本情報処理装置が画面イメージの解像度の変換が必要か否かを判定する。本情報処理装置は、画面データ作成部1032から端末処理構成リストに記載の出力要素解像度変換情報を読出し、作成された画面イメージは解像度変換が必要なものか否かを判定する。解像度変換が必要ならば、制御はS1264に進む。解像度変換が必要ないならば、制御はS610に進む。
【0243】
S1264では、本情報処理装置がS608で作成した画面イメージの解像度を、出力要素解像度変換情報に従って変換する。この後、制御はS610に進む。以降、本実施の形態2に係る画面表示処理プログラム1260の制御は、実施の形態1に係る画面表示処理プログラム600の制御と同様に、S610からS612、及びS614を経由して、S604に戻る。
【0244】
S604からS616を経由してS618に進み、実施の形態1に係る画面表示処理600の制御と同一の制御によって画面データが作成された後、制御はS1272に進む。
【0245】
S1272では、本情報処理装置が作成した画面画面データの解像度の変換が必要か否かを判定する。本情報処理装置は、端末処理構成リストに記載の出力要素解像度変換情報をもとに、作成された画面イメージは解像度変換が必要なものか否かを判定する。解像度変換が必要ならば、制御はS1274に進む。解像度変換が必要ないならば、制御はS620に進む。
【0246】
S1274では、S618で作成した画面データの解像度を、出力要素解像度変換情報に従って変換する。解像度の変換を行なった画面データは、実施の形態1に係る画面表示処理プログラム600におけるS620からS622、及びS624の制御と同一の制御によって、表示要素を提供する情報処理装置に送信される。その後、制御はS604に戻る。画面表示処理プログラム1260は、以上の制御を画面データ、及び画面イメージの処理が終了するまで繰返す。
【0247】
本実施の形態2に係る情報処理装置によって構成されるシステムの具体的な動作を、図25から図27を用いて例示する。
【0248】
ユーザが端末処理構成決定処理を開始させると、マスタ端末1000と、スレーブ端末1100とは、実施の形態1に係るマスタ端末200と、スレーブ端末300と同様の動作で、図4に示すメッセージの内、端末処理構成通知メッセージ132を除くすべてのメッセージの送受信を行ない、マスタ端末1000が識別情報、表示要素情報、出力要素情報を記憶する。この際にマスタ端末がスレーブ端末から受信する出力要素通知メッセージは、出力要素情報160(図6参照)の代わりに本実施の形態2に係る出力要素情報950(図18参照)を含む。マスタ端末200は、受信したメッセージから表示要素情報、及び出力要素情報を取出し、記憶する。
【0249】
この後、マスタ端末は、実施の形態1に係るマスタ端末200と同様に表示要素情報、及び出力要素情報それぞれのリストを作成し、実施の形態1と同様の図15に例示した表示画面を表示する。
【0250】
図15を参照して、以下の動作を説明する。実施の形態1に係るマスタ端末200では、ユーザが表示要素情報、及び出力要素情報それぞれのリストから表示要素と出力要素とを選択し、GUI上の「決定」ボタン814を押すと、端末処理構成として確定された。これに対して、本実施の形態2に係るマスタ端末1000は、ユーザが「決定」ボタン814を押すと、以下のように動作し、出力要素解像度変換情報を作成した後に、端末処理構成を確定する。
【0251】
まず、マスタ端末1000は、ユーザが選択した表示要素で、ユーザが選択した出力要素を表示できるかを判定する。選択された表示要素で選択された出力要素を表示できないと判定した場合には、表示画面上に選択された表示要素では選択された出力要素を表示できない旨の警告文を表示するなどして、ユーザに選択のやり直しを求める。
【0252】
逆に表示できると判定した場合には、マスタ端末1000は選択された出力要素の解像度を変換する必要かの判定を行ない、必要ならば出力要素解像度変換情報を作成する。以上の動作の後に、ユーザが選択した出力要素と表示要素との組合せを端末処理構成として確定する。ここでユーザが「キャンセル」ボタン816を押すと、ユーザの選択した端末処理構成と共に出力要素解像度変換情報も無効化される。ユーザは、以上の操作を繰返して、端末処理構成を設定する入力を行なう。
【0253】
この後ユーザは、端末処理構成の設定を完了すると、マスタ端末1000は、出力要素解像度変換情報を含む端末処理構成リストを作成する。図25に、本実施の形態2に係る端末処理構成リストの一例を示す。
【0254】
図25を参照して、端末処理構成リスト1300の例では、出力要素の理想解像度、並びに要求解像度、及び表示要素の解像度も項目として記載されている。ここで、端末処理構成1302、端末処理構成1306、端末処理構成1310では、表示要素の解像度が、出力要素の解像度以上であるので、解像度変換を行なう必要がない。そのため、出力要素解像度変換情報もない。よって、端末処理構成リスト1300の解像度変換を指定する項目は「なし」となっている。
【0255】
端末処理構成1304と、端末処理構成1308とは、同一の表示要素に表示されるよう設定されているので、これらの出力要素は、合成されて出力される。ところが、端末処理構成1304の出力要素の理想解像度、及び端末処理構成1308の出力要素理想解像度を合計すると、「スレーブA」の表示要素「ディスプレイ2」の解像度を超える。さらに、端末処理構成1308の出力要素の理想解像度と、要求解像度とは、同一の値である。すなわち、端末処理構成1308の出力要素は、解像度変換ができないものである。
【0256】
このような場合、端末処理構成1304の出力要素の解像度を要求解像度にする解像度変換を行なう。具体的には、この出力要素の解像度を、理想解像度1024×768から要求解像度800×600に変換する。すると、端末処理構成1304の出力要素と、端末処理構成1308の出力要素を合成しても、表示要素「ディスプレイ2」で表示できる。そこで、この出力要素に対して解像度変換を行なう指定をする。
【0257】
端末処理構成1312では、表示要素であるマスタ端末200のディスプレイの解像度は1024×768である。一方、スレーブD306がマスタ端末に送信する出力要素「画面」の理想解像度は1600×1200であり、要求解像度は、800×600である。この場合、表示要素の解像度は出力要素の要求解像度以上、理想解像度未満である。このような場合、マスタ端末200のディスプレイには1024×768以下の解像度の出力要素を表示する事ができるので、出力要素「画面」の解像度を1024×768にする解像度変換を行なえばよいことになる。そこで、この出力要素に対して解像度変換を行なう指定をする。これら解像度の変換を指定した項目が、項目「解像度変換指定」であり、この項目に記載されている内容が出力要素解像度変換情報となる。
【0258】
マスタ端末1000は、出力要素解像度変換情報を含む端末処理構成リスト1300をもとに端末処理構成通知メッセージを作成し、各スレーブ端末に送信する。各スレーブ端末は、このメッセージから出力要素解像度変換情報を含む端末処理構成リストを取出し、記憶する。
【0259】
以上の動作で、端末処理構成決定処理が終了すると、マスタ端末1000、スレーブ端末1100を含む端末処理に参加する各情報処理装置は、画面表示処理を開始する。画面表示処理が開始される。
【0260】
本情報処理装置が提供する出力要素がある場合、提供する出力要素の画面データを作成した後、端末処理構成リストを参照して、画面データの解像度変換が必要かを判定する。
【0261】
図26に、図25に示すスレーブ端末Dが受信し、記憶した端末処理構成リストの一例を示す。図26を参照して、端末処理構成リスト1320の項目1322では、解像度変換指定の項目に出力要素解像度変換情報として、解像度変換後の出力要素の解像度が記載されている。この場合、スレーブ端末Dは、マスタ端末1000に送信する画面データの解像度を1600×1200から1024×768に変換する。解像度変換後、画面データは、表示要素を提供する情報処理装置であるスレーブ端末(図25参照)に送信される。
【0262】
画面データが受信された場合、受信した画面データをもとに画面イメージを作成した後、端末処理構成リストを参照して、画面イメージの解像度変換が必要かを判定する。
【0263】
図27に、図25に示すスレーブ端末Aが受信し、記憶した端末処理構成リストの一例を示す。図27を参照して、端末処理構成リスト1330では、スレーブ端末Aに提供される出力要素のうち、マスタ端末1000から提供される「映像画面」という名の出力要素に関する項目1332に、出力要素解像度変換情報が含まれている。マスタ端末1000から出力要素「映像画面」の画面データを受信したスレーブ端末Aは、受信した画面データをもとに画面イメージを作成した後、出力要素解像度変換情報に従って画面イメージの解像度変換を行なう。具体的には、受信した画面イメージの解像度を1024×768から、800×600に変換する。この後、画面イメージは合成され、端末処理構成リストに記載されている端末処理構成に従って表示要素から表示される。
【0264】
以上に示す実施の形態2に係る情報処理装置、及び情報処理によって構成されるシステムにおいて、端末同士が出力要素の解像度変換に関する情報をも共有する事により、ネットワークを介して互いに接続され、表示要素、及び出力要素を互いに共有しながら処理を行なう環境下で、複数存在する表示要素をユーザのニーズにさらに対応した構成で有効利用できる。また、容易な設定操作で、確実な解像度変換を行なう事ができ、かつ自由度の高い表示要素の連携を構築する事が可能になる。
【0265】
[実施の形態3]
実施の形態1、及び実施の形態2に例示した情報処理装置は、端末処理構成の決定をユーザが行なうものであった。しかし、本発明は、そのような実施の形態に限定されるものではない。
【0266】
本実施の形態3に係る情報処理装置は、端末処理構成決定処理を自動で行なう機能を備える。これにより、ユーザの利便性が向上するばかりでなく、より合理的な端末処理構成決定処理を行なうことが可能になる。
【0267】
図28に本実施の形態3に係るマスタ端末1400の構成をブロック図形式で示す。図28を参照して、本実施の形態3に係るマスタ端末1400が、図19に示す実施の形態2に係るマスタ端末1000と異なる点は、本実施の形態3に係るマスタ端末1400は入力装置を含まない点、及び図19に示す設定記憶装置1060に替えて、端末処理構成決定処理をユーザからの選択入力なしに自動的に行なう機能を備えた設定記憶装置1460を含む点である。
【0268】
図29に、実施の形態3に係る設定記憶装置1460の構成をブロック図形式で示す。図29を参照して、設定記憶装置1460が、図20に示す実施の形態2に係る設定記憶装置1060と異なるのは、以下の3点である。すなわち、
(1)図20に示す端末処理構成決定部1080に替えて、端末処理構成決定処理をユーザからの選択入力なしに自動的に行なう機能を備えた端末処理構成決定部1080を含む点、
(2)図20に示す参加端末設定記憶部1162に替えて、端末処理構成決定処理を自動化するために必要な情報、すなわち端末処理に参加する端末、表示要素、及び出力要素の優先順位(以下、この優先順位をそれぞれ「端末優先度情報」、「表示要素優先度情報」、及び「出力要素優先度情報」と表記する。また、これらの優先順位の総称を「優先度情報」とする。)を記憶する優先度記憶領域をさらに含む参加端末設定記憶部1462を含む点、及び、
(3)図19に示す自端末設定記憶部1470に替えて、表示要素記憶領域、及び出力要素記憶領域に、それぞれ、本マスタ端末1400が提供する表示要素の表示要素優先度情報、及び本マスタ端末1400が提供できる出力要素の出力要素優先度情報を記憶する機能をさらに含む自端末記憶部1470を含む点である。
【0269】
以上の点を除き、本実施の形態3に係るマスタ端末1400は、図19、及び図20に示す実施の形態2に係るマスタ端末と同一の機能、及び構成を有する。
【0270】
図30に、実施の形態3に係るスレーブ端末1500の構成をブロック図形式で示す。図30を参照して、本実施の形態3に係るスレーブ端末1500が、図21に示す実施の形態2に係るスレーブ端末1100と異なる点は、図21に示す設定記憶装置1160に替えて、優先度情報を記憶する機能をさらに備えた設定記憶装置1560を含む点である。
【0271】
図31に、実施の形態3に係るスレーブ端末1500の設定記憶装置1560の構成をブロック図形式で示す。図31を参照して、設定記憶装置1560が、図22に示す設定記憶装置1100と異なる点は、図22に示す自端末設定記憶部1170に替えて、参加不参加記憶領域、表示要素記憶領域、及び出力要素記憶領域に、それぞれ、本スレーブ端末1500の端末優先度情報、本スレーブ端末1500が提供する表示要素の表示要素優先度情報、及び、本スレーブ端末1500が提供できる出力要素の出力要素優先度情報を記憶する機能をさらに含む自端末記憶部1570を含む点である。
【0272】
マスタ端末1400と、スレーブ端末1500とが行なう端末処理構成決定処理における動作は、実施の形態2に係るマスタ端末1000と、スレーブ端末1100とが行なう端末処理構成決定処理における動作のうち、ユーザが決定し、入力する部分を自動化したものである。すなわち、本実施の形態3に係る端末処理構成決定処理では、端末処理に参加する端末の決定、及び表示要素と出力要素との組合せの決定が自動化される。なお、本実施の形態3に係る画面表示処理は、実施の形態2に係る画面表示処理と同一のものである。
【0273】
まず、端末処理に参加する端末を決定する動作の自動化について、特に図28から図31を用いて説明する。
【0274】
端末処理に参加できる端末の数に限りがないならば、図28に示すマスタ端末1400の端末処理構成決定部1480は、端末処理に参加する端末の決定を行なう必要はなく、図4に示す参加メッセージ122を送信してきたすべてのスレーブ端末を端末処理に参加させればよい。
【0275】
しかし、ユーザによる事前の設定、ネットワークによる制限、装置の処理能力、又は1つの端末処理装置に、出力要素を提供する情報処理装置別に出力要素を表示させる際に、その情報処理装置の表示要素が提供できる表示要素数が既知であるなどの条件により、参加できる情報処理装置の数に限りがある場合がある。このような場合に端末処理構成を参加する端末の決定を自動化するために、マスタ端末1400と、スレーブ端末1500とは、以下の動作を行なう。
【0276】
図31を参照して、このスレーブ端末1500の端末優先度情報が予め設定されている場合、自端末設定記憶部1570にこのスレーブ端末1500の端末優先度情報が記憶されている。この場合、各スレーブ端末がマスタ端末1400に送信する参加メッセージを作成する際に参加メッセージにこの端末優先度情報を添付する。端末優先度情報が設定されていない場合には、参加メッセージにこの情報は添付されない。
【0277】
図28を参照して、参加メッセージを受信したマスタ端末1400では、メッセージ解読装置224が、認識情報と端末優先度情報を取出し、これらの情報を図29に示す端末処理構成決定部1480に与える。端末処理構成決定部1480は、与えられた端末優先度情報を、図29に示す参加端末設定記憶部1462の優先度記憶領域に記憶させる。
【0278】
受信した参加メッセージに端末優先度情報が添付されていないスレーブ端末の端末優先度情報については、事前にユーザが設定しておき、優先度記憶領域に記憶させておいてもよいし、過去の端末処理構成決定処理において記憶された端末優先度情報をそのまま保持させておき、転用するようにしてもよい。参加メッセージにも、優先度記憶領域にも端末優先度情報がない端末については、端末処理構成決定部1480が、参加メッセージの先着順、又はスレーブ端末の名前順など、何らかの順番をもとに端末優先度情報を作成し、これを優先度記憶領域に記憶させる。
【0279】
端末の優先度情報を記憶させた事に応答して、端末処理構成決定部1480は、端末優先度情報に記載の優先順位が高い端末から順に端末処理に参加できる情報処理装置の数だけ情報処理装置を選出する。選出されたスレーブ端末が、端末処理に参加することが決定されたスレーブ端末となる。選出されたスレーブ端末の識別情報は、参加端末設定記憶部1462の識別情報記憶領域に記憶される。
【0280】
以上の動作で、本実施の形態3に係るマスタ端末1400は、自動的に端末処理に参加するスレーブ端末を決定する。
【0281】
端末処理構成の決定、すなわち表示要素と出力要素との組合せを決定する動作の自動化について説明する。
【0282】
図31を参照して、スレーブ端末1500が提供できる表示要素又は出力要素に対して予め優先度が設定されている場合、スレーブ端末1500は、先に述べた参加メッセージと同様に表示要素通知メッセージ又は出力要素通知メッセージに、それぞれ表示要素優先度情報又は出力要素優先度情報を添付してマスタ端末1400に送信する。
【0283】
マスタ端末1400がこれらのメッセージを受信すると、図29に示す参加端末設定記憶部1462は、これらのメッセージから取出された表示要素優先度情報、又は出力要素優先度情報を優先度記憶領域に記憶させる。
【0284】
端末処理構成決定部1480は、記憶している表示要素情報又は出力要素情報のうち、優先度情報が優先度記憶領域に記憶されていないものについて優先度情報を設定する。優先度情報は、具体的には以下のようにして設定される。
【0285】
例えば、本マスタ端末1400が以前に行なった端末処理構成決定処理において、当該の表示要素、又は出力要素の優先度情報を取得しており、現時点でもその優先度情報が優先度記憶領域に記憶されている場合があり得る。このときには、この優先度情報をこれら表示要素又は出力要素の優先度情報として転用する。
【0286】
上記の方法で優先度情報が設定できない表示要素については、解像度が高いものほど優先度情報の値が高くなるようにそれぞれの優先度情報を設定する。また同じく、上記の例のような方法で優先度情報が設定できない出力要素については、理想解像度が低いものものほど優先度情報の値が高くなるようにそれぞれの優先度情報を設定する。
【0287】
このような優先度情報の設定は、本マスタ端末1400が提供する表示要素、及び出力要素についても同様に行なう。
【0288】
なお、ユーザが各表示要素、又は出力要素の優先度情報を事前に設定できるようにし、本マスタ端末1400は、ユーザが設定した優先度情報を優先度情報記憶領域に記憶するようにしていてもよい。この場合、ユーザが設定した優先度情報を当該表示要素又は出力要素の優先度として用いる事ができる。このようにユーザが優先度情報を事前に設定できる場合では、スレーブ端末から受信し、記憶した優先度情報に関係なく、ユーザが設定した優先度情報を、表示要素又は出力要素の優先度情報として用いるようにしてもよい。
【0289】
端末処理に参加する全ての情報処理装置、並びにこれらの情報処理装置が提供する全ての表示要素、及び出力要素に関する優先度情報が設定され、記憶されたことに応答して、端末処理構成決定部1462は、これら優先度情報に基づいて表示要素、出力要素の優先順位を確定する。
【0290】
同一の表示要素優先度情報を持つ表示要素が複数ある場合、表示できる解像度が高いものの優先順位を上位にする。また、出力要素優先度情報が同一の出力要素が複数ある場合には、図18に示す出力要素情報950の理想解像度が低いものを、理想解像度がさらに同一である場合には、要求解像度が低いものの優先順位をそれぞれ上位にする。解像度によって優先順位を確定する事ができない場合には、表示要素、又は出力要素を提供する端末の優先度情報、名前の順、又は情報の先着順など、その他の方法を用いて優先順位を確定する。確定された優先順位は、参加端末記憶装置1462の優先度記憶領域に記憶される。
【0291】
表示要素、及び出力要素の優先順位が確定され、記憶されると、端末処理構成決定部1462は、参加端末設定記憶部1462に記憶されている優先順位と、参加端末設定記憶部1462及び自端末設定記憶部1470に記憶されている表示要素情報と、出力要素情報とをもとに、端末処理構成を決定する。具体的には、以下の動作を行なう。
【0292】
まず、端末処理構成決定部1480は、表示要素、及び出力要素それぞれの候補リストを作成する。この候補リストには、端末処理構成が決定していない表示要素、及び出力要素が先に決めた優先順位の順に列挙されている。端末処理構成決定部1480は、出力要素の候補リスト最上位の出力要素を選び、その出力要素の希望解像度を読出す。
【0293】
次に、端末処理構成決定部1480は、読出した希望解像度よりも表示できる解像度が大きい表示要素のうち、最も解像度が低いものを選ぶ。この条件に該当する表示要素が存在しないときには、選んだ出力要素の要求解像度を読出し、この解像度より表示できる解像度が大きい表示要素の内、優先度が上位のものを選択する。この出力要素と表示要素との組合せが、端末処理構成として確定される。端末処理構成が確定した表示要素及び出力要素は候補リストから除外される。
【0294】
表示要素の候補リストに記載されている表示要素が全て除外されるまで、又は出力要素の候補リストに記載されている出力要素が全て除外されるまで、以上の動作を繰返すことにより、出力要素と表示要素との組合せを端末処理構成として確定する。
【0295】
本実施の形態3に係るマスタ端末1400、及びスレーブ端末1500は、実施の形態1、及び実施の形態2に係るマスタ端末、及びスレーブ端末と同様に、一般的なコンピュータ、又は携帯情報端末と、それらの上で実行されるコンピュータプログラムとにより実現できる。以下、これらに関する所望の機能を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。
【0296】
図32に、本実施の形態3に係るマスタ端末1400が実行する端末処理構成決定処理プログラムのフローチャートを示す。図32を参照して、このプログラム1600は、図23に示す実施の形態2に係る端末処理構成プログラム1200の内、端末処理に参加する端末を決定するステップ(S410からS412まで)、及び処理構成表示要素と出力要素との組合せを決定するステップ(S424からS428まで)の制御を自動化したものである。
【0297】
まず、端末処理に参加する端末を決定する制御の自動化について説明する。図32を参照して、S402でマスタ端末1400がスレーブ端末に対して呼びかけメッセージを送信した後、制御はS1608に進む。S1608では、スレーブ端末から参加メッセージを受信する。ここで受信する参加メッセージには、端末優先度情報が含まれている場合がある。参加メッセージを受信後、制御はS1610に進む。
【0298】
1610では、参加できる情報処理装置の数に限りがあるか否かを判定する。参加できる情報処理装置の数に限りがあるならば、制御はS1512に進み、参加できる情報処理装置の数に限りないならば、制御はS1514に進む。
【0299】
S1512では、参加メッセージを受信したスレーブ端末の内、端末優先度情報を参加メッセージに添付して送信したものはその優先度情報、それ以外のもののうち、既に本マスタ端末にそのスレーブ端末の優先度が記憶されているものは、記憶されている優先度情報、それ以外のものは、先着順などの順番からなる優先度情報をそれぞれ用いて、この優先度情報をもとに、端末処理に参加させるスレーブ端末の優先順位を決定する。優先順位の決定後、優先度が高い端末から順に端末処理に参加できる情報処理装置の数だけ情報処理装置を選出し、選出された端末の識別情報を記憶する。この後、制御はS414に進む。
【0300】
S1614では、参加メッセージを受信したすべてのスレーブ端末が端末処理に参加するものとして、これらの端末の識別情報を記憶する。その後、制御はS414に進む。
【0301】
以上の制御によって、端末処理に参加するスレーブ端末の決定が自動化される。
【0302】
次に、処理構成表示要素と出力要素との組合せを決定する制御の自動化について説明する。図32を参照して、S1620では、本実施の形態に係るマスタ端末1600の動作を説明する際に詳細を説明した方法で、各情報処理装置が提供する表示要素、及び出力要素の優先順位を決定する。この後、制御はS1622に進む。
【0303】
S1622で、端末処理構成決定部は、対応の出力要素が未定の表示要素があるかを判定する。そうした表示要素があるならば制御はS1624に進む。そうした表示要素が無いならば、制御はS430に進む。
【0304】
S1624では、まず、端末処理構成を決定すべき出力要素の内、最も優先順位が上位のものを選び、その出力要素を表示するのに必要な解像度、又は希望解像度を読出す。次に読出した解像度よりも表示できる解像度が大きい表示要素のうち、最も解像度が低いものを選ぶ。該当する表示要素が存在しない場合には、出力要素の要求解像度を読出し、この解像度より表示できる解像度が大きい表示要素の内、優先度が上位のものを選択する。この出力要素と表示要素との組合せが、端末処理構成として確定される。端末処理構成の1つの組合せが確定した後、制御はS1626に進む。
【0305】
S1626で、端末処理構成決定部は、表示要素との組合せが未定の出力要素がまだあるかを判定する。組合せが未定の出力要素がまだあるならば、制御はS1622に戻る。組合せが未定の出力要素がないならば、端末処理構成は全て決定された事になり、制御はS1250に進む。
【0306】
以上の制御により、表示要素と出力要素との組合せを決定する制御が自動化される。
【0307】
本実施の形態3に係る情報処理装置によって構成されるシステムの具体的な動作を、図33から図37に例示する。
【0308】
まず、図33に、端末処理に参加できる情報処理装置数が確定している場合の例を示す。図33を参照して、事前に表示要素を提供する情報処理装置が、一つだけと設定されているとする。また、その情報処理装置の表示装置は一つしかないとする。このような情報処理装置で出力要素を整理して表示した画面表示の例が画面表示1650である。
【0309】
画面表示1650は、出力要素を提供する情報処理装置ごとに割当られたタブ1652を含む。提供された出力要素1654、出力要素1656、及び出力要素1658など、同一の情報処理装置から提供された出力要素は、タブ1652で区切られた同一の区域内に表示している。生成できるタブ1652の数に制限があると、端末処理に参加できる情報処理装置の数は、生成できるタブ1652と同数に確定される。
【0310】
図33で例示した場合のように、端末処理に参加できる端末の数に限りがある場合、図32に示すS1612では、参加メッセージを受信したスレーブ端末のうち、優先順位の高いものから順に所定の数だけのスレーブ端末を選び、端末処理に参加する端末とする。なお、マスタ端末が既に全てのスレーブ端末の優先度情報を記憶しているならば、スレーブ端末に呼びかけメッセージを送信する前に端末処理に参加する端末を確定し、確定した端末のみに呼びかけメッセージを送信するようにしてもよい。
【0311】
次に、表示要素と出力要素の組合せを決定して端末処理構成を確定する際の具体的な動作について例示する。まず、マスタ端末1400は、出力要素、表示要素それぞれの優先順位を決定する。優先順位の決定方法は先に述べたとおりである。その後、決定した優先順位をもとに表示要素の候補リスト、及び出力要素の候補リストを作成する。
【0312】
図34に、表示要素を優先順位の順に並べた候補リストの一例を示す。図34を参照して、表示要素の候補リスト1700は、表示要素は解像度が高いものの順に優先順位が決定されている。
【0313】
図35に、出力要素の優先順位を優先順位の順に並べた候補リスト1740の一例を示す。図35を参照して、この例では、同じ場合(例えば優先度情報の値が8のものの場合)、解像度が低いものの優先順位を上位としている。なお、出力要素の優先順位の決定方法はこのような方法に限らない。希望解像度が高いものの優先順位を上位としてもよいし、出力要素の情報量など、別の基準で優先順位を決定してもよい。
【0314】
表示要素、出力要素双方の候補リストが作成されると、先に示した方法で表示要素と出力要素との組合せが決定され、端末処理構成が確定される。この方法で確定された端末処理構成リストの一例を、図36に示す。図36を参照して、端末処理構成リスト1780では、全ての出力要素が希望解像度で出力できる表示要素と組合わされ、端末処理構成が確定されている。
【0315】
以上に示す実施の形態3に係る情報処理装置、及び情報処理装置によって構成されるシステムにおいて、端末処理構成決定処理を自動化することにより、ネットワークを介して互いに接続され、表示要素、及び出力要素を互いに共有しながら処理を行なう環境下で、複数存在する表示要素をユーザが操作することなく、適切かつ有効に利用できるようになる。また、本実施の形態では、ユーザは設定操作を行なう必要すらなくなる。よって表示要素の連携を構築する際の利便性が向上する。
【0316】
[実施の形態4]
実施の形態1から実施の形態3までに例示した情報処理装置では、端末処理構成決定処理が一度行なわれると、それ以降の処理は画面表示処理であり、その途中で端末処理構成を変更することは想定していない。しかし、本発明は、そのような実施の形態に限定されるものではない。
【0317】
本実施の形態4に係る情報処理装置は、既に端末処理構成決定処理が行なわれたスレーブ端末が、別の新たな端末処理構成決定処理を開始し、端末処理構成を再設定する事を可能にする機能を備える。
【0318】
図37に、本実施の形態4に係る情報処理装置によって構成されるシステムの概略の例を示す。図37を参照して、本実施の形態4に係る情報処理装置システムは、ネットワーク110を介して接続されたマスタ端末2000と、スレーブ端末2100、2102、2104、及び2106とを含む。これらの情報処理装置は、既に端末処理構成に基づく画面表示処理を開始しているものとする(以下、既に画面表示処理が開始されているこの端末処理構成を「現在の端末処理構成」と表記する。)。
【0319】
このネットワーク110に別のマスタ端末2002が接続し、新たに端末処理構成決定処理を開始しようとして(以下、このマスタ端末2002が開始しようとしている端末処理構成決定処理で決定される事になる端末処理構成を、「新たな端末処理構成」と表記する。)、スレーブ端末2100、2102、2104、及び2106に呼びかけメッセージを送信する場合を想定する。なお、このマスタ端末2002は、実施の形態1から実施の形態3までで述べたマスタ端末200、マスタ端末1400、及び本実施の形態4に係るマスタ端末2000のいずれであってもよい。
【0320】
このとき、スレーブ端末2100、2102、2104、及び2106は、新たな端末処理に参加するか否かを後述する3通りの方法で確認し、新たな端末処理への参加、又は不参加を決定する。新たな端末処理への参加が確認されたら、各スレーブ端末はマスタ端末2002と新たな端末処理構成決定処理を行なって、端末処理構成の再設定を行なう。なお、確認後の端末処理構成決定処理は、実施の形態2に係る端末処理決定処理と同一の処理であるものとする。
【0321】
図38に本実施の形態4に係るマスタ端末2000の構成をブロック図形式で示す。図38を参照して、マスタ端末2000が図19に示す実施の形態2に係るマスタ端末1000と異なる点は、図19に示す設定記憶装置1060に替えて、端末処理構成の再設定に関する処理を行なう機能をさらに備えた設定記憶装置2060を含む点である。
【0322】
図39に設定記憶装置2060の構成をブロック図形式で示す。図39を参照して、設定記憶装置2060が図20に示す実施の形態2に係る設定記憶装置1060と異なる点は、図38に示すメッセージ作成装置222、メッセージ解読装置324、及び画面データ処理装置1130の画面データ作成部1132に接続され、端末処理構成決定処理の再設定を行なう際に必要な情報を処理する再設定処理部2088をさらに含む点である。
【0323】
以上の点を除き、本実施の形態4に係る情報処理装置は、実施の形態2に係るマスタ端末1000と同一の機能、及び構成を有する。
【0324】
図40に本実施の形態4に係るスレーブ端末2100の構成をブロック図形式で示す。図40を参照して、スレーブ端末2100が図21に示すスレーブ端末1100と異なる点は、図21の設定記憶装置1160に替えて、端末処理構成の再設定に関する処理を行なう機能をさらに備えた設定記憶装置2160を含む点である。
【0325】
図41に本実施の形態4に係るスレーブ端末2100の設定記憶装置2160の構成をブロック図形式で示す。図41を参照して、スレーブ端末2100が図22に示す実施の形態2に係るスレーブ端末1100の設定記憶装置1160と異なる点は、図40に示すメッセージ作成装置222、メッセージ解読装置324、及び画面データ処理装置1130の画面データ作成部1132に接続され、端末処理構成決定処理の再設定を行なう際に必要な情報を記憶、及び処理する再設定処理部2188と、再設定処理部2188に接続され、ロック情報を記憶するロック情報記憶部2190とをさらに含む点である。なお、ロック情報とは、本スレーブ端末2100が、既に現在の端末処理構成に従って画面表示処理を開始していて、かつ新たな端末処理に参加できないときに、本スレーブ端末が端末処理構成の再設定を行なうことを禁止するための情報である。
【0326】
以上の点を除き、本実施の形態4に係る情報処理装置は、実施の形態2に係るスレーブ端末1100と同一の機能、及び構成を有する。
【0327】
本実施の形態4に係る情報処理装置が通常行なう端末処理構成決定処理、及び画面表示処理における動作は、実施の形態2に係る情報処理装置が行なう処理における動作と同一のものである。画面表示処理を行なっている最中に、図37で例示したように、現在端末処理に参加していない別のマスタ端末2002が新たな端末処理構成決定処理を開始しようとすると、本実施の形態4に係るスレーブ端末は、以下に示す3通りの確認を行なう。以下、スレーブ端末2100が端末処理構成を再設定する前に行なう3通りの確認を行なう動作について、特に図40、及び図41を用いて説明する。
【0328】
第1の確認は、本スレーブ端末2100が現在、端末処理に参加している状態か否かを確認するものである。図41を参照して、再設定処理部2188は、端末処理構成記憶部1182から端末処理構成リストを読出し、現在、本スレーブ端末2100が、端末処理に参加している状態か否かを確認する。
【0329】
本スレーブ端末2100が現在端末処理に参加していない場合、端末処理構成を再設定することなく新たな端末処理に参加する事ができるので、スレーブ端末2100は、実施の形態2に係る端末処理構成決定処理を行なう。
【0330】
現在、端末処理に参加して画面表示処理を行なっていると確認されると、本スレーブ端末2100は端末処理構成を再設定するための第2の確認を行なう。
【0331】
第2の確認は、本スレーブ端末2100は、ロック情報の確認である。具体的には、図41に示す再設定処理部2188がロック情報記憶部2190にロック情報が記憶されているかを確認する。ロック情報記憶部2190にロック情報が記憶されている事に応答して、再設定処理部2188は第3の確認を行なう。ロック情報が記憶されていない場合には、スレーブ端末2100は、端末処理構成を再設定せずに、現在の端末処理構成に基づく画面表示処理を続行する。
【0332】
第3の確認は、本スレーブ端末2100が、新たな端末処理に参加するための端末処理構成決定処理を行なえる状態かを確認するものである。具体的には、図41に示す再設定処理部2188が、本スレーブ端末2100と画面データの送受信を行なっている他の情報処理装置に対して、新たな端末処理に参加してよいかを尋ねるか否かの設定(以下、尋ねるよう設定されている場合、この状態を「確認設定になっている」と表記する。)を確認する。
【0333】
確認設定になっていない場合には、新たな端末処理に参加するために、マスタ端末2002と新たな端末処理構成決定処理を開始し、端末処理構成を再設定する。逆に確認設定になっている場合には、再設定処理部2188が、図40に示すメッセージ作成装置332に信号を発して、現在の端末処理に参加している他の情報処理装置に対して新たな端末処理構成決定処理を行なってよいかを確認するためメッセージ(以下、このメッセージを「確認メッセージ」と表記する)を作成させる。信号を受信したメッセージ作成装置332は、確認メッセージを作成し、これを通信インタフェース310から、他の情報処理装置に送信する。
【0334】
現在の端末処理に参加する情報処理装置(例えばスレーブ端末)は、確認メッセージを受信した事に応答して、これを図41に示す再設定処理部2188に与える。確認メッセージを受信した再設定処理部2188は、画面データ処理装置1130(図40参照)から、現在の画面データの処理状態を読出す。この処理状態をもとに、確認メッセージの送信先であるスレーブ端末2100が新たな端末処理構成決定処理を行なうことへの許可、又は不許可を判定する。
【0335】
この判定結果が、再設定処理部2188からメッセージ作成装置322、及び通信インタフェース310を介してもとのスレーブ端末2100に返答される。
【0336】
図40を参照して、もとのスレーブ端末2100の通信インタフェース310が確認メッセージの返答を受信すると、受信した返答は図41に示す再設定処理部2188に与えられる。返答が、新たな端末処理構成決定処理の開始を許可するものである事に応答して、スレーブ端末2100は、新たな端末処理構成決定処理を開始するために、マスタ端末200に参加メッセージを送信する。返答が、不許可である場合、新たな端末処理に参加せずに、現在の端末処理構成に基づく画面表示処理を続行する。
【0337】
本実施の形態4に係るマスタ端末2000及びスレーブ端末2100は、実施の形態1から実施の形態3に係るマスタ端末及びスレーブ端末と同様に、一般的なコンピュータ、又は携帯情報端末と、それらの上で実行されるコンピュータプログラムとにより実現できる。以下、これらに関する所望の機能を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。
【0338】
図42に、本実施の形態4に係るスレーブ端末2100が実行する端末処理構成の再設定プログラムのフローチャートを示す。この再設定プログラムが起動するのは、スレーブ端末2100が現在の端末処理構成に基づいて画面表示処理を行なっているときに、現在の端末処理に参加していない別のマスタ端末から新たな端末処理構成への呼びかけメッセージを受信したとき、又は現在の端末処理に参加している別のスレーブ端末から確認メッセージを受信したときである。
【0339】
S2202では、受信したメッセージの判定を行なう。受信したメッセージが呼びかけメッセージならば、制御はS2204に進む。受信したメッセージが確認メッセージならば、制御はS2218に進む。
【0340】
S2204では、第1の確認として、スレーブ端末2100が現在ある端末処理に参加している端末であるかを判定する。現在、スレーブ端末2100が端末処理に参加している状態ならば、制御はS2206に進む。参加していない状態ならば、制御はS2214に進み、新たな端末処理構成決定処理を開始する。
【0341】
S2206では、第2の確認として、本スレーブ端末にロック情報が記憶されているか否かを判定する。ロック情報が記憶されていなければ、制御はS2206に進む。ロック情報が記憶されていれば、制御はS2214に進み、再設定プログラムは終了する。
【0342】
S2208からS2212の制御で、本再設定プログラム2200は、第3の確認を行なう。S2208では、本スレーブ端末2100において確認設定となっているか否かを判定する。確認設定となっているならば、制御はS2210に進む。確認設定がなされていない場合、制御はS2214に進み、呼びかけメッセージを送信したマスタ端末と、新たな端末処理構成決定処理を開始する。
【0343】
S2210では、現在端末処理に参加している他の情報処理装置に対して確認メッセージを送信し、制御はS2212に進む。
【0344】
S2212では、S2210で確認メッセージを送信した情報処理装置からの返答を受信する。受信した返答が「許可」ならば制御はS2214に進み、新たな端末処理構成決定処理を開始する。返答が「不許可」ならば、制御はS2216に進み、再設定プログラムを終了し、現在の端末処理構成に基づく画面表示処理を継続する。
【0345】
S2218では、現在の画面データの処理状態をもとに、受信した確認メッセージに対する返答を作成し、これを確認メッセージの送信元であるスレーブ端末に送信する。この後、制御はS2220に進み、再設定プログラムを終了する。
【0346】
以上に、スレーブ端末2100が実行する再設定プログラム2200について説明した。なお、マスタ端末2000が実行する再設定プログラムは、再設定プログラム2200の内、S2202からS2218、及びS2220に進む制御に相当する部分である。すなわち、マスタ端末2000は確認メッセージを受信して、返答する制御を行なう。
【0347】
以上に示す実施の形態4に係る情報処理装置において、スレーブ端末が、自端末、及び現在の端末処理に参加する端末に確認を行なった上で、別のマスタ端末と新たな端末処理構成決定処理を行なう、端末処理構成の再設定機能を備える事により、既に画面表示処理などの処理が開始されている端末処理構成に悪影響を与えることなく、新たな端末処理構成決定処理を開始、又は中止する事ができるようになる。
【0348】
また、実施の形態4に係る情報処理装置によって構成されるシステムでは、ユーザが現在の端末処理構成を決定したマスタ端末を用いて、現在の端末処理構成を変更する事も可能である。この事により、より自由度の高い表示要素の連携を構築する事が可能になる。
【0349】
なお、本実施の形態4で例示した情報処理装置は、確認メッセージを受信した際に、自律的に現在の画面データの送受信状態を判定して返答するものであった。この返答の作成、及び送信を行なう際に、情報処理装置が自律的な判定を行なうのではなく、ユーザに確認メッセージを受信した事を提示し、ユーザが「許可」又は「不許可」を判断するようにしてもよい。
【0350】
また、端末処理構成の再設定を行なうスレーブ端末は、現在の端末処理構成に従って画面データの送受信を行なう相手である情報処理装置に確認メッセージを送信するのではなく、現在の端末処理構成を決定したマスタ端末に対して、確認メッセージを送信する事により、第3の確認を行なうようにしてもよい。
【0351】
また、端末処理構成の再設定を行なうスレーブ端末は、現在の端末処理構成に基づく画面表示処理を中止して新たな端末処理構成決定処理を行なうようにしてもよいし、現在の端末処理構成を維持したまま、現在提供していない表示要素、又は出力要素のみを新たな端末処理構成で提供するようにしてもよい。さらに端末処理構成の再設定を行なうスレーブ端末は、端末処理構成の再設定によって、現在の端末処理構成に変化が生じる場合、現在の端末処理に参加する他の情報処理装置に、端末処理構成リストの変更点を通知するようにしてもよい。
【0352】
以上、実施の形態1から実施の形態4で例示した実施の形態に係るマスタ端末は、常に端末処理構成決定処理を主導的に行ない、端末処理構成を決定していたが、これらのマスタ端末は、常に端末処理構成決定処理を主体的に行なう必要はない。マスタ端末がスレーブ端末の機能をさらに含み、ネットワーク110に複数のマスタ端末が接続されている場合、複数あるマスタ端末のうち1つが主体となって端末処理構成決定処理を行ない、残るマスタ端末はスレーブ端末のように主体的に端末処理構成決定処理を行なうマスタ端末のメッセージに従って動作してもよい。
【0353】
また、マスタ端末は、端末処理構成決定処理に特化した情報処理装置であってもよい。すなわち、マスタ端末は、端末処理構成決定処理のみを行ない、端末処理構成決定処理終了後、画面表示処理に参加することなく動作を終了するものであってもよい。
【0354】
実施の形態1から実施の形態4で例示した実施の形態は、ハードウェアとしての情報処理装置、及び、それらの装置によって構成された情報処理装置によって構成されるシステムで実現可能なだけでなく、通信機能を備えたコンピュータなどのハードウェア、及びこれらのハードウェア上で動作し、各実施の形態で説明した制御をこれらのハードウェア上で行なうソフトウェアによって実現する事も可能である。
【0355】
先に述べた実施の形態1から実施の形態4に係るシステムを実現するソフトウェアは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)のような記録媒体上に記録されて流通し、先に述べたコンピュータ又はPDAなどのハードウェアの読取装置を介して、読込まれ、ハードウェア内の記憶装置に記憶される。ハードウェア内の中央演算装置(Central Processing Unit:CPU)など制御装置がプログラムを実行する際には、制御装置がこのプログラムを読出して、プログラムの命令を実行する。
【0356】
コンピュータの動作は周知であるので、ここではそれらについての詳細を説明しない。
【0357】
なお、ソフトウェアの流通形態は、上記のように記録媒体に固定された形には限定されない。例えば情報網を通じて接続された他のハードウェアからデータを受取る形で流通する事もありうる。また、ソフトウェアの一部が予めハードウェアの記憶装置内に格納されており、残りの部分を情報も意経由で記憶装置に取り込んで実行時に統合する形の流通形態もありうる。
【0358】
一般的に、現代のプログラムはコンピュータのオペレーティングシステム(OS)又は、いわゆるサードパーティーなどによって提供される汎用の機能を利用し、それらを所望の目的にしたがって組織化した形態で実行する事により、先に述べた所望の目的を達成する。したがって、先に述べた実施の形態が備えた各機能のうち、OS又はサードパーティーが提供する汎用の機能を含まず、それら汎用の機能の組合せだけを指定するプログラム(群)であっても、それらを利用して全体として所望の目的を達成する制御構造を有するプログラムである限り、それらが本発明の技術的範囲に含まれる事は明らかである。
【0359】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
【0360】
【発明の効果】
【0361】
以上のように本発明の第1の局面によれば、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置が、情報資源やハードウェア資源などを互いに共有しながら処理を行なう環境下で、複数存在する表示装置を有効利用できるようになる。
【0362】
また、呼びかけメッセージと返答メッセージを、各端末装置とやり取りすることで、接続可能な端末装置の数、又は構成が変化しても、端末処理に参加する端末装置を確実に決定できる。
【0363】
また、出力要素と表示要素との組合せを自動で決定することにより、複数の表示装置を連携させて使用する際のユーザの利便性が向上する。
【0364】
本発明の第2の局面によれば、接続可能な端末装置の数、又は構成が変化する環境下で、他の端末装置で準備された出力要素を、自己の表示要素で表示する事が可能になる。
【0365】
本発明の第3の局面よれば、本局面に係る情報処理装置が準備した出力要素は、他の端末装置から通知された端末処理構成にしたがって決められる表示要素により表示される事になり、他の端末装置での連携が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る情報処理装置によって構成されるシステムの構成の一例を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る端末処理構成決定処理が行われているときに送受信されるメッセージの経路の一例を示す模式図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る情報端末システムが、画面表示処理が行なわれているときに、送受信される画面データの経路の一例を示す模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る端末処理構成決定処理で、送受信されるメッセージの概要を示した図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る端末処理構成決定処理で用いられる表示要素情報の構成の一例を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係る端末処理構成決定処理に用いられる出力要素情報の構成の一例を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に係るマスタ端末200の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係るマスタ端末200の、設定記憶装置260の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態1に係るスレーブ端末300の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態1に係るスレーブ端末300の、設定記憶装置360の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態1に係るマスタ端末200が実行する端末処理構成決定処理プログラム400の制御構造を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態1に係るスレーブ端末300が実行する端末処理構成決定処理プログラム500の制御構造を示すフローチャートである。
【図13】 実施の形態1に係るマスタ端末200、及びスレーブ端末300が端末処理構成決定処理終了後に実行する画面表示処理プログラム600の制御構造を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態1に係るマスタ端末200が、端末処理に参加する情報処理装置を決定するためにユーザに提示する識別情報のリストの一例を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態1に係るマスタ端末200が、表示要素情報、及び出力要素情報それぞれのリストを提示するために表示装置250が表示する表示画面の一例を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態1に係る端末処理構成決定処理により作成される端末処理構成リストの構成の一例を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態1に係る情報処理装置が、出力要素の合成を行なったときに、表示要素上で表示される画面表示の一例を示した図である。
【図18】 本発明の実施の形態2に係る端末処理構成決定処理で用いられる出力要素情報の構成の一例を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態2に係るマスタ端末1000の構成を示すブロック図である。
【図20】 本発明の実施の形態2に係るマスタ端末1000の、設定記憶装置1060の構成を示すブロック図である。
【図21】 本発明の実施の形態2に係るスレーブ端末1100の構成を示すブロック図である。
【図22】 本発明の実施の形態2に係るスレーブ端末1100の、設定記憶装置1160の構成を示すブロック図である。
【図23】 本発明の実施の形態2に係るマスタ端末1000が実行する端末処理構成決定処理プログラム1200の制御構造を示すフローチャートである。
【図24】 本発明の実施の形態2に係るマスタ端末1000、及びスレーブ端末1100が実行する画面表示プログラム1260の制御構造を示すフローチャートである。
【図25】 本発明の実施の形態2に係る端末処理構成リストの構成の一例を示す図である。
【図26】 本発明の実施の形態2に端末処理構成リストのうち、画面データの解像度変換を行なうものが受信し、記憶する端末処理構成リストの一例を示す図である。
【図27】 本発明の実施の形態2に端末処理構成リストのうち、画面イメージの解像度変換を行なうものが受信し、記憶する端末処理構成リストの一例を示す図である。
【図28】 本発明の実施の形態3に係るマスタ端末1400の構成を示すブロック図である。
【図29】 本発明の実施の形態3に係るマスタ端末1400の、設定記憶装置1460の構成を示すブロック図である。
【図30】 本発明の実施の形態3に係るスレーブ端末1500の構成を示すブロック図である。
【図31】 本発明の実施の形態3に係るスレーブ端末1500の、設定記憶装置1560の構成を示すブロック図である。
【図32】 本発明の実施の形態3に係るマスタ端末1400が実行する端末処理構成決定処理プログラム1600の制御構造を示すフローチャートである。
【図33】 本発明の実施の形態3において、端末処理に参加できる情報処理装置数が限られる場合の一例を示した図である。
【図34】 本発明の実施の形態3に係るマスタ端末1400が、決定した優先順位の順に作成した表示要素を並べた候補リストの一例を示す図である。
【図35】 本発明の実施の形態3に係るマスタ端末1400が、決定した優先順位の順に作成した出力要素を並べた候補リストの一例を示す図である。
【図36】 本発明の実施の形態3に係るマスタ端末の端末処理構成決定部1480が作成した端末処理構成リストの一例を示す図である。
【図37】 本発明の実施の形態4に係る情報処理装置によって構成されるシステムの概要の一例を示す図である。
【図38】 本実施の形態4に係るマスタ端末2000の構成を示すブロック図である。
【図39】 本実施の形態4に係るマスタ端末2000の設定記憶装置2060の構成を示すブロック図である。
【図40】 本実施の形態4に係るスレーブ端末2100の構成を示すブロック図である。
【図41】 本実施の形態4に係るマスタ端末2100の設定記憶装置2160の構成を示すブロック図である。
【図42】 本実施の形態4に係るスレーブ端末2100が実行する端末処理構成の再設定プログラム2200の制御構造を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 ユーザ、110 ネットワーク、140 表示要素情報、160、950 出力要素情報、200、1000、1400、2000、2002 マスタ端末、210、310 通信インタフェース、222、322 メッセージ作成装置、224、324 メッセージ解読装置、230、330、1030、1130 画面データ処理装置、232、332、1032、1132 画面データ作成部、234、334 画面データ合成部、240、340、1040、1140 画面イメージ処理装置、242、342、1042、1142 画面イメージ作成部、244、344 画面イメージ合成部、250 表示装置、252 入力装置、260、360、1060、1160、1460、1560、2060、2160 設定記憶部、262、1062、1462 参加端末設定記憶部、270、370、1070、1170、1470、1570 自端末設定記憶部、280、1080、1480 端末処理構成決定部、282、382、1082、1182、1482、1582 処理構成記憶部、300、302、304、306、1100、1500、2100、2102、2104、2106 スレーブ端末、400、500、1200、1600 端末処理構成決定処理プログラム、600、1260 画面表示処理プログラム、840、1300、1320、1330、1780 端末処理構成リスト、1036、1046 画面データ変換部、1046、1146 画面イメージ変換部、2088、2188 再設定処理部、 2190 ロック情報記憶部、2200 再設定プログラム

Claims (23)

  1. 複数の端末装置の表示手段を利用してコンテンツを表示する際に、複数の端末装置が有する表示コンテンツと、各端末装置が管理する、表示コンテンツを表示するための表示手段とに関する情報を前記複数の端末装置から取得して、表示手段と表示コンテンツとの組合せに関するリストを作成して前記複数の端末装置に前記リストを通知するシステムに用いられる情報処理装置であって、
    前記情報を取得するための情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された前記情報をもとに、各前記表示コンテンツの要求する解像度により各前記表示コンテンツに割り当てられた優先順位と、と各前記表示手段の表示能力により各前記表示手段に割り当てられた優先順との比較により、前記複数の端末装置が有する表示コンテンツと、当該表示コンテンツを表示する表示手段との組合せを決定して当該組合せを示すリストを作成するための決定手段と、
    前記決定手段により作成された前記リストを、前記複数の端末装置に対して通知するための通知手段とを含み、
    前記リストにリストされた前記表示コンテンツの各々には、当該表示コンテンツを有する端末装置の識別情報が付され、前記リストにリストされた前記表示手段の各々には、当該表示手段を管理する端末装置の識別情報が付されている、情報処理装置。
  2. 端末装置の集合から、前記複数の端末装置を所定の選択方法にしたがって選択するための選択手段をさらに含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択手段は、
    前記端末装置の集合に含まれる各端末装置に対して、各端末装置が有する表示コンテンツと各端末装置が管理する表示手段とを前記組合せに参加させることを呼びかける呼びかけメッセージを送信するための呼びかけ手段と、
    前記呼びかけメッセージの送信先の端末装置から、表示コンテンツ又は表示手段を前記組合せに参加させるか否かを示す返答メッセージを受信するための返答受信手段と、
    表示コンテンツ又は表示手段を前記組合せに参加させることを示す返答メッセージを送信してきた端末装置の中から、前記複数の端末装置を決定するための端末決定手段とを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記端末決定手段は、表示コンテンツ又は表示手段を前記組合せに参加させることを示す返答メッセージを送信してきた端末装置の識別情報のリストを表示し、当該リストから前記複数の端末装置を利用者に選択させるための手段を含む、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記返答メッセージには、各端末装置に予め割当てられた優先順位が付されていることがあり、
    前記端末決定手段は、
    表示コンテンツ又は表示手段を前記組合せに参加させることを示す返答メッセージを送信してきた端末装置の優先順位を、前記返答メッセージに付されている優先順位に基づいて決めるための優先順位決定手段と、
    前記優先順位決定手段により決定された優先順位の高い端末装置から順番に前記複数の端末装置を自動的に選択するための手段とを含む、請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報取得手段は、
    前記選択手段により選択された端末装置の各々に対して、当該端末装置が有する表示コンテンツと当該端末装置が管理する表示手段とに関する情報の通知を要求する要求メッセージを送信するための要求手段と、
    前記要求メッセージに応答して各前記端末装置から送信された、表示コンテンツと当該端末装置が管理する表示手段とに関する情報を記憶するための記憶手段とを含む、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記決定手段は、
    前記表示コンテンツに関する情報をもとに、表示コンテンツの候補の集合を構築するための表示コンテンツ候補集合構築手段と、
    前記表示手段に関する情報をもとに、表示コンテンツを表示する表示手段の候補の集合を構築するための表示手段候補集合構築手段と、
    前記表示コンテンツの候補の集合と、前記表示手段の候補の集合と、前記優先順位決定手段により前記端末装置について決定された優先順位とに基づいて、優先順位の高いものから順番に表示コンテンツと表示手段との組合せを決定するための組合せ手段とを含む、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記組合せ手段は、
    前記表示コンテンツの候補の集合に属する表示コンテンツに関する情報と、前記表示手段の候補の集合に属する表示手段に関する情報とのリストを表示するための手段と、
    前記表示された前記表示コンテンツに関する情報と前記表示手段に関する情報とのリストに基づいて、表示コンテンツと表示手段との組合せを指定する利用者の指定入力を受けるための手段とを含む、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記表示コンテンツに関する情報は、当該表示コンテンツを表示する表示手段に対して予め指定される、当該表示コンテンツを表示するために必要とされる第1の解像度、及び前記第1の解像度より高い第2の解像度を含み、
    前記表示手段に関する情報は、当該表示手段の解像度を含み、
    前記組合せ手段は、
    各前記表示コンテンツに対し、当該表示コンテンツを有する端末装置の優先順位と、当該表示コンテンツの前記第1の解像度と、当該表示コンテンツの前記第2の解像度とにしたがって、表示コンテンツの優先順位を決定するための手段と、
    各前記表示手段に対し、当該表示手段を管理する端末装置の優先順位と、当該表示手段の解像度とにしたがって、表示手段の優先順位を決定するための手段と、
    前記各表示コンテンツの優先順位と前記各表示手段の優先順位とに基づいて、前記表示コンテンツの候補の集合と、前記表示手段の候補の集合とから、自動で前記組合せを決定するための優先組合せ手段とを含む、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記表示コンテンツの優先順位を決定するための手段は、表示コンテンツの優先順位が同一の複数の表示コンテンツがある場合には、前記第2の解像度の低い表示コンテンツの優先順位を高くする、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記表示コンテンツの優先順位を決定するための手段は、優先順位と前記第2の解像度とが同一の表示コンテンツが複数ある場合には、前記第1の解像度の低い表示コンテンツの優先順位を高くする、請求項9に記載の情報処理装置。
  12. さらに、前記指定入力を受けるための手段により入力された組合せの全てにおいて、表示手段の解像度が表示コンテンツの前記第1の解像度以上か否かを判定するための第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により、前記組合せの全てにおいて、表示手段の解像度が表示コンテンツの前記第1の解像度以上であると判定されるまで、前記指定入力を受けるための手段による入力を行うための手段とを含む、請求項8に記載の情報処理装置。
  13. 前記情報処理装置はさらに、
    前記第1の判定手段により、前記組合せの全てにおいて、表示手段の解像度が表示コンテンツの前記第1の解像度以上であると判定されたことに応答して、前記組合せの中に、表示手段の解像度が表示コンテンツの前記第2の解像度未満の組合せがあるか否かを判定するための第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段により、前記組合せの中に、表示手段の解像度が表示コンテンツの前記第2の解像度未満の組合せがあると判定されたことに応答して、当該組合せに関する解像度変換指定を、当該組合せに含まれる表示手段を有する端末装置に送信するための解像度変換指定手段をさらに含み、
    前記解像度変換指定は、当該組合せ中の表示コンテンツの表示の解像度を、当該組合せ中の表示手段を用いて表示できる解像度に変換することを指定するものである、請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 複数の端末装置の表示手段を利用してコンテンツを表示する際に、前記複数の端末装置が有する表示コンテンツと、各端末装置が管理する、表示コンテンツを表示するための表示手段とに関する情報を前記複数の端末装置から取得して、表示手段と表示コンテンツとの組合せに関するリストを作成して前記複数の端末装置に前記リストを通知するシステムに用いられる情報処理装置であって、
    表示コンテンツを表示するための表示手段と、
    前記情報処理装置の前記表示手段に関する情報を他の端末装置に対して通知するための通知手段と、
    前記他の端末装置から、各前記表示コンテンツの要求する解像度により各前記表示コンテンツに割り当てられた優先順位と、と各前記表示手段の表示能力により各前記表示手段に割り当てられた優先順との比較により作成された、表示手段と表示コンテンツとの組合せを、各表示手段を管理する端末装置の識別情報、及び各表示コンテンツを有する端末装置の識別情報、を付してリストした組合せリストを受信するための手段と、
    前記組合せリストにおいて、自己が管理する表示手段と組合わされている表示コンテンツを、当該表示コンテンツに付された識別情報により指定された端末装置から受信して、前記自己が管理する表示手段を用いて表示するための手段とを含む、情報処理装置。
  15. 前記表示するための手段は、
    前記組合せリストにおいて、自己が管理する表示手段と組合されている表示コンテンツに付された識別情報により指定された端末装置から、当該表示コンテンツを受信するための手段と、
    前記他の端末装置から、前記組合せリストにおいて自己の表示手段と組合されている表示コンテンツに関する解像度変換指定を受信するための手段とを含み、
    前記解像度変換指定は、表示コンテンツの表示の解像度を変換することを指示するものであり、
    前記表示するための手段はさらに、
    前記解像度変換指定を受信するための手段が前記解像度変換指定を受信したことに応答して、当該受信された解像度変換指定に従い、前記表示コンテンツを受信するための手段が受信した表示コンテンツの表示の解像度を変換するための解像度変換手段と、
    前記解像度変換指定を受信するための手段が前記解像度変換指定を受信したときには前記解像度変換手段により解像度が変換された表示コンテンツを、それ以外のときには前記受信するための手段が受信した前記表示コンテンツを、それぞれ前記表示手段を用いて表示するための手段とを含む、請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記表示するための手段は、
    前記組合せリストにおいて自己の1つの表示手段と組合わされている表示コンテンツに付された識別情報により指定される端末装置から、当該表示コンテンツを受信するためのコンテンツ受信手段と、
    前記自己の1つの表示手段と組合された表示コンテンツであって、前記コンテンツ受信手段が受信した表示コンテンツが、複数の端末装置から提供されるものか否かを判定するための判定手段と、
    前記判定手段により、前記コンテンツ受信手段が受信した表示コンテンツが複数の端末装置から提供されるものであると判定されたことに応答して、前記コンテンツ受信手段が前記複数の端末装置から受信した表示コンテンツから1つの合成コンテンツを合成し、前記1つの表示手段内に表示されるようにするための合成手段と、
    前記判定手段により、前記コンテンツ受信手段が受信した表示コンテンツが複数の端末装置により提供されるものであると判定されたときには前記合成手段により合成された前記合成コンテンツを、それ以外のときには前記コンテンツ受信手段が受信した表示コンテンツを、それぞれ前記表示手段を用いて表示するための手段とを含む、請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 表示コンテンツを記憶するための表示コンテンツ記憶手段と、
    前記他の端末装置に対して、前記表示コンテンツに関する情報を通知するための手段と、
    前記リストにおいて、前記表示コンテンツ記憶手段により記憶された前記表示コンテンツと組合わされた表示手段を特定し、当該表示手段に付された識別情報により指定される端末装置に対して前記表示コンテンツ記憶手段に記憶された表示コンテンツを送信するための手段とをさらに含む、請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 複数の端末装置の表示手段を利用してコンテンツを表示する際に、複数の端末装置が有する表示コンテンツと、各端末装置が管理する、表示コンテンツを表示するための表示手段とに関する情報を前記複数の端末装置から取得して、表示手段と表示コンテンツとの組合せに関するリストを作成して前記複数の端末装置に前記リストを通知するシステムに用いられる情報処理装置であって、
    表示コンテンツを記憶するための表示コンテンツ記憶手段と、
    他の端末装置に対して、前記表示コンテンツ記憶手段に記憶された前記表示コンテンツに関する情報を通知するための通知手段と、
    前記他の端末装置が、各前記表示コンテンツの要求する解像度により各前記表示コンテンツに割り当てられた優先順位と、各前記表示手段の表示能力により各前記表示手段に割り当てられた優先順との比較により作成し、前記通知手段による通知に応答して送信する、表示コンテンツと表示手段との組合せからなる組合せリストを受信するための手段とを含み、
    前記組合せリスト内の各表示コンテンツには、当該表示コンテンツを有する端末装置の識別情報が付されており、
    前記組合せリスト内の各表示手段には、当該表示手段を管理する端末装置の識別情報が付されており、
    前記情報処理装置はさらに、
    前記受信するための手段により受信された前記組合せリストに従って、前記表示コンテンツ記憶手段に記憶された前記表示コンテンツと組合わされた表示手段を特定し、当該表示手段に付された識別情報により指定される端末装置に対し、前記表示コンテンツ記憶手段に記憶された前記表示コンテンツを送信するための送信手段を含む、情報処理装置。
  19. 前記表示コンテンツ記憶手段は、複数の表示コンテンツを記憶するための手段を含み、
    前記送信手段は、前記組合せリストに従って、前記複数の表示コンテンツの各々について、前記組合せリストにおいて組合わされた表示手段を特定し、当該表示手段に付された識別情報により指定される端末装置に対して送信するための手段を含む、請求項18に記載の情報処理装置。
  20. 前記送信手段は、
    ある端末装置が管理する1つの表示手段と、自己が有する複数の表示コンテンツとが、前記組合せリストにおいて組合わされている事に応答して、前記複数の表示コンテンツから1つの表示コンテンツを合成し、前記1つの表示手段を有する端末装置に送信するための手段をさらに含み、
    当該1つの表示コンテンツは、前記複数の表示コンテンツが前記1つの表示手段内に並存して表示されるように合成される、請求項19に記載の情報処理装置。
  21. 前記情報処理装置は、前記表示コンテンツ記憶手段が記憶できる表示コンテンツについて、当該表示コンテンツの表示の解像度を、前記他の端末装置に通知するための表示コンテンツ解像度通知手段をさらに含み、
    前記送信手段は、
    前記他の端末装置から、前記表示コンテンツの表示の解像度を変換することを指定する解像度変換指定を受けるための手段を含み、
    当該解像度変換指定は、前記表示コンテンツを特定の解像度に変換することを指定するものであり、当該特定の解像度は、前記組合せリストにおいて前記表示コンテンツと組合されている表示手段が表示できる解像度であり、
    前記送信手段はさらに、
    前記受けるための手段が前記解像度変換指定を受信したことに応答して、当該解像度変換指定に従い、前記表示コンテンツ記憶手段が記憶した表示コンテンツの解像度を変換するための解像度変換手段と、
    前記解像度変換指定を受けたことに応答して、前記組合せリストに従って、前記表示コンテンツ記憶手段が記憶した前記表示コンテンツと前記組合せリストにおいて組合わされている表示手段を管理する端末装置に対して、前記解像度変換手段が解像度を変換した表示コンテンツを送信するための手段とをさらに含む、請求項18〜請求項20のいずれかに記載の情報処理装置。
  22. コンピュータ上で実行されると、当該コンピュータを請求項1〜請求項21のいずれかに記載の情報処理装置として動作させる、コンピュータで実行可能な情報処理プログラム。
  23. 請求項22に記載の情報処理プログラムが記載された、コンピュータで読取可能な記録媒体。
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