JP4422090B2 - 電源回路 - Google Patents
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Description
しかし、上述した特許文献1、2に記載の技術では、平滑コンデンサと瞬断保持コンデンサとを共用していたために、コンデンサの容量が大きくなり、入力の商用電源が立ち上がった時に発生する突入電流が大きくなっていた。
そこで、本発明の目的は、入力コンデンサへの突入電流が小さく、入力コンデンサの容量が小さい電源装置を提供することになる。
本実施形態は、電源回路に関し、特に情報処理装置に用いられる電源回路において、入力される商用電源を整流するための平滑コンデンサと、商用電源の停止時に出力を保持するための瞬断保持コンデンサを分割し、商用電源からの電流が瞬断保持コンデンサに流れ込まないようにすることで、商用電源が立ち上がった時に発生するコンデンサへの突入電流を少なくする事を特徴としている。
〔構 成〕
図1は本発明に係る電源回路の一実施形態を示すブロック図である。
同図に示す電源回路は、商用電源を整流する整流回路1と、整流回路1の出力電圧を平滑化する平滑回路2と、平滑回路2の出力電圧を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ3と、入力端がDC/DCコンバータ3の出力端に接続された他のDC/DCコンバータ4と、一端が接地され他端が他のDC/DCコンバータ4の出力端に接続された瞬断保持コンデンサ5と、アノードが他のDC/DCコンバータ4の出力端に接続されカソードがDC/DCコンバータ3の入力端に接続されたダイオード6とを備えたものである。
次に図1を参照して動作を説明する。
同図において、商用電源から入力される交流電流は、整流回路1としてのダイオード と平滑コンデンサ2とにより、DC/DCコンバータ3に入力可能な半波整流電流I1に変換される。
この変換時に半波整流電流I1が、DC/DCコンバータ4及び瞬断保持コンデンサ5 へ流れ込む事は、ダイオード6により防止されているため、商用電源が立ち上がった時に発生する突入電流は、平滑コンデンサ2への流れ込む電流だけである。
以上説明したように、本実施形態においては、以下に記載するような効果を奏する。
(1)第1の効果は、平滑コンデンサと、入力の商用電源の停止時に出力を保持するための瞬断保持コンデンサを分割し、入力の商用電源と前記瞬断保持コンデンサの間に商用電源から電流が流れ込まない方向にダイオードを設けることで、入力の商用電源が立ち上がった時の突入電流を、平滑コンデンサへの突入電流だけに軽減できることである。
〔構 成〕
図2(a)は本発明に係る電源回路の他の実施形態を示すブロック図であり、図2(b)は図2(a)に示した突入制限回路の一例であり、図2(c)は図2(a)に示した突入制限回路の他の一例である。
図2(a)に示した電源回路の図1に示した電源回路との相違点は、整流回路と平滑回路との間に突入制限回路を設けた点である。
すなわち、図2(a)に示した電源回路は、商用電源を整流する整流回路1と、整流回路1の出力電圧を平滑化する平滑回路2と、整流回路1と平滑回路2との間に設けられた突入制限回路7と、整流回路平滑回路2の出力電圧を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ3と、入力端がDC/DCコンバータ3の出力端に接続された他のDC/DCコンバータ4と、一端が接地され他端が他のDC/DCコンバータ4の出力端に接続された瞬断保持コンデンサ5と、アノードが他のDC/DCコンバータ4の出力端に接続されカソードがDC/DCコンバータ3の入力端に接続されたダイオード6とを備えたものであり、この回路はDC/DCコンバータ3を問題なく動作させるために必要な平滑コンデンサ2の容量が大きく、突入電流が大きくなってしまった場合に、公知の突入制限回路6を設けた回路である。
このような突入制限回路7を用いることにより、整流回路1から平滑コンデンサ2への過大な電流が突入するのが防止される。
なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
以上説明したように、本実施形態においては、以下に記載するような効果を奏する。
(1)この実施例では、平滑コンデンサと、入力の商用電源の停止時に出力を保持するための瞬断保持コンデンサを分割しているため、平滑コンデンサと前記瞬断保持コンデンサを共用した場合よりも、入力コンデンサの容量を軽減できるので、入力コンデンサへの充電時間が短縮でき、DC/DCコンバータ3が立ち上がるまでの時間が短縮できるという、新たな効果を有する。
2 平滑コンデンサ
3、4 DC/DCコンバータ
5 瞬断保持コンデンサ
6 ダイオード
7 突入制限回路
8 抵抗
9 スイッチ回路
10 SW(スイッチ)制御回路
Claims (6)
- 商用電源を整流する整流回路と、該整流回路の出力電圧を平滑化する平滑回路と、該平滑回路の出力電圧を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータとを有する電源回路において、
入力端が前記DC/DCコンバータの出力端に接続された他のDC/DCコンバータと、
一端が接地され他端が前記他のDC/DCコンバータの出力端に接続された瞬断保持コンデンサと、
アノードが前記他のDC/DCコンバータの出力端に接続されカソードが前記DC/DCコンバータの入力端に接続されたダイオードとを備えたことを特徴とする電源回路。 - 前記整流回路と前記平滑回路との間に突入制限回路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
- 前記突入制限回路は、
前記整流回路と前記DC/DCコンバータとの間に挿入されたスイッチ回路と、
前記スイッチ回路の可動接点と固定接点との間に接続された抵抗と、
前記商用電源の電源オン時には前記スイッチ回路がオフとなり、前記平滑コンデンサへの突入電流が所定値以下になったら前記スイッチ回路がオンとなるように制御する制御回路とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の電源回路。 - 前記整流回路が半波整流回路であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源回路。
- 前記整流回路が全波整流回路であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源回路。
- 前記整流回路が倍電圧整流回路であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源回路。
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