JP4421318B2 - 金型温度調整装置、それに使用される熱回収タンク及び温度調整方法 - Google Patents

金型温度調整装置、それに使用される熱回収タンク及び温度調整方法 Download PDF

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Description

本発明は成形機において、溶融樹脂の充填工程では金型温度を高くし、冷却工程では金型温度を低くするように、金型を急速加熱、急速冷却するとき、サイクル時間を短くすると同時に、熱媒体から熱回収をすることにより熱損失を減らすようにした金型温度調整装置及び温度調整方法に関する。
射出成形機の射出工程において、金型の温度が低い場合は、射出された溶融樹脂が、その圧力が上がらない内に金型に接するため、樹脂表面が急速に固化して成形品の表面が粗となり、金型のキャビティ面の転写が不十分となる恐れがある。これを避けるためには、金型の温度を高くして溶融樹脂表面の固化を遅らせる必要がある。一方において、樹脂が金型に充填された後は、金型温度を下げて早く冷却して射出工程サイクルを短くすることが望ましく、最近の金型ではこのような金型の温度を急速に上下させる金型温度調整装置及び温度調整方法が工夫され、実施されるようになっている。しかし、金型は熱容量が大きく、大量の熱媒流体である高温媒体と低温媒体を交互に置き換えて流すときには、高温媒体と低温媒体が互いに混合しないように切り換える工夫とともに、熱損失を少なくするため、高温流体の回収手段を設置する必要がある。
従来の加熱冷却切換装置では、高温流体専用の回収タンク、低温流体専用の回収タンクが設けられ、金型加熱工程から金型冷却工程に切換えられたとき、温調通路に残っている高温媒体は、温調通路に新たに供給された低温媒体によって温調通路の外方に押し出され、高温媒体専用の回収タンクに回収される。また、金型冷却工程から金型加熱工程に切換えられるときは、温調通路に残留していた低温媒体は、温調通路に新たに供給された高温媒体によって温調通路の外方に押し出され、低温媒体専用の回収タンクに回収される。(例えば、特許文献1)
別の従来例の加熱冷却切換装置及び金型の加熱冷却切換方法では、回収タンクの数を減らし、高温流体だけを回収して熱エネルギー損失を減らすようにしている。
即ち、循環通路と流体を搬送するポンプと流体を加熱するヒータとからなる高温流体通路系と、高温流体通路系と温調通路(金型内に設けられた流体通路及び流体の供給、戻り通路)とを連通状態及び非連通状態に切換え可能な開閉弁と、高温流体通路系に配設された回収タンクと、回収タンクに溜められた流体を系外へ排出する排出弁とを有し、回収タンクは金型冷却工程から金型加熱工程に移行する際に、温調通路に残留している低温流体を回収すると共に、金型加熱工程から金型冷却工程に移行するとき、温調通路に残留している高温流体を回収している。(例えば、特許文献2)
特開平10−34657号公報 特開2002−210740号公報
上述の特許文献1に記載の加熱冷却切換装置によれば、媒体流体回収タンクが高温側と低温側の2つの回収タンクが必要であり、高温媒体は金型冷却工程において回収タンク内に放置されるため、放熱により温度がかなり低下し、これを高温媒体通路に戻したとき折角高温に調整してある高温媒体に混入してこの温度を低下させてしまうという問題点がある。
また、特許文献2に記載の加熱冷却切換装置及び加熱冷却切換方法によれば、回収タンクに回収された冷温流体は系外へ排出され、回収タンクは冷温流体を回収したとき冷却されるため、回収高温流体は回収タンクで冷やされ、この回収高温流体が高温流体系に回収されたとき、高温流体の温度が低下するので、高温流体通路系で再加熱し温度調整をする必要があるという問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために提案されたもので、高温媒体、低温媒体とも加熱、冷却の熱伝達の遅れを見込んだ高温媒体、低温媒体の切り換えタイミングを調整して工程のサイクル時間を短縮し、高温媒体、低温媒体とも設定温度に対する温度変化を少なくし、エネルギーロスを減らし、射出工程に最適な金型温度が得られるような金型温度調整装置と金型温度調整方法を提供することを課題とする。
上記の問題点に対し本発明は、以下の各手段を以て課題の解決を図る。
(1)第1の手段の金型温度調整装置は、流体を設定温度に調整する温度調整手段を備えた高温流体タンクと、高温流体移送ポンプを有し該高温流体タンクから金型に高温の流体を供給する高温流体供給系統と、上記金型から上記高温流体タンクに流体を戻す高温流体戻り系統と、流体を設定温度に調整する温度調整手段を備えた低温流体タンクと、低温流体移送ポンプを有し該低温流体タンクから上記金型に流体を供給する低温流体供給系統と、上記金型から上記温流体タンクへ流体を戻す低温流体戻り系統とを有し、上記低高温流体タンクからの高温の流体と上記低温流体タンクからの低温媒体を選択的に切換えて上記金型に設けられた流体通路に流すことにより上記金型の温度制御を行うようにした金型温度調整装置において、上記高温流体供給系統と上記高温流体戻り系統とを接続する高温流体バイパス系統と、上記低温流体供給系統と上記低温流体戻り系統とを接続する低温流体バイパス系統と、上部が上記高温流体タンクのみに接続され下部が上記低温流体供給系統のみに接続されると共にタンク内の高温流体と低温流体の混合を抑制する手段を備えた熱回収タンクと、上記熱回収タンクと上記低温流体タンクとを接続し圧力調整手段を有する圧力調整系統とを備えたことを特徴とする。
(2)第2の手段の金型温度調整装置に使用される熱回収タンクは、金型温度調整装置に使用される熱回収タンクにおいて、流体が送り込まれるときの縦方向の動圧を少なくすべく熱回収タンクの円周内面に沿って水平に設けられた上部出入り口、及び下部出入り口と、流体の流れ抵抗を抑制すべく熱回収タンク内の上部及び下部にそれぞれ設けられた多孔板と、流体の対流を抑制すべく流体の温度差によって高温の流体と低温の流体との境界を維持する手段とを備えたことを特徴とする。
(3)第3手段の金型温度調整装置に使用される熱回収タンクは、上記第2の手段において、低温流体側、高温流体側とも流体の出入り口の近傍と熱回収タンク胴側を隔てるような円筒形、又は、多角形の多孔板を垂直に設けてタンクの周方向から多孔板を通して水平方向に流体が流出入するようにした構成であって、多孔板の孔径をdl、多孔板の孔から胴部へ流入する流体の流速をvlとしたとき、
Ri=Δρ・g・dl/(ρmean・vl
但し、g:重力加速度、Δρ:低温流体と高温流体との密度差、ρmean:流体の平均密度、
で表せるRiが10以上となるように設計されたことを特徴とする。
(4)第4手段の金型温度調整装置に使用される熱回収タンクは、上記第2の手段において、上記境界を維持する手段は、縦方向に一定間隔で複数枚配設された整流板であること特徴とする。
(5)第5手段の金型温度調整装置に使用される熱回収タンクは、上記第2の手段において、上記境界を維持する手段は、熱回収タンクの底部の中心に垂直に円筒棒を固設し、熱回収タンク内径より若干小さい外径を有する断熱材料製の円盤の中心に盤面に垂直に適宜の長さを有し前記円筒棒に緩く外嵌するガイド管を固設し、総合した比重が高温流体の比重と低温流体の比重の中間の値になるようにした浮き子円盤を設け、同浮き子円盤のガイド管において上記熱回収タンクの底部の円筒棒に外嵌し、上記熱回収タンクの下部に低温流体を、上部に高温流体を入れたとき、高温流体と低温流体の出入りによる高温の流体と低温の流体との境界の上下移動に対応して上記浮き子円盤が上下移動することによって低温流体と高温流体が混合しないよう構成されたこと特徴とする。
(6)第6手段の金型温度調整装置に使用される熱回収タンクは、上記第5の手段において、上記浮き子円盤が流体を封入し、ガイド管によって水平を保つようにした袋形状の浮き子円盤であることを特徴とする。
(7)第7手段の金型温度調整装置に使用される熱回収タンクは、上記第2乃至6の手段において、高温の流体と低温の流体との境界が上下に移動する範囲の内筒面に断熱材を貼り付け、または、コーティングしたことを特徴とする。
(8)第8手段の金型温度調整方法は、上記第1の手段の金型温度調整装置を用い、溶融樹脂充填前に金型を加熱し、樹脂充填後、金型を冷却する射出成形工程において、予め、金型加熱のオーバーシュート温度Δt、冷却のアンダーシュート温度Δt、充填工程を開始する高温の金型温度T、冷却完了温度T、高温流体バイパス時間S、及び低温流体バイパス時間Sを設定し、上記金型に上記高温流体供給系統を通じて高温流体を供給し、金型温度がT−Δtに到達したら、高温流体の供給を停止して、このときより設定時間Sだけ上記高温流体バイパス系統を開いて高温流体をバイパス動作させ、金型温度がTに到達後、充填工程を開始し、上記高温流体バイパス時間S後、上記高温流体バイパス系統を閉じ、上記金型から上記熱回収タンクへの通路を開き、低温流体を上記金型へ上記低温流体供給系統を通じて供給しながら上記金型内の水通路に貯溜している高温流体を上記高温流体タンクを経て熱回収タンクへ回収後、低温流体を上記低温流体供給系統を通じて上記金型に供給して上記金型の冷却工程を続行し、金型温度がT+Δtに到達後、低温流体の上記金型への供給を停止し、低温流体を設定時間Sの間上記低温流体バイパス系統によりバイパスさせ、金型温度がTに到達後、上記低温流体バイパス系統を閉じて冷却工程を完了し、型開して成形品を取出し、前記設定時間S後、高温流体押出しによる低温流体を上記熱回収タンクへ回収後、続けて上記金型に高温流体を供給し、始めの金型加熱工程に戻すようにしたことを特徴とする。
(9)第9手段の金型温度調整方法は、上記第8の手段において、低温流体を上記金型へ供給する金型冷却工程と、低温流体と高温流体との置き換え工程では上記低温流体バイパス系統を閉じ、高温流体による金型加熱の工程では、上記低温流体バイパス系統を開いて上記低温流体移送ポンプを連続運転し、同様に高温流体を上記金型へ送る金型加熱工程と、高温流体と低温流体との置き換え工程では上記高温流体バイパス系統を閉じ、低温流体による金型冷却の工程では、上記高温流体バイパス系統を開いて上記高温流体ポンプを連続運転するようにして高温流体、低温流体とも供給配管、戻り配管の温度を保持すると同時に、上記金型に残存している高温流体を上記高温流体タンクへ、低温流体を上記低温流体タンクへ回収するようにしたことを特徴とする。
(10)第10手段の金型温度調整方法は、上記第8又は9の手段において、上記低温流体移送ポンプを連続駆動し、上記圧力調整系統により配管系統を高圧にして熱流体の気化温度を高温に保持し、上記金型をより高温に制御できるようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明は上記第1の手段を採用しているので、金型を加熱後おいて、高温流体は高温流体タンクのみならず熱回収タンクにも回収されるため、余剰な高温流体を外部に排出することがなく、かつ、再加熱時には熱回収タンクに回収された高温流体を再利用することができ、熱媒体の熱損失を減じることができる。更に、高温部は高温流体移送ポンプ及び圧力調整系統により常に加圧されているので、流体が気体になることはない。
請求項2に係る発明は上記第2の手段を採用しているので、簡単な構造で高温流体と低温流体の回収ができ、外からの熱流体の補給が殆ど不要となる。
請求項3に係る発明は上記第3の手段を採用しているので、請求項2に係る発明の効果に加え、多孔板の孔径と多孔板の孔を通過する流速によるエネルギーとの関連を表す関数Ri(リチャード数)を10以上になるように設計しており、熱回収タンク内での低温媒体、高温媒体の境界の乱れを少なくし、混合を抑えることができる。
請求項4に係る発明は上記第4の手段を採用しているので、請求項2に係る発明の効果に加え、整流板により、低温流体、高温流体の比重差による境界の面積は小さく分割されており、低温流体、高温流体の混合をより少なくすることができる。
請求項5に係る発明は上記第5の手段を採用しているので、請求項2に係る発明の効果に加え、浮き子円盤により、完全に高温流体と低温流体とは仕切られると同時に高温流体から低温流体への熱伝達を減らすことができる。
請求項6に係る発明は上記第6の手段を採用しているので、請求項5に係る発明の効果に加え、浮き子円盤は流体が封入された袋形状であるので、高温の流体と低温の流体との境界により正確に浮遊させることができる。
請求項7に係る発明は上記第7の手段を採用しているので、請求項2乃至6に係る発明の効果に加え、高温流体から熱回収タンク壁をとおして失われる熱量が減り、省エネルギー効果がある。
請求項に係る発明は上記第8の手段を採用しているので、加熱のオーバーシュート温度上昇に要する時間と、冷却のアンダーシュート温度下降に要する時間だけ早めに熱流体の切り換えをすることにより工程時間を短縮することができ、また、1個の熱回収タンクで高温流体と低温流体を交互に置き換えることができるので、設備が簡単になり、熱媒体の熱損失を減じることができる。
請求項10に係る発明は上記第9の手段を採用しているので、請求項に係る発明の効果に加え、高温流体、低温流体とも供給配管、戻り配管の大半の温度を不変にすることができるので、熱損失が少なく、熱媒体の回収効果が大きく、また、ポンプを頻繁に動停することがないので運転がスムースで機械的な耐久性を向上することができる。
請求項11に係る発明は上記第10の手段を採用しているので、請求項9または10に係る発明の効果に加え、配管系統を高圧に保持でき、金型が必要とする高温(150〜160℃)に熱流体温度を制御することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態につき説明する。図1は本発明の実施の形態の金型温度調整装置の配管模式図である。図2は本発明の実施の形態の成形機用金型温度調整装置における熱回収タンク5の具体的な構成についての第1の具体例の一部を断面で示す側面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2における多孔板の孔配置を示す部分図である。図5は本発明の実施の形態の成形機用金型温度調整装置における熱回収タンク5の具体的な構成についての第2の具体例を示す側断面図、図6、7は図5の回収タンクのB−B断面図である。図8は本発明の実施の形態の成形機用金型温度調整装置における熱回収タンク5の具体的な構成についての第3の具体例を示す側断面図である。
先ず、本発明の実施の形態の金型温度調整装置について、図1に基づき説明する。図1に示すように、金型2には、金型の温度を検出する金型温度センサ62が取付けられ、また、金型2の熱媒体出口には金型2出口における水温を検出する金型出口水温温度センサ65が取付けられている。また、金型の内部には流体通路が形成、或いは金型に流体通路取付けられている。
なお、射出成形機における金型は、固定金型と可動金型とが一体に型締されて形成される金型キャビテイの中に、射出ユニットから溶融樹脂を射出し、成形品が冷却固化した後、固定金型と可動金型を分離して成形品を取出す構成であるが、この実施の形態においては、金型温度調整に関する説明が主であるので、図1の金型温度調整装置の模式図においては、射出ユニットは図示略し、固定金型と可動金型を一体にしたものを金型2と呼称している。
低温水タンク3には、低温水を設定低温に調整するための低温水温度センサ63及び温度調整器(手段)32が配設されている。そして、低温水タンク3に取付けられた低温水温度センサ63により低温水タンク3内の水温が検出され、図示略の制御装置により低温水の温度調整器32を通る冷媒量が制御されて、水温は設定温度に維持される。
低温水タンク3と金型2とは、低温水供給系統31により接続されている。即ち、低温水タンク3の下部には、低温水供給配管31aが接続されている。低温水供給配管31aは低温水の吐出圧力を0.8MPaに高める逆止弁機能付きの低温水移送ポンプ6の吸入口に接続され、低温水移送ポンプ6の吐出口は低温水供給配管31bに接続され、低温水供給配管31bは低温水の吐出圧力を1.2MPaに高める低温水移送ポンプ7の吸入口に接続されている。低温水移送ポンプ7の吐出口は低温水供給配管31cに接続され、低温水供給配管31cは低温水供給開閉弁52に接続され、低温水供給開閉弁52は低温水供給配管31dに接続され、低温水供給配管31dは金型2の熱媒体入口に接続されている。
更に、金型2と低温水タンク3とは、低温水戻り系統35も接続されている。即ち、金型2の熱媒体出口には、低温水戻り配管35aが接続されている。そして、低温水戻り配管35aは低温水戻り開閉弁55に接続され、低温水戻り開閉弁55は低温水戻り配管35bに接続され、低温水戻り配管35bは低温水タンク3の上部に接続されている。また、低温水供給配管31cと低温水戻り配管35bとは、低温水バイパス配管34及び低温水バイパス配管34に介装された低温水バイパス開閉弁51よりなる低温水バイパス系統40により接続されている。
高温水タンク4には、高温水温度センサ64及び高温水を設定高温に調整する温度調整器(手段)33が配設されている。そして、高温水タンク4に取付けられた高温水温度センサ64により高温水タンク4内の水温が検出され、図示略の制御装置により高温水の温度調整器33を通る熱媒量が制御されて、高温水温は設定温度に維持される。
高温水タンク4と金型2とは、高温水供給系統41により接続されている。即ち、高温水タンク4の下部は、高温水移送ポンプ8の吸入口に接続され、高温水移送ポンプ8の吐出口は高温水供給配管41aに接続され、高温水供給配管41aは高温水供給開閉弁53に接続され、高温水供給開閉弁53は高温水供給配管41bに接続され、高温水供給配管41bは金型2の熱媒体入口に接続されている。
更に、金型2と高温水タンク4とは、高温水戻り系統42も接続されている。即ち、金型2の熱媒体出口は高温水戻り配管42aに接続され、高温水戻り配管42aは高温水戻り開閉弁54に接続され、高温水戻り開閉弁54は高温水戻り配管42bに接続され、高温水戻り配管42bは高温水タンク4の上部に接続されている。また、高温水供給配管41aと高温水戻り配管42bとは、高温水バイパス系統43及び高温水バイパス系統43に介装された高温水バイパス開閉弁56よりなる高温水バイパス系統43により接続されている。
高温水タンク4と低温水タンク3とは、補給用配管39及び補給用配管39に介装された手動開閉弁59により接続されている。この補給用配管39は、高温水タンク4に水の供給又は補給するために設けられている。
上述の構成により、射出成形機による樹脂成形品の成形工程中において、低温水供給系統31の低温水供給開閉弁52及び低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を閉じると共に、高温水供給系統41の高温水供給開閉弁53及び高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を開くことにより、金型2の熱媒体通路に高温水を流して金型2を加熱することができる。
これとは逆に、低温水供給系統31の低温水供給開閉弁52及び低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を開くと共に、高温水供給系統41の高温水供給開閉弁53及び高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を閉じることにより、金型2の熱媒体通路に低温水を流して金型2を冷却することができる。
また、低温水供給開閉弁52、55を閉じ、低温水バイパス系統の低温水バイパス開閉弁51を開くことにより低温水を金型2を通さずに循環させることができる。更に高温水供給開閉弁53、54を閉じ、高温水バイパス系統43の高温水バイパス開閉弁56を開くことにより高温水を金型2を通さずに循環させることができる。
低温水タンク3と高温水タンク4との間には、熱回収タンク5(15、25)が設置されている。熱回収タンク5は、金型2内の熱媒体通路容積と高温媒体の高温水供給配管41a、41b及び高温水戻り配管42a、42bの容積の合計より多い容積を有している。また、熱回収タンク5は、上部に高温水タンク4に連結する高温水入り口を有し、下部に低温水入り口を有し、タンク内に収容された高温水と低温水の混合を抑制する手段が備えられた縦円筒形のタンクである。
熱回収タンク5の高温水入り口と高温水タンク4とは、移送用配管44により接続されている。また、低温水移送ポンプ6と低温水移送ポンプ7との間の低温水供給配管31bと、熱回収タンク5の下部の低温水入り口とは、送出側配管36及び送出側配管36に介装された開閉弁57により接続されている。
更に、送出側配管36の開閉弁57と熱回収タンク5との間には、圧力調整系統37が接続されている。即ち、熱回収タンク5の下部には戻り配管37aが接続され、戻り配管37aには、開閉弁58及び低温水圧調整弁61が接続され、低温水圧調整弁61は戻り配管37bを介して低温水タンク3に接続されている。この低温水圧調整弁61により、熱回収タンク5側の水圧は一定に保持される。
次に、図2、図3、図4に基づき、熱回収タンク5の具体的な構成についての第1の具体例を説明する。図2及び図3に図示のように、熱回収タンク5は円筒形の中央胴5aと、中央胴5aと一体で若干径が大きい上部筒部5bと下部筒部5cとからなる本体部分と、上部蓋11、下部蓋12とで構成されている。なお、上部蓋11には、空気抜きねじ14が設けられている。
上部筒部5b及び下部筒部5c内には、各々、中央胴5aとほぼ同一径の円筒状の多孔板13、13が設けられている。多孔板13には、図4に示すように、直径dlの多数の孔13aが規則正しく明けられている。
上部筒部5bには、筒部の円周内面に沿って水平方向に高温水が出入りする水管5d、下部筒部5cには同様に筒部の円周内面に沿って水平方向に低温水が出入りする水管5eが一体的に備えられている。上部筒部5bの水管5dには移送用配管44が接続され、下部筒部5cの水管5eには送出側配管36が接続されている。
また、中央胴5aの内面には、断熱材46が貼り付け又はコーティングされている。
この断熱材46の縦方向の高さは、後記する高温水と低温水の境界面の上限Lと下限Lとの距離hより若干超えたものとなっている。
このように、低温水側、高温水側とも、熱媒水の出入り口は、上部筒部5bと下部筒部5cの円周内面に沿って水平に設けられており、熱媒水が各入り口から送り込まれるときの縦方向の動圧を少なくし、円筒胴部の上下にそれぞれ熱媒水の流れ抵抗を生じ、同一流速になるように円筒形の多孔板13を設けて熱回収タンク5における熱媒水の対流を減らし、低温水、高温水が混じり合わないようにして、比重差によって低温水、高温水の境界を維持することができる。
この比重差による熱媒体境界の乱れをチェックする理論式が知られている。即ち、多孔板13の孔径13aをdl、孔13aから胴部5aへ流入する熱媒体の流速をvlとしたとき、
Ri=Δρ・g・dl/(ρmean・vl
但し、g:重力加速度 Δρ:低温媒体と高温媒体との密度差
ρmean:媒体の平均密度
で表せるRiが10以上となるように熱回収タンク5の諸元を設計する。Ri数は浮力項と慣性項との比を表す無次元数で、値が大きいほど温度成層が発生しやすく、安定する傾向があるので、乱れによる高温媒体(水)と低温媒体(水)間の熱移動を抑制することが可能である。
熱回収タンク5を用いて高温水と低温水の回収が行われるとき、図2において、Lは高温水と低温水の境界面の上限を示し、Lは高温水と低温水の境界面の下限を示す。hは高温水と低温水の境界面の移動距離であり、この高さhにタンクの胴部5aの内径断面積を乗じた容積が高温水又は低温水の回収容積となる。また、断熱材46は熱容量が小さく、断熱性があるので、高温水から熱量を収奪することが少なく、熱損失を減らすことができる。
図5、図6、図7に基づき、熱回収タンク5の具体的な構成についての第2の具体例を説明する。図5に図示のように、熱回収タンク15は円筒形の中央胴16aと、中央胴16aと一体で若干径が大きい上部筒部16bと下部筒部16cとからなるタンク本体16と、上部蓋11、下部蓋12とで構成されている。なお、上部蓋11には、空気抜きねじ14が設けられている。
上部筒部16bと下部筒部16cの縁部には、各々水平な円盤状の多孔板17、17が設けられている。多孔板17、17にも、図4に示すような直径dlの多数の孔17aが規則正しく明けられている。
上部筒部16bには、筒部の円周内面に沿って水平方向に高温水が出入りする水管16d、下部筒部16cには同様に筒部の円周内面に沿って水平方向に低温水が出入りする水管16eが一体に備えられている。上部筒部16bの水管16dには移送用配管44が接続され、下部筒部16cの水管16eには送出側配管36が接続されている。
更に、中央胴16a内には、複数枚の平板状の縦長の整流板18が設けられている。
この複数の整流板18は、中央胴16aの上部及び下部に設けられた取付け棒18aにより、一定間隔に平行に保持されている。
このように、低温水側、高温水側とも、熱媒水の出入り口は、上部筒部16bと下部筒部16cの円周内面に沿って水平に設けられており、熱媒水が入り口から送り込まれるときの縦方向の動圧を少なくし、更に、上部筒部16bと下部筒部16cをそれぞれ中央胴16aから仕切っている多孔板17、17を設けて上下の熱媒水の流れ抵抗により流速を揃え、整流板18により整流して熱媒水の対流を無くし、低温水、高温水が混じり合わないようにして、比重差によって低温水、高温水の境界を維持することができる。なお、整流板18を構成する材料は、熱損失を減らすために、耐熱性を有する断熱材の板等が望ましい。
上述の中央胴16aに組み入れられた平板上状の整流板18に換えて、図7に示すような複数の波状の整流板19と、整流板19を一定間隔に保持する取付け棒19aの組合わせとしても良い。
図8に基づき、熱回収タンク5の具体的な構成についての第3の具体例を説明する。なお、図8においては、熱回収タンク5の具体的な構成についての第2の具体例と同一の部位については同一の符号を付して示している。また、熱回収タンク5の具体的な構成についての第2の具体例と同一の部位についての説明は省略して、相違点について説明する。熱回収タンク5の具体的な構成についての第3の具体例は、上述の熱回収タンク5の具体的な構成についての第2の具体例において、熱回収タンク15の整流板18の代わりに、図8に示すように、中央胴16a内に比重が高温水の比重と低温水の比重の中間の値になるようにした浮き子円盤27を設置し、高温水と低温水の境に浮かせて両方の熱媒水が混じらないようにしたものである。
熱回収タンク25の下部蓋12の中心に、ガイド棒26が垂直に固設されており、中央胴16aの内径より若干小さい外径を有する断熱材料製の円盤27が、ガイド棒26にガイドされて上下に移動するようになっている。円盤27の中心には、盤面に垂直に適宜の長さを有しガイド棒26に緩く外嵌するガイド管が設けてられている。
なお、28は整流板である。
上述の構成において、高温水の温度が100度とすれば比重は約0.94、低温水の温度が20度とすれば、その比重は約1.00であり、浮き子円盤27の総合した比重を0.97になるようにすれば、熱回収タンク25に上部から高温水、下部に低温水を投入したときその境目に浮くことになり、高温水と低温水の分離手段となる。浮き子円盤27の材質を断熱材料の代わりに、軟質の円盤状の袋とし、中に水を入れた構成としても良い。この場合、円盤袋の中の水温は高温水と低温水の中間の温度となり、従って、比重が高温水と低温水の中間の値になる。
金型温度調整装置の作用について、以下に図9、図10、図11、図12、図13を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態の金型温度調整装置の高温水循環による金型加熱工程における高温水の流れを示す図、図10は高温水低温水切換え高温水回収工程における高温水、低温水の流れを示す図、図11は低温水循環による金型冷却工程における低温水の流れを示す図、図12は低温水、高温水切換え低温水回収工程における高温水、低温水の流れを示す図である。図13は成形機により本発明の実施の形態の金型温度調整装置を用いて金型の温度を切換えながら成形するときの熱媒体の挙動と加熱冷却のタイミングを成形工程の時間軸で示したブロック図である。
図13に示すように、射出成形機による溶融樹脂充填前に金型2を加熱し、樹脂充填後、金型2を冷却する射出成形工程において、金型2は、後記する高温水循環(金型加熱)工程、高温水循環(金型加熱)工程、高温水回収(金型冷却)工程、低温水回収(金型加熱)工程において、加熱又は冷却される。
なお、予め、金型加熱のオーバーシュート温度Δt、冷却のアンダーシュート温度Δt、充填工程を開始する高温の金型温度T、冷却完了温度Tを設定し、高温水バイパス動作時間S、低温水バイパス動作時間S、高温水回収動作時間S、低温水回収動作時間Sを設定する。この場合、加熱のオーバーシュート温度とは、金型2のように熱容量の大きなものを加熱するとき熱伝達速度が遅いため、設定温度において熱媒体の送りを止めてもさらに温度が上昇する温度である。また、冷却のアンダーシュート温度とは、その逆に設定温度において冷却媒体の送りを止めてもさらに温度が下降する温度である。
(1−1)金型加熱工程前半の高温水循環工程においては、図9に示すように、低温水供給系統31の低温水供給開閉弁52、及び低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を閉じ、低温水バイパス系統40の低温水バイパス開閉弁51を開く。更に、高温水側においては、高温水バイパス系統43の高温水バイパス開閉弁56を閉じ、高温水供給系統41の高温水供給開閉弁53、及び高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を開く。この操作により、低温水流は金型2へは供給されることなく、低温水バイパス配管34を通して低温水タンク3へ戻される。一方、高温水供給系統41及び高温水戻り系統42により、高温水が金型2へ供給されて、金型2は加熱される。射出成形工程側は、この金型加熱の間に金型2は型締される。
(1−2)金型加熱工程後半の高温水バイパス工程においては、金型温度がT−Δtに到達した時、高温水供給系統41の高温水供給開閉弁53、高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を閉じて金型2への高温水の供給を停止し、高温水バイパス開閉弁56を開いて高温水バイパス系統43に高温水をバイパスさせることにより、高温水は、高温水タンク4に還流する。なお、低温水も、低温水バイパス系統40を通り、低温水タンク3に還流している。射出成形工程側は、この間は、射出充填を待機している。
(2−1)設定されたバイパス動作時間S後、金型冷却工程前半の高温水回収工程においては、図10に示すように、高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を開にすると同時に、低温水バイパス系統の低温水バイパス開閉弁51を閉じ、低温水供給系統31の低温水供給開閉弁52を開く。この操作により、低温水は金型2の熱媒水路に供給されるため、金型2内等に残存する高温水は押し出され、高温水タンク4へ、更に、熱回収タンク5へ回収される。高温水タンク4の上部から熱回収タンク5内へ入った高温水は、比重差分離等の高温水と低温水の混合を抑制する手段により低温水と混じり合うことなく、熱回収タンク5の上側に貯溜する。
なお、熱回収タンク5中の高温水及び低温水の合計量が、熱回収タンク5の容量を上回った時は、開閉弁58及び低温水圧調整弁61も開き、熱回収タンク5中の下方の低温水は、送出側配管36及び圧力調整系統37を経由して低温水タンク3に送出される。
なお、送出時間(高温水回収時間)Sは、金型2内及び周辺の配管内に残存する高温水の回収量(高温水残存量)と、低温水移送ポンプ7の送出量との関係から予め求めることができる。そして、図示略の制御装置にて、送出時間Sを設定し、タイマーにより送出時間S経過後、高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を閉じ、高温水の回収を終了する。
時間Sを設定して行う代わりに、図示略の制御装置にて、金型2の熱媒水出口からの熱媒水温度の切換温度を設定しておき、金型出口水温温度センサ65からの検出値がその設定値を越えたときに、高温水戻り開閉弁54を閉じるようにしても良い。この間、高温水は高温水バイパス系統43と高温水タンク4との間で還流している。また、射出成形工程側は、金型温度がTに到達したとき、射出充填工程を開始する。
(2−2)金型冷却工程中の低温水循環工程は、金型2から熱回収タンク5へ高温水の回収が終わった後、図11に示すように、低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を開く。この操作により、低温水を金型2へ供給して金型2の冷却工程を続行する。高温水側は、高温水供給系統41の高温水供給開閉弁53、高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を閉じて、金型2への高温水の供給を停止し、高温水バイパス開閉弁56を開いて高温水バイパス系統43に高温水をバイパスさせ、高温水タンク4との間で高温水を還流する。射出成形工程側は、射出後の樹脂の圧力保持、冷却工程に移行する。
(2−3)金型冷却工程後半の低温水バイパス工程では、金型2の温度がT+Δtに到達後、低温水バイパス系統40の低温水バイパス開閉弁51を開にし、低温水供給系統31の低温水供給開閉弁52と低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を閉じる。この操作により、低温水の金型2への供給は停止し、低温水は低温水バイパス系統40を通して低温水戻り系統35から低温水タンク3へ還流する。
(3−1)設定された低温水バイパス時間S後の、金型加熱工程前半の低温水回収工程では、図12に示すように、低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を開き、高温水バイパス系統43の高温水バイパス開閉弁56を閉じ、高温水供給系統41の高温水供給開閉弁53を開き、送出側配管36の開閉弁57を開く。そして、低温水移送ポンプ6が送り出す水圧により、低温水を熱回収タンク5の下部へ送り込み、高温水と入れ換える。そして、熱回収タンク5の上部の高温水は、高温水タンク4に送り込まれ、これにより、金型2等に残存する低温水は、低温水タンク3へ回収される。
送出時間(高温水回収時間)Sは、金型2内及び周辺の配管内に残存する低温水の回収量(低温水残存量)と、高温水移送ポンプ8の送出量との関係から予め求めることができる。そして、図示略の制御装置にて、送出時間Sを設定し、タイマーにより送出時間S経過後、低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を閉じ、低温水の回収を終了する。なお、時間Sを設定して行う代わりに、図示略の制御装置にて、金型2の熱媒水出口からの熱媒水温度の切換温度を設定しておき、金型出口水温温度センサ65からの検出値がその設定値を越えたときに、低温水戻り開閉弁55を閉じるようにしても良い。
(3−2)設定された低温水バイパス時間S後の、金型加熱工程後半の高温水循環工程では、低温水を回収入れ換え後、低温水戻り系統35の低温水戻り開閉弁55を閉じ、低温水はバイパス還流させ、高温水戻り系統42の高温水戻り開閉弁54を開にして続けて金型2に高温水を供給し、始めの金型加熱工程に戻すようになっている。射出成形工程側は、金型温度がTに到達したとき、冷却工程を完了し、型開して成形品を取出し、次の金型閉、型締に移行する。
上述のごとく、上記の金型温度調整工程において、高温水回収工程においては、金型2内等の高温水は、低温水供給系統31の低温水により高温水タンク4、或いは熱回収タンク5に回収される。更に、低温水回収工程においては、金型2内等の低温水は、高温水供給系統41の高温水により低温水タンク3に回収される。このとき、熱回収タンク5は高温水タンク4のバッファーとして機能し、高温水タンク4から溢れた高温水は、一次的に熱回収タンク5の上部に保管される。このように、高温水は外部に排出されることが無いので、熱損失が少なくなる。また、低温水移送ポンプ6、7、高温水移送ポンプ8とも連続運転しているので、運転、停止に伴う機械的、電気的なショックが少なく耐久性によい効果をもたらす。
上記の金型温度調整工程において、低温水移送ポンプ6を連続駆動し、低温水タンク3への圧力調整系統37に低温水圧調整弁61を設置してあるので、低温水圧調整弁61を調整することにより高温水の配管系統を高圧にして高温水の気化温度を高温に保持し、金型2をより高温に制御することができる。
射出成形機の射出工程において、金型2の温度が低い場合、従来のものでは射出された溶融樹脂圧が上がらない内に金型2に接する溶融樹脂が急速に固化して成形品の表面が粗となり、金型2のキャビティ面の転写が不十分となる恐れがあるが、本発明の実施の形態の金型温度調整装置によれば、射出充填時には金型2の温度を高くし、樹脂充填後、溶融樹脂表面の固化を遅らせて後、金型2を強制的に冷却するので、射出工程サイクルが長くならないで済む。
ABS樹脂を用いて、高温水の温度150℃、低温水の温度20℃の条件で、T=120℃、Δt=15℃、T=70℃、Δt=20℃に設定して本発明による温度調整を実施した。その結果、温度のオーバーシュートが無く成形サイクルが70秒から55秒に短縮するとともに、成形品の表面不良が解消し転写性も向上した。
以上、本発明を本発明の実施の形態の金型温度調整装置について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。例えば、上述の本発明の実施の形態の金型温度調整装置において、媒体として水の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、その他の各種の流体が使用可能である。
本発明の実施の形態の金型温度調整装置の配管模式図である。 本発明の実施の形態の成形機用金型温度調整装置における熱回収タンク5の具体的な構成についての第1の具体例の一部を断面で示す側面図である。 図2のA−A断面図である。 図2における多孔板の孔配置を示す部分図である。 本発明の実施の形態の成形機用金型温度調整装置における熱回収タンク5の具体的な構成についての第2の具体例を示す側断面図である。 図5の回収タンクのB−B断面図である。 図5の回収タンクのB−B断面図である。 本発明の実施の形態の成形機用金型温度調整装置における熱回収タンク5の具体的な構成についての第3の具体例を示す側断面図である。 本発明の実施の形態の金型温度調整装置の高温媒体循環による金型加熱工程における熱媒体の流れを示す図である。 本発明の実施の形態の金型温度調整装置の熱媒体切換え高温媒体回収工程における熱媒体の流れを示す図である。 本発明の実施の形態の金型温度調整装置の低温媒体循環による金型冷却工程における熱媒体の流れを示す図である。 本発明の実施の形態の金型温度調整装置の熱媒体切換え低温媒体回収工程における熱媒体の流れを示す図である。 本発明の実施の形態の金型温度調整装置において金型の温度を切換えながら成形するときの熱媒体の挙動と加熱冷却のタイミングを成形工程の時間軸で示したブロック図である。
符号の説明
2 金型
3 低温水タンク
4 高温水タンク
5 熱回収タンク
5a 中央胴
5b 上部筒部
5c 下部筒部
5d、5e 水管
6 低温水移送ポンプ
7 低温水移送ポンプ
8 高温水移送ポンプ
11 上部蓋
12 下部蓋
13 多孔板
13a 多数の孔
14 空気抜きねじ
15 熱回収タンク
16 タンク本体
16a 中央胴
16b 上部筒部
16c 下部筒部
16d、16e 水管
17 多孔板
17a 多数の孔
18 整流板
18a 取付け棒
19 整流板
19a 取付け棒
25 熱回収タンク
26 ガイド棒
27 浮き子円盤
28 整流板
31 低温水供給系統
31a、31b、31c、31d 低温水供給配管
32、33 温度調整器
34 低温水バイパス配管
35 低温水戻り系統
35a、35b 低温水戻り配管
36 送出側配管
37 圧力調整系統
37a、37b 戻り配管
39 補給用配管
40 低温水バイパス系統
41 高温水供給系統
41a、41b 高温水供給配管
42 高温水戻り系統
42a、42b 高温水戻り配管
43 高温水バイパス系統
43a 高温水バイパス配管
44 移送用配管
46 断熱材
51 低温水バイパス開閉弁
52 低温水供給開閉弁
53 高温水供給開閉弁
54 高温水戻り開閉弁
55 低温水戻り開閉弁
56 高温水バイパス開閉弁
57、58 開閉弁
59 手動開閉弁
61 低温水圧調整弁
62 金型温度センサ
63 低温水温度センサ
64 高温水温度センサ
65 金型出口水温温度センサ

Claims (11)

  1. 流体を設定温度に調整する温度調整手段を備えた高温流体タンクと、高温流体移送ポンプを有し該高温流体タンクから金型に高温の流体を供給する高温流体供給系統と、上記金型から上記高温流体タンクに流体を戻す高温流体戻り系統と、流体を設定温度に調整する温度調整手段を備えた低温流体タンクと、低温流体移送ポンプを有し該低温流体タンクから上記金型に流体を供給する低温流体供給系統と、上記金型から上記温流体タンクへ流体を戻す低温流体戻り系統とを有し、上記低高温流体タンクからの高温の流体と上記低温流体タンクからの低温媒体を選択的に切換えて上記金型に設けられた流体通路に流すことにより上記金型の温度制御を行うようにした金型温度調整装置において、
    上記高温流体供給系統と上記高温流体戻り系統とを接続する高温流体バイパス系統と、上記低温流体供給系統と上記低温流体戻り系統とを接続する低温流体バイパス系統と、上部が上記高温流体タンクのみに接続され下部が上記低温流体供給系統のみに接続されると共にタンク内の高温流体と低温流体の混合を抑制する手段を備えた熱回収タンクと、上記熱回収タンクと上記低温流体タンクとを接続し圧力調整手段を有する圧力調整系統とを備えたことを特徴とする金型温度調整装置。
  2. 金型温度調整装置に使用される熱回収タンクにおいて、流体が送り込まれるときの縦方向の動圧を少なくすべく熱回収タンクの円周内面に沿って水平に設けられた上部出入り口、及び下部出入り口と、流体の流れ抵抗を抑制すべく熱回収タンク内の上部及び下部にそれぞれ設けられた多孔板と、流体の対流を抑制すべく流体の温度差によって高温の流体と低温の流体との境界を維持する手段とを備えたことを特徴とする熱回収タンク。
  3. 金型温度調整装置に使用される熱回収タンクにおいて、低温流体側、高温流体側とも流体の出入り口の近傍と熱回収タンク胴側を隔てるような円筒形、又は、多角形の多孔板を垂直に設けてタンクの周方向から多孔板を通して水平方向に流体が流出入するようにした構成であって、多孔板の孔径をdl、多孔板の孔から胴部へ流入する流体の流速をvlとしたとき、
    Ri=Δρ・g・dl/(ρmean・vl
    但し、g:重力加速度、Δρ:低温流体と高温流体との密度差、ρmean:流体の平均密度、
    で表せるRiが10以上となるように設計されたことを特徴とする請求項2に記載の熱回収タンク。
  4. 金型温度調整装置に使用される熱回収タンクにおいて、上記境界を維持する手段は、縦方向に一定間隔で複数枚配設された整流板であること特徴とする請求項2に記載の熱回収タンク。
  5. 金型温度調整装置に使用される熱回収タンクにおいて、上記境界を維持する手段は、熱回収タンクの底部の中心に垂直に円筒棒を固設し、熱回収タンク内径より若干小さい外径を有する断熱材料製の円盤の中心に盤面に垂直に適宜の長さを有し前記円筒棒に緩く外嵌するガイド管を固設し、総合した比重が高温流体の比重と低温流体の比重の中間の値になるようにした浮き子円盤を設け、同浮き子円盤のガイド管において上記熱回収タンクの底部の円筒棒に外嵌し、上記熱回収タンクの下部に低温流体を、上部に高温流体を入れたとき、高温流体と低温流体の出入りによる高温の流体と低温の流体との境界の上下移動に対応して上記浮き子円盤が上下移動することによって低温流体と高温流体が混合しないよう構成されたこと特徴とする請求項2に記載の熱回収タンク。
  6. 金型温度調整装置に使用される熱回収タンクにおいて、上記浮き子円盤が流体を封入し、ガイド管によって水平を保つようにした袋形状の浮き子円盤であることを特徴とする請求項5に記載の熱回収タンク。
  7. 金型温度調整装置に使用される熱回収タンクにおいて、 高温の流体と低温の流体との境界が上下に移動する範囲の内筒面に断熱材を貼り付け、または、コーティングしたことを特徴とする請求項2乃至6に記載の熱回収タンク。
  8. 請求項2〜7のいずれか一つに記載の熱回収タンクを備えた金型温度調整装置。
  9. 請求項1または請求項8に記載する金型温度調整装置を用い、溶融樹脂充填前に金型を加熱し、樹脂充填後、金型を冷却する射出成形工程において、予め、金型加熱のオーバーシュート温度Δt、冷却のアンダーシュート温度Δt、充填工程を開始する高温の金型温度T、冷却完了温度T、高温流体バイパス時間S、及び低温流体バイパス時間Sを設定し、上記金型に上記高温流体供給系統を通じて高温流体を供給し、金型温度がT−Δtに到達したら、高温流体の供給を停止して、このときより設定時間Sだけ上記高温流体バイパス系統を開いて高温流体をバイパス動作させ、金型温度がTに到達後、充填工程を開始し、上記高温流体バイパス時間S後、上記高温流体バイパス系統を閉じ、上記金型から上記熱回収タンクへの通路を開き、低温流体を上記金型へ上記低温流体供給系統を通じて供給しながら上記金型内の水通路に貯溜している高温流体を上記高温流体タンクを経て熱回収タンクへ回収後、低温流体を上記低温流体供給系統を通じて上記金型に供給して上記金型の冷却工程を続行し、金型温度がT+Δtに到達後、低温流体の上記金型への供給を停止し、低温流体を設定時間Sの間上記低温流体バイパス系統によりバイパスさせ、金型温度がTに到達後、上記低温流体バイパス系統を閉じて冷却工程を完了し、型開して成形品を取出し、前記設定時間S後、高温流体押出しによる低温流体を上記熱回収タンクへ回収後、続けて上記金型に高温流体を供給し、始めの金型加熱工程に戻すようにしたことを特徴とする金型温度調整方法。
  10. 金型温度調整方法において、低温流体を上記金型へ供給する金型冷却工程と、低温流体と高温流体との置き換え工程では上記低温流体バイパス系統を閉じ、高温流体による金型加熱の工程では、上記低温流体バイパス系統を開いて上記低温流体移送ポンプを連続運転し、同様に高温流体を上記金型へ送る金型加熱工程と、高温流体と低温流体との置き換え工程では上記高温流体バイパス系統を閉じ、低温流体による金型冷却の工程では、上記高温流体バイパス系統を開いて上記高温流体ポンプを連続運転するようにして高温流体、低温流体とも供給配管、戻り配管の温度を保持すると同時に、上記金型に残存している高温流体を上記高温流体タンクへ、低温流体を上記低温流体タンクへ回収するようにしたことを特徴とする請求項に記載の金型温度調整方法。
  11. 金型温度調整方法において、上記低温流体移送ポンプを連続駆動し、上記圧力調整系統により配管系統を高圧にして熱流体の気化温度を高温に保持し、上記金型をより高温に制御できるようにしたことを特徴とする請求項9または10に記載の金型温度調整方法。
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