JP2008023841A - 金型の加熱冷却システム、金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置、及び金型の加熱冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間で金型を冷却し又は加熱することができるとともに、エネルギー損失を低減させる。
【解決手段】本発明は、冷却用流体循環路40と加熱用流体循環路50とが切替え弁80,90を介して金型30に接続され、冷却ユニット60を冷却用流体循環路40に、かつ、加熱ユニット70を加熱用流体循環路50に配設されている。また、成型対象物を金型30に供給する供給装置から送出される供給開始信号と、金型30の温度を検出するための温度センサ120で検出された金型30の温度とに基づいて、金型30に接続する冷却用流体路40と加熱用流体路50とを選択的に切り替える流体路切替え部Cを設け、流体路切替え部Cにより流体循環路40,50を選択的に切り替えたとき、切替え前に金型30内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留するバッファ装置Bを設けている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、冷却用流体循環路40と加熱用流体循環路50とが切替え弁80,90を介して金型30に接続され、冷却ユニット60を冷却用流体循環路40に、かつ、加熱ユニット70を加熱用流体循環路50に配設されている。また、成型対象物を金型30に供給する供給装置から送出される供給開始信号と、金型30の温度を検出するための温度センサ120で検出された金型30の温度とに基づいて、金型30に接続する冷却用流体路40と加熱用流体路50とを選択的に切り替える流体路切替え部Cを設け、流体路切替え部Cにより流体循環路40,50を選択的に切り替えたとき、切替え前に金型30内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留するバッファ装置Bを設けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば熱プレス用の金型の加熱と冷却を繰り返し行う金型の加熱冷却システム、金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置、及び金型の加熱冷却方法に関するものである。
従来、例えば液晶バックパネル導光板のプリズムやディスクの信号部等を成形する場合、熱プレス成形方法でプラスチック板等の成型対象物に金型の成形面を熱転写するとき、成形プロセスに対応して、同一の金型に2種類の異なった温度の媒体を切り替えて流すことを内容とした金型の加熱冷却システムがある。
同上の加熱冷却システムとして、例えば特開2006‐159643号公報(特許文献1)に開示された構成のものがある。図11は、同上の公報に記載されている熱プレス用の金型の加熱冷却システムにおける温度調節装置、金型の配管構成図、図12(A)は、その金型の加熱冷却システムに用いる加熱用ユニット、(B)は冷却用ユニットの各配管構成図である。
同公報に記載されている加熱冷却システムは、金型1〜4に加熱用媒体である蒸気と、冷却用媒体である冷却水とを切り替えて送出し、それらの金型1〜4の加熱、成形品の成形、金型の冷却を繰り返すことを内容としたものであり、加熱用媒体である蒸気を生成する加熱用ユニット5と、冷却用媒体である冷却水の供給、循環を行う冷却用ユニット6と、金型1〜4に配置した温度検出部7a〜7dと、金型1〜4に蒸気、冷却水を切り替えて供給可能な加熱用媒体路8、冷却用媒体路9を備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記温度検出部7a〜7dによる検出温度に基づき金型1〜4の温度を判定して、金型1〜4への蒸気、冷却水の切り替え供給制御及び前記金型1〜4における成形動作制御を行うコントロールBOX10を備えた温度調節装置11とを有することを特徴としたものである。
上記した加熱用ユニット5は、図12に示すように、原水を軟水器12により軟水化し、薬注装置13により防腐剤等の薬を注入した後、ボイラ14に供給し、そのボイラ14において蒸気(例えば170℃の蒸気)として吐出弁15から温度調節装置11に供給するように構成されている。
上記した冷却用ユニット6は、冷却水供給口に供給される冷却水をクーリングタワー16に導き、このクーリングタワー16において熱交換される冷却水を、ポンプ17により温度調節装置11に送出するとともに、温度調節装置11から返戻された冷却水をクーリングタワー17の上部からその内部に散水することによる熱交換を行うように構成されている。
特開2006‐159643号公報
特開2002−240119号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている加熱冷却システムでは、加熱用媒体として蒸気を使用しているので、蒸気を生成するためのボイラ14を必要とするとともに、そのボイラ14のメンテナンスが面倒であるとともに、消費エネルギーが大きい。
また、蒸気から冷却水への切り替えの度に、その冷却水に含まれる酸素に起因して金型内部が腐食しやすい。
また、蒸気から冷却水への切り替えの度に、その冷却水に含まれる酸素に起因して金型内部が腐食しやすい。
一方、特開2002−240119号公報(特許文献2)には、可動金型及び固定金型の内部に冷却水路及び加熱水路(何れも図示せず)を設けておくとともに、冷却水路を冷却水循環装置に、また、加熱水路を加熱水循環装置にそれぞれ接続した構成にするとともに、検出温度と予め設定された基準温度との温度差に基づいて循環水路に対して冷却水又は加熱水を循環制御して金型温度を管理しようとした構成が記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載された金型の加熱冷却システムでは、冷却水路を流れる冷却水と、加熱水路を流れる加熱水との間で熱交換が行われて熱効率が低下するとともに、金型内部に残留している冷却水や加熱水をそのまま加熱水循環装置や冷却水循環装置に返戻しているために、高いエネルギー損失を生じさせているという問題がある。
そこで本発明は、金型を短時間に冷却し又は加熱することができるとともに、エネルギー損失を低減させた金型の加熱冷却システム、金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置、及び金型の加熱冷却方法の提供を目的としている。
上記目的を達成するための本発明の構成は、次のとおりである。
請求項1に記載した金型の加熱冷却システムは、金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより、金型の加熱と冷却とを交互に行うものであり、冷却用流体を常時循環させておくための冷却用流体循環路と、加熱用流体を常時循環させておくための加熱用流体循環路とが切替え弁を介して金型に接続されていること、冷却用流体を冷却するための冷却ユニットを冷却用流体循環路に、かつ、加熱用流体を加熱するための加熱ユニットを加熱用流体循環路にそれぞれ配設していること、成型対象物を金型に供給する供給装置が併設されているとともに、金型の温度を検出するための温度センサが設けられていること、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、金型に接続する冷却用流体路と加熱用流体路とを切替え弁を介して選択的に切り替える流体路切替え部が設けられていること、金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えたバッファ装置が設けられており、2つの流体循環路を流体路切替え部により選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体をバッファ装置に貯留することを特徴としている。
請求項1に記載した金型の加熱冷却システムは、金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより、金型の加熱と冷却とを交互に行うものであり、冷却用流体を常時循環させておくための冷却用流体循環路と、加熱用流体を常時循環させておくための加熱用流体循環路とが切替え弁を介して金型に接続されていること、冷却用流体を冷却するための冷却ユニットを冷却用流体循環路に、かつ、加熱用流体を加熱するための加熱ユニットを加熱用流体循環路にそれぞれ配設していること、成型対象物を金型に供給する供給装置が併設されているとともに、金型の温度を検出するための温度センサが設けられていること、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、金型に接続する冷却用流体路と加熱用流体路とを切替え弁を介して選択的に切り替える流体路切替え部が設けられていること、金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えたバッファ装置が設けられており、2つの流体循環路を流体路切替え部により選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体をバッファ装置に貯留することを特徴としている。
請求項2に記載の金型の加熱冷却システムは、請求項1に記載したバッファ装置が、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の冷却用流体を貯留する冷却用流体貯留部と、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の加熱用流体を貯留する加熱用流体貯留部とが互いに断熱されて形成されていることを特徴としたものである。
請求項3に記載の金型の加熱冷却システムは、請求項2に記載したバッファ装置が、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に収容したピストンとからなり、2つの流体循環路を流体路切替え部により切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成することを特徴としている。
請求項4に記載の金型の加熱冷却システムは、請求項1〜3のいずれかに記載した冷却ユニットに返戻される冷却用流体流体と、冷却ユニットから送出される冷却用流体との熱交換を行う熱交換器を冷却用流体循環路に配設していることを特徴としている。
請求項5に記載の金型の加熱冷却システムは、請求項1〜4のいずれかに記載した加熱ユニットに返戻される加熱用流体と、加熱ユニットから送出される加熱用流体との熱交換を行う熱交換器を加熱用流体循環路に配設していることを特徴としている。
請求項6に記載した金型の加熱冷却方法は、金型に成型対象物を供給する供給装置、金型の温度を検出するための温度センサ、金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えたバッファ装置が設けられており、金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより金型の加熱と冷却とを交互に行うものであり、冷却ユニットを配設しかつ切替え弁を介して金型に接続された冷却用流体循環路に冷却用流体を常時循環させておくとともに、加熱ユニットを配設しかつ切替え弁を介して金型に接続された加熱用流体循環路に加熱用流体を常時循環させておき、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、金型に接続する冷却用流体路と加熱用流体路とを選択的に切り替えるとともに、2つの流体循環路を切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体をバッファ装置に貯留することを特徴としている。
請求項7に記載の金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置は、金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより、金型の加熱と冷却とを交互に行う金型の加熱冷却システムに用いるものであり、金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えているとともに、2つの流体循環路が切り替えられたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留することを特徴としている。
請求項8に記載の金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置は、請求項7に記載のものがシリンダと、シリンダ内に摺動自在に収容したピストンとからなり、金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成することを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、冷却用流体を常時循環させておくための冷却用流体循環路と、加熱用流体を常時循環させておくための加熱用流体循環路とを、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、金型に接続する冷却用流体路と加熱用流体路とを選択的に切り替えているとともに、2つの流体循環路を流体路切替え部により選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留しているので、短時間で金型を冷却し又は加熱することができるとともにエネルギー損失を低減させることができる。
また、2つの流体循環路を流体路切替え部により選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留しているので、金型内に流通する流量の差を吸収することができる。
さらに、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、冷却用流体路と加熱用流体路とを切り替えているので、適切なタイミングで金型を加熱しまた冷却することができる。
また、2つの流体循環路を流体路切替え部により選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留しているので、金型内に流通する流量の差を吸収することができる。
さらに、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、冷却用流体路と加熱用流体路とを切り替えているので、適切なタイミングで金型を加熱しまた冷却することができる。
請求項1に記載の発明で得られる共通の効果に加え、各請求項に記載した発明によれば次の各効果を得ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の冷却用流体を貯留する冷却用流体貯留部と、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の加熱用流体を貯留する加熱用流体貯留部とが互いに断熱されて形成されているので、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留しておくことができるとともに、温度差のある冷却用流体と加熱用流体とが混合することがなく、また、冷却用流体貯留部と加熱用流体貯留部とを断熱しているので熱エネルギーの損失の低減に寄与できる。
請求項3に記載した発明によれば、2つの流体循環路を流体路切替え部により切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成しているので、バッファ装置を駆動するための駆動源を必要とせず、また、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成しているので、容積を半減させられ、従って小型化,低廉化を図ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、冷却ユニットに返戻される冷却用流体と、冷却ユニットから送出される冷却用流体との熱交換を行うようにしているので、熱効率を向上させられる。
請求項5に記載の発明によれば、加熱ユニットに返戻される加熱用流体と、加熱ユニットから送出される加熱用流体との熱交換を行うようにしているので、熱効率を向上させられる。
請求項6に記載の発明によれば、冷却ユニットを配設しかつ切替え弁を介して金型に接続された冷却用流体循環路に冷却用流体を常時循環させておくとともに、加熱ユニットを配設しかつ切替え弁を介して金型に接続された加熱用流体循環路に加熱用流体を常時循環させておき、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、金型に接続する冷却用流体路と加熱用流体路とを選択的に切り替えるとともに、2つの流体循環路を切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体をバッファ装置に貯留しているので、短時間で金型を冷却し又は加熱することができるとともにエネルギー損失を低減させることができる。
また、2つの流体循環路を選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留しているので、金型内に流通する流量の差を吸収することができる。
さらに、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、冷却用流体路と加熱用流体路とを切り替えているので、適切なタイミングで金型を加熱しまた冷却することができる。
また、2つの流体循環路を選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留しているので、金型内に流通する流量の差を吸収することができる。
さらに、供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、冷却用流体路と加熱用流体路とを切り替えているので、適切なタイミングで金型を加熱しまた冷却することができる。
請求項7に記載の発明によれば、金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えているとともに、2つの流体循環路が切り替えられたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留しておくことができる。
請求項8に記載の発明によれば、バッファ装置が、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に収容したピストンとからなり、金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成しているので、バッファ装置を駆動するための駆動源を必要とせず、また、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成しているので容積を半減させられ、従って小型化,低廉化を図ることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る金型の加熱冷却システムの全体構成を示す概略図、図2はバッファ装置を示しており、(A)はその断面図、(B)はその側面図、図3は、そのバッファ装置のピストンを摺動した状態を示す断面図である。
一実施形態に係る金型の加熱冷却システムAは、金型30に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより、金型30の加熱と冷却とを交互に行うものであり、上記の金型30の他、冷却用流体を常時循環させておくための往路41と復路42からなる冷却用流体循環路40、加熱用流体を常時循環させておくための往路51と復路52からなる加熱用流体循環路50、冷却ユニット60、加熱ユニット70、供給側,返戻側切替え弁80,90、熱交換器100,110、温度センサ120、バッファ装置B及び流体切替え部Cを有して構成されている。
金型30は熱伝導率の高い例えばベリリウム銅から形成した上型31と下型32とを有しており、それら上型31と下型32内にはそれぞれ複数の流体流通路33…が互いに平行にして形成されている。
上記した金型30の流体流通路33…の流入口33aには、流入側流路34の一端34aが接続されているとともに、流出口33bには流出側流路35の一端35aが接続されている。
流入側流路34の他端34bには、上記した供給側切替え弁80が接続され、また、流出側流路35の他端35bには返戻側切替え弁90が接続されている。
流入側流路34の他端34bには、上記した供給側切替え弁80が接続され、また、流出側流路35の他端35bには返戻側切替え弁90が接続されている。
供給側切替え弁80の冷却側ポートには、上記往路41の一端41aが接続されているとともに、その往路41の他端41bは冷却ユニット60の流出口に接続されている。また、往路41の他端41b側であって冷却ユニット60近傍には、上記した熱交換器100が配されている。
復路42の一端42aは、返戻側切替え弁90の冷却側ポートに接続されているとともに、他端42bはバッファ装置Bを介して冷却ユニット60の流入口に接続されている。また、その復路42の他端42b側であって冷却ユニット60近傍には、上記した熱交換器100が配されている。
復路42の一端42aは、返戻側切替え弁90の冷却側ポートに接続されているとともに、他端42bはバッファ装置Bを介して冷却ユニット60の流入口に接続されている。また、その復路42の他端42b側であって冷却ユニット60近傍には、上記した熱交換器100が配されている。
供給側切替え弁80の加熱側ポートには、加熱用流体循環路50をなす往路51の一端51aが接続され、他端51bには加熱ユニット70の流出口が接続されている。また、その往路51の他端51b側であって加熱ユニット70近傍には、上記した熱交換器110が配されている。
加熱用流体循環路50をなす復路52の一端52aは、返戻側切替え弁90の加熱側ポートに接続されているとともに、他端52bはバッファ装置Bを介して加熱ユニット70の流入口に接続されている。また、その復路52の他端52b側であって加熱ユニット70近傍には上記した熱交換器110が配されている。
加熱用流体循環路50をなす復路52の一端52aは、返戻側切替え弁90の加熱側ポートに接続されているとともに、他端52bはバッファ装置Bを介して加熱ユニット70の流入口に接続されている。また、その復路52の他端52b側であって加熱ユニット70近傍には上記した熱交換器110が配されている。
ところで、バッファ装置Bは、金型30内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えており、2つの流体循環路40,50を流体路切替え部Cにより切り替えたとき、切り替え前に金型30内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留するようになっている。
具体的には、図2(A)に示すように、金型30内に流通している流量とほぼ同じ容量の冷却用流体を貯留する冷却用流体貯留部βと、図3に示すように、金型30内に流通している流量とほぼ同じ容量の加熱用流体を貯留する加熱用流体貯留部αとが互いに断熱されて形成されているものであり、本実施形態においては、シリンダ131内に、冷却用流体貯留部βと加熱用流体貯留部αとを択一的に区画形成するピストン132を摺動自在に収容した構成になっている。
すなわち、上記した2つの流体循環路40,50を流体路切替え部Cにより切り替えたとき、切替え前に金型30内に流通していた、いずれかの流体がシリンダ131内に流入することにより、ピストン132が作動して冷却用流体貯留部β又は加熱用流体貯留部αが区画形成されるようになっており、その具体的な構成は次のとおりである。
シリンダ131は、円筒形にした本体133の両端に側面視正略方形のブロック体134,135を配設した構成のものである。
本体133は、例えばテフロン樹脂製の内筒133aと、金属製の外筒133bとを重合してなるものであり、内筒133aをテフロン樹脂で形成することにより、ピストン132の摺動性と断熱性を向上させられる。
本体133は、例えばテフロン樹脂製の内筒133aと、金属製の外筒133bとを重合してなるものであり、内筒133aをテフロン樹脂で形成することにより、ピストン132の摺動性と断熱性を向上させられる。
ブロック体134,135は互いに同一の形状,構造になっており、中心軸線O1に一致して詳細を後述するピストン132のピストンロッド136(137)を摺動自在に挿通するロッド孔138(139)が形成されており、このロッド孔138(139)の内壁にはOリング140,140を挿入するためのリング用溝141,141(142,142)が形成されている。
また、中心軸線O1よりも上側には、シリンダ131内に臨む側壁位置と、上壁134a(135a)とに開口した正面視L字形の循環路接続口143(144)が形成されている。
また、中心軸線O1よりも上側には、シリンダ131内に臨む側壁位置と、上壁134a(135a)とに開口した正面視L字形の循環路接続口143(144)が形成されている。
さて、ピストン132は、本体133の内筒133aに摺接する外径にしたピストン本体145の両側壁に、中心軸線O1に一致して上記したピストンロッド136,137を固定したものである。
ピストン本体145は、円形基板146の両側壁面に断熱材としての例えばテフロン樹脂板147,147を重合貼着したものであり、また、円形基板146の外周壁には、Oリング148を装着するためのリング溝149が全周にわたり形成されている。
すなわち、上記した本体133とピストン本体145の構造により、ピストン132の摺動性を向上させているとともに、冷却用流体貯留部βと加熱用流体貯留部α内に貯留されている2つの流体間の断熱性を高めている。
ピストン本体145は、円形基板146の両側壁面に断熱材としての例えばテフロン樹脂板147,147を重合貼着したものであり、また、円形基板146の外周壁には、Oリング148を装着するためのリング溝149が全周にわたり形成されている。
すなわち、上記した本体133とピストン本体145の構造により、ピストン132の摺動性を向上させているとともに、冷却用流体貯留部βと加熱用流体貯留部α内に貯留されている2つの流体間の断熱性を高めている。
ピストンロッド136(137)は、中空軸部136a(137a)の端部にピストン本体145と同じ外径にした円板形の流通部136b(137b)を形成したものであり、その流通部136b(137b)は、所要の幅にした鍔部136c(137c)を流通部136b(137b)の周囲に形成することにより、ピストン本体145との間に流体を流通させるための空間γ(δ)を区画形成するようになっている。
流通部136b(137b)には、中心軸線O1を中心とした90度間隔で4つの流通孔150…が形成されている。なお、151は、ピストン本体145とピストンロッド136(137)とを固定しているボルトである。
流通部136b(137b)には、中心軸線O1を中心とした90度間隔で4つの流通孔150…が形成されている。なお、151は、ピストン本体145とピストンロッド136(137)とを固定しているボルトである。
上記したピストンロッド136と循環路接続口143には、前記した冷却用流体循環路40の復路42が、また、ピストンロッド137と循環路接続口144には加熱用流体循環路50の復路52がそれぞれ連結されている。
これにより、復路42,52を通じて流通する流体は、ピストンロッド136(137),流通部136b(137b)を介してシリンダ131内に流入し、循環路接続口143(144)から復路42,52の他端42b,52bに向けて流出するようになっている。
これにより、復路42,52を通じて流通する流体は、ピストンロッド136(137),流通部136b(137b)を介してシリンダ131内に流入し、循環路接続口143(144)から復路42,52の他端42b,52bに向けて流出するようになっている。
上述した構造からなるバッファ装置Bでは、図2に示すように、ピストン132が図示右側に移動しているときに、そのピストン132の左側に冷却用流体貯留部βが形成され、また、図3に示すように、ピストン132が左側に移動しているときに、そのピストン132の右側に加熱用流体貯留部αが形成される。このような構成にすることにより、バッファ装置B自体の小型化を図ることができる。
なお、流通孔150の数,大きさ,形状等は流体の単位時間当たりの流量等を適宜勘案して設定すればよいものである。
なお、流通孔150の数,大きさ,形状等は流体の単位時間当たりの流量等を適宜勘案して設定すればよいものである。
冷却ユニット60は、水や油等の冷却用流体を例えば40〜50(℃)に冷却して維持する機能を有するものであり、ポンプ61、モータ62、及び冷却用流体を40〜50(℃)を中心として0.5(℃)前後に維持するための温度調整装置63を有している。
加熱ユニット70は、水や油等の冷却用流体を例えば150(℃)に加熱して維持する機能を有するものであり、ポンプ71、モータ72、及び冷却用流体を150(℃)を中心として0.5(℃)前後に維持するための温度調整装置73を有している。
熱交換機100は、冷却ユニット60に返戻される冷却用流体と、冷却ユニット60から送出される冷却用との熱交換を行う機能を有するものである。
熱交換機110は、加熱ユニット70に返戻される加熱用流体と、加熱ユニット70から送出される加熱用流体との熱交換を行う機能を有するものである。このような熱交換機100,110を設けることにより熱効率を向上させられる。
熱交換機110は、加熱ユニット70に返戻される加熱用流体と、加熱ユニット70から送出される加熱用流体との熱交換を行う機能を有するものである。このような熱交換機100,110を設けることにより熱効率を向上させられる。
流体路切替え部Cは、冷却用流体循環路40と加熱用流体循環路50とを所定のタイミングで切り替えて金型30に接続する機能を有するものであり、成型対象物を金型30に供給するための供給装置(図示しない)から出力される供給開始信号が入力されるようになっているとともに、温度センサ110が入力側に接続されている。また、出力側にコンプレッサ152を介して上記した供給側切替え弁80と返戻側切替え弁90とが接続されている。
本実施形態においては、供給装置(図示しない)から出力される供給開始信号と、温度センサ110で検出された金型30の温度とに基づいて、冷却用流体循環路40と加熱用流体循環路50とを供給側切替え弁80と返戻側切替え弁90とを介して切り換えるようにしている。
本実施形態においては、供給装置(図示しない)から出力される供給開始信号と、温度センサ110で検出された金型30の温度とに基づいて、冷却用流体循環路40と加熱用流体循環路50とを供給側切替え弁80と返戻側切替え弁90とを介して切り換えるようにしている。
上記した金型の加熱冷却システムの動作について、図4〜10を参照して説明する。図4は、動作を示すフローチャート、図5〜7は、加熱時における加熱用流体の流通状態を示す模式図、図8〜10は、冷却時における冷却用流体の流通状態を示す模式図である。なお、図中冷却用流体を太線で示し、加熱用流体を斜線で示している。
ステップ1(図中「S1」と略記する。以下、同様。)金型30の下型32を所定の位置に下降させる。
ステップ2:材料供給装置による成型対象物の供給動作、従ってまた、材料供給装置から供給開始信号が出力されたか否かを判定し、供給開始信号が出力されればステップ3に進む。
ステップ2:材料供給装置による成型対象物の供給動作、従ってまた、材料供給装置から供給開始信号が出力されたか否かを判定し、供給開始信号が出力されればステップ3に進む。
ステップ3:金型30の加熱を開始する。すなわち、成型対象物の載置を待機しているとき、換言すると、図5に示す流通状態に至る前には、金型30には、供給側切替え弁80と返戻側切替え弁90を通じて冷却用流体路40が接続されている。
このとき、バッファ装置Bは、ピストン132が図示左側に移動することにより、そのピストン132の右側に加熱用流体貯留部αが形成され、これに加熱用流体が貯留されている。すなわち、金型30内に流通すべき容量の加熱用流体を保留させている。
この状態において、材料供給装置による成型対象物の供給動作が開始されると、上記供給開始信号が出力される。
このとき、バッファ装置Bは、ピストン132が図示左側に移動することにより、そのピストン132の右側に加熱用流体貯留部αが形成され、これに加熱用流体が貯留されている。すなわち、金型30内に流通すべき容量の加熱用流体を保留させている。
この状態において、材料供給装置による成型対象物の供給動作が開始されると、上記供給開始信号が出力される。
供給開始信号の出力により、流体路切替え部Cが、供給側切替え弁80と返戻側切替え弁90を駆動させて、金型30に加熱用流体路50を接続するように切り替える。
この切り替えによって、図6に示すように、これまで金型30内に流通していた冷却用流体が、バッファ装置Bに圧送流入し初め、これにより、ピストン145が図示右方向に摺動される。
この切り替えによって、図6に示すように、これまで金型30内に流通していた冷却用流体が、バッファ装置Bに圧送流入し初め、これにより、ピストン145が図示右方向に摺動される。
この摺動によって、シリンダ131の図示左側に冷却用流体貯留部βが次第に形成され、金型30に流通していた冷却用流体が、図7に示すように、加熱用流体に置換されたときに所期の冷却用流体貯留部βがシリンダ131内に区画形成される。
ステップ4:金型30の温度が所定の温度に上昇したか否かを判定し、所定の温度に達していれば、ステップ5に進む。
ステップ5:下型32と上型31との型閉じ圧力を所定の値に上昇させる。
ステップ6:設定温度になったときから、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過していればステップ7に進む。
ステップ6:設定温度になったときから、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過していればステップ7に進む。
ステップ7:金型30の冷却を開始する。この冷却を開始する前においては、金型30には、供給側切替え弁80と返戻側切替え弁90を通じて加熱用流体路50が接続されている。
このとき、バッファ装置Bは、ピストン145が図示右側に移動することにより、そのピストン145の左側に冷却用流体貯留部βが形成され、これに冷却用流体が貯留されている。すなわち、金型30内に流通すべき容量の冷却用流体を保留させている。
このとき、バッファ装置Bは、ピストン145が図示右側に移動することにより、そのピストン145の左側に冷却用流体貯留部βが形成され、これに冷却用流体が貯留されている。すなわち、金型30内に流通すべき容量の冷却用流体を保留させている。
冷却動作は、流体路切替え部Cが、供給側切替え弁80と返戻側切替え弁90を駆動させて、金型30に冷却用流体路40を接続するように切り替える。
この切り替えによって、図9に示すように、これまで金型30内に流通していた加熱用流体が、バッファ装置Bに圧送流入し初め、これにより、ピストン145が図示左方向に摺動される。
この切り替えによって、図9に示すように、これまで金型30内に流通していた加熱用流体が、バッファ装置Bに圧送流入し初め、これにより、ピストン145が図示左方向に摺動される。
この摺動によって、シリンダ131の図示右側に加熱用流体貯留部αが次第に形成され、金型30に流通していた加熱用流体が、図10に示すように、加熱用流体に置換されたときに所期の冷却用流体貯留部βがシリンダ131内に区画形成される。
ステップ8:金型30の温度が所定の温度に下降したか否かを判定し、所定の温度に下降していれば、ステップ9に進む。
ステップ9:金型30の下型32を下降させて、ステップ10に進む。
ステップ10:図示しない搬出装置により成型対象物を下型32から搬出した後、ステップ1に戻る。
なお、上述した金型30におけるサイクルタイムは、成型対象物の供給が2(sec)、下型32の移動(上昇)が2(sec)、加熱時間が5(sec)、昇圧時間が1(sec)、冷却時間が5(sec)、降圧時間が1(sec)、下型32の移動(下降)が2(sec)、成型対象物の搬出が2(sec)程度を想定している。
ステップ10:図示しない搬出装置により成型対象物を下型32から搬出した後、ステップ1に戻る。
なお、上述した金型30におけるサイクルタイムは、成型対象物の供給が2(sec)、下型32の移動(上昇)が2(sec)、加熱時間が5(sec)、昇圧時間が1(sec)、冷却時間が5(sec)、降圧時間が1(sec)、下型32の移動(下降)が2(sec)、成型対象物の搬出が2(sec)程度を想定している。
本発明は上記した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・上述した実施形態においては、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に収容したピストンとからなるバッファ装置であって、2つの流体循環路を流体路切替え部により切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成する構成のものについて説明したが、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の冷却用流体を貯留する冷却用流体貯留部と、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の加熱用流体を貯留する加熱用流体貯留部とが同時に形成している構成のものであってもよい。
また、両端を開口した筒体と、これら両開口端を閉塞するように張設され、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体が流入することにより弾性的に変形を生じる弾性膜とを有する構成にしてもよい。
・上述した実施形態においては、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に収容したピストンとからなるバッファ装置であって、2つの流体循環路を流体路切替え部により切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成する構成のものについて説明したが、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の冷却用流体を貯留する冷却用流体貯留部と、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の加熱用流体を貯留する加熱用流体貯留部とが同時に形成している構成のものであってもよい。
また、両端を開口した筒体と、これら両開口端を閉塞するように張設され、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体が流入することにより弾性的に変形を生じる弾性膜とを有する構成にしてもよい。
30 金型
40 冷却用流体循環路
50 加熱用流体循環路
60 冷却ユニット
70 加熱ユニット
80 切替え弁
90 切替え弁
100 熱交換器
110 熱交換器
120 温度センサ
131 シリンダ
132 ピストン
B バッファ装置
C 流体路切替え部
β 冷却用流体貯留部
α 加熱用流体貯留部
40 冷却用流体循環路
50 加熱用流体循環路
60 冷却ユニット
70 加熱ユニット
80 切替え弁
90 切替え弁
100 熱交換器
110 熱交換器
120 温度センサ
131 シリンダ
132 ピストン
B バッファ装置
C 流体路切替え部
β 冷却用流体貯留部
α 加熱用流体貯留部
Claims (8)
- 金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより、金型の加熱と冷却とを交互に行う金型の加熱冷却システムにおいて、
(1)冷却用流体を常時循環させておくための冷却用流体循環路と、加熱用流体を常時循環させておくための加熱用流体循環路とが切替え弁を介して金型に接続されていること、
(2)冷却用流体を冷却するための冷却ユニットを冷却用流体循環路に、かつ、加熱用流体を加熱するための加熱ユニットを加熱用流体循環路にそれぞれ配設していること、
成型対象物を金型に供給する供給装置が併設されているとともに、金型の温度を検出するための温度センサが設けられていること、
(3)供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、金型に接続する冷却用流体路と加熱用流体路とを切替え弁を介して選択的に切り替える流体路切替え部が設けられていること、
(4)金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えたバッファ装置が設けられており、2つの流体循環路を流体路切替え部により選択的に切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体をバッファ装置に貯留していることを特徴とする金型の加熱冷却システム。 - バッファ装置は、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の冷却用流体を貯留する冷却用流体貯留部と、金型内に流通している流量とほぼ同じ容量の加熱用流体を貯留する加熱用流体貯留部とが互いに断熱されて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の金型の加熱冷却システム。
- バッファ装置は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に収容したピストンとからなり、
2つの流体循環路を流体路切替え部により切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成することを特徴とする請求項2に記載の金型の加熱冷却システム。 - 冷却ユニットに返戻される冷却用流体と、冷却ユニットから送出される冷却用流体との熱交換を行う熱交換器を冷却用流体循環路に配設していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金型の加熱冷却システム。
- 加熱ユニットに返戻される加熱用流体と、加熱ユニットから送出される加熱用流体との熱交換を行う熱交換器を加熱用流体循環路に配設していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金型の加熱冷却システム。
- 金型に成型対象物を供給する供給装置、金型の温度を検出するための温度センサ、金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えたバッファ装置が設けられており、金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより、金型の加熱と冷却とを交互に行う金型の加熱冷却方法であって、
冷却ユニットを配設しかつ切替え弁を介して金型に接続された冷却用流体循環路に冷却用流体を常時循環させておくとともに、加熱ユニットを配設しかつ切替え弁を介して金型に接続された加熱用流体循環路に加熱用流体を常時循環させておき、
供給装置から送出される供給開始信号と、温度センサで検出された金型の温度とに基づいて、金型に接続する冷却用流体路と加熱用流体路とを切替え弁を介して選択的に切り替えるとともに、2つの流体循環路を切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体をバッファ装置に貯留することを特徴とする金型の加熱冷却方法。 - 金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えることにより、金型の加熱と冷却とを交互に行う金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置であって、
金型内に流通している冷却用流体又は加熱用流体の流量とほぼ等しい容量を備えているとともに、2つの流体循環路が切り替えられたとき、切替え前に金型内に流通していた冷却用流体又は加熱用流体を貯留することを特徴とする金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置。 - バッファ装置は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に収容したピストンとからなり、
金型に循環供給される冷却用流体と加熱用流体とを切り替えたとき、切替え前に金型内に流通していたいずれかの流体がシリンダ内に流入することによりピストンを摺動させて、シリンダ内に冷却用流体貯留部又は加熱用流体貯留部を択一的に区画形成することを特徴とする請求項7に記載の金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006198809A JP2008023841A (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | 金型の加熱冷却システム、金型の加熱冷却システムに用いるバッファ装置、及び金型の加熱冷却方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2140996A1 (en) | 2008-07-03 | 2010-01-06 | Sysko Corporation | Mold multiple heating and cooling system |
CN103231023A (zh) * | 2013-05-06 | 2013-08-07 | 浙江省机电设计研究院有限公司 | 用于铁型覆砂生产线的铁型自动调温装置和方法 |
-
2006
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EP2140996A1 (en) | 2008-07-03 | 2010-01-06 | Sysko Corporation | Mold multiple heating and cooling system |
CN103231023A (zh) * | 2013-05-06 | 2013-08-07 | 浙江省机电设计研究院有限公司 | 用于铁型覆砂生产线的铁型自动调温装置和方法 |
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