JP4421991B2 - 移載装置、表面実装機、誤差テーブルの作成方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

移載装置、表面実装機、誤差テーブルの作成方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品を吸着するヘッドの回動誤差を補正してヘッドに吸着された電子部品を一の位置から他の位置へ移載する移載装置およびこの移載装置を有する表面実装機、ヘッドの回動誤差を記憶する誤差テーブルの作成方法およびプログラム、このプログラムを記憶した記録媒体に関するものである。
従来、例えば電子部品をプリント基板板に実装する表面実装機や、電子部品を検査する部品検査装置には、吸着ノズルによって部品を吸着して移載させる部品移載装置が装備されている。この種の部品移載装置は、水平面内において移動可能なヘッドユニットと、このヘッドユニットに取り付けられ、上記水平面に垂直な軸線上で回動自在かつ上下方向に移動自在に支持された吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを上記水平面に垂直な軸線上で回動させる回動方向の駆動装置(以下、R軸駆動装置という)と、吸着ヘッドを上下方向に移動させる上下方向の駆動装置(以下、Z軸駆動装置という)と、吸着ヘッドの下端部に取り付けられた吸着ノズルなどによって構成されている。
この種の装置では、吸着ノズルで電子部品を吸着したときの電子部品の吸着位置にある程度ばらつきがあるため、電子部品を移載する際には吸着位置のずれを補正する必要がある。このため、従来より、CCDカメラやラインセンサ等の撮像手段により部品の撮像を行って部品画像を取り込み、この取り込み画像に基づいて電子部品の吸着位置ずれ量を求め、搭載動作時にそのずれ量を加味して搭載位置(X方向、Y方向およびR方向の各位置)を調整している。特に大型のQFP(Quad Flat Package)やBGA(Ball Grid Array)などの半導体装置を移載する場合、垂直な軸周りの回動方向のずれ量が大きいと半導体装置のリードがプリント基板のコンタクトパッド上に適切に載置されないので、吸着ヘッドの回動方向の位置決めに高い精度が要求される。このため、従来より吸着ヘッドの回動位置を高精度に位置決めする方法が各種提案されている。
例えば、特許文献1には、バックラッシを含む分だけ過回動させることにより、最終的に同一方向から回動させて、バックラッシ誤差を無くして高精度に位置決めを行う方法が開示されている。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開平5−111827号公報
しかしながら、吸着ヘッドの回動位置を精度よ位置決めするためには、バックラッシなどに代表される繰り返し精度とともに、送り精度を向上させる必要がある。すなわち、エンコーダ等の回動位置検出器により検出したヘッドの回動位置と、撮像手段により取り込まれた画像に基づいて測定したヘッドの回動位置との回動誤差を小さくする必要がある。通常、回動軸の送り精度はエンコーダによって測定されてフィードバックされるが、モータと目標物間の動力伝達機構にラックアンドピニオンをはじめとするギア機構が使用されている場合は、その加工精度やかみ合わせ歯数により、エンコーダの出力と実際の回動角とに差異が生じてしまい、高精度の位置決めに影響を与えてしまう。また、動力電動装置としてベルトおよびプーリー、ボールねじおよびナット、さらにはカムおよびカムフロワーにおいてもスプライン結合が用いられる等によっても、同様にエンコーダの出力と実際の回動角とに差異が生じてしまい、高精度の位置決めに影響を与えてしまう。
そこで、本発明は上述したような課題を解決するためになされたものであり、高精度の位置決めを可能とする移載装置、表面実装機、誤差テーブルの作成方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明にかかる移載装置は、一の位置にある電子部品を他の位置に移載する移載装置であって、電子部品吸着用のノズルを有し、基台上を移動可能にかつ回動自在に支持されたヘッドと、このヘッドを動力伝達機構を介して回動させる駆動手段と、この駆動手段の変位を検出する検出手段と、この検出手段によって検出された駆動装置の変位に基づいてヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を演算する演算手段と、ノズルに吸着された電子部品を撮像する撮像手段と、この撮像手段によって撮像された画像に基づいてノズルに吸着された電子部品の姿勢の修正に必要なヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める画像処理手段と、演算手段によって演算される回動位置と画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を、複数の回動位置に対してそれぞれ算出する算出手段と、算出された回動誤差それぞれ対応するヘッドの回動位置と関連づけた誤差テーブル記憶する第1の記憶手段と、電子部品の移載位置に関する移載情報を記憶する第2の記憶手段と、画像処理手段によって求められた回動位置と、第1の記憶手段に記憶された回動誤差と、第2の記憶手段に記憶された移載情報と、演算手段によって演算された回動位置とに基づいて駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記移載装置において、動力伝達機構は、ヘッドに設けられたピニオンと、このピニオンと噛合するラックとから構成されるようにしてもよい。
上記移載装置において、ヘッドは、複数設けられ、第1の記憶手段は、ヘッド毎に回動位置と回動誤差とを関連づけた誤差テーブルを記憶するようにしてもよい。
また、本発明にかかる表面実装機は、基板を保持する保持手段と、一の位置にある部品を他の位置に移載する移載装置とを備えた表面実装機であって、移載装置は、上記移載装置の何れかであり、他の位置は、保持手段により保持された基板上であることを特徴とする。
また、本発明にかかる誤差テーブルの作成方法は、電子部品吸着用のノズルを有し、基台上を移動可能にかつ回動自在に支持されたヘッドと、このヘッドを動力伝達機構を介して回動させる駆動手段と、この駆動手段の変位を検出する検出手段と、この検出手段によって検出された駆動手段の変位に基づいてヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を演算する演算手段と、ノズルに吸着された電子部品を撮像する撮像手段と、この撮像手段によって撮像された画像に基づいてヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める画像処理手段と、この画像処理手段によって検出された回動位置と演算手段によって演算された回動位置とに基づいて駆動手段を制御する制御手段とを備えた電子部品の移載装置において、演算手段によって演算される回動位置と画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差をヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置と関連付けて記憶した誤差テーブルを生成する方法であって、ノズルによって試験片を吸着したヘッドを駆動手段によって回動させ、演算手段によって演算されたヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を所定の回動位置とする第1のステップと、撮像手段によって撮像された試験片の画像に基づいて画像処理手段によってヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める第2のステップと、演算手段によって演算される回動位置と画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を、複数の回動位置に対してそれぞれ算出する第3のステップと、算出された回動誤差それぞれ対応する所定の回動位置と関連付けて記憶手段の誤差テーブルに記憶する第4のステップとを有することを特徴とする。
上記誤差テーブルの作成方法において、ヘッドは、複数設けられ、第4のステップは、ヘッド毎に回動誤差を誤差テーブルに記憶するようにしてもよい。
また、本発明にかかるプログラムは、電子部品吸着用のノズルを有し、基台上を移動可能にかつ回動自在に支持されたヘッドと、このヘッドを動力伝達機構を介して回動させる駆動手段と、この駆動手段の変位を検出する検出手段と、この検出手段によって検出された駆動手段の変位に基づいてヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を演算する演算手段と、ノズルに吸着された電子部品を撮像する撮像手段と、この撮像手段によって撮像された画像に基づいてヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める画像処理手段と、この画像処理手段によって検出された回動位置と、演算手段によって演算された回動位置とに基づいて駆動手段を制御する制御手段とを備えた電子部品の移載装置において、演算手段によって演算される回動位置と画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差をヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置と関連付けて記憶した誤差テーブルを生成するプログラムであって、コンピュータに、ノズルによって試験片を吸着したヘッドを駆動手段によって回動させ、演算手段によって演算されたヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を所定の回動位置とする第1のステップと、撮像手段によって撮像された試験片の画像に基づいて画像処理手段によってヘッドおよび駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める第2のステップと、演算手段によって演算される回動位置と画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を、複数の回動位置に対してそれぞれ算出する第3のステップと、算出された回動誤差それぞれ対応する所定の回動位置と関連付けて記憶手段の誤差テーブルに記憶する第4のステップとを実行させることを特徴とする。
上記プログラムにおいて、ヘッドは、複数設けられ、第4のステップは、ヘッド毎に回動誤差を誤差テーブルに記憶するようにしてもよい。
また、本発明にかかる記憶媒体は、上記プログラムの何れかを記憶したことを特徴とする。
本発明によれば、ヘッドの回動誤差を記憶した誤差テーブルを設け、この誤差テーブルに基づいてヘッドの回動誤差を補正することにより、ヘッドZ軸回りの回動位置を高精度に位置決めすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる表面実装機の平面図、図2は、本実施の形態にかかる表面実装機の側面図、図3は、本実施の形態にかかる表面実装機のヘッドユニットの正面図、図4は、本実施の形態にかかる表面実装機の制御系の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる表面実装機は、平面視略矩形の基台1と、この基台1の長手方向(X軸方向)にそって基台1上に配設され、プリント基板Pを搬送するコンベア2と、このコンベア2の両側の基台1上に設けられ、電子部品を供給する部品供給部3と、基台1の上方に設けられ、部品供給部3の電子部品をコンベア2上のプリント基板Pに移載するヘッド機構4と、ヘッド機構4に設けられ、プリント基板Pを撮像する基板認識カメラ5と、基台1に設けられ、ヘッド機構4が搬送する電子部品を撮像する部品認識カメラ6と、表面実装機の動作を制御する制御装置7とを有する。
コンベア2は、X軸方向に移動することができる。これにより、コンベア2は、プリント基板Pを外部または連続して設けられた印刷装置等から表面実装機内部に搬入する搬入動作、搬入されたプリント基板Pを所定の装着作業位置に保持する保持動作、電子部品が装着されたプリント基板Pを他の表面実装機若しくはリフロー炉または表面実装機外部に搬出する搬出動作等を行う。
部品供給部3は、コンベア2と平行に配設された取付座31と、各取付座31に各々位置決めされた状態で並列に配設された複数のパーツフィーダ32とを有する。これらのパーツフィーダ32は、それぞれIC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状電子部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように構成されるとともに、テープ送り出し端には送り機構が備えられ、後述するノズル46により部品がピックアップされるにつれてテープを間欠的に送り出す。
ヘッド機構4は、基台1上のX軸方向の両端部近傍において長手方向がY軸方向(X軸と直交する方向)に沿って基台1に固定されたレール41と、長手方向がX軸方向に沿い、レール41に両端を支持されることによりY軸方向に移動可能に配設された支持部材42と、この支持部材42の長手方向に設けられたガイド43と、このガイドに沿って移動可能に支持されたヘッドユニット44とを少なくとも備える。
ヘッドユニット44には、Z軸(X軸とY軸に対して垂直な方向)方向に延在する部品吸着用の第1〜第8のヘッド45a〜45hと、各ヘッド45a〜45hのZ軸方向の下端に装着されたノズル46と、各ヘッド45a〜45hをヘッドユニット44に対してZ軸方向の移動を可能とするZ軸駆動装置47と、各ヘッド45a〜45hをZ軸回りの回動を可能とするR軸駆動装置48と、各ヘッド45a〜45h毎の真空発生器51とが設けられている。ヘッド45a〜45hは、8本のヘッドがX軸方向に一列に並べて配設されている。
Z軸駆動装置47には、各ヘッド45a〜45h毎に設けられこれらのヘッド45a〜45hのZ方向の移動を可能とするZ軸サーボモータ47aと、このZ軸サーボモータ47aの変位等を検出するエンコーダ等からなる位置検出部47bとが設けられている。 R軸駆動装置48は、X方向に延在し、ヘッド45a〜45d毎の従動ピニオン49gに噛合する第1のラック49aを有する第1R軸用駆動装置49と、第1のラックの上方に位置し、ヘッド45e〜45h毎の従動ピニオン50gに噛合する第2のラック50aを有する第2R軸用駆動装置50とから構成されている。
真空発生器51は、ノズル46に負圧および正圧の空気を選択的に供給するもので、各ヘッド45a〜45h毎に設けられている。このような真空発生器51には、その負圧および正圧を計測する圧力センサ51aが設けられている。
なお、ヘッド45a〜45hには、ノズル46が複数設けられるようにしてもよい。
第1R軸用駆動装置49は、X方向に移動自在に支持された第1のラック49aと、この第1のラック49aの一端部に噛合する第1のラック駆動用ピニオン49bと、この第1のラック駆動用ピニオン49bに一体的に設けられた第1の減速用歯車49cと、この第1の減速用歯車49cに噛合する出力歯車49dを有する第1のサーボモータ49eと、この第1のサーボモータ49eの変位等を検出するエンコーダ等からなる第1の位置検出部49fと、第1のラック49aに噛合する第1〜第4のヘッド45a〜45d毎の従動ピニオン49gとから構成される。
第2R軸用駆動装置50は、X方向に移動自在に支持された第2のラック50aと、この第2のラック50aの一端部に噛合する第2のラック駆動用ピニオン50bと、この第2のラック駆動用ピニオン50bに一体的に設けられた第2の減速用歯車50cと、この第2の減速用歯車50cに噛合する出力歯車50dを有する第2のサーボモータ50eと、この第2のサーボモータ50eの変位等を検出するエンコーダ等からなる第2の位置検出部50fと、第2のラック50aに噛合する第5〜第8のヘッド45e〜45h毎の従動ピニオン50gとから構成される。
このようなヘッドユニット44は、レール41に沿って設けられたボールねじ41aと、このボールねじ41aの一端に取り付けられてボールねじ41aを回動させるY軸サーボモータ41bとにより、支持部材42がY軸方向に移動することで、Y軸方向の移動が可能とされる。また、ヘッドユニット44は、支持部材42に沿って設けられたボールねじ42aと、このボールねじ42aの一端に取り付けられてボールねじ42aを回動させるX軸サーボモータ42bとにより、X軸方向への移動が可能とされる。Y軸サーボモータ41bおよびX軸サーボモータ42bには、それぞれエンコーダ等からなる位置検出部41c、42cが設けられている。
このようなヘッド機構4は、部品供給部3から電子部品を取り上げ、この電子部品をプリント基板Pまで搬送し、搬送した電子部品をプリント基板Pの所定の位置(X軸方向、Y軸方向、R軸方向)に搭載するという一連の電子部品の実装動作を行う。
基板認識カメラ5は、CCDカメラやCCDラインセンサ等の公知の撮像素子からなり、ヘッドユニット44に設けられ、上述したコンベア2により保持されたプリント基板P上の位置決めマーク(図示せず)を撮像してこの画像信号を制御装置7に出力する。
部品認識カメラ6は、CCDカメラやCCDラインセンサ等の公知の撮像素子からなり、ヘッドユニット44の移動範囲内であって基台1上の部品供給部3近傍に設けられ、上述したノズル46により吸着された部品のノズル46の吸着面とは反対側の面(下面)を撮像してその画像信号を制御装置7に出力する。
なお、本実施の形態において、部品認識カメラ6は、図1に示すように2つ設けているが、1つにしてもよい。
制御装置7は、CPU等の演算装置と、メモリ、HDD(Hard Disc Drive)等の記憶装置と、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、ボタン、タッチパネル等の外部から情報の入力を検出する入力装置と、外部との情報の送受を行うI/F装置と、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)またはFED(Field Emission Display)等の表示装置を備えたコンピュータまたはコントローラーと、このコンピュータまたはコントローラーにインストールされたプログラムとから構成される。すなわちハードウェア装置とソフトウェアとが協働することによって、上記ハードウェア資源がプログラムによって制御され、図3に示す軸制御部(ドライバ)71、圧力制御部72、画像処理部73、記憶部74、表示部75、入力部76および主演算部77が実現される。
軸制御部71は、Y軸サーボモータ41b、X軸サーボモータ42b、Z軸サーボモータ47a、第1のサーボモータ49e、第2のサーボモータ50eと、これらのサーボモータに設けられた位置検出部41c、42c、47b、49f、50fとが接続されており、これらの位置検出部により検出された各サーボモータの検出変位に基づいて、各サーボモータが目標の変位をするように各サーボモータ41b、42b、47a、49e、50eの駆動制御を行う。
圧力制御部72は、真空発生器51と圧力センサ51aとが接続されており、圧力センサ51aの測定値に基づいて真空発生器51の駆動制御を行う。
画像処理部73は、基板認識カメラ5と接続されており、この基板認識カメラ5によって取り込んだ位置決めマークを含むプリント基板Pの画像に所定の画像処理を行い、プリント基板Pの基台1に対する位置やXおよびY方向に対する角度を検出し、この検出した値を主演算部77に送出する。
また、画像処理部73は、部品認識カメラ6と接続されており、この部品認識カメラ6によって取り込まれた画像に所定の画像処理を行い、各ヘッド45a〜45hによるパーツフィーダ32からの電子部品の吸着の有無に関する情報、電子部品の吸着位置、電子部品のXおよびY方向に対する角度、電子部品のZ軸回りのずれ量等の電子部品の姿勢の修正に必要な情報を検出し、この検出した値を主演算部77に送出する。
記憶部74は、プリント基板Pにパーツフィーダ32の電子部品を実装する動作を制御する動作プログラム74aと、各ヘッド45a〜45hのZ軸回りの誤差を測定する測定プログラム74bと、この測定プログラム74bにより測定された各ヘッド45a〜45hのZ軸回りの誤差を記憶する誤差テーブル74cと、プリント基板Pの形状やプリント基板Pに搭載する電子部品の種類および各電子部品の搭載位置等に関する基板データ74dと、パーツフィーダ32から供給される電子部品に関する部品データ74eとを少なくとも記憶している。
このような記憶部74に記憶されている各種データは、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Video Disk)等の公知の記憶媒体に記憶することも可能である。これにより、他の装置で作成した各種データを記憶媒体を介して記憶部74に導入することもできる。
表示部75は、基板認識カメラ5や部品認識カメラ6により取り込まれた画像、画像処理部73により画像処理が行われた画像データ、記憶部74に記憶に記憶されている各種データなど本実施の形態にかかる表面実装機の各種動作に関する各種データを表示する。
入力部76は、オペレータによる表面実装機の動作に関する各種操作入力を検出する。この検出した情報は、主演算部77に送出される。
主演算部77は、プリント基板Pへの電子部品の実装動作を制御する動作制御部77aと、各ヘッド45a〜45hのR軸方向の回動誤差の測定動作を制御する測定制御部77bとを有する。
動作制御部77aは、記憶部74に記憶されている動作プログラム74aによる制御のもと、基板データ74dおよび部品データ74eとに基づいて、軸制御部71および圧力制御部72を介して各サーボモータ41b、42b、47a、49e、50eおよび真空発生器51を制御することにより、部品供給部3からの電子部品の吸着(吸着動作)、部品認識カメラ6上へのヘッドユニット44の移動(認識動作)、電子部品認識後のプリント基板P上へのヘッドユニット44の移動および部品搭載(搭載動作)を順次行わせるとともに、認識動作時に画像処理部73による認識結果に基づいて電子部品の吸着位置ずれ量を求め、搭載動作時にそのずれ量を加味して搭載位置(X方向、Y方向およびZ軸回りの方向、すなわちR軸方向の各位置)を調整する。この搭載動作の際、動作制御部77aは、誤差テーブル74cに基づいて、各ヘッド45a〜45hのR軸方向の回動誤差を補正する。
具体的には、基板データ74dに基づく各ヘッド45a〜45hがそれぞれ吸着する電子部品に対する装着位置(R軸方向の回動位置)に、各ヘッド45a〜45hにおけるR軸方向の吸着位置ずれを解消するために回動値を加えたものをそれぞれの目標回動位置とする。例えば、装着位置をR軸方向の右90度(R軸方向の基準となる任意の位置を0度した場合、この0度からR軸方向において右回りに90度移動した位置)に設定する際に、電子部品をヘッドに装着した際にR軸方向の左に30度吸着ずれが生じている場合、右120度を目標回動位置とする。
このような目標回動位置になるように各ヘッド45a〜45hを回動すべく、第1のサーボモータ49e、第2のサーボモータ50eを回動するに際し、各目標回動位置に対応する各回動誤差を誤差テーブル74cから求めて、実際にサーボモータを回動制御するための各ヘッド45a〜45hに対する各実目標回動位置は、各目標回動位置に各回動誤差を解消する分の補正回動位置を加えたものとする。第1のサーボモータ49e、第2のサーボモータ50eに対する各実目標回動位置は、各ヘッド45a〜45hに対する各実目標回動位置に動力伝達装置の変速比の逆数を乗じたものとなる。例えば変速比が0.5の場合(すなわちサーボモータの回動速度を1/2にしてヘッドに伝達する場合)、ヘッドの実目標回動位置に対して2倍の値がサーボモータ上の実目標回動位置となる。動作制御部77aは、サーボモータの回動位置が実目標回動位置(サーボモータ上)となるように、エンコーダによる検出回動値を用いてフィードバック制御する。
なお、本実施の形態において動作制御部77aは、上述した繰り返し精度が得られている状況下において回動誤差を補正する。
測定制御部77bは、記憶部74に記憶されている測定プログラム74bによる制御のもと、軸制御部71および圧力制御部72を介して各サーボモータ41b、42b、47a、49e、50eおよび真空発生器51を制御して、各ヘッド45a〜45hのZ軸回りの回動誤差を測定し、この測定結果を誤差テーブル74cに記録する。これにより測定制御部77bは、設定手段、測定手段、検出手段および算出手段として機能する。
上述したヘッド機構4、基板認識カメラ5、部品認識カメラ6および主演算部77により、移載装置は構成される。
ここで、誤差テーブル74cの作成動作について、図5を参照して説明する。
まず、主演算部77の測定制御部77bは、回動誤差を測定するヘッド(以下、測定ヘッドという)を決定する(ステップS501)。
本実施の形態では、第1〜第8のヘッド45e〜45hのうち何れか1つのヘッドについて回動誤差を検出する。回動誤差を測定するヘッドには、回動誤差測定用の試験片を吸着させる。この試験片は、理想寸法に対する実際の寸法の差、すなわち形状誤差の小さい電子部品を模した形状を有する。
なお、試験片をヘッドに吸着させると、測定制御部77bは、軸制御部71を介してY軸サーボモータ41bおよびX軸サーボモータ42bを制御して、ヘッドユニット44を例えば図1中に矢印で示す経路に沿って移動させて部品認識カメラ6上を通過させ、測定ヘッドに吸着された試験片の下面の画像を部品認識カメラ6に取り込ませ、試験片吸着時の試験片のZ軸回りの角度を測定する。この測定した角度(以下、基準角度という)を試験片のZ軸回りの角度の基準とする。また、このときヘッドのZ軸回りの角度は、例えば0度など基準となる角度に設定されている。
測定ヘッドを決定すると、測定制御部77bは、任意の認識角度を決定し(ステップS502)、軸制御部71を介して第1のサーボモータ49eまたは第2のサーボモータ50eを駆動させることにより、決定された認識角度だけ測定ヘッドを回動させる(ステップS503)。
回動誤差の測定は、各ヘッドのZ軸回りの角度についてR軸駆動領域全体、例えば−360度から+360度まで1度刻みで行う。したがって、例えば、認識角度として最初に回動誤差を測定する場合はその−360度から+360度のうちの何れかの角度、2回目以降は前回の認識角度から1度だけプラスまたはマイナス方向にずらした角度が設定するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、ヘッド45e〜45hをZ軸回りに回動させるモータとして第1のサーボモータ49eと第2のサーボモータ50eの2つのサーボモータを有するが、測定ヘッドを回動させることができる何れか一方のサーボモータを駆動させる。
また、上記プラスまたはマイナス方向は、それぞれ右または左回り方向の何れかに対応する。
測定ヘッドを認識角度に回動させると、測定制御部77bは、軸制御部71を介してY軸サーボモータ41bおよびX軸サーボモータ42bを制御して、ヘッドユニット44を例えば図1中に矢印で示す経路に沿って移動させて部品認識カメラ6上を通過させ、測定ヘッドに吸着された試験片の下面の画像を部品認識カメラ6に取り込ませる(ステップS504)。
なお、2回目以降の撮像は、測定ヘッドを部品認識カメラ6上に配置した状態で連続的に行うようにしてもよい。
試験片の画像を部品認識カメラ6に取り込ませると、測定制御部77bは、画像処理部73により、試験片のZ軸回りの角度を測定するとともに(ステップS505)、軸制御部71を介して第1の位置検出部49fまたは第2の位置検出部50fにより、測定ヘッドのZ軸回りの角度を検出する(ステップS506)。
画像処理部73は、取り込み画像と、試験片吸着時に設定した基準角度とを比較することにより、試験片のZ軸回りの角度を測定する。この測定した角度を、測定角度Rmとする。
軸制御部71は、第1の位置検出部49fまたは第2の位置検出部50fにより検出された第1のサーボモータ49eまたは第2のサーボモータ50eの変位に基づいて、測定ヘッドのZ軸回りの角度を検出する。この検出した角度を検出角度Rrとする。
測定角度Rmと検出角度Rrを取得すると、測定制御部77bは、任意の認識角度における誤差量dθを算出し、この算出した誤差量dθと、この誤差量dθを算出したときの認識角度とを対応付けて誤差テーブル74cに記録する(ステップS507)。誤差量dθは、検出角度Rrから測定角度Rmを引いた差で表される。
全ての認識角度について誤差量dθの測定を終了すると(ステップS508:YES)、測定制御部77bは、測定ヘッドの誤差テーブル74cを作成する(ステップS509)。
全ての認識角度について誤差量dθの測定が終了していない場合(ステップS508:NO)、測定制御部77bは、ステップS502の処理に戻り、次の認識角度についての誤差量dθを測定する。
全てのヘッド45e〜45hについて誤差テーブル74cの作成が終了すると(ステップS510:YES)、測定制御部77bは、動作を終了する。
全てのヘッド45e〜45hについて誤差テーブル74cの作成が終了していない場合(ステップS510:NO)、測定制御部77bは、ステップS501の処理に戻り、次のヘッドの誤差テーブルを作成する。
このようにして作成された誤差テーブル74cの一例を図6に示す。
誤差テーブル74cは、ヘッドの識別番号、認識角度および誤差量dθの項目を有し、認識角度毎にレコードが設けられている。本実施の形態では、上述したように1度刻みで認識角度が設定されるので、認識角度のフィールドには、上下のフィールドと1度異なる値が記述される。
なお、図6において、1番の識別番号のヘッドは、第1のヘッド45aを示すものとする。
本実施の形態にかかる表面実装機では、このような誤差テーブル74cを用いて各ヘッド45a〜45hのZ軸回りの回動誤差を補正して、電子部品の実装動作を行う。この実装動作について、図7を参照して説明する。図7は、本実施の形態にかかる表面実装機による電子部品の実装動作を示すフローチャートである。
まず、主演算部77の動作制御部77aは、軸制御部71および圧力制御部72を介して各サーボモータ41b、42b、47a、49e、50eおよび真空発生器51を制御し、ヘッド45a〜45hにより部品供給部3のパーツフィーダ32からプリント基板Pに搭載する電子部品を必要数吸着する(ステップS701)。
ヘッド45a〜45hにより電子部品が吸着されると、動作制御部77aは、軸制御部71を介してY軸サーボモータ41bおよびX軸サーボモータ42bを制御して、ヘッドユニット44を例えば図1中に矢印で示す経路に沿って移動させて部品認識カメラ6上を通過させ、電子部品の下面の画像を部品認識カメラ6に取り込ませる(ステップS702)。
電子部品の下面の画像を部品認識カメラ6に取り込ませると、動作制御部77aは、ヘッド45a〜45hが吸着した電子部品のうち次にプリント基板Pに搭載する電子部品を、プリント基板P近傍の所定の位置まで搬送(ステップS703)し、電子部品の吸着位置ずれ量および電子部品を搭載するヘッドの誤差を補正して(ステップS704)、プリント基板上に搭載する(ステップS705)。
電子部品をプリント基板P上に搭載する前に、動作制御部77aは、部品認識カメラ6の取り込み画像に基づいて画像処理部73が算出した電子部品の吸着位置ずれ量を加味して搭載位置を調整する。このとき、動作制御部77aは、画像処理手段77aによって算出された各ヘッド45a〜45hのZ軸回りのずれ量と、第1の位置検出部49fまたは第2の位置検出部50fにより検出された各ヘッド45a〜45hのZ軸回りの現在の角度と、誤差テーブル74cとに基づいて、各ヘッド45a〜45hのZ軸回りの回動誤差を補正する。
ヘッド45a〜45hが吸着した全ての電子部品をプリント基板Pに搭載していない場合(ステップS706:NO)、動作制御部77aは、ステップS703の処理に戻る。
ヘッド45a〜45hが吸着した全ての電子部品をプリント基板Pに搭載した場合(ステップS706:NO)、動作制御部77aは、プリント基板Pに搭載すべき全ての電子部品を搭載したか否かを確認する(ステップS707)。プリント基板Pに搭載すべき全ての電子部品を搭載していない場合(ステップS707:NO)、動作制御部77aは、ステップS701の処理に戻る。プリント基板Pに搭載すべき全ての電子部品を搭載した場合(ステップS707:YES)、動作制御部77aは、プリント基板Pへの電子部品の実装動作を終了する。
図8は、任意のヘッドのZ軸回りの回動誤差と回動角度の補正前後の関係を示すグラフである。
本実施の形態によれば、図8中の黒菱形印で示すような回動誤差を有する場合であっても、上述したように誤差テーブル74cを用いて回動誤差を補正することにより、図8中の三角印で示すように回動誤差を少なくすることができる。これにより、ヘッドのZ軸回りの角度を高精度に位置決めすることが可能となる。
従来では、ヘッドのZ軸回りの角度において高精度の位置決めを行う場合、ヘッド毎にエンコーダ等の位置検出部を設けるのが一般的であるが、ヘッドを多数有するヘッドユニットの場合は、ヘッド毎に位置検出部を設けるスペースを確保することが困難である。しかしながら、本実施の形態によれば、誤差テーブル74cを設けることにより、ヘッド毎に位置検出部を設けることなく高精度の位置決めができる。このため、ヘッドを多数有するヘッドユニットにおいても、高精度の位置決めが可能となる。また、位置検出部を多数設ける必要がないので、コストダウンも実現できる。
また、本実施の形態によれば、測定ヘッドに吸着した試験片を部品認識カメラ6で認識することにより誤差テーブル74cを作成するので、従来の表面実装機に試験片以外の新たな構成要素を付加することなく容易に高精度の位置決めを実現することが可能となる。
なお、本実施の形態では、部品認識カメラ6の取り込み画像に基づいて誤差テーブル74cを作成したが、例えば基板認識カメラ5を用いて実装後の電子部品を撮像し、この撮像画像に基づいて誤差テーブル74cを作成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、1つのヘッド毎に回動誤差を測定して誤差テーブル74cを作成するようにしたが、複数のヘッドの回動誤差を同時に測定して誤差テーブル74cを作成するようにしてもよい。この場合、誤差テーブル74cを作成する全てのヘッドに試験片を吸着させ、基板認識カメラ5または部品認識カメラ6にその試験片の画像を取り込ませることにより行うことができる。
さらに、本実施の形態では、R軸駆動装置として2つの駆動装置を設けたが、R軸駆動装置の数量は1つまたは3つ以上にしてもよい。
なお、本実施の形態では、R軸駆動装置としてラックアンドピニオンを用いたが、ベルトおよびプーリーを用いてるようにしてもよい。この場合においても、R軸とモータ軸それぞれにプーリーを取り付けるに当たりスプライン結合を用いたり、プーリーにおける張力に対する伸び特性による回動誤差を生じるが、この回動誤差を打ち消して正確な実装が可能となる。同様に、R軸駆動装置として、ボールねじおよびナット、さらにはカムおよびカムフロワー等を用いる場合においても、回動誤差を打ち消して正確な実装が可能となる。
また、本実施の形態では、誤差テーブルとしてヘッドにおけるR軸方向の回動誤差(ヘッド上)を、ヘッドにおける回動位置(ヘッド上)との対応で求めたり(ケース1)、ヘッドにおけるR軸方向の回動誤差をサーボモータにおける回動誤差(サーボモータ上)に換算する、またはヘッドの回動位置(ヘッド上)をサーボモータにおける回動位置(サーボモータ上)に換算し、回動位置(ヘッド上)に対する回動誤差(サーボモータ上)の関係を誤差テーブルとして記憶部74に記憶させるようにしてもよい(ケース2)。または、回動位置(サーボモータ上)に対する回動誤差(サーボモータ上)の関係を誤差テーブルとして記憶部74に記憶させるようにしてもよい(ケース3)。または、回動位置(サーボモータ上)に対する回動誤差(ヘッド上)の関係を誤差テーブルとして記憶部74に記憶させるようにしてもよい(ケース4)。
本実施の形態では、回動誤差を求めるに当たり、試験片のヘッドにおけるR軸方向の回動位置、すなわち測定回動位置(ヘッド上)を部品認識カメラ6で直接求める一方、ヘッドの回動位置はサーボモータのエンコーダで与えている。このため、回動誤差(ヘッド上)または回動誤差(サーボモータ上)の何れを求める場合にも、データの換算を行う必要があるが、誤差テーブルの作成上、上記ケース1〜ケース4の何れのデータ換算を採用しても、効率上の差はほとんどない。一方、実装に当たっては、吸着ずれは部品認識カメラ6で求め、ヘッドのR軸方向の回動位置はサーボモータにより与えている。これにより、最終的に実目標回動位置(サーボ上)を求めるためには、位置ずれ(ヘッド上)を換算する必要があり、ケース1〜4に大きな効率上の差異はない。
すなわち、上記ケース1では上述したように、装着位置(ヘッド上)と吸着ずれ(ヘッド上)から吸着ずれを解消すべく目標回動位置(ヘッド上)が算出され、これに誤差テーブルから求めた回動誤差(ヘッド上)を解消すべく実目標回動位置(ヘッド上)が算出され、さらに換算されて実目標回動位置(サーボモータ上)が求められる。
上記ケース2では、上記ケース1と同様に目標回動位置(ヘッド上)が算出され、これから目標回動位置(サーボモータ上)が算出され、誤差テーブルから求めた回動誤差(サーボモータ上)を使って実目標回動位置(サーボモータ上)が求められる。装着位置がR軸方向の値として与えられているので誤差テーブルの利用上の効率がよい。
上記ケース3では、装着位置がサーボモータにおける回動位置として予め与えられていると、誤差テーブルの利用上の効率がよい。この場合、吸着ずれ(ヘッド上)から吸着ずれ(サーボモータ上)を換算により求め、目標回動位置(サーボモータ上)は装着位置(サーボモータ上)と吸着ずれ(サーボモータ上)から求め、実目標回動位置(サーボモータ上)もその目標回動位置(サーボモータ上)と、誤差テーブルから求める回動誤差(サーボモータ上)とから簡単に求めることができる。
上記ケース4では、装着位置がサーボモータにおける回動位置(装着位置(サーボモータ上))として予め与えられていると誤差テーブルの利用上の効率がよい。この場合、吸着ずれ(ヘッド上)から吸着ずれ(サーボモータ上)を換算により求め、この吸着ずれ(サーボモータ上)と装着位置(サーボモータ上)から目標回動位置(サーボモータ上)を求める。この目標回動位置(サーボモータ上)を用いて誤差テーブルから回動誤差(ヘッド上)を求め、この回動誤差(ヘッド上)から回動誤差(サーボモータ上)を求め、この回動誤差(サーボモータ上)を打ち消すように、目標回動位置(サーボモータ上)から実目標回動位置(サーボモータ上)が求められる。
本発明にかかる表面実装機の平面図である。 本発明にかかる表面実装機の側面図である 本発明にかかる表面実装機のヘッドユニットの正面図である。 本発明にかかる表面実装機の制御系の構成を示すブロック図である。 誤差テーブルの作成動作を示すフローチャートである。 誤差テーブルの一例を示す図である。 本発明にかかる表面実装機による電子部品の実装動作を示すフローチャートである。 回動誤差と回動角度の補正前後の関係を示すグラフである。
符号の説明
1…基台、2…コンベア、3…部品供給部、4…ヘッド機構、5…基板認識カメラ、6…部品認識カメラ、7…制御装置、31…取付座、32…パーツフィーダ、41…レール、41a,42a…ボールねじ、41b…Y軸サーボモータ、41c,42c,47b…位置検出部、42…支持部材、42b…X軸サーボモータ、43…ガイド、44…ヘッドユニット、45、45a〜45h…ヘッド、46…ノズル、47…Z軸駆動装置、47a…Z軸サーボモータ、48…R軸駆動装置、49…第1R軸用駆動装置、49a…第1のラック、49b…第1のラック駆動用ピニオン、49c…第1の減速用歯車、49d,50d…出力歯車、49e…第1のサーボモータ、49f…第1の位置検出部、49g,50g…従動ピニオン、50…第2R軸用駆動装置、50a…第2のラック、50b…第2のラック駆動用ピニオン、50c…第2の減速用歯車、50e…第2のサーボモータ、50f…第2の位置検出部、51…真空発生器、51a…圧力センサ、7…制御装置、71…軸制御部、72…圧力制御部、73…画像処理部、74…記憶部、74a…動作プログラム、74b…測定プログラム、74c…誤差テーブル、74d…基板データ、74e…部品データ、75…表示部、76…入力部、77…主演算部、77a…動作制御部、77b…測定制御部。

Claims (9)

  1. 一の位置にある電子部品を他の位置に移載する移載装置であって、
    電子部品吸着用のノズルを有し、基台上を移動可能にかつ回動自在に支持されたヘッドと、
    このヘッドを動力伝達機構を介して回動させる駆動手段と、
    この駆動手段の変位を検出する検出手段と、
    この検出手段によって検出された前記駆動装置の変位に基づいて前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を演算する演算手段と、
    前記ノズルに吸着された電子部品を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段によって撮像された画像に基づいて前記ノズルに吸着された電子部品の姿勢の修正に必要な前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める画像処理手段と、
    前記演算手段によって演算される回動位置と前記画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を、複数の回動位置に対してそれぞれ算出する算出手段と、
    算出された前記回動誤差それぞれ対応する前記ヘッドの回動位置と関連づけた誤差テーブルを記憶する第1の記憶手段と、
    前記電子部品の移載位置に関する移載情報を記憶する第2の記憶手段と、
    前記画像処理手段によって求められた回動位置と、前記第1の記憶手段に記憶された前記誤差テーブルから求めた当該回動位置に対応する回動誤差と、前記第2の記憶手段に記憶された移載情報とに基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする電子部品の移載装置。
  2. 前記ヘッドは、複数設けられ、
    前記第1の記憶手段は、前記ヘッド毎に前記回動位置と前記回動誤差とを関連づけた前記誤差テーブルを記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載の移載装置。
  3. 前記動力伝達機構は、複数の前記ヘッドに設けられたピニオンと、このピニオンと噛合するラックとから構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の移載装置。
  4. 基板を保持する保持手段と、
    一の位置にある電子部品を他の位置に移載する移載装置と
    を備えた表面実装機であって、
    前記移載装置は、請求項1乃至3の何れか1項に記載された移載装置であり、
    前記他の位置は、前記保持手段により保持された基板上である
    ことを特徴とする表面実装機。
  5. 電子部品吸着用のノズルを有し、基台上を移動可能にかつ回動自在に支持されたヘッドと、
    このヘッドを動力伝達機構を介して回動させる駆動手段と、
    この駆動手段の変位を検出する検出手段と、
    この検出手段によって検出された前記駆動手段の変位に基づいて前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を演算する演算手段と、
    前記ノズルに吸着された電子部品を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段によって撮像された画像に基づいて前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める画像処理手段と、
    この画像処理手段によって検出された回動位置に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と
    を備えた電子部品の移載装置において、前記演算手段によって演算される回動位置と前記画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置と関連付けて記憶した誤差テーブルを生成する方法であって、
    前記ノズルによって試験片を吸着した前記ヘッドを前記駆動手段によって回動させ、前記演算手段によって演算された前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を所定の回動位置とする第1のステップと、
    前記撮像手段によって撮像された前記試験片の画像に基づいて前記画像処理手段によって前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める第2のステップと、
    前記演算手段によって演算される回動位置と前記画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を、複数の回動位置に対してそれぞれ算出する第3のステップと、
    算出された前記回動誤差それぞれ対応する前記所定の回動位置と関連付けて記憶手段の誤差テーブルに記憶する第4のステップと
    を有することを特徴とする誤差テーブルの生成方法。
  6. 前記ヘッドは、複数設けられ、
    前記第4のステップは、前記ヘッド毎に前記回動誤差を前記誤差テーブルに記憶する
    ことを特徴とする請求項5記載の移載装置。
  7. 電子部品吸着用のノズルを有し、基台上を移動可能にかつ回動自在に支持されたヘッドと、
    このヘッドを動力伝達機構を介して回動させる駆動手段と、
    この駆動手段の変位を検出する検出手段と、
    この検出手段によって検出された前記駆動手段の変位に基づいて前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を演算する演算手段と、
    前記ノズルに吸着された電子部品を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段によって撮像された画像に基づいて前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める画像処理手段と、
    この画像処理手段によって検出された回動位置に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と
    を備えた電子部品の移載装置において、前記演算手段によって演算される回動位置と前記画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置と関連付けて記憶した誤差テーブルを生成するプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ノズルによって試験片を吸着した前記ヘッドを前記駆動手段によって回動させ、前記演算手段によって演算された前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を所定の回動位置とする第1のステップと、
    前記撮像手段によって撮像された前記試験片の画像に基づいて前記画像処理手段によって前記ヘッドおよび前記駆動手段の少なくとも一方の回動位置を求める第2のステップと、
    前記演算手段によって演算される回動位置と前記画像処理手段によって求められる回動位置との回動誤差を、複数の回動位置に対してそれぞれ算出する第3のステップと、
    算出された前記回動誤差それぞれ対応する前記所定の回動位置と関連付けて記憶手段の誤差テーブルに記憶する第4のステップと
    を実行させることを特徴とする誤差テーブルの生成プログラム。
  8. 前記ヘッドは、複数設けられ、
    前記第4のステップは、前記ヘッド毎に前記回動誤差を前記誤差テーブルに記憶する
    ことを特徴とする請求項7記載のプログラム。
  9. 請求項7または8記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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