JP3109224U - 熱プレス用の金型の加熱冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、一台の温度調節装置を用い、加熱用媒体に蒸気、冷却用媒体に水を使用し、金型の加熱、冷却の切り替えを短時間で、容易に行うことができる熱プレス用の金型の加熱冷却システムを提供する。
【解決手段】本考案の熱プレス用の金型の加熱冷却システムは、金型1乃至4に蒸気、冷却水を切り替えて送り、金型1乃至4の加熱、成形品の成形、金型1乃至4の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであって、蒸気を生成する加熱用ユニットと、冷却水の供給、循環を行う冷却用ユニットと、金型1乃至4に配置した温度センサ5a乃至5dと、金型1乃至4に蒸気、冷却水を切り替えて供給可能な加熱用媒体路11、冷却用媒体路12を備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記温度センサ5a乃至5dによる検出温度に基づき金型1乃至4の温度を判定して、金型1乃至4への蒸気、冷却水の切り替え供給制御及び前記金型1乃至4における成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置10とを有するものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、金型の加熱、冷却の切り替えを短時間で、容易に行うことができる熱プレス用の金型の加熱冷却システムに関するものである。
従来、液晶バックパネル導光板のプリズムやディスクの信号部等を成形する場合、熱プレス成形手段で素材(プラスチックの板)に金型の成形面を熱転写させる際に、金型の温度コントロールを行うことが必須となる。
熱プレス用の金型の加熱冷却システムは、熱プレス成形において、2種類の異なった温度の媒体を、同一の金型に、成形プロセスに応じて切り替えて流す手段を採用している。
具体的には、素材(プラスチックの板)を金型内に搬入し、金型を加熱(昇温)して金型を均等に加熱し、プレス機構により金型を下降してこの金型の成形面を素材に転写し、その後、金型を冷却し、金型を上昇して成形加工された素材を搬出するようにしている。
ところで、従来の熱プレス用の金型の加熱冷却システムにおいては、加熱用媒体に油、冷却用媒体に油を使用したり、又は加熱用媒体に温水、冷却用媒体に水を使用する等、2種の媒体で金型の加熱冷却を行っている。
しかし、熱プレス用の金型では、その温度上昇に熱エネルギーを多く必要とし、成形サイクルを早くするためには、設備費用、ランニング費用が多くかかるとともに、設備の規模も大きくなり、実用的ではないという問題を包含している。
また、複数の金型を使用する場合、これらに温度差を付けるには、個々の金型へ供給する加熱用媒体それぞれについて独立した温度調節装置が必要となるという問題を包含している。
特許文献1には、射出成形機と、昇温装置と、複数の金型とを用いて構成され、複数の金型を昇温装置にて昇温した後、複数の金型を順に射出成形機に移送し、各金型を個別に温度制御しつつ射出成形を行うようにした複数の金型を用いる成形手段が提案されている。
しかし、この特許文献1の成形手段の場合、複数の金型の射出成形機への順次移送、各金型の個別の温度制御等、複雑な構成、複雑な制御が必要になるという問題を包含している。
特許文献2には、固定金型、可動金型を有する射出成形機に対して、この射出成形機の複数の要部に、複数の温調装置から媒体を温度制御しながら圧送するように構成したディスク成形金型の温度制御機構が提案されている。
しかし、この特許文献2の温度制御機構の場合も、成形機の複数の要部に、複数の温調装置から媒体を温度制御しながら圧送する構成であるため、やはり複雑な構成、複雑な制御が必要になるという問題を包含している。
特開平08−039642号公報 特開2003−311798号公報
解決しようとする問題点は、一台の温度調節装置を用いて、加熱用媒体に蒸気、冷却用媒体に水を使用し、金型の加熱、冷却の切り替えを短時間で、容易に行うことができる熱プレス用の金型の加熱冷却システムが存在しない点である。
本考案は、金型に加熱用、冷却用の媒体を切り替えて送り、金型の加熱、成形品の成形、金型の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであり、加熱用媒体を生成する加熱用ユニットと、冷却用媒体の供給、循環を行う冷却用ユニットと、金型に配置した温度検出部と、金型に加熱用媒体、冷却用媒体を切り替えて供給可能な加熱用媒体路、冷却用媒体路を備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記温度検出部による検出温度に基づき金型の温度を判定して、金型への加熱用媒体、冷却用媒体の切り替え供給制御及び前記金型における成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置とを有することを最も主要な特徴とする。
本考案によれば、以下の効果を奏する。
請求項1、2記載の考案によれば、金型に温度検出部を配置し、温度調節装置の制御手段に温度判定用プログラムを格納して、前記温度検出部による検出温度に基づき金型の温度を判定して、加熱用ユニットから加熱用媒体路を経た金型への加熱用媒体、すなわち蒸気の供給、冷却用ユニットから冷却用媒体路を経た金型への冷却用媒体、すなわち冷却水の供給の切り替え供給制御を行うとともに、前記金型における成形動作制御を行うようにしたものであるから、一台の温度調節装置を用い、加熱用媒体に蒸気、冷却用媒体に水を使用し、金型の加熱、冷却の切り替えを短時間で、容易に行うことができる熱プレス用の金型の加熱冷却システムを提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、複数の金型に温度検出部を配置し、温度調節装置の制御手段に温度判定用プログラムを格納して、前記温度検出部による検出温度に基づき複数の金型の温度を判定して、加熱用ユニットから加熱用媒体路を経た複数の金型への加熱用媒体、すなわち蒸気の供給、冷却用ユニットから冷却用媒体路を経た複数の金型への冷却用媒体、すなわち冷却水の供給の切り替え供給制御を行うとともに、前記複数の金型における成形動作制御を行うようにしたものであるから、一台の温度調節装置を用い、加熱用媒体に蒸気、冷却用媒体に水を使用し、複数の金型の加熱、冷却の切り替えを短時間で、容易に行うことができる熱プレス用の金型の加熱冷却システムを提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、請求項3記載の考案の効果に加え、複数の金型のパージをも行うことができる熱プレス用の金型の加熱冷却システムを提供することができる。
また、請求項5記載の考案によれば、請求項4記載の考案の効果に加え、各金型における各金型の加熱後のプレススライド下降による成形動作制御又は各金型のプレススライド下降後の加熱による成形動作制御を行うものであるから、異なる種類の成形素材に容易に対応できる熱プレス用の金型の加熱冷却システムを提供することができる。
本考案は、一台の温度調節装置を用い、加熱用媒体に蒸気、冷却用媒体に水を使用し、金型の加熱、冷却の切り替えを短時間で、容易に行うことができる熱プレス用の金型の加熱冷却システムを提供するという目的を、金型に加熱用媒体である蒸気、冷却用媒体である冷却水を切り替えて送り、金型の加熱、成形品の成形、金型の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであって、加熱用媒体である蒸気を生成する加熱用ユニットと、冷却用媒体である冷却水の供給、循環を行う冷却用ユニットと、金型に配置した温度検出部と、金型に蒸気、冷却水を切り替えて供給可能な加熱用媒体路、冷却用媒体路を備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記温度検出部による検出温度に基づき金型の温度を判定して、金型への蒸気、冷却水の切り替え供給制御及び前記金型における成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置とを有する構成により実現した。
以下に本考案の実施例を詳細に説明する。
本実施例に係る熱プレス成形用金型(以下「金型」という)の加熱冷却システムは、加熱用媒体に蒸気、冷却用媒体に冷却水の2種類の異なる温度の媒体を使用し、これらを温度調節装置10により金型の媒体路に切り替えて供給し、金型の加熱行程、成形品の成形、冷却行程を繰り返すシステムである。
本実施例に係る金型の加熱冷却システムは、金型が4個、すなわち金型1乃至金型4からなり、金型1乃至金型4は2プレートで対になり、上プレートと下プレートに温度差が必要な時、加熱用媒体路、冷却用媒体路から金型1乃至金型4への蒸気、冷却水の供給を切り替えて温度差を調節するものである。
以下に本実施例に係る金型の加熱冷却システムについて詳述する。
本実施例に係る金型の加熱冷却システムは、図1、図2に示すように、素材を成形加工する4個の金型1乃至金型4に対する加熱用媒体である蒸気、冷却用媒体である冷却水の切り替え供給を行う温度調節装置10と、温度調節装置10に対して蒸気を送り込む加熱用ユニット30、冷却水を送り込む冷却用ユニット40とを有している。
前記加熱用ユニット30は、図2に示すように、原水を軟水器31により軟水とし、薬注装置32で防腐剤等の薬を注入した後ボイラー33に供給し、ボイラー33にて蒸気(例えば170℃の蒸気)として吐出弁34から温度調節装置10に供給するように構成している。
また、前記冷却用ユニット40は、冷却水供給口に供給される冷却水をクーリングタワー41に導き、このクーリングタワー41にて熱交換される冷却水をポンプ42により温度調節装置10に送るとともに、温度調節装置10からの戻りの冷却水をクーリングタワー41の上部からその内部に散水し熱交換するようになっている。
前記温度調節装置10は、加熱用媒体路11、冷却用媒体路12、エアー流路13、蒸気、冷却水及びエアーを各々流通させ金型1乃至金型4に供給するための共通媒体路14、金型1乃至金型4からの循環水(又は蒸気)を冷却用ユニット40に向けて排出する排出媒体路15を有している。
加熱用媒体路11は、加熱用ユニット30からの蒸気が供給される入口蒸気弁16と、入口蒸気弁16から4系統に分岐した媒体路に各々接続した4個の減圧弁R1乃至減圧弁R4と、4個の空気圧で開閉作動する切替弁D1乃至切替弁D4と、4個の流量調節弁H1乃至流量調節弁H4とを有している。
冷却用媒体路12は、前記クーリングタワー41より冷却水が供給される入口冷却水弁17と、入口冷却水弁17の後段に接続したY型ストレーナ18と、ポンプ19と、ポンプ19の吐出側で4系統に分岐した媒体路に各々接続した4個の空気圧で開閉作動する切替弁A1乃至切替弁A4と、流量調節弁E1乃至流量調節弁E4とを有している。前記ポンプ19の前段には圧力スイッチ20、後段には圧力計21を接続している。
前記エアー流路13は、エアー源22と、エアーフィルター23と、エアーレギュレータ24と、エアーアキュムレータータンク29と、調節弁26と、空気圧で開閉作動する切替弁Mと、切替弁Mの吐出側で4系統に分岐した媒体路に各々接続した4個の止め弁27a乃至止め弁27dとを有している。
前記加熱用媒体路11、冷却用媒体路12、エアー流路13の4系統の出口側は、4系統の共通媒体路14に各々接続している。
前記排出媒体路15は、金型1乃至金型4からの4系統の循環水(又は蒸気)を1系統に纏め前記クーリングタワー41に接続した排出弁28に送る媒体路に接続した空気圧で開閉作動する切替弁Bと、前記冷却用媒体路12のポンプ19の後段で分岐した媒体路に接続した空気圧で開閉作動する切替弁Cと、この切替弁Cから2系統に分岐した媒体路に接続し、吐出側を排出弁28としたサイレントレジューサSR1、SR2と、前記切替弁Bの入口手前で分岐しサイレントレジューサSR1、SR2に接続した2系統の媒体路に接続した調節弁S1、S2とを有している。なお、図1中、Kは(媒体温度モニター用)温度センサである。
前記4個の金型1乃至金型4は、各々供給マニホールド1a乃至4a、循環マニホールド1b乃至4bを具備している。また、前記金型1乃至金型4は、各々内部の温度を検出する温度センサ5a乃至5dを具備している。
また、前記4個の金型1乃至金型4に対しては、前記共通媒体路14から4個の供給弁6a乃至6dを経て蒸気、冷却水又はエアーが供給され、前記4個の金型1乃至金型4を通過した蒸気、冷却水又はエアーは4個の排出弁7a乃至7dを経て前記排出媒体路15へ排出されるようになっている。
前記4個の金型1乃至金型4は、プレス部8を備え、このプレス部8に設けたプレススライドの図5に示すような金型1乃至金型4が一定温度まで上昇した時点からの下降動作でプレートを移動させて成形加工を行い、プレススライドの図5に示すような上昇動作の後成形品(製品)の搬出(取り出し)を行う。
バルブコントローラ25は、前記切替弁A1乃至A4、切替弁D1乃至D4、切替弁B、切替弁C、切替弁Mにこれらの開閉動作用の信号を供給するようになっている。
次に、本実施例に係る金型の加熱冷却システムにおける温度調節装置10の制御系について図3を参照して説明する。
前記温度調節装置10は、前記温度センサ5a乃至5dの検出信号を取り込み、予め設定した温度判定用プログラムによるプログラム動作にて前記バルブコントローラ25の動作制御を行うとともに、前記金型1乃至金型4用のプレス部8に制御信号を送りプレススライドの動作制御を行う制御手段50を有している。前記制御手段50、バルブコントローラ25は、図1に示すように、コントロールBOXに収納されている。
制御手段50に設定する温度判定用プログラムとしては、金型1乃至金型4の任意の加熱判定温度、及び冷却判定用温度の設定や、以下のようなグループでの温度判定の組み合わせ設定を挙げることができる。
すなわち、金型1、金型2をAグループとし、金型1、金型2の各温度をT1、T2とするときのT1 AND T2又はT1 OR T2の判定の設定、金型3、金型4をBグループとし、金型3、金型4の温度をT3、T4とするときのT3 AND T4又はT3 OR T4の判定の設定を挙げることができる。
また、Aグループ、Bグループで、A AND Bの判定、A OR Bの判定の組合わせの設定を挙げることができる。
そして、加熱判定温度によるプログラム動作にて、プレス部8のプレススライドの下降や、プレス保持時間のスタート制御を行ったり、冷却判定温度によるプログラム動作にて、プレス部8のプレススライドの上昇、プレス保持時間の制御を行ったりすることができる。
次に、本実施例に係る金型の加熱冷却システムの動作を、前記温度調節装置10による金型温度調節動作を主にし、各図とともに図4、図5も参照してスタンバイ時、加熱時、冷却時、パージ時に分けて説明する。
(スタンバイ時)
スタンバイ時は、制御手段50、バルブコントローラ25の制御に基づき、図4に示すように温度調節装置10における切替弁Cのみが開、切替弁A1乃至A4、切替弁D1乃至D4、切替弁B、切替弁Mが閉状態となり、クーリングタワー41からの冷却水は、ポンプ19により圧送され切替弁Cを経てサイレントレジューサSR1、SR2を通過し、更に排出弁28よりクーリングタワー41ヘ循環する。
(加熱時)
金型1乃至金型4の加熱を行う際には、前記制御手段50、バルブコントローラ25により、図4に示すように切替弁D1乃至D4及び切替弁Cが開状態に制御、切替弁A1乃至A4、切替弁B及び切替弁Mが閉状態に制御される。
これにより、加熱用ユニット30で生成した蒸気は、温度調節装置10の入口蒸気弁16より、加熱用媒体路11に設けた4系統の減圧弁R1乃至R4、切替弁D1乃至D4、流量調節弁H1乃至H4を通り、共通媒体路14を経た後、供給弁6a乃至6d、供給マニホールド1a乃至4aを経て金型1乃至金型4を図5に示すように加熱する。
このとき、金型1乃至4へ供給される蒸気は、金型1乃至4のすぐ側の供給マニホールド1a乃至4aにアキュムレートする形態で、各金型1乃至4に供給することにより、各金型1乃至4の表面の温度むらが抑えられる。前記4個の金型1乃至金型4においては、制御手段50による制御に基づきプレス部8に設けたプレススライドの図5に示すような金型1乃至金型4が一定温度まで上昇した時点からの下降動作でプレートを移動させて成形加工を行い、プレススライドの図5に示すような上昇動作の後成形品(製品)の搬出(取り出し)を行う。
金型1乃至金型4を加熱し温度の下がった蒸気は、循環マニホールド1b乃至4b、排出弁7a乃至7dを経て温度調節装置10に戻り、排出媒体路15の調節弁S1、S2を経てサイレントレジューサSR1、SR2に送られ、ここで蒸気が水に置換され、更に排出弁28を経てクーリングタワー41へ送られる(循環する)。
このような金型1乃至金型4の加熱時においては、前記切替弁A1乃至A4は上述したように閉状態で、クーリングタワー41からの冷却水は、ポンプ19により圧送され切替弁Cを経てサイレントレジューサSR1、SR2を通過し、更に排出弁28を経てクーリングタワー41ヘ循環する。
(冷却時)
金型1乃至金型4の冷却を行う際には、前記制御手段50、バルブコントローラ25により、切替弁A1乃至A4、切替弁Bが開状態に制御され、切替弁D1乃至D4、切替弁C、切替弁Mが閉状態に制御される。
これにより、クーリングタワー41からの冷却水は、入口冷却水弁17、Y型ストレーナ18を経てポンプ19により圧送され、切替弁A1乃至A4、流量調節弁E1乃至E4を通り、共通媒体路14を経た後、供給弁6a乃至6d、供給マニホールド1a乃至4aを経て図5に示すように金型1乃至金型4を冷却する。
この場合も、金型1乃至4へ供給される冷却水は、金型1乃至4のすぐ側の供給マニホールド1a乃至4aにアキュムレートする形態で、各金型1乃至4に供給することにより、各金型1乃至4の表面の温度むらが抑えられる。
金型1乃至金型4を冷却し温度の上がった冷却水は、循環マニホールド1b乃至4b、排出弁7a乃至7dを経て温度調節装置10に戻り、排出媒体路15の切替弁B、更に排出弁28を経てクーリングタワー41へ送られる(循環する)。
(パージ時)
金型1乃至金型4のパージを行う際には、前記制御手段50、バルブコントローラ25により、図4に示すように切替弁B、切替弁C及び切替弁Mが開状態に制御され、切替弁A1乃至A4、切替弁D1乃至D4が閉状態に制御される。
これにより、エアー源22からのエアーは、エアーフィルター23、エアーレギュレータ24、エアーアキュムレータータンク29、調節弁26、切替弁M、4個の止め弁27a乃至27dを通り、更に共通媒体路14を経た後、供給弁6a乃至6d、供給マニホールド1a乃至4aを経て金型1乃至金型4に至り、これら金型1乃至金型4内をパージする。
金型1乃至金型4を通過したエアーは、循環マニホールド1b乃至4b、排出弁7a乃至7dを経て温度調節装置10に戻り、排出媒体路15の切替弁Bを経た後、スタンバイ時の場合と同様にポンプ19により圧送され切替弁Cを経てサイレントレジューサSR1、SR2を通過し、更に排出弁28よりクーリングタワー41ヘ循環する冷却水に混合する。
ここで、加熱冷却システムの装置サイズの具体例について考察すると、従来例のように、加熱用媒体に油又は温水を使用する装置では、熱媒体発生機のサイズは、mm単位で幅1000×奥行き2100×高さ2350のサイズで200kWのカロリが必要であり、金型が4個有れば、上記サイズの4倍の設置面積が必要となる。更に、これに温度調節装置(幅650×奥行き532×高さ500)の設置面積が必要となる。
しかし、本実施例のように加熱用媒体を蒸気とすることにより、加熱用ユニット30のサイズは、mm単位で幅1270×奥行2100×高さ2200で940kWの熱エネルギーを出力する構成とすることができ、これに温度調節装置のmm単位で幅750×奥行き1500×高さ1850を加えたサイズに収まることになり、省スペースを図ることができる。
また、従来例において、複数の各金型に温度差を付けるには、加熱用媒体それぞれの独立した装置が必要であったが、本実施例によれば、加熱用蝶体である蒸気(170℃)を温度調節装置10に供給するだけで、4種の温度の蒸気を金型1乃至4へ供給することが容易にできる。すなわち、加熱用媒体路11においては、減圧弁R1乃至R4、温度判定により開閉動作する切替弁D1乃至D4、流量調節弁H1乃至H4を設けているので、これらにより4種の温度の蒸気を金型1乃至4へ供給することができる。また、冷却用媒体路12には、温度判定により開閉動作する切替弁A1乃至A4、流量調節弁E1乃至E4を設けているので、これらにより4種の温度の冷却水を金型1乃至4へ供給することができる。
また、本実施例によれば、設備費は80kWくらいが現実的なので、金型1乃至4におけるプレート1枚あたりの昇温スピードも約3倍は早くなる。
更に、本実施例によれば、大量の蒸気を金型1乃至4へ供給することができるため、プレートの表面の温度バラツキも抑えることが可能となる。
図6は、前記各金型1乃至4における成形動作制御の他の例を示すものであり、前記4個の金型1乃至金型4による成形動作時に、制御手段50による制御に基づき素材を金型1乃至金型4に搬入後、直ちにプレス部8に設けたプレススライドの図6に示すよように、下降動作を行い、金型1乃至金型4を加熱し成形加工を行い、更に冷却し、一定温度まで金型1乃至金型4が冷却した時点で、プレススライドを図6に示すように上昇動作させて、成形品(製品)の搬出(取り出し)を行うようにしたものである。
このような金型1乃至金型4における成形動作制御を行うことにより、図5に示す場合とは異なる種類の樹脂材料の成形加工にも容易に対応することができる。
本考案は、上述した熱プレス用の金型に適用する場合の他、複数の金型を含む成形システムに幅広く適用可能である。
本考案の実施例に係る熱プレス用の金型の加熱冷却システムにおける温度調節装置、金型の配管構成図である。 本実施例に係る加熱用ユニット、冷却用ユニットの配管構成図である。 本実施例に係る制御系を示す概略ブロック図である。 本実施例に係る熱プレス用の金型の加熱冷却システムによる成形サイクル時の5種の切替弁の開閉状態を示す説明図である。 本実施例に係る加熱、冷却、スタンバイ(又はパージ)における金型温度変化、プレススライドの動作を示す説明図である。 本実施例に係る加熱、冷却、スタンバイ(又はパージ)における金型温度変化、プレススライドの他の動作を示す説明図である。
符号の説明
1〜4 金型
1a〜4a 供給マニホールド
1b〜4b 循環マニホールド
5a〜5d 温度センサ
6a〜6d 供給弁
7a〜7d 排出弁
8 プレス部
10 温度調節装置
11 加熱用媒体路
12 冷却用媒体路
13 エアー流路
14 共通媒体路
15 排出媒体路
16 入口蒸気弁
17 入口冷却水弁
17 入口冷却水弁
18 Y型ストレーナ
19 ポンプ
20 圧力スイッチ
21 圧力計
22 エアー源
23 エアーフィルター
24 エアーレギュレータ
25 バルブコントローラ
26 調節弁
27a〜27d 止め弁
28 排出弁
29 エアーアキュムレータータンク
30 加熱用ユニット
31 軟水器
32 薬注装置
33 ボイラー
34 吐出弁
40 冷却用ユニット
41 クーリングタワー
42 ポンプ
50 制御手段
A1〜A4 切替弁
B 切替弁
C 切替弁
D1〜D4 切替弁
E1〜E4 流量調節弁
H1〜H4 流量調節弁
M 切替弁
R1〜R4 減圧弁
S1、S2 調節弁
SR1、SR2 サイレントレジューサ
K (媒体温度モニター用)温度センサ

Claims (5)

  1. 金型に加熱用、冷却用の各媒体を切り替えて送り、金型の加熱、成形品の成形、金型の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであって、
    加熱用媒体を生成する加熱用ユニットと、
    冷却用媒体の供給、循環を行う冷却用ユニットと、
    金型に配置した温度検出部と、
    金型に加熱用媒体、冷却用媒体を切り替えて供給可能な加熱用媒体路、冷却用媒体路を備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記温度検出部による検出温度に基づき金型の温度を判定して、金型への加熱用媒体、冷却用媒体の切り替え供給制御及び前記金型における成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置と、
    を有することを特徴とする熱プレス用の金型の加熱冷却システム。
  2. 金型に加熱用媒体である蒸気、冷却用媒体である冷却水を切り替えて送り、金型の加熱、成形品の成形、金型の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであって、
    加熱用媒体である蒸気を生成する加熱用ユニットと、
    冷却用媒体である冷却水の供給、循環を行う冷却用ユニットと、
    金型に配置した温度検出部と、
    金型に蒸気、冷却水を切り替えて供給可能な加熱用媒体路、冷却用媒体路を備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記温度検出部による検出温度に基づき金型の温度を判定して、金型への蒸気、冷却水の切り替え供給制御及び前記金型における成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置と、
    を有することを特徴とする熱プレス用の金型の加熱冷却システム。
  3. 複数の金型に加熱用媒体である蒸気、冷却用媒体である冷却水を切り替えて送り、複数の金型の加熱、成形品の成形、複数の金型の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであって、
    加熱用媒体である蒸気を生成する加熱用ユニットと、
    冷却用媒体である冷却水の供給、循環を行う冷却用ユニットと、
    複数の金型に配置した複数の温度検出部と、
    複数の金型に蒸気、冷却水を切り替えて供給可能な複数の切替弁を有する加熱用媒体路、複数の切替弁を有する冷却用媒体路、前記冷却水を冷却用ユニットに送る排出媒体路を備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記各温度検出部による検出温度に基づき各金型の温度を判定して、前記加熱用媒体路の複数の切替弁、冷却用媒体路の複数の切替弁を制御して各金型への蒸気、冷却水の切り替え供給制御及び前記各金型における成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置と、
    を有することを特徴とする熱プレス用の金型の加熱冷却システム。
  4. 複数の金型に加熱用媒体である蒸気、冷却用媒体である冷却水を切り替えて送り、複数の金型の加熱、成形品の成形、複数の金型の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであって、
    加熱用媒体である蒸気を生成する加熱用ユニットと、
    冷却用媒体である冷却水の供給、循環を行う冷却用ユニットと、
    複数の金型に配置した複数の温度検出部と、
    複数の金型に蒸気、冷却水を切り替えて供給可能な複数の切替弁を有する加熱用媒体路及び複数の切替弁を有する冷却用媒体路と、複数の金型にパージ用エアーを供給する切替弁を備えたエアー流路と、前記冷却水を冷却用ユニットに送る排出媒体路とを備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記各温度検出部による検出温度に基づき各金型の温度を判定して、前記加熱用媒体路の複数の切替弁、冷却用媒体路の複数の切替弁、エアー流路の切替弁を制御して各金型への蒸気、冷却水の切り替え供給制御及び各金型のパージを行い、前記各金型における成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置と、
    を有することを特徴とする熱プレス用の金型の加熱冷却システム。
  5. 複数の金型に加熱用媒体である蒸気、冷却用媒体である冷却水を切り替えて送り、複数の金型の加熱、成形品の成形、複数の金型の冷却を繰り返す熱プレス用の金型の加熱冷却システムであって、
    加熱用媒体である蒸気を生成する加熱用ユニットと、
    冷却用媒体である冷却水の供給、循環を行う冷却用ユニットと、
    複数の金型に配置した複数の温度検出部と、
    複数の金型に蒸気、冷却水を切り替えて供給可能な複数の切替弁を有する加熱用媒体路及び複数の切替弁を有する冷却用媒体路と、複数の金型にパージ用エアーを供給する切替弁を備えたエアー流路と、前記冷却水を冷却用ユニットに送る排出媒体路とを備えるとともに、温度判定用プログラムを格納し前記各温度検出部による検出温度に基づき各金型の温度を判定して、前記加熱用媒体路の複数の切替弁、冷却用媒体路の複数の切替弁、エアー流路の切替弁を制御して各金型への蒸気、冷却水の切り替え供給制御及び各金型のパージを行い、前記各金型における各金型の加熱後のプレススライド下降による成形動作制御又は各金型のプレススライド下降後の加熱による成形動作制御を行う制御手段を備えた温度調節装置と、
    を有することを特徴とする熱プレス用の金型の加熱冷却システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108958324A (zh) * 2018-08-16 2018-12-07 北京航天石化技术装备工程有限公司 一种减压系统的温度控制设备

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