JP4421471B2 - スナップ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばスペーサやクランプを基板などに取り付けるためのスナップの技術分野に属する。
スペーサやクランプなどのスナップとして、特開2004−92713号公報(特許文献1)には、ポスト、ポストの先端に設けられた一対の嵌合片、ポストの基端側に設けられて嵌合片にそれぞれ対向配置される一対の脚片を備えるスナップにおいて、嵌合片と脚片とを連結片により連結した構成が開示されている。
特開2004−92713号公報(請求項1等)
特許文献1のスナップは、取り付け及び取り外しを容易に行うことを可能にする一方で、意に反して離脱するのを防止することを目的としており、一応の効果を得ている。しかしながら、取付を容易にするというユーザの要求が完全に満たされたわけではなく、さらなる性能向上を要求されている。
請求項1記載のスナップは、
一対の弾性片と該弾性片の先端部同士を連接する連接部とを有し、前記弾性片の後端部を相互に接近させる方向に弾性変形可能な矢じり型のスナップ頭部と、
一端が前記弾性片の後端にそれぞれ連結された一対の連結片と、
前記一対の連結片の他端が直接又は中継部を介して連設される基部と、
前記連結片、前記中継部又は前記基部から延出された一対の弾性脚片と
を備え、
前記スナップ頭部を板材の取付穴に押し込むと前記後端部の逆止片が、前記弾性脚片とで前記板材を挟持することにより前記板材に取り付けられるスナップにおいて、
自由端を有する芯部を前記基部から延出し、少なくとも前記連結片間と前記弾性片間に内設し、
前記芯部には、前記基部を前記スナップ頭部から引き離す方向の外力が作用したときに、前記スナップ頭部、前記連結片又は前記中継部に係止されて前記基部と前記スナップ頭部との間隔を設定範囲に規制する規制部が連接されており、
前記規制部は、前記芯部のみに連接され、外力が前記スナップに作用しない状態では前記スナップ頭部、前記連結片又は前記中継部のいずれとも接触しない
ことを特徴とする。
このスナップは、スナップ頭部を例えば基板や筐体壁等の板材に設けられた取付穴に押し込むと、スナップ頭部の弾性片と取付穴との間に発生する力により弾性片が内側に弾性変形して取付穴を通過する。取付穴を通過した弾性片は弾性復帰して、その後端部の逆止片を板材の片面に接触させて係止状態になる。一方、弾性脚片は基板等の他面に接触して弾性変形し、逆止片(弾性片)と弾性脚片とで基板等を挟持するので、スナップ(スナップを備えるスペーサやクランプ等)が基板等の板材に取り付けられる。
スナップ頭部を取付穴に押し込む際に必要となる力は弾性片の反発力に応じたものになるが、弾性片の後端が連結片によって支持されているので、弾性片の肉厚を薄く(弾性片の弾性反発力を小さく)できる。よって、取付に要する力は少なくて済む。
また、スナップ頭部は連結片により(又は、更に中継部を介して)基部に連結されるのみで、従来のスナップにおけるポスト(スナップ頭部と基部とを連結する部材)に相当するものが存在しないので、スナップ頭部は従来のスナップよりも柔軟に位置を変化できる。このため、取付穴とスナップ頭部との位置合わせが多少ずれていても、スナップ頭部の先端が取付穴に入りさえすれば、スナップ頭部を上述のように取付穴に押し込むことができる。つまり、位置合わせの許容範囲が大きくなっているから、取付作業が一層容易になる。
但し、自由端を有する芯部を基部から延出し、少なくとも連結片間と弾性片間に内設したので、上述のスナップ頭部の位置変化の範囲は弾性片が芯部に接触する範囲に制約される。よって、スナップ頭部の位置が過大に変化することは防止される。
また、スナップ頭部を取付穴に押し込む際にスナップ頭部が基部方向に押されても、スナップ頭部が芯部に接触すれば、芯部が支柱となるので押しつぶされるおそれはない。
更に、スナップを基板等の部材に取り付けた後にスナップ(スナップを備えるスペーサやクランプ等)を横にずらすような外力が作用したときは、上述のようにスナップ頭部と基部との連結構造が柔軟なので、その外力に従って弾性的に変形(例えば傾き変形)する。このような弾性的な変形によって外力を受け流すので、スナップ(スナップを備えるスペーサやクランプ等)が外力で破損するのを防止できる。
そして、前記芯部には、前記基部を前記スナップ頭部から引き離す方向の外力が作用したときに、前記スナップ頭部、前記連結片又は前記中継部に係止されて前記基部と前記スナップ頭部との間隔を設定範囲に規制する規制部が設けられているので、基部をスナップ頭部から引き離す方向の外力が作用しても、基部とスナップ頭部との間隔は規制部によって設定範囲に規制される。これにより、かかる外力でスナップが取付穴から外れるのを防止できる。
なお、規制部は芯部のみに連接され、外力がスナップに作用しない状態ではスナップ頭部、連結片又は中継部のいずれとも接触しない。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例1]
実施例1として、本発明のスナップを備えたスペーサを説明する。このスペーサは、例えばナイロン樹脂などの合成樹脂製である。
図1及び図2に示すように、スペーサ1は板状の基部2にて各部を支持する構造であり、スペーサ1の正面図である図1(a)において基部2の下側(基部2も含む)になる部分がスナップ3を構成する。
略円形の基部2の中心部からは板状の芯部4が基部2に対してほぼ垂直に延出されている。
この芯部4の両側には、芯部4と平行状に一対の板状の支持部(中継部に該当)6が基部2から延出されており、各支持部6の先端には連結片7が連接されている。連接片7同士の間隔は、先端側の方が支持部6との連接部よりもやや広くなっている。
連結片7の先端には、それぞれ弾性片8が連接されている。弾性片8の先端部同士は連接部9を介して連接されてスナップ頭部10を形成している。
弾性片8同士は対面状に配されてはいるが、先端(連接部9)では両者の間隔が相対的に狭く、連結片7側になる後端8a(逆止片に該当)では相対的に広く、また弾性片8の外周面がテーパ状であるので、スナップ頭部10は矢じり型をしている。
弾性片8は後端8aを相互に接近させる方向に弾性変形可能であり、また支持部6及び連結片7もこれに追随して弾性変形可能である。
支持部6と連結片7との連接部には、連結片7と枝分かれするようにして、弾性脚片12が連接されている。弾性脚片12は、図1(a)において斜め下方に向かって支持部6から張り出されており、その先端部は略棒状の当接部13となっている。また、当接部13の上面からは、先端を基部2に向かわせるようにして、操作片14が延出されている。
一方、基部2の上面には支持門柱15が立設されている。
支持門柱15は一対の脚部16で基部2に連接されているが、頂部17において連続している。頂部17の外面は略球面状であり、その頂部17の下面からは係止弾性片18が延出されている。係止弾性片18の片側は支持門柱15から突出しており、この突出した部分には頂部17側から順に案内傾斜面19、係止段差面20、係止当接面21が設けられている。
このスペーサ1は、図3に示すように、スナップ3にて板材(例えばプリント配線基板25)に取り付けられる。その取付手順は従来のスナップと同様である。具体的には、プリント配線基板25に設けられた取付穴26にスナップ頭部10を合わせて、図3において上方から下方へと取付穴26に押し込む。
すると、スナップ頭部10の弾性片8と取付穴26の内周部との間に発生する力により弾性片8及び連結片7が内側(芯部4に近づく方向)に弾性変形して取付穴26を通過する。取付穴26を通過した弾性片8は弾性復帰して、その後端8aをプリント配線基板25(取付穴26の周囲)に接触させて、プリント配線基板25の下面に係止した状態になる。なお、連結片7及び弾性片8の弾性変形は完全に復帰するわけではなく、残留している弾性変形により連結片7が取付穴26の内周面を押圧する。
一方、上記のスナップ頭部10の押し込みに伴って弾性脚片12の当接部13がプリント配線基板25の上面に接触し、スナップ頭部10の押し込みが進行するに従って弾性脚片12が上側に反るように弾性変形する。
この弾性脚片12の弾性変形は、スナップ頭部10が取付穴26を通過した後も解除されないので、図3に示すとおり、弾性片8と弾性脚片12とでプリント配線基板25を挟持する。これによってスナップ3すなわちスペーサ1がプリント配線基板25に取り付けられる。
また、スペーサ1の上部構造(基部2、支持門柱15、係止弾性片18)は、他の板状の部材(例えば筐体の壁面27)とスペーサ1とを連結するために使用される。具体的には、壁面27に設けられた取付穴28に支持門柱15の頂部17を合わせて、支持門柱15を取付穴28に押し込むようにする。
すると、支持門柱15が取付穴28の中に進入するが、この際に係止弾性片18の案内傾斜面19が取付穴28の内周部に接触するので、案内傾斜面19と取付穴28の内周部との間に発生する力により係止弾性片18が弾性変形する。
支持門柱15が取付穴28の中にさらに進入して案内傾斜面19が取付穴28を通過すると、係止弾性片18が弾性復帰し、係止段差面20が壁面27の上面に接触し、係止当接面21が取付穴28の内周面に接触する。つまり、壁面27が係止段差面20に係止されたした状態になり、スペーサ1が壁面27に取り付けられる。
スナップ3(すなわちスペーサ1)をプリント配線基板25から取り外すには、操作片14を両側から押して弾性脚片12を介して連結片7に力を及ぼし、それによって弾性片8を互いに近づける方向に弾性変形させると、弾性片8の後端8aが取付穴26の中に移動するので、スナップ頭部10をプリント配線基板25から抜き取ることができる。
また、スペーサ1を壁面27から取り外すには、係止弾性片18の例えば案内傾斜面19に力を掛けて、係止弾性片18を支持門柱15の内側に押し込むように弾性変形させれば係止段差面20による係止が解除されるから、スペーサ1を壁面27から取り外せる。
このスペーサ1は、上述のスナップ3を備えているので、スナップ頭部10を取付穴26に押し込む際に必要となる力は弾性片8の反発力に応じたものになるが、弾性片8の後端8aが連結片7によって支持されているので、弾性片8の肉厚を薄く(弾性片8の弾性反発力を小さく)できる。よって、取付に要する力は少なくて済む。
また、スナップ頭部10は連結片7と支持部6とを介して基部2に連結されるのみで、従来のスナップにおけるポスト(スナップ頭部と基部とを連結する部材)に相当するものが存在しないので、スナップ頭部10は従来のスナップよりも柔軟に位置を変化できる。このため、取付穴26とスナップ頭部10との位置合わせが多少ずれていても、スナップ頭部10の先端が取付穴26に入りさえすれば、スナップ頭部10を上述のように取付穴26に押し込むことができる。つまり、位置合わせの許容範囲が大きくなっているから、取付作業が一層容易になる。
但し、基部2から延出されて、連結片6間を通って弾性片8間に達する芯部4を設けたので、上述のスナップ頭部10の位置変化の範囲は弾性片8又は連結片7が芯部4に接触する範囲に制約される。よって、スナップ頭部10の位置が過大に変化することは防止される。
また、スナップ頭部10を取付穴26に押し込む際にスナップ頭部10が基部2方向に押されても、スナップ頭部10が芯部4の先端に接触すれば、芯部4が支柱となるので押しつぶされるおそれはない。
更に、スナップ3をプリント配線基板25に取り付けた後にスナップ3を備えるスペーサ1を横にずらすような外力が作用したときは、上述のようにスナップ頭部10と基部2との連結構造が柔軟なので、その外力に従って弾性的に変形(例えば傾き変形)する。このような弾性的な変形によって外力を受け流すので、スナップ3又はスペーサ1が外力で破損するのを防止できる。
[実施例2]
実施例1のスペーサにおいて、スナップの芯部に規制部を設けた例を実施例2として説明する。なお、実施例1と共通の部分については実施例1と同符号を使用して説明を省略する。
図4及び図5に示すように、本実施例のスペーサ30では、棒状で断面形状がネギの花球(ネギ坊主)状の規制部31が芯部4の先端に設けられている。また、弾性片8の内面部には、規制部31の外形に沿った凹部32が設けられている。なお、規制部31の形状は、ネギ坊主状に限らず、例えば球状、矢じり状、T字状(鍵状)等、様々な態様にできる。要は、凹部32の内側形状と規制部31の外形とが互補する関係になっていればよい。
また、実施例1の支持部6に相当する部材が無く、弾性脚片12の先端部と基部2とが、連結操作片34を介して連結されている。つまり、弾性脚片12及び連結操作片34は中継部を兼ねている。
このスペーサ30を例えばプリント配線基板25に取り付ける手順は実施例1のスペーサ1と同様であり、図6に示すように取り付けられる。この図6に示す状態では連結片7及び弾性片8がわずかに芯部4よりに弾性変形しており、この弾性変形に伴う反発力で連結片7が取付穴26の内周面を押圧している。また、弾性片8が芯部4よりに弾性変形していることから、規制部31と凹部32との間隔が狭まっており、規制部31を上方に移動させようととすると、規制部31が凹部32の上端の凸部分に接触する。
すなわち、基部2をスナップ頭部10から引き離す方向の外力が作用しても、基部2とスナップ頭部10との間隔は規制部31が凹部32に引っかかることによって設定範囲に規制されるから、かかる外力でスナップ3a(スペーサ30)が取付穴26から外れるのを防止できる。
また、スペーサ30の上部構造(基部2、支持門柱15、係止弾性片18)による壁面27とスペーサ30との連結、スペーサ30のプリント配線基板25からの分離及び壁面27からの分離は、実施例1と同様である。但し、スペーサ30をプリント配線基板25から分離する際には連結操作片34が実施例1の操作片14と同様に使用される。
このスペーサ30は、スナップ3aに規制部31と凹部32とを設けたので、上述のようにスナップ3a(スペーサ30)が取付穴26から外れるのを防止でき、またこのほかに実施例1と同様の効果がある。
[実施例3]
本発明のスナップを備えるクランプを実施例3として説明する。なお、このクランプは、例えばナイロン樹脂などの合成樹脂製である。
図7及び図8に示すように、基部42にはクランプ帯43が連接されており、クランプ帯43は薄肉部43aがヒンジとして機能するので、図7(a)に2点鎖線で示すように屈曲できる。クランプ帯43の先端部にはV字状の係合部44が連接されており、係合部44の係合腕45には係合段差46が設けられている。
また、基部2には、クランプ帯43と対置状に係合受部47が連接されている。係合受部47には係合部44が進入可能な受穴49が設けられ、その上縁部には係合突起51が設けられている。
クランプ帯43を上述のように薄肉部43aにて屈曲させると係合部44が受穴49に進入する。係合部44は、V字の開度を狭くするように弾性変形しながら受穴49の上縁部を通過し、係合段差46が係合突起51を通過すると前述の弾性変形から復帰して係合段差46が係合突起51に係止される。これにより、基部42、クランプ帯43及び係合受部47による閉鎖環が形成されるので、この閉鎖環にてケーブル等の長尺物を把持できる(クランプ40を該長尺物に取り付けできる)。クランプ帯43及び係合受部47は把持部に該当する。
クランプ帯43及び係合受部47からは、基部42の外面に沿うようにして、支持腕52が延出されている。
支持腕52の先端には連結片53が連接され、連結片53の先端には弾性片54が連接されている。そして、弾性片54の先端部同士は連接部55を介して連接されてスナップ頭部56を形成している。
弾性片54同士は対面状に配されてはいるが、先端(連接部55)では両者の間隔が相対的に狭く、連結片53側になる後端54aでは相対的に広く、また弾性片54の外周面がテーパ状であるので、スナップ頭部56は矢じり型をしている。弾性片54は後端54aを相互に接近させる方向に弾性変形可能であり、また連結片53もこれに追随して弾性変形可能である。
また、支持腕52の中間部からは弾性脚片57が延出されている。弾性脚片57は、図8(a)において支持腕52の水平な部分と傾斜している部分との角になる部分から、斜め下方に向かって張り出されており、その先端部は略棒状の当接部58となっている。
さらに、基部42の下面からは板状の芯部59が基部42の下面に対してほぼ垂直に延出されている。芯部59は、連結片53同士の中間を通って弾性片54の間に達しているが、スナップ頭部56とは接触していない。
このクランプ40においては、基部42、支持腕52にて基部42に連接されている各部及び芯部59にてスナップ3bが構成され、そのスナップ3bにて板状の部材(例えば筐体の壁面など)に取り付けられる。その取付手順は実施例1のスナップ3と同様であるので、説明を省略する。
このクランプ40は、上述のスナップ3bを備えているので、スナップ頭部56を板状の部材に設けられた取付穴に押し込む際に必要となる力は弾性片54の反発力に応じたものになるが、弾性片54の後端54aが連結片53によって支持されているので、弾性片54の肉厚を薄く(弾性片54の弾性反発力を小さく)できる。よって、取付に要する力は少なくて済む。
また、スナップ頭部56は連結片52及び支持腕52を介して基部42に連結されるのみで、従来のスナップにおけるポスト(スナップ頭部と基部とを連結する部材)に相当するものが存在しないので、スナップ頭部56は従来のスナップよりも柔軟に位置を変化できる。このため、取付穴とスナップ頭部56との位置合わせが多少ずれていても、スナップ頭部56の先端が取付穴に入りさえすれば、スナップ頭部56を取付穴に押し込むことができる。つまり、位置合わせの許容範囲が大きくなっているから、取付作業が一層容易になる。
但し、基部42から延出されて、連結片53間を通って弾性片54間に達する芯部59を設けたので、上述のスナップ頭部56の位置変化の範囲は弾性片54又は連結片53が芯部59に接触する範囲に制約される。よって、スナップ頭部56の位置が過大に変化することは防止される。
また、スナップ頭部56を取付穴に押し込む際にスナップ頭部56が基部42方向に押されても、スナップ頭部56が芯部59の先端に接触すれば、芯部59が支柱となるので押しつぶされるおそれはない。
更に、スナップ3bを取り付けた後にクランプ40を横にずらすような外力が作用したときは、上述のようにスナップ頭部56と基部42との連結構造が柔軟なので、その外力に従って弾性的に変形(例えば傾き変形)する。このような弾性的な変形によって外力を受け流すので、スナップ3b又はクランプ40が外力で破損するのを防止できる。
[実施例4]
実施例3のクランプにおいて、スナップの芯部に規制部を設けた例を実施例4として説明する。なお、実施例3と共通の部分については実施例3と同符号を使用して説明を省略する。
図9〜11に示すように、本実施例のクランプ60では、芯部59から一対の規制部61が延出されている。
図11に示すように規制部61の外側の面61aは芯部59の側端面59aから一連の曲面であり、内側の面61bは芯部59の側面59bにほぼ垂直で、規制部61は図11(g)に良好に示されるとおりのくさび状である。2枚の規制部61は、芯部59の中心軸(基部42の下面に垂直な軸)について軸対照となるように芯部59の各側面から1枚ずつ延出されているが、外側の面61bは連結片53の側端面53aよりも外側の面61aよりにあって、内側の面61bの延長面と側端面53aとの間には隙間ができる。また、図11に良好に示されるように、規制部61の先端は支持腕52の先端52aを越えて連結片53側に達している。
このクランプ60をスナップ3cにて例えば筐体の壁面に取り付ける手順は実施例1、3と同様である。
スナップ頭部56を取付穴に押し込む際に、弾性片54と共に連結片53が内側に弾性変形するが、上述したように規制部61の内側の面61bと連結片53の側端面53aとの間には隙間ができる設計であるから、規制部61がと連結片53とが接触して該弾性変形を阻害することはない。
また、規制部61の先端が支持腕52の先端52aを越えて連結片53側に達しているので、規制部61を図11(a)における上方に移動させようととすると、規制部61が連結片53に接触する。
すなわち、基部42をスナップ頭部56から引き離す方向の外力が作用しても、基部42とスナップ頭部56との間隔は規制部61が連結片53に係止されることによって設定範囲に規制されるから、かかる外力でスナップ3c(クランプ60)が取付穴から外れるのを防止できる。
このクランプ60は、スナップ3cに規制部61を設けたので、上述のようにスナップ3c(クランプ60)が取付穴から外れるのを防止でき、またこのほかに実施例3と同様の効果がある。
[その他]
上記の実施例では、本発明のスナップをスペーサ(実施例1、2)やクランプ(実施例3、4)の一部としているが、例えば特公照62−1123号公報に記載されているようなケーブルタイを基板等に取り付けるためにも、具体的に説明すると、実施例3、4のクランプ帯43を可とう性のバンド体に、係合受部47を、バンド体の自由端を挿通させて係止する開口部を有する頭部にそれぞれ置き換えて、バンド体を開口部に挿通させてループ状にして、そのループで長尺物を緊縛するようにも使用できる。
実施例1のスペーサの6面図[(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は背面図、(g)はB−B断面図]である。 実施例1のスペーサの斜視図[(a)は上面斜視図、(b)は底面斜視図]である。 実施例1のスペーサの取付状態の説明図。 実施例2のスペーサの6面図[(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は背面図、(g)はB−B断面図]である。 実施例2のスペーサの斜視図[(a)は上面斜視図、(b)は底面斜視図]である。 実施例2のスペーサの取付状態の説明図。 実施例3のクランプの6面図[(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は背面図、(g)はB−B断面図]である。 実施例3のクランプの斜視図[(a)は上面斜視図、(b)は底面斜視図]である。 実施例4のクランプの6面図[(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は背面図、(g)はB−B断面図]である。 実施例4のクランプの斜視図[(a)は上面斜視図、(b)は底面斜視図]である。 実施例4のクランプの部分拡大図[(a)は部分拡大正面図、(b)は部分拡大底面斜視図]である。
符号の説明
1、30・・・スペーサ、
2・・・基部、
3、3a、3b、3c・・・スナップ、
4・・・芯部、
6・・・支持部、
7・・・連結片、
8・・・弾性片、
8a・・・後端(逆止片)、
9・・・連接部、
10・・・スナップ頭部、
12・・・弾性脚片、
25・・・プリント配線基板(板状の部材)、
26・・・取付穴、
31・・・規制部、
32・・・凹部、
40・・・クランプ、
42・・・基部、
43・・・クランプ帯(把持部)、
47・・・係合受部(把持部)、
52・・・支持腕、
53・・・連結片、
54・・・弾性片、
54a・・・後端、
55・・・連接部、
56・・・スナップ頭部、
57・・・弾性脚片、
59・・・芯部、
60・・・クランプ、
61・・・規制部。

Claims (3)

  1. 一対の弾性片と該弾性片の先端部同士を連接する連接部とを有し、前記弾性片の後端部を相互に接近させる方向に弾性変形可能な矢じり型のスナップ頭部と、
    一端が前記弾性片の後端にそれぞれ連結された一対の連結片と、
    前記一対の連結片の他端が直接又は中継部を介して連設される基部と、
    前記連結片、前記中継部又は前記基部から延出された一対の弾性脚片と
    を備え、
    前記スナップ頭部を板材の取付穴に押し込むと前記後端部の逆止片が、前記弾性脚片とで前記板材を挟持することにより前記板材に取り付けられるスナップにおいて、
    自由端を有する芯部を前記基部から延出し、少なくとも前記連結片間と前記弾性片間に内設し、
    前記芯部には、前記基部を前記スナップ頭部から引き離す方向の外力が作用したときに、前記スナップ頭部、前記連結片又は前記中継部に係止されて前記基部と前記スナップ頭部との間隔を設定範囲に規制する規制部が連接されており、
    前記規制部は、前記芯部のみに連接され、外力が前記スナップに作用しない状態では前記スナップ頭部、前記連結片又は前記中継部のいずれとも接触しない
    ことを特徴とするスナップ。
  2. 該スナップは、
    前記取付穴が設けられた部材と他の部材との間隔を規制するためのスペーサの一部であることを特徴とする請求項1記載のスナップ。
  3. 該スナップは、
    前記基部に連接された把持部にて長尺物を把持するクランプの一部であることを特徴とする請求項1記載のスナップ。
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